LinkIcon2018年へ 〜こんにちは 日本共産党小野寺幸恵です 20192020年へLinkIcon

No.835 2019年12月25日 2020年は希望のスタートに!!

2020年は希望のスタートに!!

 今回のニュースは今年最後とさせていただきます。読んでいただいたみなさん、お付き合いいただき、ありがとうございました。これからも継続していけるように頑張ってまいります。

 2019年の1年間は、カジノを含む統合型リゾート(IR)の問題が大きな比重を占めていたと思います。市長は「6年間IRに取り組んできた」と言いますが、特に最近の取り組みは猛進という表現がピッタリくる感じでした。市長自身「必ず苫小牧に誘致できる」という強い確信を持っているようでした。この確信はどこから来ていたのか、私は疑問でしたが。

 しかし、知事が「見送り」を表明して市長の確信が崩れたことで、多くの市民が安堵し、歓喜に沸いたことは間違いありません。私は、すがすがしい気持ちで年越しができそうです。市長に同調して『IR誘致推進決議』を提案した議員さん達の立場はありませんが。IRに賛成の市民からも、「進め方が乱暴だ」「このまま突き進まなくて良かった」という声があります。きっと、市民の理解を得ないまま進めたことに対する戒めの結末ですね。

 そして23日、市長は知事の「見送り」の真意を確かめるべく、道庁に行きました。しかし、知事は従来の説明だけを繰り返したようで、「市側からは茶番だったと不満の声が漏れた」と報じられました。一方市民からは、「市長が誘致に前のめりだったことを正当化するために道庁に行ったようなものだ。市側の方が茶番だ」という声が出ています。私はこの声に賛同します。また、「初めから知事は誘致を約束していたわけではないのに、お笑いだ」という声も。これにも納得。市民の目は冷静で適確ですね。

 2020年はねずみ年(子年)ですね。IR誘致が見送りになったうえ、干支の始まりでもあるので、何か良いことがスタートする年になりそうです。市民と野党の共闘をどんどん発展させ、安倍政権の終焉の始まりにしたいですね。そして、野党連合政権の始まりにもしましょう!!

 1月14日からは日本共産党の28回目の党大会もあます。新しい方針を受け、希望が持てる未来がスタートできるように、私もますます頑張ります。

No.834 2019年12月17日 『核兵器禁止条約の参加を求める要望意見書』採択!!

『核兵器禁止条約の参加を求める要望意見書』採択!!

 12月議会には、知事のIRの誘致断念の他に、もう1つ嬉しいことがありました。それは、『核兵器禁止条約の参加を求める要望意見書』を採択したことです。この条約は2017年の7月に国連参加国の3分の2以上にあたる122ヶ国の賛成で採択されました。被爆者の悲願であり、世界中の人々が求めているこの条約ですが、今さら参加を求めることに不思議だと感じている方も多いのではないでしょうか。

 実は、安倍首相はこの条約に参加する気は全くありません。「核保有国と非保有国との橋渡し役を努めるためには参加しない方がいい」との理由です。唯一の被爆国の首長の姿勢とは思えません。「橋渡し役」というのなら、自ら条約に参加し、核保有国に呼びかけるのが日本の役割りではないでしょうか。首相がそんな姿勢だからこそ、地方議会から声をあげることが重要なのです。

 この首相の姿勢は2年前から変わっていません。私たち市議団は、この条約ができてすぐの2017年の9月議会に条約参加を求める要望意見書を提出しました。しかし、多くの会派が反対したため「全会派一致が原則」というルールに従い、やむなく取り下げることに。その時の反対理由は、安倍首相と全く同じです。

 昨年、今度は民主クラブ(立憲民主系)が同様の要望意見書を提出してくれました。この時も他会派から全く支持されず、再び取り下げることに。全国の地方議会では、次々と同趣旨の要望意見書が採択されていましたが、苫小牧では議論のテーブルにも乗せてもらえません。

  一方、民主クラブと私たちは、議会質問で「市として国に対し条約参加を求めるべき」と市長に提案し続けました。「地方版:野党共闘」です。そして、12月議会に民主クラブから再度の要望意見書提出となったのです。この2年間で3度目ということになります。

 みなさん覚えていますか。IR誘致推進決議は「全会派一致」のルールを無視した形になりました。核兵器の要望意見書審議の際、「もう全会派一致じゃなくてもいいんだろう」という意見が出ましたが、私は「原則を大事にして協議しましょう」と呼びかけました。そして、当初反対していた会派も協議を進めるなかで賛同してくれたのです。残念ながら公明党市議団の賛同は得られず、「公明党市議団を除く」かたちでの採択でしたが・・・。全会派一致になるよう、調整役を果たした民主クラブに敬意を称します。

 今後も意見が分かれる課題であっても、超党派での協議を大事にしていきたいと思います。

No.833 2019年12月10日 原議員と冨岡議員の一般質問

原議員と冨岡議員の一般質問

 12月議会の一般質問が終了しました。原啓司議員は、子どもの医療費助成の年齢拡大を提案しました。国の幼児教育無償化事業によって、市が独自で取り組んできた無償化をしなくてよくなりました。その予算は年間約2億円の予定です。小学校卒業まで通院の助成をするのであれば十分な金額です。

 しかし、答弁は「子育て支援のなかで優先度をみて判断する」というもの。子どもの医療費助成は「優先度が高い」というのが、これまでの認識だったはず。そのうえ市長は、「不必要になった財源をこっちに回せということだと思うが、現実的な支援を考えたい」などと答弁しました。不必要になったのだから、市民から強く望まれていることに回すのは当然ではないでしょうか。

 一般質問終了後、あらたな資料が配布されました。次期子ども・子育て支援計画の素案です。その中には、市民アンケートの結果が掲載されており、安心して病院にかかれるような環境整備を望む市民の声が非常に多いのです。市民の声は、子どもの医療費助成の年齢拡大は優先度が高いことを示しているのではないでしょうか。私たちは実現するまで、粘り強く頑張ります。

 冨岡隆議員は、知事がIR誘致を断念したことを受けて市長に質問。IRを経済政策の起爆剤として前のめりに取り組んできた市長の姿勢と、これまでIRに8千万円を超える市民の税金を使ってきたことに対し、反省を求めました。答弁は、「IRができないことになれば、責任は感じる」とは言ったものの、反省の姿勢はありませんでした。

 そして、冨岡議員が質問の角度は違うものの、他の議員と同趣旨の質問をした時、市長は「寝てたわけではないでしょう」と発言までしました。寝ていて聞いていなかったから、同じことを聞くんでしょうという意味です。それに対し、冨岡議員も「不適切な発言だ」と抗議。他会派の議員からも、「あの発言は不適切。市長に注意すべき」と意見があがりました。

 私の感想ですが、市長はIR誘致ができなくなったことへの喪失感に加え、責任を問われたことが悔しくて、あんな発言をしたのではないかと思っています。もう、IRは諦めて、市民参加型のまちづくりに舵を切りましょう。

No.832 2019年12月3日 IR誘致断念に「ばんざーい」

IR誘致断念に「ばんざーい」

 先月29日の道議会で、ついに鈴木知事がカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を見送る発言をしました。事実上の誘致断念です。この日は、12月議会の一般質問通告日だったため、私たちは議会の控室にいました。控室のテレビで「IR誘致断念」のニュースが流れた時、私たちは3人で「ばんざーい」と歓声をあげ、喜び合いました。

 数日前から、新聞報道では知事が誘致を断念することを報じていましたが、半信半疑でした。「自民党道議の意見がまとまらず、一枚岩にならない」という報道だったため、今後の展開は予想できないという思いがあったのです。だからこそ、誘致断念が現実になった時の喜びは計り知れないものがありました。

 誘致断念に至った勝因は、2万筆を超える反対署名と、「苫小牧にカジノはいらない」という市民の声、世論の力が大きかったと確信しています。“民意は勝つ”ということが立証されたのではないでしょうか。

 10月の臨時議会では、市長は環境影響調査の予算1,800万円を提案し、IR推進派の賛成多数で通しました。この予算は、IRを含む植苗地区の国際リゾート構想を後押しするための予算でした。つまり、自然を壊す開発を進めるための予算。しかし、IRの断念を受けてもう1つのリゾート開発も延期しそうです。ますますムダな予算になったのではいでしょうか。

 これまでも、様々な理由でIRに市民の大事な税金を投じ、IRのための部署まで配置して前のめりに取り組んできた市長でした。北海道がなかなか誘致表明をしないことに対し、陸上競技に例えて「北海道は周回遅れだ」と批判したこともあります。だから私は「市長がフライングをしているんだ」と指摘してきました。

 結果的に、IR誘致に前のめりだった市長は、まさに“フライング”という表現がしっくりくるのではないでしょうか。陸上競技では、1度のフライングで失格になり、競技に出場できません。同様に、市長の責任は大きいのではないでしょうか。「金をドブに捨てたようなものだ」と言う市民の声があるように、市民は怒っています。

 IR誘致に対し、「今回は見送り」という報道もあり、市民のみなさんから「まだ力を抜くわけにはいかない」との危機感を持つ声を聞きます。これからもIRをつくらせないように声をあげることが大切ですが、同時にIR法をつくった安倍政権を終わらせることが一番の近道だと、私は思います。

No.831 2019年11月27日 庁舎のカーテンが更新!!

庁舎のカーテンが更新!!

 みなさん、先日とても嬉しいことがありました。庁舎1階の国民健康保険課と住民課の窓に新しいカーテンが付いたのです。職員さんに聞くと「休み明けに出てきたら新しくなっていた」とのこと。思わず、「わーキレイ!!」「明るい!!」と歓声を上げてしまいました。

 カーテンについては、2016年に庁舎管理について質問し、「ボロボロで、何年もクリーニングもしていない汚いカーテンの更新を」「せめて洗濯だけでも」と提案した経緯があります。しかし、一向に更新ならず。

 今年9月の連休明けには、国民健康保険課と住民課のフロアが綺麗にリニューアルしましたが、相変わらずカーテンはボロボロのままでした。見かねて10月の決算委員会で原啓司議員も指摘し、再び更新を求めました。その時も「費用がかかる」などの理由から「更新する」という答弁は得られませんでした。いったいいつになったら更新されるのか。

 国民健康保険課と住民課に付いていたカーテンの色は、ベージュというのか、黄土色というか、とにかく暗い色で、しかも煤けていました。触れると、粘つく感触も。きっと汚れのせいでしょう。所どころほつれており、クリップでとめているので、景観は最悪。

 それが、国民健康保険課は淡い水色のカーテンに、住民課は淡いピンクのカーテンが付きました。それぞれの窓口の色に合わせた配色です。太陽を浴びると、カーテンを通して優しい光が執務室に注ぎ、真っ白な机を浮び上らせます。何と綺麗な光景でしょう。みなさん、市役所に足を運んだ時には、ぜひご覧ください。

 カーテンの更新理由を、職員さんは「さすがにみすぼらしいので」と話していましたが、他の部署では、まだまだ古いカーテンがかかっています。相変わらず「開かずのブラインド」のところも。市民が多く訪れる部署から、計画的に更新してほしいものです。

 授乳室やおむつ交換スペースの設置、トイレの擬音装置(水の流れる音が出る装置)の設置、窓口カウンターの仕切りの設置など、みなさんの要求を届けてきました。カーテンの更新は、みなさんの要求からではありませんが、きっと気持ち良く来庁していただけると思います。

No.830 2019年11月19日 『桜を見る会』首相は責任ある対応を!!

『桜を見る会』首相は責任ある対応を!!

