〜こんにちは 日本共産党小野寺幸恵です
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2023年4月

No.996

2023年4月12日

日本共産党は「反社会的」ですか?

 今週に入り、国際勝共連合の名前でチラシがまかれています。チラシには、『日本共産党こそ「反社会的」じゃないの?』と大きく書かれ、共産党は暴力革命を堅持する政党であることを強調しています。全くの事実無根です。

 国際勝共連合=統一協会です。「共産党こそ反社会的」という表現は、私たち日本共産党が「統一協会は反社会的組織」と言ってきたことへの反撃でしょうか? 統一協会がやってきた政治家を利用した勧誘の誘導や国民に過度な不安を与えて売りつける霊感商法、高額献金の強要などは、まぎれもなく「反社会的」な行為です。

 では、なぜ国際勝共連合(統一協会)は共産党を暴力政党というのでしょうか。チラシには、「1950年代に武装闘争を掲げ、数々の騒乱事件や警察襲撃事件を起こしています」と書かれています。しかし、公安警察が70年にもわたり調査をしても、何一つ証拠が出ていません。おそらく、日本共産党を陥れるでっち上げだったのでしょう。

 過去の嘘を今さら持ち出しても、事実を知っている人なら、「バカげたこと」と見向きもしないと思いますが、知らない人にとっては卑劣な誹謗中傷です。岸信介元首相が発起人となり1968年に結成した国際勝共連合。それ以来、反社会的な実態を知りながら、自民党は共産党攻撃のために利用してきました。今回のチラシはその延長の作戦なのでしょうか。また、統一協会の解散を求める日本共産党が邪魔だということなのでしょう。

 安倍元首相が亡くなり、国民のなかに統一協会の反社会性が一層明らかになりました。自民党を始め多くの国会議員が統一協会と関与し、その広告塔として信者を増やし、被害を増やしていったことも明らかになりました。多くの国民が統一協会の解散を求める一方、岸田首相は真相を明らかにしません。そのことこそが、問われるべきだと、私は言いたいです。

 嘘のチラシで選挙を汚し、民主主義を壊す今回の行為に対し、日本共産党は強く抗議をしています。自民党は、一刻も速く統一協会との癒着を断ち切り、岸田首相は真相を調査し明らかにすべきです。

 16日からいよいよ市議選挙が始まります。こんなチラシに負けずに頑張ります。なお、公職選挙法の規定により、次回のこのニュースはお休みします。

No.995

2023年4月3日

坂本龍一さんの訃報で思う

 坂本龍一さんが亡くなったというニュースに驚きました。病気療養中との報道は耳にしていましたが、早すぎる訃報です。反戦平和や脱原発などの活動の先頭に立ってきた坂本さん。国家前でのデモにも参加し、憲法9条の精神に基づき安保法の廃止を求めて声をあげてきました。その姿に多くの国民が勇気づけられ、全国に共感が広がったと思います。私もその1人であり、それだけに残念でなりません。

 坂本さんは、核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名の呼びかけ人にもなっています。坂本さんはメッセージで、条約は「歴史的快挙」と表現する一方、「世界から核兵器がなくなる日が来るのでしょうか。それにしても、唯一の戦争被爆国である日本の態度には情けなく、憤りを感じます」と述べています。

 「歴史的快挙」でありながら、日本政府が署名をしないという大きな矛盾に、私も同様に怒りを覚えます。ロシアがウクライナへの核兵器の配備を表明しており、ますます条約の重要性が増しています。原爆であれだけ苦しんだ経験を持つのに、ここでもアメリカの顔色を伺っている岸田政権は情けなく、核兵器廃絶を願う世界中からの背信行為だと思います。

 ところで、私が初めて坂本さんを知ったのは中学3年生の時です。クラスの男の子数人がラジカセをこっそり学校に持って来て、聞いていたのがイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の曲でした。歌はなく、聞いたことのない楽器の音が印象的でした。それが、坂本さんが担当していたシンセサイザーというものだと知り、当時はもの珍しく斬新に感じました。松田聖子さんや、田原俊彦さんなどのアイドルが人気絶頂の時期だっただけに、私は“大人の音楽”のような気がしていました。

