民主苫小牧記事抜粋

2016年12月25日付

臨時国会閉会  共産党が「安倍政治ノー」の街宣 悪政に審判下し 新しい政治つくろう

臨時国会閉会  共産党が「安倍政治ノー」の街宣

悪政に審判下し 新しい政治つくろう 臨時国会が閉会した17日、日本共産党苫小牧地区委員会と共産党市議団(小野寺幸恵代表)は、三光町の大型店前で街頭宣伝をしました。悪政を強行した安倍政権を厳しく批判し、野党共闘で国民の願いに応える政治に変えようと訴えました。


 小野寺代表は、安倍政権が国民の反対を押し切りTPP(環太平洋連携協定)、年金カット法、カジノ推進法などを強行したことに怒りを示し、「安倍政治は、民主主義、立憲主義をないがしろにする暴走政治そのものではないか。みなさんと力合わせ、自公政権を退陣させ、新しい政治をつくりましょう」と呼びかけました。

 工藤良一議員は、TPP承認・関連法の強行を批判し、「関税ゼロの農作物が入ってくると、日本の農業が立ち行かなくなります。食品添加物の規制などが緩められ、食の安全、健康がないがしろにされてはたまりません。食料自給率200%の北海道の基幹産業を育てることこそが、国民の命と健康を守ることにつながります」と訴えました。

 常任委員の松橋ちはるさんは、「北海道の人口に匹敵する536万人ものギャンブル依存症の人がいるのに、それに拍車をかけるカジノを解禁していいのか。人の不幸を踏み台にしての経済成長、雇用創出なんてあり得ません。苫小牧へのカジノ誘致に反対しましょう」と呼びかけました。

 若者未来プロジェクトの森本健太さんは、「政治が目まぐるしく動き、わかりにくくなっているのは、安倍政権がまともに政治の説明をしないからです。こんな政治をいつまでも続けられたらたまりません。野党と市民の共闘を応援し、暴走政治をやめさせましょう」と訴えました。

 冨岡隆議員は、「悪政3兄弟といわれる自民、公明、維新が悪法を数の力で通した異常な国会でした。少数の意見を聞かず、民主主義を踏みにじる政治に審判を下しましょう。大きな声をあげて安倍内閣を倒し、安心して暮らせる街を実現しましょう」と共産党への支援を呼びかけました。

 買い物客や通りすがりの車などから手が振られました。

目に余る暴走 ともに世直しを 市田副委員長が札幌で演説 松橋さん参加

目に余る暴走 ともに世直しを

市田副委員長が札幌で演説 松橋さん参加


 日本共産党北海道委員会は13日、札幌市内で市田忠義副委員長を迎え、演説会を開催しました。札幌市内をはじめ全道各地から参加した人たちの熱気であふれました。

 TPP(環太平洋連携協定)や年金カット、カジノ推進の法案の強行採決のオンパレードで、安倍内閣の暴走ぶりは目に余るものがあると批判した市田副委員長は、参院選や新潟県知事選のたたかいにふれ、「戦後かつてない市民運動の力と共産党の連続的な躍進の力が合わさって、日本の新しい時代を切り開いた」と強調。「野党連合政権への前向きの合意をつくり、総選挙では本格的な共闘を実現し、与野党逆転の状況を全国的につくっていきたい」と訴えました。

 市田副委員長は、「市民の運動が、草の根で結びつき大きくなることが、野党と市民の共闘をさらに発展させる一番の道です。ご一緒に世直しを進めましょう」と呼びかけました。

 畠山和也衆院議員、岩渕友参院議員が国会の状況などを報告し、衆院道小選挙区の各予定候補が紹介されました。

 参加した、道9区に擁立された苫小牧地区常任委員の松橋ちはるさんは、「安倍自公政権が強行採決してきた悪法の数々によって、国民が憤っていることをひしひしと感じます。『政治を変えなければ私たちの暮らしは何も変わらない』との想いから、市民と野党の共同が全国へ広がり、政治は変えられる確信へとつながっているのだと、会場の熱気からも強く実感しました。がんばります」と語りました。

北海道にカジノはいらない 佐野道議 IR推進を批判 自然生かした観光振興を

北海道にカジノはいらない

佐野道議 IR推進を批判 自然生かした観光振興を


 道議会予算特別委員会で9日、日本共産党の佐野弘美議員は、安倍政権が強行する「IR(統合型リゾート)整備推進法案」(カジノ推進法案)について、道の姿勢をただしました。

 佐野道議は、高橋はるみ知事がいち早く予算を計上し、海外視察するなどカジノ推進へ前のめりの姿勢をとってきたことを批判。「カジノによって経済効果や雇用創出効果があるとしているが、その源泉はどこからくるのか。IRで女性や子どもといった新たな観光需要の獲得を期待するというが、若者や子どもを賭博に接近させることになる」と警鐘を鳴らしました。

 沖野洋観光局参事は、IRにより1年を通じて安定的な観光客の入り込みが期待され、雇用の安定や消費拡大につながると答え、若者や子どもへの影響について、「国において、負の社会的影響に対する対策がとられるような制度設計がはかられていくものと考えている」と国任せの態度に終始しました。

 佐野道議は、北海道が経済連携を強めようとしている米国ハワイ州にふれ、「ハワイは州法で、カジノに限らずすべての賭博を禁じている」と指摘。自然を生かして観光振興に力を入れている事実を示し、「北海道も見習うべきだ」とただしました。

 道側は、ギャンブル依存症対策など具体的なことを語らず、木本晃観光振興監は、「世界の先進例に学び、北海道にふさわしいIRについて検討を深めていく」と答弁。佐野道議は、「北海道にカジノは持ち込んではならない」と強調しました。

苫小牧九条の会が連続学習会 1月は神保弁護士 「緊急事態」を講義

苫小牧九条の会が連続学習会

1月は神保弁護士 「緊急事態」を講義


 参院選挙で、憲法を改正する発議に必要な3分の2議席を占めた安倍政権は自民党憲法改正草案を柱に改憲の動きを強めています。苫小牧九条の会は、どのように変えようとしているのかを、現在の憲法と対比して改憲草案を読み、現行憲法のすばらしさを確認する連続学習会を来年、5回にわたって開催します。

 テーマは、1月は緊急事態、3月は表現の自由(公益・公序も含め)、5月は戦争放棄、7月は社会保障(いざとなれば軍隊に就職)、9月は国民と国家の関係逆転。講師は、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の4人が交代で担当します。

 第1回目の1月は、21日に「あすわか」共同代表の神保大地弁護士が「緊急事態条項の危険性」について講義します。

 苫小牧九条の会は、市民のみなさんの参加を呼びかけています。

  ★     ★
▼2017年1月21日(土)午後2時 アイビープラザ講習室
▼資料代 300円
▼連絡先 佐々木さん ℡32・5778

国会かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 政治を変える力をもっと大きく


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

政治を変える力をもっと大きく

 私にとって初めてとなった臨時国会を怒りのなかで終えました。自民・公明与党と維新は、TPP、年金カット法、カジノ解禁推進法を通すために会期を延長しました。いずれも反対の声が大きく、世論調査でもなぜこんなに成立を急ぐのかという声があがっていました。

 この国民の声を踏みにじってTPP、年金カット法を可決、12月15日未明、会期を再延長させてまでカジノ解禁推進法を可決しました。このカジノ法、衆議院での審議はたった5時間半。参議院では委員会の場にこれまで一度も話がなかった修正案が出されるなかで強行されました。日本共産党は最後まで徹底した論戦を行いました。

 もっと大きくなりたいと強く思いました。解散総選挙が間近と言われる情勢ですが、日本共産党を大きくしていただくことが野党共闘を確かなものにする力となり、国民の声を踏みにじる政治を変える力になります。

 13日に行われた札幌の演説会で、来るべき総選挙にむけて発表された比例二次予定候補、小選挙区予定候補のみなさんと壇上にあがり、畠山和也衆院議員とともに訴えました。雪で足元の悪いなか多くのみなさんが足を運んでくださり、熱気あふれる演説会でした。みなさんの思いに何としてもこたえたい。

 臨時国会ではみなさんからいただいた議席をいかして4度の質問の機会をいただきました。国会論戦でも運動でも引き続き奮闘するとともに、総選挙での勝利めざしてがんばります。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年12月18日付

誘致反対の会が総会 IR推進法強行に抗議  片岡・篠原氏が講演 カジノで地域活性化より 地場産業振興を

誘致反対の会が総会 IR推進法強行に抗議  片岡・篠原氏が講演

カジノで地域活性化より 地場産業振興を


 カジノ推進法案を阻止しようと「カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会」は11日、市民会館で第3回総会・講演会を開催し、市民ら約80人が参加しました。

 苫小牧市では、岩倉博文市長がカジノを含むIR(統合型リゾート)誘致に手をあげ、商工会議所を中心にカジノ誘致推進協議会を設立するなど推進派が誘致活動を展開しています。

 講演した同会共同代表の篠原昌彦・苫小牧駒澤大学名誉教授は、「カジノによる利権に群がる企業・団体・個人がいる推進派は、市民の幸せは考えておらず、自分たちの利益だけを考えており、許すわけにはいきません。カジノで得られる経済効果は極めて少なく、雇用も限定的です。大事なのは地場産業の振興であり、自然を生かした産業と観光発展が必要です」と訴えました。

 同会相談役で精神科医の片岡昌哉・植苗病院院長は、「日本はパチンコによる依存の比率が高く、すでにギャンブル大国といえます。IRができれば間違いなく依存症は増え、今でも依存症にならないための予防、教育など対策が必要です」とギャンブル依存症について警鐘を鳴らしました。

 講演会に先立ち、苫小牧うたごえサークルわたぼうしによる「カジノいらない音頭」を参加者とともに合唱し、オープニング。同会共同代表の工藤良一苫小牧市議が開会のあいさつをしました。

 総会では、反対する団体・自治体と連携して運動を推進し、宣伝署名活動を強化する活動計画を決め、総会決議を採択。決議では、国会での審議を尽くさない拙速なカジノを含むIR推進法案の強行可決に抗議し、「苫小牧市はギャンブルで泣く人と引き換えに地域活性化をはかるのではなく、子どもが健やかに育ち、希望もてるまちづくりを基本に据えるべき」と訴え、市など関係機関に提出することを決めました。

 2人の母親でもある桑野祐規子さんは、「カジノによる観光ではなく、自然の豊かさを生かした住みやすい街にしたい。私たちの生活を守るために、何としてもカジノは阻止していきたい」と話しました。

用途廃止公住をリニューアル 渡辺議員 改修を提案  18年から活用へ

用途廃止公住をリニューアル

渡辺議員 改修を提案  18年から活用へ


 苫小牧市議会の12月定例会が開かれた1日、日本共産党の渡辺満議員は一般質問で、市営住宅の改修問題をとりあげ、市は用途廃止した住宅をリニューアルし、2018年年度から活用することを明らかにしました。

 末広町1丁目の市営住宅(20戸)は今年に入って、集中暖房の配管不具合によって暖房が供給できなくなり、地域暖房の配管工事だけでも約5000万円の改修費がかかることから、市営住宅を用途廃止し、入居停止することを決めていました。

 渡辺議員は、「用途廃止する住宅は耐用年数がまだ充分あり、個別暖房方式に切り替え、部屋の改修を行うことで、C判定(震度6強で倒壊)と診断された入居者の対応策ともなるのではないか」と提案しました。

 山村雅毅都市建設部長は、「ご指摘の住宅は、一度は用途廃止し、入居停止している。議員が提案したような改修で試算すると7560万円でリニューアルが可能で、C判定の入居者の移転先に活用できる」と17年度から工事を行えば、18年度から入居が可能であることを明らかにしました。

JR線存続の意見書 可決 市議会閉会 後期医療の特例継続、介護保険見直しも

JR線存続の意見書 可決

市議会閉会 後期医療の特例継続、介護保険見直しも


 苫小牧12月定例市議会最終日の9日、「JR北海道の日高線、室蘭線の存続を求める要望意見書」「後期高齢者医療制度の保険料軽減特例措置の継続等を求める要望意見書」「次期介護保険制度改革における福祉用具及び住宅改修の見直しを求める要望意見書」など要望意見書案4件が全会派一致で可決されました。

 「JR北海道の日高線、室蘭線の存続を求める要望意見書」は、民進党・市民連合が議運に提案したもので、共産党市議団は一般質問で、JR北海道が維持困難とする路線の発表は29年前の国鉄分割民営化政策の失敗による経営悪化であることを指摘し、国の財政支援を求めるべきと市長に提案しており、要望意見書でも「JR北海道は、地域経済にとって欠かせない公共交通」と、国の財政支援などを要望しています。

 「後期高齢者医療制度の保険料軽減特例措置の継続等を求める要望意見書」と「次期介護保険制度改革における福祉用具及び住宅改修の見直しを求める要望意見書」は共産党市議団が議運に提案しました。他会派からは、文言調整等の意見はありましたが、内容に対する反対意見はありませんでした。

 後期高齢者医療制度に加入している約7割が年金所得の低い高齢者であり、保険料軽減特例措置が廃止されれば現行保険料の2〜5倍になるということが、2015年度決算審議で明らかになっていました。そのため国に対し、低所得者に配慮した軽減特例措置の継続を含めた適切な見直しを検討するよう求めることで全会派一致となりました。

 介護保険制度の福祉用具、住宅改修については、昨年の閣議決定で、要介護1・2の高齢者に対する福祉用具と住宅改修を自己負担にする方針が出されたため、「高齢者の自立を妨げることになり、介護給付の適正化という目的がはかれなくなる」と、現行通りに介護給付で賄うことを求めています。

生きる喜び、働く誇り熱く こぶし座が公演 北に生きる心結ぶ

生きる喜び、働く誇り熱く

こぶし座が公演 北に生きる心結ぶ


 「ふるさとの鼓動 北に生きる心結んで」半世紀の歴史をもつ民族歌舞団「こぶし座」の苫小牧公演が7日、アイビープラザ・ホールで行われました。こぶし座は、広い北海道を舞台にして、生きる喜び、働く誇り、明日への夢、さまざまな人の想いをおりこみ、民俗芸能をとおして語り合ってきています。現在は函館を拠点に活動し、苫小牧公演は6年ぶりです。

 故郷を偲び、祭事や盆に、干ばつのときには雨乞いの踊りとして受けつがれてきている傘踊り、アイヌ伝統の歌や踊り、家内安全、無病息災を願って踊る寿獅子などが演じられました。

 最後に演じられた、道南・下海岸に暮らす女性らに取材し、漁師の嫁として明るくたくましく生きる姿に胸打たれ創作したという「浜の母っちゃは津軽の嫁こ」は、年齢を重ねても今なお現役で働き続けるお年寄りたちの輝きを伝えており、会場は感動の拍手で包まれました。

 公演を観た松橋ちはるさん(34)は、「演じられた踊りや歌はとても素敵でした。古くから伝わるその土地、おりおりの伝統芸能や文化に触れて、そこに生きる人たちの手で一つひとつ受け継がれていることにあらためて感動しました。心のこもった演目に、子どもたちや若い世代のみなさんにもぜひ見てほしいと思いました」と語りました。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 日本共産党の存在感


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

日本共産党の存在感

 この原稿を書いている時点(12日)でTPP協定・関連法案は可決されましたが、年金カット法案・カジノ解禁法案の採決は見通せていない国会最終盤。ただでさえ強硬な国会運営が続いた自民・公明に加え、維新がカジノ解禁へ旗振り役を買って出る異常な状況です。

 「どうして、こんなに強硬なことをするんでしょう」とは、ある新聞記者。私からは「経済も外交も失敗が続き、安倍首相が焦り、追い込まれている」とのべました。最近の国会答弁を聞いていても、ごまかしや強弁が以前より見受けられるのです。実は首相自身が、展望を持てていないのではないでしょうか。

 何と先日は、ロシアの放送局からTPPについてインタビューを受けました。「日本の政治決定に対して、米国が影響を与えていると思いますか」「トランプ氏がTPP参加をやめた場合に、どんな事態になると思いますか」などの問い。自主・独立の日本外交こそ、と私からのべました。悪政に対決し、新しい政治への展望を示す日本共産党へ新たな注目が寄せられています。

 まもなく私も国会へ送っていただき2年。国会での日本共産党の政治的存在感は抜群です。これだけ政治を動かす役割を果たしてこれたのも、議席を増やして躍進したからこそ。この力をさらに大きくするため、これまで以上に私もがんばる決意です。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年12月11日付

12月定例市議会開会 渡辺議員が子どもの貧困対策求む 就学援助拡充へ 新入学用品費3月支給

12月定例市議会開会 渡辺議員が子どもの貧困対策求む

就学援助拡充へ 新入学用品費3月支給


 苫小牧市議会の12月定例会が開会された1日、日本共産党の渡辺満議員は一般質問で就学援助の拡充を求めました。市は、毎年6月に支給している新入学児童生徒学用品費を、新中学生を先行して来年3月に支給することを明らかにしました。前倒しの支給は北海道で初めてです。

 経済的に困窮した家庭への就学援助は、学用品費や通学費、給食費などの一部を支給する制度。新入学用品費は小学校のランドセルや中学校の制服、カバンなどの購入費で、小学生に2万470円、中学生に2万3550円を入学後の申請で6月に支給してきています。

 日本共産党の小野寺幸恵議員は、2014年9月議会の代表質問で、他都市の例をあげ「入学準備金として3月支給」を提案し、学校教育部長は「実施するための課題を整理し、道教委とも協議したい」と答えていました。

 渡辺議員は、市の子どもの貧困率が24・01%であることを踏まえ、6月の支給では入学時の保護者負担が大きいとして、「新中学生900人を対象に、前倒しして3月から実施することこそ貧困対策のひとつではないか」と迫りました。

 和野幸夫教育長は、「先行的に現在の6年生から3月支給で実施する」とし、18年3月からは新小学生も含めて行うことを表明しました。

 また渡辺議員は、就学援助拡充策として道内9市で実施している準要保護児童生徒援助費補助金で、中学校のクラブ活動費と生徒会費、小中学校のPTA会費の援助も提案。松浦務教育部長は「該当する小中学生は2400人で、負担軽減策として新年度の12月から実費支給したい」と答えました。

◆冬季加算減額に特別基準を

 渡辺議員は、集中暖房が備えられた公営住宅に住む、生活保護を受けている単身世帯の人たちが、冬季加算の減額により暖房費を賄えない生活を余儀なくされているため、厚生労働省に対し「特別基準」を適用するよう働きかけることを強く要望しました。

 昨冬は、渡辺議員の質問で特別措置として全額補てんされましたが、1年限りのため、今年度の対応についてただしました。「要介護3以上などの事情で一日中自宅生活を送る場合は、冬季加算の1・3倍を認める特別基準があるが、現在入居している507世帯に、適用を広めることはできないのか」と求めました。

 山本俊介福祉部長は、「11世帯が常時在宅しており、施設入所の2世帯を除く、要介護3以上、車いす生活、ひきこもりの9世帯については、特別基準を認めることとし、北海道とも協議し対応したい」と、特別基準の該当要件を明らかにしました。岩倉博文市長は「生活保護にはさまざまな課題があるが、特殊事情であり、できる限りのことをして国に対し強く求めたい」と答弁しました。

バイト休めない ブラックだ 松橋さんや若プロ 高校生に政治関心聞く

バイト休めない ブラックだ

松橋さんや若プロ 高校生に政治関心聞く


 日本共産党苫小牧地区委員会青年学生部(小野寺幸恵部長)と若者未来プロジェクト(若プロ)は11月25日、氷点下の寒さのなか、小野寺市議や森哲也・白老町議、地区常任委員で若プロチーフの松橋ちはるさんとともに若プロのメンバーが参加し、高校生の政治や社会の関心を聞くため市内の高校近くのバス停前で22回目の宣伝を行いました。

 松橋さんらは、「安保法制」「憲法改正」などと社会問題を10項目並べて書いたボードをもち、高校生に興味ある項目に投票してもらい、この1年間のシールアンケート結果を記したチラシや青年パンフを手渡しました。

 アンケートを呼びかけると、バスを待っている高校生が集まり、「憲法は変える必要ないと思う」「保育所は増設してほしい」などと話しながら次々と投票、30分で約60人と対話になりました。

 「消費税10%増税」と「ブラック企業」の項目に興味が集中し、「親が、増税したら生活が大変になると言っている」「テスト期間中だけど、バイトを休ませてもらえない」といった声が出されました。

 昨年9月から毎月、高校近くのバス停や高校生が多く集まる駅のコンコースなどで宣伝を続け、苫小牧市と近隣の高校12校すべてで実施。「選挙に行きますか」には533人、政治や社会問題への興味には425人が回答を寄せています。松橋さんは、「今の高校生は政治や社会のことを詳しく知ることができる場がありません。どういう問題が起きていて、それが生活にどう関わってくるのか伝えていきたい」と語りました。

沖縄の負担軽減はされているのか 米機訓練移転で説明会 共産4市議が質問

沖縄の負担軽減はされているのか

米機訓練移転で説明会 共産4市議が質問

 
 沖縄の負担軽減を目的にした在日米軍再編にともなう日米共同訓練が5日、航空自衛隊千歳基地で始まり、同基地で苫小牧市と千歳市の議員、行政関係者、航路下の住民などに対し、米軍と北海道防衛局よるブリーフィングが行われました。日本共産党の小野寺幸恵、渡辺満、工藤良一、冨岡隆の各苫小牧市議が参加し、質問しました。

 共同訓練は16日まで実施、今年1月以来の8回目です。9月に沖縄本島沖で墜落事故を起こした米軍攻撃機と同型のAV8Bハリアー4機、空自のF15戦闘機4機が参加し、積丹半島沖と日高管内沖の上空で戦闘訓練などを行います。実弾を使った訓練は予定していないと説明しています。