 みなさん、『桜を見る会』のニュースを見て、怒っていらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。安倍さんは、相変わらず「お友達のため」の政治ばかり行っていますね。森友疑惑も、加計疑惑もお友達のための優遇から端を発しています。それを隠すために虚偽の答弁を繰り返し、「忖度」という言葉が使われるようになりました。そして、いまだに真相はムヤムヤのまま。今回の『桜を見る会』こそは、安倍首相にしっかりと説明責任を果たしてもらいましょう。

 『桜を見る会』の問題は、日本共産党の田村智子参議院議員の質問で、みなさんの知るところなりました。田村議員の厳しい指摘は、見ている私もワクワクし、同時に安倍首相の思い上がった姿勢に怒りが湧きました。それなのに飄々とした態度は、あきれるばかりです。
直近の世論調査では、安倍首相の支援者が多く招待されていることに対し「大きな問題」と回答した方は55%、「それ程でもない」の39%を大きく上回っています。さらに、首相の説明に「納得できない」が68%、「納得できる」は23%です。「この問題は安倍政権の致命傷になるのでは」と話す市民の声も少なくありません。私たち共産党は、野党のみなさんと協力し、徹底的に真相究明をすることで合意しています。安倍首相による政治の私物化は、これ以上許せません。

 12月議会には、市民団体から『介護保険制度の改善を求める陳情』が提出される予定です。内容は、介護利用料を1割から2割に引き上げる計画や、要介護1・2を介護保険から外すこと中止すること、介護従事者の処遇改善を求める内容のようです。これは、国民全体の願いですよね。

 寒い冬を迎えるなか消費税が10%になり、「暮らしが厳しい」との声が広がっています。世論調査でも「不安を感じる」が60%を超えているほど。生活必需品が高騰する一方で年金が減らされていることを踏まえると、当然です。

 安倍首相は暮らしに打撃を与え、医療・介護の改悪を進めて国民を苦しめ、多くの国民を将来不安に追い込んでいます。だからこそ、自分の支援者優遇の『桜を見る会』での安倍首相の対応は、いっそう怒りを膨らませています。みなさん、納得がいくように、安倍首相に責任ある対応を求めていきましょうね。そして、「退陣」の引導を渡しましょう。

No.829 2019年11月14日 中国は“社会主義”を目指す国ではない

中国は“社会主義”を目指す国ではない

 来年1月に28回目の党大会が開かれます。2年から3年間ごとに開かれるもので、大事な方針や中央委員会の体制などを決定します。そして今回は、綱領の一部改定も提案されています。綱領は日本共産党の指針でもあり、目指す日本の未来の羅針盤でもあります。

 日本共産党の綱領は、2004年に改定されましたが、16年間が経過する中で、世界情勢などの変化から、改定が必要になりました。そこで私たちは今、改定案を読みながら、学習中です。

 改定の大きな特徴は、中国に関する捉え方だと思います。2004年当時は、中国を「社会主義をめざす新しい探究が開始されている国」として捉えていました。しかし、現状の中国を見た時に、その根拠はなくなりました。

 その理由は次の4点です。1つ目は、核兵器禁止条約を繰り返し求めてきた中国が、2015年に妨害者となったこと。2つ目は、尖閣諸島の領海への侵入や南シナ海への防衛施設の配備など、国連憲章に反する行為を繰り返していること。3つ目は、2016年の国際会議で、中国が民主的運営を踏みにじる横暴なふるまいをしたこと。それに対し、日本共産党が誤りを求めたものの、今日までの3年間何も回答をせず、不誠実であること。そして4つ目は、最近の中国政府の態度です。香港での自由と人権を守るための市民の行動に対し、中国政府が香港政府を支持し武力による威嚇を行っていることです。

 もう1つ大事な視点が綱領の一部改正案で示されています。中国は自由や民主主義が存在しないなかで革命が起こり、しかも「一党制」であることからその後の民主的な発展が遅れ、昨今の道を外した行動に繋がっていると捉えているところです。

 私たちは、これまで「日本共産党と中国共産党は同じ」という見方から、誤解されることが度々ありました。また、中国を見て「社会主義はダメだ」と言われることもあります。しかし、中国の行動を批判し、明確に「社会主義を目指す国」ではないとの判断に至ったことで、社会主義を目指す日本共産党のマイナスイメージが払拭できるのではと、私は期待しています。善意で「共産党という党名を変えた方が良い」と思ってくださる方にも、理解していただけるのではないでしょうか。

No.828 2019年11月5日 IR決議に広がる市民の反響

IR決議に広がる市民の反響

 先月28日の臨時議会で、IR推進の『決議』が採択されたことで、市民の反響が広がっています。「苫小牧にカジノができるのか」という声や、「なぜ議会が勝手に決めるんだ」「議会は何を考えているんだ。私たちは望んでいない」など様々です。さらに「一番手を出してはいけない危険なまちづくりだ。あんなものに頼るなんてどうかしている」という声もあります。

 推進派は「将来食べていけるまちづくりが必要」などといいますが、「もし失敗したら誰が責任を取るのか」「将来にお荷物を残すだけだ」「自然を壊して、数年経ったらハイサヨナラではないか」「苫小牧はパチンコが多いのに、カジノができたらどうなるのか」など、将来を見据えるからこそ、IRなど望んでいないのです。

 「人口減少対策にIRが必要」とも言いますが、「人口が減ったなりのまちづくりをすればいいんだ」「高齢者が増え、子どもが減るなら、高齢者と子どもを大事にするまちづくりに知恵を絞ればいい」という意見もあります。要するに、苫小牧にIRもカジノもつくってほしくないし、そんなものに頼るまちづくりはゴメンという意見が多数なのは確かです。

 私は、IRの収益はカジノの収益と言ってもいいと思っています。IR施設には、会議場やショッピングモール、ホテルなどが予定されていますが、それらは最初から赤字になることがわかっています。だから、多額の収益のあるカジノがなければ運営できません。そしてカジの収益は賭博で負けた人のお金です。「経済効果がある」と期待していますが、カジノで巻き上げたお金をあてにしているということ。そんなまちに魅力を感じないというのが、市民の本音でしょう。

 また、「外国人のビップ客がターゲット」とも言いますが、様々な資料から計算してみると、年間のIR訪問客860万人のうち、カジノに行く外国人は100万人程度、日本人は280万人と想定されています。外国人の約3倍が日本人。そして、より収益を上げたければ、カジノ事業者は依存症になってくれることを願うのではないでしょうか。推進派が「世界最高の規制をして依存症を最小限にする」と言っても、カジノ事業者が納得するでしょうか。

 今、苫小牧にIRを誘致するか否かを決めるボールは、北海道知事にあります。年内にも判断するといわれていますが、断念させるまで、みなさんの声を知事に届けましょう!!

No.827 2019年10月29日 民意のないIR決議

民意のないIR決議

 『統合型リゾート(IR)の誘致に関する決議』が賛成多数で可決されました。私たち共産党市議団3名と民主クラブの5名だけが反対です。決議案の審議で、私は質問に立ちました。「市民理解すらも得られておらず、市民不在の決議だ」と指摘すると、答弁に立った推進議員は「市民理解を早めるための決議だ」と言いました。これは全くのごまかしです。

 決議の内容は「市が掲げるIR誘致へのチャレンジの取り組みを支持するとともに、苫小牧市が選ばれるよう誘致活動を推進します」というものです。どこが市民理解を早める決議なのか、こじつけも甚だしいと思います。

 実は、私たち市議団は10月24日に道庁に行き、様々な要請をしてきました。もちろん「IRを誘致しないこと」も求めてきました。そのなかで、カジノによる青少年への影響について、北海道の担当者は「子ども達の目に触れないようにする」と説明しました。目に触れてはいけないカジノを、推進議員は苫小牧につくろうとしているのです。

 IRを推進する理由に、お決まりの「経済効果」をいいますが、実は現実性のないものだと考えています。北海道が設置した有識者会議での『IRに関する基本的な考え方』では、「IR全体の売上高:1,560億円」「経済波及効果:年約2,000億円」と書かれています。しかし、注釈があり「前提条件に不確定要素多い」とあります。有識者会議でも、経済効果の根拠は明らかではないことを認めているのです。いくら「経済効果がある」とバラ色の話しをしても、信憑性がないことは明らかです。

 一方で、北海道の試算ではIRの訪問客の5割が道民です。その方々がIRで消費すれば、その分が他の観光地から消え、日常生活での消費を抑えることになり、地域経済全体を考えた時に、マイナス効果になるという専門家の意見もあります。地域に落ちるお金をIRが吸い上げてしまうというイメージでしょうか。そう考えると、IRの経済効果はますます疑問ですが、それらの試算は全くされていません。

 それ以上にマイナスの影響が大きいのがIR=カジノではないでしょうか。ギャンブル依存症を増やす。青少年に悪い影響を与える。治安悪化が心配。そして、植苗地区の貴重な自然までをも壊す危険があります。こんなものを市民の代表である議員が誘致推進を勝手に決めていいはずはありません。

 推進議員は、「知事の誘致判断を引き出す」ことが狙いだと言いますが、そこには民意はありません。

No.826 2019年10月22日 28日の臨時議会 午後1時からに変更

28日の臨時議会 午後1時からに変更

 今月28日の臨時議会について、市長から正式に招集がありました。ただ、当初の開催は午前10時からの予定でしたが、午後1時からになりました。その理由は、決議案の取り扱いを協議することになったためです。市民を2分する重要案件なだけに、一定の時間が必要との判断から、臨時議会を1時からにしたのです。

 決議案は、IR(カジノを含む統合型リゾート)に関するものと聞いており、おそらく賛同する複数の会派で提出するだろうと推察しています。決議案の内容は未定のようですが、IRを推進する決議案であることは間違いありません。

 臨時議会の開催そのものも、緊急性がある場合や急施(きゅうし)を要する場合に開くものであり、IR誘致のための自然環境影響調査は緊急性がありません。市長も、これまでの議会の慣例から「違和感がある」と認めています。そのうえ、議会決議などとんでもありません。

 決議案の提出も、議会ルールに沿ったもの以外は、「急施を要する」ものに限られています。そこで、今回の決議案は「急施を要するか否か」の判断が重要になります。

 これまでの議会質問等では「市民理解は得られていない」と認めています。「市民理解」とは、「正しいIR」を知ってもらうことだと言っており、「IR=カジノ」「カジノ中心のIR」などの間違った情報で、「市民は誤解している」と市長は強調しています。ちなみに、「正しいIR=カジノ中心のIR」だと私は思っていますが。そして、市民理解が深まったら、次に「市民との合意形成」が必要になり、市民の賛否を確認する作業が必要になるのです。

 しかし、いまだに「市民理解は得られていない」状況で、議会決議をあげるなど拙速過ぎも甚だしいです。そんな民意無視の決議が、「急施を要する」でしょうか。北海道が市に対し、議会決議を非公式に求めたらしいとの報道がありますが、私はそれに応えたものであると考えています。地方自治法の精神である「地方公共団体は・・・地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を担う」ことから逸脱した行為であると、強く憤りを感じます。

 私たちは、議案である自然環境影響調査費(約1,800万円)の補正予算にも、議会決議にも、全力でたたかう立場です。ぜひ、28日午後1時から傍聴に来てください。市議団3人で力を合わせて頑張りますね。

No.825 2019年10月15日 今月28日 臨時会でカジノを含むIRで決議

今月28日 臨時会でカジノを含むIRで決議

 15日は白老町議選挙告示日でした。連日白老に応援に入っていましたが、候補の第一声を聞き激励した後、すぐに苫小牧に戻ってきました。この日は重要な予定があったのです。それは、臨時議会開催の中止を求める要請のためです。

 実は、今月28日に臨時議会が招集されることになりました。案件は植苗地域の自然環境影響調査(IR誘致の候補地を含む)の補正予算を提案するためとのこと。臨時議会とは、緊急性のある案件が発生した時に招集されるのがこれまでの慣例でした。たとえば、大泉源郎元市長の死去にともなう追悼式開催のための補正予算や、櫻井忠元市長が逮捕された時などです。直近では職員給与の条例改正が必要になり、12月の期末手当に間に合わさなければならず、11月に臨時議会を開いたこともありました。しかし、環境調査が緊急性のある事案でしょうか。

 市の担当者は、植苗地域に予定されていた森トラスト(リゾート開発などに取り組んでいる会社)によるリゾート構想が動き出したから急がなければならないと説明します。そもそも、森トラストはリゾート施設『バルトマイスター』を2015年完成予定で進めていました。この時に環境調査はしていません。その後、MAプラットフォーム(森トラスト会長の会社)による開発に変更になり、2017年に工事スタートする予定でしたが、その時にも調査はしていません。そして、今になって「急いで調査が必要」と言っても、納得できません。

 もう一つ、臨時議会には狙いがあります。それは、IR推進派の議員が、議会決議をあげる準備をしていることです。市議会では、28名中16名が「IR推進要望書」を提出しています。このメンバーが決議案を提出すれば、数の力で通ってしまいます。市長は、この動きを「歓迎する」と言っていますが、市民理解が進んでおらず、市民との合意形成もない中で、数の力で決議をあげるなら、民意を無視することになり、議会の見識も問われるのではないでしょうか。

 中止を求めたものの、臨時議会が開催された場合は全力でたたかう決意です。みなさん、都合がつく方はぜひ傍聴に来てください。誰がどんな立場なのか、しっかり見てほしいと思います。(10時開催予定)

No.824 2019年10月10日 負担が増える国保・介護・後期高齢医療

負担が増える国保・介護・後期高齢医療

 2018年度の決算委員会が終わりました。私は特別会計・企業会計を担当しました。特別会計は国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療などの会計、企業会計は水道、下水、市立病院などの会計です。

 苫小牧市の国民健康保険は、加入者の平均年齢は55歳、協会けんぽは37歳。一人あたりの平均医療費は33万円、協会けんぽは17万円。さらに加入者一人当たりの平均所得は45万円です。この数字を見ただけでも、病院にかかる可能性が高い年齢層が多く、所得の低い方が加入している保険だということがわかります。だからこそ、国の財政支援が必要なのに、とても不十分です。

 介護保険はというと、制度開始した2000年と現在の保険料を比較すると、約2倍になっています。それだもの、「保険料が高くて困る」という声が多いのは当然です。一方で、介護施設は足りない、ヘルパーさんのサービス回数は制限されるなど、矛盾が多いのが問題です。

 後期高齢者医療制度も深刻で、『特例軽減』を廃止します。『特例軽減』は、所得に応じて軽減される所得割軽減と、1人あたりの保険料を軽減する均等割軽減がありますが、所得割軽減は昨年から廃止され、2,359人の保険料が高くなりました。最大で、1万2千円も高くなった方もいます。均等割軽減は、保険料の9割軽減、8.5割軽減がありますが、どちらも廃止され、7割軽減になります。今、年間の均等割の金額は1人5万円ですが、年金収入が80万円以下の方は9割が軽減されるので、5千円になります。しかし、7割軽減になると、なんと3倍の1万5千円になるのです。

 後期高齢者医療制度は、無年金の方からも保険料を徴収するひどい制度。当然のように国民の批判や不満が噴出しました。それをかわそうと『特例軽減』を実施したのです。では、なぜ『特例軽減』を廃止するのでしょうか。年金が上がっているでしょうか? 逆に下がっています。生活必需品は安くなっていますか? 軒並み高騰しています。さらに消費税も10%に!!