 坂本さんが好きだった一節は、「芸術は長く、人生は短し」だそうです。坂本さんの音楽への強い思いを感じます。音楽の評価は世界的に高かった坂本さんですが、加えて平和を願う強い熱意を持っていたと思います。音楽の偉業は誰にも真似はできませんが、平和の課題は私たちが引き継がなければなりません。自分にできる形で、私も平和を発信していきたいと思います。

2023年3月

No.994 2023年3月28日 『なにより平和!』を訴える

『なにより平和!』を訴える

 先日、「私は自民党」という方とお話しする機会がありました。その方の母親は共産党員だったそうで、女性の地位向上や男女平等を訴えて活動したそうです。それなのに自分が自民党になった理由について、「自民党の中で他党派との協調を実現したかった」と話していました。

 また、「今の自民党にはガッカリしている」といい、岸田政権は閣議決定を連発し、何でも数の力で通す。民主主義は少数意見を尊重するものなのに、自民党は民主主義を履き違えていると強調します。

 さらに、「私は一滴の水滴を大事にしたい」と言っていました。水滴が水に落ちると波紋ができ、どんどん広がっていく。1人の小さな声でも発することで、波紋のようにどんどん広がっていく、そんな現象を大事にしたいと話してくれました。私は感動を覚えました。

 そして、「私はアンチは大事だと思う」とも話していました。アンチとは「反対」「対抗」を意味します。自民党の強引な政治へのアンチは必要。だから日本共産党に期待していると言っていただきました。

 岸田政権が進める大軍拡・大増税をストップさせること、原発再稼働と新規建設をストップさせること、社会保障の改悪をストップさせることなど、“アンチ”である日本共産党の存在意義の重要性を、自民党の方に語ってもらえたこと、嬉しく思いました。

 私は、26日に行われた森本健太さんを励ます集会に参加しました。後援会長であり、元市議会議員の常野宏昭さんが挨拶のなかで平和について語ってくれました。常野さんが最初に市議候補になった57年前は、ベトナム戦争の最中で、市議選挙ではあったけれど、一貫して戦争反対を訴えてたたかったそうです。そして市民からの共感が広がり、当選できたと言います。

 そして今、ロシアによるウクライナ侵略の最中。子どもも、女性も、病気で入院している人も容赦なく殺された。さらに原爆の配備も辞さないプーチン。常野さんは、この戦争を止めようと声を上げることが必要ではないかと強調しました。

 全くその通りだと思います。ロシアの動きに乗じて大軍拡をすすめる岸田政権の方針は、国民をも危険にさらします。だから私は軍拡計画へのアンチとして、「なにより平和!」を掲げて訴えたいと思います。

No.993 2023年3月21日 大門氏の講演で明らかになった軍拡計画の本当の理由

大門氏の講演で明らかになった軍拡計画の本当の理由

 18日におこなった『政治に春をよぶつどい』には、200名を超える方に足を運んでいただきました。とても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

 大門実紀史さんにはこれまでも何度か講演をしてもらっており大好評でした。「また大門さんの話しが聞ける」と、大門さん人気も大きかったと感じています。

 大門さんはご存じの通り前参議院議員で日本共産党の政策委員会副責任者、特に経済分野を担当しています。

 講演は経済のことを中心に話してもらうことになっていましたが、大門さんは今重要な軍拡問題を冒頭に話してくれました。今岸田政権が進めている軍拡は、ロシアによるウクライナ侵略などを意識した「防衛」ではなく、その前から計画されていたというのです。

 2021年に自民党の国防族議員が、いきなり「軍事費を今の2倍にする」と言い出したそうです。その理由は、アメリカからの武器購入費が増えたことで、日本の軍需産業の売り上げが下がっているからだと言います。「では、アメリカから買わず、日本で調達しては」と言うと、国防族議員は「アメリカの要求にも応じなければならないので、軍事費を2倍にして日本からも調達する」とのこと。