 渡辺議員は、「訓練は沖縄の負担軽減というが、沖縄に外来機が来て負担軽減になっていないのではないか」と質問。米軍の指揮を執るジョン・ファーガソン中佐は、「負担軽減という意義で行っている訓練移転だ。千歳でやる分、負担軽減になっている」と強調しました。北海道防衛局は「他の基地の訓練や外来機については承知していない。沖縄の外来機は訓練移転の目的ではない。外来機については承知していないが、負担軽減になるよう求めていきたい」と答えました。

 工議員は、ハリアーの事故について、「安全安心のためには事故の原因を明らかにする必要があるが、どのようになっているのか」とただしました。ファーガソン中佐は、「われわれは、安全性を最も重要視している。市民の安全はもちろん、パイロットの命を守ることも重視している。訓練は陸地では行わない。事故原因については、プロフェッショナルを集めて調査している。現在4機調査しており2機については終了している。調査がすべて終了次第、日本側にも情報提供を行いたい」とのべました。

 小野寺議員は、「事前に質問項目を文書で提出しているが、連絡協議会や千歳市、苫小牧市からの質問には文書で回答されているのに、私たち共産党会派からの質問には全く回答がない。あまりにも不誠実ではないか。この取り扱いについて聞きたい。私たちに文書回答はあるのか」と迫りました。

 北海道防衛局は、「市などの質問に対する回答は共通認識にする必要があり、文書回答にして資料に添付した。その他の質問についてはこの場で行ってほしい」と答えました。小野寺議員は、このブリーフィングでは一人一問の質問と指示されていることから「私たちは4項目の質問を出している。すべてここで質問していいんですね」と念を押しました。

 冨岡議員は、今後の訓練の方向性と協定の有効期間について、「資料では再編交付金が2016年度で終わりかのような表が示されているが、今年度で訓練移転は終わりということで理解していいのか」とただしました。北海道防衛局は、「沖縄の負担軽減のための訓練移転であり、今後も進めていく必要があると考えている。再編交付金については10年間の時限立法で失効するが、継続するよう適切な措置のあり方を検討している」とのべました。

 冨岡議員はまた、市街地上空を飛行しないという約束だが守られていない実態を指摘し、飛行ルートのチェックの有無を問いました。北海道防衛局は「米軍に徹底したい」とのべるにとどまりました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 一日も早く島を返して


紙 智子(日本共産党参議院議員)

一日も早く島を返して


 千島歯舞諸島居住者連盟の前理事長の小泉敏夫さんが亡くなられました。享年93歳でした。ちょうど、私の父や母の世代です。お通夜には、畠山和也議員と参列しました。

 私が小泉さんと出会ったのは、2001年に初当選し、沖縄・北方特別委員会に所属したときです。

 毎年、北方領土返還の署名を携えて国会に来られます。いつも温厚で物腰が柔らかいけれども、強い意志を感じてきました。

 狭い船に揺られての墓参は、平均年齢が70歳を超える島民には、大変きついという声を聴きました。私は、高齢の方でも安心して乗れるバリアフリーの船を用意すべきだと質問し、議員連盟の取組ともあいまって、「エトピリカ」と言う新船が出来たときは、とても喜んでくださいました。ビザなし交流事業で、色丹島に渡ったときは、小泉さんのお孫さんと一緒になりました。自分が生まれたルーツ、おじいちゃんの生まれたところに一度行きたいと思っていたと言われます。色丹島は自然がそのまま残る風光明媚(めいび)なところです。

 終戦直後は、「ソ連軍が攻めてくる」と言われ、着の身着のままで逃げた島民。いずれ帰ることができると考えていたのに、70年経っても帰れません。なんと理不尽で納得できないことと言われ、私も胸が痛くなりました。予定されている安倍総理とプーチン・ロシア大統領の会談は、あまい見通しが見込めないなかですが、一日も早く島を返してほしいという願いを実らせたい、と願わずにいられません。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年12月4日付

市議会総合開発特別委 工藤・冨岡両委員が訓練移転撤回求める 事故原因不明のハリアー飛行させて良いのか

市議会総合開発特別委 工藤・冨岡両委員が訓練移転撤回求める

事故原因不明のハリアー飛行させて良いのか


 苫小牧市議会の総合開発特別委員委が11月29日開かれ、米軍再編にともなう米軍機訓練移転について質疑が行われました。日本共産党の工藤良一、冨岡隆の両委員は、あらためて訓練移転容認を撤回するよう求めました。

 沖縄の負担軽減を目的にした在日米軍再編にともなう日米共同訓練は、航空自衛隊千歳基地を拠点に12月5日から16日まで実施。訓練規模は中規模の「タイプⅡ」で、米軍は岩国基地からAV8Bハリアー4機程度と約90人程度、空自側は千歳基地と三沢基地からF15戦闘機4機程度が参加し、日高管内沖の太平洋上空などで戦闘訓練等する計画です。訓練移転は今年1月以来の8回目です。

 工藤委員は、これまで行ってきた一般住民向けの説明会を行わず、周知のチラシを全戸配布することについて、「関係する町内会が今までの訓練と同じと判断してのことだというが、今回来るハリアーは墜落事故を何度も起こしており、町内会は知らないのではないか。危険度が高い戦闘機なのに、十分説明するべきではないのか」とただしました。担当課長は、「ハリアーが来ることがわからない前に説明した。昨日の関係地区の代表者が参加した騒音対策協議会では話したが、意見はなかった。地域の声を踏まえ、要望があれば復活したい」とのべました。

 工藤委員が、「沖縄の負担軽減といいながら、岩国基地からハリアーが来るのは軽減になっていないのではないか」とただしたのに対し、担当課長は「千歳に来なければ、沖縄で訓練することになり、間接的に負担は軽減されている」と答えました。

 冨岡委員は、訓練期間が議会中(12月1日~9日)と重複することについて質問しました。佐々木昭彦副市長は、「静穏を必要とする行事についてはだいたいの日程を伝えている。議会中は運営に影響与えるので避けるよう申し入れているが、日米の共同訓練なので変更できないとの回答だ」と答えました。

 冨岡議員は、「市民の安心安全のために、確認書で議会日程を避けると交わしている。市の意見が反映されていないのは自治体軽視ではないのか」と強く追及しました。岩倉博文市長は「日米で協議して決めたことであり、冬場の訓練は天候でキャンセルが多いことも折り込んで日程調整されており、リスクを考えてのことと思う。要請は叶わなかったが、市民の安全安心のために粛々とすすめたい」とのべました。

 冨岡委員は、ハリアーの事故が頻繁に起きていることを指摘し、「議会の日程まで無視し、事故原因が明らかになっていないなかで訓練移転をさせるのは理不尽だ」とし、訓練移転を中止することを求めるよう主張しました。

米軍機の訓練受入れ中止を 反対実行委が市に要請 市民の安全守れ

米軍機の訓練受入れ中止を

反対実行委が市に要請 市民の安全守れ


 市内の労働組合や市民団体が参加する「米軍戦闘機の訓練移転反対苫小牧実行委員会」(横山傑委員長=苫小牧地区労連議長)は11月29日、米軍機の訓練移転の中止を求める要請書を苫小牧市に提出しました。斉藤秀夫事務局長や苫小牧原水協の松橋ちはる書記次長ら6人が市役所を訪れ、市側から佐々木昭彦副市長ら3人が応対しました。

 斉藤事務局長が要請の概要を説明。日米軍事同盟が強化され、戦争法のもとで自衛隊の海外での武力行使を可能とし、「殺し、殺される」危険性が大きくなっている。沖縄では、県民の民意を踏みにじる新基地建設・基地強化が進められており、民主主義の国では許されない暴挙と言わねばならないとして、「訓練移転を受け入れないこと」「従来通り説明会を開催すること」「沖縄の負担軽減の状況説明をすること」など4項目の要請をしました。

 佐々木副市長は、「訓練移転は国策として防衛を考えたものなので、一自治体として拒否するわけにはならない。事故・事件が起こらないよう安全確保に万全を期すよう、北海道防衛局に申し入れている」とのべました。

 参加者からは、「沖縄では辺野古や高江のことがあり、負担軽減になっていないのではないか。ハリアーが来るが、事故原因が明らかになっていないなかで行うのは、苫小牧市民の安全、命が守られるのか」「訓練機の事故原因が特定されていないのにやるのは、原発を再稼働するのと同じではないか。慣熟作戦の手に乗ってしまっており、市民に責任をもって、国に声を出してほしい」「航路下の住民説明会は町内会などの意向で行わないことになったが、関心もつ市民もいるわけだから、全市的な説明会を開くべきだ」などと要望しました。

 実行委では、6日午前に沼ノ端地域で騒音調査をする予定しています。

北海道の要足 鉄道維持を 畠山議員 鉄道行政の抜本的転換求める

北海道の要足 鉄道維持を

畠山議員 鉄道行政の抜本的転換求める


 衆院決算行政監視委員会が11月25日開かれ、日本共産党の畠山和也議員は、JR北海道について「完全民営化の旗を降ろさないから、経営状況の改善が求められ、廃線やむなしとなる。国鉄分割・民営化の反省と総括を行い、国民の移動する権利を保障すべきです」と主張しました。

 JR北海道は先月18日、日高線の苫小牧ー鵡川(30・5㌔)、鵡川ー様似(116㌔)の2区間、室蘭線の沼ノ端ー岩見沢間(67㌔)など10路線13区間(1237・2㌔)を自社単独で維持できないと発表。畠山議員は、道内の沿線住民などからあがる多くの心配の声を紹介し、「維持困難とされる路線が全区間の半分に及ぶ。国として対策が必要です」とのべ、石井啓一国交相は「地域の協議に参画し、検討したい」と繰り返しました。

 畠山議員は、国の経営安定化基金の運用益が減少し、人件費、安全費用、設備投資にしわ寄せがいっていることを指摘し、「完全民営化の旗を降ろさないから自縄自縛になっている」と批判。維持できない路線の廃線を否定しない石井国交相に対し「鉄道行政を独立採算でやっているのは日本くらいだ。鉄道行政の抜本的転換が求められている」と迫りました。

 畠山議員は、JR北海道の台風被害に対する支援策を求め、石井国交相は「安全投資や修繕のための補助金の使途を拡充し、災害復旧に活用できるようにした」と答えました。

 苫小牧では来春にも、旧国鉄で働いていた元運転手や市民、労働組合などを中心に「JR問題を考える会」を設立し、シンポジウムなどを開催する準備をすすめています。

力合わせTPP批准させない 札幌で集会 まともに暮らせる地域社会に

力合わせTPP批准させない

札幌で集会 まともに暮らせる地域社会に


 食糧と農業を守る全北海道連絡会は11月26日、札幌市内で、今国会でTPP(環太平洋連携協定)を批准させない札幌集会を行い、150人を超える人たちが参加しました。

 全労連の布施恵輔国際局長が、TPPをめぐる情勢などについて講演しました。

 米大統領選の結果とTPPの関係や、世界の動きについて布施氏は、「トランプ次期大統領がTPP離脱を表明したとしても、アメリカはTPPに代わるものを押しつけてきます。日本がTPPを批准すれば、ここまでは譲歩できると宣言したも同然です」と批判し、「TPP批准阻止後もまだやることはあります。最低賃金引き上げ、働くルールの確立など、まともに暮らせる地域社会をつくるため、共同の力でがんばっていきましょう」と訴えました。

 主催者を代表して中原准一酪農学園大学名誉教授があいさつ。参加した日本共産党の畠山和也衆院議員は、国会の動きを報告し、「法案は会期内で成立できず、本来であれば審議未了で廃案にすべきです。安倍政権を追い込んできたのは、市民のみなさんの運動と国会での野党共同の論戦です。批准阻止へむけて力をあわせましょう」と呼びかけました。

国会かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 「私たちのこと取り上げてくれた」


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

「私たちのこと取り上げてくれた」

 十一月二十七日は函館へ。「今の政治と党を語る会」で党函館地区副委員長の本間勝美さんと訴えました。参議院選挙以来4カ月あまり、すっかり寒くなりました。初めてお会いする方、懐かしい再会があり、お互いの奮闘をともに喜びあえたことは私にとって何よりの励ましになりました。総選挙が間近ともいわれる情勢です。みなさんとご一緒に共産党を強く大きくしたいと思っています。

 18日の東日本大震災復興特別委員会で、同じ委員会の紙智子参院議員からの力強い応援を受けながら質問に立ちました。原発事故によって避難区域外から避難をしているみなさんの住宅無償提供が来年3月末で打ち切られる問題について、打ち切りをやめるよう求めました。北海道にも多くの方が避難をされています。道内をめぐるなかでみなさんから話をうかがってきました。

 私以外の議員も同じ問題を取り上げたこともあり、東京に避難をされている方たちが傍聴に来られ、後日その中のお一人が議員会館を訪ねてくれました。「実は国会に傍聴なんて初めてという人が何人もいたんです。みんなで『私たちのことを取り上げてもらった』と涙を流しました」と話してくれました。みなさんあきらめずに国にも福島県にも働きかけていくとのこと。ともにたたかう決意を込めて握手を交わしました。

 国会はいよいよ最終盤です。徹底論戦とみなさんの運動と力をあわせ国民の声を踏みにじる安倍政権を追いつめるために頑張る決意です。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年11月27日付

戦争法で自衛隊派兵 抗議のスタンディング「命守れ」 南スーダン 危険な新任務中止し撤退を

戦争法で自衛隊派兵 抗議のスタンディング「命守れ」

南スーダン 危険な新任務中止し撤退を


 違憲の安保関連法(戦争法)が強行されて1年2カ月を迎えた19日、戦争法廃止!苫小牧実行委員会(実行委員長=横山傑苫小牧地区労連議長)は柳町の大型スーパー前で、廃止を求める宣伝と、新たに自衛隊部隊に付与された新任務に抗議するスタンディングを行いました。

 稲田朋美防衛相は18日、南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派兵する陸上自衛隊部隊に対し、戦争法で可能となった「駆けつけ警護」と「宿営地の共同防護」の新任務に関する命令を出しました。青森駐屯地の陸自第9師団を中心として、20日に第1陣が出発し、約350人が順次現地に向かいます。来月12日から新任務が実行できるようになります。

 7人がリレートークしました。美光九条の会の吉田昌雄会長は、「南スーダンに派兵される部隊に新任務を命令したことは、PKO参加5原則に違反しており、殺し殺される事態になりかねず、直ちに撤回すべきです。力合わせて戦争法を廃止しましょう」と訴えました。

 横山実行委員長は、「日本は戦後71年間、戦闘に加わってこなかったことが財産でした。自衛隊員が大切な命を失う危険に直面し、血を流すことをさせられません。憲法の理想に立って、危険な策動を阻止しましょう」と呼びかけました。

 若者未来プロジェクトの森本健太さんは、「友人に自衛隊員がおり、福島の様な事故で人の命を守りたいと入ったのに、人を殺すためではないと最近辞めました。恐ろしい戦争法で若者が戦場に行かせないようにしましょう」と訴えました。

 郵政ユニオン道本部の飯田勝則委員長は、「南スーダンでは壮絶な戦闘が続いています。自衛隊部隊に、戦争に参戦するかのような任務が付与されましたが、憲法9条に反しています。PKO部隊の撤退をさせましょう」。と呼びかけました。

 実行委の斉藤秀夫事務局長は、来月にも航空自衛隊千歳基地で米軍機訓練移転が行われることに触れ、「抗議し、平和憲法を生かし、立憲主義が回復するまで力を携えてがんばろう」と強調しました。

 20人を超える参加者らは、17㍍に及ぶ「大切な人を戦争に行かせない」の横断幕を掲げ、国道を行き交う車や買い物客に向かってコールしました。通りすがりの女子高生や車、バスから賛同の手が振られました。日本共産党の工藤良一、冨岡隆の両苫小牧市議も参加しました。

国庫負担減額の罰則見直しへ 子どもの医療費助成 厚労省が方向示す

国庫負担減額の罰則見直しへ

子どもの医療費助成 厚労省が方向示す


 厚労省は18日の社保審部会で、子どもの医療費助成を独自に行う自治体に対し、国が国民健康保険の国庫負担金を減額するという国の罰則を見直す具体的な方向を初めて示しました。

 同省は、①見直しの対象範囲(年齢、自己負担・所得制限の有無、自治体の財政力など) ②時期 ③少子化対策に寄与する見直し、について提起しました。同時に、医療保険制度の規律や財政影響に配慮する考えも示しました。

 これに対し、自治体の委員からは「即刻廃止して全国一律の制度にすべきだ。廃止されれば子育て支援をさらに充実できる」「住民から医療費負担に対する支援の要望が多い。速やかに廃止すべきだ」との意見が相次ぎました。一方で、「見直しは未就学児に限定すべきだ」という意見も出されました。

 子どもの医療費助成は、すべての自治体が無料化や軽減策を独自に実施しています。国は罰則まで科して、こうした無料化を抑え込もうとしてきましたが、世論と運動に押され、年末までに見直しの結論を出すとしていました。

 苫小牧市の場合、子どもの医療費助成は、通院は就学前まで、入院は小学校卒業まで軽減実施しています。

あなたは あなたで良い教室に 「教育の会」が例会 特別支援教育など考える

あなたは あなたで良い教室に

「教育の会」が例会 特別支援教育など考える

 子どもたちのより豊かな教育を市民の立場から、ともに考える場所づくりをめざす「子どもたちの幸せを願う教育の会」は20日、苫小牧市文化会館で、13回目の学習イベントを開催しました。

 「北海道の特別支援教育の展望と課題」と題し、道高教組の菱木淳一書記次長が講演しました。

 菱木さんは、特別支援教育が導入されて10年たったなかで、対象者が増え続ける深刻さ、支援学校の狭さ、通級指導教室の増加を指摘。高校生の特別なニーズが必要な子どもの教育について、学科の編成が見直され、デュアルシステム、職業検定もなされていることをあげ、「スキルによって授業や学校生活が充実するのではなく、授業や学校生活の楽しさ・充実を通して結果的にスキルがつき、自尊感情も育まれます」とし、本領の授業づくりの大事さを強調しました。

 進路の問題では、「企業就労することが社会に出ることなのか、この価値観を押しつけていいのか、本人の望みなのか、問われています」とのべました。

 一方で、「通常学級では少人数指導が進まず、学校生活を細かく規定する学校スタンダードや学力テストには熱心で、ちゃんとしないと特別学級の生徒が増えるだけ」とし、「憲法によりそい、一人ひとりが大切にされ、個人として尊重されることを問い、あなたはあなたで良いという教育を支えていかなければ見いだせない」と強調しました。

 参加者から「高校への求人は劣悪な条件や、1年限りの雇用契約もあり、進路指導もハローワークの専門の窓口に任せる傾向にある」「一億総活躍のもとに進められる自己責任や家族を大事にする教育で、窮屈な教室にしてはならない」との意見が出されました。

 また、教師が新聞にコラムを書いたら、字句に対し教育委員会から校長を通じ指導された事例が報告されました。

 「問題とした箇所の指摘は、教師の表現の自由を奪うということではなく、善意のリスクマネジメントとしての注意だと思うが、自粛を生み危険なことだ」と指摘がありました。「子どもたちの教育を守るためには、表現の自由が必要だ。個人の言葉の力を生かすべき」との意見や、「背景として閉塞感があり、耳に心地よい言葉に同調し、異論がはじき飛ばされる社会的状況がある。思考までデジタル化しないよう抵抗して、日々をおくる知性をもっていくことも大事」と語られました。

 教育の会を代表して吉崎三恵さんは、「スーパー前で、会員で元教師の人たちが署名活動していると、教え子からペットボトルが贈られました。私たちの活動が地域に知られて、波紋のように伝わり大きくなっていってほしい」とあいさつし、活動の広がりを呼びかけました。

子どもたちの未来にカジノいらない 来月11日  反対市民の会が総会・講演会

子どもたちの未来にカジノいらない

来月11日  反対市民の会が総会・講演会


 カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会は、来月11日に第3回総会と講演会を開催します。

 刑法が禁じる賭博場・カジノを合法化するカジノ解禁推進法案の今国会での審議入り・成立をねらう動きが強まっています。
 全国各地では、市民による反対運動が広まっており、与党議員からも反対論が噴き出しています。苫小牧市民の会は、今年1月に誘致反対の署名3625人分を市に提出しました。

 講演では、医療法人こぶし理事長の片岡昌哉医師(苫小牧の会相談役)が「ギャンブル依存症の怖さ」、苫小牧駒澤大学の篠原昌彦名誉教授(苫小牧の会共同代表)が「地域振興のまやかし」についてお話しします。みなさんの参加を呼びかけています。

  ★    ★
◆12月11日(日)午後2時  苫小牧市民会館205号室
◆連絡先 小形さん(℡ 090-9754-8460)

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 思い出は駅とともに


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

思い出は駅とともに

 JR北海道が「単独では維持困難」という路線を発表しました。国や道が、だまって見過ごしてはなりません。国鉄の分割・民営化の時から北海道は経営的に苦しくなることを、国はわかっていたはずです。公共交通を守る責任を果たすよう、政府へ訴えていきたい。

 通学・通院や貨物輸送など、JRを必要としている人は多くいます。加えて、日高や北見で鉄路を守る運動をされている方は、観光列車などの利用促進策の提案もしています。何とかJR利用を増やそうと知恵を出し合っているのに、JR側が消極的な姿勢とのこと。道民のための公共交通を自負するのなら、厳しい経営とはいえ前向きに協議に応じてほしい。

 比布町で演説会がありました。今年、町が駅舎を改築して、交流スペースも兼ねたカフェもオープンしたと聞いていたので、そこで手作りピザを昼食にいただきました。地元のお米や手作りのパンなども販売し、落ち着く感じでホッと一息。思えば駅は、いろんな人と人との出会いがある場所なんだよな、と思いました。思い出は駅とともに、という方も多いことでしょう。

 分割・民営化をバラ色に描いてきて、この期に及んで政府が切り捨てを容認するようなことは許されません。道路にはさんざん税金を使っておきながら、鉄路は守る気がないと言わせないため、国会内外で力を合わせましょう。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年11月20日付