 みなさん、困った時に頼りになるのが社会保障ですよね。しかし、今は社会保障がみなさんの負担に!! 許せないですね。「安倍政権退陣」と声を上げましょう!

No.823 2019年10月5日 何十年も洗ったことのないカーテン

何十年も洗ったことのないカーテン

 9月の3連休を使い、市役所庁舎の1階がリニューアルしました。市民の利便性を向上させるために、住民課や国民健康保険課の窓口を改装したのです。

 国民健康保険課のカウンターにはパステルカラーの爽やかな仕切りが付き、様々な手続きや相談の時に、お隣が気にせず話せるようになりました。執務室の配置も変わり、職員さん用の机も真っ白な新しいものに更新。床は、タイルからグレーのカーペット敷になりました。職員さんも休み返上で作業を頑張り、とても落ち着いた清潔感ある窓口が完成しています。

 住民課や国民健康保険課がある北庁舎は1970年(昭和45年)に建てられました。かれこれ50年になります。だからこそ、床がカーペットに変わっただけで、庁舎を建替えたのかと錯覚するほど綺麗に生まれ変わっています。

 しかし、窓際に目をやると愕然とします。窓にかかっているカーテンの汚さです。思い起こせば、私は2016年にカーテンの更新について質問したことがあります。この時は、2008年から更新されていないばかりか、クリーニングもしたことがなく、くすみとシミで汚れており、「せめてクリーニングだけでも」と提案しました。その時の答弁が、「劣化がひどくてクリーニングもできない」というもの。結果的に、計画的に更新すると言っていましたが、いまだにあの時のまま。

 国民健康保険課のお向かいの住民課はさらに悲惨です。いつカーテンを更新したか記録がないうえ、汚れでべたついています。それだけではなく、天井と窓の隙間から雨漏りをしているのです。職員さんがタオルを何枚も置き、対策をしています。

 また、南庁舎はブラインドが付いていますが、開け閉めする紐を引いても動かず、「開かずのブラインド」になっているところも。南庁舎は、1983年(昭和58年)に建てられましたが、その時からのブラインドです。ここには福祉課の窓口が並んでいいます。

 私は、せめて多くの市民が利用する窓口だけでも、清潔な環境にするべきと考えます。今でも「お金がかかる」とカーテンの更新をしません。みなさん、何十年も洗ったことのないカーテンをどう思いますか?

No.822 2019年9月24日 さっぱりわからない複数税率

さっぱりわからない複数税率

 消費税の10%増税が目前です。怒っている方、不安を抱えている方、様々ではないでしょうか。8%になった時と違って、複数税率だとかポイント還元だとか、よくわからず、迷ってしまいますね。それもこれも、8%になって家計消費が落ち込み、景気の悪化を認めざるを得なかった安倍政権の苦肉の策。

 いくら複数税率だとかポイント還元をやっても、国民の負担感は全く変わりません。日本FP協会の調査では、10%なることで「苦しくなると思う」と回答した人は77.7%にもなります。当然ですよね。生活出需品は軒並み上がっているのに賃金は上がらないし、年金は下がるし、国民にとっては2重・3重の苦しみです。

 複数税率についてテレビでもあれこれ取り上げられ、「この場合は8%でしょうか、10%でしょうか」とクイズ形式の番組もあります。見るたびに、回答者が「へ~そうなんですか」「知らなかった」などとコメントしていますが、私もさっぱりわかりません。

 食品は8%の据え置きですが、おもちゃ付きお菓子はどうでしょう? 国税庁の見解では、おもちゃが全体の3分の1以上を占めると10%だそうです。子どものためにおもちゃ付きお菓子を買う時は要注意ですよ。

 さらに、リポビタンDは10%だけど、オロナミンCは8%。カラオケボックスの飲食は10%だけど、映画館の売店での飲食物は8%。学生食堂は10%だけど、学校給食は8%。ホテルの宴会でのジュースは10%だけど、ホテルの客室冷蔵庫のジュースは8%など、類似していても違いがあり、ますますパニックになりそうです。

 ポイント還元はさらに恩恵がなさそうです。私はカードを持っていないうえ、キャッシュレスのやり方も知りません。そんな方、きっと多いのではないでしょうか。さらに、ポイント還元に対応できる事業者も、約3割程度だそうです。カードを持っている方も、還元してもらえませんね。加えて、事業者泣かせでしかありません。

 これほど複雑で恩恵が期待できない対策を取ってまで、10%にする必要があるでしょうか。大企業への減税と武器の爆買いをやめれば必要はありません。そのために、安倍政権に代わる暮らし第一の政権を実現させましょう。

No.821 2019年9月22日 IR 合意形成ではなく市民の説得

IR 合意形成ではなく市民の説得

 みなさん、経済ジャーナリスト渋谷和宏さんの著書『IRはニッポンを救う!』をご存知でしょうか。今年6月に販売されたこの本は、多くの市の職員さんが持っています。職員さんに聞いてみると、国際リゾート担当の職員さんに「勉強のために読んでみませんか」と声をかけられ、申込んだと話していました。どうりでたくさんの職員さんが持っているはず。

 市長は、渋谷氏が苫小牧に講演に来た時に、本を購入したそうです。しかし、「まだ読んでいない」とのこと。残念です。私は本の内容について討論したかったのですが(笑) なぜならこの本は、まるで市長が書いたかと錯覚するような内容なのです。

 本の中で興味を引いたのは、IR建設候補地に生息する希少な猛禽類のお引っ越しが、すでに開始されていることです。本で紹介されているのはオオタカとノスリです。オオタカなどの巣にロープを張って使えなくした後、そこから200m以内の樹木に新しい人口巣を作る方法です。オオタカは、人口巣を自分の巣だと思い使うのだとか。でも、200m以上離すと人口巣に戻ってこないそうです。それを何回も繰り返し、数年かけて400m、600m・・・と引っ越しさせるようです。

 職員さんにこの引っ越しのことを聞いてみると、「知らない」とこと。そこで、調べてもらい、わかったことは、地主さんが自主的に行っているということだけ。職員さんに、「本を読んで引っ越しが気にならなかったんですか」と聞くと、「まだ読んでいない」とのこと。もう9月中旬。読みたくないのでしょうか?

 本には、「保護活動は効果を発揮している」とありますが、保護活動というより、勝手に引っ越しさせられているのです。オオタカとノスリが気の毒です。そして、守るべき自然はオオタカとノスリだけではありません。苫小牧のIRは「自然と共生」であり、それが魅力だと言いますが、あの地域に手をかけること自体が自然を壊すことになると、自然保護団体のみなさんも警鐘を鳴らしています。

 さて、知事がIR誘致を表明するかどうかが大きな関心事です。9月議会で市長は、知事が表明した場合「誘致しないという判断はない」ことを明らかにしました。市民との合意形成の手法については「議会の決議」で図ることも表明。そして、議会の決議後も市民に支持されるよう努力するとのことです。この発言に「市民との合意形成ではなく、説得しようとしているだけだ」との批判も聞こえています。

 住民投票については、「IR=カジノ」という看板などで、誤解している市民が多いので馴染まないとのこと。ますますIR(カジノ)にまっしぐらの市長です。誘致反対の運動を盛り上げる必要があります。

No.820 2019年9月11日 幼児教育の無償化

幼児教育の無償化

 10月1日から、幼児教育の無償化が始まる予定です。「予定」というのは、財源は消費税増税分のため、「消費税増税の中止」を求めている私たちにとって、喜ぶわけにはいきません。幼児教育の無償化によって負担軽減になる世帯がある一方、将来に渡っての消費税の負担が続くのは深刻なことです。最後まで中止を求めていきます。

 実は、今議会に幼児教育の無償化に関わる補正予算が計上されました。財源を考えると葛藤はあるものの、私たちの立場は、子育て支援に寄与するしっかりとした運用を求めることと、保育環境の充実です。

 今回の無償化の対象は、3歳から5歳まで。0歳から2歳児は対象になりませんが、非課税世帯は今ままでも、これからも無償です。さらに、所得によっては第2子、第3子もすでに無償化を実施しています。

 今回の無償化は、認可外保育施設も対象になるのが特徴です。「いったい何カ所の認可外保育施設があるんだろう」と調べてみると、事業所保育施設も含め市内に18カ所もありました。認可外保育施設が無償化の対象になるためには、北海道に届出をしなければなりませんが、すでに17カ所で届出終了、残り1カ所もまもなく終了とのこと。

 ここで問題なのは、認可外保育園施設の基準です。一番大事な保育士の配置基準は、認可保育園の3分の1で良いといこと。無償化になれば、あらたに保育園を利用したいと思う世帯が増えると思いますが、今でも認可保育園は202名の待機児童がおり、やむなく認可外保育施設を選ぶ方もいます。国は「量とともに質の向上を」といいますが、追いついていないのが現状。保育士不足の解消とともに、市民の要望に合った保育整備が必要であることも浮き彫りになりました。

 そして、これまで市が独自に取り組んできた様々な保育料の軽減策がありますが、無償化によってその費用が必要なくなります。その金額は、10月からの半年間で約1億円程度だそうです。市は、「子育て支援に優先的に使う」という方針を示しました。

 これは、多くの市民が求めている「子どもの医療費助成度の年齢拡大」に道を開いたのではないでしょうか。

No.819 2019年9月3日 暑い庁舎で考えること

暑い庁舎で考えること

 少し涼しくなってきましたが、日中はまだまだ暑いですね。9月議会が始まるため、この間質問準備のために市役所に行くことが増えました。冷房設備のない庁舎は、蒸し風呂のように暑い時が多く、庁舎に行く時は特に涼しい洋服を選んでいます。気の毒なのは、そこで毎日働く職員さんです。

 電池式の小さな扇風機を机の上に置いている職員さんが目につき、「涼しいですか?」と聞くと、「気休めです」と返ってきます。そして、庁舎の電気を使う扇風機は、経費節減の観点から禁止されていることも聞きました。でも、部署によっては熱がこもって非常に暑い場所があり、私は「劣悪な環境」と感じてしまします。

 あるまちでは、庁舎内のエアコンの設定温度を環境省が推奨する28から25に下げたことで、職員さんの仕事の効率が上がったといいます。苫小牧市でも、涼しい職場環境にすることで仕事の効率が上がり、費用対効果の面からも良い結果になるかもしれませんね。庁舎管理として、提案したい項目です。

 この時期は議会質問の聞き取りのために、職員さんが議員控室に来てくれるのですが、どの職員さんもスーツの上着を着て来ます。今はクールビズの時期で、職員さんも私たち議員もノーネクタイ、ノー上着の軽装期間。「議員のところに行くのに上着を着ないと失礼だ」と言っていますが、上着を着ていない私が暑いのに、着ている職員さんはさぞかし暑いことでしょう。「脱いでいいですよ」と言うと、「いいんですか?」と遠慮がちにやっと脱ぐ職員さんも。クールビズなのですから、全く気を使うことなどありません。まして、議員が偉いわけでもないですし。これも改革したいですね。

 なかには1.5リットルのペットボトルに入れた水をガチガチに凍らせて持参し、解けた冷たい水を飲んで暑さをしのんでいる職員さんも。私も、水を凍らせて持ち歩くことはありますが、せいぜい500mlの小さなもの。ビッグサイズの発想はありませんでした。私も飲ませてもらうと、キンキンの冷たい水が身体の熱を奪ってくれて、いっときの涼しさを味わえました。ありがとうございます。

 ところで、今回の一般質問ですが、6月議会に時間不足で割愛した市営住宅の問題から質問します。何年たっても入居できない方が多く、入居促進策は待ったなしです。さらに、以前お伝えした中学生の自衛隊への職業体験についても質問します。質問の報告は、次回以降にいたしますね。

No.818 2019年8月27日 日韓の友好関係を壊したのは安倍政権

日韓の友好関係を壊したのは安倍政権

 韓国を旅行していた日本人女性が韓国の男性に暴行されるニュースが動画とともに報じられました。「怖くて今の時期に韓国旅行はしたくない」と、まちを歩く日本の女性たちの声も流れ、日韓関係の悪化が要因だとの見方もあります。大変心配なニュースです。

 では、なぜ関係が悪化してしまったのでしょうか。「韓国側が悪い」と言っている方もおりますが、私は違うと思っています。そもそも、徴用工問題に対する韓国の司法判決に不満を持ち、経済制裁を取った安倍政権の態度が発端だと思います。