 しかし、軍事費を増やすためには国民への説明が必要になります。そこで、岸田政権が取った策は、ウクライナ情勢を理由に国民の不安を煽り防衛力強化に誘導すること、あわせて敵基地攻撃能力保有の必要性を強調することだったというのです。つまり、最初から軍拡計画があって、後から起きたウクライナ侵略を利用したという「姑息な」手法です。

 そして、アメリカら買っている主な戦闘機はオスプレイとF35戦闘機です。どちらも欠陥機でポンコツ、アメリカでは使えないものを日本に売り付ける、いわゆる「アメリカの在庫一掃セール」だと大門さんは言います。

 さらに、日本の軍需産業は三菱重工業や川崎重工業、日本電気などの大手企業で、自民党へ多額の献金をしています。まさに軍拡計画はアメリカと大企業いいなりの構図と言えるのではないでしょうか。

 国民の生活が大変な時に、暮らし対策そっちのけでアメリカと大企業の求めにだけ応じる岸田政権の姿がいよいよ明瞭です。軍拡増税には反対しなくてはなりませんね。

No.992 2023年3月14日 市民の声が大きな後押しに

市民の声が大きな後押しに

 任期最後の議会が終わりました。市議団3人で協力し、力を合わせて頑張ったと思います。議会では色々なドラマがありました。今回はその一部を紹介します。

 苫小牧の乳幼児医療費助成の対象は小学校入学前までです。そこで、「せめて中学卒業まで拡大を」と、『乳幼児医療費助成の年齢拡大の署名』に取り組み、みなさんに協力していただいています。さらに代表質問でも中学卒業まで拡大するよう求めました。これまでは前向きな答弁がなかったのに、今回は「何歳まで対象にできるか検討する」という良い答弁が返ってきました。世論の力ではないでしょうか!! 引き続き署名に取り組み、最低でも中学卒業までが対象になるよう頑張りたいと思います。

 そして、苫小牧駅前の再開発問題では、多くの市民のみなさんからの要望だった、雨の日も、冬の寒い日も、遊ぶことができる屋内公園を提案しました。これにも、「非常に有益な施設である」と、前向きの答弁でした。

 さらに、健康なまちづくりという観点から、ウオーキングに特化した運動施設『健康ドーム』の機能を駅前再開発に盛り込むことも提案しました。これも市民からの声です。そして答弁は、「非常に重要な視点」と、検討が約束されました。市民の声はやっぱり強力です。
ただし、旧サンプラザビルの解決が大前提です。市長に頑張ってもらうのはもちろんですが、駅前再開発を願う市民の声が、解決への大きな後盾になると思います。

 次に、強い憤りを感じることもありました。それは泊原発の問題です。市長は、安全を確保したうえで1日も早く再稼働すべきという方針です。そこで私は、原発を動かせば廃棄物(核のごみ)が出る。未来の子ども達に危険な物を残しても再稼働すべきと思っているのかと聞きました。市長は、「人類の力があれば解決できる」と言い、再び「1日も早く再稼働すべき」と強調しました。

 人の力ではコントロールできない原発。そして、未だに核のごみの処理方法が見つからない現状なのに、あまりに無責任ではないでしょうか。知事が、市民理解が得られないIR誘致を見送ったのは、世論の力が大きかったと思います。同じように、「子ども達の未来に危険な原発はいらない」と、声をあげようではありませんか。

No.991 2023年3月7日 ごみと一緒の焼却から冷凍保存に!!

ごみと一緒の焼却から冷凍保存に!!