道共産党が次期衆院候補発表 道9区に松橋さん擁立 安倍暴走政権打倒 野党共闘で勝利を

道共産党が次期衆院候補発表 道9区に松橋さん擁立

安倍暴走政権打倒 野党共闘で勝利を


 日本共産党北海道委員会(青山慶二委員長)は11日、札幌市内で会見し、次期衆院選道小選挙区(第1次)で擁立する7人を発表しました。

 青山委員長は、来年1月にも「解散・総選挙」の可能性があるなか、野党共闘の画期的な発展という到達にたって「総選挙ではさらに野党共闘の流れを発展させ、安倍政権を倒し、それに代わる政府を実現するたたかいにしたい」と話しました。

 青山委員長は、衆院選の目標として、市民と野党の共闘を本格的に前進させ、道内12選挙区すべてで「野党統一候補」を実現し勝利するとともに、日本共産党の支持を広げ比例50万票を実現し北海道ブロック(定数8)で畠山和也衆院議員の再選と複数議席獲得をめざすことを表明しました。

 道委員会が発表した7人は、2区・金倉昌俊、3区・かわべ竜二、6区・おぎう和敏、8区・本間勝美、9区・松橋ちはる、11区・佐々木とし子、12区・菅原誠の各氏です。

◆地方から政治の流れ変える

 次期衆院選北海道9区に擁立されることになった、新人で日本共産党苫小牧地区委員会常任委員の松橋ちはるさん(34)は11日、同党苫小牧地区委員会事務所で記者会見し、決意を表明しました。同党苫小牧地区委員会の西敏彦委員長と同党室蘭地区委員会の高橋克美委員長が同席しました。

 松橋さんは、TPPの徹底審議、年金カット法案、南スーダンPKOの駆けつけ警護付与などに対する安倍暴走政治に触れ、戦争法(安保関連法制)廃止と立憲主義の回復を強調。「国民や市民のくらしが削られ、生活が疲弊しているなか、憲法をねじ曲げ、9条をなくし、戦争する日本をつくろうとしている安倍政権に憤りをもっています。この政治の流れを軌道修正することが大事。地方都市から安倍政治を打倒する一つの軸になりたい」と決意をのべました。そのうえで、「野党のみなさんと協力し、憲法をいかし、雇用を確保し、地元に根を張って生活していける政策を重点に掲げ、日常生活の現場の生の声をきき、反映する架け橋になりたい」と力を込め話しました。

 道9区選対本部長を務める西委員長は、「松橋さんは、若く、将来性もあり、法学部出身で憲法や法律に明るい。非正規で働いた経験もあり、政治家としての素質は充分で、期待しています」とのべました。民進党などとの野党共闘について、「相互支援、相互協力で進めたい。中央で協議をしているので、推移を見守りたい」と語りました。

 松橋さんは、苫小牧市出身の34歳。苫小牧東高校、岡山大学法学部第2部卒業。(株)三星を経て2015年北海道議選(苫小牧市区)に立候補。15年から苫小牧地区党専従。常任委員(道政相談室担当)、党若者未来プロジェクトチーフ。苫小牧市在住。

カジノ法案は廃案にしよう 日弁連が学習会 「成長も地域振興もない」

カジノ法案は廃案にしよう

日弁連が学習会 「成長も地域振興もない」


 日本弁護士連合会は10日、参院議員会館で院内学習会「カジノ解禁について考える」を開きました。カジノ議連(会長=細田博之自民党総務会長)が、今国会でのカジノ解禁推進法案の審議・成立をねらうなか、これに反対し廃案を求める明確な意思を表明しました。

 日弁連の岩渕健彦副会長は「カジノ解禁を是とはしない大きな世論がある。改めてカジノ解禁がはらむ問題点についての認識を共有したい」とあいさつしました。

 報告で、鳥畑与一静岡大学教授は「日本にIR(カジノを含む統合型リゾート)をつくれば、進出した海外のカジノ資本が日本からマネーを吸い取る仕組みとなり、成長戦略にも地域振興にもなりえない」と強調。成見暁子弁護士は「最低限のギャンブル依存症対策すら取られていない現状で、カジノの導入などとんでもない」とのべました。

 各地の運動の報告で「絶対にこんな法案通さない、審議にのせることも許さない」(消費者機構日本)、「多重債務の被害を再び広げることになる」(全国消費生活相談員協会)などの発言がされました。

 日本共産党、民進党、自由民主党・無所属の会の衆・参議員7人が出席し、あいさつ。共産党の島津幸広衆院議員は「内閣委員会では『審議入りをさせない』ということで民進党とも一致している。廃案するために全力を尽くしたい」とのべました。

大人に政治まかせられない 高校生の意識 シール投票ですくう

大人に政治まかせられない

高校生の意識 シール投票ですくう


 日本共産党苫小牧地区委員会青年学生部(小野寺幸恵部長)は11日、高校生を中心に実施してきたシールアンケートの結果を発表しました。

 アンケート活動は、若者未来プロジェクトの協力も受け、18歳選挙権が施行されるのを機に、高校生の政治に対する意識を知るため昨年9月から取り組み、今年10月までに苫小牧地域の12高校すべての門前や、苫小牧駅付近などで、のべ22回実施しました。

 当時は安保関連法(戦争法)が強行採決された直後で、全国では高校生も参加した反対集会やデモなどが行われており、苫小牧の高校生の意見も聞こうということで、「安保法制って知ってる?」という設問から始めました。YESは57%、NOが43%という反応で、「戦争は良くない」「親戚に自衛隊の人がいるから心配」という声がありました。

 11月からは、「18歳選挙権、あなたは選挙に行きますか?」という設問に。「国民の権利だから行きます」「政治のことがよくわからない。無責任に投票するのは良くないから行かない」「大人は子どものことを考えて政治をしていないから、自分で選挙に行って政治を変えたい」という意見まであり、小野寺部長は「真剣に考えている高校生が多いことを知ることができました」と語っています。

 着ぐるみの『サル君』と一緒にアンケートを始めると、高校生から近寄り、サル君と一緒に写真を撮ったり、抱きついたりと大人気、アンケートへの参加者が増えました。

 今年7月の参院選挙後は、消費税増税、ブラック企業、医療・介護など10の政治項目を示して、「何に興味がある?」という設問にし、投票形式で答えてもらうようにしました。

 消費税増税については、「お小遣いにひびく」「福祉のために使われていない」という批判、「高齢化のためには増税は必要だと思う」という声も。ブラック企業問題では、「ボクのバイト、ブラック」「就職を考えているので、ブラック企業だったら困る」などの意見が率直にだされました。

 医療・介護・年金では、「私は看護師志望だから気になる」「祖母が介護を受けているから心配」「将来、介護現場で働きたいと思ってる」と話していました。

 学費・奨学金は、進学希望の高校生の多くが関心が高く、「奨学金を借りないと大学に行けない」と。保育所増設問題では、「保育園落ちた! が衝撃的」「保育園を増やさないとダメだよ」などとのべていました。

こぶし座 来月に苫小牧公演 ふるさとの鼓動 北に生きる心を結んで

こぶし座 来月に苫小牧公演

ふるさとの鼓動 北に生きる心を結んで


 民族歌舞団「こぶし座」の苫小牧公演が来月7日、アイビープラザ・ホールで行われます。主催は、こぶし座苫小牧市公演実行委員会。

 こぶし座は函館を拠点に50年の歴史をもつ民族歌舞団です。北海道を舞台にして、生きる喜び、働く誇り、明日への夢、さまざまな人の想いをおりこんで、民俗芸能を通して語り合ってきています。

 苫小牧公演は6年ぶりで、「ふるさとの鼓動 北に生きる心を結んで」活動する舞台に心をつなぎませんか。

   ★    ★
▼12月7日(水) 午後6時30分開演
▼アイビープラザ ホール
▼一般2000円、小中高校生500円
▼連絡先 ℡34・3198(北教組事務所)

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) TPPは参議院で廃案に


紙 智子(日本共産党参議院議員)

TPPは参議院で廃案に


 参議院でTPP(環太平洋連携協定)の質疑がはじまりました。世界の変化も見ずにTPPの採決に向かう政府・与党の姿勢はひどいものです。参議院本会議で質問に立ちましたが、安倍総理は私に目を合わせず、もっぱら原稿を棒読みするばかり。会場から「質問者のほうに顔を向けて答弁しろ!」とヤジが飛びました。

 衆議院では畠山和也議員が、国会決議違反や農業の影響試算の問題、食の安全、薬価や共済など、TPPの論戦の先頭に立ちました。

 衆議院の質疑は、山本有二農水相の二度にわたる暴言で、徹底した議論を損なわせたのに、政府・与党は、その打開策を示すこともなく、強行突破を図りました。

 そのひどさ、くやしさを引き継いで、徹底した審議で廃案に追い込みたいと思います。

 新たに米大統領に当選したトランプ氏は、TPPについて「最悪の協定だ」「大統領の就任初日に離脱する」と表明し、共和党の議会指導部はTPPについて年内の議会には提出しないと言っています。審議を進める前提が崩れていると主張しました。

 また、EU(欧州連合)とアメリカの環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の交渉も暗礁に乗り上げています。アメリカでもヨーロッパでも、日本でも大きな国民の反対運動がおきており、総理の認識を聞きましたが、「コメントは差し控える」とまともに答えません。TPPは国民生活、経済主権に多大な影響を与えるものです。参議院で廃案にするために頑張る決意です。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年11月13日付

共産党市議団が議会報告会 工藤・小野寺両議員が一般質問 夜間中学、児童虐待、小学校統廃合をただす

共産党市議団が議会報告会 工藤・小野寺両議員が一般質問

夜間中学、児童虐待、小学校統廃合をただす


 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)は4日、市民会館で9月定例議会(会期=9月8日から16日)と2015年度決算委員会(一般会計=10月3〜5日、企業会計=6〜11日)の議会報告会を行いました。21回目の開催。工藤良一議員と小野寺代表が一問一答方式で一般質問し、また各議員が決算委員会で理事者の姿勢をただしました。

▼学び直しの場を

 工藤議員は、学び直しの機会として夜間中学の実施を渡辺満議員が質問し、2年前から『ナナカマド教室』が始まったことを紹介。「現状はカルチャー教室的であるため、不登校や引きこもりだった若者が、基礎学力をつけ、もう一度がんばってみたいという場を保障すべきです。人生に再チャレンジする仕組みとして夜間中学へ発展することを見守りたい」と報告しました。

 『ぬくもり灯油』は、灯油の現物がもらえる制度と勘違いし、集中暖房の公住に住む高齢者が申請していなかった事例をあげ、「制度の課題を整理し、対象者全員に支給されるよう、親切な周知を求めました」と話しました。

▼子育て支援相談員増員を

 小野寺代表は、2007年に起きたシングルマザー(当時21歳)による1歳児の死体遺棄事件で、市の多くの部署が関わっていながら横の連携がなく、見過ごした教訓をふまえ改善し、子育て支援する「こんにちは赤ちゃん事業」などが開始されていることについて、「児童虐待などの発生防止や重篤化予防が取り組まれている。事件の教訓が生かされています」と評価。「子ども支援課の相談員は5人で嘱託。児童相談所がないなかでは、正規職員の配置も含めた増員が必要です。体制が充実していないと児童虐待は防げません」と強調しました。

▼小規模保育に保育士を

 冨岡隆議員は、来年4月から、0歳から2歳児を受け入れる小規模保育施設が開設されることから、「事故防止のため専門性が必要で、保育士を採用すべきことを提案しました。市は、人材不足がある一方で待機児童とのバランスの調整が課題と答弁したため、全国で乳児の死亡事故も起きており、命にかかわる問題であり、安全対策の徹底をしっかりやるべきことを強く求めました」と報告しました。

 錦岡小学校と明徳小学校の統廃合について、「行政の対応が遅れているのに、住民の理解と合意を得ないで進めるのは乱暴です。住民の声を聞いて反映していくべきです」と強調しました。

▼公住入居停止で住民説明を

 渡辺議員は、市営住宅で、震度6強の地震が発生した場合、倒壊の恐れがあると判定された4棟について触れ、「15年度までに整備計画をつくる方針でしたが、決まっていないのに入居停止しました。住民に詳細を知らせるべきです」とのべ、不安解消のために説明会が始められていることを報告しました。

 草刈りで石が飛び、車を破損させる事故が再び起きました。過去に同じ事故で改善と管理強化を求めた際、「二度と繰り返さない」の回答でした。「12月議会までに再発防止策を示すとしているので、二度と同じ質問をさせないでほしい」と話しました。

 参加者からは、子どもの貧困問題や「こども食堂」について質問が出されました。

TPPで農村が町ごとなくなる 北村むかわ町議 採決強行に怒り

TPPで農村が町ごとなくなる

北村むかわ町議 採決強行に怒り


 自民、公明、維新の3党は4日、衆院特別委員会でTPP(環太平洋連携協定)承認案・関連法案の採決を強行しました。日本共産党のむかわ町議で、JAむかわ代表監事の北村修さんの怒りの談話です。

 審議がつくされていないのに採決を強行したことは、許せません。テレビで放送された共産党の畠山和也衆院議員の「国民の命まで影響を与えるTPPは認められない」と政府に迫った訴えは、多くの国民の怒りの声を代弁しています。米価が下がるSBS米のごまかし、共済などがつぶされかねず、医療と命にかかわる薬価問題と地道な調査に基づく鋭い質問でした。

 TPPが進むと農村地域が町ごとなくなると思います。私の町は必死に米を作り、ハウス野菜、キャベツ、カボチャや肉牛の複合経営を広げ、農業生産を拡大し、人口減少と過疎化に対し、農業を中心にがんばろうと町もJAも全力をあげています。

 6月の低温、8月の台風の影響で農産物の生産量が減退しています。JAでも来年の営農に支障のないよう、どのような農業経営をめざすか取り組みを進めています。批准を断固阻止し、町と地域を守るため、ともにがんばります。

不要で危険な制度は中止を マイナンバー1年 社会保障抑制が目的

不要で危険な制度は中止を

マイナンバー1年 社会保障抑制が目的


 赤ちゃんからお年寄り、在日外国人も含め日本に住民票をもつ人全員に12桁の番号を割り振り、税や社会保障の情報を国が管理するマイナンバー制度が施行されて10月で1年が経過しました。

 マイナンバーは、医療保険や介護保険などの社会保障、年末調整や確定申告などの税分野、被災者生活再建支援金などの災害対策の手続きで使うとしています。

 安倍政権は、「行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平・公正な社会を実現する社会基盤」と説明していますが、多くの人はマイナンバーを日常的に使う機会は身分証明のほかにほとんどなく、必要性も利便性も感じられません。むしろ情報の漏洩、国による国民監視の強化、本人になりすまして悪用される被害などデメリットは重大です。

 会社や事業所などは、年末調整が近づき大忙し。給与明細などの書類に番号を記載し提出する義務になっているため、従業員とその扶養家族、パートやアルバイトに番号を聞くことになるからです。従業員が番号を知らせないことで記入せずに提出しても、行政側は書類を受理するとしています。しかし、税務調査に口実を与えたり、会社の就業規則や服務規程で番号提示を義務づけられ処分の対象にされないとも限りません。

 番号や顔写真、生年月日、ICチップが一体となったプラスチック製の「個人番号カード」の普及も広がっていません。対象となる5900万余世帯のうち、申請は1千万件余りで頭打ち、政府目標の3分の1程度です。

 政府は、カード普及のために、コンビニで住民票がとれるとか、保育所入所の手続きに使えるとか、売りこみに懸命で、カードがないと必要な行政証明が取得できないかのような宣伝までしています。買い物のポイントや図書館の貸出し、健康保険証、銀行預金口座などとの連携も検討しています。利用を広げれば広げるほど個人情報は危険にさらされます。

 マイナンバー制度は、徴税強化と社会保障給付抑制を目的に、国が国民の情報を厳格に掌握することを狙った仕組みです。国民を監視する手段にされかねないことへの不安の声も強まっています。

 必要がないのに危険な制度を続けることは問題で、見直し、中止へ踏み出すべきでしょう。

核廃絶、平和願い歌う わたぼうし「うたごえ喫茶」に160人

核廃絶、平和願い歌う

わたぼうし「うたごえ喫茶」に160人


 苫小牧うたごえサークルわたぼうし(中村千恵子会長)の第47回「うたごえ喫茶:うたごえは平和の力〜かけがえのない いのち輝かせて」が6日、三星ハスカップホールで開かれ、160人の参加者が歌い交わしました。6人編成バンドのシャネルファイブがゲスト出演。「二人の銀座」「京都の恋」などの演奏で会場を盛りあげました。

 リクエストコーナーをはさみ、わたぼうしは「北海道のうたごえ祭典inとかち」(9月)で発表した、核兵器の廃絶を誓う「雲に人間を殺させるな」(詞=ナジム・ヒクメット、曲=外山雄三)、子どもの誕生を通し理不尽な戦争のない世界を願う「その手の中に」(詞=砂入りえ、曲=安広真理)を合唱し、喝采をあびました。

 参加した60代の女性は「発表曲がとても良かったです。2曲とも重い曲でしたが、心にしみわたる曲で、平和が一番大切なことだと、心から思いました。もう少し聴きたかったです」と感想をのべました。

 来年9月16〜17日には「北海道のうたごえ祭典inとまこまい」(出雲路英淳実行委員長)が市民会館大ホールなどを会場に開催されることが決まり、12月13日に第1回実行委員会を開く予定です。

国会かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 強行採決の暴挙は認められない


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

強行採決の暴挙は認められない

 11月4日、衆院TPP特別委員会で承認案・関連法案について自民・公明の与党と日本維新の会が反対の声を押し切って採決を強行しました。与党から「平穏な状況のもとで採決が行われたわけではない」という声が出されるなど、やり方も異常な強行です。山本有二農水大臣の国会軽視の相次ぐ暴言が放置され、徹底審議もされないままに強行する。国民の声もルールも踏みにじる暴挙を認めるわけにはいきません。

 4日は福島県内で農家、JA、らくのう組合を訪問し、TPPがどういう影響を及ぼすことになるのか話をお聞きしていたところでした。「真綿で首を絞められるよう。農業に希望が持てなくなる」「先が見通せなくなる。後継者がいなくなる」などの声が次々出されました。その後参加した災害対策全国交流集会でも、TPPは復興の妨げになるとして、強行採決への抗議の緊急決議があげられました。

 国会前では連日座り込みが行われ、全国から多くの方たちが「TPP反対!」の思いを持って参加され、抗議の声をあげています。全国でも寒さが厳しくなる中、デモや集会や宣伝などが行われており、この声がTPPを強行しようとする陣営を追いつめています。

 参議院の共産党議員団では紙智子参院議員を先頭に、TPPが参議院での議論になった場合は徹底的に問題点を明らかにして、国民のみなさんに知らせていこう、断固阻止しようと準備を進めています。みなさんの運動と結んで、全力でがんばります。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年11月6日付

命と暮らし破壊するTPP批准許さない 共産党が強行反対で宣伝 食の安全・雇用に不安

命と暮らし破壊するTPP批准許さない

共産党が強行反対で宣伝 食の安全・雇用に不安


 国民生活を破壊するTPP(環太平洋連携協定)の強行採決が狙われているなかで10月28日、日本共産党苫小牧地区委員会は市議団や勤務員、後援会員などと、苫小牧駅北口と三光町の大型店前で、TPP国会批准を許さない街頭宣伝を行いました。

 参加者らは、「TPPの批准阻止!」と記した横断幕を掲げアピール。「百害あって一利なし」とTPPを解説した赤旗号外を買い物客や道行く人たちに配りました。

 日本共産党の冨岡隆市議は、TPP協定は、農産物の重要5品目について関税撤廃を認めないとした国会決議に反し、3割の関税を撤廃することになると指摘。「TPPは、農業ばかりでなく、医療やくらし、主権を脅かす協定なのに、政府は説明責任を果たさず、具体的な内容を明らかにしていません。こんな国民を侮辱したやり方はありません。即刻批准の撤回をすべきです」と強調しました。

 共産党市議団の小野寺幸恵代表は、「食品添加物や農薬、遺伝子組み換え食品などの基準が緩和され、どんなものが輸入されてくるか不透明で、食の安全が不安です。安全で安心なものを、家族や子どもたちに食べさせたいのが主婦として、母親としての気持ちです。中身を知らされないまま口に入れさせることはできません。力合わせてTPPを阻止しましょう」と訴えました。

 共産党地区事務所で働く20代の男性は、「若い世代に非正規労働者が増えたり、仕事に就けないでいる人が多いのに、外国の安い製品や労働力が入ってくると、仕事や雇用が奪われてしまいます。若者たちが未来を信じて働き暮らせる政治をすすめることが大事です」とTPP反対を呼びかけました。

 通行する車や通りすがりの人たちから激励がよせられました。

 また、朝の街頭宣伝で、25日には工藤良一、27日には渡辺満の両市議に、松橋ちはる地区常任委員や後援会員らが加わり、TPP強行許さないと、訴えました。

高齢者大切にしない改悪ばかり 母親大会開催 行沢氏「格差と貧困」講演

高齢者大切にしない改悪ばかり

母親大会開催 行沢氏「格差と貧困」講演


 「生命を生み出す母親は生命を育て、生命を守ることを望みます」とする第54回苫小牧母親大会が10月22日、市民会館で開かれ、格差と貧困の問題について考えました。

 勤医協苫小牧病院に勤務するソーシャルワーカーの行沢剛さんが「高齢者の格差と貧困 〜無料低額診療の実態から」と題して講演。高齢者の最低生活の保障の内容や今後の社会保障改悪の動向について話し、学んで対策を考え元気になろうと訴えました。

 行沢さんは「80歳まで生きると仮定した場合、年金加入は損なのか、得なのか」と参加者に問いかけました。年金保険料を40年間納めると総額が780万円になり、80歳までの15年間に支給される年金は1100万円になると解説。「現状の仕組みでは、年金に加入したほうが得」と指摘しました。