 1998年(小渕首相時代)の「日韓パートナーシップ宣言」では、韓国国民に対する植民地支配の反省と謝罪、友好協力関係の発展を呼びかけ、戦後50年の節目には、国策を誤り戦争へ進んで行ったこと認め、反省と謝罪を表明した「村山談話」がります。この立場が引き継がれていれば、関係悪化はなかったと、私は思います。

 今はどうでしょう。小泉首相時代には「国策の誤り」という言葉が消えました。安倍政権になり、「侵略」「植民地支配」を認める記述がなくなり、さらに「将来の世代が、謝罪を続けなければならない状況をつくってはならない」と言っています。

 「将来の世代が謝り続ける」ことが求められているのではなく、日本政府として歴史認識を変えず、戦争への反省を持ち続けることが、二度と戦争を起こさないために、他国との友好関係を大事にするために、重要なことではないでしょうか。

 しかも、徴用工問題に対し「経済制裁」と取ることは問題のすり替えです。韓国がGSOMIA(軍事情報包括保護協定)を破棄したことについて、河野外務大臣は「全く次元の異なる問題を混同している」と抗議のコメントを発表していますが、そもそも安倍政権の方が次元の異なる問題を混同していると、私は言いたいです。

 実は、日本共産党はGSOMIAについて反対してきました。GSOMIAは、アメリカ主導のミサイル防衛を念頭に置いたものだからです。「GSOMIAの破棄は安全保障環境を見誤るものだ」とも河野大臣は言っていますが、「安全保障のため」という理由でホワイト国(輸出の優遇国)から韓国を除外したのは安倍政権の方です。

 この一連の流れを見ると、メチャクチャなことをやっているのは安倍政権であり、日韓の友好関係をぶち壊す元凶です。イライラしながら報道を見ているのは、私だけではないと思います。間違った対応を改め、韓国との冷静な対話を望みます。

No.817 2019年8月20日 自衛隊への職業体験

自衛隊への職業体験

 市民から「〇〇中学校では職業体験で自衛隊に行っているが、いいのか」というお話しがありました。調べてみると、中学校15校のうち12校で自衛隊を活用しており、あまりの多さに驚きました。

 職業体験は、「生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動」として、文部科学省が推進しているものです。

 私の子どもたちも中学2年生で職業体験に行っています。ラーメン屋さんに行った息子は「楽しかった」と、後にラーメン屋さんでアルバイトをし、幼稚園に行った娘は「幼稚園の先生になりたい」という夢を持ち、美容院に行った娘は「ネイリストになりたい」と本気で考えていました。

 さて、自衛隊への職業体験をどうみるかということになります。実際に、「お父さんが自衛官」「友人が自衛官」「知人が自衛官」という方はたくさんいます。そんな現実からも、「自衛隊はダメ」というのは正しくないと思っています。

 今、自衛隊の実態がどうなのかという見方が大事なのではないでしょうか。若い方々は、災害などで献身的に活動する自衛隊の姿を見て「自分も人のために働きたい」という気持ちから入隊する方もいます。でも、実際の自衛隊の任務は大きく変わってしまいました。

 集団的自衛権の行使容認、安保関連法の施行を受け、自衛隊法が改正されました。自衛隊の任務は、侵略に対して国を守ることが主たる任務ですが、改正後は侵略されなくても任務にあたることになったのです。「国民の生命、自由、幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」と首相が判断したら、いつでも自衛隊を派遣できるようにもなりました。

 災害活動をする頼もしい自衛隊から、他国の戦争・戦闘に首相の判断で派遣できる危険な自衛隊へと、安倍政権は変えてしまったのです。「PKO活動も危険になり、お亡くなりになる方が出る可能性がある」とまで言われています。自衛官も生身の人間なのに、あまりにもひどすぎます。

 「教え子を再び戦場に送らない」というのが教員の願いではないでしょうか。自衛隊を職業として中学生に体験させることについて、市教委も学校も立ち止まるべきだと思います。

No.816 2019年8月6日 75回目の終戦記念日にむけて

75回目の終戦記念日にむけて

 まもなく74回目の終戦記念日。1年間で一番「平和」を意識する時期ですよね。そして、核兵器の廃絶を世界中が願う時でもあります。原水爆禁止世界大会で採択された『宣言』は、「核兵器のない平和で公正な世界」への呼びかけから始まっています。そして、「原爆は、人間として死ぬことも、人間らしく生きることも許さなかった。かろうじて生き延びた人たちも原爆病と社会的差別に苦しめられた」と、『悪魔の兵器』であると記されています。

 そんな被爆者の方々の強い願いと運動が世界中に広がり、2年前に核兵器禁止条約が採択されました。すでに70ヶ国が条約に署名し、24カ国が批准しています。しかし、被爆国である日本が条約に参加しないことに、私は許せない気持ちです。安倍首相は「核保有国と非保有国との橋渡し役を努める」と言っていますが、それは建前で、本音は保有国であるトランプさんのご機嫌とりだと思っています。

 残念なことに、この建前論は苫小牧市議会の多くの議員も持っており、市長も条約参加を政府に求めようとしません。世界中から核兵器を無くして軍縮を進めることこそ、戦争のない平和を築くことになります。その願いを込めて『苫小牧市非核平和都市条例』がつくられたはずなのに。

 最近は日韓関係の悪化が報じられていますが、徴用工問題での判決が気にくわないからと、経済制裁をおこなう安倍政権に問題があります。戦争を美化する間違った態度を改めなければ、韓国だけではなく中国などとも政治的にも経済的にも良好な外交は出来ないと思うのですが。

 愛知県では、慰安婦を象徴する少女像を展示する企画展が中止されました。理由は日本維新の会の松井代表が「公金を投入するイベントに、我々の先祖がケダモノ的に

 取り扱われるような展示をすることは違うと思う」と言って、企画展の中止を求めたからです。徴用工問題も慰安婦問題も真摯に解決をしてこなかった政府の態度に誤りがあり、安倍政権が更に事実を歪めていることで、関係悪化に繋がっていることを反省すべきです。

 来年は戦後75周年です。この節目の年を迎えるにあたり、戦争での過ちをただして謝罪し、世界の非核化と軍縮に取り組む。それができる政権に変えることを、平和を願う全ての人が望んでいるのではないでしょうか。

No.815 2019年8月2日 港祭り花火

港祭り花火

 まもなく8月4日。2年前のこの日は、母が亡くなった日でした。いまでもそばにいるような気がしていますが。

 2年前のこの日は金曜日で、港祭りの花火大会でした。多くの入院患者さんが病院の外に出て、空を見上げて見事な花火に歓声を上げていました。そのなかに、小さな子どもさんの姿もあり、父親に抱かれて嬉しそうにしていたのを覚えています。お祭りを病院で過ごすのはかわいそうに感じましたが、病院で頑張っているご褒美のようにも思えました。命の炎が消えかかっている母の姿を見ていると、花火は波乱万丈だった母の人生のフィナーレを飾ってくれているに思え、母が喜びそうなねぎらいだと感じました。そして、「もう逝くんだろうか」と心が苦しくなりました。

 港祭りの担当職員さんは「今年もいい天気ですよ」と言っていました。盛大な花火で、色々な事情を抱える人たちをも、激励してほしいですね。

 7月の末、母の三回忌を済ませました。父と姉夫婦、子ども達だけという、身内だけの三回忌にしました。数か月前に父や姉と予定を決めて子ども達に連絡した結果、久しぶりに子ども達5人全員が集まりました。しかも、東京にいる娘も来てくれたのです。生前母は、子ども達のことを大事にしてくれ、いつも心配し気にかけてくれました。だから子ども達は母が大好きでした。そんな母が、全員を呼んでくれたと感じています。

 とうぜん孫(母にとってひ孫)も集まり、とても賑やかな集まりになりました。私の孫は4人いるのですが、母は2人しか会っていません。「見せたかってね」という言葉が自然と子ども達からも出てきます。その分、父には長生きしてもらい、ひ孫の成長を見てもらわなくてはなりません。

 三回忌の日は、もう1つのイベントと重なりました。それは、次女の夫さんの30歳の誕生日だったんです。子ども達が内緒でケーキを用意していました。すると、私の夫も内緒で買っていたのです。しかも2つも。三回忌の食事を終え、「第2部」としてお誕生日会に変更。みんなで歌をうたって、ローソクを吹きけし、3つのケーキを食べました。こんな場違いな三回忌はありませんよね。でも、母だから喜んでくれていると思います。母に、「こんなに家族が増えたよ」と報告ができました。

No.814 2019年7月23日 発展した共闘の力で安心できる社会へ

発展した共闘の力で安心できる社会へ

 参議院選挙の結果、はたやま(畠山)和也さんを当選させることができず、たいへん申し訳ない気持ちです。また、紙智子参議院議員の当選が確定したのは翌朝の7時40分頃。夜遅くまで結果を待っていた方も多かったのではないでしょうか。夜が明けても結果がわからず、気が気でなかったですね。だからこそ、喜びはひとしおです。

 市の開票場で立会人を務めた方が翌日事務所に来てくれ、いろいろ報告してくれました。はたやまさんに投票してくれた方の中には、『畠山○』とか『畠山がんばれ』などという票があったそうです。はたやまさんへの激励の気持ちが伝わってきますね。でも、これらの票は無効になってしまったんです(涙)

 そして、私たちが一番心配していたのは、ひらがなで書かれた『はたけやま』という票です。「もし、この票があったらこれははたやまの票だと選挙管理委員会に要請するつもりだった」と、その立会人さんは話していました。しかし、「はたけやま」票はなかったそうです()

 応援いただいたみなさんは、「減らない年金」の実現、消費税に頼らず安心して暮らせる望の社会実現、改憲を阻止して平和の実現、これらを願っていたと思います。それが叶わないのかと心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 今回の選挙で市民の関心が高かった項目は、年金・医療・介護などの社会保障の問題でした。だれもが安心の社会を望んでいることは明瞭です。憲法改正の問題でも、マスコミが繰り返し「改憲勢力3分の2を確保できるか」などと報じたことも応援し、「戦争はダメ」「憲法を守ろう」という世論が大きく広がり、3分の2を食い止めることができました。だからこそ、安倍政権の好き勝手にはさせられません。

 改憲問題で安倍首相は「国民の審判は下った。野党も受け止めていただきたい」と改憲の強行を記者会見で語りました。何を誤解しているのでしょう。国民の審判は憲法を守ることです。首相がいうように、自衛隊を「血を流す軍隊」にはさせません。

 この選挙で、野党の共闘も発展しました。全国の1人区(現32ヵ所)では、改選前は自民党が29議席、無所属が2議席しかありませんでしたが、今回は野党統一候補10名が当選。大健闘した「れいわ新選組」との協力と信頼も深まりました。その力で、安倍首相の改憲の企てを阻止し、安心できる社会実現へ大きく舵を取りましょう。

No.813 2019年7月13日 減り続ける年金と恐ろしい企み

減り続ける年金と恐ろしい企み

 先週号で年金の問題をお伝えしました。続編ですが、私たちは2043年まで続くマクロ経済スライドによって、月2万円の年金が削減されるとみなさんに説明し、「減らない年金にしよう」と訴えています。しかし、公明新聞では2万円減ることに「デマ」「ウソ」と報じているようです。なぜでしょうか?

 安倍首相が「マクロ経済スライドをやめたら7兆円の財源が必要だ」と言ったことから、日本共産党は『質問主意書』でその真意を確認しました。答弁書では、「マクロ経済スライドをやめた場合と続けた場合を比較すると、2040年代に基礎年金で3割減り、全体で7兆円減る」と書かれています。それに基づくと、現在6万5千円の基礎年金が4万5千円になることが明確なので、「デマ」「ウソ」ではなく、正式な政府見解です。しかも『質問主意書』に対する答弁書は、今月2日に閣議決定しています。与党である公明党さんが知らないはずはないのですが。

 さらに公明新聞では、マクロ経済スライドが終了する2043年には「6万3千円が維持される」報じています。これこそ架空の数字なんですよ。なぜなら、6万3千円を維持するということは、実質賃金が4割も上がった場合であり、実際の実質賃金は年間14万円も下がっているので、4割も上がるなど夢物語です。公明新聞の内容を信じている読者さんが気の毒です。赤旗をおすすめしようかしら♪

 みなさん、参議院選挙後には更なる怖いものが待ち受けています。社会保障の改悪ズラリですよ。たとえば、75歳以上の方は医療費が1割負担ですが、今後2割負担にしようとしており、一定の所得がある方は3割負担ですが、その対象も拡大することを検討しています。介護では、要介護1、2を介護保険の対象から外すこと、あわせて1割負担の利用料も2割にする方針です。

 しかも、国民への公表は参議院選挙の後。立憲民主党の枝野代表が「選挙で有権者に問うべき」と言いましたが、安倍さんはダンマリでした。あまありにも卑怯ではないでしょうか。

 年金を下げ続け、医療や介護の負担増。おまけに消費税増税。この恐ろしい企みを止めさせるために、みなさん、安倍政権に選挙で審判を下すしかありません!!