 昨年9月に、市の動物火葬場の廃止についてこのニュースで紹介したのを覚えていえるでしょうか。今回はその続編です。

 市は、市直営の動物火葬場を廃止し、民間の動物火葬場を使ってもらうという方針です。民間の火葬料金(1万円台から3万円くらい・ペットの大きさにもよります)が払えない方は、沼ノ端クリーンセンター(ごみ焼却施設)で遺体を受け入れ、焼却することを検討しており、私は「ペットは家族同然であり、ごみと一緒に焼くことに納得ができない」と指摘し、火葬料金が払えない方への補助制度の創設を提案していました。

 その後、市では色々考えてくれ、その結果が今議会で報告されました。私はそれを聞いてびっくり仰天!! その内容は、経済的な理由で火葬料金の準備ができない方は、その費用が準備できるまでの間(最長4か月間)、市が預かってくれ、冷凍保存するという方法です。

 なぜ4ヵ月なのか、それにも根拠がありました。市の調べでは、犬のエサ代が1ヵ月約9,000円、猫の場合は7,000円だそうです。飼い主が、ペットが生きている間にかかったエサ代を積み立てた場合、4か月あれば火葬料金が捻出できるという計算のようです。

 それにしても、“冷凍保存”って、ペットがかわいそうです。ごみと一緒の焼却よりは良いのかもしれませんが、私は評価できません。数か月後、火葬料金が貯まって引き取りに行くことになりますが、冷凍になったペットとのご対面は悲しすぎると思います。

 市民の声を聞くと、やはり「冷凍なんてひどすぎる」と言う声が少なくなく、「誰がそんなこと考えたの?」という疑問も複数ありました。
市民の願いは、亡くなったときに天国へ送ってあげられるように、火葬料金の負担軽減の支援をお願いしたいというものです。シンプルに、その方向で考えてくれたら良かったのに、スゴイ “変化球”が帰ってきました。

 市は、ペットを飼っている人と飼っていない人の公平性を理由に料金の負担軽減はできないと言いますが、飼っている人だけ得しているという感覚が生まれるのでしょうか。みなさんは、どのような感想をお持ちですか。

2023年2月

No.990 2023年2月28日 『健康ドーム』と『生活支援長屋』で健康に

 『健康ドーム』と『生活支援長屋』で健康に

 ただいま2月議会の最中です。予算委員会も含め会期は3月10日までです。以前、代表質問は私がやるとお伝えしましたが、今回は冨岡隆議員が務めてくれました。

 その中で私たちが行った新しい提案をご紹介します。雨の日も、冬の寒い日も、凍結路面でつるつるの日もウオーキングができる運動施設を作り、健康なまちづくりを目指そうというものです。名付けて『健康ドーム』です。

 これは、市民からの提案でした。健康づくりには適度な運動が不可欠。でも冬は路面も悪く高齢者などは戸外に出る機会が少なくなるため、運動不足になりがちです。特に、糖尿病のある方は運動が欠かせず、「ウオーキングは糖尿病を改善する魔法の薬」とも言われています。

 『健康ドーム』は健康寿命の面からも重要です。健康寿命は「日常生活に制限のない期間」と言われています。苫小牧の平均寿命は、男性が79.3歳、女性が86.4歳である一方、健康寿命は男性が64.7歳、女性66.4歳と大きな差があります。健康で長生きしたいというのは誰もが願うこと。この差を縮めることがみんなの幸せであり、医療費や介護費を抑えることにもなります。ぜひ、将来のまちづくりに位置づけてほしいと思います。

 もう1つ、私は予算委員会で提案したいことがあります。それは、『生活支援長屋』を作ること。今課題になっていることは、市立病院などの「急性期病床」の退院後に移行する「回復期病床」が不足していることです。そこで『生活支援長屋』は、急性期の退院後、自宅に帰るための一時的な住まいとして足寄町で取り組んでいる先進事例です。その他、自宅での生活が困難で施設入居を待機している方なども利用できます。

 苫小牧でも介護施設が不足しており、今後の高齢化を考えると『生活支援長屋』の必要性は大きいと思います。

 また、エレベターのない市営住宅の3階以上に住んでいる70歳上の世帯は259世帯おり、引きこもりがちになります。そうなれば体力や認知機能の低下が心配です。3階以上からの住み替えができるまでの間、そういう方も『生活支援長屋』の対象にできたらと思います。医療・介護の狭い視野ではなく、市民が元気で健康でいられるまちづくりとして進められたら最高です。

