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No.489 2012年12月26日 2012年 最後のニュースです!

2012年 最後のニュースです!



 今回のニュースは、早くも今年最後になります。今年は自分にとって大きな出来事がありました。それは、私らしくもなく病気をしてしまったことです。お産以外で入院したことがなかった私ですが、病気を通し健康がどれだけ素晴らしいことかを実感できました。それは、ものすく良い教訓になったと思います。今はすっかり治癒し、とっても元気になったので安心してください。


 そして、今年を締めくくるかのように総選挙があったように感じます。北海道の議席奪還が叶わず、共産党の議席を8議席に留めてしまい、「頑張りが足りない」とお叱りを受けるのではないかという申し訳なさを感じていた私ですが、みなさんがかけてくれる言葉は、「お疲れ様。疲れたでしょう」という激励の言葉で、とても有り難く感じ、すーっと疲れが抜けていく想いです。ありがとうございます。


 選挙の結果、比例票が小選挙区票の約半分だったことで、「党名を変えた方がいいんじゃない」と好意的に忠告してくれた方がいましたが、その後様々な人たちの意見を聞くと、「北朝鮮のミサイル問題が影響したんじゃない?」という声もあり、「アメリカいいなりを止めろと言っている日本共産党が邪魔で、アメリカが多額のお金を使って北朝鮮にミサイルを撃ち上げさせたんじゃないのか」という意見もありましたよ。これには、「なるほど~」と私も感心してしまいました。



 これから、共産党中央員会での総括があり、詳しい分析がされることになりますが、みなさんの意見は重要な分析材料になるので、ぜひ色々な声を聞かせてほしいと思います。


 さて、今年最後の取り組みとして、私は紙の分別体験モニターをすることにしました。来年7月から始まる紙の分別に先立ち、問題点などを探るために「実際に体験しよう」という『ゼロごみ大作戦スタージ3』の取り組みです。12月議会でモニター事業の第2弾の取り組み報告があり、「私もやってみたいな~。議員はダメなの?」と職員さんに聞くと、「いいよ!」ということになり、冨岡議員と二人でモニターに申し込みました。


 分別体験を実施する期間は今月25日から来年の1月11日です。先日、モニターの説明や終了時に提出するアンケート用紙と一緒に分別用のごみ袋が届きました。さっそく分別に取り組んでいますが、燃えるごみがどんどん減って、とても楽しいです。


 本意ではありませんが、7月からはとうとうごみの有料化が開始してしまします。紙類はもちろん、プラスッチクや缶、ペットボトルなどの資源物は無料なので、みなさんも頑張って分別しましょうね。


 みなさん! 今年も一年、お付き合いいだきありがとうございました。では、良い年を迎えて下さいね。

No.488 2012年12月19日 総選挙を終えて

総選挙を終えて



 議会も総選挙も終わり、やっとハードなスケージュールから解放さました。でも、良い結果とは言えず、気持ちはスッキリしません。今回の選挙は、「650万票、議席倍増」を目標で闘ったのですが、9議席から8議席に後退してしまい、ガッカリしています。しかし、花井やすこさんの得票は前回よりも伸びており、しかも比例票の2倍近くも取りました。これは嬉しいことですが、比例票の少なさに、「いよいよ政党名を変えなきゃダメだな~」という声が聞こえてきました(苦笑)。


 3年前の選挙では、いつも共産党を応援してくれている方から、「今回は民主党に入れてみる」という声が多く、何度も悲しい想いをしました。でも今回は、「今度は共産党だよ」と戻って来てくれ、とても嬉しかったのですが・・・結果は×××


 「党の自力が足りない」という前回の教訓から、党勢拡大に取り組みながら選挙戦を闘ってきましたが、まだまだなのですね! 「古い政治が崩壊的危機に陥るもとで、躍進を勝ち取ることは国民に対する責任(中央委員会)」と頑張っただけに、みなさんへの申し訳なさも強く感じております。


 「古い政治」とは、60年続いた自民党型政治を指しているのですが、思いっきり戻ってしまい、自民党のキャッチコピー「日本を取り戻す」が実現してしまいました。でもよく見ると、民主党は自民党以上に自民党らしかったので、国民のみなさんは「よりまし」的に自民党を選択したのかもしれません。(そんな方は、共産党を選択してほしかった・・・)


 ところで、選挙になると一番楽しみなのが炊き出しです。今回も党地区委員会事務所で炊き出しを開始し、毎日美味しい料理を堪能しました。そこで、私が選んだ炊出しランキングベスト3を紹介します。


 まず3位の発表です。第3位は・・・豚汁です。特徴は、本州バージョンでさつまいもを使用し、甘みとコクが美味しさの決め手になっています。第2位は、カレーライス。カレーライスは定番ですが、このカレーライスは豚肉に加え、控え目にホタテを使っているのが特徴です。シーフードカレーのように海鮮をPRし過ぎず、隠れた風味を感じさせて美味しさをアップさせています。


 いよいよ1位の発表です! 小野寺幸恵が選んだ日本共産党苫小牧地区委員会炊し出しメニューランキングの第1位は・・・・混ぜご飯です! この混ぜご飯は、私の45年の人生の中で食べたどの混ぜご飯よりも勝る、本当に美味しい混ぜご飯でした。


 次の日の朝、出勤するとまだ残っていたため、お茶碗に2膳いただき、さらに夕方にも食べ、私一人で食べきってしまいました。(笑)


 選挙結果はさておき、みんなが思いっきり活動できるようにと、毎日毎日美味しい炊き出しをしてくれたみなさん。本当にありがとうございました。

No.487 2012年12月8日 とまチョップの石像ができます!

とまチョップの石像ができます!



 みなさん、ゆるキャラグランプリの結果、とまチョップは全国14位、道内では1位でしね! ゆるキャラグランプリ初出場で14位というのは、かなり良い成績だと思います。本音は、10位以内に入って欲しかったのですが・・・。


 と、いうこともあり、我が会派の一般質問で「観光スポットとして、駅前か道の駅にとまチョップの石像を作製し設置しては」と提案しました。すると、「設置に向けて検討する」と、担当部長から良い答弁が返ってきました。市長も、「タイムリーで素晴らしい提案」と絶賛してくれましたよ。


 実は、友好都市の秦皇島市から長寿山の石を贈っていただき、その石でお地蔵さんと石碑を作り、苫小牧信用金庫本店とぷらっとみなと市場に設置しています。そして、その石がまだ1個残っているため、それを利用してとまチョップの石像を作ってはと、渡辺満議員が提案したのでした。


 元を正せばこの提案は、とまチョップを産んだ緑陵中学校の3年生が今年の学校祭での劇を通して提案したものです。「どうしたら苫小牧を賑やかにすることができるだろう」と悩んでいる市長に、市民役の子が「観光客を呼び込むために、駅前にとまチョップの像を造ってはどうか」と提案するシーンがありました。その劇を、市長にも見て欲しかったです。


 苫小牧のキャラクターを作るという提案が取り入れられただけではなく、とまチョップの像を造ることも実現するのです。こんな嬉しいことはありません。私は議場で「やった~!」と声を上げそうになりました。緑陵中学の子ども達は、もっと喜んでくれるでしょうね! 報告がとても楽しみです。


 この日は、夕方に大きな地震がありました。ちょうど他会派の議員の質問に対する答弁中で、議会は中断。議場は11階ということもあり、予算委員会中だった昨年の大震災同様、振り子のように大きく揺れました。


 議場には大きなシャンデリアがあるので、落下するのではないかと、恐怖と不安でいっぱいでした。私は、議長が「暫時休憩」を告げると、急いで席を離れて議場の壁にへばりついていました。他の議員のみんなも同様にシャンデリアを避けるように壁際に立ち、天井を見つめていました。


 揺れが収まってから、控え室のテレビを付けると、宮城県に津波警報が出され、アナウンサーが避難を連呼していました。その声を聞き、居たたまれない思いが込み上げてきました。大きな被害は無かったようで、安堵しています。

No.486 2012年12月5日 子育てには共産党の方針がピッタリ!

子育てには共産党の方針がピッタリ!



 数日前、お母さんたちが10人ほど集まっての懇談会がありました。主な話題は、市立はなぞの幼稚園の存廃問題です。市教委が市長の行政改革方針から「廃園」という方向性を示したことで、9月議会に12,000筆の署名とともに存続を求める陳情を提出し、保護者説明会や住民説明会で存続を強く求め、パブリックコメントではなぞの幼稚園の素晴らしさを訴えてきたお母さん達です。



 集まったお母さん達は、「はなぞの幼稚園存続のために、これから私たちは何をすればいいのか」と悩んでいました。そして、今議会の一般質問で、冨岡議員がはなぞの幼稚園の存廃問題を取り上げる予定になっていることを伝えると、「じゅあ~、50人くらい集めてみんなで傍聴に行こう!」ということになりました。それを冨岡議員に報告すると、「そうか! 頑張らないとな~」と、一段と力が入ったようです。


 9月議会では、私がこの問題を一般質問で取り上げ、陳情審議の場となった所管委員会で谷本議員が頑張りました。しかし、反対多数で存続を求める陳情は否決され、その瞬間を傍聴していたというお母さんは「ずっと議論してきたと答弁していたけど、全くはなぞの幼稚園の実情を見ずに議論していて、“廃園”という結論ありきの委員会だったんじゃないかと感じた」と、感想を話してくれました。「廃園ありき」というのは理事者の本音だと私も思います。


 しかし、多くのお母さん達が存続を求め、12,000人の署名の重みがある大事な問題です。市長が目指す行政改革だからといって、この声を無視した「廃園ありき」では、住民自治、市民参加条例の精神に反することです。何としても、市長に再考を求めたいと私は強く思います。


 総選挙ということもあり懇談会の最後に「共産党を応援してね」と訴えました。その中で、若いお母さん達ということもあり、私の入党の経緯を話しました。若い頃、全く政治に関心のなかった私に、「子育てをするなら、政治に目を向けないとダメだ」と忠告してくれた友人がおり、その言葉に衝撃を受けた私は少しずつ政治に目を向けるようにしました。そして、「子どもを育てるなら共産党の方針がピッタリ」という結論に至り、入党したという話です。


 すると、「私も政治に全く関心がなくて、選挙に行ったこともなかったんです。でも、はなぞの幼稚園の問題で政治が大事だって感じました。今回は必ず選挙に行きます」と言ってくれたお母さんがいました。ものすごく嬉しかったです。


 はなぞの幼稚園は行政の問題ですが、行政改革を推進しているのは国の方針です。そして、子育てに限らず暮らしに直結している政治を良くする絶好のチャンスが今回の総選挙です。私は、若いお母さん達に大きな力をもらい、「頑張らないと」と燃えています。

No.485 2012年11月29日 こんにちは小野寺幸恵です

こんにちは小野寺幸恵です



 私がこのニュースに何を書こうかと考えていると、小学校2年生の元氣が「う~ん・・・この時期なら原発とか、オスプレイのことが良いんじゃない! それか冬のエコのことは!」と助言をくれました。何でそんなことを色々知っているのでしょうか・・・。思わず笑ってしましました。やはりこの時期は元氣の助言を生かし、選挙に関わる話題にしますね。


 最近、私たちは花井やすこさんと一緒に企業訪問をしています。そして、どこに行ってもとても好意的に対応してくれ、花井さんもとても喜んでいます。

 ある企業に行った時は、「社員のみなさんに名刺を渡したい」とお願いすると、「では40枚置いていってください」と思わぬ返事が返って来てビックリ! 手持ちの名刺では足りなくなるというハプニングもありました。(後から40枚届けましたよ)


 またある所では、「これから来客がある」という迷惑なタイミングの訪問だったにも関わらず、応接間に通してくれ、コーヒーまで出してくれてのもてなしを受けました。本当にありがとうございます。


 訪問先は共産党を応援してくれている企業さんばかりではありませんが、多くの所では民主党や自民党などへの批判の声がありました。「国民不在で何をやっているのか全然わからない」という声や、まだ鳩山さんが辞退表明をしていない頃は「辞めると言っていたのに(選挙に)出るなんて、国民をバカにしている」という厳しい言葉もありました。また、「人気があるのかもしれないが、国会議員にアスリート(スポーツ選手)を出すなんて、自民党は何を考えているんだ」と怒る建設業の社長さんの声も。


 そして、「市の公共事業は地元を優先し雇用を重視しているが、国の公共事業は入札の条件が厳しく、締め付けが強くて我々に仕事が回ってこない」という声もありました。


 極めつけは、「共産党は次の党首を誰にするんだ。私は志位さんはあまり好きじゃない。もっと好感を持たれる人にした方が良いよ」というアドバイス?もありましたよ。思わず「私も前の不破さんの方が好きなんですよ」と言ってしましました(笑い)。いろいろな対話できて勉強になり、とても楽しく訪問させていただいています。


 また私は、“チラシまき”に没頭する日もあり、足が棒のようになっています。でも、「チラシを見て共産党に票を入れてくれる人がいるかもしれない」という期待を胸に、黙々と配っています。みなさん、ぜひチラシに目を通してくださいね。

No.484 2012年11月20日 いよいよ総選挙です

いよいよ総選挙です



 野田政権が解散し、いよいよ選挙戦突入です。17日には事務所開き兼決起集会を行い、すっかり選挙モードになりました。共産党は、今回の選挙で議席倍増の目標を掲げ、『提案し、行動する。日本共産党』というキャッチコピーで頑張ります。


 先日は、地域の人たち6人が集まり、懇談会をやりました。私の方から共産党の政策や情勢の話をし、みなさんから様々な意見を伺ってきました。「原発はなくさなければダメだ」という意見は参加者全員の声でした。その他には「民主党は嘘つきだ」、「第3極というけど、結局もともと自民や民主の連中だ。信頼できない」、「くっついたり離れたりして、そこまでして国会議員をやりたいのか」などの政局への不満の声。また、「年金が下がって困る。なぜこんなに弱い者ばかりいじめるんだ」、「消費税が上がったらどうしたらいいのか」、「テレビで沖縄を見ると、国民が狭い土地でぎゅうぎゅうに暮らしている。あんなに基地がのそばらなくても」、「もとアメリカに言うべき事を言わないとだめだ」など、不安や怒りの声です。そして、「だから共産党に頑張ってもらわないと」と激励していただきました。



 私は、「消費税増税に頼らなくても財源は賄える」という党の提言を説明しました。所得が1億円を超えると税率が急激に下がる仕組みになっていることをグラフを見てもらいながら話し、「この富裕層の方々に減税しないで、それなりに税金を払ってもらいましょうというのが、共産党の提言の1つなんですよ」と言うと、「なんでこんなお金持ちに減税するの」と、激怒の声が飛びました。


 そして、私自身が沖縄の嘉手納基地を視察した時の話をし、北谷町の職員さんに「夜は女性4~5人でも歩かないでください」と忠告され、危険なために小中学生は送迎バスで学校に通っていること。基地の中にはゴルフ場が3カ所あり、娯楽施設まであること。米軍とその家族は広い庭付きの一軒家に住んでいることなどを話し、その全てが『思いやり予算』で賄われていることを説明しました。参加者の一人が「日本は戦争に負けたから仕方ないのかしら」とつぶやくと、「戦後60年以上も米軍基地に苦しめられている国は日本くらいなもんだ」という発言も。本当にその通りです。


 こんなに沢山の住民の声を聞くと、「選挙で頑張らなければ」と、決意をあらたにしています。

No.483 2012年11月14日 「即時原発ゼロ」の実現を!