No.812 2019年7月9日 年金は減らさず、自公の議席を減らそう

年金は減らさず、自公の議席を減らそう

 参議院選挙も中盤に入りました。今回の選挙は「日本の命運がかかった選挙」と考えています。なぜ命運なのか・・・私は重要な2つの要素があると思っています。1つは、減り続けて生活ができない年金制度のままにするのか、それとも減らない年金制度に変えるのか。もう1つは、憲法を変えるのか、それとも憲法を守るのかです。先週号で憲法のことをお伝えしたので、今回は年金についてお伝えしたいと思います。 

 みなさんもご存じのように、事の発端は金融庁が発表した報告書です。「夫婦2人の場合、老後30年間年金で暮らすと2,000万円不足する」という内容でした。これに、「2,000万円貯めるなんて無理」と不安と衝撃が広がりました。だからなのか、安倍首相は報告書を受け取りませんでした。一方麻生財務大臣は「きちんとしたものを今のうちから考えておかないとあかのですよ」と、事実上認めるコメントを。これに国民の怒りは頂点に。

 そこで共産党は「そもそも少ない年金が問題だ」と、物価や賃金の変動によって年金を減らす仕組みである『マクロ物価スライド』の廃止と、低年金者へ年間6万円を上乗せする提案をしました。すると安倍首相は「バカげた提案だ」と取り合わず、マクロ物価スライドをやめれば7兆円の財源が必要であることを正式に認めました。ということは、今後みなさんの年金が7兆円の減ることを意味しますよね。

 マクロ物価スライドは、2043年(令和25年)まで続きます。基礎年金は現在6万5千円ですが、今55歳の方が年金を受け取る頃には5万9千円になります。今45歳の方は5万1千円に、35歳の方は4万5千になり、とても基礎年金だけでは暮らしていけません。まるで「年金サギ」です。

 「では、マクロ物価スライドをやめるための財源は?」という問題になりますが、それも提案しているのが共産党なのです。まず、200兆円も貯まっている年金積立金を計画的に取り崩して給付に充てます。さらに正社員があたり前の社会にすることで強固な年金基盤を作ります。非正規雇用の方が1年間に払う年金保険料は90万円。正規雇用の方は189万円と約2倍なんです。だから、正社員を増やすことは、経済を活性化するだけではなく、年金制度も安定する「一石二鳥」の政策なんです。

 その実現のために、この参議院選挙が絶好のチャンスですよ!! 年金は減らさず、自民・公明党の議席を大きく減らしましょう。「さよなら安倍政権」

No.810 2019年6月27日 IRと消費税増税で市長に質問

IRと消費税増税で市長に質問

 一般質問が終わりました。「IR」「中小企業の振興」「平等社会の実現」「市営住宅の入居促進」の4項目を通告しましたが、最後の「市営住宅の入居促進」は、時間が無くなってしまい質問できませんでした。残念です。質問準備に協力してくれた職員さんにも、申し訳ない気持ちです。また、みなさんからいただいた多くの声から、改善を求める質問だっただけに、9月議会ではしっかり取り組みたいと思います。

 IRの質問では、推進の市長と反対の私は全く歩み寄れるものはなく、最後に市長は「議員とは考え方が違う」という始末です。さらに、「先人たちが苦労してつくってきた苫小牧をしっかりと次世代に残すためにIRへのチャレンジが必要」といったので、私は「カジノを残したら先人たちが泣いているんじゃないか」と反論しました。

 カジノは刑法で禁止されているのに、IRの中につくったら合法です。「国が合法化したものでも、苫小牧につくったら市長の倫理性が問われる」と私は指摘しました。そして、カジノの収益はカジノで負けた人のお金であるということを、公式な場で認めました。これは大事なことだと思っています。カジノで負けた人のお金がなければIRは運営できないこと、カジノで負けた人のお金の一部が国・道・市に入ってくることが明確になりました。そんな不健全なまちづくりはゴメンです!!

 「中小企業の振興について」では、1つの支援策として消費税増税中止を国に求めるよう提案しました。市長は、「増税を歓迎する人はいない」と答え、「この問題では議員と同じ思い」と言いました。しかし、子育て支援や幼児教育の無償化のためには必要との認識にはかわりません。私と「同じ思い」などと言ってほしくありません。

 現在苫小牧の保育料は、非課税世帯が無料なので、消費税増税の財源で無償化にしても恩恵がなく、消費税の負担だけがのしかかります。課税世帯でも、多くの世帯の2人目以降が無料ですが、その世帯には無償化の対象外になる給食費が保護者の負担になります。このことからも、恩恵を受ける世帯は限定されます。

 一方、消費税増税による中小企業への影響について、市は「少なからず影響はある」との認識を示していますが、市長は国に中止を求める考えは全くありません。ならば、7月の参議院選挙で安倍政権に審判を下しましょう。年金の2,000万円問題とあわせて、私たちの怒りをぶつける選挙にするしかありませんね。

No.809 2019年6月19日 IRに猪突猛進

IRに猪突猛進

 木曜日から6月議会が始まりました。改選後、初めての定例議会ということもあり、22名の質問通告がありました。私たち会派では、原啓司議員と私が担当します。議会運営委員会で質問順位を決めた結果、原議員は5番目、私は22番目。一般質問の「トリ」ということです。

 よく使う「トリ」って、どんな意味があるんだろうと、調べてみました。「最後を締めくくる人」を意味する「トリ」は、寄席の用語として使われていたんですね。最後を務める「トリ」は、ギャラの取り分も多く、主役という位置づけだったようです。ということは、私は6月議会の主役!! プレッシャーですね。


 原議員は、2度目の一般質問です。昨年12月の“初”一般質問では「ハラハラ、ドキドキ」だったと言いますが、今回はどっしりと落ち着いており、バッチリです。ぜひ、傍聴してほしいのですが、原議員の質問は21日の金曜日の予定。ぜひ、傍聴にいらしてくださいね。


 そして私は、週明けの25日になります。質問時間が減ったため、私の持ち時間は30分程度ということもあり、質問項目は4つに絞りました。そのトップバッターの項目は、やはりカジノです。「継続は力なり」で、市長が誘致を諦めるまで私たちの質問は続きます。


 みなさんから、「カジノの問題はどうなっているの」と聞かれますが、表向きは大きな進展はありません。ただ、私が不満なのは、これまで5人体制だった市の国際リゾート戦略室に、8人の職員さんを兼務発令(6月1日付)し、13人体制にしたことです。まちづくりや観光、福祉、環境、上下水道などの職員さんです。

 なぜこの時期なのでしょう。みなさんも新聞などでご存知だと思いますが、国は5月22日にIR(カジノ)の整備のための基本方針を参議院選挙後に先送りしました。23日には、知事も誘致の是非についての判断を夏以降に先送り。いくら体制強化をしても苫小牧にIR(カジノ)はつくれません。「今から準備をする必要がある」と説明しますが時期尚早です。猪年だけに「猪突猛進」ですね。猪突猛進は、ポジティブな印象がありますが、目もくれず突き進むため、周りに迷惑をかけることもあるようですよ。まさにこのことでしょう!! 通常業務も忙しいのに、兼務発令された職員さんが「かわいそう」と思うのは、私だけでしょうか。

No.808 2019年6月11日 「100年不安の年金」

「100年不安の年金」

 年金の「2000万円問題」に衝撃が広がりましたが、みなさんはどんなふうに感じていましたか? 「2000万円問題」は、厚生年金でも夫婦2人で月平均5万5千円も生活費が不足し、老後30年間では2000万円不足するとの試算を発表した金融庁の報告書が発端です。さらに怒りを呼んだのは、金融庁が「貯蓄から投資へ」を強調したことです。

 「あれ?」、安倍政権はこれまで「100年安心の年金」と言ってきたはずでは・・・。

 このことについて、日本共産党の小池晃参議院議員は「国家的詐欺に等しいやり方だ。いま政府がやるべきことは年金制度を立て直すことだ」と厳しく指摘していましたが、全くその通しですね。

 小池議員の質問で明らかになりさらに驚いたことは、このままマクロ経済スライド(賃金や物価によって年金額を調整する仕組み)による年金削減が続いたら、現在41歳以下の人が受け取る年金額は月4万5千円減り、老後の30年間では、2000万円どころか3600万円不足するというのです。そんなに貯蓄できる人がどのくらいいるのでしょうか?

 「2000万円不足」という報告書について、安倍首相は「不正確で誤解を与えるものだった」と説明し、麻生財務相「さらに豊かな老後を送るためは、上手な資産形成が大切だとの見方を示した」と力説していましたが、報告書の土台になっている数字は正しいものだと小池議員は指摘しています。

 安倍首相は、消費税増税の根拠となる景気動向の数字や、労働統計の数字などで都合のいい数字で国民をごまかし、それを指摘すると否定するのに、正しい数字を逆に間違いだというのは、一体どんな神経の持ち主なのでしょうか。

 そもそも、年金が少ないことが問題なんですよね。マクロ経済スライドをやめて、「減らない年金制度」にし、さらに低年金者の年金額を年間6万円上乗せするというのが、私たちの提案です(財源は前号に)。

 そして、やめてほしいと願うことは、年金積立金の株などへの投資運用です。運用額は160兆円と言われていますが、そんな危険なことをするなら、年金額増やしてほしいと思いませんか? これでは「100年不安の年金」です。

No.807 2019年6月5日 暮らしに希望を! 3つのプラン

暮らしに希望を! 3つのプラン

 1ヶ月後は、参議院選挙が始まります。今回の選挙は、選挙区は日本共産党前衆議院議員のはたやま和也さんが挑みます。そして、比例選挙は紙智子参議院議員の選挙ですが、政党名を書いていただくことになります。参議院選挙で勝利するために、私も頑張ります。みなさん、ぜひ力を貸してくださいね。

 参議院選挙では、私たちは「暮らしに希望を!!3つのプラン」を訴えていきます。まず1つ目は、「8時間働けばふうつうに暮らせる社会に」・・・中小企業を支援して賃金をあげる。正規雇用があたりまえの働き方に。2つ目は、「お金の心配なく学び、子育てできる社会に」・・・大学の授業料をまず半額に。認可保育園の増設と保育士さんの賃金を上げる。3つ目は、「暮らしを支える安心の社会保障に」・・・国保税の引き下げと減らない年金の実現。医療介護の充実です。

 この3つを実現するには、約7.5兆円が必要だと試算していますが、消費税に頼らずに財源を確保します。その方法も3つのプランがあります。

 1つ目は、大企業に中小企業なみの法人税を払ってもらいます。大門実紀史参議院議員が国会質問で指摘をしていたことがありますが、税金は所得に応じて払うものなのに、1億円をピークに税率が下がっているのが現状。大企業の税率が優遇された結果、国税庁の資料を見ると中小企業の法人税の実質負担率が18%なのに、大企業は10%しか負担していないことになっています。これを、中小企業なみにもらうことで、4兆円の財源が生まれます。

 2つ目のプランは、大株主などの優遇税率を欧米なみの30%(今は15%)にしようという考え方です。それによって3.1兆円に。

 そして3つ目は、米軍への「おもいやり予算」や兵器の爆買いをやめようという提案で0.4兆円の確保。合計で7.5兆円です。

 トランプさんとゴルフをやりながら、1機100億円を超える戦闘機を105機も追加注文した安倍さん。相撲観戦では、トランプさん夫婦と安倍さん夫婦は1脚50万円もする椅子を用意して座っていました。こんな無駄遣いもやめて、暮らしに使ってもらいましょう。

 そのためにも、「安倍さんさよなら」「自民公明政治さよなら」をするしかありません。「暮らしに希望を」の実現のために!!