No.989 2023年2月21日 コロナを「5類」に!! 病院ベッドも削減

コロナを「5類」に!! 病院ベッドも削減

 政府は、5月8日から新型コロナウイルス感染症を「5類」に移行する方針を出し、岸田首相は「平時の日本を取り戻す」と言っていますが、今でも感染者が多い現状で市民の不安は増すばかりです。しかも、「コロナは終わった」というイメージを与えてしまい、ますます感染が広がる不安もあります。

 「5類」になったらどうなるのでしょうか。市立病院はでは、コロナ病棟を解消し、一般病棟に移行することになります。感染症のベッドはコロナ前の4床のみとなり、地域の病院でもコロナは普通の病気として扱うことになるでしょう。

 これは良いことなのでしょうか。これまでコロナの拠点病院として市立病院があり地域の病院が一般病床として役割分担をしてきました。今後はどの病院でも診れるとなれば、新たな体制構築が必要となり、一定の時間がかかります。発熱外来の設置には病院の負担が大きいため、懸念する声もあるようです。

 医療機関への補助金も廃止されることになり、国民の負担も発生すれば、病院の負担は増え、受診控えも起きてしまい、命と健康の不安を広げるのではないでしょうか。
だからこそ、全国知事会と日本医師会は連名で、「医療現場に混乱を生じさせることなく、国民の生命および健康を守りながら円滑に移行するように」と、公費負担の継続を含め7項目の要請をしています。

 さらに心配なのは、政府が全国の436の公立・公的病院の急性期病床を2025年までに6600床も減らす計画を進めていることです。公立・公的病院は、コロナ患者の受け入れで果たした役割は絶大です。厚生労働省の資料でも、大きく評価しており、「感染拡大時等の対応という視点を持って、公立病院の経営を強化していくことが重要」と明記しています。なのに病床を減らすなんて、無茶苦茶です。

 軍拡のテーマでこのニュースを書いた時も、岸田首相の答弁が無茶苦茶だと指摘しましたが、今の政府がやることは何でも無茶苦茶ですね。私たち市議団も、今議会に5類になっても公的支援を継続するようにと、「要望意見書」を提案します。他の会派からも賛同をもらい、ぜひ国に出したいと思います。

No.988 2023年2月15日 子どものための『フリースクール』に

子どものための『フリースクール』に

 今年4月から『フリースクール』が始まります。『フリースクール』とは、民間を活用し、不登校の子ども達が通う施設をいいます。どのような運営が子ども達の支援につながるのか、ここが重要だと考えています。

 これまで不登校に対する国の考え方は「学校復帰」が前提でした。しかし、子どもや保護者の声、専門家の意見などから、「学校復帰」を前提とせず、「不登校はだれにでも起こり得る」ということから、多様な場で支援していくことが必要という考え方に変わりました。そのうえで『フリースクール』は、子どもたちを社会から孤立させないための1つの居場所として期待されています。

 『フリースクール』に通うことで、学校との関係が途切れてしまうことは避けなければなりません。『フリースクール』に通うことになっても、学校や先生との関わりが重要だと、市教委は話します。「学校に戻ってきてほしい」「自分の学校で卒業してもらいたい」というのが担任先生や校長先生の気持ち。学校復帰を強制するのではなく、「待っているよ」という気持ちを伝え続ける心が通う取り組みの必要性も訴えています。

 では、苫小牧で始まる『フリースクール』はどんなところでしょうか。今現在3ヶ所が予定されており、これまでも不登校の子ども達の支援に関わり、居場所づくりとして取り組んできた所が手をあげてくれていると聞き安心しました。正式には3月末までに決まります。

 他市での『フリースクール』は、入学金が10万円程度、月の授業料は4~5万円と聞いておりましたが、この3ヶ所は入学金はナシ、授業料もゼロもしくは5千円程度とのこと。ここも安心しました。

 今後、民間企業が『フリースクール』に参入してきた時に、営利目的にならないようにチェックをする必要もあります。市のガイドラインには、著しく営利本位にならないようにと明記していますが、義務教育なのですから国の責任で無料にすべきです。あわせて、子どもの支援のために、専門的なスタッフの配置も不可欠です。