「即時原発ゼロ」の実現を!



 大震災から1年8カ月になる11日、即時原発ゼロを求める『11、11集会』に参加してきました。46の都道府県で行われ、『反原発100万人大占拠』と題し、全国で一斉に開かれた集会です。苫小牧は約130人が集まり、市役所前広場で集会を行い、その後『ピースワォーク』で駅通りなどを歩きました。


 前日の夜、末っ子の元氣を誘うと「原発反対!原発反対!ってやるんでしょう?」と聞きいてきました。「よく知ってるね~」と私は感心し、夫も含め3人で参加してきました。


 少し風邪ぎみだった私は、冬用のジャンパーの上下を着て、帽子にマスクという完全防備で挑みました。そんな私の姿に、「強盗みたい!」と元氣は笑いましたが、「寒いよりもいいでしょう」と、その格好で出かけました。すると、会場で知っている人達に会っても私だと気付いてはくれず、私から挨拶をしてやっと「あら小野寺さんだったの?」と言われる始末でした。しかし、おかげで寒い思いをせずに済みました。


 今もなお、福島原発事故は収束せず、16万人もの方々が厳しい避難生活を余儀なくされています。そして、ホットスッポト現象で福島から離れた地域でも高濃度の放射線が測定され、大きな不安が広がり、原発反対の国民的な運動が湧きおこり、今も収まらずに続いています。苫小牧で岩手県のガレキ受け入れが持ち上がった時さえも、放射能汚染を心配する方々があふれ、受け入れ反対の運動が起こりました。それだけ、大きな不安を広げている根源が原発です。


 集会での発言で、共和町に住む女子高校生の声が紹介されました。「泊原発のすぐ近くに住む私たちは、放射能に汚染されている可能性が高い。そんな私たちは将来結婚しても良いのでしょうか? そして子どもを産んでも良いのでしょうか?」と涙ながらに訴えたという声でした。


 原発が近くにあるということは、若者の将来をも不安にし、夢や希望を奪っているのだと私は胸が苦しくなりました。そして、「もしかしたら自分は、原発を他人事のように考えていたのではないか」という気持ちになり、反省させられました。


 私は、政府が行ったパブリックコメントで約8割が「即原発ゼロ」を訴え、国民的に反対の声が高い原発に依存し、大飯原発を再稼働させ、大間原発の建設を容認する政府の考えが理解できません。


 民主党も自民党も「原発マネー」に依存しているからだと言われていますが、だとすれば、いよいよ政治を変えなければ原発はなくなりません。年内にも解散するという見通しが濃厚になってきました。私たち共産党は、原発に頼らなくても十分電力は供給できると試算し、再生可能エネルギーの推進で雇用も増えると訴えています。このエネルギービジョンを広範な人に知ってもらい、選挙を通じて「即時原発ゼロ」の政治に変え、実現を目指したいと決意しています。

No.482 2012年11月8日 農地パトロールで・・・

農地パトロールで・・・



 先日、2日間に渡って農業委員会の農地パトロールがありました。この農地パトロールは遊休農地などの現状を視察して農地として再活用してもらうことを目的におこないます。私が農地パトロールに参加したのは昨年に続き2回目ですが、現地を見て「低利用農地」だとか、「耕作放棄地」「遊休農地」などと判定を付けなければならず、そのための知識が全く無い私は、ただただベテラン農業委員さんの後ろからくっついて歩いているだけしかできません。しかし、農業に無知であるだけに毎回多くのことを学ばせてもらい、本当に嬉しく、有りがたく思っています。



 初日の西部地域の調査に行った時は、所有者が亡くなったために手を掛けられずに困っている農地や、10年以上も放置され、原野と化している農地もありました。やはり、根底には高齢化と後継者問題が切り離せないのだろう感じます。


 その反面、今年から30代の若い営農者の参入もあり、樽前でベビーリーフを栽培している農家や苺栽培を始めた農家もあり、以前農業委員会で視察に行ったことがありました。そんなホットな話題は本当に嬉しく、地域の人たちも大歓迎で、最新の装置で栽培する技法には、ベテランさんも感心していました。


 パトロールの車中、農業委員さんがこんな話しを教えてくれました。人には一人一人違う指紋があるように、牛にはそれぞれの「鼻紋(びもん)」・・・(この漢字で正しいのでしょうか)があるそうです。だから血統証付の牛は必ず鼻紋を取るのだそうです。「全国どこに行ったって見分ける事ができるんだ」と言います。私はこの話しにもの凄く感動し、感心してしまいました。みなさんご存じでしたか? 私は「鼻紋」という言葉も初めて耳にしたのですが・・・。


 私の農業委員としての任期は来年7月までです。たった2年間では氷山の一角をかじっただけに過ぎず、まだまだ勉強したいと思っています。また、チャンスがあれば農業委員の仕事に就けると良いなと考えています。


 ところで話しが変わり、前回お伝えしたとまチョップの『ガチガセ』出演の新情報です。担当職員さんに「全く考えていない」と言われてしましましたが、その後いろいろ調査をしてくれました。テレビ出演の旅費はテレビ局持ちだということで、財政的な問題はクリアできました。次に、とまチョップのイメージとして、相撲を取るにあたり「弱々しく負けるのがいいのか」、「強く闘うのが良いのか」それを部内で検討しているということです。ここまで具体的に考えてくれているということは、「出る気満々」なのかもしれません。ひょっとしてテレビ出演が叶うかもしれませんよ。とっても楽しみです!。

No.481 2012年10月31日 子ども達のアイディア

子ども達のアイディア



 早いものでもう11月ですね。今年ももうすぐ終わってしまうと思うと、寂しい気持ちになってきますが、今回は我が家で盛り上がっている事をお伝えします。


 また『とまチョップ』のお話です。我が家の子ども達は、とまチョップを産んだ緑凌中学校の卒業生・在学生ということもあり、とまチョップに特に思い入れがあるようです。とまチョップが“ゆるキャラグランプリ”にエントリーしていることは以前お伝えしましたが、毎日投票も欠かしません。一人一日一票を投じることができる仕組みなのです。現在17位。北海道では1位になっていますよ。


 携帯電話を使って投票することができるのですが、現在の順位や票数も見ることができ、「今日は・・位だった」とか、「・・位まで上がった」と報告し合うのが子ども達との日課のようになっています。


 そして先日、子ども達がこんな話しをし出しました。ご当地キャラクターが出演して相撲を取るテレビ番組があるそうです。今人気のAKB48が出演している『ガチガセ』という番組で、1位のキャラクター『バリィさん』に挑戦し、相撲を取るという設定だそうです。


 「とまチョップもこの番組に出たらいいのに」、「AKBが出ていて視聴率高いから有名になるよ」、「出演すると苫小牧の紹介もしてくれるから良いんじゃない」、「“ゆるキャラ”も上位になるかも」などなど。そして極めつけは、「お母さん、市長に相談してみて!」というのです。確かに良いアイディアですが、「市長に相談するのはちょっと・・・」ということで、職員さんと話してみました!


 職員さんは、『ガチガセ』という番組も、キャラクターが相撲を取ることも知っていました。しかし、とまチョップは相撲を取るイメージではないということで、あっさり「却下」。予算や日程のこともあるようですが、「今のところ全く考えていない」とのことでした。


 この残念な結果を子ども達に報告しましたが、“ゆるキャラグランプリ”は順位を競うことを目的としているのではなく、「郷土の願いが詰まったキャラクターを通して日本を再発見してほしい」という願いが込められているものです。とまチョップを通じて、子ども達は郷土を感じているのでしょうか? 少なくとも、「とまチョップを有名にしたい」という気持ちは、とまチョップに、そして苫小牧に愛着があるからなのでしょう・・・。

No.480 2012年10月21日 樽前小学校の学芸会

樽前小学校の学芸会



 21日の日曜日は、樽前小学校に通う末っ子元氣の学芸会でした。樽前小学校の学芸会は樽前保育園と合同で行い、地域の方々も参加する発表会です。元氣は樽前保育園時代に4回学芸会を経験し、2年生になった今回で6回目になります。保育園児の可愛い発表を楽しみながら、「元氣もあんなに小さかったんだね」「大きくなったんだんね~」と、義母と自然にそんな会話になりました。夫は、一番前のど真ん中に陣取り、ビデオカメラを回しています。


 元氣は、家の中に居る時とは随分違い、保育園児よりかなり逞しく、1年生よりお兄さんで、全校生徒の中ではその一員として役割を果たし、とても大人ぽっく見えました。それでも、2年生の発表の目玉『樽前太鼓』に、「うまくできるかな~」とつぶやくほど、緊張をしていたようです。「元氣は本番に強いから大丈夫だよ」と言うと、少し安心したように見えました。


 私にとって、昨年までの学芸との大きな違いは、中学校時代の恩師がいないことでした。毎年、学芸会に参加する先生と会えるのが楽しみでしたが、亡くなってしまい、あの優しく、無邪気にも感じる笑顔を見ることができません。


 元氣が保育園を卒園する頃、「樽前小学校に入学させないとダメだぞ」と半ば強引に言っていた先生でした。「もちろん樽前小学校に入れますよ」と私が言うと、安心した笑顔を見せてくれたことを今でもハッキリ覚えています。


 夫も同じ中学校の卒業なので先生のことは良く知っています。運動会で力仕事を必要とする時、「カズ!こっち来て手伝え」と先生が大声で叫んでいる姿も目に焼き付いています。今では、樽前小学校の行事に参加しても先生の姿はありませんが、「おう!元気だったか」と顔を出すのではないかという錯覚を覚えてしまいます。


 中学2年生の時、私たちのクラスは学校祭で演劇をやりました。主役はクラスで目立たない控えめな男の子。その他の配役もおとなしい子やクラスに馴染めない子でしめられていました。先生はその頃を振り返り、「ユキエ、あの時の配役を覚えているか? 僕はクラスで目立たない彼らに光を当ててやりたかったんだ」と、数年前に当時の思いを話してくれたことがあります。


 樽前小学校では、児童が少ないため全員が主人公です。しかし、当時の凌雲中学校はマンモス校(その2年後に啓明中学校ができました)だったということもあり、目立たない子はなかなか主人公になるチャンスがないと先生は考えたのでしょうね。


 そんな先生の考え方がものすごく好きで、私はことある毎に想い出しています。そして、「社会でも、誰もがそれぞれの生きている世界で主役なんだ」というメッセージのような気がしています。

No.479 2012年10月19日 『もみじ祭り』~参加いただき、ありがとうございます!

『もみじ祭り』~参加いただき、ありがとうございます!



 先日の14日、党地区委員会主催の『もみじ祭り』が無事終了しました。例年、若草町の中央公園で開催しているのですが、今年は事務所の引っ越し先である見山町の“三角公園”で行いました。中央公園の丁度良い日程が空いていなかったことが理由だったのですが、天気にも恵まれ、結果的には約1,000人もの方々の参加があり、大成功だったと思います。ありがとうございます。


 多くの参加者から、「この公園の方が良いね」という感想が寄せられ、事務所のすぐ裏ということから“地域に根ざしたお祭り”という点での評価と、「公園の規模が丁度いいね」という声が多かったです。ただ、出し物の内容や音量には配慮したつもりですが、少なからずご近所の方々の迷惑になったのではないかと心配しています。地域のみなさん、ご協力いただき本当にありがとうございました。



 さて、17日は9月議会と23年度決算の議会報告会を党市議団で行いました。私は、所属している厚生委員会の行政視察と重なってしまったため、参加出来ず、本当に残念でした。


 9月議会の一般質問のトップバッターは副団長の冨岡議員だったのですが、消費税や原発などの国政に関わる問題で市長の政治姿勢をただしました。質問の冒頭、「今の国政に関わる諸問題の認識」を聞いくと、「党利党略が見え隠れしている。しっかりと国民に説明してほしい」と市長は答弁しました。この答弁は、誰もが共感できるのではないでしょうか。


 また、消費税増税について「10%になった場合の影響は」と質問すると、「366億7,000万円の影響があり、8割の中小企業に悪影響がある。市立病院では現状1億7,500万円の消費税負担が2倍になり、病院経営の悪化につながる」とう答弁でした。私は、当市での大きな影響に驚きながら、「増税反対の運動を広げるために、この答弁を多くの方に伝えなければ」と考えながら答弁を聞きました。


 原発問題では、市長自身の本音が聞ける重要な質問になったと思います。市長は、「原発事故のことだけを考えると、原発をなくし再稼働すべきではないことは理解している。しかし、それで食っていけるのか。子供たちの未来のために、今選択するべき道は何なのか、市長として悩んでいる」と述べたのです。この答弁は、今後の原発を考えるうえで大きな意味ある言葉だと、私は重く受け止めました。

No.478 2012年10月10日 子供たちが考案した『とまチョップ』を全国に発信!

子供たちが考案した『とまチョップ』を全国に発信!