No.806 2019年5月28日 「日本共産党」のタスキで勝利を

「日本共産党」のタスキで勝利を

 先日は中学3年生になった息子(三男)の体育大会でした。これで、子ども達の運動会・体育大会は全て終わりました。振り返ってみると、長男の運動会から実に19年間、我が家の年中行事でした。「やれやれ終わった」とホットする一方、なんだか寂しい気持ちも。頑張るこども達の姿が蘇ります。私の素敵な想い出です。

 一時期は、子ども達4人が小学生だった時期もあり、それぞれの競技を見るのが忙しかったものです。また、中学校の体育大会に小学校の運動会、保育園の運動会という時期もあり、毎週のようにお弁当を作っていた頃もありました。前日の買い物やら下ごしらえから始まります。雨天で運動会が延期になった時は、また作り直さなければならず、とても大変でした。しかし、苦労して作るお弁当が、頑張る子ども達へのご褒美と愛情表現だと思って来ました。

 最近は、昼時になると校門にお弁当やオードブルを届けてくれるスーパーの宅配サービスを目にします。「運動会に宅配弁当?」と最初は驚きもしましたが、上手にサービスを利用することは賢いかもしれません。時間や気持ちに余裕ができるし、オードブルは子どもにとって豪華なごちそうなのかもしれませんね。

 そういえば、仕事で帰りが遅くなった時、私は「お弁当を買って帰ろうか」と子ども達に言うと、「わ~い」と歓声が上がったことがありました。たまに食べる出来あいのお弁当は、子どもにとっては嬉しいようです。

 7月4日は参議院選挙の公示の予定です。私たちは、統一地方選挙と参議院選挙を一体でたたかおうという戦略で取り組んできました。まさに折り返し地点。スパートをかけて攻め抜くたたかいです。

 原啓司議員が渡辺満議員の後継者として市議選挙に挑戦し勝利した要因を、ある後援会員の方がこう話していました。「日本が400mリレーに強いのはなぜか。バトンタッチが最高だから。原さんの勝利もバトンタッチが最高だったんだ」と。なるほど!! 今度はバトンではなくタスキをつなぐわけですが、「日本共産党」という知名度抜群のタスキは、みなさんの応援で1番にゴールできるはずです。

 国民いじめと嘘つき政治を進めながら、トランプさんをゴルフで「おもてなし」をし、楽しんでいるような安倍さんを倒すために、みなさん頑張りましょうね。

No.805 2019年5月22日 議会人事が決まりました。

議会人事が決まりました。

 議会人事が決定しました。議長に第1会派「新緑」の金沢俊議員、副議長に第2会派の「公明党市議団」の藤田広美議員、監査に第3会派「民主クラブ」の小山征三議員が決まりました。いずれも全会派一致での決定です。

 気になっていた委員会の配置も決定。常任委員会では、冨岡隆議員が建設委員会の副委員長になりました。そして、原啓司議員は厚生委員会の委員、私は文教経済委員会の委員です。常任委員会は4つなので、総務委員会が空白になってしまいました。

 2つの特別委員会のうちの1つ、総合開発特別委員会に原議員と私、もう1つの安全安心および市民ホールに関する特別委員会に冨岡議員を配置しました。

 さらに、議会毎にみなさんにお届けされる「市議会だより」の編集委員を、原議員が買って出てくれました。実は、私も冨岡議員もパソコンが苦手なため、躊躇していたこともあり、長けている原さんが名乗りをあげてくれて助かりました。みなさん、「市議会だより」が届けられたら、「原議員が頑張ったのね!」と感じてくれると、本人も張り合いが出ると思います!!

 そして、議会人事の協議の中で奇跡が起きた瞬間がありました。なんと、港管理組合議員のポジションを私たちがいただくことができたのです。港管理組合議員は、市議会から5名選出することになるのですが、3人会派の私たちには手の届かないポジションでした。しかし、「大事なポジション。ぜひ役割を果たしたい」と、立候補をしました。

 立候補したのは5会派から6名(新緑から2名)で、選挙になりました。「新緑」は8名なので、2人が4票ずつ。次の「公明党市議団」は5票、「民主クラブ」も5票、「改革フォーラム」は4票。これで5名が決まり、私たちは3票しかないので落選、というのが予想されました。ただ、「会派市民」の2票と、無所属の1票の行方が不明でした。

 そして選挙の結果、「なんということでしょう!!」私たちの票は5票もあったのです。無記名投票なので、誰が入れてくれたかはわかりません。「少数会派の意見も通る議会でなければならない」という意見があったことは承知していましたが・・・。ということで、港管理組合議会に冨岡議員が行くことになりました。

 さ~新しい市議会が始まりました。6月議会は原議員と私が一般質問を担当します。よし!頑張るぞ~!!

No.804 2019年5月18日 3人で1.67倍頑張る!!

3人で1.67倍頑張る!!

 代表者会議で交渉会派順を協議しました。第1会派は8名の「新緑」。これまで5人だった「緑風」が第1会派でしたが、改選後に8名になり「新緑」に改名しました。2番目に人数が多いのは「公明党市議団」と「民主クラブ」の5人ですが、くじ引きの結果「公明党市議団」が第2会派に、「民主クラブ」が第3会派という結果に。そして、4人会派の「改革フォーラム」が第4会派。3名になった私たち「日本共産党市議団」は第5会派です。続いて2人会派の「会派市民」は第6会派に。会派に所属しなかった1名が無所属ということになりました。

 20日から臨時議会が始まり、議長などの議会人事を協議します。これまで議長は、第1会派から出すというのが慣例になっているので、きっと「新緑」から出してくると思いますが、私たちは「人物本位」のスタンスで判断したいと思います。副議長や監査、港管理組合の議員などの選出も協議しますが、5人で第3会派だった私たちが、3人の第5会派になったことで発言力は小さくなりました。これまで以上に協力体制が必要になり、時には大人の対応が必要になることも承知の上です。

 私が1番関心があるのは、4つの常任委員会と2つの特別委員会の配置です。常任委員会は厚生委員会、建設委員会、総務員会、文教経済委員会があり、5名の時には文教経済委員会に2名を配置していましたが、今度は3名です。1つの委員会に空白を作ることになってしまいます。特別委員会もどちらか片方が1名のみの配置。そう考えると、議会での役割が後退することは必至です。でも、そうならないように3人で力を合わせなければなりません。

 ある後援会員の方は「1.67倍頑張らないといけませんね」と言います。確かに、5人だった時の役割を継続しようと思えば、3人それぞれが1.67倍頑張らなければなりません。その構えで頑張る決意です。加えて、市民の立場での他会派のみなさんとの協力も重要。そして何よりも市民のみなさんの声や要求が議会では大きな力を発揮します。議員の大事な役割「市民の声を議会に届ける」ことで、3人でもしっかりと役割を果たして行きたいと思います。頑張ります!!

No.803 2019年5月7日 シチューよりスイカ

シチューよりスイカ

 10連休のゴールデンウイークが終わり、通常の毎日が始まりましたね。みなさんはどんななふうに過ごしましたか? お仕事の関係で「休みなんか関係ないよ」という方もいらっしゃるでしょうね。そんな方には申し訳ありません。私は、4連休をいただきました。

 4日、我が家に長男家族と次女家族が遊びに来ました。長男の所の子どもは3歳と2歳の男の子。次女の所はまもなく1歳の女の子。私の父も来てくれたので、3人家族の我が家に4世代総勢11人が集まりました。

 市営住宅に住んでいる長男一家は、日常的に大きな音を出さないように子ども達に言いきかせています。なので「ドンドンしてもいいよ」という私の言葉を皮切りに、飛ぶは走るはの大騒ぎになりました。まさに運動場状態。子どもって、どうしてこんなにパワーがあるのでしょう。

 面白かったのは、私の仕事用のメガフォンを見つけて、「わ~っ」と叫びながら追いかけっこをしている姿です。メガフォンも孫にはおもちゃなんですね

 やっと静かになったのは、息子(現在中学3年生)が大好きで集めていたウルトラマン怪獣の人形が入った段ボールを開けた時です。30体はあるでしょうか。ウルトラマンよりも怪獣に興味があった小さい頃のコレクションです。初めて見た様々な怪獣に、孫たちは興味深々で黙々と遊びます。大人たちは「これプレミア付いて高く売れるんじゃない?」と現実的な会話に。

 夕食の時間になり、孫たちが好きなシチューを作りました。ご飯にシチューをかけて食べるのが好きな息子と、シチューにパンを浸して食べるのが好きな娘。なので、3歳の孫に「ご飯とパンどっちがいい」と聞くと、「ぼくスイカがいい」と返ってきました。父が、ひ孫たちへと買ってきてくれたスイカを見つけようでした。あちゃちゃ!隠しておけば良かった。「ご飯が終わったらスイカを食べようね」となんとか説得。 

 そして、いよいよスイカの時間。「待てよ。スイカの種はどうするんだったかしら?」と考えたすえ、きれいに種を取り、一口サイズに切ってテーブルへ。子どもが小さいと、こんなに大変だったんですね。私にはもう古い記憶でした。

 昭和生まれの私たち、平成生まれの子ども達。そして、令和元年に5人目の孫が誕生します。「新元号だ」と盛り上がっていますが、孫たちのために願うことはただ1つ。平和であってほしいということ。だから安倍さんに言います。「改元フバーを利用した改憲など許さない」と。

No.802 2019年4月24日 「IR誘致」決めるのは市民!!

「IR誘致」決めるのは市民!!

 市議選挙が終わりました。結果は、みなさんもすでにご存じのように5議席から3議席に減らしてしまいました。5議席の重要性は、私自身充分感じており、「どうしても5議席確保を」と訴えてたたかいました。しかし、議席を減らす結果になったのは、私たち地区委員会の責任だと感じております。応援してくださったみなさん、本当に申し訳ありません。この結果をしっかり総括し、問題点、課題、教訓を導き出し、今後に生かしていきたいと思っています。

 一方で、私の選挙に関わってくれたみなさんには、本当に大きな力を貸していただきました。また、様々な場面でご声援や激励をいただいたり、時には厳しいご意見をいただいたりと、選挙戦への尽力をいただきました。その全てのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

 私がみなさんに恩返しできるのは、お約束をした公約実現のために頑張ることです。これからも全力で活動していく決意です。みなさん、ぜひ力を貸してください。

 選挙後、IR(カジノ)を推進している自民党の方にお会いした際、「これからは一気にIR推進だ」と、意気込みを語っていました。知事選挙では「IR反対」の石川ともひろさんが及ばず、道議選挙でも松橋ちはるさんを当選させられず、市議は2議席減。IR推進派にとっては絶好のチャンスと思っているのでしょうね。しかし、決めるのは市民です。

 岩倉市長は冨岡隆議員の質問に、市民の理解が得らない限りIRは誘致しないと約束しています。私は、その約束は守ってくれると信じています。だからこそみなさん、「IR反対」「カジノはいらない」の世論を広げる必要があるんです。みなさん、力を合わせましょう。

 ただ、市長は住民投票をする考えは持っておらず、市民への丁寧な説明で理解を得ると言っています。私たちは反対しましたが、新年度予算でIRのパンフレットを作成することになりました。それを配布しただけで「理解が得られた」とならないように、私も頑張ります。

 まもなく10連休。急な病気やケガが心配です。当番病院を事前に調べておくことをお勧めします(公報とまこまいにも掲載しています)。みなさん、良い連休になることをお祈りしています。

No.801 2019年4月9日 後半戦に全力投球!!

後半戦に全力投球!!

 道議選挙では多くの読者のみなさん、後援会員のみなさん、党員のみなさんが昼夜わかたず活動してくださったことに、心から感謝いたします。しかし、松橋千春さんの議席獲得を果たすことができなかったことは、ひとえに私たちの力不足だと真摯に受け止めております。道議選挙の教訓をしっかり踏まえ、後半戦(市議選挙と厚真町議選挙)を取り組まなければと決意を固めています。

 厚真町議選挙は、伊藤富志夫さんが2期目に挑戦します。伊藤さんは、昨年9月の震災で自ら被災者となったにもかかわらず、避難所を拠点に住民の要望を聞き、役場や北海道に掛け合って救援、復旧、復興に尽力してくれました。そんな伊藤さんの再選を、私たちも全力で支える構えです。

 市議選挙では、以前お伝えした通り5人でたたかいます。昨年7月の補欠選挙で当選を果たし、8ヶ月の議員活動でありながら2期目を目指す原啓司さん。そして、4年間の任期を終え、同じく2期目を目指す工藤良一さん。6期目に挑戦する大ベテランの冨岡隆さん。新人候補は若い26歳の森本健太さん。そして、5期目を目指す私、小野寺ゆきえの5名です。

 この5名が市議団を結成すれば、最強の会派になることは間違いありません。原さんは、勤医協病院で25年間勤務した経験から医療や介護分野に強く、とても頼りになります。「おとなしい」と言われことも多いのですが、実は茶目っ気があり、愉快な一面もあります。

 工藤さんは、体型通りの太っ腹。なおかつ冷静に物事を見極める力を持っているので、突っ走りやすい私の軌道修正をしてくれます。いつもガハハと笑い、場を和ませてくれる一面もあります。

 冨岡さんは、ベテラン議員でもあり、党の専従職員としての経験も豊富なので、いつも私の相談役になってくれています。私が会派代表が務まるのも、冨岡さんのアドバイスが力になっています。

 そして森本さんは、真剣さと行動力で私の背中をグイグイ押すので、私も「こうしちゃいられない」と頑張れます。それでいて優しさは人一倍あるので、素敵な議員になると期待しています。

 そんな5人の当選を目指し、14日から全力投球で頑張ります!!

※来週号は、選挙のためお休みします。

No.800 2019年4月1日 残りわずか 全力疾走!!

残りわずか 全力疾走!!

 ついに800号まできました。これまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。これからも続けます。お付き合い、よろしくお願いします。

 道議選挙も中盤。私も選挙カーに乗っていますが、市民の反応はとても良かったですよ。手を振ってくれたり、車のクラクションを鳴らしてくれたり、駆け寄って来てくれたりと、嬉しい激励の連続でした。とても元気になります。

 選挙戦が逼迫してくると、いつも聞こえてくるのが共産党の悪口です。今回も例外ではありません。内容は、「カジノはIRのわずか3%の面積しかないのに、共産党はIR=カジノと誇大表現している」とか、「共産党は老舗菓子店をブッラク企業だと言っている」というものです。

 「IR=カジノ」の言い訳はしません。事実、市の担当者も「カジノ収益中心のIR」と言っているのですから、イコールと表現しても問題ないと思っています。

 もう1つの悪口は、全く事実と違います。ブッラク企業で働き身体を崩した経験のある女性は、この老舗菓子店に努めたことを、「老舗菓子店で初めて正社員にしてもらえた」「とても温かい職場だった」と言っています。だから、共産党のリーフレットにも紹介していますよ。

 実は、この悪口は4年前にもありました。「同じことしか言えないのか」「正々堂々と自分たちの政策を訴えて選挙をたたかうべき」という意見は、有権者からも聞こえてきます。その通りですよね。

 共産党は、いつもの通り選挙カーから政策を訴え、何度も街頭で演説を繰り返しています。「カジノを含むIR誘致反対」「消費税増税を中止することが1番の中小企業への応援」「原発再稼働ではなく自然エネルギーへ」「命を大事にすする温かい道政へ」ということを中心に訴えています。

 実現のためには、この選挙で勝利するしかありません。勝利のカギは、1人でも多くのみなさんに真剣に訴えること。残りわずか、全力疾走です!!