 しかし、国民年金は6万5千円なのに対し、生活保護は約7万円であると説明、「保護基準以下で生活している高齢者は日本が一番多いといわれている」とのべ、政府が社会保障のあらゆる分野で改悪を進め、年金も生保も削減している現状を批判しました。

 行沢さんは、勤医協で取り組んでいる無料低額診療を利用する人が高齢者ばかりでなく、若い人も増えている現状を話し、「給付型の奨学金などで、貧困の連鎖を断ち切らなければならない。国が保育園の待機児童解消に乗り出しているように、社会のシステムを変える必要があります」と強調しました。

 日本共産党の小野寺幸恵市議は、苫小牧市が取り組んでいる子育て支援の内容を報告し、「市の調査では、経済的な理由から結婚できない、子育てできないという若い方が多く、安定雇用施策を市に求めている」と現状を話し、「子どもの貧困率が高い理由を知り、対策を取るためには、生活実態調査が必要です」と訴えました。

老後支える命綱揺るがすな 「年金カット」法案審議入り 削減30年狙う

老後支える命綱揺るがすな

「年金カット」法案審議入り 削減30年狙う


 新たな年金給付削減策を盛り込んだ「年金カット」法案と批判されている国民年金等改定法案の審議が1日、衆議院で始まりました。物価が上がっても賃金が下がれば年金額を引き下げるとするなど、公的年金に頼る高齢者に痛みを強いる重大な法案です。

 厚生年金や国民年金など公的年金の毎年の受給額は、消費者物価の動きや現役労働者の賃金水準にもとづいて決める「物価・賃金スライド」という仕組みです。

 これまでは、物価が上がっても、賃金の上げ幅がそれより小さいときは賃金の方に合わせて年金額を決めます。物価が上がって賃金がマイナスの時は、年金額は据え置きし、年金を下げることまでは、さすがにしていませんでした。

 しかし今度の法案は、物価が上がっても賃金が下がる場合や、物価が下落した以上に賃金が下がる場合は、賃金下落に合わせて年金を下げるというものです。2021年4月の施行予定です。

 これでは、いくら物価が上がっても賃金がマイナスになれば、年金は減らされてしまいます。安倍政権の経済政策「アベノミクス」は物価引き上げを目標にし、2019年10月には消費税10%への引き上げも行おうとしています。一方、低賃金の非正規労働者が増え、労働者の賃金水準が上がり続ける保証はどこにもありません。

 医療や介護の保険料や利用料も負担増が続いており、多くの高齢者には出費を切り詰める余地はありません。ただでさえ少ない年金を、物価上昇にもお構いなく引き下げることは、年金を主な収入とする高齢者の生活実態を無視した、余りにも過酷なやりかたです。「年金カット」法案には、この改悪とは別に、物価が上がっても年金額を抑える仕組みの「マクロ経済スライド」をさらに強化する内容もあります。(18年4月施行)

 政府は、年金をこれから30年間、毎年下げる計画をしています。年金の支給開始年齢の先延ばしや保険料を納める期間延長も狙われています。

 年金減額は高齢者の暮らしを圧迫するだけでなく、消費を冷え込ませ、地域の雇用や経営にも打撃となり、現役世代の収入にも影響します。こんな悪循環を引き起こす危険な「年金カット」法案は廃案にするしかありません。

 安倍政権は、改定を「年金の持続性の確保」のためとしていますが、年金財政強化には、支え手の労働者の賃上げと安定雇用にこそ力を注ぐべきです。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 団結の力で勝負


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

団結の力で勝負

 この原稿を書いている時点(10月31日)では、まだTPP(環太平洋連携協定)審議は継続中。翌日の委員会が前日に決まるという緊迫した状況で、理事会への対応と質問準備に大わらわです。「まだ中身がよくわからない」という方も多く、国民置き去りに強行採決でもしようものなら到底許されません。

 これほど慌ただしい委員会も、秘書や国対事務局のみなさんと団結するからこそ乗り切れます。質問準備や資料請求のみならず、傍聴希望の方の手配、集会などの調整、次々と寄せられる要望の対応、法案審査文書づくり‥‥表には見えないけれど、とてもとても大事な仕事です。質問前日は泊まり込み覚悟で、最後の最後までチェックします。

 嬉しいのは、やはり激励があった時です。TPP特別委員会で共済問題を取り上げた質問後、ある大きな共済団体から「取り上げていただき本当にありがとうございました」と、ていねいな感謝の電話をいただきました。短い質問時間の日だったため、悩みつつ準備したのですが、この電話に秘書ともども喜び合いました。

 国会前では連日、批准阻止へ座り込み行動が続いています。寒い北海道でも、宣伝などがおこなわれています。運動と論戦の力が、間違いなく政府・与党の暴走を押しとどめています。TPPストップへ心ひとつに、私もフル回転でがんばります!

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年10月23日付

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 「みわちゃんねる」と私の思い


紙 智子(日本共産党参議院議員)

「みわちゃんねる」と私の思い


 「みわちゃんねる」と言う対談番組に出ました。「会いに行ける国会議員 みわちゃんねる 突撃永田町!」と言う名のネット番組です。自民党から民進党、共産党まで、党派をまたぎ議員から議員へリレーのようにバトンを渡して、人柄や政治信条や活動、視聴者に向けたメッセージなどを紹介し、政治を身近なものにしようという試みです。

 2002年から10年以上、500名を超える国会議員が出演しています。私は笠井あきらさんからバトンを受け取りました。

 政治キャスターの佐野美和さんは、元は八王子の市会議員。毎週水曜日、約1時間、ニコニコ生放送です。人生を「幸せ度数年表」にして、さまざまな出来事を紹介していきます。また、政治活動で力を入れて取り組んでいることなど、エピソードを交えて紹介します。

 「今だから言えるあの日、あの出来事」で私が話したのは、2011年3月11日の東日本大震災のことです。2001年初当選して以来いろいろなことに直面しましたが、やはり、東日本大震災・原発事故は、日本の国民全体に大きな衝撃を与えるとともに、価値観を変える出来事だったと思います。私自身も国会で活動するものとして、政治の在り方や活動の仕方について、これでいいのかと、多くのことを考えさせられました。1時間では、とても話しきれませんでしたが、振り返って考える機会になりました。

 次のバトンは、いわぶち友さんに渡しました。お楽しみに!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年10月23日付

苫小牧地区労連が定期大会  強く大きな労働組合に 戦争する国づくり、労働者使い捨て社会許さず

苫小牧地区労連が定期大会  強く大きな労働組合に

戦争する国づくり、労働者使い捨て社会許さず


 苫小牧地区労連(横山傑議長)は15日、市労働福祉センターで第28回定期大会を開催しました。「許すな! 改憲と戦争する国づくり、労働者使い捨て社会」とする大会スローガンを確認、強く大きな組合をつくり、苫小牧でローカルセンターとして役割発揮することを誓い合いました。

 横山議長は、「国民主権と立憲主義が危うくなっています。高教組の組合員が、ビラ配布で不当な処分がされたが、弾圧と暗黒の時代を思い起こさせます。労働者が働いて、生活に希望や未来が見いだせ報われる社会をつくるために、団結してがんばろう」とあいさつしました。

 来賓として、道労連の竹田吉宏事務局次長と日本共産党苫小牧地区委員会の松橋ちはる常任委員があいさつ。松橋さんは、「子どもや高齢者の貧困が増え、最低賃金が上がりましたが1000円にはほど遠く解決になりません。安倍政権は、社会保障費を削り、暮らしを豊かにすることなく、憲法をねじ曲げ戦争する国にしようと、軍事費は5兆円を超えています。日本は岐路に立っており、みなさんとともにがんばって打開していきたい」と強調しました。

 討論では、代議員が職場の実態やたたかいの課題などを示しました。

 全いぶり教職員組合は、「学力の向上が叫ばれ、板書などはスタンダードとしてマニュアル化され、点数を上げるための教育に汲々としています。疲れ果てている先生も出ていますが、つがりの中で仲間を増やしていきたい」と決意を表明。郵政産業ユニオンは、「年賀はがきでノルマを課せられたり、ミスや事故で見せしめ的なことが全国的にやられています。団体交渉をしても、労務担当課長の窓口回答に終始、本社からの正式回答も1カ月は放置されています。郵便局はひどいブラック企業です」と職場の状況を報告しました。

 高教組苫小牧支部は、「戦争法廃止の署名への協力をお願いするビラを配っただけで処分された。特定の地位を利用してはいないし、違法性はありません。道教委は、教員は政治的活動をしてはいけないという考えで、先生には表現の自由が保障されないことになります。処分することで教育現場を萎縮させています」と強く批判しました。

 苫小牧ローカルユニオンは、「過剰な労働時間や退職強要、パワハラ、雇い止め、職場の人間関係など労働相談のオンパレードだ。労働者が安心して相談できる体制をつくり、一人でも加入できる労働組合として奮闘したい」とのべました。

 大会では、①賃上げで景気回復を世論に ②社会保障の拡充 ③人権と民主主義を守り、政治の民主的な転換をめざす ④非正規労働者の組織化などの運動方針を採択。新役員選出では、横山議長が再選、副議長に鈴木学(再)、青山健太(新)、事務局長に斉藤秀夫(再)の各氏が選ばれました。

ビラ配布で不当処分 撤回求める 高教組が抗議声明 活動は市民的権利

ビラ配布で不当処分 撤回求める

高教組が抗議声明 活動は市民的権利


 北海道高等学校教職員組合連合会(高教組)は6日、苫小牧市内の道立高校教員2人が学校敷地外でビラ配布・署名活動をしたことにかかわり、道教委が5日付で不当な処分(訓戒措置)を行ったことに対し抗議し、処分の即時撤回を求める声明を発表しました。

 同組合員である2人は4月、年休を取得し、校地外でビラを配布し、「安保関連法=戦争法」に反対する署名活動を行いました。署名活動は、生徒にその趣旨を十分説明したうえで呼びかけを行い、配布したビラには組合名(分会)が記されており、組合としての正当な取り組みでした。ところが、道教委は「中立を疑わしめる行為であり、生徒、保護者をはじめ道民の信頼を損ねる行為」として、不当な処分を行いました。

 声明では、正当な組合活動に対する不当な処分に強く抗議し、処分の即時撤回を求めるとともに、「道教委などからの不当な圧力に屈することなく、引き続き憲法擁護・尊重の義務を負う教職員として、憲法違反の戦争法の発動阻止や廃止を求める運動を強めていく」と表明しています。

 この問題で日本共産党の佐野弘美道議は、5月の道議会文教委員会で、道教委の対応を批判し、「18歳選挙権実施を前に、若い世代の政治的教養を育むことが重要であり、政治的中立性を理由に、学校や生徒の自由な議論を縛ってはならない」と強調していました。

ショートステイ拡充求める 小野寺議員 介護貸与で負担増回避も要望

ショートステイ拡充求める

小野寺議員 介護貸与で負担増回避も要望


 苫小牧市議会の2015年度企業会計決算審査特別委員会(渡辺満委員長)の介護保険事業会計で、日本共産党の小野寺幸恵委員は、ショートステイの利用状況について質問し、拡充を求めました。

 小野寺委員は、認知症の奥さんを介護している男性が、病気で入院せざるを得ない状況になりましたが、奥さんを入所させるショートステイが満員のため入院を断念した事例を示し、「現状が足りないのだから、まず実態調査をして対策を取るべき」と指摘しました。

 担当課長は「ニーズが高く、緊急時の対応が難しい」と説明し、「18年度からの次期計画(第7期介護保険事業計画)で検討したい」と答弁。担当部長は「ケアマネジャーや包括支援センターなどに聞き取り調査をするなかで検討していきたい」と答弁しました。

 また、国の改悪で要支援1、2の人は介護ベッドや車椅子の貸与が原則受けられなくなりましたが、15年度は医師の判断により介護ベッドが150件、車椅子が47件の貸与を受けています。小野寺委員は、「要支援でも必要な方が多くいます。今後、要介護1、2の方も貸与できなくなり自己負担になる。介護保険制度は施設から居宅への流れになっているが、居宅で生活できなくなるのではないか」と指摘しました。岩倉博文市長は、「コロコロ変わる制度ではあるが、国も踏み込まざるをえなくなっており、動向を見極めたい」と認識を示しました。

若い人も高齢者も安心の制度に 年金者組合が給付削減で怒りの「一揆」

若い人も高齢者も安心の制度に

年金者組合が給付削減で怒りの「一揆」


 「年金削減を許さない!」と16日、年金者組合苫小牧支部は三光町の大型店前で、「年金一揆2016」行動をしました。「命を年齢で差別するな」「怒」とむしろに記したのぼりを立て、年金裁判のチラシを配り、「若い人も高齢者も安心できる年金を求める請願」署名を訴えました。

 参加者らは、「政府は、物価が上がれば給付も上げるのが年金の根本なのに、下げようとしています。年金は、老後を生きる命綱です」「年金が削減されては、健康で文化的な生活はできなくなります。憲法違反です」「年金は老後の人間らしい生活を支えるもの。高齢者も若者も安心できる制度として次の世代に引きつぐために行動していきましょう」と訴えました。

 年金者組合は全国で、年金支給額が毎年減額されると生活できないとして裁判に訴えています。苫小牧からは16人が原告に加わっており、その支援も呼びかけました。

国会かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) あきらめずに声を、たたかいを続けること


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

あきらめずに声を、たたかいを続けること

 嬉しいニュースが飛び込んできました。16日投開票の新潟県知事選挙で、「柏崎刈羽原発の再稼働ストップ!」「TPPから新潟の農業を守る」と訴えた米山一さんが勝利しました。「再稼働は認めない!」という新潟県民の審判が下された結果です。鹿児島県で川内原発の停止を求める知事が誕生したのに続く勝利。市民と野党の共闘が発展していることを示す結果でもあったのではないでしょうか。

 同日、「僕らがつくる原発ゼロ 福島若者ミーティング」というイベントに招かれました。福島県内はもちろん、全国で集められた「こんな社会になってほしい」という若者たちのメッセージを、先の参議院選挙で勝利した増子輝彦議員と一緒に受け取りました。 

 「仮設避難所で会ったおばあちゃんの言葉、顔が忘れられません。一度の事故であたり前の生活が全部崩れるのが原発事故やと思いました。もう二度とだれかのあたり前の生活を壊さないで!」「福島の事故は終わってない!わたしたちの未来に原発はいらない。未来はわたしたちが決める!」。

 福島の原発事故をきっかけに、自分たちはどんな社会や未来をつくるのか、国民の運動はあらゆる分野で広がり、安保法制反対という空前の規模のたたかい、参議院選挙での野党共闘につながりました。あきらめずに声をあげ続ける、たたかい続ける、そしてみんなと力を合わせる。この国民の力が新しい社会、未来を切り開く力なのだと改めて思っています。

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2016年10月16日付

市議会で決算審査 小野寺議員 後期医療改悪を質問 軽減廃止で高齢者に負担増 国へ撤回求める

市議会で決算審査 小野寺議員 後期医療改悪を質問

軽減廃止で高齢者に負担増 国へ撤回求める


 苫小牧市議会の2015年度企業会計決算審査特別委員会(渡辺満委員長)の後期高齢者医療特別会計で6日、厚生労働省が、75歳以上の後期高齢者医療制度で低所得者の保険料を最大9割減にしている特例軽減を廃止する方針を出したことから、日本共産党の小野寺幸恵委員は、廃止した場合、当市で該当する高齢者の自己負担増の影響について質問しました。

 市の説明によると、9割軽減の廃止で約3倍の保険料になり、対象者は5955人、8・5割軽減廃止で約2倍の保険料になり3642人、また元被扶養者軽減の廃止で5倍の保険料になり538人が対象になります。

 後期医療制度は、「うば捨て山」と揶揄(やゆ)され、全国から批判が高まったため、国は保険料の軽減を実施してきた経緯があります。

 小野寺委員は、保険料軽減の対象になっている世帯が15年度は69%を超えており、制度開始の08年度と比較すると11%も増えていることを指摘。また、特例軽減の対象者は約5割に及んでいることから、「所得が低い世帯が多いことの表れではないか」とただしました。

 担当課長は、「低所得者が増えたわけではなく、軽減の中身を拡充し、算定基準が変わったため」と説明。小野寺委員は「なぜ国は特例軽減を導入したのか」と質問したのに対し、担当課長は「年金所得があまり多くない高齢者に安心してもらうことが目的」と答弁しました。

 小野寺委員は、「その安心を奪う制度だ」と批判し、国に負担増を避けるよう要請することを求めました。担当部長は「運営主体の北海道広域連合を通じて、地域の声を国に届けたい」と答えました。

閉鎖ハイランドに廃棄物 冨岡議員 屋内リンク周辺のズサンな管理追及

閉鎖ハイランドに廃棄物

冨岡議員 屋内リンク周辺のズサンな管理追及


 市議会の2015年度一般会計決算審査特別委員会で3日、日本共産党の冨岡隆委員は、ハイランドスポーツセンター(高丘)の屋内リンクが施設の老朽化で11年度に閉鎖しましたが、その後の管理のずさんさを指摘し、改善を求めました。

 屋内リンクは、1970年に開設。夏は温水プール、冬はスケートリンクとして利用していましたが、老朽化でリンク下の氷をつくる冷却管の故障も相次ぎ、運営を中止しました。

 閉鎖後、センターの周りには、テレビや洗濯機、蛍光管などの廃棄物が捨てられ山済みになったまま放置され、また物置の窓ガラスが割られ、草が伸び放題で景観が悪く、防犯上も危険な状態です。

 冨岡委員は写真を提示し、「この状態を知っているのですか」とただしました。冨田聡子総合政策部長は「委員の質問で初めて知ったところです」と答弁し、閉鎖後の管理がずさんだったことを認め謝罪しました。

 冨岡委員は、多くの蛍光管が捨てられていることを問題視し、「蛍光管には水銀が含まれており、処理について11年度の予算委員会で他会派委員から指摘されて、市は適正な管理に変更した経緯がある。なのに現在、センターで蛍光管を放置したままにしておいて、危険はないのか」と強く追及、対応を求めました。

 岩倉博文市長は、「不法投棄された物は早急に処理したい」と答弁し、センターを再利用し有効活用することは老朽化のため難しいとの見解を示した上で、施設の解体などについては、「予算もかかることから、もう少し時間がほしい」と答えました。

地元業者の受注機会拡大を 小野寺議員 霊園の業務委託入札で提案

地元業者の受注機会拡大を

小野寺議員 霊園の業務委託入札で提案


 2015年度企業会計決算審査特別委員会(渡辺満委員長)の霊園事業会計で、日本共産党の小野寺幸恵委員は、高丘霊園と第2霊園の業務委託について質問し、指名競争入札から一般競争入札に変更し、地元業者の受注機会拡大を求めました。

 高丘霊園と第2霊園では、草刈業務や除雪業務、樹木の剪定・伐採、ごみ収集などを業務委託しています。過去3年間の委託状況をみると、草刈業務は同一の業者2社が落札、除雪業務は1社が連続落札しているため、小野寺委員は入札の方法に問題はないのかをただしました。

 担当課長は、除雪業務は道路の除雪を優先するため、霊園の除雪を請け負う業者が少ないと説明、草刈業務について、「これまでの慣例で他の業者に門戸を広げずにきた」と答弁。担当部長は「3社の指名競争入札を14年度から5社に広げた。公平性は保たれている」と強調しました。

 これまで市は、地元業者の受注機会を拡大する目的から、可能な限り一般競争入札に切り替えてきた経緯があります。小野寺委員は、霊園も一般競争入札に変更し、競争性、透明性、公平性をはかることを提案しました。

 しかし、担当部長は「一般競争入札は地元以外の業者も参入する」と否定的な答弁をしましたが、その後の質疑で「地元業者」という条件つき一般競争入札が可能であることを認めました。

 小野寺委員は、すべての業務委託について、可能なものは一般競争入札に変更することを提案し、検討する旨が示されました。

早く原発やめるべき 北海道集会に2500人 泊廃炉訴える

早く原発やめるべき 北海道集会に2500人

泊廃炉訴える


 自然と共に生きるなら原子力なんて必要ない−−と、「ストップ再稼働 さよなら原発北海道集会」が8日、札幌市で開催され、全道各地から2500人が参加しました。

 北大の小野有五名誉教授は、「泊原発はひとたび事故が起き西風が吹くと、放射性物質が飛び、札幌も住めなくなる。一刻も早く原発をやめさせないといけません」と語りました。ルポライターの鎌田慧さんは、「原発を廃炉にし安心して暮らせる日本へがんばろう」と訴えました。

  日本共産党の畠山和也衆院議員や道国政相談室長の森つねとさんも参加しました。苫小牧から駆けつけた松橋ちはるさん(34)は、「福島原発事故はいまだに収束せず、泊原発が稼働していなくても電気は足りています。再稼働許さず、原発も核のゴミもない北海道にしなければなりません」と力を込めて話しました。

吉田さん2年連続全道大会へ 「赤旗」全国将棋大会 苫小牧地区大会開催

吉田さん2年連続全道大会へ

「赤旗」全国将棋大会 苫小牧地区大会開催


 第53回「しんぶん赤旗」全国囲碁・将棋大会の苫小牧地区将棋大会が10日、見山東福祉センターで行われました。松橋ちはるさんが開会のあいさつをしました。

 A級(有段者)に10人、B級(有級者・一般)に4人が参加し、熱戦が繰り広げられました。花園町の吉田正明さん(4段)が昨年に続き優勝。16日の北海道将棋会館で開かれる道大会に臨みます。

 入賞者は次の通りです。
◆A級 ◎優勝 吉田正明4段(49歳)
    ○2位 斉藤豪士5段(31歳)
    ○3位 大谷和広4段(47歳)

◆B級 ◎優勝 斉藤隆介6級(11歳)