 23年度の決算委員会で、私は『とまチョプ』について質問し、『とまチョップ』が生まれた背景を重視した活用を求めました。


 『とまチョップ』は、緑陵中学校の現在の3年生が1年生の時の2年前、学校祭の取組がきっかけで生まれました。当時、「未来の苫小牧市長になろう」と題した模擬市長選挙を想定し、10人程度グループに分かれそれぞれが政党を結成しました。そして、それぞれ公約を発表し、市長選挙に臨むという設定です。


 その前準備として、学年全体で市役所に出向き、市の財政を学び、行政の課題や問題点などの話しを直接職員さんに聞き、議場を見学し、議席に座って議場の雰囲気を体験してきたのです。


 そして、全校生徒の投票の結果、当選した市長の政党が公約の一つに掲げていた政策が「とまキャラプロジェクト」でした。これは、「苫小牧のオリジナルキャラクターを作って全国に発信し、苫小牧を有名にして観光客を増やしまちの活性化をしよう」という提案でした。後に、この取組を見た市長が、「とまキャラプロジェクト」を気に入り、毎年開催されているこども会議でキャラクターの具体的なデザインが作られました。つまり、『とまチョップ』は、子供たちだけのアイディアで生まれたキャラクターなのです。


 今年の緑陵中学校の学校祭に行ってみると、『とまチョップ』の産みの親となった3年生は、2年前の『とまチョップ』誕生の経過から引き続き、「自分たちでも行政に関わることができる。将来の苫小牧を支えていくのは自分たちなんだ。自分たちはこれから何が出来るだろう」と自問自答しながらも、大きな自信に満ちた力を感じる、劇あり、よさこいあり、ダンスあり、合唱ありの素晴らしい発表を見せてくれました。


 『とまチョップ』が現実に苫小牧の公式キャラクターになったことが、緑陵中学校全体の大きな自信と誇りなっているのを感じます。「この想いが生かされた活用になっているだろうか」という気持ちから決算委員会で質問したのですが、市長も同じ想いを持っていました。そして、全国からキャラクターを募集し、順位を決める『ゆるキャラグランプリ』にエントリーしていることを述べ、「ぜひ上位入選を果たし、全国に発信したい」と、熱い気持ちを述べてくれました。『とまチョップ』が全国から支持されることを、私も願わずにはいられません。

No.477 2012年10月4日 本庁舎トイレに消音装置が付きます!

本庁舎トイレに消音装置が付きます!



 23年度の一般会計決算が終わりました。その審議中で、私は本庁舎の上下水道料の節減策について質問をし、思いもよらず良い答弁をいただきました。



 みなさんは、女子トイレに設置してある(男子トイレは無いと男性に聞きました)消音装置をご存じでしょうか。よく目にするのは『音姫』という名前の装置です。


 女性の多くは、トイレに入ると音を消すために水を流しながら用を足します。つまり、使用した後に水を流すという通常の使い方の他に、無駄な水を流していることになるため、近年ほとんどの女子トイレには消音装置が設置してあります。


 市役所は「エコオフィス」の取り組みをしており、様々な方法で節電などに取り組んでいますが、節水のための消音装置が設置されていないことに、私は何年も前から気にかかっていました。しかし、「くだらないことかな~」と、提案したことはありませんでしたが、昨年の大震災を期に節電の取り組みが強化されるとともに、行政改革と財政健全化の視点から「節約」が強調され、さらに「循環型社会」の提唱から環境保全やリサイクルに取り組むことが意識化され、「節水」も大事な視点として取り組まれています。そんな機運から、今回の決算委員会で思い切って取り上げてみました。


 通常のトイレの場合、一回の水を流すために約11リットルの水が必要だそうです。本庁舎に勤務している女性職員は約300人。彼女たちが最低でも1日2回トイレを利用すると考えると、1日6,600リットルの無駄な水を流していることになり、年間の勤務日数を200日と考えると、なんと1,320,000リットルになります。さらに、来庁した市民もと考えると、かなりの水の量になると予想されます。


 「この水を節水できたらどの位の効果があるのか」と聞くと、約97万円、上下水道料全体の15%の節水効果になるという答弁で、聞いた私も驚くほどでした。当然、「こんなに効果があるのであれば、消音装置を取り付けるべき」となり、担当部長からは「できるだけ早い時期に設置したい」との回答がありました。


 市長は、「水を流しながら使うのは女性だけではなく、男性もマナーとして行っている。そう考えるとかなりの節水効果があるだろう」と、賛同をいただきました。私は「もっと早く提案すれば良かった」と悔やみつつも、次の段階として全ての公共施設での設置を求めていきたいと思っています。

No.476 2012年9月27日 切実な声に応える舵取りを

切実な声に応える舵取りを



 9月議会が終ってからのこの間、市立はなぞの幼稚園の廃園という問題について、私なりにじっくり考えてみました。はなぞの幼稚園を廃園することが本当に行政改革なのかと・・・。もし廃園させてしまえば、取り返しの付かない「間違い」を犯してしまうことに成り得るのではないか、そんな気持ちが日々強くなります。


 私は議員になって10年、様々な課題にぶち当たってきました。市営バスの民間委譲に対し「交通弱者の足が守られるのか」と反対し、学校給食共同調理場の指定管理者制度導入(委託)では、子どもの食の安全の確保から「直営が望ましい」と主張し、静和荘の民間移管では低所得者の入居確保と安心安全の立場から最後まで直営を訴えました。最近では、「これ以上の市民負担はすべきではない」と、家庭ごみの有料化に反対してきました。


 結局、市長の目指す行政改革の流れに飲み込まれ、ことごとく私たち(党市議団)の主張は退けられてきましたが、はなぞの幼稚園廃園問題は別の次元の課題のように思えます。


 保護者や保護者OB、卒園生、地域の方々が廃園の方向性を知らされたのは7月末、そして「何とか存続を」と運動を始め、わずか1ヶ月で12,000筆もの存続を求める署名を集め市長に手渡しました。さらに議会には陳情を提出し、本議会と所管委員会には大勢の方が存続の望みを託し傍聴に足を運んでいました。私は、「これまで、こんなにはち切れそうな程の望みを託されたことがあっただろうか」と考えさせられながら、その想いを強く感じました。おそらく、「親が子を守る」という強い想いのようなものです。


 行政改革とは、行政を変革し良くすることであり、「無駄を省く」だけではないはずです。そして、市民の声を生かした行政運営をすることが住民自治の本当の姿であり、行政改革の一つの手法です。


 これまで、多くの施策で「公から民間へ」と突き進んできました。ここで、一息つく想いでじっくり廃園すべきなのかを冷静に考えることが必要ではないでしょうか。このまま行政改革の流れにはなぞの幼稚園を乗せてはいけないと感じます。


 介護保険の利用料軽減実施を私たちが訴え続けてきた時、市長は「財政健全化の道筋が見えるまでは、新たな施策は実施しない」と断言していましたが、高齢者の声に応えて実施したのは市長自身です。今度も、切実な声に応えるのが市長の取るべき舵取りのように思えます。

No.475 2012年9月16日 トラックの荷台に乗って廃品回収をしないで!

トラックの荷台に乗って廃品回収をしないで!



 今回の9月議会で、市立はなぞの幼稚園の存続を求める質問をしたことは、すでにお伝えしましたが、その直後、多くの保護者の方々から電話やメールを頂きました。内容は、「私たちの言いたいこと言ってくれて嬉しかったです」、「質問を聞いて励まされました」、「存続に希望を持って取り組みます」などなど。中には、全く面識のない方からの電話やメールもあり、自分の質問にこんなに沢山の声をいただいたことがなかったので、驚きながらも本当に嬉しく、私自身が勇気づけられました。ありがとうございます。


 正式な廃園提案は来年2月議会との回答だったので、それに向けて更にみなさんと力を合わせて、はなぞの幼稚園を残さなければと決意を固めています。みなさん、一緒に頑張りましょうね!


 ところで、先日参加した中学校のPTAの役員会で、驚きの報告がありました。それは、今月上旬にPTAで行った廃品回収の際、収集業者さんから「トラックの上に乗っても良いと言われたので、荷台に乗って移動しながら集めました」という報告です。


 みなさん記憶にあるでしょうか? 3年ほど前だったと思いますが、あるスポーツ少年団の保護者がトラックの荷台に乗りながら廃品回収をしていた際、誤って転落し大ケガを負ってしまいました。私はこの事故を重く受け止め、「廃品回収の際はトラックの荷台に乗ったまま移動しないよう、各収集業者さんに指導するべき」と、議会で取り上げたことがありました。


 その議会の後、当時の担当部長は「こんなふうに業者に徹底しようと思うけどいいかい?」と、私の意見を聞いてくれたうえで指導した経緯があります。その指導が徹底されていないのか、それとも市の指導を無視しているのかはわかりませんが、トラックの荷台に乗って作業したことは事実です。


 しかも、同じ収集業者さんがトラックの荷台に乗りながら作業をしている所を私は数回目撃しており、担当職員さんに指導するようお願いした直後でもありました。


 PTA役員会では、来年からトラックの荷台に乗らずに廃品回収を行うことを申し合わせましたが、他の学校やスポーツ少年団、町内会では大丈夫でしょうか? あらためて全ての収集業者さんに徹底するとともに、廃品回収をしている各団体への周知も必要だと思います。廃品回収をお手伝いしているみなさん、移動の際はくれぐれも荷台に乗らないでくださいね。大事故のもとになり、心配です。

No.474 2012年9月10日 はなぞの幼稚園~行革の流れで「排除」

はなぞの幼稚園~行革の流れで「排除」



 今回の一般質問では、市立はなぞの幼稚園の廃園問題に質問時間の多くを費やしました。市教委から「はなぞの幼稚園の廃園」が打ち出されたのは7月末。保護者の方々にとっては、「明日から夏休み」という日で、「あまりにも唐突だった」と驚いていましたが、わずか1ヶ月間で約12,000筆もの存続を求める署名を集め、保護者と保護者OBのそれぞれから陳情も上がりました。そして私自身も直接保護者の方々と懇談するなかで、はなぞの幼稚園の真の素晴らしさを再認識し、「絶対に廃園にするわけにはいかない」という気持ちで議会に臨みました。


 今回市教委が、廃園方針を示した根底には市長の行政改革プランの方針があります。市教委の本心は「存続」であっても、行革という大きな流れの中で本音が言えない現実がある。私はそんなふうに強く感じました。


 私が「存続を求める多くの声を聞いて、市長はどう考えるのか」と質問した時、市長は「重く受け止めている。私が保護者だったら同じような行動を取っていた」と、保護者の方々に賛同するような答弁をしながらも、「15年後、20年後の将来を見据え、しっかりした基盤を作りたい」と詭弁を述べ、将来のためにはコストがかかるものは必要ないと言わんばかりに、「排除」という言葉を使ってはなぞの幼稚園の考え方を示しました。


 また市教委は、障がい児やその疑いのある子ども達を、私立幼稚園で受け入れられるかどうかが存廃の大きな判断基準でした。だからこそ、廃園を求める議員からの質問では、公立幼稚園としての役割を説明したうえで、「私立幼稚園の実態をしっかり調査したうえで判断する」と繰り返し答弁してきました。しかし、今年度の入園児がわずか16人だったことを受け、「行革の方針から、これ以上の存続は難しい」と判断せざるを得なかったように私は受け止めています。


 では、なぜもっとはなぞの幼稚園の良さをPRして、あらゆる手だてを取って真剣に園児募集に取り組まなかったのか。市教委の反省すべき点だと私は思います。


 今回は市教委の考え方として「廃園」が発表されましたが、来年の2月議会には正式な提案があります。存続を求める多くの人たちの力を借りて、なんとかはなぞの幼稚園を残していきたいと強く思います。

No.473 2012年9月7日 学校給食費の値上げが検討されます

学校給食費の値上げが検討されます



 6日から9月議会が始まりました。私は、今議会の一般質問で学校給食費の値上げについて触れました。今後、市教委は給食費の値上げを検討しようとしており、理由を「メニューを充実したい」、「量を増やしたい」などと説明しています。


 私は以前、「給食のメニューを工夫するべきでは」と、他市のメニューを紹介しながら充実を求めた経緯があります。たとえば、パンの日の場合、他市ではスープとえびフライ、コーンソテーというメニューだったり、ポタージュと鳥の照り焼き、ボイル野菜というメニューが出されていますが、苫小牧の給食はスープとコロッケだけで、他市より一品少ないのが実態です。


 その反面、私が調べた範囲では一番給食費が安いのは苫小牧の1食211円で、他市は250円から300円です。値上げをせずにメニューを充実することは難しい課題ですが、加工品の使用が多い苫小牧の給食を、せめて手作りメニューに切り替えられないかという想いで質問しました。


 そんな経緯もあり、給食費の値上げには「絶対反対」という考えは持っていませんが、せめて第二給食センターの改築時期を示した上で値上げを検討してもらいたいというのが私の考えです。


 第一給食センターが新しくなり、保護者からの要望が高かった和え物を作る設備が整備されました。しかし、第二給食センターは和え物を作る設備がないため、改築されるまで和え物がメニューに加えられることはないのです。


 そこで、去年の9月議会では、「第二給食センターの改築について市の実施計画に盛り込み、時期を示すべき」と提案しましたが、「第24小学校の新設、小中学校の耐震化、教育・スポーツ施設の老朽化対策が最優先で、第二給食センターは次の段階なので、計画は立てられない」という虚しい答弁でした。


 だからこそ、粘り強く提案しながら、厳しい市民生活の中で、給食費をはじめ、教育費がどれだけ各家庭の負担になっているかという実態調査も必要では中と求めました。

No.472 2012年8月30日 道営住宅の給湯器

道営住宅の給湯器



 先週、新車が来ました。以前もお伝えしましたが、9年間私の足となり一緒に歩んできた愛車から、初めての軽自動車になりました。この1年ほど、車を買い換えるかどうか随分迷いましたが、見学に行ってみると案外簡単に決断できました。そして、愛着のあった車を手放すことに未練はありましたが、新車が来ることの方が楽しみになっていました。しかも最近になり、私の車を長女が乗ってくれることになったため、愛車とお別れする必要がなく、ダブルで喜んでいます。


 話は変わり、今調査していることなのですが、実は道営住宅の給湯器が10年間のリース契約になっており、月約2,500円の住民負担になっています。月2,500円というと、年間3万円、10年間で30万円を給湯器のリース代として支払う計算になりますが、高額過ぎませんか?


 では市営住宅では?と調べてみると、市が設置した給湯器に対する住民負担はありません。そもそも、道営住宅に住んでいる方から「おかしくないか」と問い合わせがあり調査を始めたのですが、もっと不思議なのは、「給湯器に対する責任は道にはない」と言い切ったことです。


 そもそも道営住宅を建設する時に、苫小牧ガスさんが都市ガスの配管をしたため、給湯器も苫小牧ガスさんによりリースされているようです。形式としては、苫小牧ガスさんと住民が10年間のリース契約を結ぶという形になっており、そこには北海道は全く関わっていないそうです。


 そこで、「間もなく10年目を迎える明徳町の道営住宅では、リース期間が終わりますが、新たな給湯器を更新するんですか?」と北海道に問い合わせると、「入居者さんから言われたら苫小牧ガスさんが更新します。金額は基本的に月2,500円です。更新しないのであれば給湯器を撤去します。後は住民が好きな給湯器を選んでください」という回答で、全て苫小牧ガスさんが行うのだと言うのです。


 「住民の中には給湯器が10年経過することを知らない方もいると思いますが、道として住民への周知はしないんですか」と聞いてみると、「苫小牧ガスさんがやることです」とのことでした。


 そんなやり取りを電話でしましたが、どうもスッキリしません。本当に苫小牧ガスさんの責任だけでいいのでしょうか・・・。私は、当然北海道にこそ責任があると思うのですが・・・。そして、苫小牧市民が入居しているのですから、市の役割もあるはずです。

No.471 2012年8月22日 コストのかかる市立幼稚園は「お荷物」?