No.799 2019年3月26日 「子どもの未来にカジノはいらない」

「子どもの未来にカジノはいらない」

 21日には知事選挙の告示。そして、いよいよ29日は道議選挙の告示を迎えます。争点の1つは、カジノを含むIR誘致の賛否だと考えています。新しい知事が、どんな態度を取るかで誘致が決まります。

 賛成する方々は、「カジノはIR施設のわずか3%の面積しかない」と説明しますが、反対する私たちは面積など問題にしていません。IRの収益の6割がカジノの収益のため、カジノがなければ運営できない施設であることを問題なのです。

 それにしても、3%の施設で6割もの収益を出すなんて恐ろしいですね。賭博で負けてもらうことが条件なのですから。だからこそ、「カジノはギャンブル依存症製造マシーン」と言う方がいるのもうなずけます。

 IR賛成派のもう1つの主張は、「パチンコや公営ギャンブルなどの依存症対策が国の法律により図られることは重要なことだ」と言います。それは私も同感です。これまで、ギャンブル依存症対策を野放しにしてきた国の責任は大きいと思います。しかし、ギャンブル依存症を増やすカジノを作って、依存症対策に取り組むというのは言語道断です。依存症対策に努めるというのなら、カジノを作らないことが1番ではないでしょうか。

 私たちがIRに反対する最大の理由は、カジノは刑法で禁止されているのに、安倍政権がIRの中に作ることで合法化したこと。カジノ収益中心のIRに頼るまちづくりを岩倉市長が推進していることです。こればかりは認めるわけにはいきません。

 だから、知事は市民と野党の統一候補に勝利してもらいたいし、道議では日本共産党を大きくしなければと、大奮闘中です。合言葉は、「子どもの未来にカジノはいらい」です。

 さらに、今回の統一地方選挙は単なる地方選挙ではありません。12年に1度の参議院選挙との連続選挙の年。安倍政権を終わらせ、民主主義・立憲主義・平和主義を取り戻すというのが私たちの目標です。そのチャンスが7月の参議院選挙であり、統一地方選挙は前哨戦です。

 連続する選挙で勝利できれば、10月からの消費税10%増税もストップできる可能性が開けるのではあありませんか。さあ~!! 頑張ります。

No.798 2019年3月19日 ごみの戸別収集に異議あり!!

ごみの戸別収集に異議あり!!

 2016年7月から、一部の地域で試行的にごみの戸別収集を行っています。ステーションに出すのではなく、自分の家の前に出す方式で、戸別収集を実施しているご家庭では、ごみ出しの負担が軽減され喜ばれています。

 一方で、車に乗ることなく、走り続ける作業員の負担が大きいことも浮き彫りになりました。しかも、驚くことに3人体制がルールになっているはずの収集作業ですが、2人体制で行っている現場もよく目にします。市の説明では「人員が足りないため、やむを得ず認めるケースもある」とのこと。その分の委託料はどうなっているのでしょうか?

 先日も、2人で作業をしている現場を目にしました。男性が車を運転し、女性が1人で走って収集作業をしていました。体力的にキツ過ぎますよね。でも市は、資源ごみの日は午後3時頃には作業が終わっているので、体を休めることができる」といいます。本当でしょうか。

 市が行ったアンケート結果を見ると、作業員の55%がアルバイトや派遣社員などの非正規雇用です。市がいうように、早く仕事が終了して体を休めることができても、その分の給与が減り、生活していけません。それを裏付けるように、勤続年数をみると派遣社員の73%が1年未満、アルバイトでは55%という結果です。

 市は、戸別収集の地域拡大が当初の方針でしたが、私は現状から無理だと考えています。そこで予算委員会で質問すると、「全市で実施するのは難しい」「あらためて判断する」との答弁があり、ホッとしていました。

 しかしその後、厚生員会で他会派の議員が質問すると、「将来的には全市導入に向けて取り組む」と答弁。私は、「質問者が変わると答弁も変わるのか」と反論しました。

 ある収集業者さんは、全員を正規雇用として雇っているところがありますが、やはり人材確保が課題とのこと。収集業務を民間委託し、困難な戸別収集を「押し付け」たことの弊害のように思えます。

 また、この2年間で強風によるごみステーションの事故が3件ありました。市は、ステーション管理から解放され、戸別収集にすることで市民に自己責任を求めているようにも感じます。

No.797 2019年3月12日 IRパンフレットは拙速

IRパンフレットは拙速

 新年度の予算委員会で、私たちはカジノを含むIRの経費が含まれている一般会計に反対しました。「何でも反対の共産党」と言われることがありますが、そうではありません。ほとんどの一般会計の中身は市民のための大切な予算なので、反対すべきものではありません。

 そこで、私たちはIRの経費を削除した予算を提案しました(修正動議)。しかし、賛同をいただけず否決されたため、IR経費を含む一般会計を反対する判断をしました。

 反対したIRの経費は、パンフレットを作るための989,000円です。予算審議では、「これまでの市の説明は、雇用が生まれる、税収が増えるとメリットを説明しているが、負の影響にどれだけの予算が必要かは説明していない。パンフットを作るのであれば、ギャンブル依存症対策などに対し、誰がどれだけ負担するかを掲載しなければ、市民は判断できない」と求めましたが、「現段階では具体的なことは示せない。今回のパンフレットは基礎編になる」と、納得できない説明でした。

 その他、上・下水道会計で明らかになったことは、「仮にIRができたら」との想定で、水道で24億円、下水道で54億円の整備費が必要になることが明らかになりました。「では、道路は?」と担当者に聞いてみると、「1m作るに10~20万円なので、約6㎞と仮定すると6~12億円になる」とのこと。このインフラ整備費用も、市が持つのかIR事業者なのかは交渉事とのこと。

 韓国のカジノは、依存症対策などに売上の5倍かかったと言われています。市は、税収は25~30億円、カジノ納付金は106~142億円などと、入ってくるお金は説明していますが、負担する分を示せないのであれば、市民への情報提供として不十分だと思います。

 市長は、IR誘致の理由を「人口減少が進むので税収が減る。だからIRに挑戦する」といいます。しかし、苫小牧は人口減少はあるものの、納税義務者数が増え、1人当たりの給与所得額も営業所得額も増え、さらには税収額も増えています。この現状を維持させるために中小企業や小規模事業者を応援すれば、IRに頼る必要はなくなるのではないでしょうか。これこそ、みなさんが求める健全なまちづくりではないではないでしょうか。

No.796 2019年3月5日 13人に1人が性的少数者 

13人に1人が性的少数者

 今回の代表質問で、私は初めてLGBTについて質問しました。LGBTは、性的少数者の意味です。Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(性同一性障がい)、それぞれの頭文字をとってLGBTです。

 この質問をした理由は、2月14日に同性婚を認めてほしいと、全国いっせいに13組のカップルが訴訟を起こした記事を目にしたことがきっかけです。

 同性婚は現在の法律では認められていませんが、憲法での「婚姻の自由」「法の下の平等」に基づく訴えです。

 LGBTに対し、「子どもが産めないから生産性がない」と批判した女性の国会議員がいるほど、まだまだ偏見や差別があるなかでの訴訟に、私は勇気ある行動と、エールを送っていました。

 いろいろ調べてみると、札幌市では「パートナーシップ宣誓制度」を平成29年から始めています。これは、人生のパートナーであることを市長に宣誓し、宣誓書の交付を受ける制度です。約60組が宣誓書の交付を受けており、「家族として認められて嬉しい」「おめでとうと言ってもらえた」と喜ばれています。

 また、賃貸契約をする際などに宣誓書を見せることで家族だと判断してもらえたり、入院の際の身元保証人としても認めてもらえるなど、生活の応援にもなります。

 私は質問で、宣誓制度を苫小牧市でも取り組むことを求めましたが、偏見が多い中では難しく、市民理解を広げる取り組みを先行する必要があるとの答弁でした。同時に、市役所で扱う申請書やアンケートなどに性別の記載をなくすることも提案しました。

 性的少数者であるLGBTは、実は13人に1人といわれています。苫小牧市では、男女平等参画の取り組みを進めていますが、「男女」の表現もLGBTを排除している表現です。私も、その意識がなかったことに反省です。そして、市役所の意識改革も必要ですね。

 性別にとらわれず、人権を尊重して個性を認めあう気持ちが広がれば、平等社会が実現するのではないでしょうか。そうなれば、争い事もなくなると思いませんか。

No.795 2019年2月28日 卒業アルバムをすべての子ども

卒業アルバムをすべての子どもに

 みなさん就学援助制度をご存知ですか。収入により、学校で使用する学用品や給食費などを助成する制度です。そのなかに「入学準備金」があります。小学生と中学校に入学するにあたり、ランドセルや制服、文具などを揃えるための費用です。これが、新年度からそれぞれ1万円が増額されます。

 苫小牧は、入学式までに準備が間に合うようにと、3月中に入学準備金を支給しています。つまり30年度の予算で出しているのです。しかし、30年度の予算には、1万円増額になったことを想定していないため、新年度に追加支給することになるようです。

 そこで、3月中に支給される入学準備金は、小学生は40,600円、中学生は47,400円で、その後それぞれ1万円が追加支給される仕組み。次の年からは一括で支給されますよ。新年度に入学するご家庭のみなさん、ご不便ですがご理解ください。

 また、国の基準では就学援助制度の支給対象として卒業アルバム代が新たに加わりました。さっそく市の担当者に聞いてみると、「卒業アルバム代は支給しません」と悲しい回答が。理由は、就学に必要なものではないので、優先度は低いとのこと。「なんとかお願いします」と訴えても、これから給食費の多子世帯軽減も検討しなければならず、財政的に厳しいといいます。

 私は、ある学校の先生からこんなお話しを聞きました。自分が担任をしているクラスに、卒業アルバム代が払えず、買わなかった子どもがいたそうです。そこで、先生は自分のアルバムをこっそりプレゼントしたというのです。毎年、同様の子どもがいると、その先生は話します。

 卒業アルバムは、想い出の詰まった生涯にわたる大事な宝物です。買えない子どもは、どれだけ悲しい思いをしているでしょう。「就学に必要ない」ものであっても、応援してあげてもいいのではないでしょうか。私は、なんとか苫小牧の制度になるよう、取り組みたいと思います。

No.794 2019年2月22日 演説会のご参加、ありがとうございました

演説会のご参加、ありがとうございました

 17日の演説会にご参加いただいたみなさん、ありがとうございます。おかげさまで1,000人を超え、会場をいっぱいにすることができました。みんなさんが力を貸してくださったからこその演説会成功だと考えています。心から感謝いたします。

 演説会には、急遽市民と野党の統一候補として北海道知事選挙に出馬を表明した石川知裕さんがご挨拶に来てくれました。テレビカメラも入り、「石川さんは何時ころ到着ですか?」と、明らかに石川さん目当ての取材でした。小池さんも、石川さんへの『推薦状』を用意し、直接手渡すという歓迎のパフォーマンスも。「道議と知事のダブル勝利で頑張るぞ~!」と、盛り上がった演説会の幕開けでした。

 そして、なんといっても小池晃さんの話しは好評でした。後日、参加くださったみなさんから、「笑いながら政治がわかる」「さすが小池さん、キレがいい」「すごく元気がもらえた」などと感想を伝えてくださいました。私も、ステージの袖で「これは大事な視点だ」とメモを取りながらも、ゲラゲラと笑ったり、拍手をしながら小池さんの話しを聞いていました。

 最優先に取り組んできた演説会が終わったので、今度は代表質問の準備に多くの時間を費やしています。22日は市長の『市政方針』が述べられ、それに基づく質問になります。

 以前お知らせした子どもの医療費助成ですが、今年の8月から入院助成の対象が小学生から中学生まで拡大することが正式に述べられました。子育て支援、貧困対策、人口減少対策、そして子ども命を守ることに、わずかでも寄与できると嬉しいです。

 そして、カジノ収益中心のIR誘致問題は代表質問からはずせません。バラ色のリゾート計画を示しても、メリットを並べても、カジノがある以上認めるわけにはいきません。カジノ施設で賭けをして負けた人のお金でまちづくりなど、地方自治体のやるべきことではありません。

 市長は、「ぬくもりを感じ、将来を思い描いたときに自然と笑顔になれるまちにしたい」と述べていますが、それならカジノはふさわしくないと思いませんか?