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) TPP阻止へ 国会でも野党共闘


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

TPP阻止へ 国会でも野党共闘

 国会は「いつからTPP特別委員会の審議を始めるか」で、せめぎあいとなっています。与党は安倍首相の強い意向を受けて早期審議入りをめざしていますが、新大臣への所信聴取と質疑もまだおこなっていないし、輸入米の価格偽装疑惑についても全容解明には遠く、TPPのもとでも「国産米への影響はゼロ」という政府試算も撤回と、やり直しが必要です。

 委員会を開くには、各党理事による理事会で決定しなければなりません。日本共産党は残念ながらオブザーバー参加のため、民進党との連携が欠かせません。民進党の筆頭理事となったのは、自他ともに認める「反TPPの男」・篠原孝議員。実は国会でいつも「TPP STОP」のネクタイをし続けているのは、私と篠原議員の二人だけなのです。先日も二人で話し合い「今国会での批准は断固阻止」を確認しました。

 ところで篠原議員は、私の父親と同じ年。それを伝えると「あなた、そんなに若いのかい」と苦笑しきり。「あなた方(日本共産党)のように、しっかり中身を暴いていかないとダメなんだ」とも話されました。

 野党共闘の行方に関心を持たれている方も多いと思いますが、このように議員同士での努力を強めています。何より根本は、力強く大きな国民の世論と運動。くらしも地域も壊すTPPの批准阻止へ、力を合わせましょう。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年10月9日付

暴走阻止 みんなの力で政治を変えよう もみじ祭りに1500人 森氏が講演「共産党を大きく」

暴走阻止 みんなの力で政治を変えよう

もみじ祭りに1500人 森氏が講演「共産党を大きく」


 日本共産党苫小牧地区委員会と同後援会は2日、「日本共産党第18回もみじ祭り」を開催しました。澄み渡る秋晴れの好天の下に約1500人がつめかけ秋の一日を楽しみ、「みんなの力で政治を変えよう」と意気を高めました。

 同後援会の宮崎有弘会長(勤医協苫小牧病院長)は、「豊洲新市場をめぐる問題は、食べ物の安全を揺るがす問題であり、富山市議会の政務活動費不正受給も日本共産党だから追及できたのです。庶民の立場で活動する共産党がどんどん活躍して、国会や地方議会で頑張ってもらうためにも、私たちはもっと力をつくしましょう」とあいさつしました。

 7月の参院選道選挙区で奮闘した共産党道国政相談室長の森つねとさんが支援に感謝をのべ、講演。「戦争法で南スーダンに派遣される自衛隊に新たな任務が付与され危険性が高まっています。国民生活を破壊し、沖縄米軍新基地建設、TPPなど、安倍政権の強権政治を阻止するために、野党と市民の共闘を発展させ、日本共産党を大きくして政治を変えましょう」と訴えました。

 苫小牧地区の日本共産党市議や町議らがステージに上がり、あいさつしました。北村修むかわ町議は、「TPP(環太平洋連携協定)で、食品基準が日本より甘いアメリカの商品が入り、食の安全が脅かされ、北海道そして日本の農業がだめになります。批准をさせないためにも頑張ります」と強調。小野寺幸恵苫小牧市議は、「地区議員団10人で、寄せていただいたみなさんの要望、要求を実現するために、先頭になってがんばりたい」とのべました。

 祭りの司会を務めた道政相談室担当の松橋ちはるさんは、「道議団の人たちと道庁に行き、台風被害で暮らしと生業を再建しようとがんばっている被災者に国が支援し補償するよう、また苫小牧に児童相談所分室を設置するよう要請しました。みなさんの生の声を聞きながら政治に反映させるために力合わせ奮闘します」と決意を表しました。

◆ステージで和太鼓にジャズ 模擬店は売り切れ商品も

 ステージでは、澄川西町内会太鼓同好会の小学生も加わった豪快な和太鼓や、アコースティックなアンサンブルを奏でるペーパームーンのストリングバンド演奏。女子中学生のソロによるアルトサックスのジャズ演奏も力強く繰り広げられ、トリはこのほど「とまこまい観光大使」に任命された栗原ちあきさんのレパートリー広い歌声で会場は大いに盛り上がりました。

 後援会などによる模擬店では、時間をかけた自家製の薫製やカレーライス、そば、焼き鳥などの飲食、産直野菜、衣料品や雑貨、古本のフリーマーケットなど品揃え豊富で、売り切れが続出し大盛況に終わりました。

 参加者は、「初めて来ましたが、こんなに人がくるのですね」との驚きの声。「森さんに入れました。残念でしたが、これからも頑張ってください」と期待をこめ話していました。

被爆者はもう待てません 核兵器廃絶求めるヒバクシャ国際署名を広げよう

被爆者はもう待てません

核兵器廃絶求めるヒバクシャ国際署名を広げよう


 このほどベルリンで開かれた「軍縮を! 平和の機運をつくるために 世界会議」の分科会で、長崎で被爆した日本被団協事務局長の田中熙巳さんが報告しました。

 田中さんは、「被爆から71年、被爆者はこれ以上待つことはできません。核兵器禁止条約をすべての国に求めるヒバクシャ国際署名への賛意表明と合わせて、市民社会を構成する一人ひとりの市民が自らの安全保障について議論し、草の根の広がりをみせれば、核保有国やその同盟国の市民も自国の核政策を変えさせる力になるでしょう」と訴えました。

 苫小牧原水協もヒバクシャ署名に取り組んでおり、約400筆寄せられています。

泊原発施設 耐震性に懸念 真下道議 道に安全性優先の姿勢求める

泊原発施設 耐震性に懸念

真下道議 道に安全性優先の姿勢求める


 日本共産党の真下紀子道議は9月26日、道議会の一般質問で、泊原発施設の耐震性について、道の姿勢をただしました。

 真下道議は、共産党道議団らが9月15日に泊原発を視察した際、施設の耐震性などについて北海道電力に質問したところ、構内に8つある冷却水に使われる貯水タンクについて「耐震設計上、重要な設備ではない」と説明を受けたことを紹介。「冷却水のタンクという主要な施設にもかかわらず、安全性に大きな懸念をもちました」とのべ、耐震基準をただしました。

 道の佐藤嘉大・危機管理監は、貯水タンクの耐震性の確保は、建築基準法で規定される公共建築物と同等との認識を示しました。

 タンク周辺には、発電の際に生じる温排水を海中に放水するため、一時的に貯水する放水ピットとよばれる設備があり、津波などの際に、海水の逆流を防ぐため、北電はこのピットに溢水(いっすい)防水壁を設ける工事を行っています。この防水壁は耐震重要施設となっており、北電が貯水タンクが損壊した場合の防止壁への影響と対策を検討中で、原子力規制委員会でも審査中です。

 真下道議は、「地震の際、このタンクの損壊による影響が検討中であり、泊発電所は安全だといいきれない」と迫りました。

 高橋はるみ知事は、「原発はなにより安全性の確保が最優先であり、施設の耐震性や津波対策などの厳正な審査が重要」とのべました。

 真下道議は、「1次、2次冷却に使う貯水タンクの耐震強度が、福島原発事故以降も強化されていないことが明らかになった。安全最優先の姿勢がみられません」と厳しく指摘しました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 二度と被爆者をつくらない


紙 智子(日本共産党参議院議員)

二度と被爆者をつくらない


 オーストリア共和国連邦の法務大臣を迎えた歓迎レセプションに出席し、大臣やフーベルト・ハイッス大使と懇談しました。

 私が「 オーストリアが、人道的立場から核兵器禁止条約の決議を国連にも求めていることに共感しています」と話しかけると、法務大臣が「 オーストリアは原爆も原発も反対です。議会でも原発を作らないことを決めた。日本では共産党が活躍しているのですね」というので「 参議院選挙で国政では民進党についで、野党第2党になりました。日本の政治が危険な方向に行かないように野党と市民が共同して選挙をたたかった」と伝えました。大使館の方からは「 知っています。感動しました」と言われ、うれしくなりました。

 広島から、かおるちゃんと五郎さん夫婦が上京すると聞いて会いにいきました。青年運動時代の友人で、再会は30年ぶりくらいでしょうか。お父さんが亡くなられ、日本共産党の専従者と議員を合葬する合葬追悼式に参加するための上京です。お父さんも、お母さんも、広島で被爆されたそうで、長い間、核兵器廃絶の運動にたずさわってこられました。被爆地広島の願いは、二度と被爆者をつくらないと言うことです。

 オーストリアなどは国連総会において、核兵器を禁止する法的拘束力のある措置について交渉する会議を来年召集するとした決議案を公表しました。被爆者の長年の運動が変化を作り出しています。その願いを実らせるため、頑張る決意を新たにしました。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年10月2日付

9月定例市議会 渡辺議員 再びの草刈事故で質す 現場主義で全庁的な改善取り組み求める

9月定例市議会 渡辺議員 再びの草刈事故で質す

現場主義で全庁的な改善取り組み求める


 苫小牧市議会の9月定例会が開会した8日、市内の中学校で草刈り作業中に起きた車両物損事故にともなう損害賠償の専決処分質疑で、日本共産党の渡辺満議員は、全庁的な草刈事故の防止対策を年内に報告することを求め、理事者の姿勢をただしました。

 事故は7月に、啓北中学校の正門付近で、公務補が草刈りの作業中、石が飛び、車の窓ガラスに当たり破損、市は約22万円を賠償しました。草刈り機で石が飛び、車両を損壊させた同様の事故は、2008年に市内小学校で起き、また昨年6月には沼ノ端児童センター敷地内でも発生。渡辺議員は、昨年の9月市議会で再発防止と改善を求めていました。

 渡辺議員は、「昨年の9月議会で、全庁的に取り組み、市教委としても直ちに改善策をはかるべきと指摘したのに、なぜ今回も同様の事故が発生したのか。当時の議会答弁を実行していれば、未然に防止できた問題であり、危機管理意識に欠けている」と厳しく追及しました。

 佐々木昭彦副市長は、「まさしくご指摘の通りであり、私も事故報告を受けたとき、耳を疑った。まずは、全庁的に問題認識を共有し、緩めない緊張感をもって具体的に対応したい。危機管理意識の欠落である」と答えました。

 渡辺議員は、佐々木副市長の答弁が昨年と同様だったため、「それでは解決策にならない。また同じ事故が発生しているのだから、専門的知識をもつ人からの実技研修も必要ではないか」と厳しく指摘。岩倉博文市長は、「単なる草刈りのマニュアル化の問題ではなく、職員の意識問題と受けとめたい。検証・確認作業を行い、12月議会までにはスピード感をもって新しい方向性(再発防止策)を議会に示したい」と前向きな答弁をしました。

北朝鮮の相次ぐ核実験に抗議 苫小牧市議会が決議 JR北の経営支援要望意見書も

北朝鮮の相次ぐ核実験に抗議

苫小牧市議会が決議 JR北の経営支援要望意見書も


 9月定例市議会最終日の16日、北朝鮮が相次ぐ核実験を実施(9日に5回目)したことに抗議する決議案を、全会派一致で可決しました。市は、抗議文(英文)を北朝鮮当局と北朝鮮国連代表部に送付しました。

 決議では、「苫小牧市は、核兵器のない平和の実現に努力していくことを決意し、非核平和都市条例を施行しており」、「核実験を強行したことは、唯一の被爆国として、世界平和を願うものとして極めて遺憾であり、強く抗議する」。「核兵器の保有と開発につながるあらゆる核実験を即刻中止し、核抑止力に頼らず、対話による平和的解決を行うよう強く要請する」としています。

 また、「公共輸送機関であるJR北海道等に係る経営支援策を求める要望意見書」が日本共産党市議団と民進党・市民連合が提案し、協議の後全会派で提出、可決しました。

 意見書は、「JR北海道などは、経営基盤が極めて脆弱で、今日もなお経営自立を確保するめどが明確には立っていない」。「JR北海道が赤字路線を廃止した場合、過疎化をさらに促進し、北海道のまちづくりと経済に大きな影響を与える」として、国に、固定資産税などを減免する特例措置の継続、災害被害の復旧に向けた支援の拡充、経営自立に向けた財政策をはかり、JR北海道等に対し、さらなる経営改善を求めることなど5点を強く要望しています。

身寄りのない人の納骨可能に 小野寺議員 共同供養塔の要件緩和提案

身寄りのない人の納骨可能に

小野寺議員 共同供養塔の要件緩和提案


 9月定例市議会の厚生委員会で14日、苫小牧市が建設をめざしている共同供養塔(仮称)の概要について報告があり、日本共産党の小野寺幸恵委員は、身寄りのない人が亡くなった場合でも、納骨できるようにすることを提案しました。

 共同供養塔は、少子高齢化や核家族化により、親族による墓の維持管理、継承が難しく、また経済的な理由から墓の建立が困難だったり、社会情勢や価値観の変化により埋葬形式の多様化が予想されることにより設置するもの。高丘第2霊園管理事務所南側に建設し、来年10月の供用開始をめざしています。

 小野寺委員は、納骨要件として、遺族からの申し出が原則との説明を受け、「身寄りがない方は、知人や民生委員が執行者になれば葬儀をあげられる。執行者が希望した場合にも納骨できるよう要件緩和をするべきです。また、事前予約は受けないという要件だが、身寄りのない方が生前希望した場合に受け入れるようにするべきです」と、今後作成する要綱に盛り込むことを提案しました。

 環境衛生部長は「福祉部と協議をし、取扱いを検討したい」と答弁しました。

 共同供養塔は、使用料と管理料を合わせ1体1万1千円程度(予定)とし、骨箱から焼骨を取り出して納骨する直接合葬方式で、1年に60体、50年間で3000体の納骨可能体数と想定しています。宗教性を帯びない施設とするため供養・儀式は行わない方針です。今年11月にパブリックコメントを実施して市民の意見を募集、その後条例改正と使用要綱を作成することになります。

ふれあい、くつろぐ 銭湯守れ 工藤議員 公衆浴場存続へ支援策求める

ふれあい、くつろぐ 銭湯守れ

工藤議員 公衆浴場存続へ支援策求める


 市内の公衆浴場は現在7施設(うち5施設が浴場組合に加盟)あり、家庭風呂の普及などにより入浴客が減少、さらに施設の老朽化や経営者の高齢化、後継者問題などで廃業が余儀なくされています。

 日本共産党の工藤良一議員は9月定例議会で、街中から銭湯がなくならないよう存続への支援策を求めました。

 苫小牧市は1979年に「公衆浴場助成要綱」を策定し、また固定資産税の減額、下水道料金の軽減、組合が行う活性化に要する経費の一部を補助して来ています。

 公衆浴場では、一般利用者に対して、入浴回数券(10枚分の料金で11枚)の販売、親子ふれあいデーや道民家庭の日に保護者同伴の小学生以下2名を無料、ゆず湯やレモン湯などお湯の香りを変えるイベントを行い利用促進に努めています。「浴育」として小学生10名以上と引率の大人2名を無料にし、大人とのふれあい・しつけや公共心の習得と青少年の健全な心身の育成に寄与する目的で行っていることを明らかにしました。

 工藤議員は、「企画やイベントは、市がきちんとお知らせし、利用者が増えるよう援助すべきです。お風呂屋さんが街中からなくなり、暮らしが不便にならないよう、今から施策を考えていくべきです」と指摘しました。

 環境衛生部長は、「組合の取り組みが市民には広がっていない状況があるので、色々な形で周知したい。組合とも協議して、どんな施策ができるか考えたい」と答えました。

国会かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 安全神話を繰り返すな


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

安全神話を繰り返すな

 9月15日、畠山和也衆院議員、共産党道議団、岩内町議団をはじめとしたみなさんと泊原発の視察を行いました。再稼働にむけた審査が「大詰め」と言われています。8月に行った国政報告会・懇談会でも、「調査に行ってほしい」と要望をいただいていました。

 これまで見てきたのは事故を起こした福島第一原発。当然ですがあまりにも違います。原発が事故を起こすということがどれほど恐ろしいことか。

 安全対策にこれまでに2000億円前半というお金がつぎ込まれ、これからも膨らんでいきます。再稼働しないわけにはいかない、採算があわない、ますます再稼働に突き進んでいくことになります。どんなに安全対策を行っても大丈夫とは言えません。安全神話を繰り返さないということが福島の原発事故の教訓なのではないでしょうか。

 仁木町の佐藤聖一郎町長と懇談し、町民のみなさんからも話をうかがいました。高齢者や障がいのある方などの避難をどうするのか。福島の経験から避難所を何ヵ所も移動することになれば大きな負担になることが心配だなど、不安や怒りの声が出されました。国も北電も知事も道民の声に真摯に耳を傾けるべきです。

 再稼働反対の運動が広がる中で札幌での説明会が初めて行われました。しかし、道民の不安にこたえる中身にはなっていません。みなさんと力をあわせて再稼働を許さないたたかいを大きく広げ、初めての臨時国会の論戦でも追及します。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年9月25日付

戦争法強行1年 廃止実行委らが怒りの抗議宣伝 発動許さず 大切な人を戦争に行かせない

戦争法強行1年 廃止実行委らが怒りの抗議宣伝

発動許さず 大切な人を戦争に行かせない


 違憲の安保関連法(戦争法)が強行可決され1年を迎えるなか、「戦争法廃止!苫小牧実行委員会」(実行委員長=横山傑苫小牧地区労連議長)は18日、柳町の大型店前で、抗議と廃止を求める宣伝を行いました。雨の中、20人を超える参加者らは、17㍍に及ぶ「大切な人を戦争に行かせない!」の横断幕を掲げ、国道を行き交う車や買い物客にむかってコールしました。

 美光九条の会の吉田昌雄会長は、「自衛隊員が派遣されている南スーダンでは、戦争法の駆け付け警護が付与され、殺し殺される危険が高まっています。こんな日本の平和主義を踏みにじる安倍政権の暴挙を許してはなりません」と訴えました。

 横山実行委員長は、「戦後70年間、アジア諸国に、日本が『戦争しない国』として培ってきたブランドを大切にすべきです。武力によらないで平和を求める日本の発展が、戦争や核兵器をなくし、一人ひとりの幸せを叶える確実な一歩です」と戦争法の実施を批判しました。

 日本共産党若者未来プロジェクト・チーフの松橋ちはるさんは、自民党改憲草案にふれ、「国防軍をもち、国民を頭から抑えつけ、自由を奪う改憲案は、戦前への逆戻りです。若い世代の将来を不安にする国にさせないため、みなさん一緒に声をあげましょう」と呼びかけました。

 雨が降りしきる中、買い物客や通りすがりの人らが聞き入り、また行き交う車から賛同のクラクションが鳴らされました。日本共産党の冨岡隆苫小牧市議も参加しました。

◆共産党市議らも廃止の街宣

 平和憲法を踏みにじる戦争法の成立から1年を迎えた19日、日本共産党苫小牧地区委員会と同党市議団は、市内をめぐり、発動を許さず、廃止を訴える街頭宣伝を行いました。小野寺幸恵、渡辺満、工藤良一の各議員に、苫小牧地区常任委員の松橋ちはるさんらが参加しました。

 渡辺議員らは、「銃を持って内戦状態の南スーダンに派遣される自衛隊部隊は、戦争法に基づく新任務の実動訓練を始めています。これが、十分な議論がなされないままに強行された現実です。敬老の日に、孫や若者を戦地に送らないよう安保法制廃止の声をあげましょう」と訴えました。

尊厳こめた お見送りを 小野寺議員 孤立死に心ある対応要望

尊厳こめた お見送りを

小野寺議員 孤立死に心ある対応要望


 身よりのない一人暮らしの人がなくなった場合、死亡地の市町村長が火葬、埋葬を行うことになっています。先月末に、市内に住む80代の男性が孤立死し、立ちあった民生委員は「生活保護の葬儀(20万6千円以内)と同様に行われるもの」と考えたそうですが、3社の見積りで一番安い葬儀社を決め、北海道の補助金を活用して7万7千円で行われました。お別れのための費用は含まれないため、民生委員や知人は焼香できませんでした。

 日本共産党の小野寺幸恵議員は定例市議会の一般質問で9日、「安ければいいということが優先され、最後のお参りをする機会さえ与えられないのは、亡くなった人の尊厳を無視するあまりも悲しい対応ではないか」と指摘し、心ある対応ができる制度設計にすることを求めました。

 法律上、亡くなった人の知人や自治会長、民生委員などが執行者になれば、生活保護基準での葬儀が行える制度があります。福祉部長は周知していなかったことを謝罪し、「孤立死が増える可能性があるので、成り代われる人がいれば対応でき、手続きのルールを整理させていただきたい」と答えました。

 小野寺議員は、「この2年間に同様のケースが4件あり、使える制度があるならば活用し、心あるお見送りをしてほしい」と要望しました。

 佐々木昭彦副市長は、「亡くなった人の尊厳を軽んじていることはない。法律でできることはきちんとしていきたい。部署間で連携をとってしっかりやりたい」とのべました。

危ない所の原発やめるべき 脱原発の会 小野教授が講演 泊の活断層指摘

危ない所の原発やめるべき

脱原発の会 小野教授が講演 泊の活断層指摘


 脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会(浦田操会長)は10日、苫小牧市労働福祉センターで、小野有五・北星大教授(地球生態学)を招いて講演と総会を開きました。

 小野教授は、「泊原発敷地内の活断層問題と原子力規制委員会の問題点」と題して講演。「人工衛星から見ると、日本は活断層の国であることがわかります。泊原発の敷地にも活断層があり、建設時に規制委員会は見抜けていませんでした。日本海側は安全として、泊原発は海面すれすれに、津波が怖いのに、大変なところに建ててしまった」と指摘しました。

 小野教授は、熊本地震でわかったように活断層の動きは多様であり、今の科学では突きとめきれないとし、「将来地震が来る可能性は否定できないので、危ない所の原発はやめるべきです。3・11東日本大震災の前に戻ろうとしていますので、声をあげて変えさせていかなければなりません」と呼びかけました。