 そして、「不登校は子どもの問題ではなく、学校の問題」さらには「社会の問題」という認識で、子どもに向き合い、支援することが重要だと思います。

No.987 2023年2月7日 繰り返す無茶苦茶な答弁~戦争の準備へ邁進

繰り返す無茶苦茶な答弁~戦争の準備へ邁進

 国会では、予算委員会の最中ですね。私たちが一番危機感を持っていることは、このままでは戦争をする国になってしまう懸念です。岸田内閣が進める「敵基地攻撃能力=反撃能力」は、憲法に反するものだと私たちは指摘しています。

 「敵基地攻撃能力」というと国民から批判を受けると、「反撃能力」と名前を変えましたが、中身は敵基地を攻撃できる能力であることは変わりません。岸田内閣が閣議決定をした「安保3文章」には「反撃能力の保有」が明記され、「反撃能力」に対する岸田首相の国会答弁では「誘導弾などの攻撃を防ぐのに万やむを得ない必要最小限の措置。法理的に自衛の範囲に含まれる」と言いました。明らかに憲法上認められている「専守防衛」を逸脱する見解です。

 岸田首相答弁は歴代の政府見解とも矛盾します。たとえば田中角栄元首相は、専守防衛は相手の基地を攻撃することではない。日本の国土とその周辺の防衛をおこなうことだと言ってきました。

 それでも岸田首相は、「反撃能力は専守防衛の範囲内だ」と言います。敵の基地を攻撃できる能力が、なぜ専守防衛の範囲内なのか、誰が見ても無茶苦茶な答弁です。

 2015年に集団的自衛権の行使が容認され、アメリカが行う戦争に自衛隊が参加できるようになりました。そのうえでの敵基地攻撃です。相手国に日本が報復攻撃されてしまう危険性も増すのではないでしょうか。こうして、国民を戦争に巻き込んでいくのです。喜ぶのはだれでしょうか。

 今後の大軍拡計画も危険がいっぱいです。マッハ5以上のスピードで飛ぶ極超音速誘導弾などのミサイルを導入する計画です。射程は3000㌔だそうです。東京から北朝鮮の平壌まで約1300㌔、中国の北京までは2100㌔です。こんなミサイルを日本が持つとなれば、相手国に大きな脅威になります。

 しかし岸田首相は「脅威にならないように丁寧に説明する」と言います。そしてミサイルを持つことは、「攻撃されないための抑止力」だと言います。これも、矛盾する無茶苦茶な答弁です。

 「防衛のため」はウソで、明らかに戦争の準備ではないでしょうか。みなさん、未来の子ども達のために、大軍拡計画に反対しましょう!!

2023年1月

No.986 2023年1月31日 米艦船の入港におもてなし

米艦船の入港におもてなし

 1月30日の早朝、米艦船が苫小牧港に入港しました。滞在は2月3日まで。今回で6隻目の入港となります。商工会議所主催による入港セレモニーで入港を歓迎し、岩倉市長は表敬訪問をして握手を交わしました。夜は歓迎夕食会でおもてなしです。これらの歓迎イベントは9年前に入港した時も行いましたが、私は歓迎する理由が理解できません。

 そもそも、なぜ米艦船が苫小牧港に立ち寄ったのか。「友好・親善」目的ではありません。市からの通知を見ると、入港の目的に「通常」とあります。市の担当者に「通常」とは何かと聞くと、米軍人の休息と物資の補給だといいます。さらに、休息とは訓練中の休息なのかと聞くと、そこまではわからないとのこと。

 艦船は戦争で使うものであり、平和な商業港を使うことは許されません。艦船の寄港を歓迎する市の姿勢も、非核平和都市のまちとして問われるのではないでしょうか。私たちは、強く抗議をしました。詳しくは『民主苫小牧』を読んで下さい。

 さらに驚いたのは、30分間隔で運行したシャトルバスです。行き先は苫小牧駅前やイオン。しかも朝8時から24時までの送迎です。シャトルバスの運行は、米軍側からの依頼で船舶会社が段取りをしたそうです。運行費は米軍が出すそうですが、これも「思いやり予算」の一部ではないでしょうか。

