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No.540 2013年12月23日 “きかなさ”で頑張る午年に向けて

“きかなさ”で頑張る午年に向けて



 早いもので今年最後のニュースです。というころで、今年1年を振り返るとどんな年だったでしょうか。3期目折り返しの年。市議団長になった年。安倍内閣が復活した年。参院選で躍進した年。


 いろんなことを想い起してみましたが、偏に「頑張った年」だったと思います。もちろん失敗はあります。不十分さはもっとあります。評価は十人十色でしょう。そして辛口の評価はしっかり受けなければと覚悟しています。



 でも、「頑張った」と思えることに幸せを感じています。私に今の環境を与えてくれ、そこで活動させてもらい、意見を聞いてくれ、信頼を寄せてくれ、叱咤激励をくれ、見守ってくれた全ての方々のおかげなのだと感じないわけにはいきません。感謝、感謝です。


 そして、また来年も「頑張った」と言える1年になるでしょうか。来年は午年。私は未年ですが早生まれなので午年の人たちと同級生です。だからつい自分の干支のような錯覚を持ってしまいます。さらに私たちはただの午年ではなく丙午、男性はワンマンな亭主関白が多いといわれ、女性は「夫を食い殺す」とまでいわれる嫌われ者。なので、昭和41年には「異常に多い人工中絶」という報道まであったようです。


 やはり同級生で集まると“きかない性格”が多く、「丙午だからね~」と片付けてしまいがちです。私も「丙午に近い未」ということで「同類」と言われ、“きかない”ことで乗り越えられたことが多く、私たち同級生はそれを武器に頑張っている仲間かもしれません。


 そんな“きかない”私たちが年女になる来年ですが、さらに力を発揮して闘う年にしなければなりません。秘密保護法を撤廃させる、消費税を増税させない、苫小牧にカジノを作らせない、原発をなくす、TPPを締結させない、介護保険から軽度者を除外させない、働く人の所得を上げるなどなど、まともな社会を目指す!


 新年早々、日本共産党の党大会があります。1月15日から19日までの5日間です。この大会に苫小牧から3人参加するのですが、その一人が私なのです。わぁ~ものすごい重責です。でも、持ち前の“きかなさ”で頑張ります。来年の今頃、「頑張った」と言っている自分を描いて!


 今年も1年間読んでいただき、ありがとうございました。


 明日は大好きなクリスマスイヴ、素敵な一日になりますように。みなさんにもたくさんの幸せが訪れますように・・・! メリークリスマス!!

No.539 2013年12月17日 秘密保護法「勝手に作んなよ(怒)」

秘密保護法「勝手に作んなよ(怒)」



 12月議会が終了しました。今回の議会はいろいろな出来事があり、新米団長としてはクタクタになりました。と同時に、ものすごく激怒していることもあります。


 それは、党市議団冨岡議員の秘密保護法質問で「一般市民が処罰の対象になる。一般市民の家族も処罰の対象になる」と発言した部分の削除を求める『動議』を公明党議員が出したのです。


 動議の取扱を議会運営員会(議運)で協議することになり、私が出席し「冨岡議員の発言は間違っていない」と主張。公明党は「法律の条文には“行政機関の職員、都道府県警察の職員、防衛産業などの契約業者の職員に限定される”となっている」と主張。


 次の議運で、それぞれの言い分の根拠資料を提出することになり、私は日本弁護士連合会(日弁連)が作成した秘密保護法を詳しく解説をした資料を、公明党は内閣官房の説明書を提出しました。


 日弁連の資料に対し公明党は「ただの解釈だ」と『イチャモン』を付け、「一般市民が処罰の対象になるなんて条文には書いていない」との一点張りです。


 次の作戦として、「公務員以外も処罰の対象になる」と答弁している岡田副大臣の議事録を見てもらいましたが、やっぱり「条文にはない」と、納得してくれません。石破幹事長に象徴されるように、発言はコロコロ変わる可能性があるので信頼できないのでしょうか。


 市議団で話し合った結果、「一般市民の家族までは処罰の対象になるというのは正しくないかもしれない」という判断から、「冨岡議員の発言は間違っていないが、一部言い過ぎだった“かも”しれない」と、削除に応じました。


 しかし、創価学会の方々が、秘密保護法の廃案を求める“公明党への要望書”に取り組んでおり、そんな身内の動きに危機感を持ち、「市民が処罰の対象になる」という部分の削除に固執せざるを得なかったのかもしれませんね。


 若い弁護士さんたちは、「民主主義を何だと思っている!」と怒り、ネットでは「勝手に作んなよ(怒)」と発信しています。

No.538 2013年12月8日 「秘密保護法」撤廃の闘いは始まったばかり!

「秘密保護法」撤廃の闘いは始まったばかり!



 6日の夜、ついに秘密保護法が成立してしましました。数の力で採択を強行した自民党・公明党に対し、心底腹が立っています。いままで、立場を超えた各界・各層から、これ程大きな反対が沸き起こった法案があったでしょうか。私は、自民・公明に少しでも良識があるのであれば、国民の反対の声に真摯に向き合ってくれるのではないかと、多少の期待を抱いていましたが、あっさり裏切られました。


 7日、苫小牧民報に特別編集委員清水恵一さんのコメント記事が掲載していました。私は、「自民に投票した有権者は、“さすが”と感心したか。多数を誇った長期政権当時の自民党の手法を思い出して“やっぱり”と後悔したか」という一節に衝撃を覚えました。きっと、多くの有権者は「後悔」をしているに違いないと、私は思います。


 以前、「私は今まで自民党を応援してきた。今でも自民党を支持しているが、今の阿倍は暴走しすぎる」と語っていた男性の言葉に象徴しているような気がします。


 さらに清水さんは、「知る権利の根底にあるものは何か。それは、知ることによって考え、判断する権利だ」と述べています。“私たち国民は、その権利を奪われたのだ”と、呼びかけているように感じました。こんなひどいことがまかり通る政治でいいのでしょうか。


 苫小牧市では、米軍戦闘機の千歳での訓練に際し、あらゆる情報を求め、市民の安心安全に努めていますが、多くの情報が「秘密」とされて提供がありません。たとえば、米兵が何人外出・外泊するのか。どこに行くのかなどは今でも事後報告です。秘密保護法が適用されれば、軍事的な情報は皆無といっても過言ではなく、訓練移転の度に実施されてきた米軍側からの地域説明会も中止になるかもしれません。米戦艦が苫小牧港に入港する際、核の保有について確認をしてきましたが、その情報ももらえないかもしれません。


 「この国の戦争の歴史を思えば、知ることと考えることは、戦争の犠牲者への責務でもある」という清水さんの言葉に、ものすごく重みを感じました。国会では自民・公明は多数でも、秘密保護法に反対する国民の力には敵いません。撤廃の闘いが始まったばかり、絶対にこの暴挙を許しません。


 そして今日(8日)、市議団で抗議の街頭宣伝を行いました。たまたま通りかかった松尾まさかつ議員もマイクを握り、一緒に抗議の声をあげました。


 みなさん、秘密保護法施行まで1年あります。この1年でさらなる大きな反対の声をあげましょう!

No.537 2013年12月1日 機構改革で心配・・・(12月議会)

機構改革で心配・・・(12月議会)



 いよいよ師走、早いものですね。気忙しい時期ではありますが、私は恒例の議会月なので、その準備に追われています。今回は一般質問をしないのですが、多くの議案が出されており、その勉強と厚生委員会に付託されている3本の陳情などなどの勉強に勤しんでいます。



 今回の議案の中で私が心配しているのは、市役所内の機構改革の問題です。実は、今まで教育委員会が執行していた青少年課やスポーツ課を市長部局に移すことが提案されました。私はこれまで、子育てに関わることは乳幼児から就学児まで連携して迅速に対応できるように、同一の部署で担うべきではないかという提案をしてきた経緯がありますが、青少年課で担っていたこと全てが移管されることになるのは、少々不安があります。


 青少年課は、放課後児童クラブや児童館などを担ってきた部署ですが、それ以外に青少年の非行防止や家庭教育支援なども担当してきました。学校との連携が重要であり、教育的観点が大きいだけに、心配が残ります。


 担当課は、「国の法律や指針に則って運用するので大丈夫です」と言いますが、教育から離れることで市長のスタンスが大きく影響することになるでしょう。しかも、市長は4年の任期です。市長が代われば政策も変わる。重点課題も市長次第ということにもなりかねず、そこが不安材料です。


 たしかに、これまで乳幼児は保健福祉部、就学児は教育と、執行機関が違うことから弊害もあり、連携の難しさもありました。それが解消され、スムーズでより良い対応ができるようになるという利点はありますが、自分自身の心配を解消するような質疑をしたいと思っています。


 ただ、そもそも青少年課は市長部局の所管でしたが、昭和50年に教育委員会に移り、いままで「補助執行」という形をとってきた経緯があります。つまり、元のさやに戻ったことになるのです。


 また、スポーツ課が市長部局に移管されることで「教育から切り離されたらただの勝ち負けになる」と心配する声も聞かれます。これについては、「スポーツをまちづくりのメインにしている自治体は、市長部局にしているところが多いです」との説明がありました。確かに苫小牧は全国初の“スポーツ都市宣言”をしているまちですが、「まちづくりのメイン」とは思えませんね。


 この問題も、市民の不安が払拭できるように頑張りたいと思います。

No.536 2013年11月25日 「報告」いろいろ! 秘密保護法~廃案に!

「報告」いろいろ! 秘密保護法~廃案に!



 2013年度の『ゆるキャラグランプリ』の結果が発表されました。とまチョップは全国20位、全道では2位と、残念ながら昨年(全国13位、全道1位)よりも順位を落としてしましました。市長は「ベスト10に入ればとまチョップの妹を作りたい」と言ってましたが、叶いそうにありませんね。


 そしてもう一つ、ちょっとした報告です。交差点付近の中央分離帯にポイ捨て禁止の看板が立っているのを見かけたことがあると思いますが、怖い顔をした白鳥のような鳥が睨んでいる看板です。その睨んだ顔が挑発的で違和感があったことに加え、かなり古く、色あせもしているので、私はポイ捨て防止条例の啓発の一環から更新を提案した経緯があります。それが叶い、年内には新しい看板に張り替えられることになりました。今度は、可愛いとまチョップの看板です。予算の関係で、更新するのは50枚だけですが・・・。


 ところで、先週は秘密保護法案の学習会がありました。日本弁護士連合会を筆頭に全国52の弁護士会が反対を表明し、様々な反対運動に取り組んでいるということもあり、札幌の弁護士さんに来てもらい、講師をお願いしました。


 弁護士さんの名前は神保大地さん、とても若い「イケメン」の方でした。一見弁護士さんとは見受けられない外見でしたが、話しの内容はものすごく良かったです。分かりやすい、話のテンポが軽快、ユーモアがある、要点が明確、などなど、「もっともっと聞きたい」という気持ちにさせてくれたのは、前回の教育学習会と同じです。


 冒頭、「3つの特徴がある」と話し、1つは「ある情報を秘密にし、見せない」、2つ目は「漏洩に刑罰がある」、3つ目は「秘密情報を扱う人を調査する」の3点だということを、どこにそのことが書かれているか、条文(修正案)を使って説明してくれました。しかも、秘密情報を決めるのは各大臣が一人で決めます。でも大臣は専門性がないので、官僚が「これを秘密にしましょう」と言ったことに判を押すだけだとか・・・。そして、他の大臣にも秘密にしなければならないということです。


 何が秘密か分からないなかで、秘密と知らずに喋ってしまった人も「2年以下の禁錮、50万円以下の罰金」で、まさに口を塞ぐことになる怖い法案であると話し、最後に、「秘密保護法は憲法を無視し、憲法を壊す法案です」と力説しました。聞けば聞くほど怖い法案です。絶対廃案にさせましょうね。


 修正案も「みんなの党、維新の会の修正案はお笑いだね。もとの政府案より悪くなって、マスコミからも叩かれてる。滑稽だね!」と、民主党の国会議員がつぶやいていたとか・・・。(“民主だって同類”という声もありますが)

No.535 2013年11月18日 ビールが“うまい”と言える人

ビールが“うまい”と言える人生



 先週の土曜日、教員OBさんに誘われ、教育講演会に行ってきました。『子どもと地域の視点で学力を考える』と題する、福井雅英教授(北海道文教大学)の講演です。参加している方々の顔ぶれを見ると、教員の方々が大半を占め、「場違いの所に来ちゃったかしら?」と不安になったのですが、内容の素晴らしさに「もっともっと聞きたい!」という気持ちにさせてくれました。


 「何が素晴らしいか?」と聞かれると、「全部」としか答えらません。みなさんに私の感動を是非お伝えしたいのですが、「全部」は無理があるので、厳選したほんの少しだけをお伝えします。


 まず、講演の終盤のお話しです。小説家でもあり映画監督の村上龍さんの番組に福井教授が出演した時、村上龍さんが「あなたは自分の子どもにどんな人生を送ってほしいですか?」と質問されたそうです。ランダムに指名されて答える形式だったそうで、「自分だったら・・・」と福井教授が用意したものは、「困った時に助けてくれる人が近くにいる人生」だそうです。すごく素敵な人生ですよね! 私も共感しました。


 では、村上龍さんは・・・「ビールが“うまい”と言える人生」と言ったそうです。 「ただのビール好き?」と単純に思ったのですが、素敵な理由がありました。「ビールがうまい」ということは、まず健康であること。次にビールを買える財力があること。そして、達成感に満ちた時のビールが格別なように、生き甲斐を持っていること。最後に、乾杯できる相手がいること! ものすごく深い話ではありませんか?


 そしてもう一つ、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いです。子どもは依存しながら自立する。だから「甘えさせる」ことは必要なことで、「甘やかす」こととは違うんだということです。私は常に「お前は甘やかせ過ぎる」と夫に言われていますが、甘えが必要な場合もあるということが肯定され、目の前が明るくなったように感じました。


 では、「甘やかす」とはどんなことなのか。辞書では「厳しくしつけないで、わがままにすること」とあります。私自身の日常で「甘えさせていること」と「甘やかしていること」を振り返ってみました。この違いを整理するのはとても難しいですが、これからの子育てに良い基準が持てたと感じます。


 今回の講演を聞いて思ったことは、今の教育は学力を伸ばす為ではなく、試験対策ではないのかということです。そして、多くの教員さんがその矛盾にぶつかって、疑問を持っているんだということです。私も母親の一人として、そして政治に携わる者として、大きな課題を背負ったように感じます。

No.534 2013年11月10日 カジノ誘致~岩倉市長が手を上げた!!

カジノ誘致~岩倉市長が手を上げた!!