No.793 2019年2月12日 市営住宅にお住いのみなさんに朗報です

市営住宅にお住いのみなさんに朗報です

 17日まであと少し。そこで、演説会参加への最後のお願いをさせてください。小池晃さんの演説会に、ぜひご参加ください。17日午後2時から市民会館大ホールでおこないます。「テレビ討論での発言はスゴイよね」「国会質問はピカイチ」などと言っていただき、「小池さんの話しなら聞きたい」と参加を約束してくれた方々も。なかなか“生”の小池さんの話しを聞く機会はないと思いますので、ぜひこの機会に聞いてください。

 さて、市営住宅に住んでいるみなさんに朗報です。4月から住宅料の減免制度の3条件がなくなります。その前に、みなさんは減免制度を知っていますか? 利用している方もおりますが、まだまだ知られていません。「減免」という名前の通り、住宅料の減額もしくは免除する制度です。

 3条件とは、①預貯金が50万円以下であること、②車を所持していないこと、③生命保険に加入していないことの3つです。収入は減免基準なのに、この3条件で該当しない世帯がものすごく多くあります。

 減免制度は、世帯全員の収入で計算して判断するのですが、その他に3条件を付けているのが「苫小牧式」でした。この3条件は、道内の主要都市にも、北海道の基準にもありません。まさに苫小牧市だけ。

 この矛盾を最初に指摘したのは、生活と健康を守る会(守る会)でした。そして3条件をなくすように市に申し入れもしています。私も、守る会の指摘が「もっとも」と思い、担当部長や課長などと懇談しましたが、「もう少し検討させてほしい」といわれてきました。

 そんなある日、守る会の会長さんから電話があり、「市の担当者から3条件をなくすと連絡があった」と報告が。やった~!! これで「年金が少ない」と困っている方や子育て世帯の応援になります。また、住宅料の減免制度を利用することは、生活保護への移行を減らすことになり、行政の財政負担軽減に寄与しているんですよ。

 市営住宅にお住いのみなさん、「もしかしたらわが家も該当するかも」と思ったら、申請してみてくださいね。4月以降がおすすめです。

No.792 2019年2月4日 市民に優しいまちを目指します

市民に優しいまちを目指します

 いよいよ小池晃さんを招いての演説会が来週の17日と迫りました.市内6台走らせるバスの路線と時間も決定。みなさんにチラシなどでお知らせするよう準備が整いました。子育て世帯も参加できるよう、託児室も用意します。みなさん、ぜひぜひご参加くださいね。心よりお待ちしています。

 この間、苫小牧で起きた事案として、とても心に残っている事があります。身寄りがない高齢者が亡くなった時、火葬するだけの寂しい葬儀がおこなわれました。この葬儀は、明治32年につくられた、行き倒れの方を扱う法律(行旅死亡人取扱法)に基づいたもの。現代では、飛び降り自殺や海岸に流れ着いた身元のわからない遺体の取り扱いとして適応しています。このケースは、身寄りはありませんでしたが友人はいました。町内会活動にも熱心な方。「それなのにどうして」という思いがぬぐえない事案でした。

 また、身寄りがないために「身元保証人がいない」という理由で、介護施設入所を断られるケースもあり、様々な弊害につながっています。「自分が死んだらお墓を守る親族がいない」と墓じまいを考えるものの、費用の問題で困っている方も増えています。身寄りがないことは深刻な問題です。

 子育て世帯の問題も深刻です。十数年前に育児放棄で1歳の男の子が命を落とした事件がありました。その後、子育て支援に関わる保健師さんを増員したり、あらたに健康子ども部をつくったりと、体制を強化し、担当職員さんも懸命に対応してくれえています。

 子どもを死なせた責任は大きいですが、この母親は市にSOSを出しており、事件の背景には貧困問題がありました。今でも、子どもにお弁当を持たせることのできない家庭や、「お金がなくて病院に連れて行けない」という家庭もあります。

 そんな背景から、党市議団の提案で学校給食費の多子世帯への負担軽減が市の方針に位置づけられました。通院の医療費助成の年齢拡大(現状は就学前まで)を繰り返し提案するも財源問題で否決された後、「入院の時に多額の医療費がかかるので、せめて入院の助成の拡大を」と、市で検討が始まりました(現状は小学校まで)。そして、中学校まで入院の助成拡大が実現する見通しです。

 高齢者支援、子育て支援など、市民に優しいまちづくりをさらに進めたいと考えています。みなさんの声を代弁し、職員さんの力を借りて頑張ります!!

No.791 2019年1月29日 体が2つほしい!!

体が2つほしい!!

 前回のニュースでも紹介したように、来月17日はいよいよ小池晃さんを迎えての演説会。今、準備に取り組んでいますが、1つ驚いたことがあります。それは、中央委員会から厳重な警備を要請されていることです。小池さんは参議院議員であると同時に中央委員会書記局長です。やはり大幹部は別格なんですね。

 たとえば、千歳空港と市民会館の送迎は防衛のために車3台でおこない、会場での警備体制も万全にしなければなりません。さらに警察の協議も必要とのこと。その体制づくりの協議をしながら「私たちはすごい人を招くんだな~」と、あらためて実感しています。

 そういえば、私が始めて共産党の演説会に行ったのは不破哲三さんでした。不破さんは当時議長、今でいう志位和夫委員長と同じ立場です。その時、会場が警察や警備員で囲まれていて、ものすごく驚いたのを覚えています。その後、志位委員長の演説会で札幌などに行った時も同様でした。舞台の袖では、SPの警護が目を光らせていました。今度は、小池さんを守るために私たちがしっかりと警備体制を整える番なのです。

 この演説会を大成功させるために、私たちは参加の呼びかけにも力を入れています。そして、「たくさん参加していただきたい」という思いから、送迎バスは市内6台で運行することにしました。東は勇払・ウトナイから、西は北星町からと、ほぼ市内全域を通るように、バス運行計画を作成中です。まもなくバス運行表を公表しますので、お待ち下さい。

 そんな演説会準備を進めながら、もう1つ準備しているものがあります。それは私のリーフレットです。党員のみなさんが「リーフ作成委員会」というものを立ち上げていただき、知恵をいただきながら作成中です。温もりのある素敵なものが完成しそうです。これは、2月中にはみなさんに届けられると思います。ぜひ、読んでくださいね。

 さらに、2月は議会があります。任期最後の議会であり、新年度の予算審議もあります。忙しいけど絶対に手を抜けない議会。「体が2つほしい」と叫びたいです。しかし猛奮闘するのみです!!

No.790 2019年1月22日 31日事務所開き~ぜひご参加ください

31日事務所開き~ぜひご参加ください

 相変わらず寒い日が続いていますが、みなさんは体調を崩していませんか? 

 空気が冷たすぎて肌に刺さるような感覚が辛いですね。春が待ち遠しいです。

 私はすっかりインフルエンザも治り、元気120%で活動中です。しかし、私のインフルエンザが冨岡隆議員に移り、そのあとは原啓司議員に。ちなみに私は松橋ちはるさんからいただきました。渡辺満議員は危険を察知して事前にタミフルを飲んで予防。市議団で無事なのは工藤良一議員だけです。共産党事務所内にどんどん蔓延するかと心配しておりましたが、なんとか小康状態に向っています。安心してください。

 私たちは今、力を入れて取り組んでいることがあります。それは、2月17日に行なう演説会です。な、なんと、参議院議員の小池晃さん(中央委員会の書記局長でもあります)が来てくれることになりました。しかも、市民会館の大ホールで行なうので、気合を入れて取り組んでいます。

 これまで私たちは、演説会の際に何度も小池さんを弁士に要請してきましたが、いつも「忙しいので無理です」と断られてきました。なのに今回は快諾。党中央委員会がどれだけ松橋さんの道議選挙に力を入れているかが現れています。送迎バスも用意しますので、是非みなさん、参加してくださいね。心よりお待ちしています。(2月17日午後2時からです)

 そして、いよいよ今月31日は松橋さんと私の西部地域の事務所開きです。午後2時半から錦岡の総合福祉会館でおこないます。みなさん、これにも参加してくれるととても嬉しいです。

 私たちの事務所は、北星町の一軒屋を借りました。住所は北星1丁目3-9。私も北星町の住民です。北星町というのは聞きなれない町名だと思いますが、実は昨年10月から字錦岡から北星町に変わりました。場所は駒澤大学のバイパスを挟んで向かい側、イエローグローブのある地域です。看板やポスターが張ってあるのが目印です。こちらにも是非お立ち寄りくださいね。

 今回の統一地方選挙の目標は、道議絶対勝利、市議5議席死守です。そして、その勢いで7月の参議院選挙で市民と野党の共闘を成功させて自民・公明の議席を少数に追い込み、安倍政権に去ってもらう!! 政治を変えるための方程式です。政治の春を笑顔で迎えるために、寒さを吹き飛ばして頑張ります。

No.789 2019年1月15日 猪突猛進を誓ったはずがインフル休み

猪突猛進を誓ったはずがインフル休み

 またもやインフルエンザになってしまいました。仕事にかかわる全てみなさんにご迷惑をかけ、誠に申し分けありません。15日には私たち主催の『赤旗新年交礼会』でしたが当然欠席。この日は、党苫小牧地区委員長が東京での会議で不在のため、留守を守る私たちが責任をもって取り仕切らなければなりませんでした。それも果たせず、ふがいない思いです。

 森本健太さんを中心にした若者達は『交礼会』を盛り上げようと、今回は♪カーモンベイビーアメリカン♪のUSAと、ピンクレディーのUFOを余興で踊ることにし、私と原啓司議員も加わり猛練習してきました。特に、USAの踊りはテンポが速くて若者達についていけず、昼休みや家に帰ってからも毎日練習してきました。「やっとついていける」と自信を持ち始めた矢先のインフルエンザ。とても残念です。

 インフルエンザになったのは2年連続、大きく仕事に穴を開けてしまったことを深く反省し、私はここに宣言します。次期は必ず予防接種をします。もう、注射は嫌いと言っていられないと自覚しました。はい!!

 もう1つ大きく迷惑をかけた催しは、私と松橋千春さんの西部地域の『事務所開き』です。17日に予定していましたが延期を余儀なくされ、関係者のみなさんに多大な負担をかけることになってしまいました。みなさんの中にも、参加を予定してくださっていた方もいらっしゃると思います。本当にご迷惑をおかけしました。

 仕切りなおして、『事務所開き』は1月31日の午後2時30分から錦岡総合福祉会館で行ないます。ぜひ、たくさんのみなさんに来ていただきたいと思います。心よりお待ちしております。

 私は、5期目に挑戦するにあたり、3本の柱で自分の公約を考えてみました。1つは「安心して暮らせるまちづくり」。このなかには、寄せていただいた多くの子育て世帯や高齢者の声が生きるような項目を盛り込んでいきたいと思っています。2つ目は「安全なまちづくり」、最後に「元気なまちづくり」としました。3本の柱にそれぞれ肉付けをし、みなさんから共感が得られるものに仕上げていきたいと考えています。

No.788 2019年1月5日 1.5倍の力で“猪突猛進”

1.5倍の力で“猪突猛進”

 2019年がスタート。いよいよ統一地方選挙が目の前に迫り、勝利を目指して突き進むのみです。苫小牧初の道議の誕生と市議5議席を死守のために、全力投球!! 今年の干支はイノシシ(亥)、文字通り“猪突猛進”です。

 私たち市議団による毎年恒例の元旦宣伝は、松橋ちはるさんと森本健太さんを加えた6名で行ないました(渡辺議員は体調を考慮してお休み)。東は勇払、西は錦岡まで宣伝カーを走らせ、みんなで代わるがわる訴えました。

 こんなに賑やかに訴えることができたことに、みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。やはり、昨年の市議補欠選挙で原啓司議員を勝利させていただき、5人の市議団になれたことは、私たちの大きな力になり、元気に活動ができています。

 私にとって大先輩で、いつも頼りにしていた渡辺満議員が勇退することで、とても心細さを感じていますが、5期目を目指す私は「いつまでも甘えず、頼られる存在にならなければ」と、身が引き締まる思いです。世代継承で新たに森本さんにタスキが渡されました。冨岡隆議員、工藤良一議員、原啓司議員、そして私の5人で、力を合わせて頑張ります。

 さあ!統一地方選挙の最初の決戦は道議選挙です。5人の市議団と森本さんの6人が、それぞれの選挙対策本部(選対)を組んで松橋ちはるさんの勝利を目指して取り組みます。前回の4年前は4つの選対でたたかった選挙だったので、1.5倍にパワーアップです。やるべきことをやりきれば、勝利は可能ではないでしょうか!! 

 道議選挙の争点の1つは「カジノを含むIR誘致」だと思います。今のところ、明確に「IR反対」を表明しているのは松橋さんだけ。賛否を問い、北海道・苫小牧への誘致断念に追い込んでいきたいと考えています。

 そのうえで、地元で頑張る中小企業や小規模事業者のみなさんを応援し、元気になってもらう具体的な施策を進めることで、雇用を広げ、地域経済を活性化していく。そして、高齢者や子育て支援、教育などを重視していくという、「IRに頼らないまちづくり」を訴えていきます。

 このことは、国政とも直結する課題です。7月の参議院選挙との連動で、勝ちに行く選挙にしたいと思います。