コストのかかる市立幼稚園は「お荷物」?



 8月20日の夕方、唯一の市立幼稚園である「はなぞの幼稚園」の廃園にかかわる住民説明会があり、私も参加してきました。この日は長女の誕生日だったため、「ケーキでも買ってお祝いを」と考えていたのですが、説明会を優先してしましました。「ごめんなさい。埋め合わせはきっと・・・」


 というのも、市教委が『はなぞの幼稚園のあり方について(案)』を発表し、パブリックコメントを実施したことで、私の想像を絶するほどの反響があったため、どうしても市教委の説明を聞かなければという気持ちになったのです。


 私達に届く市民からの声は、はなぞの保育園の存続を望むものばかりで、私達の事務所にメールをくれる方や署名に取り組む方、議会への陳情を考えている方などもいらっしゃいます。そして、驚いたのは幼稚園に通わせている保護者だけではなく、保護者のOB・OGも「素晴らしい幼稚園を残して欲しい」と、切実に望んでいることです。


 『はなぞの幼稚園のあり方について(案)』は、「市教委の方向性を示した。みなさんからいただいた意見やパブリックコメントを受け、意見を反映させた上で政策決定する」と説明していましたが、中身を読むと「廃園ありき」としか読み取れません。


 廃園の一番の理由は「コストがかかり過ぎる」ということです。しかし、教育や子育ては「採算性」で判断するべきものではありません。そして市教委は、「はなぞの幼稚園は大事な役割を担っている」と守ってきた経緯があります。議会でも平成16年には、はなぞの幼稚園の廃園を求める陳情を否決した経緯もあります。


 しかし、市長が平成22年に発表した行政改革プランの中で「24年度までに、はなぞの幼稚園の存廃について方向性を決定する」と位置づけたことで、存廃の議論がテーブルに上がってしまいました。財政健全化を目指すための行政改革プランですから、どんなに大事な役割を担っていてもコストがかかり過ぎる幼稚園は、健全化にとって「お荷物」なのでしょう。こんな判断、正しいのでしょうか。

No.470 2012年8月19日 ガレキ(被災地廃棄物)の受入がなくなりました

ガレキ(被災地廃棄物)の受入がなくなりました



 お盆も終わり、みなさんは少しホットしている時期ではないでしょうか。私たち議会での出来事として、お盆前の7日に急遽市長による代表者会議が招集され、各会派の代表が集まりました。案件はすでに報道されているガレキ(被災地廃棄物)の受け入れについての方向性が決まったことに対する説明です。環境省から「新たな受け入れ先の調整は行わない」との発表があり、これは苫小牧で受け入れる必要が無くなったことを意味します。


 多くの方がガレキの安全性について不安を抱き、反対する声が多かったことからも、受け入れずに済んだことに私自身安堵しているというのが本音かもしれません。


 一方で、私たちは「被災地の復興支援の妨げになっているガレキを受けいれ、復興支援の手助けをするべき」と主張してきた経緯があり、その後市長自身も被災地に直接足を運ぶ中で被災地の現状に心を痛め、ガレキの受入について積極的な働きかけをしてきました。当然、その前提には「安全なガレキ」という条件が付きます。


 しかし、国はなかなかみなさんが納得のいく安全基準を示さない。また、受け入れ窓口になっている北海道もガレキ受入の方針すら示さない。時間だけがどんどん過ぎていきました。そんな時、新たな環境省の発表があり、苫小牧で受け入れ可能という意向を示していた木質ガレキがほとんど現地にないことが明らかになり、「広域処理は必要ない」という流れが生まれました。


 こんな状況の変化の中で、議会でも「ガレキの受入は必要ないのでは」という声が広がり、市長自身も「岩手県から広域処理は必要ないと言ってくれることは喜ばしい」とコメントしています。そして今回の環境省の発表で「受け入れなし」が決定的になったのです。


 新聞報道で「情に偏った復興支援という印象だけが残り、被災地に迷惑をかけた感も否めない」との町長さんのコメントが載っていましたが、被災地に迷惑をかけたというのであれば、その最大の責任は国と北海道の対応のずさんさだと思います。国が正しい情報を迅速に開示し、北海道も的確に対応していれば、この結果はもっと早くに明らかになっており、「広域処理ありき」の国方針に振り回されることはなかった私は確信しています。市長、担当した職員さん、本当にお疲れ様でした。

No.469 2012年8月7日 我が家のあれこれ・・・パート2

我が家のあれこれ・・・パート2



 前回は、長女、次男、末っ子の3人のことをお伝えしました。実は、かなり前に子ども達の近況をこのニュースでお伝えした際、次男の事をお伝えしなかったことがあり、「次男はどうしたの」と心配していただいた経緯がありました。そこで、前回お伝えできなかった長男、次女の近況をお伝えしたいと思います。どうぞ、お付き合いください。


 まず19歳の長男は、現在飲食店に勤めています。しばらく警備の仕事や型枠大工の助手などの外仕事をしていましたが、高校時代のラーメン屋さんでのアルバイト経験から、「接客業が自分に一番むいている」と、5月から仕事を変えたのでした。私も、朝5時からお弁当を作らなくても済み、それ以上に「ケガをしないか」、「暑さで倒れないか」などと心配することもなくなり、少し気持ちが楽になりました。あとは、昨年購入した愛車のローンを払うためにも、しっかり働いてくれれば言うことはありません。


 続いて中学3年生の次女は、夏休みに入って直ぐに、ある団体の鼓笛隊の助っ人として約2週間の日程で奈良に行って来ました。この団体は鼓笛隊で全国大会に出場することになったそうですが、シンバルをやる子がいないという理由で次女に声がかかったのです。実は、夏休み直前の三者懇談で、「夏休みにしっかり勉強するように」と先生に釘を刺されたのですが、夏休みの半分をシンバルに費やしてしまいました。本人は受験生という自覚が全くなく、まるで私自身の中学3年生の頃を見ているようです。しかし、長い間親から離れて団体行動を経験し、苫小牧では考えられない程の暑さにも耐えて頑張ったのですから、さぞかし成長したでしょう・・・と信じたいです。以上、我が家の子供たちの様子でした!


 まもなくお盆を迎え、何かと気忙しい時期になりますね。私にとっては9月議会が目前に迫り、さらに気忙しいさが増しています。6月議会での一般質問は渡辺満議員と冨岡隆議員が担当しましたが、今度は私が質問したいと思っています。まず大きなテーマとして、苫小牧のまちづくりについて考えたいと思っています。私の住んでいる西部地域では、住民の方から「東側ばかり賑やかになっているが、西側をどうするんだ」という声がしばしば聞かれます。市長は「東西バランス」「中心市街地の活性化」と、事あるごとに発信していますが、頭に描けるような青写真が見えません。それが欠けているから、「まず中心市街地の活性化だ」と部分的な取組だけで、苫小牧全体のまちづくりが見えてこないように私は感じます。そんなことを考えながら準備を進めているところです。

No.468 2012年8月2日 夏の日の我が家のあれこれ

夏の日の我が家のあれこれ



 暑い日が続いていますね。みなさんは体調を崩していませんか? 暑いのが苦手な私は、「暑い、暑い」と言いながらも、元気に過ごしていますが、なんと私の車のエアコンが壊れてしまったため、車を運転する時はへたっています。


 とは言っても、エアコンの無い車で配達の仕事をしていて、「倒れそうだ」と辛そうにしている方にお会いしたことがありました。また、一日中外で仕事をしている方も多くいらっしゃるのですから、「暑い」なんて言っていられませんね。夫も外での仕事をしており、「暑い」と私が言うと、「お前も一日中外で仕事をしてみろ」と叱られてしまいました。


 高校1年生の次男は、暑い夏休みになって野球部に入りました。小学校2年生から野球を始め、中学校でも続けていたのですが、「高校に行ったら野球はやらない」と宣言し、スパイクやグローブを後輩に譲ってしまい、ユニフオームも処分してしまうほど、やらない決心が強かったのですが・・・。全て揃え直さなければならない親の大変さを全く考えず、「何を考えているんだ」と愚痴ってはいますが、やはり野球をやり出したことは、親として嬉しいことです。ただ、また毎日どろんこのユニフォームを汗だくになってこすらなければならないのが憂鬱です。


 そして長女は、この8月で18歳になるため、自動車学校に通い始めました。これまでグループホームで働いたお給料をせっせと貯め、33万円の教習料を自力で払いました。実は私の車は9年間乗り、走行距離もまもなく18万㎞になるため、9月で切れる車検を取らずに買い換えることにしました。すると長女が私の車を譲って欲しいと言い出し、車検代も自分で出すと言うのです。運転に慣れるまでは欲しい車を買わずに、私の“ポンコツ”で練習するのだそうです。「それもいいかな」と、車検を取る時にはしっかり整備してあげようと考えています。


 一番末っ子の元氣は、夏休みなので私たちが仕事の間は夫の実家で預かってもらっています。先日、私が元氣を迎えに行き、義母に「どうもありがとう」と声を掛けて車を走らせると、元氣が「プッ(車のクラクションのこと)って鳴らさないとじいちゃんに聞こえないよ」と言うのです。義父は昨年亡くなったのですが、元氣は義父が大好きでした。初めて実家に元氣を一人で泊まらせた時も、「ばあちゃんと二人だけで大丈夫?」と聞くと、「二人じゃないよ。じいちゃんもいるから三人だよ」と言って、義父の仏壇の前で一人で寝たのだそうです。姿は見えないけど、元氣にとって義父はいつまでも存在しているんですね。少し車を走らせてから、“プッ”と鳴らし、「じいちゃんに聞こえたかな?」と、元氣に声をかけました。

No.467 2012年7月26日 「20代の女性の分別意識が良くない」の?

「20代の女性の分別意識が良くない」の?



 21日、「家庭ごみ有料化のシンポジウム」に参加してきましたよ。会場は、130人分の座席をほぼ埋め尽くしていましたが、一般市民のみなさんより職員さんの姿が多いように思えました。


 シンポジウムでは、第1部として東洋大学経済学部教授の山谷修作先生による「ごみ有料化とさらなる減量の取り組み」と題する講演があり、第2部では山谷教授と岩倉市長の対談という2部構成になっていました。


 講演は、ごみ減量の意義や目的、有料化の課題などのお話しと、先進的な他都市の取り組みや事例を紹介してくれました。そんな中で、「有料化の手数料収益を特定財源として基金化にすることが良い」、「有料化するのであれば、ごみ処理経費の削減に努力することが問われている」という指摘は、私も共感をしましたが、やはり「有料化ありき」の講演だったことは否めません。


 それ以上に気に掛かったことは市長の発言で、冒頭のあいさつでは「北海道の中では“遅ればせながら”来年7月から有料化をする」という内容の発言。そして対談の中での「20代の女性の分別意識が良くない」という発言です。


 “遅ればせながら”という言葉は、期待をしているにもかかわらず遅れてしまったという時に使う言葉ではないでしょうか。有料化について「減量化のためには必要」と一定の理解を示している方や、「仕方ない」と諦めている方が多くを占めていると私は思っているのですが、有料化を喜び、期待を胸に待っている方がいるのでしょうか。


 そして、もっと問題だと感じた発言が「20代の女性・・・」発言です。本当に20代の女性の分別意識が良くないのでしょうか。実際に、どれだけの20代女性の分別状況を把握して発言しているのでしょうか。一つの実例をあげて発言していましたが、ほんの一部の実例だけで「20代女性」全体を非難する発言を公の場ですべきことではないと私は強く感じました。


 我が家の4男3女の家庭では、明らかに男性人の方が分別に無頓着です。そのごみを仕分けしているが主婦である私で、私がごみ箱をチェックし、仕分けをしなければ明らかに分別をしていない意識の良くないごみになります。もし夫や長男、次男が一人暮らしだったら、「分別意識の良くない男性」になってしまいます。我が家のようなケースが他の家庭でもあるとしたら、ただ表面化していないだけではないでしょか。それを一概に、「20代の女性の分別意識が良くない」と言ってしまって良いのでしょうか。

No.466 2012年7月17日 議員定数削減問題

議員定数削減問題



 6月議会の特徴の一つに、議員定数削減問題がありました。各会派からは、「議会改革の一環」として議員定数削減が提案されており、昨年4月の改選直後から「議会改革に関する検討会」を設置して議論を進めてきました。


 多くの市民のみなさんからの「議会で何をしているのか全く見えない」との声から、「議会改革というのであれば“市民に見える議会”にするべき」と提案し、私たちは議会毎の報告会を開いてきました。また、「市民の声を議会に届ける」「行政のチェック機能を果たす」という議員最大の任務を考えたとき、議員が少なくていいのかという問題もあます。そこで、「議員定数削減は議会改革に逆行する」と現状維持を主張してきました。


 しかし一方で「議員を減すべき」という市民のみなさんの声も多くあることは充分承知しており、「検討会」では慎重に協議を進めてきました。そんな中、会派緑風からは「4議席減」、改革フォーラムからは「6議席減」、公明党からは「3議席減」との提案があり、最後まで具体的な考え方を示さなかった民主・市民の風は最終的に私たちと同様「現状維持」を主張。意見が全くまとまらない現状にありました。しかも、それぞれの「減」の根拠も全く解りません。そこで議長から苦渋の妥協案である「2議席減」が提案され、この重みのある提案を基に9月議会で結論を出すことになったのです。


 市民のみなさんからの「議員定数を減らすべき」という声の中には、議員歳費を削減して、市民生活のために活用して欲しいという気持ちが強いのだろうと推測します。でもそれは、議員一人一人が市民のために働いているのか、何をしているのか見えないという現状の表れではないでしょうか。まずこの問題を私たちは謙虚に反省し、市民に見える議会に改革することこそ、本当の「議会改革」ではないでしょうか。


 6月議会の報告会では、議員定数に関する質問や意見がありましたが、みなさんの意見も参考にしながら、慎重に結論を出したいと考えています。みなさん、ぜひご意見を聞かせてください。

No.465 2012年7月13日 ごみ有料化のシンポジウムがひらかれます!

ごみ有料化のシンポジウムがひらかれます!