 来年6月に予定されている市長選挙をふまえ、ある市民から「カジノ誘致を決めた市長なんて許せない。阻止するために共産党も市長候補を立てて闘ってほしい」と訴えられました。


 最近、カジノ誘致の新聞報道が目につき、それに伴い「カジノは作ってほしくない」「カジノができたら心配」という声を聞くようになりました。特に、子育て中のお母さん達の声が目立ちます。


 当然、“カジノ”と聞くと「闇の世界」「裏の世界」的なイメージがあり、治安や青少年への影響が一番の心配事ですよね。私自身かなり抵抗感があり、日本共産党はカジノ解禁には明確に反対の立場を取っています。


 苫小牧市の現状ですが、市長は当市へのカジノ誘致を正式に決めた訳ではありません。北海道知事に対し、「苫小牧も候補地に入れてほしい」と手を上げたに過ぎません。ただ、カジノ誘致に前向きであることは間違いありません。


 今の段階ではカジノ誘致が解禁になる『特定複合観光施設区域整備推進法案』はまだ国会に提出されていません。今臨時国会に提出されたとしても審議が始まるのは来年の通常国会です。「この臨時国会には提出されない可能性もある」という見方もあり、そうなればどんどん遅れて行きます。


 そして、『特定・・・法案』が成立しても、簡単には「苫小牧への誘致が決まり」とはなりません。次に『特定・・・法』を具体的にする法案の成立も必要になり、その内容を見たうえで市長が正式な判断をします。


 さらに、現在北海道では苫小牧の他に小樽市と釧路市が手を上げていますが、「北海道に何カ所作るか」「誰が建設地を決定するのか」も判らず、市長が期待をする「経済効果」はあるのか、市民のみなさんが心配する治安や青少年への影響はどうなのか、全く明らかになっていません。だから市長としては、「手だけは上げておこう」的な状態で、判断できる材料は揃っていません。明確なのは「地域理解が前提」であることです。


 具体的になる頃には、市長が交代しているかもしれませんよ。もしかしたらカジノ誘致反対の市長に・・・! しかし、手を上げたということは、苫小牧にカジノがやって来る可能性が生まれたということです。岩倉市長の対抗馬を立てるかどうかは別として、党市議団ではカジノ誘致反対のアクションを起こしていきたいと思います。

No.533 2013年11月4日 沖縄に向かう飛行機の中で

沖縄に向かう飛行機の中で



 先週は、厚生委員会で沖縄那覇市に鬱のディサービスについて勉強をしてきました。とても先進的な取り組みと評価されています。しかし、今回は視察内容ではなく、道中の面白い出来事をご紹介したいと思います。


 那覇へは羽田空港経由で行ったのですですが、羽田空港では沖縄への修学旅行の生徒がたくさんおり、みんな浮かれてキャピキャピと楽しそうにしていました。「どこから来たの?」と聞くと、「神奈川の高校です」と可愛い女の子が答えてくれました。


 そして飛行機に乗ると・・・飛行機の先端に取り付けられているカメラが映し出した空港内の様子が機内のモニターに映し出されていました。飛行機が動き出すと子ども達の歓声が湧き、「いよいよ楽しい修学旅行の始まり!」を告げます。


 さらに滑走路に到着すると・・・「わぁ~」という感動と驚きが混じったような声が機内に響き、エンジンが大きく唸り出して滑走路を走り出すと、「きゃ~」という悲鳴に変わりました。そして離陸する瞬間の悲鳴は最大限に大きくなり、まるでジェットコースターや絶叫マシンにでも乗っていると勘違いしているのではないかしら・・・と思うほどの騒ぎでした。その後も、旋回する度に悲鳴と歓声が繰り返されました。


 そして、やっと機内に静寂が訪れたのですが、着陸する寸前に打ち破られ、機内のモニターが再び滑走路を映し出した時、更なる絶叫が起き「キャー!」という悲鳴とともに無事着陸。すると、大きな歓声と大拍手が起きました。「高校生って面白い」と思わずにはいられませんでした。


 最近は中学生も飛行機を使って修学旅行に行きます。その結果、日程を1日短縮できるため、経費が膨れずに済むのですが、「1日短縮するよりも思い出に残る方が良い」という先生の判断から、家の子ども達は青函トンネルと寝台車で出掛けました。でも、初めての飛行機ってこんな風に大騒ぎになるのでしょうか? 修学旅行生と同行でき、私も楽しませてもらいました。


 前回、台風でも出発した安全安心のまちづくりに関する特別委員会の視察での怖い体験と、修学旅行生と同行出来た今回と、それぞれ楽しいドラマが生まれました。視察内容に関しては、とても参考になることがたくさん学べ、今後に生かしていきたいと思います。


 それにしても修学旅行のみなさんは楽しめたでしょうか? またご一緒したいと思います。因みに、私たちは『国際通り』を歩く時間もありませんでした。

No.532 2013年10月27日 10回目の議会報告会

10回目の議会報告会



 昨日(26日)は10回目の議会報告会でした。9回目までは平日の夕方に行ってきたのですが、「土日や日中にやってほしい」という複数の意見が出されていたため、初めて土曜日の午後2時という設定で行いました。


 ところが、市民会館は大ホールも含めてほとんどの会場で催しがあり、他の施設でも様々な行事が重なりました。さすが“芸術の秋”・・・ということなのでしょか。日程の選択にも甘さがあり、「何故この日にしたの!」というお叱りの声には反論の余地もありません。申し訳ありませんでした。今後は市民的な行事や催しと重ならないように十分気を付けたいと反省しています。


 報告会では、9月議会での一般質問の内容や決算委員会の報告をしました。そのなかで私は、家庭ごみ有料化の影響で焼却炉の温度が下がったために燃料を使い過ぎて消防法違反をしてしまった市の対応について話しました。するとこんな質問が・・・。「有料化で生ごみの割合が増えて燃えずらいなら、紙やプラスチックも混ぜて燃やしたらいいんじゃないですか?」という内容です。


 私は、こんな風に答えました。「市民のみなさんに紙やプラを分別してもらっているのに、また燃えるごみに混ぜるようなことをして、市民が納得するでしょうか? 市は有料化後のごみがどんな状態になるか想定できたはずだし、正常な炉の運転は市が考えるべきだと思います。それが難しいのであれば、生ごみの分別について真剣に検討することも必要だと考えています。


 確かに、ごみを資源化するにはお金がかかります。だから一方では分別なんかせずに紙もプラも燃やしてしまえばいいという意見もあります。しかし、なぜ資源化なのかという根本を考えると、子どもや孫たちに綺麗な地球を残そう、次世代のために限られた資源を大切にしようという考え方から、世界中の課題になっています。そんな時、お金がかかる資源化は止めようと考えるのか、お金がかかっても進めようと考えるのか。国民的な課題でもあると思います。


 私たち市議団はごみの減量化と資源化を事ある毎に提案してきたし、市も進めています。だから、私は逆戻りするべきではないと考えています。」という内容の回答です。


 私が焼却炉の燃料を使い過ぎていることを議会で取り上げた直後、「生ごみの割合が増えたのだから、使い過ぎても仕方がないのではないか」という趣旨の投稿が新聞に掲載されましたが、問題は消防法に違反していることが問題なのです。法を犯しているとなると、やっぱり見逃すことはできません。


 いろんな考え方があると思いますが、みなさんはどんな風に考えますか?

No.531 2013年10月21日 委員会視察への出発は奇想天外の気象

委員会視察への出発は奇想天外の気象



 先週は安全安心のまちづくりに関する特別委員会の行政視察があり、市議30人のうち15人と議会事務局職員さん2人、危機管理室の職員さん2人の計19名で岡山県倉敷市と静岡県静岡市に行き、防災センターの見学や危機管理の仕組みを勉強して来ました。


 しかし、台風が上陸したため、前日には乗る予定だった羽田空港行きの便の欠航が決まり、急きょ関西空港行きの便に乗ることになったのです。しかも、市内の小中学校は全て臨時休校という措置が取られていました。


 担当の議会事務局の職員さんから「飛行機が飛ぶかどうか判りませんが、とりあえず千歳空港に集合し、待機してもらうことになります」と、前日から指示されていました。それを聞いていた別の委員会の議員さんが、「幸恵ちゃん大丈夫だよ。総合体育館を予約しておいたから!」と言います。全く意味のわからない私に、「みんなの合同葬儀ができるように!」と、冗談を言って笑っていました。



 おまけに今回の視察は安全安心委員会です。日頃から市の危機管理体制について議論をしている委員会なのに、「万が一墜落でもしたら“危機意識が無いのか”って言われちゃうよ」、「台風が接近している時に、何が何でも行かなきゃならないのか」などという言葉も聞こえていました。私も複雑な思いで、関西空港行きも欠航になればいいな・・・と思っていたほどです。


 当日の朝、千歳空港では「関西空港行き○○便は予定通り出発いたします。なお、台風の影響で着陸ができない場合もあります」というアナウンスが流れ、ますます恐怖感を抱きながら搭乗手続きをしました。


 案の定、飛行機はかなり揺れ、「飛行に影響はありません」という機内アナウンスも半信半疑で、ただただ無事に到着することだけを祈っていました。そして到着してビックリ。天気が良く苫小牧よりも13℃も高い19℃。台風が来たことなど、微塵も感じさせない陽気でした。


 さらに、宿泊先でニュースを見ると、苫小牧ではみぞれが降り、道内各地で降雪という報道です。台風に怯えた末の到着地はポカポカ陽気。元来た場所は冬到来。あまりにも奇想天外の気象に、唖然とした視察でした。

No.530 2013年10月15日 2014年度 予算要望のスタンス!

2014年度 予算要望のスタンス!



 少しずつ寒さを感じるようになってきましたね。「もう灯油が100円を超えちゃって~真冬になったらどうしよう~」「もっと値上げするよね」「困るね~」なんていう会話が挨拶のように交わされるようになりました。この時期になると本当に深刻な問題ですね。


 数日前の朝、カーテンを開けると窓が真っ白に曇っていました。「外はかなり寒そう」と思っていると、末っ子が「白いカーテンをしているみたい」と歓声を上げていました。なるほど!本当に白いカーテンのようでした。


 夜遅く仕事から帰宅する長男は、「寒い!まだストーブつけないの?」と言い出しました。「まだまだ!節約しなきゃ!あったかいお味噌汁を飲んで我慢して」という私に、不満そうな顔をしていましたが、厚着をすればまだ大丈夫!とはいうものの、13日の日曜日にストーブを焚けるように準備をしました。


 ところで、今日(15日)は市議団恒例の来年度予算要望をおこないました。TPPの交渉開始、アベノミクスでの株高・円安、長引く雇用不安、減り続ける所得と年金、電気料金の値上げ、これらに追い打ちをかける来年度からの消費税増税。あまりに不安要素ばかりの先行きに、『予算編成にあたって』の中で、「明るい兆しが見えない昨今の情勢に光りを示し、市民や地元企業が安全安心に暮らせる施策に取り組むという地方自治体の役割はいよいよ重要です」と、提起せずにはいられませんでした。


 このスタンスに立って、真剣に予算編成を取り組んでもらいたいと切に思います。景気・雇用対策や商業政策、福祉・教育など14分野84項目の要望を財源提案も含めて行いました。


 毎年、10月末には必ず行う予算要望ですが、少しでも早くすることで、より生かしてもらえるのではないかという期待から、今回は15日という日程を設定しました。「国からの防波堤」という地方自治体の最も重要な役割が、これほど強く求められる“とき”はないように思えます。

No.529 2013年10月5日 『投票済証』って知っていますか?

『投票済証』って知っていますか?



 『投票済証』は、投票に行った方にお配りしている証明証で、全国の45%の市町村が実施しています。私は『投票済証』なるものがどういうものか全く知らず、「なぜ苫小牧市では発行しないんですか?」という市民からの問い合わせで知りました。


 以前は、投票日に勤務の方は仕事を抜けて投票に行かなければならず、職場に証明するものとして発行していたそうです。今は期日前投票が実施されるようになり、『投票済証』の役割が薄れてきましたが、最近は投票率を上げるための方策として広がりつつあるようです。


 『投票済証』の存在を知った私は、全国でどんな取り組みをしているのか色々調べてみました。すると、『投票済証』を持って買い物をすると商品を割り引いたり、ホテルの宿泊料を安くしたり、福引券として使ったりと、商店街と自治体が連携して投票率向上に取り組んでいるまちが沢山ありました。加えて集客アップに成功した商店街もあります。


 さらに、20歳になって初めて投票に行き、『投票済証』をもらうことで成人になったという実感が湧き、若い方の啓発に効果的とのこと。また、選挙毎に色やデサインを変えることでコレクターもおり、時代とともに変わるデザインを楽しんでいる有権者も多いようです。


 直近で行なわれた参議院選挙は、苫小牧市の投票率が50.5%。ここ数年では一番低い結果になりました。昨年暮れの総選挙も52.23%と低かったのですが、平成21年と17年の総選挙は70%を超えています。また、市長選挙では平成15年が65.17%、18年が59.36%、22年が54.55%。どんどん低くなっています。


 私は先日の決算委員会で、来年の市長選挙での『投票済証』発行を提案しました。すると市長自身も「市長選では70%以上の投票率になってほしい」と、実施に意欲的な考えを表明してくれました。しかも、市の選挙管理委員会に『投票済証』の問い合わせが40件もあったらしく、市民の関心の高さも伺えることから、実施の方向で検討してくれることになりました。


 どんな『投票済証』になるでしょう? 実施を期待しています。

No.528 2013年10月3日 24年度決算でちょっとした発見

24年度決算でちょっとした発見



 私は、9月22日に行われた毎年恒例の『もみじ祭り』に参加できず、「小野寺さん、身体の具合でも悪かったの?」と、最近になって数人の方から聞かれてしまいました。共産党苫小牧地区委員会の一大イベントということで、市議団のメンバーが揃ってみなさんを出迎えるのが当然ですから、姿が無いことに疑問を感じるのは仕方ありませんね。



 実は、もみじ祭りの日程が決まるよりも先に、父の喜寿のお祝い会の日程が決まっていたのです。両親や姉の都合を聞いて、9月21日から一泊二日のお祝い会でした。もみじ祭りの日程が提案された時にはすでに旅館を予約しており、仕事を持っている姉の都合も考えると変更が出来ませんでした。来年は今年の分も張り切ってもみじ祭りに取り組みますね。


 ところで、10月は決算委員会の時期です。すでに一般会計は終了し、来週は企業・特別会計の決算です。今回共産党市議団に一般会計の委員長ポストが回ってきました(各会派が順番に担当します)。4人で相談した結果、委員長に渡辺満議員が就くことになり、一般会計の担当は私、企業・特別会計は冨岡議員と決めました(谷本議員は監査委員として理事者席に座ります)。ということで、毎回2人ずつ別れて担当するのに今回は1人ずつ。少々心細い決算委員会でした。


 決算委員会の準備ということで、まず決算書の様々な経費を眺めてみました。で、ちょっとした発見です。庁舎管理費のなかに電話料があるのですが、毎年増えています。何故電話代が増えているのか、私はとても気になりました。


 そこで、職員さんに尋ねてみると、携帯電話を持つ市民が増えたため、市から電話をする際に携帯電話にかけることが増えたからだそうです。「携帯電話は通話料が高いので・・・」とのこと。とても単純な理由でしたが、妙に感動してしまいました。私も、「携帯に連絡ください」と安易に言ってしまいますが、この一言が電話代を膨らませていたのですね。反省です。


 ちなみに、21年度は906万円、22年度は975万円、23年度は985万円、そしてついに24年度は1千万円を超えました。でも、その反面電気代や上下水道代を節約を頑張り、23年度よりも130万円少なかったですよ。庁舎のエレベーターを一機止めていた時期もあり、不便を感じた方が多かったと思いますが、結果オーライでしょう!