 米軍人の動向は、外出・外泊は自由で、北海道の冬を楽しむのだそうです。JRで札幌に行く人もいるそうです。イオンへでは、買い物を楽しむとのこと。聞くと、横須賀基地からの米軍人なので、北海道の防寒着が欲しくて買い物に行くのだそうです。でも、30分間隔の運行が必要なのでしょうか。ずいぶん親切ですね。

 そして一番大事な「市民への安全対策は」と聞くと、警察に要請しており、トラブルなどがあったら直ぐに動けるようにしているとのこと。でも、何かあってからでは遅いのではないでしょうか。寄港した米軍人は319名、4泊5日の休息です。どこに出かけるのかわからないのに、本当に市民の安全が守られるのでしょうか。私は不安でいっぱいです。

No.985 2023年1月25日 素敵な事務所開きでした

素敵な事務所開きでした

 先週の21日は事務所開きでした。60名を超える参加をいただきました。胸が熱くなる心のこもった事務所開きに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 事務所開きでは、後援会長をはじめ私を20年間支えてくれた方たちのお話をいただき、また参加者のみなさんからは激励のメッセージカードまでいただきました。

 様々な出しものもありました。事務所開きはオカリナの演奏で始まり、中国の習近平とその通訳に扮する寸劇、ミスターマリックならぬミスッタ―マリックの手品まであり、後援会の個性が生きる素晴らしい演出でした。本当に元気が出る事務所開きになりました。

 市議選挙は4月16日告示、23日投票日。もう3ヶ月を切りました。選挙準備に全力投球の時期ですが、2月16日から3月10日までは任期最後の議会です。私は、岩倉市長の『市政方針』に対する代表質問をつとめます。さらに2023年度の予算委員会もあります。自分の選挙と議会が重なる経験は、今回で5回目ですが、両立はなかなか難しいものです。しかし、事務所開きで得たパワーで、どちらも手を抜かずに頑張ります。

 国政に目を向けると、岸田政権の支持率は28%台に。その要因の1つは、国民を無視した大軍拡計画である『安保3文書』の閣議決定ではないでしょうか。「相手の領域内を直接攻撃する“敵基地攻撃能力”を“反撃能力”との名前で保有すると明記。5年間で1.5倍の43兆円にすることを盛り込んだ」と朝日新聞が報じているように、『安保3文書』は「専守防衛」を覆す内容です。戦争に近づいていることに対する国民の怒りの表れです。

 2つ目はコロナウイルスの対応。病院の体制を強化もせずに2類から5類に引き下げれば、ますます医療機関は大変になると思います。国民の自己負担も大きくなります。国民の命を軽視する岸田政権への怒りです。

 3つ目は41年振りといわれる物価高騰に対する具体的対策がないことへの怒りです。統一協会問題や原発推進なども加わり、岸田政権は「危険水域」。世論の力が追い詰めた結果ではないでしょうか。

 統一地方選挙の次は解散総選挙にしましょう。そして、平和も、命も、暮らしも大事にする政治に変えましょう!!

No.984 2023年1月18日 健康は宝物

健康は宝物

 昨年の秋から、我が家では様々ことがありました。まず息子の家庭のこと。9月に生まれた孫が入退院を繰り返したことです。顎が小さいことでミルクを吸うのが難しく、なかなか体重が増えなかったのです。

 最悪だったのは12月30日からも入院になりました。入院すると母親が付き添いをしなければならず、小学生と認定こども園に通う上の子どもたちの育児は当然父親である息子の役割です。年越しもお正月もありませんでした。

 そこで助人としての私は、認定こども園と放課後児童クラブのお迎えを担当。その後息子が仕事から帰って来るまでの時間を息子の家で過ごしました。母親がいないのにぐずったりせず、孫たちも頑張りました。