 今回はまず、お知らせです。今月21日の午後2時からグランドホテルニュー王子で、市主催の家庭ごみ有料化のシンポジウムを開くことになります。私は行ってみようと思っているのですが、みなさんも参加しませんか。


 最近は、ガレキ(被災地廃棄物)や防災対策などが多くのみなさんの最大の関心事になり、来年7月から家庭ごみの有料化が始まるというこが、みなさんの意識から薄れてしまい、忘れている方も多いのではないでしょうか。地震や津波、放射能汚染など身近な不安の種が広がっている状況では、無理もありませんね。しかも、今年度は『ゼロごみ大作戦~パート3』を打ち出し、みなさんに有料化の説明をすると意気込んでいた市長自身もガレキ問題に追われて、ゼロごみ大作戦のトーンが下がっているように感じます。


 しかし、有料化の市民説明会に取り組んでいる職員さん達はとても一生懸命であることは間違いなく、シンポジウム開催はタイムリーな企画ではないでしょうか。そこは大いに評価しつつも、有料化に反対の私としては、シンポジウムに参加して、いろいろな意見を聞いてみようと思っています。


 ところで、6月議会の厚生委員会では『ゼロごみ大作戦~パート3』の進捗状況が示されました。その中で私が指摘した問題は、この『ステージ3』で市民に説明すると言い続けてきた有料化後の手数料収入の使途(推定3億円)について、何も示していないことです。しかも、以前このニュースでお伝えした、私が参加した『有料化の出前講座』でも一言も触れていませんでした。


 この「3億円問題」は、3月の予算委員会で「今後ごみ処分場などに多額な予算が必要になることから、将来のごみ行政全体を見据え、基金にするなどの検討が必要ではないか」という私の提案に対し、市長は「持続可能なごみ政策の基本を作りたい。それをイメージしながら3億円を活用していく」と答弁していました。また、財政部長も、市長と同じ意見で使途を検討していくと答弁しています。ところが、担当部局だけが「ごみの減量とリサイクルに使う」と繰り返すだけで、使途の検討の進み具合を全く示しません。


 以前議会で「ごみの減量化とリサイクルに使う」といって示した使途案は、「空想」であることを認め、「市民に説明できる段階ではない」と答弁していました。そして、市長や財政部長の考え方と乖離したことを言い続けることに、どんな意味があるのでしょう。何よりも、一日も早く市長や財政部との協議をまとめて、「3億円の使途」を市民に説明してほしいものです。

追伸:シンポジウム参加には事前に申し込みが必要です。ご注意ください!

         (市ごみ減量対策室:55-4266)


No.464 2012年7月3日 津波浸水予測図が発表されました

津波浸水予測図が発表されました



 先月28日、ようやく北海道から津波浸水予測図が発表されました。もともとは3月に出されたのですが、あまりに被害が広範囲で、道内各地から驚きの声が出されたため、再度精査・修正することになり、この時期の発表になった経緯があります。


 私たち議員には、議会最終日の29日に配布されたのですが、見てビックリでした。津波の高さは別として、市内のほとんどが浸水する予測になっているのです。沿岸部の全域は4メートル以上の津波が来る予測になっており、その中に6メートル以上の地域が多数分布しているという予測図になっています。


 また、それ以外のほとんどの地域でも1メートル程度の浸水があるとの予測があり、「鉄道を越えての浸水はないだろう」という住民の声を見事に裏切る予測図になっています。


 北海道は、津波浸水予測図を作成・再検討するにあたり、ワーキンググループを設置して検討をおこなってきました。その報告書では、「安全サイドに立って対象地域における最大クラスの津波に関して想定を行った」との報告に合わせ、「地形等の効果のため、より高い波高となる恐れがあります」とも明記されており、さらに恐怖心が膨らんでしまいます。


 しかし、この浸水予測図は「日頃の防災訓練や意識の向上等に大きな役割を果たすものと考えます」という結びになっており、最大クラスの想定をした意義が読み取れるような内容に思えます。


 今後は、浸水予測図を基にした苫小牧市の津波ハザードマップ作りと合わせ、地域の津波避難計画を作成することが急がれる課題になります。しかし、そのためには町内会ごとの自主防災組織の結成と一人で避難が困難な要援護者のプランを策定しなければなりません。4メートル以上の浸水があると想定されている地域の中にも、自主防災組織が未結成の町内会が複数あり、その理由に「町内会の高齢化」などの声があるのが現状で、具体的な対策が必要です。


 市の担当部局は、住民のみなさんの命を守るために町内会への働きかけとともに、十分な支援をしていこうという方針で動き出しています。私は、命を守り、津波の被害を最小限にするためにも、市の力を借りて住民のみなさんが一つになって取り組んでいただけることを願っています。

No.463 2012年6月30日 新副議長誕生が誕生しました。

新副議長誕生が誕生しました。

 6月議会が終わりました。その報告会は7月3日に予定しています。市民会館の205号室で夕方6時30分から行いますにで、みなさん聞きに来て下さいね。


 今議会は、矢島翼副議長が議会開会直前の20日に突然辞表を出したことで、新副議長の選出の協議が毎日のように続くという異例の議会になりました。


 副議長が突然辞任するという事態は、苫小牧市議会としても前例のない始めてのケースでした。本来、新副議長選出は『先議』ということで、議会の一番最初に取り組まなければならない議事なのですが、すでに一般質問などの日程を市民に公表していることもあり、「議会日程を変更することは避けるべき」という結論に至り、予定通り一般質問を行いながら、議会終了後の時間などを使い副議長選出の協議を進めることになりました。


 矢島氏が辞表を提出した理由については、すでに新聞で報じており、矢島氏自身の個人的な問題でもあるのでここでは触れませんが、昨年4月の市議選後に行われた議会人事を決める際に矢島氏が副議長に出る意向を知り、「副議長にふさわしい人物か」という心配から、私達の会派では渡辺満共産党市議団長が副議長に立候補しました経緯がありました。選挙の結果、矢島氏が当選したのですが、結局辞任するような事態になったのですから、私達の判断は間違いではなかったということでしょうか。


 今回も前回の経緯を踏まえ、私達は渡辺団長を候補にするという方針を早い段階から固めていました。すると、矢島氏の所属する会派からも副議長候補を出し、「こんな事態を招いた会派が副議長候補出すなんて非常識」という声が、他会派からも聞こえてきていたのも事実でした。


 選挙の結果、緑風会派の候補が18票、渡辺団長が12票で、またも当選には至りませんでしたが、筋を通すことはできたと思います。


 新副議長は私と同期の岩田典一議員がなりました。これから、議長をサポートしながら頑張ってもらいたいです。

No.462 2012年6月21日 『ゼロごみ大作戦~シテージ3』出前講座にお邪魔して

『ゼロごみ大作戦~シテージ3』出前講座にお邪魔して

 岩倉市長が誕生して以来続いている大作戦シリーズの今年度版は、ご存知『ゼロごみ大作戦~ステージ3』です。しかし、『ステージ3』の主たる目的は、家庭ごみ有料化の市民周知であるために、私達はこの政策に反対の立場を取っています。とは言っても、有料化についてどんな市民説明をしているのか気にならないわけではありません。そこで先日、ある老人クラブで開催した『ゼロごみ大作戦~ステージ3』の出前講座にお邪魔をしてきました。


 出前講座では、減量対策室の職員さんから有料化の理由や『ステージ3』の内容などの説明があり、うなずきながら聞き入る方の姿もあったので、説得力があったのでしょう。また、清掃事業課の職員さんからは、来年4月から開始する紙の分別方法の説明があり、実物を使ったわかりやすい説明とパフォーマンスで、とても楽しく聞かせていただきました。担当した職員のみなさん、大変お疲れ様でした。


 講座の中で職員さんは、「詰替え用シャンプーは容器に移した後、少しお湯を入れて頭にかけるとまだまだ泡が立つので結構使えますよ。リンスは少し薄まりますが・・・大丈夫です!」と笑わせてくれたり、「少しだけ残ったマヨネーズの容器に酢を入れて混ぜると、ドレッシングのようになって美味しいし、容器の中も綺麗になります」などなど、最後の最後まで使い切る業を伝授してくれ、「“リサイクル”とは言いますが、最後まで使うことが大切なんです。それからリサイクルなんです」と力説していた姿は、有料化をお願いするための減量策の説明ではなく、次世代のための“ゼロごみのまち”を強く展望する意気込みと熱意を感じました。きっと、参加した老人クラブのみなさんの心にも響いたに違いありません。


 最後の質問コーナーでは、数人の方から質問はありましたが、有料化そのものに反対する声は全くなく、「みんなは有料化に異論はないのかしら」と思っていると、周りからこんな声が聞こえてきました。「すごい金取るな。月に何回もごみを出すんだぞ!」、「がめついな~」、「何を経済する?」、「食べないことだ!」こんな会話です。もしかしたら、これが本音かもしれませんね。

No.461 2012年6月14日 ある女性の強さ

ある女性の強さ

 つい最近、私が強い衝撃を受けたある女性のことをお伝えします。その女性は子宮頸癌と診断され、手術を受けました。


 彼女が子宮頸癌と診断されたのは、実は不妊治療中だったそうです。しかし、子宮頸癌の中でも珍しいタイプの癌らしく、症例が少ないので、安全のために子宮と卵巣を全て摘出した方が良いと癌センターで言われ、このままだと後2年しか生きられないとも告げられたそうです。


 不妊治療の中、強く子どもを望んでいたその女性は何とか子どもを産める方法が残されていないのか悩み、札幌の大学病院で検査・治療をすることになりました。その病院では、癌の進行度合の確認と詳しい病理検査をするために子宮の一部だけを摘出し、その後結果次第で子宮を半分だけ摘出、残った半分の子宮で、人工授精での妊娠が可能かもしれないと女性の望みを繋いでくれたそうです。


 しかし、女性の癌は同じ頸癌でも数パーセントの発症しかないといわれる癌であることは間違いなく、大学病院でもほとんど症例がなく、一つの賭けであり、研究の一貫としての事例になるとも告げられたそうです。


 私が女性の話しを聞いたのは子宮の一部を摘出した手術の後でした。女性は、「危険だから全部取りましょうというのは納得がいかない。ほんの数パーセントでも可能性があるなら、私はその可能性に掛けたい」と、病理検査の結果を待っています。でも、もし子どもを産むことができたとしても、妊娠期間中に癌の進行を止めることができないのは承知で、自分自身の命を危険にさらす覚悟の言葉です。


 私は、この女性にものすごい強さを感じたとともに、切なさを感じました。子どもを望んでいるのに、その子の将来も見据えての覚悟なのか。もし、長く生きることができなかったら、今度はどんな覚悟をするのか。そう考えると、いたたまれない気持ちになるのですが、女性はずっと笑顔で話していました。


 そんな折り、市役所から癌検診の無料クーポン券が自宅に送られてきました。この女性のような想いをする人が一人でも減るのなら、全ての人に活用してもらいたいと強く思いました。癌と診断された時、「検診を受けていたら」「もっと早く受診していたら」と後悔することのないように。そしてなによりも、自分自身を大切にするために、大事なことのように強く感じます。

No.460 2012年6月10日 次女の最後の運動会

次女の最後の運動会

 先週の土曜日は、次女の運動会(体育大会)でした。市内の中学校は例年6月の第一土曜日が運動会の日程に設定されていますが、苫小牧の6月上旬はまだまだ寒く、今年の運動会も例外ではありませんでした。時折霧雨が降る苫小牧特有のどんよりとした天気でした。もう少し暖かい時期に運動会をして欲しいと考えるのは、私だけでしょうか・・・。


 今年の運動会は、次女にとって最後の運動会です。そして、小学校2年生の末っ子が中学生になるまでは、中学校の運動会はしばらくお休みになります。子ども達が小さい頃は、保育園の運動会に小学校の運動会、そして中学校と年3回の運動会があり、6月は議会とも重なりとても忙しかったので、私は「やれやれ」という思いです。でも、もしかしたら来年から寂しくなるかもしれませんね。


 中学校最後の運動会というのは、なんだか特別な想いがあるように私は感じます。義務教育最後ということもあり、たくさんの想いが3年生の胸の中に込められていることが、声援を送る私たち保護者の目にも届いてきます。


 ヒーローのように走るのが速い子だけではなく、走るのが苦手な子の顔にも、最後を飾るにふさわしい懸命さを強く感じました。そして団体競技では、3年生らしく団結力があふれ、仲間を大事に想う気持ちとともに、最後の運動会を大事に悔いなく終わらせようとしているように、一人一人の子度達の顔が輝いていました。そして、閉会式の後に3年生みんなが集まって記念写真を撮っている姿は、見ていて胸が熱くなるような想いでした。


 卒業して一緒に汗を流した仲間がバラバラになってしまう寂しさを振り切りながら、一歩一歩大人に向かって確実に歩いている逞しさを感じ、大きな未来を感じる記念写真撮影の風景でした。


 少し前の新聞報道に、就職できないことを苦にして自殺をしてしまう新卒高校生や大学生が増えているという記事を目にしました。私は、就職できないことと自殺が結びついてしまうことに驚いたのですが、希望が消されてしまい、将来が描けず、自分自身の存在や価値が否定されてしまったような思いに苦しんでしまうのでしょか。


 カメラに向かって、ありったけの笑顔を見せ、自分自身をアピールしているあの子達を見ていると、ついそんな記事が頭をよぎってしまい、素敵な未来が訪れることを願わずにはいられませんでした。

No.459 2012年6月1日 ガレキ問題~その2

ガレキ問題~その2

 前回も、ガレキ(被災地廃棄物)のことについてお伝えしたのですが、多くの住民のみなさんから「ガレキに対する共産党の見解がわからない」という声が多く聞かれているので、もう少し現状をお伝えしたいと思います。


 昨年11月に私が所属する『安心安全のまちづくり関する特別委員会』で被災地の視察に行った際、視察先の宮古市では「ガレキを地元で処理するためには30年はかかる」と説明され、広域処理の必要性が訴えられました。そして私たちも当然同じ認識となりました。


 その後、広域処理が必要なガレキの量を環境省が発表しました。岩手県全体のガレキ量は57万トン、そのうち苫小牧が受け入れようとしている木質ガレキは47万トンでした。さらに宮古市だけでも10万トンを超える木質ガレキの量です。


 しかし、今月21日に環境省から最新のガレキ量が発表され、岩手県の木質ガレキは18万トンに減少、苫小牧が受け入れを表明している宮古市周辺(宮古市、岩泉町、山田町、田野畑村)の木質ガレキは2万トンという発表です。「地元で復興ボードを作ることで雇用の拡大に貢献しているのに、その原料の木質ガレキを県が管理していて入って来ない」という宮古市の企業の声があることから、私たちは「地元で2万トンの木質ガレキを活用することが雇用と地域経済の活性化につながるのであれば、これこそ復興支援になるのでは」という考えが湧いてきたのは当然です。


 そこで党市議団は、25日の『安心安全のまちづくりに関する特別委員会』で宮古市の声を紹介し、木質ガレキの広域処理は復興支援に逆行している可能性があることを指摘し、現地の現状を調査することを求めました。委員会に出席していた副市長も調査の必要性を認め、早速北海道と連携した調査を進めています。


 最後に、多くの住民の方々が心配するガレキの放射能物質の問題ですが、ガレキを受け入れることになった場合、「放射性物質が含まれるガレキは受け入れない」という前提で議論を進めており、「ガレキ=放射性物質」という見方は、正しくないように思えます。


 ただ、住民の皆さんが不安を抱いている状況で、「住民理解が得られていないガレキの受け入れはするべきではない」というのが、私たちの譲れない基本的な考え方です。

No.458 2012年5月29日 ガレキの広域処理をどう考える?