No.527 2013年9月25日 錦岡農園の収穫祭『まんぷく祭り』

錦岡農園の収穫祭『まんぷく祭り』



 23日の秋分の日は、私の住むすずらん町内会で『まんぷく祭り』を行いました。錦岡農園を2区画借りた町内会では、収穫を祝って初めて企画しました。実は、夏祭りが雨で中止になったため、役員さんの一人から「農園の収穫時期に収穫祭をやってはどうか」と提案があり、今回の『まんぷく祭り』の実施に至ったのでした。


 町内会の農園は、錦岡農園のごみ混入問題があったにもかかわらず、たくさんの野菜が収穫できました。農園を管理した町内みなさん、ありがとうございます。そして、子ども達をはじめ、大人もイモ掘りを楽しんだ後、収穫した野菜を使ったカレーライスやイモ餅お汁粉、枝豆などをみなさんに食べていただきました。


 私も、朝8時に会館に行き、料理の作りのお手伝いをしてきました。会館の大鍋がたっぷりになるほどのイモの皮を剥き、大先輩のご婦人と「手が痛くなるね」と会話をしながらの作業でした。でも、大先輩の熟練した料理のコツを学ぶことができ、とても勉強になりました。


 農園に隣接する公園での会食では、食べ終わったカレーの容器を持ってきた男性が、ごみ箱を前に「これプラだけど、ここに捨てていいよね?」と声をかけてきました。私は「本当は洗って分別しないとダメだけど、洗う場所がないのでごみでいいですよ」と言うと、「こうゆう物(プラ)も一緒に燃やさなきゃダメなんだよね~。重油を使い過ぎちゃうものね!」と男性から返ってきて驚きました。


 7月からのごみ有料化の影響で、生ごみの割合が多い家庭ごみが水分でグチョグチョになってしまい、焼却する時に炉の温度が下がってしまい重油を燃やして焼却したため、消防に届けている重油の使用量を3倍~4倍も超えてしまったことを私が9月議会で取り上げたので、そのことを男性は言っているのです。


 私は、何と言っていいのか分からず笑ってごまかしましたが、本当は分別するのが鉄則。燃えずらくなった炉の対策は市がやるべきことです。でも、「市民の分別意識が低下しなければいいけど」と、チョッピリ不安になりました。


 ごみ混入問題の錦岡農園と、焼却炉での重油過剰使用問題を取り上げた9月議会でしたが、この日は私自身が同時にこの問題に接することになり、複雑な心境の一日でした。


 しかし、農園の野菜達はとっても美味しく、ごみ問題など全く感じさせない収穫の一時になりました。天気にも恵まれ、子どもからお年寄りまで、たくさんの方に楽しんでいただけ、『まんぷく祭り』に関わった一人として、とても嬉しいです。

No.526 2013年9月17日 予期せぬ事態から市民を守る体制を

予期せぬ事態から市民を守る体制を



 敬老の日でもあった先週の連休、最悪の天気が続きましたね。連休明けにはビックリするほどの晴天で、みなさんは驚くやらホットするやらの複雑な朝を迎えたのではないでしょうか。それにしても、各地での大きな被害を新聞やニュースで見ていると、他人事では済みませんね。被害に遭われたみなさんに、心よりお見舞いを申し上げます。


 関連して、先月27日には苫小牧にも記録的な豪雨があり、9月7日には「竜巻」とも言える突風が発生し、被害が出ました。当然議会でも議論になり、多くの議員から「なぜ防災ラジオを利用して市民に情報を提供しなかったのか」という疑問が集中しました。


 安全安心のまちづくりに関する特別委員会では、「ラジオを市民に提供することに力を集中し、そこまで検討していなかった」と、危機管理室の職員さんからあまりにも素直な本音も聞かれました。


 職員さんをかばうつもりはありませんが、実情は職員数が少なく、体制が不十分なのが実態です。以前も「必要な人員を確保するべきでは」という質問がありましたが、副市長は「現場から足りないという声は出ていない」と、それこそ他人事のような態度でした。


 危機管理室は市民生活部の1つの部署になっているため、今議会では「市長直属の部署にし、体制も強化すべき」と、渡辺満議員が提案しましたが、「直属にすることで機能するのかどうか疑問」と消極的な答えでした。また、「24時間対応できるように消防に危機管理室を設置しては」という提案も他会派の議員からありました。


 情報を防災ラジオで流すとなると、事前に職員さんが庁舎にいて、気象庁や消防などの情報を市民に発信することになりますが、「竜巻」が発生したのは土曜日で職員さんは不在でした。しかも気象庁からも事前の情報は何もなく、まさに予期せぬ事態だったのです。


 「災害は忘れた頃にやって来る」と言いますが、加えて「突然」やってきます。「予期せぬ事態から市民を守るためにどうあるべきか」、現場任せにせず、全庁的に考える良い機会として生かさなければなりません。

No.525 2013年9月9日 錦岡農園のごみ問題・・・苦労した調査

錦岡農園のごみ問題・・・苦労した調査



 一般質問が終わりました。今回の一般質問もまた、時間が足りなくなりました。なので、2回目の質問はできるだけ絞って簡潔にし、なんとか聞きたいことを網羅したつもりですが、もっと時間が欲しかったです・・・。


 でも、とても嬉しいことがありました。議会のあと、職員のOBさんが、こんなメールを送ってくれました。「素晴らしい質問でしたね。独自調査ご苦労さまです。(中略)また頑張ってくださいね」


 このOBさんは現役時代、私が至らない時にはいつも適切な指摘をしてくれ、私を(厳しく)指導してくれた方です。私の記憶では、褒められたことは無かったと思います。だからこそ、このメールは何よりも素敵なご褒美になりました。本当にありがとうございました。


 ところで、「独自調査」についてですが、今回とても苦労したことがあります。それは、錦岡農園のごみ問題なのですが、通常であれば所管の課長さんに聞き取りをすると全貌が見えてくるのですが、今回は違っていました。


 というのは、現課長さんは農園のごみ問題について何も引継なく、4月からの人事異動で着任しました。さらに、担当部長も知りません。この農園のごみ問題は、ごみが混入した堆肥を作った緑地公園課と、農園を管理する農業水産課の2つの課に関わる問題でしたが、双方の話しが食い違う事も苦労した要因でした。


 3月まで担当していた前任者の話しを何度も聞き、関わった業者さんからも聞き取りをし、農園の利用者複数の話しも聞き、一つ一つ矛盾を解決し、原因と問題点がどこにあるのかを繋ぎ合わせる作業に、かなりの時間を要しました。まるで、「私って探偵みたい」と感じたこともあったほどです。そしてやっと全ての矛盾を取り払うことができ、「問題点はここだ!」と、確信を持って望んだのが今回の質問でした。


 一番の問題点は、ごみを取り除く作業を行った業者さんに対し、ごみが残っていることを知りながら作業の終了を認め、ごみだらけの農園の管理を業者に任せた市の判断にあります。当然市長自身も陳謝し、来年はきれいな農園をみなさんに提供することを約束してくれました。


 錦岡農園は自然に包まれて空気も良く、樽前山を見ながら農作業を楽しめる素敵な環境です。今回のごみ問題に懲りず、たくさんの方が利用してくれることを期待しています。

No.524 2013年9月4日 おおぞら園の現状

おおぞら園の現状



 前回の続編ということで、9月議会の一般質問についてお伝えします。で、今回はおおぞら園についての私の問題意識をお伝えします。


 おおぞら園は、障がいのある子どもやその疑いがある子ども、発達的に課題がある子どもなどが通う施設ですが、あるお母さんから「10月からグループ指導がなくなる」という訴えがあり、現状を調べてみました。


 おおぞら園では、「個別指導の必要な時間を確保すると、グループ指導の時間が取れなくなった」と説明しました。利用する子どもの人数が増えており、指導する指導員さんが不足しているというのが実態だということです。


 グループ指導は、集団での関わりが苦手だったり、他人と協力したり同じ行動をするなどの協調性に課題があったりする子どもなどが、複数の子ども達の中で他人を意識し、あらゆるケースでの判断や対応を身に着けながら社会への適用力を付け、将来の自立に向ける大事な指導です。


 しかも、個別指導は月2回ですが、グループ指導は月4回実施しているため、ウエートが高いだけに、その子どもにとっては欠かすことのできない貴重な指導だと思います。


 また、指導員さんが足りない理由は利用する子ども人数が増えているだけではありません。健康支援課の保健士さんも不足しているため、1歳半検診と3歳児検診にはおおぞら園の指導員さんが出向かなければならない現状があることに加え、国が指示する『相談支援事業』と『保育所等訪問事業』が昨年から始まり、これらの事業にも指導員さんの多くの手が取られていることもわかりました。


 おおぞら園の指導員不足については、これまでも他の議員さんが取り上げておりましたが、今年度増員されたのは臨時職員の指導員さん1人だけで、結果的にグループ指導を継続することはできませんでした。


 おおぞら園の担当者と話しをすると、26年度には2人の指導員さんを採用する方向で考えていることがわかりましたが、必ずしもグループ指導が再開できるかどうかは断言できないと言います。


 おおぞら園では「グループ指導がなくなっても補える指導を考えたい」と、胸の内を語ってくれましたが、市長もこの現状をしっかり見て、子ども達の将来のために真剣に対策を考えて欲しいです。

No.523 2013年8月27日 ごみが出てきた錦岡農園

ごみが出てきた錦岡農園



 また議会の時期がやってきました。今回、我が会派での一般質問を担当するのは私と冨岡議員です。


 冨岡議員はお盆休暇を利用して福島県のあちこちの被災地を歩き、大津波の傷跡と原発事故後の現地を見てきました。そして、放射能の影響で未だに人が住めない地域の荒れ果てた風景を目にし、仮設住宅や借家で生活しながら頑張る人々に触れ、涙を流しながら語る人々の話しを聞いてきたそうです。そんな生の声を議会質問に生かす予定なので、私はとても期待しています。



 一方私は、毎回欲張り過ぎてたくさんの質問項目を用意してしまい、結果的に時間が足りなくなるという失敗をしてしまうので、今回は項目を絞りました。今回は、その中の一つを紹介します。


 それは、今年5月に開園した錦岡のふるさと農園についてです。実は、7月末に「農園の土からごみがたくさん出てきた」という声がありました。その声をもとに調査を始め、農園の利用者さん達に話しを聞くと、みんな声を揃えて「こんなものが畑から出てきた」と、私にごみを見せながら話しを聞かせてくれました。


 「こんなもの」とは・・・空き缶、ペットボトル、ビニール片、それに「自転車のチェーンが出てきた」という方、「針金やドライバーが出てくるなんて信じられるか」という方、「コンクリートかブロックかわからないけど欠片がたくさん出てきた」という方がおり、「こんな土で作物を作るのは心配」と憤りながらも、雑草を取る手を休めずに話す方もいました。


 農園のごみは、整備が終わった後に入れた堆肥が原因だとわかりました。その堆肥は、公園や道路の刈り草を何年もの間堆積してできたもので、緑地公園課が農園を担当している農業水産課に提供したものでした。


 農業水産課で堆肥を見た時、「ごみが多くて農園には使えない」と断ったと言いますが、その後「ごみを取り除いて使う」とういことで合意したことがわかりました。


 しかし、開園後にもたくさんのごみが出てきたということは、「どの程度ごみを取り除いたか」という疑問と、「草刈りの時にごみを取り除かないの」という疑問などなど、様々な疑問が湧き、議会で明らかにしていきたいと考えています。


 私は、あたり前のことが不十分だったために招いてしまった結果に首をかしげていますが、報告は質問後に・・・。

No.522 2013年8月22日 この時期に考えること

この時期に考えること



 お盆も終わり、子ども達の夏休みも終わった今、またいつもの生活が始まっています。今年のお盆は連日の雨、しかも時折豪雨になり、家中が湿気で腐ってしまうのではないかと心配になるほどの気持ち悪さでしたね。


 そんな最中、我が家では冷蔵庫が壊れてしまいました。冷凍庫の食材がブヨブヨになり、冷蔵庫の飲み物がぬるくなりました。はじめは、子ども達がドアをちゃんと閉めていないからではと疑っていましたが、2~3日同じ状態が続くと、さすがに冷蔵庫の故障なのだと気付きました。


 冷蔵庫を調べてみると1995年の冷蔵庫、すでに18年も経っていました。寿命が来ても仕方がない年数だとあきらめ、泣く泣く買うことを決意しました。今では、私の朝の習慣である冷たい牛乳を飲むことができます。


 そしてこの時期、戦争や死についての思考を避けることはできません。15日の終戦記念日、原爆が投下された6日・9日、そしてご先祖様があの世から戻ってくると言われるお盆。ついつい、戦争で犠牲になった多くの方々の苦しさや無念さを考えてしまします。


 私が戦争、そして原爆を知ったのは一冊の本がきっかけです。小学生になったばかりの私に、母が『広島の姉妹』という本を読んでくれ、さらに中学生になってから自分自身でも読みました。原爆の悲惨さが招くとても悲しい本です。


 毎年行なわれる原水爆禁止世界大会に共産党の代表を苫小牧からも派遣していますが、平和式典では広島・長崎の市長や被爆者などから、右翼的な安倍首相への批判が集まりました。そしてアメリカの映画監督オリバー・ストーンさんは「首相の原発推進の姿勢は、ヒロシマ・ナガサキから何も学んでいない」と指摘し、「日本はアメリカの手先になっています。日本政府を変えてください。アメリカに染まらず、軍事同盟から脱退し、世界に対する道徳的な権威となり、東アジアに平和をもたらしてほしい」という私達への訴えが新聞に掲載されていました。私は、エールようで嬉しく思いながら読みました。


 原水爆禁止はもちろんですが、原発も同類なのですから当然ゼロです。世界大会での安倍首相の態度は、被爆国のトップとして恥ずかしいばかりではなく、原発事故を起こした国のトップとしても恥ずかしい態度だと思います。「首相も大統領のように選挙で決められたらいいのに」と言っていた方がいましたが、名案かもしれませんね。

No.521 2013年8月12日 ごみ有料化で色々・・・

ごみ有料化で色々・・・



 先日、ごみステーションのパトロール隊の方にお話を聞く機会があり、「まだ有料袋で出すことを知らない人がいるみたい」と話していました。そういえば「有料化を知らない人が多く、残念・・・」という市長のコメントが新聞に載っていましたね。もしかすると少なくない市民の実態なのかもしれません。また、「刈草を資源物用の袋で出しているのも目に付く。剪定枝と勘違いしているんだな~」という声も。


 我が家では、いびつな形のレジ袋をキッチンのごみ箱に入れた次男。怪しさを感じて中を見ると、ペットボトルにプラ製のアイスクリームカップ、紙パックなどなど。「これは全部資源でしょう!」と大声を上げる一幕も・・・。


 有料化に先立ち、『ゼロごみ大作戦~ステージ3』で大々的に住民説明会を取り組んだ市は、「参加者10,000人目標」の2倍をやり遂げました。コタコタになりながら取り組んだ職員さん達の頑張りがあったからこその結果ですが、「まだまだ」という現状は残念です。


 そしてこんな声も。「カラスや野良猫に荒らされたステーションを掃除した場合も有料袋に入れなければならないのであれば、好意で掃除する人がいなくなってしまう」と心配した女性が市に確認すると、「ダンボールなどに入れて“飛散ごみ”と書いてくれたら収集します」と言われたとのこと。でも、どうやって全市民に周知するのでしょう?