 開催にあたり浦田会長は、「北海道を襲った台風は、自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけました。そうした自然環境のなかで起きた福島原発事故の現状は復興にほど遠いのに、安倍政権は再稼働や輸出に力を入れ国民を騙しています。国民の政治を変える運動が広まっていることに確信をもち、原発ゼロが実現するまでたたかっていきましょう」とあいさつしました。

 講演後、総会を開催。泊原発再稼働反対や大間原発建設中止求める運動や「フクシマを忘れない」集会などの活動計画を承認、「全ての原発をなくすまで頑張ろう」とする総会宣言を採択しました。

戦争の悲惨さ つないでいく 原水禁世界大会代表団が報告集会

戦争の悲惨さ つないでいく

原水禁世界大会代表団が報告集会


 原水爆禁止2016年世界大会(広島市)に派遣された苫小牧ブロック代表団の報告集会が10日、アイビープラザで行われました。

 代表派遣された7人を代表して森哲也団長(白老町議)は、参加にあたっての募金と協力にお礼をのべ、総括報告しました。「心に残った言葉は『ヒバクシャ』で、世界共通になっていると感じました。原爆の犠牲者は日本人だけでなく、外国人もたくさんおられることを目の当たりにしました。私たちは戦争体験を聞くことができる世代で、戦争の悲惨さを次の世代へつないでいくことの大切さを感じました」と報告しました。

 苫小牧健康友の会の斉藤由子さんは平和祈念式典に参加し、「多くの犠牲になった人たちの想いに触れたとき、安倍首相はどこを向いて進もうとしているのかと思いました。自衛隊は銃ではなくスコップを持って仕事をすればいいし、過ちを二度と繰り返してはならない気持ちがこみあげてきました」と話しました。

 勤医協苫小牧病院の荒井星廉さんは世界大会への参加は2度目で、広島は初めて。「あらためて被爆の生の話しを直接聞き、放射能の恐ろしさを実感しました。被爆者が『当時、日本は勝つと思った』と話されたとき、憲法を変え国防軍をつくる、自衛隊を海外に派遣するという今の政治の流れに似ていると感じました。医療関係の仕事をしているので、医療は平和の中でしか行えないし、戦争に加担する仕事はしたくないと思いました」とのべました。

 苫小牧原水協の篠原昌彦理事長はあいさつし、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ署名」の運動を呼びかけました。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 市民と野党の共同を、さらに力強く


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

市民と野党の共同を、さらに力強く

 安保法制=戦争法の強行成立から1年となった9月19日、道内・全国各地で集会やデモ、スタンディングなどがおこなわれました。私は札幌市で「戦争させない北海道委員会総がかり行動」の集会とデモに参加。「戦争法は廃止!」と熱気にあふれました。

 1年前は、まだ私にとって初国会。テレビではよく見ていた強行採決が目の前でくりひろげられ、「これが民主主義国家なのか」と怒り心頭でした。昼も夜も続く国会前でのコールが、だんだんと大きく力強くなっていくのがわかりました。同僚議員と何度も情勢報告で、足も運びました。最終盤に起きた「野党はがんばれ」コールを聞いて、国会内外で気持ちが一つにまとまったと思い、胸が熱くなりました。

 それから1年。市民の運動は途切れることなく、粘り強くすすめられてきました。国会では野党で共同法案を提出し、衆院5区補選や参院選で選挙協力も実現しました。戦争法だけでなくTPP、被災地復興、社会保障‥‥など、各分野で一致点がつくられてきました。こう振り返れば、1年で進んだ歩みは画期的!

 26日から臨時国会が始まります。政府は補正予算案を提出しますが、アベノミクスが失敗していると告白するようなもの。米大統領選を前にTPPを必ず批准させる構えのようですが、急ぐべきはTPPより台風災害の復旧! 戦争法や憲法、沖縄、雇用・社会保障、原発などでも、国民の立場で論戦にいどむ共産党国会議員団にご注目ください。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年9月18日付

9月市議会開会 工藤議員が夜間中学ニーズ把握で質問 学び直して人生を切り開く若者に支援を

9月市議会開会 工藤議員が夜間中学ニーズ把握で質問

学び直して人生を切り開く若者に支援を


 苫小牧市議会の9月定例会が開会され、日本共産党の工藤良一議員は9日、一般質問し、教育行政にかかわり基礎教育の向上についてただしました。

 市は、様々な理由で学齢期に就学することができなかった人に、学びなおしの機会として「ナナカマド教室」を開設しています。15歳以上の市民を対象に今年3年目の開講をしていますが、いずれも高齢者の受講です。

 工藤議員は、「ナナカマド教室は夜間中学の必要性の把握からスタートした事業で、日中の開催や小学校3年生程度の内容ということもあり、夜間中学のニーズ調査としては疑問に感じる」とただしました。

 教育部長は、「夜間中学の対象者は幅広い世代にわたることから、戦中戦後に何らかの理由で未就学となっている方に学びなおしの機会を提供し、また参加される方の状況が読めなかったことから、まず高齢者を対象に昼間に開始した」と答えました。

 工藤議員は、「学びなおしをして、人生をもう一度切り開いていきたいと考える若い人たちに対しての機能ももたせるべきだ」と求めました。

 教育長は、「若い世代の学習をサポートすることは重要です。ニーズを把握するのは難しいことだが、若者が参加できる時間帯も考えて発展させていきたい」とのべました。

 工藤議員は、生活保護世帯の貧困の連鎖の防止と将来の子どもの自立を目的に始まった「子ども学習支援事業TOMA(とま)塾」について、「今年3月に受講を終了した生徒12人全員が入試に合格しました。生活環境や学習環境に恵まれないのに、自ら努力することで自分の人生の第一歩を切り開きました。それを市や教員OBらが支えた素晴らしい事業だと思います」と評価し、今後の発展を質問しました。

 福祉部長は、「生活困窮の経済状態にある学生を、生活保護受給の有無にかかわらず受け入れて実施している。本事業を継続的に実施し、子どもの貧困の連鎖を防止できるような体制づくりをすすめていきたい。多くの人に活用できるよう周知、啓発に努めたい」と答えました。

生ごみの堆肥化 今から準備を 小野寺議員 ごみ減量と資源化促進で提案

生ごみの堆肥化 今から準備を

小野寺議員 ごみ減量と資源化促進で提案


 日本共産党の小野寺幸恵議員は9日、定例市議会で一般質問し、ごみの減量化と資源化の促進についてただしました。

 小野寺議員は、「ゼロごみ大作戦の効果もあり、市民の減量化と資源化意識が高まっており、次の段階として生ごみの堆肥化に取り組む必要があると考えます」として、福岡県大木町、山形県長井市などで生ごみを堆肥などに資源化している先進例を示し、「プロジェクトを立ち上げ、研究してほしい。15年後には必ず新しい焼却処理施設の建設が必要になり、生ごみの資源化が進んでいれば小さな規模の施設で済み、市民負担の軽減になると思う。今から取り組むべきです」と提案しました。

 岩倉博文市長は、「生ごみは、家庭で『3きり運動』(使いきり、食べきり、水きり)に取り組む段階で、市民のみなさんに徹底したい。そのうえで、先進都市の事例については費用対効果等の情報を集め、次のステップとして考えたい」と答えました。

 小野寺議員は、「事業系食品廃棄物について再生利用目標がだされており、対策を進めるには実際に搬入される食品廃棄物の量を把握する必要があるのではないか」と見解を求めました。

 環境衛生部長は、「全業者に、食品廃棄物のみを計り報告してもらうのが一番だが、現状は難しい。組成分析の回数増や内容の精査は可能なので、精度の高い分析をしたい」と答えました。

 食品廃棄物の発生抑制について小野寺議員は、「学校給食や保育所・市立病院の給食にかかわるものは、足元から減らす取り組みをするべきです。食育を考え、給食センターで残さずに食べられる工夫と学校現場で残さず食べる指導が大事ではないか」と提案しました。

 環境衛生部長は「市として重要なものと考えており、市教委やその他部署と連携をはかり検討したい」。教育部長は、「楽しめる、子どもたち自ら考えた献立に配慮し、郷土食も導入し、試食会の取り組みもしている。少しでも残食が発生しない献立を検討したい」と答えました。

あたりまえの生活が国のために 神保弁護士が自民党改憲案を斬る

あたりまえの生活が国のために

神保弁護士が自民党改憲案を斬る


 参院選挙で改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2を占め安倍政権は、自民党憲法改正草案を柱に改憲の動きを強めています。「明日の自由を守る若手弁護士の会」共同代表の神保大地弁護士が9日、市民会館で、自民党草案をもとに憲法が変わったらどうなるか講演しました。日本共産党苫小牧地区委員会が主催。

 神保弁護士は、自民党草案の特徴について、①表現の自由がなくなる ②戦争放棄がなくなる ③社会保障がなくなる ④独裁の危険が生まれる ⑤国民と国家の立ち位置が変わるーーことを指摘しました。

 神保弁護士は現行憲法と草案を比較しながら、草案を解説、批判しました。

◇「公益及び公の秩序」というよく分かりにくい理由で、表現の自由などを制限。政府批判も集会もできません。

◇戦争放棄の章を「「安全保障」に変え、国防軍を持つことを明記。日本が攻められたときだけでなく、海外でも活動します。国内外で戦争や武力衝突をやりまくるという印象です。

◇国を守るためには国防軍が必要で、多額の費用がかかります。財政の健全性をうたうことで、社会保障にお金をまわせなくなります。家族の扶助義務を強調し、国や社会が助ける前に家族でやるべきという発想。生存権の保障がされず、困れば特別な仕事(軍隊)に就けば給料も保障されるという具合です。

◇明治憲法にあったのを現行憲法であえてなくした緊急事態宣言が、内閣総理大臣ができます。内閣が法律と同じ力をもつ政令を作れ、国民や自治体などに指示を出せます。国会を無視することができ、独裁状態になります。

◇今の憲法では主権者は国民であり、国民一人ひとりが幸せになることが国家の目的であるとされています。しかし、草案は国家を末永く子孫に残すために国民は奉仕しなければなりません。国民は個人ではなく「人」として尊重、個人が尊重され権利が主張されると軍隊は立ち行かなくなるからです。

 神保弁護士はあらためてすべきこととして、「一人ひとりがこの改憲草案の内容を話していかないと間に合いません。対話ができればいいのです。子どもたちの未来を守るのは大人の使命です。声を出さないとどうにもなりません」と強く呼びかけました。

 会場から、イラク訴訟裁判判決や平和的生存権の意義、経済的徴兵制について質問が出されました。

 司会を担当した共産党苫小牧地区常任委員の松橋ちはるさんは、「国防軍を持ち、自由がなくなり、これまでの普通の生活ができなる、こんな危険な憲法案を通すわけにはいきません。平和を守るため、あたり前の生活を続けられるよう、現憲法を守るために、知らせる運動を広めて行きましょう」と呼びかけました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 住まいと生業の再建、暴走政治ストップへ


紙 智子(日本共産党参議院議員)

住まいと生業の再建、暴走政治ストップへ


 8月、北海道を立て続けに襲った台風で甚大な被害が発生しました。被害を受けられた方に心からお見舞い申し上げます。畠山和也衆院議員や共産党道議団の皆さんと道内を回りました。

 平屋住まいの女性は「 あっという間に水かさが増し、テーブルの上に椅子を載せてその上に座り恐怖を感じながら、しのいだ」と。ミニトマトを収穫中の女性は「 逃げろと声をかけられ5分後に堤防が決壊し、ビニールハウスも洪水で倒壊した」と。ぎりぎりのところで何とかしのいだ話を聞くと、自然災害の恐ろしさを実感しました。住まいと生業を再建するために取り組む決意です。

 雨続きの北海道ですが、11日は雨も上がり、スカッとしたさわやかな秋空のもとで、札幌西区手稲区の青空フェスタがありました。私は、9月19日で戦争法が強行されてから1年をむかえる「 戦争法廃止」「 立憲主義を取り戻そう」と各地で計画されている集会などに、積極的に参加し、さらなる共同を発展させようと呼びかけました。今年のフェスタは20回目、記念すべき年です。「 この日に、あなたも入党を!」と訴えると、40歳代の女性と男性が入党してくださいました。うれしい限りです。さらに呼びかけを広げます。

 この原稿を書いているときに、福島県いわき市議選で日本共産党の4人全員が当選したとの報が入りました。臨時国会がまもなくはじまりますが、安倍暴走政治をストップさせるために、参議院選挙後の新しい力で頑張ります。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年9月11日付

みんな働きがいのある人間らしい労働したい 教育の会が学習イベント 特別支援教育後の支援考える

みんな働きがいのある人間らしい労働したい

教育の会が学習イベント 特別支援教育後の支援考える


 苫小牧の子どもたちに豊かな教育の機会が保障されることを願う「子どもたちの幸せを願う教育の会」は4日、苫小牧市文化会館で、第12回学習イベントを開催しました。特別支援教育後の課題について、また7月の参院選で初めて選挙に参加した高校生の感想について、現場から報告されました。

 特別な支援を必要とする子どもたちの卒業後の支援について、NPO法人「まめの木(障がい児者を支援する会)」の久世壇(くぜ・まゆみ)さんが報告しました。

 「障がいのある人たちも働きがいのある人間らしい労働を求めています」と久世さん。「在学中に、職場体験や実習などを行い、働くための学習に時間が費やされています。人をつくる教育が弱くなっている状況もあります」と指摘しました。

 「卒業しても働く場がないのが現状です。就職できたとしても、パートや非正規で給料も低く、福祉的就労が大半です。格差社会のなかで、社会保障が削減され、障がい者にも微妙に影響し、貧困率が高くなっています。自分の給料で生活できる社会にしてほしいとの声があがっています。特別支援教育のなかで働く力をつける、人生を豊かにする場面をつくれるか課題です」と話しました。

 参加した工藤良一市議は、「平取養護学校を視察したが、本人も親も大変だということを感じました。苫小牧市が障がい者に対して、暮らしや働く場を保障すべきです。市議会に、議員らが一緒に実態を考える場として、発信していきたい」とのべました。

 初めての参院選挙で、高校生は何を感じたか、アンケート調査(回答数53、うち新有権者は15人)をもとに報告がされました。60%が投票し、選挙での関心事は、最低賃金の引き上げ、憲法9条、憲法改正、環境問題が上位を占めています。投票先の決め手は、テレビ、高校での授業によることが多く、家庭や友人との会話は少ないです。選挙結果について、未来にかなり影響してくると感じています。

 高教組苫小牧支部の横山傑さんは、「政治について何らかのきっかけで関心をもったり理解できたりすると、さらに問題を深く追う傾向が強い」と指摘しました。

 会場から、「家庭で政治の話しをしている子は投票に行っている」「主権者教育は、民主主義と深くかかわり、民衆一人ひとりが政治を動かす決定者としての自覚をもたせることが要です」などの意見が出されました。

日高線は地域守る生命線 新ひだか町で学習会 政府は復旧に責任を

日高線は地域守る生命線

新ひだか町で学習会 政府は復旧に責任を


 「JR日高線を守る会」(村井直美代表幹事)は8月27日、新ひだか町で、JR問題学習講演会を開き、酒井芳秀同町長や周辺自治体の議員、役場関係者、住民ら140人が参加しました。苫小牧から、日本共産党の小野寺幸恵市議や松橋ちはる常任委員、旧国鉄運転士らがかけつけました。

 昨年1月の暴風雪被害により一部不通となっている日高線(苫小牧〜様似)は、この間の台風直撃による土砂崩れで線路が埋まるなど、さらに被害が拡大し、6日現在、全線が運休状態です。

 村井さんは、「公共交通である日高線は、地域の生命線。JR北海道が地元負担を求めるなど復旧にお金の問題は避けて通れないが、どうすれば存続できるか論議が必要です」と呼びかけました。

 道選出の国会議員や道議に対し日高線復旧への提言を送付した酒井町長は、「29年前に分割民営化した国にのりだしてもらわないと問題の解決にならない。個別の自治体だけでなく町村会が動いて運動をすすめていくべきです」とのべました。

 講演した「ふるさと銀河線沿線応援ネットワーク」の中川功副代表は、2006年の銀河線(北見〜池田)廃止後、沿線自治体の人口減少や転換後のバス減便など「住民にとって住みにくい地域になった」と報告。「鉄道は文化であり、地域を守るために必要です。廃線による喪失感ははかり知れません。国からの財政支援など政府の責任で復旧させるまで、粘り強く運動をすすめていきましょう」と訴えました。

 講演を聞いた松橋さんは、「暮らしの足としての鉄道がなくてはならないもので、なくしてしまってからでは遅いのだと、銀河線廃線の話しを聞き実感しました。JRは復旧費用や赤字を地元負担で解消しようとしていますが、公共交通のあり方に対する国の責任、無策ぶりも厳しく問われます」と語りました。

秋の国会でカジノ法案 とんでもない 衆院で継続審議 地方からの火つけ目論む

秋の国会でカジノ法案 とんでもない

衆院で継続審議 地方からの火つけ目論む


 刑法が禁じるカジノ・賭博場を解禁しようという動きが強まっています。

 超党派のカジノ解禁を狙う国際観光産業振興議員連盟(カジノ議連)の岩屋毅幹事長(自民党衆議)は先月、苫小牧市のカジノ推進協議会設立集会で、「秋の臨時国会でなんとしても審議し、成立させたい」と講演しました。

 カジノ解禁推進法案は現在衆議院で継続審議になっていますが、参院選後、カジノ解禁の動きが進むのではないかという思惑で、カジノ関連銘柄の株価が急騰したり、企業向けのカジノ導入セミナーが開かれたりしています。

 安倍晋三首相が2014年5月シンガポールのカジノ施設を視察し、「日本の成長戦略の目玉になる」と発言したことでカジノ解禁の動きが一気に広がりました。今年6月に閣議決定した「日本再興戦略2016」にも、またカジノ推進が盛り込まれました。

 ギャンブル依存症を広げるなど社会的に大きな問題のあるカジノは、各地で反対運動がおこり、国会では与党議員からも反対の声が噴出する状況で、実際は審議入りのめどさえついていません。

 そのため、カジノ議連は、カジノを誘致しようとしている地方の自治体や推進団体に声をあげさせ、カジノ法案に火をつけようとしています。

 北海道や東京都、大阪府・市など国の予算編成への要望にはカジノ要求が並んでいます。大阪市長は海外のカジノ視察に出かけ、苫小牧市では商工会議所が新たなカジノ誘致推進団体「苫小牧統合型リゾート推進協議会」を設立したりしています。「地方の要求が強いからカジノ法案審議を」と、もっていこうというもくろみです。

 カジノ議連会長の細田博之自民党総務会長は7月のカジノ推進派の集会で「政権内で新たな経済起爆剤の必要性の認識が高まる」と、アベノミクスと結びつけてカジノ推進を説きました。カジノで経済対策なんて、むちゃくちゃです。

 カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会の小形尚子事務局長は、「岩倉博文市長は今年の市の予算にカジノ関連を入れることができず、市としてカジノ誘致の表立った動きはできなくなっています。商工会議所主導で新たな誘致団体をつくるというのは、推進勢力の、あせりのあらわれです。広く市民に呼びかけ、誘致反対の行動をしていきたい」と話しています。

国会かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 国会に対応求める


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

国会に対応求める

 北海道と東北をおそった台風で亡くなられたみなさん、被災されたみなさんに心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 被害の様子を見るたびに胸が痛みます。8月29日には、各省庁への要望で国会に来た道議団のみなさんとともに台風被害対策を重点的に要望しました。

 日本共産党は「 2016年8月台風災害対策本部」を設置。私は高橋千鶴子衆院議員とともに、岩手県の久慈市、岩泉町、宮古市にお見舞いと調査でうかがいました。グループホームで9人もの方が犠牲となり、道路が通行できないために孤立している集落がある岩泉町の被害は特に大きいものでした。橋脚や欄干にからみつく流木、厚い泥に覆われた田畑など、被害の状況を目の当たりにして言葉がでませんでした。話をお聞きした方は「 玄関の前に停めていた車が壁になって、他のお宅に比べれば被害が軽いです」と家を見せてくれました。それでも階段の途中まで水があがってきた跡がありました。美容院をされている方は、「 大震災の前も商売は大変だった。大震災と台風被害で三重苦だ」と話していたそうです。

 市長と町長にもお会いしました。「 東日本大震災の復興がようやく進んできたところだったのに…」と涙ぐむ市長もいらっしゃいました。「 これだけの被害を自分たちだけで何とかすることはできない。国にやってもらわなくては」とどこでも要望されました。地方議員のみなさんとも連携し、国に対応をしっかり求めていかなくてはなりません。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年9月4日付

共産党が道民要望384項目交渉  小野寺・工藤・森・松橋さんら参加 命と福祉大切にし地域で暮し続けられる道政を

共産党が道民要望384項目交渉  小野寺・工藤・森・松橋さんら参加

命と福祉大切にし地域で暮し続けられる道政を


 日本共産党北海道委員会は8月22日、道に対し当面する道政執行などに関する要請を行いました。共産党道議団と地方議員らが384項目について各部局と交渉、各議員らが地域の声を届け、実現を求めました。JR北海道、道開発局に対しても、関係する議員らが交渉しました。苫小牧からは、小野寺幸恵、工藤良一の両苫小牧市議、森哲也白老町議、松橋ちはる苫小牧地区常任委員が参加しました。

 同日夕方には、道委員会と道議団が、高橋はるみ知事に対し、予算編成に関する要望書を提出。地方交通を守り、地方再生をはかる、医療・介護、福祉、子育て・教育の充実、大型公共事業を見直し、安全最優先・暮らし密着型の公共事業へなどの5項目について申し入れました。真下紀子、菊地葉子、宮川潤、佐野弘美の各道議と松橋さんら8人に、浦本元人知事室長が応対しました。