 夕食の支度も担当しました。実は私は料理があまり得意ではありません。カレーライスを作ると「ばあちゃん、玉ねぎが大きすぎる」と言われ、親子丼を作ると「味が薄い」と言われる始末。でも、残さず食べてくれるのがありがたい。

 やっと退院した孫は、ミルクの量も少しずる増え、体重が増え始めました。最近は、鼻に酸素の管をつけながらも活発に動いています。もう入院をせずにスクスク育ってほしいです。

 我が家では新年早々に夫も入院。持病の腰が悪化し、4度目の手術でした。問題は高校生の息子との生活です。食事の用意はいつも夫がやってくれていたので、またもや私の役割に。1人であれば玉子と納豆でいい私ですがそういうわけにはいきません。

 放っておくとカップラーメンしか食べず、野菜嫌いの息子にバランスよく食べさせねばと考え、冬休み中の昼食に野菜中心のおかずを数品作り置いておきました。すると完食。嫌でも残しと私に悪いと思ってくれたのでしょうか。良かった。

 いよいよ3学期が始まり、気合を入れてお弁当を作ると「おかずが多すぎると」とクレーム。でも、私が帰る頃にお風呂を入れてくれていたり、台所を片づけてくれています。夫も無事退院でき、夫のいない息子との共同生活は順調に終えることができました。

 そして私の父。元気だと思っていた父が腎臓を悪くしてしまいました。塩分を控えなければならない父に、時々食事を届けるのですが、美味しいだろうかと心配しています。

 というわけで、健康は宝物だと身に染みる今日この頃。みなさん、身体を大事にしてくださいね。そのためには、安心して受診できる仕組みにすることも重要です。体調管理は、良い医療制度!! そして美味しい食事です(笑)

No.983 2023年1月10日 ぜひ、大門実紀史前参議院議員の講演をお聞きください

ぜひ、大門実紀史前参議院議員の講演をお聞きください

 今年は統一地方選挙の年。市議選挙は4月です。今回は、冨岡隆議員、原啓司議員、そして私の3人から4人の市議団を目指します。プラス1人は、森本健太さんです。前回4年前に当選を果たすことができず、今回再挑戦です。年齢は30歳。若さと行動力に加え、人の痛みがわかる優しく頼れる存在です。

 私はというと、6期目に挑戦します。最初の挑戦は35歳で、森本さんより少しお姉さんでした。小さかった5人の子どもたちは大きくなり、今では孫が9人になりました。振り返れば、たくさんの人たちに支えられ、今があるんだと感謝でいっぱいです。

 最近、市議選挙のための『小野寺ゆきえリーフレット』の作成が始まりました。後援会で制作チームを立ち上げ、「読みやすい」「親しみやすい」「わかりやすい」リーフレットに、そして「魅力ある紙面に」と知恵を出し合ってくれています。本当にうれしいです。みなさん、出来上がりを楽しみにしていてくださいね。

 もう一つ報告したいことがあります。毎年春に行っている演説会『政治に春を呼ぶつどい』に、大門実紀史前参議院議員が来てくれることになりました。ちなみに、昨年までは『春を呼ぶ女性のつどい』だったのですが、“ジェンダー平等の立場で”と、今年から『政治に春を呼ぶつどい』としました。

 大門さんは、昨年7月の参議院選挙で議席を失ってしまったのですが、経済問題がとても得意で、多くの本も出しており、私は特に尊敬する方です。話しが専門的なのにわかりやすく、ものすごく勉強しているのが感じられるのに、気取らずユーモアがある。とても情熱をもって取りくむ真剣さと優しさを感じる・・・、大門さんはそんな方です(私はそう感じています)。

 今回大門さんには、大門さんの著書『カジノミクス』と『やさしく強い経済学』にあるように、なぜ物価高騰が起こり改善しないのか、日本の経済のどこに問題があるのか、私たちの暮らしを良くするための方法はあるのかなど、私たちの身近な課題などを話してもらおうと思っています。みなさん、ぜひいらしてください。

 日時は、3月18日土曜日、午後2時から、場所は市民会館小ホールです。コロナの感染防止対策にしっかりと努めながら行いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。