 また、町内会組織もなく、集団回収もしていない地域の方から、「ダンボールや新聞紙、雑誌をどうやって出せばいいのか」という声も。集団回収に出せないのであれば、有料袋に入れて可燃ごみとして出すのが原則論。しかし、市は資源化・減量化に取り組んでいることから妙案を示してくれ、“納得”してもらえました。その妙案とは、近隣の町内会での集団回収の時にその地域も回ってもらい、一緒に回収するという方法です。


 「なるほど」と思ったものの、他に「集団回収空白地域」は無いのでしょうか? しかも、事前に空白地域を確認すべきだったのでは? そこで、現在空白地域を調査してもらっています。


 有料化によって多種多様な声が聞こえてきます。この一つ一つの声に今後の取り組むべき課題の大事なヒントがあるように感じます。聞き逃さないように、しっかり耳を傾けていきたいです。

No.520 2013年8月6日 霊園の側溝の蓋が盗まれた?

霊園の側溝の蓋が盗まれた?



 まもなくお盆、お墓参りの時期ですね。早い方はすでに行ったという人もいるでしょうか? 暑い中、みなさんご苦労さまです。



 そんな時期だからこそ、市民からのこんな通報がありました。高丘霊園の側溝が危険なので対策を取ってほしいという内容です。高丘霊園は水捌けを良くするためにいたるところに側溝がありますが、多くがむき出しで蓋もしていません。2年前には雑草に覆われていた側溝に足を取られた子どもが転倒したという出来事が起き、市に通報して早急に草刈りをしてもらい、今後の対策として蓋を設置することをお願いした経緯があります。


 今回の通報で、「蓋を設置しているはず」と疑問に思いながらも、まず現地に行ってみました。すると、やっぱり側溝には蓋がありません。周辺をあちこち歩いてみましたが、やっぱりどこも蓋なしの側溝ばかり。その足で市役所に行き、担当職員さんに事情を話しました。


 職員さんは、「蓋は設置しました」と言います。「付いていなかった」と私が反論。すると、「盗まれたのかもしれない」と言い出し、「そういえば似たような事件があって、逮捕された人は苫小牧の人だったよね」と話しが広がりました。「本当に盗まれたの~?」という疑問から、「まず現地を調査して来ます」ということになりました。そして地図を広げて、「小野寺さんはどの辺りを見て来たんですか?」と聞かれたので説明してきました。


 後日、「どうでした?」と電話で確認すると、「もともと蓋を設置していない箇所もあったんです。すみません」と言います。「え~!盗難騒ぎは何だったの」と驚いたものの、まずは盗まれたのではないことがわかり一安心。


 蓋を設置していない場所とは、近いうちに側溝そのものを改修する予定の箇所だと説明を受けましたが、1年、2年はかかるようです。しかも、「全体的な改修は5カ年計画でやります」とは言うものの、「予算が付けば」という根拠のないものでした。


 霊園を歩いて感じたことは、子どもはもちろん高齢者にとっても歩くうえで支障になり、危険な側溝だということです。側溝の縁がボロボロに崩れてしまっているため周辺がデコボコ、その側溝をまたがなければお墓に辿りつけません。


 現在、46カ所が蓋なし側溝です。「在庫がある分だけは蓋を設置します」と職員さんは説明しますが、早急に全体的な対策が求められます。


 お墓参りでケガをする方がいなければいいと心配をしています。みなさん、足元には十分注意をして、気を付けて行ってきて下さいね。

No.519 2013年7月30日 父子家庭の父親の死

父子家庭の父親の死



 久しぶりの休みの朝、家の片づけをしていると電話が鳴りました。「市議会議員の小野寺幸恵さんですか?」と、聞き覚えのない若い男性の声でした。市議会のホームページで私の自宅の電話番号を知ったとのことで、「相談したいことがある」と言います。


 男性は21歳。中学1年生と2年生の弟は父親と生活保護を受けながら生活しており、男性自身はコンビニでアルバイトをしながら独り暮らしだそうです。相談内容は父親が急死したため、2人の弟の面倒を自分がみなくてはならなくなり、どうしたらいいのかということでした。


 男性と直接会って話を聞くと、数か所のコンビニを掛け持ちし、約18万円の手取りだそうです。「寝ずに働いてこの給料なんです。でも一生懸命働いて認められれば自分の店が持てるかもしれない。だから頑張っているんです」と、自分の夢を語ってくれました。


 そんな矢先の父親の急死で、まさに「途方に暮れる」状態でした。2~3ヶ月は地方に住むお婆ちゃんが来てくれて弟達の面倒をみてくれるようですが、様々な事情からお婆ちゃんは苫小牧で一緒に生活することはできません。お婆ちゃんが帰った後は男性が親代わりを努めなければならず、21歳の男性には精神的にも経済的にも大きな負担になると思います。


 行政で受けられる様々な制度やサービスを教え、手続きを手伝いましたが、これから沢山の困難が待ち受けているのではないかと心配しています。「2人の弟は部活で野球をしているんです。特に上の弟は上手なんですよ。父も監督をしていたこともあり、弟達を応援していたから続けさせたいと思います」、「弟達が何か欲しいと言っても、これからは我慢させないといけないから可哀想です」、「修学旅行に行かせてあげられるでしょうか」などと話し、自分のこと以上に2人の弟のことを心配していました。


 私は、“これから始まる弟達との生活”と“自分の夢を持ち続けること”が両立できるよう、願わずにはいられません。そして、本当に自分の夢を叶えてほしいと、心から思います。


 数年前、小学校2年生の少女と暮らす父親が亡くなった際、1人残された少女の今後について地域の児童民生委員さんと相談したことがありましたが、すぐに再婚していた母親が見つかり、一緒に暮らすことになりました。迎えにきた母親と再会した少女は一瞬驚き、そして大きな安堵に包まれた満面の笑みを浮かべて母親に駆け寄り、抱きつきました。私は、そんな少女の姿を男性の話を聞きながら想い出していました。境遇が全く違うのに・・・。今、「私にも何か手伝えることはないだろうか」と考えています。

No.518 2013年7月22日 自民党の大勝は「怖い」

自民党の大勝は「怖い」



 みなさん、参議院選挙が終わりましたね~! 「5議席絶対確保」を目標に頑張りましたが、何と8議席を確保。参議院は11議席になりました。そして、共産党が推薦した沖縄の糸数さんも当選。とっても嬉しいです。このニュースで「ありがとうございました」と言えないことが悲しいのですが、ご了承ください。


 比例で目標の5議席、そして東京、大阪、京都でも当選。「やった~!」と叫びたい反面、なぜ自民党があんなに取るのか不思議でなりません。だって「自民はもうたくさん」という多数の国民の声で政権交代したはず。そして「民主に裏切られた」という国民が、また自民に・・・?


 自民党の大勝について、「国民は景気回復を望んでいる。自民党に期待が集まったのは民主党政権の3年間の経済対策がいかにひどかったかが現れている。それを立て直して欲しいという声ではないか」とコメントしていた自民党当選者がいましたが、民主党政権は自民党路線と「瓜二つ」だと私は見ていますが・・・。


 私の所にも様々な声がありました。「一番理解できないのは自民党に投票する人の脳内(笑)」、「こんなに生活が不安なのにどうして自民党に入れるの?」、「自民党が暴走しそうで怖い」などなど。多くの方々は不安に感じているのではないでしょうか。


 投票日の夜、「森さん残念だったね~」と後援会の男性から電話がありました。「でも、皆さんのおかげで紙さんが当選できました。ありがとうございます」と言ったものの、男性はとても悔しそうな声でした。


 でもみなさん、森つねとさんは全道では4番目の結果でしたが、苫小牧市の得票では3位でしたよ。苫小牧の皆さんの頑張りが物語っています。すごい!


 苫小牧の共産党事務所では、この結果を受け「疲れが飛んでいく~」と喜びあいましたが、今朝(22日)のニュースで「自民党の経済政策を加速させたい」と語った安倍首相の言葉は私も怖いです。公明党の山口代表が「私たちは自民党のブレーキ役です」と語っていましたが、“ターボ付きジェットエンジン”であることは誰の目からも明らかです。


 躍進できた共産党の議席がフルに頑張るのはこれからです。私も地方からも全力で頑張ります。

No.517 2013年7月15日 「自民党が大きくなるのは・・・怖い」

「自民党が大きくなるのは・・・怖い」



 13日から15日の3連休で、たくさんの方々と対話をしたり、電話でお話をしました。お話の内容は様々あり、こんなのがありました。


 自称「小沢一郎さんのファン」という男性は、小沢さんが民主から離れるまでの選挙は民主党に票を投じてきたと以前話していました。なので、「今回は?」と聞くと、「公明党にしようと思っている」というのです。「小沢さんのファンだったのに、どうしてですか?」と尋ねると、「自公政権に頑張ってもらいたい」と男性は答えました。「?」・・・「自民党に直接投票した方が良いのではないですか」と更に尋ねると、「自民党に協力する政党だから良いんだ」とのこと。自民党に投票することに抵抗があるのかしら・・・と勝手に解釈したものの、私には理解できませんでした。


 「自民党に協力する政党」といえば、「公明党は自民党政治の“ターボ付きジェットエンジン”だ」と言っていた方がおりましたが、TPP締結や消費税増税、社会保障の切り捨てを加速さる役割だということのようです。なるほど!


 また、ある高齢の女性は「自民党が大きくなれば戦前の日本に戻ってしまうようで怖い。だから共産党を応援します」と言ってくれました。この方は共産党を支持してくださった方ではありませんでした。それだけにとても嬉しかったです。さて、選挙結果はどうなるでしょう。私はドキドキしています。


 でも、今回の選挙の前に都議選があり、共産党は8議席から17議席に倍増とし、様々なマスコミが大きく報じてくれました。わりと好意的に。そしてその影響からか、「参議院選挙も躍進するんじゃない」とか、「共産党頑張ってるね」、「共産党のようにブレーキ役も大事だよね」などなど、多くの反応がありました。なおさら「頑張り時」と力が入ってます。


 ある週刊誌にはこんな見出しの記事がありました。「共産党に1票は政治的劇薬か、悪魔の選択か!?」 これを見た時は、また共産党の誹謗かと思ったのですが、なかなか客観的で好意的な記事でした。記事の中で政治評論家のこんな指摘が引用されていました。「共産党が支持を増やすのは日本の政治が危険な状況にあることの映し鏡でもある」という指摘です。私は「ズバリ!今でしょう」と感じないわけにはいきませんでした。私に話してくれた「戦前の日本に戻ってしまいそうで怖い」という言葉もその一つですね。


 今日は、紙智子さんと森つねとさんが来苫します。党創立記念日の今日、とても暑い1日になりそうですが、選挙終盤の熱さも重なって、私は燃えに燃えています。頑張ります。

No.516 2013年7月9日 6回目の米軍戦闘機訓練移転

6回目の米軍戦闘機訓練移転



 昨日、6回目になる千歳での米軍戦闘機訓練移転の現地説明会に参加してきました。まず、熱しられたフライパンの上に立っていることを想像してしまうほど熱い(暑い)炎天下の滑走路に行き、戦闘機F16の到着を待ちました。


 参加者から「あと5分で倒れるところだった」という声が漏れるほど暑い中待っていると、4機が到着。今回は、三沢基地からの訓練移転で、8機の米軍戦闘機がやってくる予定です。


 その後場所を移動し、建物の中で米軍側から訓練に参加した部隊の隊長の説明を受けた後、質疑が交わされました。私と一緒に参加した渡辺満議員が「三沢基地からの訓練移転ですが、沖縄の負担軽減になっているんですか」と聞くと、「あくまでも共同訓練なので、沖縄の負担軽減にはなっていません」という通訳からの回答です。


 この回答はとても重要なものです。何故なら、市長が千歳での訓練移転を容認した大きな理由は「沖縄の負担軽減になる」ということであり、防衛局からもそう説明されていました。しかし、違う?


 次に、北海道防衛局側からの説明と質疑応答の際、隊長の回答を引用し「沖縄の負担軽減になっていないということだが」と引き続き渡辺議員が質問しました。すると「千歳で訓練をやらなければ沖縄で訓練をすることになったかもしれないので、間接的に沖縄の負担軽減になる」と、かなり苦しい“こじつけ”の説明をしました。


 これまでの議会では「訓練移転は沖縄の負担軽減になる」と強調して譲らない市長に対し、実際に沖縄に視察に行った私たちは、「負担軽減どころか、かえって負担が増している」という現地の現状を市長に突きつけ、調査を要請しました。市が行った調査でも負担軽減など「ウソ」という結果になりましたが、それでも「沖縄の負担軽減」を主張したのが市長です。


 さらに、今回の訓練に参加したF16戦闘機は、先月墜落事故を起こしたものと同機種であり、現在原因究明中ということも隊長から説明されました。しかし、これまで事故が起きた場合は原因究明をしたうえで同機種の点検をし、安全確認ができるまで飛行しないというルールになっていましたが、こんな大事な基本的なルールすらも守ってもらえないのが米軍の実態なのでしょう。


 訓練移転の目的も安全確認もアメリカいいなりそのものの現状で、自民党が目指す“国防軍”ができてしまえばどうなるでしょう? こんな暑い日なのに背筋が寒くなりました。やっぱり、憲法9条は守らなければなりませんね。

No.515 2013年7月2日 ごみの有料袋「小は大を兼ねる」

ごみの有料袋「小は大を兼ねる」



 この7月からは家庭ごみの有料化と紙類の分別収集が始まりましたが、みなさんはごみ出しに苦慮していませんか?