 真下道議は、「道政に求められるのは、安倍政権が進める社会保障の削減や働き方改革による一層の貧困と格差を拡げる方向ではなく、道民の命と福祉を大切にする道政、地域で暮らし続けられるための政策と予算編成です」と指摘しました。

 浦本室長は、「出された要望は、すでに各部局で検討してもらうことになっています」と答えました。

◆苫小牧関連で児童相談所分室の早期実現など要望


 苫小牧からの要望項目は5件。㈰特別支援学校の設置 ㈪児童相談所分室の早期設置 ㈫道道の維持管理費予算の拡大 ㈬公衆浴場の水質検査義務化 ㈭国道234号線(安平町遠浅)の拡幅についてです。

 特別支援学校の苫小牧設置については、「平取養護学校のあり方を含めて検討しなければならないものなので、市から具体的な提案をいただきながら検討したい」と回答しました。

 児童相談所分室(児相)の設置について松橋さんが、苫小牧の案件が4割を超え、虐待数も増えているので設置を要請したところ、「児相では、相談体制を充実させ、訪問回数を増やして対応している。現在各市長村の有識者会議を開き、具体的に検討している」と回答。担当部局との個別交渉では、「全道一円をどうするかが課題だ。児相と市の役割分担を明確にし、市が相談にしっかり対応する、そのうえで一時保護や施設保護、立ち入り調査が必要になれば児相が対応し、今後もきめ細やかに進めるとともに、適切に対応したい」と答えました。

 工藤議員が参加した建設部交渉で、道道バイパスの維持管理費増額を求めた問題について、「雑草は、小学1年生の身長まで伸びたら草刈りをするのが基準」「道路の傷みは優先順位をつけて修繕している」と答え、予算拡大については触れず、住民要求には応えませんでした。

 公衆浴場の水質検査義務化について、小野寺議員は「利用者が安心して銭湯を利用できるように厚労省の通知に基づいて、条例を改正をすべきです」と要請。道は「営業者が自主的に水質検査すべきものと考えている。保健所が、通知に基づいた指針で要領を作成し、定期的に年2回にわたり重点監視、立ち入り検査を行っている」とのべ、義務化へ条例改正は当面しないことを明らかにしました。

 参加した松橋さんは、「児相分室について、昨年の道交渉でも早期設置を訴えました。1年が経過しましたが、具体的な動きが見えず、憤りを感じました」と話しました。

台風被害で実態把握と安全対策に全力を 共産党道議団と松橋さんらが道知事に緊急要請

台風被害で実態把握と安全対策に全力を

共産党道議団と松橋さんらが道知事に緊急要請

 8月17日の台風7号に続き21日に11号が上陸した北海道では、各地で降り続く雨で土砂崩れや増水による河川の氾濫、床上床下浸水など大きな被害がでています。

 日本共産党北海道委員会は8月22日、畠山和也衆院議員を本部長とする「共産党道委員会台風被害対策本部を設置しました。

 同日、共産党道委員会と道議団は、高橋はるみ知事に対し、台風・低気圧被害の実態把握、予測と対策に関する緊急の申し入れを行いました。真下紀子、菊地葉子、宮川潤、佐野弘美の各道議に松橋ちはるさんら8人が参加。国、市町村とも連携を密にし、実態把握と安全対策に全力をあげること、土砂崩れや河川の決壊などの防災体制を引き続き強化することなどを求めました。

 応対した浦本元人知事室長は、「被害状況など確認中であり、確認した上で急いで対策を打っていきたい」と答えました。

平和への思いは世界共通 原水禁世界大会報告 森白老町議が寄稿

平和への思いは世界共通

原水禁世界大会報告 森白老町議が寄稿


 原水爆禁止2016年世界大会(広島市8月4日〜6日)に苫小牧ブロック代表として参加した森哲也団長(白老町議)の報告を紹介します。

               ◆           ◆
 世界大会広島には、日本からは約3千人、海外からは26カ国87人の参加者が集まりました。「平和に対する思いは世界共通である」。私が今回の大会に参加して強く感じたことでした。

 原爆投下について日本人への謝罪からスピーチをはじめた、アメリカ最大の平和団体ピースアクションの理事、ポール・カウィカ・マーティン氏の講演が一番心に残りました。オバマ大統領が今年6月に広島を訪問しましたが、ホワイトハウスに何度も訪れ国会議員と懇談を重ね、大統領の被爆地訪問を訴え続けたのがマーティン氏でした。

 マーティン氏は、「草の根活動」の力を強調しました。そして「アメリカの政策を変えるのに、アメリカにいる必要はない」とのべた言葉は、全世界にはさまざまに平和活動をする団体があり、考え方も表現方法もいろいろながらも、平和への思いは一つであり、全世界で思いはつながっていることを気づかせてくれました。

 平和祈念式典に参列するために市電を降りると、目の前の風景が一変し、原爆ドーム前での街頭宣伝、デモ行進などたくさんの団体が集まり、平和の訴えを繰り広げていました。私もマイクを握り反核を訴えたい気持ちを抑えていると、祈りの曲第1「哀悼歌」が聞こえ、クラシックに関心をもっていないのに、とても惹かれました。

 広島市長の平和宣言は、「私たちは非人道性の極みである『絶対悪』をこの世から消し去る道筋をつけるためにはヒロシマの思いを基に、『情熱』をもって『連帯』し、行動を起こすべきではないでしょうか」と、穏やかな口調にもかかわらず、どんな言葉よりも力強さを感じました。

 私は戦争を知らない世代です。しかし、戦争体験者を知っている世代です。私たちが戦争の悲惨さを語り継いでいかなければならないとの決意を固めたところです。

 世界大会への参加は貴重な体験・経験となりました。被爆地広島や長崎に行ったことがない方はぜひ来年の大会に手をあげ、言葉や文章ではなく、心で感じる体験をしてみてはいかがでしょうか。

 今回の代表派遣にかかわり、みなさんからいただいたあたたかい募金、署名に感謝とお礼を申し上げます。

★    ★

 苫小牧原水協は、9月10日(土)の18時30分からアイビープラザで、世界大会代表派遣者による報告会を行います。市民のみなさんの参加を呼びかけています。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 台風被害へ政府は支援を


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

台風被害へ政府は支援を

 道内各地の台風被害の調査にまわると、想像を超える驚くような実態ばかりでした。畑が全面的になくなっている、線路が埋まるほどの土砂が流れている——。

 1週間に3つの台風に襲われ過去最高の雨量となり、大きな災害となりました。共産党道委員会は、私を本部長に、党道議団と森つねと道国政相談室長を副本部長とする災害対策本部を立ち上げました。私は十勝・日高・北見地方に足を運びました。

 土砂崩れの直撃を受けた日高町の水産加工会社では、「 従業員10人で泥をかきだした。4つある大型冷蔵庫のうち無事だったのは1つだけ」。常呂川の氾濫でタマネギ畑が全面流失した北見市端野の農家からは、「雪が降る前に農地改修できなければ、来年は営農できなくなる」。見渡す限り見えるのは、流木や土砂ばかりでした。

 端野で亡くなられた男性の、お父さんにもお会いしました。胸が痛みました。「 同じような被害が出ないように、政治でも力を尽くします」と話すことで、私も正直いっぱいでした。

 個別に省庁と連絡を取ったり、8月29日には紙智子・岩渕友の両参院議員と党道議団とで、政府交渉をおこなうなかで要望を反映させました。さらに被害の把握を続け、政府へも二度三度と支援を求めます。再び台風・大雨が来ないとも限りませんので、ぜひ読者のみなさんもお気をつけください。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年8月28日付

貧しくても将来へ希望もてる政治に信頼 名雪さん講演 「キューバを見聞し未来社会を考える」

貧しくても将来へ希望もてる政治に信頼

名雪さん講演 「キューバを見聞し未来社会を考える」


 日本共産党苫小牧地区委員会(西敏彦委員長)は21日、同党地区事務所会議室で「キューバを考える」学習会を行いました。昨年11月にキューバを旅行した名雪清治さん(北海道歴史教育者協議会元会長)が「キューバの現状を見聞し、未来社会を考える」と題し講演しました。

 名雪さんは、キューバの第一印象を、「ハバナ空港に着くと、施設が不備で暗く、電力や物が不足していて日常生活は不便なようでしたが、人は明るく、開放的で活気に満ちていました。人種差別がなく、教育と医療は無料で老後の心配はしていません。生活は貧しくても将来への希望が国民のなかにあり、政府の政策に信頼をよせています」と話しました。

 名雪さんは、キューバの歴史を語り、革命後、危機に見舞われながらも、民衆の幸せを優先して、社会主義国家をめざし、さまざまな問題を抱えながらも独自の歩みを続けていると指摘。社会主義・共産主義の社会に近づく指標として、㈰経済的困窮者をなくす、㈪民主主義を徹底させる、㈫生き方の違いを認め合う、㈬労働時間を少なくして余暇を楽しむことをあげ、「資本主義社会でも納得できる範囲のものであり、大多数の民衆は、社会体制の違いをこえて現実のものとなることを望んでいます」とのべました。 

 名雪さんは、「キューバは経済的に貧しく、現体制を守るために徴兵制度を採りいれています。国際情勢上やむを得ない面もありますが、個人の自由を保障する社会主義とは無縁なもので、理想社会に到達したとはいえません。それでも現時点では理想社会に近づく可能性の最も高い国だといえます」と強調。「日本でも、安倍政権を倒し、理想社会に近づける可能性はあるし、資本主義社会でも近づく国が現れてくれれば良いと思っています」と訴えました。

 講演後、フィデル・カストロ元議長の偶像化が許されていない理由などについて質問が出されました。

 西委員長が開催のあいさつをし、元副委員長の佐藤昭子さんが司会を務めました。

カジノ誘致へ推進協議会結成 秋の法案成立ねらう 市民の反対の声無視

カジノ誘致へ推進協議会結成

秋の法案成立ねらう 市民の反対の声無視


 苫小牧商工会議所は19日、市内のホテルで、苫小牧市が誘致をめざすカジノを含む統合型リゾート(IR)の実現にむけ、「苫小牧統合型リゾート推進協議会」を設立しました。刑法が禁じる賭博場・カジノ解禁を地方から国に「突き上げ」、今秋の臨時国会でのカジノ解禁推進法案成立をめざす動きに、「地方の要求」がその口実とされる危険性があります。

 超党派のカジノ解禁を狙う国際観光産業振興議員連盟の岩屋毅幹事長(自民党衆議)が講演し、カジノ解禁推進法案を「秋の臨時国会でなんとしても審議し、成立させたい」と発言しました。

 「自民党の体制は推進に強固な布陣になりました。衆参で安定した議席をいただいたこの機を逃さず進めていきたい」と岩屋氏。安倍内閣がめざすGDP(国内総生産)600兆円実現にむけて「着実に伸びていくのは観光です」としたうえ、カジノを中核とする統合型リゾートは「観光立国への起爆剤です」と語りました。

 地元道9区選出の堀井学・自民党衆院議員が来賓あいさつし、岩倉博文市長は、「人口減が進むなか、IRは有力なチャレンジテーマです」とのべました。

 北海道は7月に、「国の施策及び予算に関する提案・要望」を提出。世界に向けた滞在型観光地づくりの推進を重点項目に掲げ、「観光分野の国際交渉力を強化し、国が進める観光立国実現を図るため」として、カジノを中核とする「IRの整備推進に向けた制度上の措置を講ずること」を要求しています。

 「カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会」の共同代表の工藤良一苫小牧市議は、「苫小牧にカジノ推進協議会を設立したことは、安倍首相が『日本再興戦略2016』に盛り込んだ刑法が禁じる賭博場・カジノの推進方針を受けたもので、市民の多くが反対する世論を無視しており許されません。北海道では、苫小牧、釧路、小樽の3市と留寿都村が誘致を表明し、各自治体が調査や視察事業などの名目で多額の税金を違法なカジノ誘致のために使っています。まやかしの経済効果で、雇用を確保し、子どもの貧困や高齢者の暮らしを守ろうという考え方は間違っています」と語りました。

力合わせ安倍政治ストップ 共産党が国政懇談会 紙・岩渕・畠山氏が報告

力合わせ安倍政治ストップ

共産党が国政懇談会 紙・岩渕・畠山氏が報告


 日本共産党国会議員団北海道事務所は10日、札幌市内で国政報告会・懇談会を開き、紙智子、岩渕友の両参院議員、畠山和也衆院議員が報告しました。

 紙議員は、参院選について「野党共闘が効果を発揮し共産党も躍進しました。臨時国会に向け、安倍暴走政治ストップヘ、野党共同のたたかいを進めたい」と報告しました。

 畠山議員は、農林漁業や雇用、社会保障、教育、原発問題を報告。「TPP(環太平洋連携協定)批准阻止の先頭にたち、道内の運動と結んで発信し、市民と野党の共同を強めていきたい」とのべました。

 岩渕議員は、国会初登庁の様子を紹介し、「現場の声をつかみ、一つひとつのたたかいを国民と力を合わせ、進めていきたい」と抱負を語りました。

 各団体代表が意見や要望を寄せました。道高教組の國田昌男委員長は、若者、高校生の就職問題を報告し、「北海道は子どもの貧困など厳しい状況が続いています。奨学金拡充など安心して学べる対策をお願いします」と要望しました。

みんなで学ぼう私たちの憲法 9月9日に神保弁護士が自民改憲案を解説

みんなで学ぼう私たちの憲法

9月9日に神保弁護士が自民改憲案を解説


 日本共産党苫小牧地区委員会は9月9日に、憲法学習会「みんなで学ぼう 私たちの憲法」」を開催します。

 講師は、「あすわか」共同代表の神保大地弁護士です。

 7月の参院選挙で改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2を占めたため、安倍晋三首相は「自民党としてすでに憲法改正草案を出している」として議論を呼びかけています。

 自民党改憲草案は、①9条2項を全面削除して「国防軍」を書き込み、海外での武力行使を際限なくやれるようにする ②「緊急事態条項」を創設して事実上の「戒厳令」に道を開く ③「公益及び公の秩序」のためには基本的人権を制約できるーーとしており、立憲主義の全面的破壊の憲法にしようとしています。

 神保弁護士は、自民党改憲案の内容や危険性、現憲法を守り活かすためにどうすれば良いかお話しします。

 地区委員会ではみなさんの参加を呼びかけています。

  ★     ★
▼9月9日(金)18時30分 苫小牧市民会館 小ホール
▼資料代100円(学生無料)

もみじ祭り 10月2日開催に 岩渕さん、森さんの講演など企画

もみじ祭り 10月2日開催に

岩渕さん、森さんの講演など企画


 日本共産党苫小牧地区後援会と同党苫小牧地区委員会の共催による「もみじ祭り」の実行委員会が23日、共産党事務所で開かれ、18回目の今年は10月2日(日)に、見山町の2丁目公園で開催することを決めました。午前10時開場です。

 7月の参院選で奮闘した森つねと道国政相談室長のあいさつ、そして参院選比例代表で初当選した、北海道・東北地方を活動地域とする岩渕友議員の記念講演を予定。

 ステージでは、このほど「とまこま観光大使」に任命された歌手の栗原ちあきさんや、軽音楽バンドなどが出演。

 たくさんの模擬店や産直野菜、衣料品、書籍なども勢揃いし、企画盛りだくさんです。お楽しみ抽選会も行われます。

 参加協力券は300円。実行委員会では市民のみなさんの来場を呼びかけています。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 連携し、たくさんの意見や問題の打開へ


紙 智子(日本共産党参議院議員)

連携し、たくさんの意見や問題の打開へ


 8月に国政報告・懇談会が開催されました。昨年は、総選挙で12年ぶりに勝ち取った衆議院議員畠山和也さんと私、久しぶりに衆参議員がそろった懇談会になりました。今回は参議院選挙で当選した岩渕友議員と3人そろっての開催になり、参加者の表情にも期待の高まりを感じました。

 出された意見を紹介します。子どもの貧困では、地域で奨学金の取り組みが広がっているのに国の対応の遅さと冷たさ。自衛隊が中学生まで勧誘を広げていることへの懸念。精神障害者の運賃割引制度の拡充。生活保護制度の課題。泊原発再稼動への動きに対する怒りと不安。幌延の研究施設を核廃棄物の処分場にしようとする動き。スナック経営者の逮捕と過度な取締り。介護保険のサービス外しは、国家的詐欺だなどの意見。身近な問題から、安倍暴走政治の実態への怒りとたたかい、政策課題など、たくさんの意見や問題提起がありました。参議院選挙で増えた力を生かし、懇談会に参加された皆さんと連携しながら、取り組みたいと思います。

 先週から今週にかけて、北海道に相次いで台風が上陸し、広範囲にわたり被害をもたらしています。住宅や農業被害など状況をつかみ対策が必要です。

 政治的な課題が山積していますが、感動を呼んだリオデジャネイロ・オリンピック、夏の甲子園、高校野球では、北海高校が初めて決勝にすすみ、栃木県作新学院と対戦しました。準優勝したことは、うれしいニュースでした。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年8月21日付

積極的非暴力主義の9条が世界を動かす 8・15反戦平和集会で山本教諭が講演 アジアに友人を

積極的非暴力主義の9条が世界を動かす

8・15反戦平和集会で山本教諭が講演 アジアに友人を


 市内の労働組合や宗教者などが参加する「思想と信教の自由を守る苫小牧市民会議」(代表=田代仁牧師)は71回目を迎えた終戦記念日の15日、市民会館で反戦平和集会を開きました。

 全道各地で90回以上、市民の憲法学習会の講師を務めている道立足寄高校社会科教諭の山本政俊先生が「日本の安全はどう守れますか」と題して講演しました。

 山本先生は、8月15日は、日本では「終戦の日」としているが、韓国では「光復節」として植民地支配からの解放を祝う日としていると指摘。「歴史は自分の立場からだけではなく、相手の立場から見て理解することが大事」と強調しました。

 「現平和憲法はもう戦争は起こさないと決意したもので、アジアとの約束です。日本は侵略者であり、加害者であることは明確な事実です」とし、『戦没者のおかげで今日の平和と繁栄がある』『アジア解放の戦争』とする人たちは、侵略戦争を肯定し、憲法を変えようとしており、正しい歴史認識を踏まえるべきと批判しました。

 山本先生は、加害の事実と歴史に誠実に向き合うことが、相互理解と友好関係の礎となるとし、「中国や北朝鮮の脅威が政府やマスコミを通じてあおられていますが、日中平和友好条約と日朝平壌宣言を立脚点として対話で北東アジアの平和と安定をはかるべきです」とのべ、「憲法9条の積極的非暴力主義が、ガンジーの思想、アメリカの公民権運動、南アフリカの反アパルトヘイト運動などに影響を与え、世界を動かしています」と話しました。「みなさんのまわりに韓国や中国、アジアに、気軽に話せる友人がどれだけいますか。民間、市民で交流していくことも大事だと思います」とつけ加えました。

 開会にあたり篠原昌彦・苫小牧駒澤大学名誉教授は、「教え子を戦場に送らないとしてきたことが現実になろうとしているなかで、この反戦平和集会は48年目になります。命を守る宗教者や労働者、市民などが集い、すばらしい平和憲法をもっていることを再確認し、歴史を未来に向かって学んでゆきましょう」とあいさつしました。

 会場から、歴史認識と教科書が変質されてきている問題、政治的中立性の問題、真の安全の問題などについて質問や意見が出されました。

平和憲法覆す政権許さず 終戦記念日 共産党市議団が街頭で訴え

平和憲法覆す政権許さず

終戦記念日 共産党市議団が街頭で訴え


 終戦から71年となった15日、日本共産党苫小牧市議団の渡辺満、工藤良一の両議員は、市内を宣伝カーでまわり街頭宣伝しました。憲法9条を守り、憲法を活かした平和日本を築くために全力をあげる決意を表しました。

 渡辺議員は、安倍政権は集団的自衛権行使を容認する閣議決定を行い、安保法制=戦争法を強行するなど、憲法の平和主義を根底から覆し、日本を海外で戦争する国に変質させようとし、さらに、明文改憲への執念を露骨にしていると指摘。「改憲を許さず、憲法の平和主義を守り、活かすために、恒久平和を希求するすべてのみなさんが、政治的な立場や思想信条を超えて、力を合わせることを呼びかけます」と訴えました。

 安保法制に基づいて、11月にも、南スーダンに派遣されている自衛隊の任務拡大と武器使用拡大が行われようとしています。南スーダンが「殺し、殺される」戦後初めてのケースになる危険が迫っています。

 工藤議員は、「安保法制の発動を許さず、その廃止を求める世論と運動を大きく広げようではありませんか。戦後築きあげてきたこの平和を今後も継承し、再び戦争をする国への道を絶対に許さないために、国民のみなさんとともに全力をあげます」と強調しました。

 沿道や住宅の窓から応援の手が振られました。

道の最低賃金786円答申 道労連 人間らしい生活に不十分

道の最低賃金786円答申

道労連 人間らしい生活に不十分


 北海道地方最低賃金審議会は5日、2016年度の道内の最低賃金(時給)を現行より22円引き上げて786円とすることを北海道労働局に答申しました。国の審議会が示した引き上げ目安と同額で過去最大の上げ幅です。正式決定に向けた手続きを経て、10月1日から適用予定です。

 北海道労働組合総連合(道労連)は同日、「過去最高の上積み額となったことは、最賃引き上げを求める運動が一定反映されているものではあるが、ワーキングプアや実質賃金の低下による消費低迷が大きな問題となっているなかでは、不十分な答申」とする談話を発表しました。

 道労連が16年春闘で実施した北海道の「最低生計費試算調査」によると、年間270万円以上、1カ月22万5千円以上、時間額で1294円以上必要だとの結果でした。

 地域間格差は、北海道と最も高い東京(現行907円。引き上げ目安25円)と比べると143円から146円に拡大し、現行の全国加重平均798円も下回ったままです。

 道労連は、「このまま格差を拡大し続けるならば、若者などの地方からの流出が続くことは明らかである」として、すべての働く人に人間らしい最低限の生活を保障する「全国一律最低賃金制度」を実現し、今すぐ「最賃1000円」の政治決断をすべきと強く求めています。