ガレキの広域処理をどう考える?



 今月18日に市長が苫小牧市へのガレキ(被災地廃棄物)受け入れ基準を発表し、事実上の受入表明になりました。そのことが新聞だけではなく、テレビでも大きく報じられ、市民のみなさんはもちろん、道内外の多くの方々から様々な意見が出されています。


 当初、この問題で党市議団は「被災地復興の妨げになっているガレキは、安全性を確認した上で、広域処理をするべきではないか」という判断をしてきました。その判断は、直接被災地を視察し、ガレキの山を目の当たりにしたからこその判断でもありました。


 しかし、最近になって被災地からは「地元でのガレキ処理は可能であり、雇用にも繋がるため、広域処理は必要ない」という声が聞こえ始めています。むしろ、10数年かかるガレキ処理を、国が「3年間で処理する」という方針を地元に押しつけ、「そのためには広域処理は不可欠」という世論誘導が始まったようにも見えます。そして、広域処理に反対する国民は「復興支援に非協力的」という見方が広がり、「国民の分断を引き起こしている」と批判する有識者の声が次々に発表されています。また、ガレキの処理費用や広域への運送コスト、環境面から「広域処理の妥当性」に対する疑問の声も広がっています。


 私たち党市議団は、「広域処理の必要性」は認めつつも、市民への説明抜きでガレキの受入表明をしていることに「ストップ」をかけました。環境問題や放射性物質の有無と人体への影響など、専門的な知識はありませんが、マスコミなどからの多くの情報が飛び交い、何が正しいのか解らない現状で、市民への正しい情報提供なしでの受入表明はすべきではないと強く思います。


 私自身現時点で思うことは、問題点の多すぎる広域処理を急いで進めるべきではないということ。また、ガレキを被災地で処理することが失った雇用を作り出すことに繋がるのであれば、被災地の声を優先するべきではないかとも思います。さらに、「広域処理でコストが膨らむことは大事な税金のムダ遣いになる」という声に、共感もしています。


 25日に開かれた安心安全のまちづくり関する特別委員会では、木質ガレキの広域処理が本当に必要なのかどうか、地元の現状を調査することを党市議団が提案し、副市長自身もその必要性を認めました。

No.457 2012年5月20日 事務所もお引っ越ししました

事務所もお引っ越ししました



 前回は、私の自宅が引っ越したことをお伝えしましたが、今回は我が日本共産党苫小牧地区委員会の事務所のお引っ越しについてお伝えします。46年間、活動の拠点として役割を果たし続けてくれた歴史ある若草の事務所から、今度は見山町への移転です。


 多くの方々に「若草」と言えば「共産党の事務所」だと認識され、慣れ親しんでいたので、「見山」と言ってもしばらくはイメージがわかないかもしれませんね。


 事務所の移転計画は随分前からあったのですが、本格的になってきたのは今年に入ってからです。とても信頼できる方から「こんな物件があるよ」と声をかけていただいたことから急ピッチで話が進み、リフォームを済ませて素晴らしい事務所が完成しました。日当たり良好で暖かいうえ、みなさんから要望が高かったバリアフリーの事務所です。


 私が特に嬉しいのは、何と言っても暖かいことです。若草の事務所は、短い夏を除き年中通して寒さ対策が必要な環境でした。事務所の中では冬に限らず初秋から初夏まではジャンパーやコートを脱ぐことが出来ず、事務所に入るとモコモコの靴下を履き、手袋をはめるのが私の習慣になっていました。


 寒さでパソコンがなかなか立ち上がらず、イライラするのは毎日の事。しかも、人間よりもパソコンを温風ヒーターで温めてあげなければならないこともしばしばです。机に向かう時は湯たんぽと膝掛けが必需品。事務所から冷えた新聞赤旗を持って配達に出かけると、受け取った読者さんに「冷えてるね」と声をかけられることも・・・・。しかも、新聞が冷えるだけならいいのですが、激しい雨の日には雨漏りをするので新聞を避難させなければならない苦労もありました。


 私たちの事務所は、男性が交代で宿直をするのですが、もし私が男性でも泊まる自信はありませんでした。何故なら、46年も経過している夜の事務所は不気味さがありました。「科学的ではない」と言われながらも幽霊を否定できない私は、とても一人で夜を過ごすことなど考えられなかったのです。


 しかし、ついに新しい事務所に晴れてお引っ越しです。寒さからも開放され、不気味さも無い明るい事務所です。新事務所が完成したのは多くの読者・支持者のみなさんのご協力の賜物であり、心から嬉しく思います。


 ぜひ、みなさんが作った事務所に気楽に立ち寄っていただきたいと思います。心よりお持ちしております。

No.456 2012年5月12日 引っ越しをしました

引っ越しをしました



 せっかくのゴールデンウィークも後半は雨ばかりで、出かける予定が台無しになってしまったという方も多かったのではないですか。がっかりでしたね!



 私は、このゴールデンウィークに引っ越しをしました。9年間暮らした美原町から錦西への引っ越しです。新住所は、字錦岡573-423で、道南バス錦西営業所の向かいにあるイエローグローブの裏手になります。


 長い間暮らし、お世話になった美原町から離れる事には大きな抵抗はありましたが、子ども達も大きくなり、今までの家ではとても狭かったので、どこか良い所はないかと探していました。そんな時、手頃な中古住宅を見つけたので、思い切って購入しました。


 一番喜んでいるのは子ども達で、家の購入を決めた時から大はしゃぎでした。5月4日生まれの次男は、早速友達3人を新居に招き、誕生日パーティと称したお泊まり会を実施。引っ越し後の片付けもそこそこに、新居初の宿泊客のために料理を振る舞いました。


 また、引っ越しを期に末っ子の元氣にベッドを買いました。小学2年生なのですが、まだ一人で寝ようとはせず、夫と一緒でなければ寝られません。そこで、一人で寝るきっかけになればという気持ちもありました。そしてベッドが届いたのも4日。しかもどしゃ降りの日です。元氣は搬入業者さんの苦労も考えず、大喜びでした。


 次男の友達が泊まりに来ていたこともあり、元氣はなかなか寝ようとしませんでしたが、ふと部屋を覗くとしっかり新品のベッドで眠りについていました。私は「作戦成功」と、思わずニンマリしてしまいました。


 まだまだ新居に慣れずにおり、何がどこにあるのか探しながらの生活を送っていますが、新居を喜んでいる子ども達とともに、素敵な生活が送れそうだと感じています。


 そして、美原町のみなさん、大変お世話になりました。5年前に火事を起こしてしまった時には、みなさんに支えていただき、力を貸していただきました。また、日頃の私の活動にもご理解をいただき、応援をしてくださいました。本当に心から感謝をしております。


 私自身、大変力不足でみなさんの期待に応えきれなかった点が多々ありましたが、これからできる範囲で恩返しをしていきたいと思っています。事ある毎にこれからも美原町に顔を出しますので、見かけたら声をかけていただけると嬉しいです。


 また、錦西のみなさんにはこれからお世話になります。どうぞよろしくお願いします。

No.455 2012年4月27日 久しぶりに、我が家の近況報告です

久しぶりに、我が家の近況報告です

 なかなか春らしくならず寒い日が続いていましたが、やっと少しポカポカしてきましたね。お日様が輝いている朝は心も弾んで、何だかやる気も湧いてきます。やはり春ですね。


 我が家の子ども達もそれぞれの春を迎え、一つ大人の階段を上ったように成長の様子を見せてくれています。長男と長女は相変わらず仕事に励んでおり、社会人らしさが板に付いてきました。「いつまでも親に甘えてられない」という気持ちが行動の随所に現れています。でも、仕事から帰ると早々に「お腹すいた、ご飯何?」と聞いてくる姿に、私は愛おしさを感じています。


 やんちゃだった二男は高校への進学を果たし、行動に落ち着きを見せています。時折、自分でお弁当を作りだし、私に楽をさせてくれています。春休みには引越し屋さんの手伝いに行きました。重労働で筋肉痛になりながらも、充実感を見つけている姿に、「やんちゃ息子も満更ではない」とホッとしています。


 二女はついに中学3年生。少し前までは私に口答えばかりしており、反抗期さながらでしたが、最近は穏やかな顔つきになり、よく笑い、よくおしゃべりをするようになりました。これから、うんと女性らしくなる時期なのかも知れません。


 末っ子の三男は小学2年生です。相変わらず樽前小学校が大好きで、事ある毎に「樽前小学校は自然がいっぱいなんだよ」と周りの大人に宣伝をしています。よく帰りのバスを間違えていましたが、今はすっかりバス通学にも慣れ、新一年生の見本になれそうです。


 そして私はと言うと、先日高校の部活動の仲間10人と女子会をやりました。しかも1学年下の後輩達も一緒の集まりです。同学年の友達とは時折会っていますが、後輩達と会うのは卒業以来。とっても楽しい集まりでした。


 厳しい部活動の中で、辛さに耐えながらも同じ目標に向かって一緒に汗をかいてきた仲間達との再会は、何にも勝る特別な想いが込み上げてきます。私にとって、素敵な春のプレゼントになり、今年度も頑張る力になりました。

No.453 2012年4月15日 24年度予算に反対した3つの理由

24年度予算に反対した3つの理由

 予算委員会の報告の締めくくりは、私たち市議団が24年度予算に反対した理由をご説明したいと思います(“何でも反対”とよく言われるので・・・)。


 まず一点目は、以前報告した敬老会助成金削減についてです。もちろん反対の理由は各町内会をはじめ、市民への説明を全くしていないこと。そして、「敬老の気持ちを次世代に引き継ぎたい」と市長自信が表明しているにもかかわらず、市として敬老会の位置付けが不透明であることが理由です。


 戦後の日本を再建し、苫小牧のまちづくりに貢献してきた高齢者を敬うための行事として取り組んできた敬老会ですが、3,000円が1,000円に減額されたら「もう敬老会はできない」という声が、多くの町内会からあがっています。町内会行事から敬老会が姿を消してしまうことが懸念される、深刻な事態であると私は感じます。


 2点目は、家庭ごみの有料化を市民に説明するというゼロごみ大作戦ステージ3に対する反対です。当然、私たちは家庭ごみの有料化には反対の立場なので、その施策であるゼロごみ大作戦にも反対です。有料化反対の理由は、これまで何度もお伝えしてきたので、今回は省きますが、敬老会の助成金削減と家庭ごみの有料化は決まってしまったものの、共通した大きな成果もあるのです。


 それは、私たちのこれまでの追及で、どちらも市民説明が不十分であることを認めざるを得ない状況になり、賛成した議員全員が一致して「しっかりと市民説明をすること」という付帯決議を付けなければ賛成できないところまで追い込んだことです(自画自賛ですが・・・)。


 市民説明が不十分である施策を議会が決めてしまうこと自体問題だと思いますが、賛成側は賛成した理由を市民へ説明するためには付帯決議という「言い訳」が必要だったのだと、私は判断しています。このことは、今後の市政運営に大きく影響を与えると確信しています。


 そして、反対の3点目の理由です。これは言うまでもなく中央インターチェンジ建設に係わる予算です。これから学校の耐震化や老朽化対策、防災対策に多額の予算が必要になる時期に、「私の公約である」という理由から予算を計上し続けています。公約が重要だということは理解しますが、現状での優先度は違うところにあると考えます。もし、市長が中央インターチェンジ建設を断念しても、だれも「公約違反」などと怒る市民はいないと思うのですが・・・。


 最後に予算委員会を通して一言。今回の市長の答弁は、(賛否は別として)とても的確で誠意のあるものでした。内心、「さすが」と感心してしまう場面が多々あったんですよ。「市長、お疲れさまでした」。

No.452 2012年4月8日 ごみに資源物は入る? 入らない?

ごみに資源物は入る? 入らない?

 25年7月からの家庭ごみの有料化が決定してしまい、その周知のために24年度“ゼロごみ大作戦ステージ3”をスタートさせることになります。今でも私の本音は「有料化を決めてから市民に説明をしても遅い」という気持ちなのですが、数の力で決まったことを止めることはできません。


 そんな気持ちから、今回の予算委員会では、お腹に溜まっていた物を全部吐き出し、言いたいこと全てを直接市長にぶつけた質問をし、少しスッキリしています。市長は、「しっかりと市民に説明し、理解を求める」と、胸を張って表明しているので、「その腕前を見せてもらうか」という開き直りも半分です。


 私は、どうしても「有料化の目的は、ごみ減量化」と市が説明していることに拘ってしまいます。市が、有料化してまで減量化を進めたい本当の理由は、建て替えに60億円かかるといわれる糸井清掃センターを廃炉にしたいからです。しかし、ごみが減らなければ、廃炉にすることはできません。だからこそ私は、有料化でごみが減る理由について、しっかり分析をおこない、立証できるデーターを持たなければ、結果的に市民負担を求めただけで終わってしまうと心配しています。そんな最悪の結果になってしまったら、ゼロごみ大作戦ステージ3で頑張るだけでは不十分だと思うのですが、本当にごみは減るのでしょうか?