 6月議会では、ごみ有料化スタートに際し「低所得者への軽減策実施」を求める質問が複数の議員からあり、私は非常に腹立たしくその質問を聞いていました。その理由は、有料化を賛成した議員の質問だったからです。


 市は、「市民が経済的負担感を抱くことでごみの減量と分別促進に効果がある」という理由から有料化を提案し、賛成派議員は低所得者も同様に負担になることを承知で賛成しています。私は、有料化目前に軽減策だなんて「調子がいい」と言いたい気分です。


 市の答弁は、負担感を持ってもらうことが有料化の狙いなので、低所得者とはいえ、そもそもの根拠が崩れることから「軽減策実施の考えはない」とのことでした。後日、「支持者から頼まれたんじゃない」と、コッソリ話す職員さんもいましたよ。


 みなさん、私は今でも有料化に反対です。「負担を減らしたければごみを減らせ」と、罰を与える手法のようであり、プラスッチックの分別に加え、紙の分別も始まったのですから、その効果を見てからでも遅くないと思います。そして、長引く不況と給与や年金が下がる現状で、全ての市民への負担増になるということも、最も大きな反対理由です。


 有料化初日、6人家族の我が家では30リットルの袋を使いました。しかし、思ったよりごみは少なく、袋はスカスカ。「20リットルにすれば良かったかな~」と感じていました。すると職員さんから「小は大を兼ねる」と説明され、意味不明で返事ができずにいる私に、こんな話しをしてくれました。


 「10リットルや5リットルの袋を用意しておいて小分けして入れるといいよ」と。例えば、20リットルの袋しか用意していなければ、ごみが少なくても20リットルの袋を使うことになります。でも、まず10リットルの袋にごみを入れ、次にごみ量に応じて5リットルと10リットルの袋を使い分けると、袋代が節約になるという説明です。(20リットルだと40円、10リットルと5リットル1枚ずつ使うと30円です)


 なるほど!「小は大を兼ねる」の意味がわかりました。さっそく我が家でも実践してみます。そしてみなさん、もしかするとこれも軽減策の一つかもしれませんよ!・・・「当たり前」と言われそうですが、ちょっとだけ“得”した気分です。

No.514 2013年6月25日 雇用問題と生活保護問題

雇用問題と生活保護問題



 6月議会の一般質問で雇用問題を取り上げるにあたり、雇用の実態を調べていていると驚くことがいろいろありました。その一つが、苫小牧のハローワーク管内での新卒高校生の就職率は平成17年度以降最高の90.5%である反面、3年以内の離職率は47%(北海道)と、全国的にも高いのが実態でした。


 各高校への求人内容を見ると、コンビニや飲食店が目に付くのが実態で、数年前まで就職先人気ナンバー1がトヨタなどの自動車関連産業でしたが、今では期間雇用ということから敬遠されていると聞きます。


 では、なぜ離職率が高いのかを調べると、仕事のストレスや給与が低い、労働時間が長いなど、職場の環境問題が上位を占めていました。給与の問題では、最低賃金が生活保護基準より低いのは6都道府県だけで、一番低いのがダントツ北海道ということもわかりました。


 2月の代表質問で8月から引き下げられる生活保護基準の影響を聞くと、「最低賃金の引き上げ抑制につながる」ということも答弁され、ますます北海道の最低賃金引き上げが遠ざかってしまうのではないかと心配しています。


 生活保護の改定についても代表質問に続き今回も質問しましたが、改定する8月から来年3月までの給付費減の推定は6,300万円、様々な家族構成で試算した保護費は、どの世帯も給付費が引き下がる結果になりました。


 また、「よくタクシーを使っている」「パチンコに行っている」「本当に母子家庭なの?」などと“生活保護バッシング”を耳にしますが、不正・不適切受給と判断される方は、保護受給者全体の0.23%だという回答もあり、ほんの一握りだということも示されました。


 岩倉市長が、生活保護バッシングについて「残念なことである」と言い、「本当に必要な方を救える制度でなければならない」と答えているように、「物価が下がった」という理由を付け保護費を引き下げることは、正しいことではないと思います。


 今議会で、「保護費の改定について、受給者へ丁寧に説明するべき」と公明党議員が質問の中で強調していましたが、自公政権が保護費を引き下げ、地方自治体に丁寧に説明することを求めるなんてナンセンスとしか言いようがありません。


 景気回復に無意味なアベノミクスよりも国民の所得を引き上げること、困っている方に最低限の生活を保障することは、何よりも最優先の課題だと実感しています。それを実行するためにも、今度の選挙は負けられません。

No.513 2013年6月18日 言葉だけの「地域型保育」?

言葉だけの「地域型保育」?



 先週12日に議案説明会があり、14日は一般質問の通告日、その後は職員さんからの質問内容の聞き取りが続き、20日から議会開会という、まさに議会モード一色の最中、16日は樽前小学校に通う末っ子の運動会がありました。


 毎年、議会中に運動会が重なるので、議会前に運動会を終われた今年は、楽な方かもしれませんが、やはりこの時期はハードです。で、今回は15日の土曜日、朝8時からパソコンに向かい、夜まで集中して質問原稿作りに取りかかり、なんとか完成させ、すっきりした気持ちで運動会に望みました。


 かなり前に車を軽自動車に買い替えたことをお伝えしましたが、運動会当日はそれが“アダ”となり、樽前小学校まで6往復するはめになり、とても大変でしたが、地域と一体で行う樽前小学校の運動会は、やはり素敵な運動会です。


 今議会で予定している質問の一つに、「保育行政」があるのですが、保育園の待機児童解消策として国は「地域型保育」を勧めており、みなさんも耳にしていると思いますが「子ども・子育て関連3法」に基づく「子ども・子育て支援制度」のメニューの一つです。


 様々な保育ニーズに対応できるという点では保護者の方々の歓迎があるかもしれませんが、国の狙いは保育園の増設というお金がかかる手法から、「安上がり」の手法への転換という意図が伺えます。


 多くの保護者は認可保育園に預けたいと願っていますが、地域で保育室や保育ママなどを作り、認可保育園から漏れた子どもを預かることにより、「待機児童は解消しました」というシナリオを作ることを目的にしています。しかも財源は消費税増税分です。


 私は、簡単な器だけを用意して待機児童の受け皿とするやり方は、保育制度として疑問を感じるのと同時に、不安を覚えます。


 以前、職員さんに樽前保育園に預けていることを話すと、「あそこは無認可でしょう、大丈夫?」という声が返ってきたことがありました。たしかに無認可保育園ではありますが、樽前保育園の良いところは、地域の方々に支えられており、保護者は「保護者会」を作って日常的にも行事の際にも一緒に関わって運営していることです。だからこそ安心できる保育環境が築けるのだと私は感じています。


 「地域型保育」という言葉を使うのであれば、「簡素な器」的なものではなく、保育園・地域・保護者が一体となり、安心して子ども達がのびのびと過ごせる保育環境を推進するべきではないでしょうか。

No.512 2013年6月11日 “かけこみ排出”反省しています

“かけこみ排出”反省しています



 前回、物置を整理したことをお伝えしましたが、私と同じように有料化前のこの時期にたくさんのごみをステーションに出した方が多かったようで、収集作業が深夜までかかったと報じられました。いわゆる“かけこみ排出”が顕著に現れたのです。


 私の住む町内会で『ゴミ有料化出前講座』があり、私も参加してきました。その最後に“かけこみ排出”について職員さんが話し初め、「一度に出さないように」と注意をされるではとハラハラしました。しかし「6月中は収集作業が深夜に及ぶことがあると思います。大変ご迷惑をかけますがご理解ください」と訴えていました。私はその姿勢に頭が下がる思いでした。


 市は“かけこみ排出”を想定し、「今から物置などを整理し、少しずつごみを出してください」と、昨年の早い時期から再三市民に呼びかけていました。しかも、“かけこみ排出”対策については議会でも何度も議論されたことです。それなのに私自身“かけこみ排出”をしてしまい、とても反省しているところです。


 話題は変わりますが、私達共産党は「デフレ脱却のためには国民の所得を増やすことが要」という政策を発信しており、国会論戦を通して指摘する中で、安倍首相や麻生財務相が内部留保を活用して賃金を上げるよう財界に要請するという動きも出てきました。


 しかし、その効果は一部の大企業のほんの一握りの社員だけの給与アップに留まっています。また、中小企業は体力の問題から給与を上げる余力がないのが現状で、だからこそ「大企業減税ではなく、中小企業にこそ減税を」と訴えています。その上で労働者の賃上げを考えなければ難しいと思います。


 先日、「給料が少ない」という理由から、女性の両親から結婚を断られたという30代の男性の話を聞きました。介護職員として働く彼は、月16万円の手取りですが、「とてもやり甲斐がある」と話していたことが印象的でした。


 「所得を上げろ」という闘いも、「介護職員の処遇改善を」という闘いも道半ばですが、待ったなしの緊急課題です。少子化が叫ばれる要因の一つに、所得が下がり続けていることと連動する将来不安が大きいと思います。「まともな生活」が保障され、将来設計ができる社会にならなければ、日本の未来もありませんね。私は、今の社会にとても憤っています。

No.511 2013年5月28日 物置の整理!

物置の整理!



 久しぶりの休みを活用し、物置の整理をしました。たくさんの「ごみ」なる不要物が出てきて物置はスッキリ、家庭ごみ有料化前に片付けることができました。バラバラに積んでいた車3台分の冬タイヤを移動してまとめ、散乱していた息子の車の部品や工具を一箇所に整理し、当分使わない物は奥へ、すぐ使う物は手前へと仕分けをしました。久しぶりの力仕事に加え天気が良かったこともあり、汗だくの作業になってしまいました。



 不要物の中にはかなり古いノートパソコンが3台と壊れたステレオコンポなどの家電もありました。それらを可燃、不燃、プラスチック、小型家電などに分別し、大きな袋10個ほどにまとめ、それを指定日にごみステーション(小型家電は拠点回収)に運んでいますが、日に日に物置のごみの山が減ってくるのを毎日楽しんでいます。代わりに筋肉痛が残りましたが・・・。


 何はともあれ、ずーっと気にかかっていた物置の整理をやっとやり終えることが出来たのはとても満足です。加えて、5月上旬には各部屋に3個ずつごみ箱を設置し、「紙」「プラ」「燃えるごみ」とラベルを貼り、夫や子ども達に分別を促し、実践さながらの予行練習を進めています。


 この日、スーパーに買い物に行くと有料化用のごみ袋の販売コーナーが設置していました。多くの市民が袋を手にする姿を見ていると、「とうとう始まるのか~」と実感せざるを得ず、家では準備を進めつつも有料化に反対してきた私は、未だに受け入れ難い心境です。


 貧困と格差が増大する中、当市の市民負担増計画も並行して実施されたことから、「ごみの有料化はさらなる市民負担になる」と、有料化よりも減量化に取り組むことを提起してきた経緯があります。確かに、わずかながらごみの減量が進み、リサイクル率も向上しましたが、厳しい市民生活の実態は改善していません。スーパーのごみ袋コーナーの前で、「こんなに高いの!」と声を上げている女性がいましたが、多くの市民の声を代弁しているように思えます。


 「派遣ではなく正規雇用を」という言葉を耳にした派遣社員の息子は、「派遣が無くなったら俺の仕事が無くなる」と反論したことがありましたが、最近ほとんど仕事が入りません。「派遣は忙しい時だけ頼めるから会社側には重宝なんだよ。もともと日本の雇用は“終身雇用制”“年功序列制”だったのにね」と話しても、息子には未知の世界のようでした。


 来月から「家庭ごみの有料化」という市民負担が始まりますが、国民の所得を増やしてデフレ不況を打開し、国民生活が安定すれば「負担」と感じないかもしれません。そんな社会に変えることが大事ですね。

No.510 2013年5月28日 何よりも勝る“母親パワー”

何よりも勝る“母親パワー”

 先日、まだ1歳に満たない子ども達を持つ若いお母さん達に集まってもらい、お茶懇(お茶の間懇談会)をしました。やっと掴まり立ちや伝え歩きを覚えたちびっ子達からテーブルの上のお菓子やコーヒーを遠ざけながら、時には母乳を飲ませ、また時にはおむつを取り替え、そしてぐずる時にはおんぶをしながらの懇談です。なかなか落ち着かない様でもありますが、女性の集まりならではの光景に、とても微笑ましく目をやりながら自分自身の子育てを思い出していました。赤ちゃんって良いですね。


 お母さん達は、自民党が憲法を変え“国防軍”を作ろうとしている動きがあるとことや、原発を再稼動しようとしていることに強い危機感を持っており、「日本の将来が心配です。この子を産まなければ良かったと思うような日本になって欲しくない」という声とともに、「政治を変えたい」という強い意思を感じました。きっと、“母親パワー”は何よりも勝ると思いますよ。


 ある方から「今の若い人はミーハー族が多く、新しい物が好きだからマスコミにつられて安倍首相の支持率が上がったり、橋下市長に人気が集まるんだ。共産党もミーハー族の注目を集めるような事を考えてはどうか」という内容のアドバイスをいただいたことがありました。


 しかし、「従軍慰安婦は必要」と発言したり、沖縄の米兵による性犯罪を防ぐために「風俗業の活用」を勧め、女性を“性の商品”としか扱わない人間の人気など、先が見えているでしょう。実際、橋下市長の発言に「それでも弁護士か!」という怒りの声が、老若男女問わず聞こえてきます。


 安倍首相にしても、憲法9条を変えたいがために96条(改正の手続き)の改定を言い出し、身内からも批判を浴びる始末。また憲法の前文に「天皇を戴く国家」という文言を入れて“天皇中心の国家”であることを位置づけ、さらに「個人の尊厳と両性の平等」を位置づけた24条に「家族は社会の基礎的単位である」と規定し、戦前の“お家制度”に逆戻りするかのような時代錯誤の改憲案を勧めています。この改憲案の中身を国民の多数が知ったら、猛反対の声が沸き起こり、支持率は急降下すると私は思います。


 憲法問題だけを見ても、私は今の安倍内閣に強い危機感を感じます。7月の参議院選挙は、日本の将来にかかわる大事な選挙になるのではないでしょうか。それだけに、自民党は自ら示す『改憲案』を国民に知らせるべきです。

No.509 2013年5月20日 紙智子参院議員の演説会を終えて

紙智子参院議員の演説会を終えて

 昨日、紙智子参院議員の演説会が無事終わりました。たくさんの方々に参加をいただき、本当にありがとうございました。


 また、演説会前に企画した紙参院議員との政治懇談会には、白老、むかわ、安平町の各副町長さんをはじめ、農業、漁業、医療、運送、エネルギーなど、TPP問題に関わる業種の方々に参加いただきました。そして苫小牧市からは産業経済部次長と農林水産課長が二人で出席をいただきました。厚くお礼を申し上げます。



 各自治体や様々な業種の方々の現状を聞き、今後の国会活動や運動に生かそうという目的から懇談会を企画しましたが、みなさんから直接ご意見や要望を伺うことができ、私たちも大変勉強になりました。


 この数日、演説会成功のために全精力を注いできた私は、まず「やっと終わった~」という開放感があり、次に「頑張ったぞ~」という自己満足と達成感、最後に「成功と言えるだろうか?」「本当にやるべきことを全てやっただろうか」という反省の気持ちが湧き、頭の中はぐちゃぐちゃです。なので、ゆっくり自己反省も含めて検証し、次に生かしていきたいと思います。みなさんからもご意見をお寄せくださいね。


 ここで話題を気楽な話しに移します。演説会当日は夫が末っ子(小学校3年)の元氣を連れて参加しました。当然話しに集中できるはずのない元氣は、ロビーでちょろちょろしていました。本当は「見えていた」というのが正確です。というのは、私は当日司会を務めたのですが、待機しているステージの袖に設置してあるモニターに、ロビーの様子が映し出されていたのです。走り回る姿は、紛れもなく元氣でした。


 ロビーでは、事務所から運んだ書籍を販売しましたが、販売を担当した人から聞いた話です。元氣は「最近の子どもは虫が嫌いな子が多いけど、僕は大好きなの」「毛虫を持っていたらね、蝶になって毛がいっぱい飛んだことがあるんだよ」などと話し、私の子どもだと知らなかったその人は、「変わった子だな~」と思ったそうです。


 ちょっとした合間を使って私がトイレに行くと元氣に見つかってしまい、「ママの居る所に行ってみたい」とせがまれました。「子どもは入っちゃいけないからダメだよ」と言っても諦める様子がありません。そんな時、渡辺議員が顔を出したので「息子に舞台裏を見学させても良いですか?」と聞いてみました。「良いんじゃない」という渡辺議員の言葉に、私が答えるより早く「ありがとうございます!」と元氣があいさつをし、未知なる舞台裏の見学体験を成し遂げました。元氣はとても満足できたようです。私も、司会の緊張を緩めることができましたよ。

No.508 2013年5月16日 後期の議会人事が決まりました

後期の議会人事が決まりました

 改選後の折り返しである今年度は、議会人事の改選をします。あらたに議長、副議長、監査委員の三役を選出し、港管理組合議員や農業委員なども決め、各常任委員会、特別委員会に誰が就くかも決める大事な議会で、10日から15日まで開かれました。


 議長・副議長の選出にはあれこれと会派同志の調整があり、「どうなるのか見えない」という記者さんの“つぶやき”が聞こえる場面もありましたが、結果的に私たちも応援した民主・市民の風の西野茂樹議員が議長になりました。そして、岩田典一副議長が続投です。


 さらに、初めて私たちの会派に監査委員のポストが回って来て、谷本議員が就くことになりました。今までにない画期的なことです。谷本議員は緊張して、「寝られなかった」と言っていました。


 しかし、「全会派一致」で決まったはずの監査委員選任の本会議で、議長・副議長選出に「敗れた」会派が議場を退場するという前代未聞の事態が起きました。これには、「大人気ない」という声が市民からも聞こえ、とても残念です。


 一方、4つの常任委員会の分担は、審議の継続性を重視して私が引き続き厚生委員会に就き、建設委員会は渡辺議員、総務委員会は冨岡議員、文教経済委員会は谷本議員。そして安全安心のまちづくりに関する特別委員会は渡辺議員と私、総合開発特別委員会は冨岡議員と谷本議員という、前期と全く同じポジションです。


 会派内の役割で大きく変化したのは団長と会計です。なんと、私が市議団長を務めることになり、代わって私が長年携わってきた会計を渡辺議員に引き受けてもらいました。そして、副団長と幹事長はこれまで通り冨岡副団長、谷本幹事長です。


 みなさん、私が団長になるなんて驚きではないですか? 市議団でいろいろ話し合い、共産党地区委員会でも議論した結果です。団長を交代した大きな理由は、世代交代しようということです。


 実際、学ばなければならないことが山ほどあり、「私に務まるだろうか」という不安と、“団長”という肩書きの重圧感と責任の重さに、ますます痩せてしまいそうです。という反面、「やってやるぞ~!」という意欲を燃やしているところです。


 そこで、今新しい名刺を作成中で、とまチョップの名刺台に印刷をお願いしているところです。とっても可愛い名刺なので、楽しみです。

No.507 2013年5月3日 ふるさと海岸にトイレが設置されます。

ふるさと海岸にトイレが設置されます。

 前回、カラスがごみステーションのネットを持ち上げ、ごみを荒らすという話題をお伝えしましたが、その直後にネットを固定するためのフックを付けてくれました。おかげで諦めたのか、カラスは来なくなりました。カラスの餌場を奪ってしまったことは気の毒ですが、綺麗なごみステーションになりました。おまけに、ごみ出しの度にカラスを睨みつけ追い払う必要がなくなり、ごみ出しの苦痛が和らぎました。職員さん、ありがとうございました。



 もう一つ嬉しいことがあります。以前にもお伝えした“ふるさと海岸”にトイレが付くことになりました。10日からの臨時議会にトイレの建設にかかわる補正予算を提案することが、2日に召集された会派代表者会議で市長から報告されたのです。今年の秋までは完成できそうです。


 本当は、一番市民や観光客が利用する夏に間に合えば最高ですが、トイレを付けてもらえるのですから多くを望まず、じっと完成を待つことにします。


 実は、このトイレ設置を最初に私に要望してきたのは、当時ふるさと海岸の近くに住んでおり、その地域に多くの友人が居る男性でした。「俺の友達もみんな言っているんだけど、あれだけ立派な公園を作ってもトイレが無いって変じゃないのか」という声でした。私も「そうだよな~」と思い、それから何度もふるさと海岸に通い、利用状況の見学(?)をしながら、自らも利用者として楽しませてもらいました。


 すると、本当に様々な目的で利用されていることがわかり、特に目を引いたのが平日のランチタイムの利用です。工事現場の労働者から営業マン、介護職員など、多彩な職種の方が駐車場で海を眺めながらお弁当を食べ、思い思いにくつろいでいます。また、地方ナンバーの車で遊びに来てお弁当を広げる家族連れも多く、トイレは必需品だと痛感しました。


 その後市議会の一般質問で提案し、港管理組合議員である谷本議員に頼んで管理組合議会でも提案してもらいました。さらに今年度は開港50周年記念の年ということから「親しまれる港を目指す」という市長の言葉を引用し、予算委員会でも取り上げました。


 しかし、やっとふるさと海岸に待望のトイレが付くことになったにも関わらず、私にトイレの設置を要望してくれた男性は、その朗報を聞くことなく他界してしまいました。きっと喜んでくれただろうな~と思うと残念です。


 ふるさと海岸に行く度に、そしてもうじき設置されるトイレを目にする度に、私はその男性を思い出すでしょう。そし、多くの方がトイレを喜んで利用してくれることが、一つの供養かもしれません。

No.506 2013年4月29日 カラス

カラス

 先日、町内会の総会があり新役員が決まりました。10年間努めた会長が勇退することになり、新会長に私と同期の北岸議員が就きました。そして、私は会計係を頼まれ、受けることになりました。


 私もこれまで10年間市議団の会計を担当し、今年で交代しようと話し合い、やっと任務から解放(?)されると喜んでいた矢先に、今度は町内会の会計の任が回ってきました。私は、会計から離れられない運命なのかと、複雑な気持ちです。でも、迷惑をかけないように頑張ろうと思います。よろしくお願いします。


 ところで、私の家の近くのごみステーションでは、しばしばカラスに攻撃され、汚されてしまいます。それが数カ所・・・。ごみ出しのマナーが悪いのかと気にかけて見ていると、近所の方々はマナーを守り、ネットもしっかり掛け、問題はありません。


 そして真相を究明しました。実は、カラスが翼をバタバタさせながら、自らネットをめくり、食料(ごみ)にありついていることがわかりました。頭の良さはよく知られていますが、ネットに括り付けているアルミ製のポールごと持ち上げる程力持ちとは知りませんでした。カラスを怒る気にはなれず、「あっぱれ!」という気持ちです。敵はなかなか手ごわいです。


 町内会の方と話すと、「市は折りたたみステーションに切り替えるらしいから、もう少し様子を見よう」と言っていました。「カラス対策に有効」と市が自信を持っている折りたたみステーションですから期待していますが、一斉に切り替えるわけではなく、優先順位を決めてということでから、うちの近くのステーションはいつになるでしょう。


 カラスといえば、共産党の事務所の裏に巣を作っていました。事務所の裏は公園になっており「子どもたちに危害があっては大変」と、市に通報し撤去をお願いしたのです。(私は可哀想な気持ちがあり、事務所の者に通報してもらいました)


 職員さんが見に来た時はまだ巣の“建設中”で、「この時期に撤去してもまた直ぐに巣を作るので、産卵期に撤去するのがいいんです」と説明し、その日は帰りました。カラスは毎日せっせと巣作りに励んでいましたが、数日前、その巣は無くなりました。職員さんが撤去したんでしょね。


 巣を撤去するまでの間、数人の住民が「巣を撤去してほしい」と事務所を訪れていたので、これで安心です。しかし、私は心から喜べず、「この次は公園の木を選ばないように」と願っていました。ごみを荒らし、人に危害を加えてしまうカラスですから、共存は考えにくいことは承知していますが、一生懸命巣を作る姿を毎日目にすると、情が湧いてしまいます。

No.505 2013年4月23日 紙智子参院議員の演説会の準備で・・・

紙智子参院議員の演説会の準備で・・・

 ポカポカと暖かくなり、春らしくなってきましたね。こうなると心も弾んでウキウキし、足取りも軽くなります。少し前には渡り鳥が北の国に帰っていく姿を何度も目にし、そろそろクロッカスが芽を出し始めました。私が一番好きな季節の到来です。


 私は「読書の秋」ならず「読書の春」ということで、大好きな村上春樹の『色彩を持たない田崎つくると巡礼の年』を読みました。二十歳の頃、『ノルウェーの森』を読んで以来、村上春樹のファンになり、数年前には『1Q84』も読みました。私が村上春樹の著書を読んでいると、「幸恵ちゃんもミハーなんだね~」と言われ、「私は流行りものには興味がないの」と反発されることもよくあるのですが、私は純粋に村上春樹が好きなのです。


 『色彩を持たない田崎つくると巡礼の年』は4月12日に発売され、売り切れが続出する中、運良く手に入れることができました。しかし、丁度仕事が忙しく、なかなか読む時間が取れませんでした。


 その忙しい理由の一つに7月に参院選挙があること、そのために5月19日に紙智子さんの演説会を計画していることがあります。何事も「段取り8分」で、その準備と成功のための“作戦”で、毎日追われる日々が続いています。


 紙智子さんの演説会は、11年振りに市民会館大ホール(定員1300人)でやります。共産党の演説会はいつも小ホールを使うのですが、「参院選に勝つためには大ホールを一杯にするくらい頑張らないと!」ということになり、全戸配布のチラシを作りました。そして、たくさんの後援会員の力を借りながらチラシ配布に汗を流し、同時に市議団で企業・団体にも訪問し、演説会のお誘いをしているところです。


 おまけに、「大ホールを一杯にするのなら、送迎も必要」という意見が上がり、市内6台、白老町2台、むかわ町1台、安平町1台の大型貸切バスを予約し、無料送迎をすることになりました。(このバスを予約するにあたり、後藤市議のご尽力をいただきました!ありがとうございます)


 ともあれ、この演説会成功のために、かつてない意気込みで頑張っています。演説会の参加ももちろん無料なので、みなさんにはなんとか時間だけを都合つけていただければ嬉しいです。ぜひぜひ、みなさん参加してくださいね!


 今、安倍首相がTPP締結を進める一方、多くの国民、とりわけ道民から反対の声があがっています。紙智子さんは、TPPで大きな打撃を受ける農業問題にとても詳しく、「紙さんほど勉強している議員はいない」と、農業者からとても信頼があるんですよ。だからこそ、紙さんの話を聞いてほしいです。みなさん、心からお待ちしています。

No.504 2013年4月16日 入学式での来賓挨拶を聞いて・・・

入学式での来賓挨拶を聞いて・・・

 先日、次女の高校の入学式があり、来賓代表挨拶では商工会議所の会頭が挨拶しました。「君たちはこれからの3年間、しっかり目標を持って生活してもらいたい」という趣旨の話しを始め、最初にプロ野球に今年入団した日本ハムの大谷翔平選手を例に「3年間部活動を頑張ることによって、大谷選手のようにもなれる」と入学生を激励(?)しました。


 その次に、「衆院議員の堀井学さんの講演を聞いた」と話し始め、「彼の目標は総理大臣になることだそうです。今は衆院議員になり目標に近づいている」と持ち上げ、「3人目の子どもが産まれるので大きな車が欲しいと言っていたので、今はどんな車を乗っているのかと見ると、なんとベンツに乗っていたんです! 君たちも頑張って堀井学さんのように成功してください」と締めくくりました。


 入学式という公式な式典で、一人の国会議員を褒め讃えるような挨拶がふさわしいのだろうかと、私は疑問に感じました。


 15日付けの新聞に、糸井にホーマックスーパーデポが出店することを受け、商工会議所などが反対の意見書を提出したと報じられていました。8~9年前、イオンが出店する際も「地元商店街が打撃を受ける」ということから反対の声が上がり、私たちは経済に詳しい大門実紀史参院議員を呼んでシンポジウムを開催しながら、反対をしてきました。


 しかし、イオンが出店すると苫小牧駅前からイオンへの無料送迎バスを出し、1時間に1本の割合で運行をしているのは、紛れもなくフジタコーポレーションの社長でもある商工会議所の会頭です。


 当時議会でも「言っていることとやっていることが矛盾している。無料送迎バスの運行を辞めるよう、要請すべきだ」という議論が交わされたのは当然だと思います。しかし、市としては「民間企業がやっていることに口は出せない」という態度であり、無料送迎バスは今でも運行され、「その結果」とは断定できないものの、駅前の衰退は加速しました。


 商工会議所などが、今回のホーマックの出店で「市内の商業への影響を懸念する」と訴えても、私には「建前」としか感じません。そんな会頭の「目標を持って頑張れば成功できる」という訴えは、競争主義社会の「勝ち組になれ」としか聞こえませんでした。私が子ども達に訴えるならば、「お互いに尊重しあいながら協同した高校生活を」と、贈りたいです。

No.503 2013年4月9日 PTA役員を終えて

PTA役員を終えて

 長男が入学して以来7年間参加させていただいた緑陵中学校のPTA役員を、この4月で退くことになりました。


 一番初めは、広報部の仕事をしました。中学校の広報誌を作る担当です。4人程度でグループを作り、企画から取材、構成、印刷と、発行までを担当します。当時は学校でパソコンを使える環境がなかったため全て手作りで、ものすごく大変だったのを思い出します。



 次年度から役員になり、広報部の大変さから開放されたと安堵したのも束の間、今度は開校10周年記念行事の準備という更に大変な業務が待っていました。この年ほどPTAの仕事で学校に出向いたことはなく、帰宅が深夜になることも1度や2度ではありませんでした。


 学校行事の全てが「10周年記念体育大会」とか、「10周年記念緑の実収穫祭(学校祭)」とかの名前が付き、例年とは違った取り組みをしました。学校祭ではバザーを企画し、個人や事業所に協力を依頼してバザーの商品を集めました。この仕事も役員が中心となり、あちこちの事業所を回りました。


 次の年は「一家庭一役」に取り組みました。全ての家庭が何らかのPTAの仕事に参加しようという取り組みです。専門部と構成員の見直しを協議し、全世帯が参加できるようにと機構改革を行いました。そして参加を募るための仕組み作りをし、不十分ながらも「動きながら完全なものにしていこう」とスタートさせ、何度かの改正を重ねながら、今の体制が出来上がりました。


 今度は、学校祭での人気メニューである“うどん”を、「大変だから中止したい」という意見が専門部から出され、大きな議論になりました。生徒会から「ぜひ続けてほしい」という要請もあり、役員会で議論した結果「誰がうどんの担当になっても困らないようにマニュアルを作ろう」という結論に至り、イラストや写真付きの素晴らしいマニュアルが完成しました。


 しかし、その翌年である昨年、新学習指導要領の改定で学校祭の時間が縮減してしまい、結果的にうどんを断念せざるを得なくなってしまいました。


 振り返ると、たくさんのドラマがあった役員会でした。少し寂しさも感じますが、保護者のみんなや先生達と一緒に一つ一つ協議を重ねながら物事を進めていくという活動は、私にとってとても良い経験になりました。


 保護者のみなさん、そして校長先生をはじめ多くの先生方、本当にありがとうございました。

No.502 2013年4月1日 8回目の議会報告会が終わりました

8回目の議会報告会が終わりました



 先月の28日は議会報告会でした。改選後から「議会の様子が見えない」というみなさんの声を教訓に始めた報告会も8回目になり、そろそろ定着してきたのではないでしょうか。新聞では「約30人」と報じられていましたが、四捨五入すると「約40人」だと思います(笑)


 今回私は代表質問を努めたこともあり、30分の報告時間をもらうことができ、タップリお話ができる「予定」でした。いつもは、団長が代表して報告し、私たち3人がそれぞれ取り組んだ課題を報告するという運営をしているので、10分程度でまとめるようにしていました。


 そもそも私は早口なので、聞きづらかったら大変と思い、「時間はタップリあるのだから、ゆっくり話すぞ」と、心の中で自分に言い聞かせていました。でも、30分って短いですね。報告しようと思っていたことを全て話す前に時間になってしまいました。残念です。


 報告では、「今回の予算は今までと少し違う」という報告から始めました。これまで市長は、「財政が厳しい」と強調し、「新たな事業はやらない」と言ってきましたが、今回は「市民ニーズに柔軟に対応できる財政運営」という表現になり、今まで示さなかった行政の貯金(基金)の目標まで発表したのです。


 しかも、以前お伝えしたように、阿倍政権が打ち出した20兆円の緊急経済対策事業(私たちは“バラマキ”と表現しています)で、小中学校の耐震化や市営住宅の老朽化対策など約11億円の事業が提案されました。それに対する市の持ち出しは約2,000万円(確定ではありません)。残りは国の交付税などで補填される仕組みなので、市としては嬉しいバラマキです。


 そんなこともあり、この生まれた財政の“ゆとり”はみなさんが求める事業に活用するよう提案していきたいと考えています。おそらく、6月議会までには国から詳細が示されるでしょう。


 でもみなさん、最近よく耳にする市長の発言に「次世代の子ども達のためにしっかりした財政基盤を残したい」という趣旨の言葉があります。たとえば市立はなぞの幼稚園廃園を反対した時にも使いました。まるで「次世代のため」という理由で「経費がかかるものは打ちきる」と言わんばかりの論調で、「ズルい」と思います。「弱みを握って押し通す」的に感じませんか?要注意の言葉ですよね。

No.501 2013年3月24日 生活と健康を守る会と地区議員団にエール!