 ところで、ここで話しを変えて、私が予算委員会で質問している最中の出来事をお伝えしたいと思います。


 私が有料化に関わり「ごみを資源に分別して、可燃ごみや不燃ごみが減るというのであれば理解できるが、なぜ資源物も含めたごみが減るのか説明してほしい」という趣旨の質問をしている最中、ある議員さんが「資源物はごみに入らないだろう」と、大きな声で何度も私を野次るのです。私はその議員さんに向かって、「資源物もごみに入るんですよ」と言っても、「入らない」の一点張りです。私は呆れて、「今、私語がありましたけれども、ごみ総量は何が含まれているのか説明してください」と質問しました。当然、「可燃ごみ、不燃ごみ、資源物・・・・」という答弁です。


 この議員さんの会派は、「有料化の議論は尽くした」という理由から、厚生委員会の継続審議は必要ないとの意見に賛同し、採択に賛成しました。そもそも基本であるごみの内容も知らずに、有料化に賛成したのだと思うと、今までの議論が虚しくなります。彼は、有料化に賛成したことを、市民に何と説明するのでしょうか。

No.451 2012年4月1日「赤ちゃんの駅」設置にまつわる、虚しいエピソード

「赤ちゃんの駅」設置にまつわる、虚しいエピソード



 予算書の中に「赤ちゃんの駅設置事業費」という項目があり、各コミセンなど7箇所におむつを替えるスペースや授乳室を作るものだと説明を受けていました。平成16年に私は、「コミセンをはじめ、全ての公共施設に授乳室を設置するべき」と提案してきた経緯もあり、「やっと実現するのか」と喜んでいました。



 そして予算委員会で、公明党の議員さんが赤ちゃんの駅について質問をすると、「授乳室はカーテンやついたてで仕切って作る」という答弁があり、私はこの答弁に「えっ!?」と反応し、大きな疑問を持ったのです。


 というのは、平成16年に授乳室設置を提案した際、「財政的な問題で設置が進まないのであれば、せめてカーテンなどで仕切った簡易的なものでもできないか」と、設置を強く要望したのです。その時の回答は、「カーテンだけで仕切った授乳室は、ふさわしい環境ではない」というものでした。


 そんな経緯から、市立病院では新病院に移転する際、立派な授乳室が作られました。市役所では個室を設けて、ミルクを作ったり、手を洗ったりできる水回りの整備も設けてくれました。なのに、何故赤ちゃんの駅ではカーテンやついたてなのでしょう?


 私は、赤ちゃんの駅について質問する予定は全くなかったのですが、黙ってはいられず、過去の経緯も含めて説明し、「なぜ考え方が変わったのか」を聞きました。残念ながら8年も前の議論を知っている職員さんは誰もおらず、担当課長さんは、「当時はいなかったのでわからない」という答弁です。


 私の隣には前市長の櫻井議員さんが座っており、「そんな議論もあったな~」という顔をしていましたが、答弁を求めることはできません。最終的に返ってきた答えは、「施設によって機能の判断基準が違う」とか、「お金をかけないでやる方法を考えた」という答弁でした。


 「しっかりとした授乳室設置には財政負担が大きい」、「簡素な授乳室では機能が不十分」ということから、「カーテンで仕切る簡素な授乳室ではダメなんだ」と諦め、個室を確保できる授乳室設置を待ちわびて8年。「やっとできる」と思ったら、カーテンでの仕切・・・。「私の8年前の熱い訴えは何だったのだろう」と、虚しさを感じました。しかも、今の職員さんに、当時の経緯が引き継がれていないことも大きなショックでした。「行政は継続」という言葉は消えてしまったのでしょうか。

No.450 2012年3月24日 町内会の理解を求めず、敬老会助成金を削減!

町内会の理解を求めず、敬老会助成金を削減!

 24年度の予算委員会の質疑では、敬老会の助成金削減問題で複数の議員から質問が集中しました。「敬老会助成金削減はやむを得ない」という議員もいますが、私たち共産党市議団の考えは、敬老会は長い歴の中でまちづくりに貢献してきた高齢者を敬う大切な行事という位置付けを市が持つべきという観点と、直接関わる各町内会の理解を得たうえで方針を決めるべきという観点から、削減反対の立場で質疑を行いました。


 今回市議団を代表してこの問題で質疑を行ったのは、副団長の冨岡隆議員です。冨岡議員は町内会活動に長年携わってきた経緯があり、どれだけ町内会が敬老会事業を大切にしているか、この助成金がどれだけその活動に大きく貢献しているかが身に凍みていることもあり、迫力ある質疑でした。


 敬老会助成金削減は、一人3,000円を出していますが、それを24年度から1,000に引き下げるというのが市の方針です。理由は、「町内会が高齢化しており、敬老会を実施することが困難になってきている」。また、「参加する高齢者も少なくなってきている」。「助成金が出ているから仕方なく敬老会を実施しているという町内会もある」などと、「言い訳」のような説明をしていますが、本音は「高齢化が進み、このままいくと年間6,000万円を超える財政が必要になるから、見直しをしたい」ということのようです。


 私自身、一番問題視している点は、助成金削減について一つ一つの町内会に全く説明しておらず、町内会連合会のみにしか説明していないことです。代表質問で渡辺満団長が、「町内会への丁寧な説明が必要」と指摘し、「各町内会に説明する」と答弁していましたが、予算委員会で他の議員さんが具体的に聞くと、「文章で伝える」というだけです。文章で知らせるということは、一方的に方針を伝達するだけで、説明したことにはなりません。


 そもそも、これまで長い間町内会が敬老会を行ってきた経緯があるのですから、直接町内会の意見を聞いたうえで削減の有無を判断するべきだと思います。私が厚生委員会で「各町内会へ説明し、理解を求めるべきでは」と聞くと、「“わかりました”と理解を得られてから実施することは不可能」という答弁です。理解が得られないことを承知で決めていること事態問題ではないでしょうか。


 市長は、「市民自治を推進し、可能な限り意見をまちづくりに反映する」と市政方針で述べていますが、このやり方が市民自治の推進なのかと、腹を立てています。

No.449 2012年3月18日 給食費の大事な50万円

給食費の大事な50万円

 9年間の義務教育を終え、3月13日に次男が中学校を卒業しました。必ず議会と重なるために子ども達の卒業式には出席できたことはありません。今回もまた、晴れの姿を見ることができませんでした。そんな私に、「ただ卒業証書をもらうだけなんだから来なくたっていいよ」と言う次男でした。


 そして12日は、次男にとっての最後の給食でした。献立表には、「卒業生のみなさんへ」と心のこもったメッセジーが掲載されており、栄養士さんをはじめ、給食センターのみなさんの深い愛情を感じました。最後のメニューは、もずくのフワフワスープ、コスタリカライス、そして「すだちゼリー」です。このすだちゼリーとは、酢橘のことなのですが、卒業に因んであえてひらがなで「すだち」と表示したのでしょうか?


 私はこれまで、何度も訴えてきましたが、改善されていないことがあります。それは、保護者のみなさんからいただいている給食費の会計に計上されている「印刷製本費」という項目の約50万円についてです。これは、口座振替用の依頼書や納入通知書の印刷に使っています。しかしみなさん、給食費が食材の購入以外に使われていることを知っていたでしょうか。事ある毎に、「給食費は食材の購入に使っています。だから未納が増えると給食の質が落ちてしまうので納期を守って払ってください」と呼びかけているのですよ。
 実はこの印刷製本費は、数年前から始まった口座振替時期からのものです。それまでは、「給食費袋」にお金を入れて、子ども達が直接学校に払っており、その費用は給食費では賄っていませんでした。


 しかも、水道代や国民健康保険税などを口座振替にしても、みなさんには手数料を請求していませんが、給食費の手数料は保護者負担です。それに加え、印刷製本費まで保護者に負担させるというやり方は、手数料の「二重取り」の感が否めず、「印刷製本費は一般会計から出すべき」と求めてきました。


 私は、「せめてこの50万円を給食のメニューに反映させることできれば、義務教育最後のメニューに、素敵な想い出の一品を添えてあげられる」と訴えてきたのです。年間約6億6,000万円の給食費の中で、ほんの僅かな金額ですが、約1,700人の中学3年生に使うとすれば、一人300円にもなります。いつもアイディを絞って素敵なメニューを考えてくれる栄養士さんの腕にかかれば、素敵な想い出の一品を生むことのできる貴重なものだと、私は思います。以前は、紅白饅頭がプレゼントされていた時期もあるのですから・・・

No.448 2012年3月10日 防災ラジオのあれこれ

防災ラジオのあれこれ

 今回から数回に渡り、24年度の予算委員会で議論された内容や出来事を、みなさんにお伝えしていこうと思います。まずは防災ラジオについてです。



 新聞でも報道されていますが、いよいよ防災ラジオの購入が正式に決まり、みなさんに普及することになります。仕入れ価格は7,000円、みなさんへの販売価格は1,000円の予定です。高齢などの理由により一人で避難することが難しい要援護者、その援護者、町内会へは無料配布するという方針が予算委員会で明らかになりました。その他、避難所や公共施設、福祉施設などに設置する予定になっています。


 この防災ラジオは、災害が発生した場合、瞬時に災害情報を流すことができ、避難支持や被害の状況などを随時お伝えすることができるため、昨年の大震災で不安を広げた要因である「市からの情報が全くない」という問題が解決でき、「被害の様子がわからない」、「避難するべきなのか」、「どこに避難したらいいのか」という迷いと不安を取り除くことに大きく貢献できると期待しています。


 しかし問題なのは台数です。わずか6,000台しか購入しないということで、市内全世帯の1割にも及びません。しかも、要援護者と援護者、公共施設に設置するとなれば、約3,500台しかみなさんに販売できる台数が残りません。それを、今後確定する浸水予想図の浸水地域優先に販売するという方法を考えているようです。


 私の認識は、ほぼ全世帯でラジオを置いてもらい、市民全員が情報を共有することで被害を少なくすることが目的であると考えていました。わずか6,000台でこの目的が果たせるのか・・・そもそも防災ラジオを普及しようと考えた目的と大きな乖離があることに疑問が膨らみます。


 「広く普及するために次年度も継続する」と言いますが、希望者を募る「手上げ方式」ではなく、みなさんに理解を求めて「全世帯で防災ラジオを置きましょう」と普及促進に力を入れることが、防災ラジオの目的に添うことになり、みなさんの安心安全に繋がるのではないでしょうか。


 そして心配されることは、次年度以降にラジオを購入しようとするときは、仕入単価が高くなるとの話しも聞こえていることです。財政負担が膨らみ、普及が遅れることを懸念しています。

No.447 2012年2月29日 TPP協定の影響はものすごい!!

TPP協定の影響はものすごい!!



 今日は、TPP(環太平洋経済連携協定)についてお伝えします。昨年12月に、北海道が「TPP協定とその影響について」を発表し、28項目について現段階で想定される影響を示しました。


 たとえば、北海道での農産物への影響については、米・小麦・甜菜・澱粉・酪農・肉用牛・豚の7品目について試算しており、その影響額は6,180億円の損失、さらに関連産業や地域経済への影響を含めると2兆1,254億円の損失ということです。


 また、JAとまこまい広域が独自に試算した広域内の影響額は58億円の損失、米については90%、小麦は99%、甜菜は100%影響を受けると試算しており、「もう日本で砂糖は作られなくなるだろう」とまで言われています。地産地消の観点かから、学校給食では道産小麦を使用したパンが食べられていますが、それも叶わなくなり、北海道産の美味しいお米も手に入らなくなるということを、この数字は物語っています。


 当然ながらこれは、苫小牧市内で営農している方々へも同様の影響を及ぼし、約30戸の農家の方々を苦しめることにも繋がります。当市の農業委員さんからは「もう我々は農家をやっていけない」という声も出されているのです。しかし市長は、「物流の拡大による経済効果も期待できる」と、TPP反対の姿勢はありません。


 「本当に経済効果が期待できるのか・・・」、私は疑問を持っていましたが、道の示した「影響」の中に「道産品の輸出拡大」という項目があり、確かに「TPP参加国への輸出拡大の可能性が高まる」とありますが、「ただし、本道の大口輸出相手国である韓国・中国などが参加していないため、大きな効果は期待できない」と明確に記しています。


 そればかりではなく、「道内中小企業の受注機会への影響が懸念される」、「季節労働者対策に影響を与える恐れがある」などという記述も随所にあり、農業関連産業以外にも地域経済に大きな影響を及ぼすことが想定されています。


 そして、これらの影響を分析し、その結果を示した上で、「道としては、道民合意がないまま、関税撤廃を原則とするTPP協定には参加しないよう強く求めていく」と明確に表明していることに、私は共感をしています。市長も同じ立場に立ってもらえると、「さすが!」と言えるのですが・・・。


 3月12日には、JAが中心となりTPP反対の大集会が市民会館大ホールで開かれます。いつまでも美味しいお米や野菜を食べ続けられるように、そして何よりも日本の経済を守るために、みんなでTPPに反対しましょう!

No.446 2012年2月24日 腹が立ちますが、健診が無料になります

腹が立ちますが、健診が無料になります



 24日には市長の『施政方針』が発表されました。その中で、「生活習慣病の予防のため、特定健診の自己負担を全て無料にします」と表明しました。これは大変嬉しいことであり、良いことではあります。しかし、この言葉を耳にした瞬間、私は驚きとともに複雑な思いをぬぐい切れませんでした。


 というのは、こんな経緯(いきさつ)があるのです。以前特定健診(当時は健康診断)はもともと無料でした。それを有料化にしたのは前市長で、「国・道を上回るサービスの見直し」事業により、突然1,200円の料金徴収を発表しました。もちろん私たち市議団は予防医療推進の立場から大反対したものの、賛成多数で強行されたのです。ちょうど、市営バスの高齢者無料パスの廃止と同じ時期でした。


 有料化直後、健康診断の受診率が急激に低下したため、党市議団は「受診率の低下は、結果的に病気が重度になるまで受診しなくなる。市民の健康を守る立場と医療費抑制のために健康診断の無料化、あるいは軽減をすべき」と指摘しました。その後、65歳以上は無料、それ以下は800円に値下げし、現在まで続いています。


 しかし、先の議会で有料化に賛成したはずの公明党議員が、「特定健診の無料化をするべき」と言い出したのです。途端に、「有料化に賛成したのは誰よ~」という野次のような私語が議場に飛び交いました。そして、呆気に取られたのは私たち市議団です。腹が立つやら呆れるやらで、言葉も出ません。


 さらに、新年度に無料化を打ち出した市長の真意は何なのでしょう・・・。市長自身が市民の健康のために考えてくれたことなのか、それとも公明党の提案を生かしたのか・・・確かめる気にもなりませんが、みなさんにとっては良いことなので、じっと堪えています。しかし、一度有料化に賛成しておいて、今更「無料化に」と言うのは、虫が良すぎるのではないでしょうか。彼らに一貫性はないのでしょうか。本音を言うと、かなりムカついています。


 何はともあれ、みなさん、健康のためには何とか時間を作って、特定健診を受けましょうね。早期発見、早期治療が何より大切です。しかも、無料になるのですから・・・。

No.445 2012年2月18日 民主党政治、頭に来ることばかりです

民主党政治、頭に来ることばかりです



 次男の受験が目前に迫った矢先に、次女のクラスが学級閉鎖に、ついには次女も高熱を出し、インフルエンザB型と診断されました。それが何と私立高校受験日の前日のことです。「家族に蔓延させてはけない」と、できるだけ次女と家族の接触を避けるように努め、家の中でのマスク着用を義務付け、ハラハラした日を送りました。そのかいあってか、次男は無事に受験ができました。


 ところで本題です。前回は「家庭ごみの有料化」で腹が立っていることをお伝えしましたが、最近は新聞報道を見る度に腹を立てています。まず、自民・公明が「民主党の態度が不誠実だ」と予算審議を拒否している問題です。


 先の総選挙で民主党の目玉政策だった「子ども手当」と「公立高校の無償化」を「無駄だ」と自公が言っており、見直しを要求しています。そのための協議に民主党が応じないことが審議拒否の理由です。さらに、予算を成立させたい民主党は、密室の談合で自公に謝罪し、見直しについて予算に反映する約束を文章で交わしたのです。


 子ども手当や高校の無償化は、選挙で得た国民の声であり、それを見直さないことを理由に審議を拒否する自公も許せませんが、総選挙で国民に約束した政策を投げ捨てる民主の姿勢は、怒りを抑えられません。


 もう1点、消費税増税を含む「社会保障と税の一体改革」の議論も、かなり頭に来る問題です。当面あと5%増やすと言っている消費税のうち、社会保障の充実のために使うのは1%分だけです。そして年金の引き下げと支給年齢の引き上げ、後期高齢者医療保険料と介護保険料の値上げ、子ども手当の減額などなど、社会保障の改悪メニューがずらりと並び、「充実」なんて全く言えないのが実態で、「何が一体改革だ」と言いたいです。


 消費税増税は、経済を支えている国民の暮らしを直撃し、雇用の7割を占める中小零細企業にも大打撃を与え、「持ちこたえられない」という声が溢れており、経済全体がさらに落ち込んでしまうことは目に見えて明らかです。


 一方、現状の所得税は、1億円の所得をピークにどんどん税率が下がる仕組みになっており、100億円の所得の方と、1,500万円の方はほとんど同じ税率にまで下がります。そんな大金持ちから応分の負担をしてもらえば、消費税に頼らなくても税収が得られ、さらに一旦は「止める」と言った八ツ場ダムなどの不要不急の公共事業や軍事費、米軍への思いやり予算、政党助成金などの無駄をやめれば、社会保障の充実ができるのではないでしょうか。

No.444 2012年2月9日 「家庭ごみの有料化」に腹を立てています!

「家庭ごみの有料化」に腹を立てています!



 さあ、まもなく2月議会とともに平成24年度の予算委員会が始まり、約1ヶ月の長い闘いの幕開けです。もう何度も経験してきましたが、寒い時期にも関わらず、汗が流れる落ちるほど最も緊張し、重圧な責任を感じる仕事であるのが、この予算委員会です。



 一般会計予算審議を担当することになった私は、これまでの住民の声や課題を一つ一つ整理し、どの問題でどんな視点の質問をするべきか、頭の中で組み立てながら準備をしているところです。


 そして、私自身今でも怒りが治まらず、考えただけで冷静さを失いそうになる問題は、『家庭ごみの有料化』です。この予算委員会は、関連施策が議論になり、「市民理解」について焦点になると思います。しかし、市では「まともな説明」をしようとしていない態度に、私は怒りを抑えられません。


 1月17日の厚生委員会では、「有料化するとごみが減る」と説明している根拠として、他都市の実態調査の報告資料の提出を求めました。以前の厚生委員会では「函館市→21%、釧路市→27%、帯広市→11% ………」と、各市のごみが減った実績を示す資料が提出されていますが、「なぜ減ったか」を調査・分析した説明が未だにありません。それが解る資料を求めたにも関わらず、結局出された資料は以前の資料と全く同じものです。説明をする気がないのか、それとも調査をしていないのか、その態度に一番腹が立ちます。


 資料を出さない理由が何であれ、「有料化すればごみは減る」と説明している以上、納得できる根拠を示す責任があるのではないでしょうか。他会派の議員さんから「有料化しても目標値までごみが減らなかったら、市民にどう説明するのか」という質問が出されましたが、「絶対にごみは減る」と胸を張るだけでは、市民は納得しないし、説明責任を放棄しているとしか思えません。


 「24年度には、『ゼロごみ大作戦ステージ3』を実施して、有料化についてしっかり市民説明を行う」という方針のようですが、「そもそも」から説明できないのであれば、どんなに頑張っても説明したことにはならず、市が有料化を「強行」したという実感しか湧きません。


 予算委員会に向けて「冷静になれ!」と自分自身に言い聞かせながら、全力投球して頑張りたいと思います。

No.443 2012年1月27日 早起きの「とっておきのご褒美」

早起きの「とっておきのご褒美」

 とても寒い日が続いていますね。朝布団から出るのも辛く、目覚まし時計を止めてからも布団の中でモゾモゾし、あわてて起きだしている私に「もっと余裕を持って起きたら?」と、長女にまで言われている毎日です。


 介護施設で働いている長女の「早番」の時は、朝7時半までに出勤しなくてはならないのですが、その時間のバスがありません。ただでさえ少しでも長く布団の中に居たい私なのですが、仕方がなくいつもより早く起きて、7時少し前には家を出て車で送っています。


 そんな私に、一つだけ「とっておきのご褒美」があるんです。この時期の7時前というと、朝日が水平線から顔を出すのをちょうど見ることができるのです。


 海の向こうから真っ赤な太陽が少しだけ顔を出し、同時に空も真っ赤に染めます。どんどん昇り、すっかり姿を出した頃には真っ赤だった太陽が少し朱色に変わり、さらにオレンジ色へと変化していくのです。それは、例えようもないほど美しい光景で、眠い目と寒さをこらえて運転している私への大きなプレゼントのような気持ちになります。


 長女に、「どのくらい昇と、白く光る太陽になるんだろうね?」と声をかけると、「ず~っと見ていたらわかるんじゃない」という返事でした。ちっともロマンチックじゃないし、ましてや「私は運転しているんだから無理でしょう」と、心の中で文句を言っていますが、「早起きは三文の徳」以上のもの得たようなルンルンした気分を味わっています。


 ところで、前回お伝えした「いなくなった青年」は今も音沙汰がなく、何の進展もないまま、今度は刑務所から出所したという男性が、「住む場所が無く、仕事にも就けないので生活保護を受けたい」と、党地区委員会に相談に訪れました。しかも市役所では「共産党に行きなさい」と言われて来たというのです。「なんという市の応対だ」と憤りながら、地区委員会の職員が応対してくれました。


 生活保護を申請するには居住場所を確定しなければなりません。青年がいなくなったことで、アパートを提供してくれた不動産屋さんに迷惑をかけてしまったので、この男性の件をお願いすることを躊躇していました。ところが、「青年の件では誠意を持って謝罪に来てくれた。党が関わっているのであれば協力します」と、快くアパートを貸してくれたのです。本当に有り難いことです。それに引き替え、「市の対応はあまりにひどい」と言わざるを得ません。まず、「支援の窓口」という認識をから持ってもらいたいものです。

No.442 2012年1月25日 仕事と住む場を失った青年は、いま何処に?

仕事と住む場を失った青年は、いま何処に?

 先日、一人の青年が日本共産党苫小牧地区委員会を尋ねてきました。その青年の話では、こんな事情でした。



 昨年11月に千葉から青森へ出てきて、社長さんと同居しながら二人で仕事を始めたそうです。そして、お正月休みを利用し友人に合うために千葉に帰り、休み明け再び青森へ戻ると、社長さんと暮らしていたアパートは引き払われ、自分の荷物も何一つ残っていなかったそうです。


 慣れない土地で一人きりになり、何が何だかわからず途方に暮れた青年は、昔の記憶をたどり小樽に親戚がいることを思い出したそうです。彼には両親がいるようですが、複雑な少年期の生い立ちから20年以上も連絡を取っておらず、親の居場所もわからなとのことです。汽車を乗り継ぎ親戚宅を探しましたが、すでに転居していた親戚には会えなかったそうです。


 頼みの綱で小樽市役所を尋ねると1,300円を渡され、「違う街に行きなさい」と言われたそうです。その1,300円で次にたどり着いたのが千歳市。しかしそこでもお金を渡され、違う街に行くように言われたそうです。そして、苫小牧に行き着き、市役所に行ったそうですが相談にはのってくれず、「困った時には共産党に行きなさい」と昔の同僚が言っていたことを思い出し、党地区委員会を訪れたといういきさつでした。


 直ぐさま青年の意向を聞いたうえでアパートを探し、仕事が見つかり自立できるまでという条件で生活保護の申請をしました。何も生活できる物を持たず、身一つだったため、当面の生活を賄える大まかな生活用品を集めました。


 ところがその直後、青年は姿を消してしまったのです。途方に暮れたのは、今度は私たちの方です。何度もアパートに行っても暮らしている気配はなく、携帯電話に連絡を取っても音信不通。


 何のために私たちに助けを求めに来たのか、不思議でなりません。まだ保護費が支給されたわけではないので所持金もなく、他に何かを得たわけでもありません。ただ、住む所が決まり、生活保護を受けられる目処が付いただけです。一晩、寒いフェリーターミナルで過ごしたことを、辛そうに話していた顔をつい思い出し、「どうしているのか」と心配してしまいます。


 小樽や千歳、苫小牧市役所での冷たい応対が真実だったかどうか、今となっては判断ができません。ただ、今回と同じような応対をされたという方を、これまで何度も見てきました。今後も私たちは、住む場を失った方たちの力になりたと思いますが、まずは行政の「支援窓口」の必要性を感じます。


 最後に、青年がいなくなり迷惑がかかったことで、今後の困った方への支援体制に影響がでないことを望むとともに、アパートを提供してくださった不動産屋さん、親切に保護申請の相談にのってくれた職員さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

No.441 2012年1月18日 家庭ごみの有料化が採択されてしまいました

家庭ごみの有料化が採択されてしまいました

 17日に家庭ごみの有料化審議のための厚生委員会が開かれ、残念ながら賛成多数で有料化を決める条例改正案が採択されてしまいました。反対したのは私だけです。次は、3月の本会議での採決になりますが、有料化に反対なのは共産党市議団だけなので、ほぼ有料化が決定するでしょう。


 私は、質疑の中でまだ疑問が残り、継続審議を求めましたが、他の全会派から「今日の委員会で結論を出す」という方針が出され、当然一人で主張しても数の力では叶いません。


 反対の大きな理由は、市民理解が得られていないことにあります。平成20年に「市政運営への市民参加を促進し、住民自治によるまちづくりの促進を資する」ことを目的とした『市民参加条例』を制定しました。その条例には市民の意見を聞くための手法として、審議会や市民会議、説明会などを開くことが位置付けられています。


 しかし、市民の意見を聞く場として実施された「住民説明会」がそれに相応しい場だったかどうか、条例の主旨からも疑問が残るものだったことは、参加した方全員が感じたことと思います。条例には「市民が参加しやすい環境の整備その他必要な措置を講じるよう努力しなければならない」とありますが、この努力も図られておらず、「充分だったとは言えない」と、担当者も認めています。


 その他にも、「有料化でごみは20%削減する」という説明はありますが、「他都市では有料化でごみが減っている」と、数字だけの実績を述べるだけで、「なぜ減ったのか」という説明を求めても、全く回答ができません。


 さらに、「3億円の有料化収入がある」というものの、市が提出した「収入使途案」の中身は何の裏付けもなく、「現時点の想定」「市民に示せるものではない」と言います。「それなら使途案を示す意味がない」と、私は指摘せざるを得ませんでした。


 市民の意見を聞く場の不十分であり、有料化の賛否も聞こうとしない、ごみが減る根拠も示せない、3億円の使い方は空想、どれを取ってもみなさんに理解してもらえるような説明がないまま、市民負担となる重要な施策を決めてしまっていいのかと、憤りを感じるのと同時に、自分自信の力不足を痛感し、今落ち込んでいます。


 賛成した会派は、「家庭ごみの有料化の実施に当たっては、有料化の趣旨について、今後も引き続き市民の理解を得る丁寧な説明をするべきである」という、たった2行の付帯決議を付けての賛成です。有料化が決まってしまってから有料化の趣旨を説明されても、市民としては反対できる余地は残されていません。有料化前にしっかり取り組むべきことが、この付帯決議の中身ではないでしょうか。

No.440 2012年1月11日 辰年はこんな年にしましょう!

辰年はこんな年にしましょう!

 『こんにちは』を読んでいただいているみなさん、今年もよろしくお願いします。みなさんはどんな新年を迎えましたか。年明け早々にどっかりと雪も降り、寒い日が続いていますが、体調を崩していませんか。高熱が出る風邪が流行っているようです。気をつけてくださいね。



 私は、正月3が日をゆっくり過ごさせていただきました。が、先月から介護施設(グループホーム)で働き始めた長女は、大晦日の31日も仕事、1日、2日、3日も仕事、4日がようやく休みで、5日からまた仕事でした。なんだかお正月気分を家族で味わうには申し訳ないような気持ちになり、普通の休みのように過ごしました。唯一お正月を感じたことと言えば、お年玉を渡さなければならなかった瞬間だけでしょうか。


 さて、今年は辰年ですね。私の母の干支でもあります。祖母が「お前の母さんは辰年だから“きかない”んだ」と、私に話していたことを辰年のたびに思い出します。だから私も「きかない」と言われる所以かもしれません。


 ところで、どうして『龍』と書かないのか不思議ですよね。『辰』の読みは「しん」で、源字は『蜃』と書くらしく、二枚貝が開き弾力のある肉をピラピラと動かしている様子を表しているそうですね。「動いて伸びる」「整う」という意味もあり、草木が盛んに成長し形が整う状態を表すらしく、庶民に浸透させるために『龍』を当てたと言われているそうです。すくすくと成長する子どもへの願いが込められているのでしょうね。「辰年は“きかない”」なんて、どこからきた話なのかしら・・・


 そこで、ちょっと調べてみると、今年中国ではベビーラッシュになるそうですよ。中国には「望子成龍(我子を龍に)」という言葉があるらしく、辰年にちなんで子どもの出世を願うんだとか・・・。日本でもこの言葉にあやかり、少子化脱却の年にしたいですね。


 少子高齢化などなどの理由で、今年は消費税増税議論が具体的になりそうです。私たちは「増税反対の正念場の年」と位置付け、頑張らなければと決意しスタートさせました。いつも増税には「社会保障のため」と言うけれど、どんどん悪くなる社会保障の現状で、「安心して子どもが作れない」「老後が心配」と不安を抱き、「もう騙されないぞ」と疑問を抱いているみなさん、力を合わせて増税阻止を勝ち取る年にしましょうね。