生活と健康を守る会と地区議員団にエール!



 神奈川に行った長女からメールが届き、桜の写真が送られてきました。長女の話しでは「満開宣言」が出たそうです。


 長男の誕生日は4月5日、産まれたのは埼玉県でした。お医者さんに出産予定日を告げられた時、「桜が満開になって良い季節ですよ~」と言われたのを思い出します。それから数年間、長男の誕生日には雪のように桜の花びらが舞うのを眺めながら過ごしました。苫小牧では、いつ桜が見られるでしょね。


 ところで、北海道から『生活保護世帯からの国民健康保険税の徴収等について』という通知が、今月13日付で全道市町村に送られました。内容は、「生活保護受給中に国保税の徴収をすることで生活を窮迫させる恐れがあるので、生活保護課と国保課が連携し、滞納処分の執行停止を検討するなど適切に対処するように」というものです。


 なぜ、このような通知が来たか。それには生活と健康を守る会と私たち共産党地区議員団(苫小牧、白老、むかわ、あびら)の連携プレーがあったからなんです。


 私たち地区議員団では、2月に生活と健康を守る会から講師を呼んで生活保護の改定にかかわる学習会を開きました。その中で、「生活保護を受けている人から国保税の滞納分を徴収している」という報告がありました。生活保護費は、最低の生活費として支給されていて、借金の返済はもちろん、税などの滞納分を徴収することは保護法で禁じています。とうぜん私たちは「本当にそんな事実があるの?」と驚き、それぞれの自治体の実態を調査し、改善のために議会で取り上げたのです。


 苫小牧では、まず谷本議員が国民健康会計で質問し、保護受給者から徴収している実態を明らかにさせました。何と135人もいることが判明しました。そこで、「徴収すべきではない」こと、「これまで受け取った額を返済すべき」と訴え、「保護法の趣旨を踏まえ、執行停止措置をとる」との答弁がありました。


 さらに、一般会計では渡辺議員も質問し、保護課が国保課と連携していないことを指摘し、対策を求めました。すると保護課では「国保課が徴収していることを知らなかった」と答弁し、この一言で連携のなさが暴露してしまい、議会が中断するという一幕もありました。


 続いて、あびら町やむかわ町の議会でも取り上げ、その結果それぞれの自治体から北海道に問い合わせがあったようです。そんな経緯から全道市町村への通知となったのです。


 元をただせば、生活と健康を守る会の日々の取り組みがなければ、この問題は隠れたままになっていたと思います。そして、地区議員団がいっせいに取り上げたことで、一律した行政対応が実現するのです。今議会は、生活と健康を守る会と地区議員団にエールです!

No.500 2013年3月19日 子ども達の新たな進路と真っ白なとまチョップ

子ども達の新たな進路と真っ白なとまチョップ



 少しずつ暖かくなり、春らしくなってきましたね。新たな旅立ちの季節がまた訪れました。我が家では次女が高校に入学、長女は神奈川へ引っ越すことになり、引き続き介護の仕事に就きます。それぞれ新しい道を歩き始めることになり、本人達は不安な気持ちはなさそうですが、親としては心配でたまりません。まさに、「親の心子知らず」です。


 特に長女は、「引っ越したら冷蔵庫と洗濯機を買って、あとカーテンも買って、テレビは給料が出たら買おう!」などと、楽しそうにしていますが、「まずは炊飯器やお鍋を買うのが先じゃない!」という私の言葉に、「そうだった・・・」と呑気なことを言っています。自分でコツコツ貯めた貯金で買うのですから、自分の優先順位で判断して構いませんが、実際の生活の厳しさを知った時に、くじけなければいいですが・・・。


 一方、次女の中学校では卒業生の送別集会があり、そこにサプライズとしてとまチョップが登場しました。以前お伝えしたように、次女の学年がとまチョップを考案したことから、卒業のお祝いに駆けつけてくれたのでした。次女はもちろん、生徒たちはみんな大喜びでした!


 そんなとまチョップは、忙しさのあまり時々黒ずんでいます。真っ白な身体が自慢なので、ちょっと気の毒でした。そこで、予算委員会で「とまチョップをお風呂に入れてあげる保障をしてあげてほしい」と、市長にお願いしました。市長も「お風呂に入ることはもちろん、修繕(治療)も必要なこともあるので、その保障ができるようにしたい」と言ってくれました。


 そのやりとりを家に帰って夫に話すと、「お前は議会でそんなくだらない話をしているのか!」と、呆れられてしましました。


 実は、今回の予算委員会にあたり、とまチョップのスペアの着ぐるみを購入するべきという提案をしたかったのですが、「とまチョップは生き物です」と言われ、子どもの夢を壊したくないので質問は控えてほしいとお願いをされたのです。


 それで、何とか生き物であるという前提で質問するには、どんな表現がいいだろうと考えた結果、「お風呂に入る」という表現に行き着いたのでした。スペアの着ぐるみはもちろん、お風呂に入ることができるようになり、いつでも真っ白なとまチョップに会うことができるようになりますよ。


 そして、渡辺団長が提案した「とまチョップの石造」は、港の50周年記念行事の中でお披露目できそうです。楽しみにしていてくださいね。

No.499 2013年3月13日 次女の卒業

次女の卒業



 今日(13日)は、市内中学校の卒業式です。しかも、市議会予算委員会時期と重なるのも毎回のことで、今年卒業する次女の卒業式には、また行くことができません。


 私が議員になったのは10年前ですが、その頃次女は保育園の年長さん。産まれて2ヶ月に満たない次女を保育園に預け、約7年間お世話になった保育園の卒園式にも行くことができませんでした。


 親を呼ぶよりも、「先生」という言葉を先に覚え、初めての寝返りやつかまり立ち、歩く姿を見せたのも保育園でした。一日の中で保育園に居る時間の方が遙かに長く、親として成長の一瞬一瞬の喜びを味わうことができずに次女の幼児期を過ごしてしまいました。


 一方では先生にとても可愛がってもらいながら育ったのが次女で、先生にはお礼を言っても言い尽くせないほど感謝の気持ちで一杯でした。


 そんな次女の卒園式には何としても行きたいと思いましたが、議会を休むこともできず、ものすごく心残りでした。そして、義務教育最後の節目である卒業式も行ってあげられず、とても残念です。


 そして、昨日(12日)は次女にとって最後の給食。以前議会で、「給食会計で賄ってる給食費の納付書の印刷代などを一般会計から出せば、最後の給食に想い出の一品を出してあげられる」と提案したことがありました。その時の答弁は、「印刷代は一般会計から出せない」と前置きをしたうえで、想い出の一品を出すことについては、「私も全く同意見です」と部長が言ってくれました。


 しかし、12日の給食には想い出の一品がありませんでした。部長は忘れてしまったのでしょうか。あらためて部長に聞いてみると、ちょうど給食費の値上げの協議があり、その検討会の中で「想い出の一品」について提案してくれたとのことでした。今年は間に合わないけれども、来年の義務教育最後の給食には、「想いでの一品」が出るかもしれません。


 部長は、今年度で退職なので心配も残るため、ちゃんと引き継いでもらうようにも、お願いしました。


 私は、「想い出の一品」にこだわるつもりはありませんが、義務教育で過ごした日々が、どれだけ貴重なものであるかを、いつか感じる時が来るでしょう。そんな時、蘇る素敵な想い出の引き金として、この「一品」があるかもしれないと、ふと感じています。

No.498 2013年3月4日 生活保護受給者は地域経済に貢献している

生活保護受給者は地域経済に貢献している



 自分なりにもの凄く力を入れ、年明け早々から取り組んだ代表質問が終わりました。「いい質問だったよ!ご苦労さん」と会派のみんなに声をかけてもらいましたが、一つ一つの質問項目について、「こんな風に切り返せば良かった」とか、「もっとこんな風に表現した方が良かったかな」などなど、反省と課題を残しています。



 そんな時、ある部長さんから「今回の質問は良く勉強していたね」と声をかけていただき、私はこの言葉以上に嬉しいものはありませんでした。自分の力量からいうと、最大限の力を注いだつもりでも、「成功」とは言えない質問だっただけに、天から一筋の光が見えた想いでした。ありがとうございます。


 そして、今は予算委員会の準備に追われる毎日です。今日は総務費、明日は民生費、次は環境衛生費・・・・と、款ごとに質疑をするので、毎日家に帰ってから次に日の準備をすることになります。おかげで毎年この時期は家の中がわやくちゃになります(笑)。


 ところで、今回の代表質問で取り上げた中で、みなさんに伝えたいことがあります。最近、「生活保護を受けている人は年金生活者より楽でいい」とか、「保護費でパチンコをして、とんでもない」「タクシーまで使っている」などの声をよく耳にします。しかしこれらの声は、国民の暮らしがどんどん大変になってきていることから出る声なんだと私は思います。


 しかも、一部(全体の0.4%)の不正受給者の話題が繰り返し報じられ、税金で暮らしていることが「悪」かのような見方が大きくなってきました。私は、何とか保護受給者への「バッシング」を和らげられないかと、「保護受給者の消費活動は地域経済を循環する」という視点で質問しました。


 生活保護受給者は車を持たないこともあり、買い物など多くの消費活動は地域で行います。つまり、保護受給者は地域経済に貢献しているということになり、「保護費の給付が市の財政を圧迫している」と言われる反面、経済の好循環とも捉えることができます。答弁は「一面では考えられる」と、地域経済の好循環を認めるものでした。


 年金5万円で暮らしているおばあちゃんは、食費を切り詰め、さらに「洋服も何年も買っていない」と話していました。その後、病気をきっかけに保護を受けることになったのですが、そのおばあちゃんは私に「新しいバッグを買ってもいいの?贅沢かしら・・・」と聞いたのです。私は、「バッグも洋服も買っていいんだよ」と言いました。保護費はみなさんの大切な税金ですが、地域経済に間違いなく貢献しています。

No.496 2013年2月27日 北海道の体罰調査

北海道の体罰調査

 部活動での体罰自殺事件やスポーツ界の体罰など、あってはならないことが発生し、私にとっても衝撃的で残念な事件でした。「苫小牧ではどうだろう」と心配になり、調べてみると「体罰は禁止しており、体罰の報告はないので起きていない」という回答でした。


 「報告がないから体罰はない」という市教委の判断に、私は大きな疑問を持ちました。そこで、議会中ということもあり、「体罰の調査をするべきではないか」という提案をしようと考えていました。


 ところが22日、こども達が学校から『体罰に関する調査』を持ち帰ってきたのです。小学生は保護者が対象で、中学生は生徒と保護者がそれぞれ記入する調査になっています。しかも、良く見ると学校での調査ではなく、北海道教育委員会からのものです。さらに学校名、学年クラス、保護者氏名、生徒氏名まで記入しなくてはならず、加えて“必要な場合は、お子さんや保護者の皆様から直接お話しを聞きますので、ご理解・ご協力をお願いします”という記載もあり、「教育委員会に呼ばれる可能性があるのなら、事実を書くことに躊躇してしまう」と指摘する声もあります。


 さらに、調査票は専用の封筒に入れ、封をしたうえで学校の玄関に設置した箱に入れることになっており、市教委は約15,000世帯分の封筒を開け、一枚一枚の調査票に目を通し、結果をまとめて道教委に報告し、体罰の事実があれば学校と対応をするという、考えられないほど膨大な作業に追われることになります。


 なぜ道教委が調査を行うのか、調査結果をどう活用しようとしているのか、疑問を投げかけても市教委は「わからない」と言います。


 また、「どんな行為が体罰なのか」という定義も示さないまま、「こぶしで殴る」、「平手でたたく」、「足で蹴る」などが並んだ項目の該当するものに○を付ける調査で、「どこからが体罰で、どこからが違うのか」を、どう判断するのだろうと、疑問が深まるばかりです。


 学校現場からは、「学校の主体的な調査に任せて欲しい。体罰があれば他の教師が必ず気付くし、教師同士の信頼関係の中で解決していくことが、家庭との信頼関係につながる」と話しており、市教委は学校現場を応援する立場であってほしいです。


 今日は、調査票の回収期日です。私も子どもたちに封筒に入れた調査票を持たせました。体罰は「ない」と書いて・・・。

No.495 2013年2月24日 平成25年度 市政方針を聞いて

平成25年度 市政方針を聞いて

 いよいよ22日から議会が始まりました。この日は、市政方針と教育行政執行方針があり、これを受けて代表質問、予算審議と続き、来月18日までのロングランの議会になります。

 今回の代表質問は私が担当することになりました。21年の2月議会で初めて代表質問を経験し、今回で2回目になります。代表質問は一般質問と違い、会派を代表しての質問なので、責任を重く感じながら準備を進めています。


 市政方針では、予想していた通り「市立中央図書館の指定管理者制度導入」と「市立はなぞの幼稚園の廃園」が明記されていました。しかし、教育行政執行方針では「はなぞの幼稚園の廃止」は明記されていたものの、「図書館の指定管理」には触れられていませんでした。私は、「図書館の指定管理」は市教委の方針ではなく、市長の方針だということが、より鮮明になったと感じています。


 しかも、教育行政執行方針では「中央図書館と学校図書の連携」や「市民の期待に応える蔵書整備」「行事の充実」など、「全市的な読書活動の推進」が方針として述べられているのに対し、市長の「市民サービスの向上」を理由に指定管理者制度導入を目指すという方針の温度差に、大きな違和感を覚えました。


 はなぞの幼稚園についても、「子どもは地域の宝、輝かしい未来の希望」と、カッコイイ言葉を並べながらも、保護者や子ども達が愛している大事な幼稚園の廃園を結論付けていることに、私は納得がいきません。


 今月上旬、「市長に私たちの気持ちを伝えたい」というお母さん達の強い要望から、市長との懇談会が実現しました。胸が詰まるような真剣なお母さん達の訴えを直接聞いたにも関わらず、残念でなりません。


 市長は、「住民自治」を高らかに掲げ、「市民の意見を可能な限りまちづくりに反映する」と発信し、「市民目線に立って血の通った市政を展開する」とまで述べているのに、市長の方針決定は「違う」と思います。


 「懇談会の会場は“足湯”にしますか?」という懇談会をセッティングしてくれた職員さんの言葉に戸惑っていると、「膝を交えて・・・!」と笑わせてくれました。しかし、せっかく「膝を交えて」も市政に反映されない「住民自治」なのであれば、言葉だけと言わざるを得ません。これが「血の通った市政」であるなら、あまりに冷たい血ではないでしょうか。

No.494 2013年2月11日 生活保護基準の引き下げ影響~パート2

生活保護基準の引き下げ影響~パート2

 前回お伝えした生活保護基準の引き下げによる影響に関わり、市保健福祉部関連では、何に、どんな影響があるのかという問題点について、担当職員さんから回答をいただきました。職員さん、ありがとうございます! 多岐にわたるため、全てをお伝えできませんが、要約して趣旨をお伝えできればと思います。


 まず、医療助成制度についてです。生活保護世帯は医療費扶助を受けているため医療費助成の対象になりませんが、保護基準が下がり生活保護が受けられなくなった場合は、医療費の自己負担が発生し、医療費助成の対象にもなります。また、保護を受けていない世帯では、保護基準が引き下がることで、非課税世帯が課税世帯になってしまうことも考えられ、その場合は医療費の自己負担額が増え、同時に高額療養制度の自己負担限度額も上がるので、入院などの医療費が高額になるという現象も起きてしまいます。


 次に障がい者サービスについてです。基本的に保護世帯は基準の変化による影響は無いようですが、保護が受けられなくなった場合、施設での食費等を軽減するための給付額が引き下がり、本人負担が増えます。さらに、精神通院医療と更生医療を利用する際、これまで無かった自己負担が発生し、月額2,500円か5,000円がかかるようになります。


 次に保育料についてです。保育料は世帯の所得で算定するため、保護基準との関わりはありませんが、保育料減免の算定に保護基準を用いているので、全額免除が3分の2免除になったり、非該当になってしまったりという影響が発生します。


 報告の最後に介護保険についてです。介護サービスを利用する際、保護世帯は利用料がかかりませんが、保護が受けられなくなった場合は1割の自己負担が発生します。同時に、高額療養制度と同様に介護利用料の自己負担限度額が上がってしまうため、自己負担が増えてしまいます。


 また、介護保険料については「保護が受けられなくなった場合であっても保護世帯と同額の保険料まで減額できる可能性が高い」という説明なので少し安心ですが、保険料の減免制度基準に保護基準を使っているため、減免を受けている人は対象から外れる、あるいは今後申請する人は非該当になるということも考えられます。


 前回に引き続き、あらゆる“悪”影響が出る生活保護基準の引き下げです。「生活保護予算は社会保障全体のわずか3%にすぎない。本当の狙いは、年金と介護の改悪で社会保障費を抑制することだ」と、安倍政権を非難していた人がいましたが、大袈裟な話ではなく、実際に来年は年金、介護の改正(改悪)があるようです。指をくわえて黙って見過ごすわけにはいかないという思いで、私は背中が奮えてきます。

No.493 2013年2月4日 生活保護基準の改定~どんな影響がある?

生活保護基準の改定~どんな影響がある?

 最近の報道で目に付くものの一つに生活保護基準改定の問題があります。この改定は、保護基準の引き下げを意味していますが、単なる生活保護受給者だけの問題ではないという盲点が大問題です。


 まず、新聞報道でもあるように、生活保護基準を用いて選定している就学援助は直接影響を受け、就学援助に該当しない家庭が多く出るでしょう。それに対し市教委は、「25年度は影響ない」と言い、さらに、田村厚労相と下村文科相が官邸で対談し、「就学援助に影響を及ぼさないようにすることで一致した」という報道をもとに、「26年度以降も影響はない」と、私に断言しました。しかし、ただの対談で断言するのは拙速すぎると、私は思います。


 もう一つ報道で指摘されているのが最低賃金の問題です。北海道の最低賃金は現在時給719円です。この最低賃金は生活保護基準よりも低いため、「賃上げを」と叫ばれています。生活保護基準を時給換算すると735円。保護基準が下がれば最賃の719円を下回る可能性もあり、最賃引き上げの理由付けが薄れ、賃上げに影響が出るのは必至でしょう。


 さらに影響が確実なのは福祉分野です。市保健福祉部に関わる医療・健康・介護・障がい・子育て等々、あらゆるものに保護基準が使われているため、「保護基準改定で影響のあるものを全て教えてください」と職員さんにお願いしており、間もなく回答があるでしょう。しかし、「たくさんの項目があるので、少し時間をください」という職員さんの言葉に現れているように、広範な影響を覚悟しなくてはなりません。(次回、報告します)


 次に、税金に関わってはどうでしょう。職員さんの説明では、「非課税世帯を決定する際の基準額に用いている“32万円”が変更になる可能性があり、これまで非課税だった世帯が課税世帯になることが考えられる」ということでした。
 また、税金問題に詳しい職員OBさんは、「サラリーマンが受けている基礎控除(住民税33万円、所得税38万円)は、保護基準から算定しているため、保護基準が下がると、基礎控除も下がる」と説明しています。当然、基礎控除が下がると課税額が増え、暮らしを直撃します。


 「保護基準が下がると、あらゆるものに連動し、大変なことになる」と、生活保護の担当職員さんが警鐘を鳴らすように、市民(国民)生活への影響は計り知れないでしょう。消費税増税もプラスされることを考えると、あまりにもひど過ぎます。こんな自公政治、許せますか?

No.492 2013年1月29日 福祉灯油事業を要請

福祉灯油事業を要請



 今日(1月29日)、党市議団4人で福祉灯油事業実施の申し入れを行い、理事者側からは、市長と保健福祉部長が対応してくれました。しかし、2人からは福祉灯油事業を「やる」という回答はなく、とっても残念です。


 その理由は、北海道が福祉灯油事業を実施する考えがなく、道の補助事業の対象にならないため、市単独では難しいということと、今年から始めた“ぬくもり灯油事業”で対応したいということでした。


 “ぬくもり灯油事業”は大変嬉しい事業ですが、1人世帯で年収140万円以下(1人増える毎に60万円の加算)、預金が50万円以下(1人増える毎に50万円加算)と、非課税世帯を対象にした福祉灯油事業と比較すると、かなり対象者が限定されてしまいます。


 しかも、「ぬくもり灯油事業の対象者を掌握しきれない」という理由から、予算額1,000万円(1万円×900世帯分+事務経費100万円)に対し、700万円の減額補正をしなければならないということも説明されました。


 「減額補正?」つまり、予算を組む時点で想定していた900人に全く届かなかったということになります(わずか175人でした)。こんなに灯油高騰で悲鳴を上げている住民が多い中で、対象者が絞り込めないことを理由に予算を余してしまうなんて、誰が納得できるでしょうか。


 渡辺団長は、「ぬくもり灯油事業の対象基準を拡大することなどを検討し、700万円を有効に活用すべき」と提案しましたが、事務的に難しいとの回答です。私は、「“ぬくもり灯油事業”の対象者を掌握しきれない現状であれば、なおさら福祉灯油事業をやってほしい」と訴え、福祉灯油事業の財源に活用している“福祉ふれあい基金”と一緒に700万円を使うことを提案しました。


 しかし市長は「今後の価格動向と道の動きを注視していきたい」とだけで、全くやる気がなさそうです。しかも、市長の「実施できない言い訳」を聞いていると、他市に抜きん出て実施することに「遠慮?」しているかのような印象を持ちました。「色々あるんだよ~」と市長は弁解的な発言をしていましたが、つい私は「他市の顔色を見ていないで、市民目線で考えてください」と言ってしまいました。


 最後に団長は、「2月14日の議案説明会での朗報を期待しています」と締めくくりました。果たして、福祉灯油事業に向けて、良い報告があるでしょうか?

No.491 2013年1月23日 『安全・安心』VS『安心・安全』

『安全・安心』VS『安心・安全』



 いよいよ今月17日から防災ラジオの受け渡しが始まりました。今年度は6,000台を購入し、2,500台を避難所や要援護者と支援者、町内会などに配布し、残り3,500台を希望者に販売しました。価格は、市民には1,000円、企業さんには5,000円です。


 受け渡し初日は、市役所の1階ロビーに長蛇の列ができるほどの盛況振りで、2人のアルバイトさんを雇ったものの、担当職員さん総出でなければ対応しきれい状態でした。


 大震災当時の「正しい情報が入らずに不安だった」という多くの住民の声に応え、各家庭に防災ラジオを設置することを決めました。なのに、わずか6,000台というのは不満ですが。ただ、今後も希望者が多ければ、次年度以降も購入するという方針なので、希望する方はぜひ声をあげていただき、安全・安心を手に入れましょう!


 ところでみなさん、「安全・安心」なのか、「安心・安全」なのか、どちらが適切な表現だと思いますか? 新たに市に設置した「安全・安心生活課」の名称を決める際、ちょっとした議論になったそうです。


 市長は「安心・安全」を主張しており、発言はもちろん、『市総合計画』や『市政方針』など、市長が発信する場合は、必ず「安心・安全」と表現しています。逆に、行政としては「安全・安心」と表現しており、統一されていないのが実態です。


 「どちらでも同じでしょう」と言う私に、職員さんは「安全を確保してこそ安心できるんだから、“安全・安心”なんです」と説明してくれました。こんなにしっかりとした理由があることを考えたことがなかったので、目から鱗でした。


 さらに、一緒にいた冨岡議員は、「抑止力を主張する市長は、“アメリカに守られているから安心できる、だから安全”とういう考え方なんだ」と、かなり説得力ある的を得た説明で、私は「なるほど!」と、すっかり感心してしまいました。


 それ以来、私は迷うことなく「安全・安心」を使うように心がけています。何といっても、「抑止力」などあり得ないと考えているので・・・。

No.490 2013年1月13日 議員報酬はどうなる!?

議員報酬はどうなる!?



 昨年の12月議会から議員報酬の議論が始まり、ほとんどの会派が「報酬の引き上げ」を主張しています。「将来設計が不安定な職種」という理由や、議員定数を2議席削減したことから「議会費全体を上げずに報酬を増額」という意見が出されています。



 また、「19年間も報酬改定をしていない」という理由から、「苫小牧と同規模の他都市を参考に見直しが必要」という意見もあり、他の17万人都市と比較すると苫小牧市の報酬は低いのが実態なので、「他都市を参考」=「報酬の増額」ということに必然的になります。


 私たち会派は、ゆるぐことなく「報酬の1割削減」と、選挙公約でみなさんに約束した方針を主張しました。


 報酬の議論が新聞で報道されると、さっそく党地区委員会に複数の市民から電話があり、「報酬引き上げなんてとんでもない」、「将来設計が不安なら他の会社に勤めろ」、「議員の報酬は決して高くは無い。民間を見てみろ」など、様々なお叱りを受けました。ある男性は、「あんた達は削減を主張しているから良いけど・・・」と、評価(?)してくれましたが、「共産党が頑張って報酬引き上げを食い止めてくれ」という内容のご意見でした。


 しかも、苫小牧民報さんの『なんでもトーク』では、「議員報酬上げ、言語道断」という投稿もあり、それを目にした時は「報酬の削減を主張して良かった」と、胸をなでおろしました。


 2年前の市議選にあたり、「どんな政策を持ち、どんな公約にするか」を議論した際、「市民は議員定数削減という意見が強い」という現状を踏まえ、市民理解を得るにはどうするべきかを真剣に議論しました。


 そもそも私たちは、「市民の声を議会に届ける」、「行政のチェック機能を果たす」という議員の役割を考えた時に、「議員定数削減は役割に逆効果である」という立場を持っています。そこで行き着いた結論が「定数の現状維持、報酬の1割削減」でした。


 定数については、以前お伝えしたように「2議席削減」という議長提案に妥協し、賛成の立場を取りましたが、報酬については公約を守る立場を貫きたいと考えています。


 しかし、仮に報酬削減を貫いても、多数決なれば通らない可能性もあります。しかも、議会改革検討会は「全会派一致が前提」で始まった議論の場です。であれば、ベターな方法を模索し、妥協し合いながら市民理解が得られる結論を導き出すよう議論を深めることが重要だと考えています。


 今後、議会毎に検討を開き、議論を進めて行きますので、ぜひ注目していてください。

No.489 2013年1月6日 2013年 今年もよろしくお願いします!

2013年 今年もよろしくお願いします!



 新しい年をまた一つ迎え、私も一つ年を取りました。先日は、党地区委員会事務所で駐車場の雪かきをしていると腰が痛くなり、ギックリ腰ではないかと心配しました。年明け早々、年齢を感じざるを得えず、悲しくなります。


 私は、議員になって今年で10年です。「そんなに経つのか」と自分でも驚きますが、最初の選挙の頃、まだ保育園に通っていた娘が中学を卒業するのですから、間違いはありません。本当に早いものです。(議員としての力不足は否めませんが・・・)


 言うまでもなく、今年は巳年です。巳年生まれの人は同情心が強く、人のために尽くすという宿命があるとか。また、富貴栄達で若い時に成功し、お金にも困らないといわれているようですが、巳年みなさんはどうですか?


 私の姉は巳年ですが、やりたい仕事に就き、頑張っている姿を見ると、「成功」と言えるのかもしれません。お金にも困っていないと思いますが、いくら妹の私でも、姉の台所事情まではわかりません。


 ところで先日、インターネットを見ていると、“ヘビースモーカーの独り言”なるものを見つけました。ヘビースモーカーのヘビーを“へび(蛇)”と捩っての投稿です。内容の一部を抜粋して紹介しますね。


 「高額納税者と言っても過言ではない我々ヘビースモーカーは、使い道のわからない税金を支払っているのに邪険にされているという本末転倒なことになっている。これ以上の喫煙者に対する仕打ちを何とかやめていただくことはできないだろうか。それとも、“禁煙ブーム”という長いものに巻かれる日が来るのだろうか・・・巳年だけに??」というユニークな書き込みでした。


 私はこの“独り言”を読みながら、今年1月1日から市役所が全庁禁煙になることを思い出し、「職員さんたちも同じように感じているのかもしれない」と、申し訳ないながらも愉快に感じてしまいました。


  “全庁禁煙”が決定する前、担当職員さんが「まずは5階と10階の禁煙に取り組みたい」と話していたことがありました。5階は市長室、10階は議員控室で、禁煙の難しい階だと私も思います。でも市長は、禁煙を実行せざるを得ないでしょうね。気の毒ですが・・・。喫煙者のみなさん、頑張ってくださいね。


 ちなみに、私は全庁禁煙の必要性を感じていません。これまでのように、しっかりとした分煙対策でも十分受動喫煙は防げると思うのですが。“独り言”のように、「これ以上の仕打ち」はかわいそうだと感じてしまいます。


 では、みなさん! 今年も1年間お付き合いいただき、読んでいただけるととても嬉しいです。そして私は、10年生らしい議員を目指して頑張ります。