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 「友人の議席」ともに力合わせて


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

「友人の議席」ともに力合わせて

 8月1日から臨時国会が始まりました。私は経済産業委員会と復興原子力特別委員会の所属になりました。特別委員会は紙智子参院議員と一緒です。

 本会議や委員会に初めて出席をしたのですが、本会議場の隣の席は山形県選挙区から野党統一で当選した舟山康江議員。舟山さんはかつて参議院にいたことがあり、いろいろなことを教えてもらっています。野党統一候補の議席は「友人の議席」と志位委員長が述べていますが、大いに力をあわせていきたいと思います。

 参院選挙直後に行われた東京都知事選挙。私も応援に行きましたが、参院選挙では野党共通政策に入らなかった原発問題について、鳥越俊太郎さんが東京から250㌔圏内の原発の廃炉を電力会社に求めると公約したことは画期的なことだったと思います。野党共闘がどんどん発展しています。

 3日には、衆参あわせた国会議員全員での写真撮影がありました。カメラマンが離れないと全体が入りません。みなさんの力でこれだけの議員団にしていただきました。

 党創立94周年記念講演会にあわせて候補者懇親会が行われました。森つねとさん、北海道衆院5区補欠選挙で大奮闘した橋本美香さんと参加しました。候補者のみなさんが感じてきた変化や努力に触れて胸が熱くなりました。みなさんの分も頑張るのはもちろんですが、一緒にがんばりたいと思います。そして次の国政選挙ではさらにたくさんの国会議員を迎えられるように私もがんばります。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年8月14日付

千春だよりスペシャル 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ) 都知事選・都議補選で駆けまわりました 新しい東京へ連帯を実感

千春だよりスペシャル 都知事選・都議補選で駆けまわりました

新しい東京へ連帯を実感


 7月21日から31日の投開票日までの11日間、東京都知事選(7月14日告示)と台東区の都議補欠選挙の応援に行ってきました。

 私の応援先は浅草寺の雷門で有名な台東区でした。台東区は人口19万人で、四方4㌔という東京23区の中でも1番小さな面積です。家と家とが密接して並び、細い路地がたくさんあり、人と人との距離も近い昔ながらの下町です。私が入った北部地域では、共産党のポスターがいたるところに貼られ、角を曲がれば「力あわせ、未来ひらく」、振り向けば「志位さん」という状況で、猛暑のなかでもヤル気がわきました。

 野党と市民の統一候補としてジャーナリストの鳥越俊太郎さんがたたかった都知事選。鳥越さんは『たすき』をかけずに奮闘、「非核平和都市宣言」を公約し、平和と憲法を守り、安倍政権の暴走ストップの旗を掲げるなど、新しい東京へ政策は日々深まり支持を広げました。

 連日、市民団体や各政党の方が鳥越さん応援に都内を回り、国会議員の姿を見ない日はないといった選挙戦が繰り広げられました。都民の代表で、住民の立場に立ち『声を聞く』知事を誕生させようという流れは次第に大きくなっていきました。

 俳優の故・菅原文太さんの妻で「辺野古基金」共同代表の菅原文子さんもかけつけ、上野駅前で、「鳥越さんは、憲法を守れと訴えていた夫の盟友です。安倍政権は戦争に向かおうとしています。鳥越さんを、みなさんの力で都知事に」と熱烈に応援しました。

 無党派層など広く都民のみなさんへ呼びかけ、より身近な問題をとりあげた都知事選でしたが、大激戦で最後まで投票を誰にするか迷っている人がたくさんいました。

 台東区補欠選でも30年ぶりの野党共闘が実現し、日本共産党の小柳しげるさんを民進党、社民党などの区議や候補のみなさんがこぞって応援してくれました。私も、街頭から訴え、暑いなかをメガホン宣伝や電話がけなどで地域のみなさんと一緒にがんばりました。美味しい炊き出しには力がみなぎりました。

 鳥越さんも小柳さんも奮闘されていただけに結果は悔しいです。補欠選は、昨年3月の区長選のときの倍近くの得票数を獲得できたことをみると、都民のみなさんや野党共闘の賜物だと実感しました。

 昨年の戦争法の強行採決から来月で1年が経とうとしているなか、一人ひとりの個人が立ち上がることで、各政党をも動かし、4月の衆院北海道5区の補欠選挙で初めて野党と市民の共闘が実現し、参院選でも11の1人区で統一候補が議席を獲得することができました。都知事選でも野党共闘が実り、野党と市民の共同の輪が広がりつつあると感じています。

 今後、野党共闘の中身や方法も改善されてより確かなものへと深化していくと思います。「私たちのための政治」を獲得するために、一つひとつの事柄をコツコツと草の根で活動・連帯して輪を広げることが大事だと信じています。政治をより身近なものとして感じてもらえるように、わたしもがんばります。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

野党と市民の共闘さらに 党創立94周年で講演会 岩渕さんあいさつ

野党と市民の共闘さらに

党創立94周年で講演会 岩渕さんあいさつ


 日本共産党は5日、東京で党創立94周年記念講演会を開きました。志位和夫委員長が、戦争法の強行後、広がった野党と市民の共闘の意義と成果を振り返り、今後のたたかいの課題と展望を明らかにし、「わが党綱領の統一戦線の方針が、国政を動かす新しい時代が始まっています。共闘をさらに前進させるために、あらゆる智恵と力を注ぎましょう」と呼びかけました。

 初当選を果たした岩渕友、武田良介、山添拓の3氏があいさつしました。岩渕さんは、「安倍政権は被災地の切り捨てをすすめ、原発再稼働のために福島の事故を終わったことにしようとしています。福島県では野党統一候補が現職大臣を破り、東北では5つの議席を勝ち取りました。市民と野党が力をあわせれば政治を変えられるという展望を示しました」と強調しました。

過大な財政負担によらない招致を 共産党道議団 26年冬季五輪で対案

過大な財政負担によらない招致を

共産党道議団 26年冬季五輪で対案


 第2回定例道議会最終日の7月8日、自民党、民進党、結志会、公明党の4会派が提案した、「2026年冬季オリンピック・パラリンピックの北海道招致を求める決議案」が賛成多数で可決しました。日本共産党は反対しました。

 決議では、「北海道の魅力を世界にアピールする絶好の機会」とし、道民の理解と協力のもとで、招致を求めています。

 共産党道議団(真下紀子団長)は、道民の間に財政負担への不安が高いことから、この決議案には賛成せず、道民合意のもと情報公開を徹底すること、過大な財政負担によって道民福祉の向上が損なわれないことを前提とすることなどを加えて、対案として「過大な財政負担によらない」オリンピック・パラリンピックとして招致要請する決議案をを提案しました。日本共産党の菊地葉子道議が趣旨説明しました。

 真下団長は、「オリンピック招致そのものに反対しているわけではありません。他会派の賛同は得られませんでしたが、自民党が急きょ提案説明し、財政負担にもふれる内容となりました。東京オリンピックの競技場をめぐる予算増大の問題などを踏まえることが重要と考えています」と話しています。

バイパス維持管理予算拡大など要望 22日 道と交渉 小野寺、松橋さんら参加

バイパス維持管理予算拡大など要望

22日 道と交渉 小野寺、松橋さんら参加


 日本共産党北海道委員会は今月22日に、北海道と住民要求に基づいて交渉します。苫小牧地区議員団からは、小野寺幸恵、工藤良一の両苫小牧市議、森哲也白老町議、松橋ちはる党苫小牧地区常任委員が参加します。

 苫小牧からの要望項目は、5件。①特別支援学校の設置 ②児童相談所分室の早期設置 ③道道の維持管理費の予算拡大 ④公衆浴場の水質検査義務化 ⑤国道234号線(遠浅)の拡幅についてです。

 これまでも要望してきている特別支援学校と児童相談所分室の早期設置を求めます。

 道道双葉バイパスの中央分離帯や歩道の草刈が不十分であり、歩道はデコボコで高齢者の歩行に支障をきたしています。交差点の多くの箇所では水たまりが発生しているため、維持管理予算の増額を求めます。

 公衆浴場の水質検査は、多くの県では義務化していますが、北海道は営業者任せになっており、条例改正を求めます。

 なお、共産党道議団は副知事との直接交渉をしますが、松橋さんも参加します。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 変わらぬ矢臼別の風景と憲法九条


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

変わらぬ矢臼別の風景と憲法九条

 「 さっちゃん 」こと渡邊佐知子さんが、矢臼別に住み始めたのが2004年。川瀬氾二さんが亡くなられた後は、2頭の牛と犬と亀と暮らしながら矢臼別平和委員会の活動もされてきました。ご本人の意思でまわりに病状が知らされぬまま、6月25日に逝去。53歳でした。

 優しい笑顔を通して、揺るがぬ芯の強さが見える佐知子さんでした。先週6日に開かれた第52回矢臼別平和盆踊り。掲げられた遺影に「 これからも矢臼別が変わらないようにがんばりますから」と最後のあいさつをしてきました。

 私が矢臼別平和盆踊りへ初めて参加したのは1998年、合唱団の一員としてでした。当時は川瀬さんもお元気でした。川瀬さん・佐知子さんと矢臼別に住む方は変わりましたが、参加者みんなの平和への思いと憲法9条は変わらない。佐知子さんを悼みつつ、いつもと変わらず盛り上がる盆踊りに参加しながら、そう強く感じました。

 昼に道労連の総会を終えて、急いで車で駆けつけた青年たちがいました。ある青年が喜びながら「 学校で教えてもらった先生と、さっき会えたんですよ 」と教えてくれました。こうやって平和のバトンが引き継がれているんですね。きっと川瀬さんも佐知子さんも、喜んでくれていることでしょう。

 戦争法の発動と改憲へ突き進む安倍政権に、正面対決の秋が迫ってきています。変わらぬ矢臼別の風景と、平和に生きる権利を守るために力を尽くします。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年8月7日付

共産党市議団が議会報告会 一問一答に「鋭い質問」 市民の安全安心対策を提案 画期的な沖縄意見書採択

共産党市議団が議会報告会 一問一答に「鋭い質問」

市民の安全安心対策を提案 画期的な沖縄意見書採択


 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)は7月22日、市民会館で6月定例議会(会期=6月23日から7月1日)の報告会を行いました。20回目の開催。今議会から一般質問は一問一答方式が試行され、渡辺満、工藤良一、冨岡隆の各議員が登壇、理事者の政治姿勢をただし、「鋭い質問」と評価されたことなどが報告されました。

 渡辺議員は、安全安心対策で、「地震が起きた場合の避難所が47カ所で3万2千余人収容としています。ビジネスや観光などでの滞在者を含めると20万人集まる都市としてふさわしいか、熊本地震を教訓にして、訓練し検証すべきと提案しました」と報告。「仮設住宅は、西は美原町、東はウトナイを候補地とすることを道に報告していますが市民には知らせていません。市内中心部にも必要で、若草中央公園の活用を提案しました」とのべました。また、「道の駅ウトナイ湖」の指定管理者が正規職員を解雇した問題で、市の指定管理者は57あり、「簡単に解雇できるという事例にしてはならない」と強調しました。

 工藤議員は、学校での歯科検診後のフォローで、就学援助を受けている家庭は治療費が無料になることの周知が不十分だったのが「少し改善された」と報告。「視力検査で0.6以下が中学校で32%、小学校で20%もいます。市は黒板やプリントの文字がよく見えているか調査し、メガネは学ぶ意欲などのベースとなるものだから、買えない人がいれば補助をすべきと求めました。市は義務教育のなかで、最低限の健康と学力をつけられることを保障すべきです」と話しました。

 冨岡議員は、「私立保育園では、低年齢や障がいをもつ子どもが増え、各園の持ち出しが増加、保育士の処遇改善もできない実態があるので補助金の増額を求めました。市長は、保育は大事な問題としつつも国の動向を見極める答弁に終始、国の基準が低く、市が補って対応すべきことを強く求めました」と報告。ウトナイ小学校の放課後児童クラブが、昨年から満杯状態であり、改善が遅いので対策を求めたところ、「9月議会に補正提案する予定の答弁がされました」とのべました。

 小野寺代表は、市営住宅使用料(家賃)の算定誤りで過大徴収していた分の返還が時効の5年を超え8年としたことを受け、「昨年の生活保護費、一昨年の介護保険と上下水道料の算定誤りでの返還は5年でした。文書保管年限などで時効を超えた返還ができなかったため、基準の見直しを求めました」と報告。沖縄の女性遺体遺棄事件にかかわり抗議と日米地位協定見直しを求める要望意見書が全会派一致で採択されたことは、「画期的なことで、世論の力があった」と話しました。

 参加者からは、趣旨採択の意味、子どもの貧困率について、市長選と市議選との統一選挙に対する見解についてなど質問が出されました。

鳥越氏が大健闘 共闘さらに 東京都知事選 苫小牧からも支援奮闘

鳥越氏が大健闘 共闘さらに

東京都知事選 苫小牧からも支援奮闘


 前知事が税金の公私混同、政治資金の不正使用問題で辞職したことにともなう東京都知事選挙が7月31日、投開票され、日本共産党、民進党など野党4党の統一候補でジャーナリストの鳥越俊太郎氏は134万票で大健闘したものの及びませんでした。当選は、291万票獲得した前自民党衆院議員の小池百合子氏。安倍政権与党の自民、公明が推薦した増田寛也氏は179万票で落選しました。

 参院選で始まった野党共闘の流れは、首都・東京で30数年ぶりの野党統一候補に実りました。鳥越さんは、「私の力不足がこの結果につながった。自公勢力に対抗するためには野党がまとまらなければダメだと思います。衆院選でも統一してたたかっていただきたい」とのべました。

 この選挙活動に、苫小牧から日本共産党苫小牧地区委員会常任委員の松橋ちはるさんが21日から現地応援に入り、また電話がけで約500人と対話するなどの支援をし、奮闘しました。

民設民営化で再整備 小野寺議員 老朽化の資源化センターで質問

民設民営化で再整備

小野寺議員 老朽化の資源化センターで質問


 老朽化が激しい資源化センターの再整備について市議会厚生委員会で6月29日、時期・費用の面から民設民営方式の可能性が高いことが初めて報告されました。

 日本共産党の小野寺幸恵委員の質疑で、公設民営方式か民設民営方式かの結論を出すことが明日(30日)であり、民設民営方式を選択した場合、次の9月議会で委託契約をして債務負担行為(予算の先取り)決議をするスケジュールであることが示されました。小野寺委員は、「民設民営の詳細を示さず、議会に決定したことだけを報告するのであれば、事前に判断もなにもできない。せめて1週間早ければ、この委員会に詳細が報告できたはず。遅すぎる」と批判しました。

 担当部局は、「老朽化がひどく、あまり時間をかけずに進めたかった。やっとここまできた」などと答弁。民設民営方式を受けられる事業所が市内に複数あることや、施設を作ってもらいペットボトル、缶、ビン、紙パックの選別作業する中間処理業務委託を、来年4月から導入することを明らかにしました。

最低賃金上げ 道内22円目安 遠い1000円到達 まともな生活に上積み必要

最低賃金上げ 道内22円目安

遠い1000円到達 まともな生活に上積み必要


 中央最低賃金審議会の小委員会は7月27日、2016年度の地域別最低賃金(時給)の目安を、全国加重平均で24円引き上げ822円とすることを決めました。安倍政権が目標にした「年率3%程度」の引き上げに合わせたものですが、順調に推移しても政府が目標とする平均1000円に到達するには7年後の23年までかかります。

 目安は、賃金水準などの経済指標を基に都道府県を4ランクに分類。平均時給が最も高い東京都、愛知県、大阪府などのAランクで25円引き上げ。埼玉県、広島県などBは24円、北海道、宮城県、福岡県などCは22円、青森県、熊本県などDは21円です。北海道の最賃は、目安通りの引き上げだと786円になります。

 目安を踏まえ、地方審議会が、地域実情を加味し改定額を審議、北海道は8月中頃に答申する予定です。

▼共産道議ら引上げ申入れ

 日本共産党道議団らは7月22日、北海道労働局に対し、最低賃金を早急に1000円に引き上げ、全国一律の最賃制度で地域間格差を解消することなどを要請しました。26日夕には、北海道の青年たちが、「どこでも誰でも最賃を1500円に」と訴え、札幌市内をデモ行進しました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 共闘の力の新たな幕開け


紙 智子(日本共産党参議院議員)

共闘の力の新たな幕開け


 参議院選挙での当選者を迎えて、新しい国会が始まりました。日本共産党は、市田忠義、大門実紀史、田村智子の各参院議員に、新たに岩渕友さん、武田良介さん、山添拓さんの3人が加わりました。初登院を衆参の国会議員で迎えました。再会を喜ぶ顔、新たな意欲と決意に満ちあふれた顔。初登院ならではの風景です。共産党の控室前を、激戦を勝ち抜いた野党統一候補が通ると、誰ともなく拍手がわき起こり歓喜の輪に包まれました。野党と市民の共闘の力の新たな幕開けです。

 日本共産党参議院議員団は、非改選の議員を含め11名から14名に増えたことで、発言力が増します。3年前は8人当選し、6人から11人に増えたことで、すべての常任委員会に委員を配置できるようになりましたが、それに加え、財政金融委員会、経済産業委員会、環境委員会には、2人ずつ委員を配置できるようになりました。

 また、予算委員会や憲法審査会にも今までの2人から3人の委員を配置できるようになりました。控え室の大きさも、さらに大きくなります。参議院議員団は新たな3人の個性や、多彩な活動を加え、より豊かで力強いものになるのではないかと、期待が高まっています。

 安倍政権は、いよいよ憲法審査会を動かそうとしています。TPP特別委員会も、継続となっていましたが、再開されることが予想されます。恐れることなく、国民・市民運動との共同を発展させ、立ち向かっていく決意です。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年7月31日付

かけある記 森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) 思いを受けとめ前へ

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

思いを受けとめ前へ

 参院選から半月以上経ちましたが、余韻が冷めません。投票日翌日から各地の報告会などに足を運び、支持者のみなさんの思いに触れてきました。

 「申し訳ない」と目に涙をためながら手を握られた女性も。隣にいた女性が「この人はね。本当に一生懸命に電話で支持を広げたのよ」と話してくれました。この悔しさを忘れることはありません。

 2012年の総選挙以来、4度目の立候補でしたが、今回ほど支援の輪が広がった選挙はありませんでした。

 道東では、無所属市議が候補カーの上に乗り、「憲法9条を守る日本共産党の森つねとさんに清き1票を」。父親は元自民党市議の重鎮で、自身も保守の方です。

 札幌では衆院道5区補選をたたかった「市民の風」の共同代表の方が応援演説。感動しながら別の演説場所に行くと、同じく「市民の風」ののぼり旗をもった方が追っかけで演説を聞きにきてくれました。私が通い続ける道庁前反原発抗議行動の参加者でした。

 複雑な情勢のもとたたかわれた北海道選挙区は議席に届きませんでしたが、「憲法を守りたい」「安心して暮らしたい」「政治を変えたい」と寄せられた1票1票に思いをはせ、みなさんとともに、力強く歩みを進める決意です。

 18日間の選挙戦を終え、家に帰ると、息子はすっかり寝返りが上手になっていました。子どもたちの笑顔を守るたたかいはこれからです。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2016年7月24日付

樽前山神社例大祭 美光九条の会が憲法守れで署名活動 9条は平和の誓い 若者の命守りたい

樽前山神社例大祭 美光九条の会が憲法守れで署名活動

9条は平和の誓い 若者の命守りたい


 樽前山神社例大祭の宵宮祭が行われた14日夕、美光九条の会(吉田昌雄会長)と戦争法廃止!苫小牧実行委員会は、参拝やお祭りを楽しむために訪れた浴衣姿の中高生や親子連れでにぎわう神社入り口前で、憲法改正に反対する宣伝と、安保法制(戦争法)の廃止を求める署名や憲法9条を守る国会請願署名活動を行いました。

 吉田会長は、「参院選挙で野党共闘して成果があがりましたが、自公など改憲勢力が3分の2の議席を占め、重大な局面を迎えています。憲法を変えることを国民は容認したわけではありません。憲法9条は平和の誓いです、子どもたちの未来、若者の命を守るために憲法改悪に反対しましょう」と訴えました。

 廃止実行委の斉藤秀夫事務局長は、「内戦状態の南スーダンに、自衛隊員が350人も派遣されており、いつ殺し殺されるかわからない状態です。米国と一緒になって戦争する法律は今こそ廃止させましょう」と署名を呼びかけました。

 境内では、お好み焼きや金魚すくいなど露店が並び、特設ステージでは日本舞踊や江戸芸かっぽれなどが演じられ、平和と幸福感が会場いっぱいにつつまれていました。

国民監視する社会 加速に警告 原田さんが講演 改悪刑訴法等を解説

国民監視する社会 加速に警告

原田さんが講演 改悪刑訴法等を解説


 警察の裏金の存在を告発した元道警釧路方面本部長の原田宏二さんが16日、市民会館で、「暴走する警察権力・警察捜査の正体」と題して講演し、警察の捜査権を拡大する刑事訴訟法等の問題点や監視社会の危険性などについて警告を発しました。主催は、守大助さんを守る苫小牧の会と国民救援会苫小牧支部。

 今年5月に、刑訴法等が大改悪され、えん罪防止の取り調べの可視化(録音・録画制度)は一部分にとどまり、盗聴捜査の大幅拡大や、他人の犯罪を供述すれば自分の刑の減免ができる「司法取引」の導入など、えん罪を増やし国民監視を広げる危険性が高まっています。日本共産党は、違憲の治安立法だと主張して、戦争法案とともに廃案を求めてきました。

 原田さんは、「取り調べの適正化などのための録音・録画は裁判員裁判に限定されたので、99%の被疑者は対象外となります。違法な取り調べや利益誘導の歯止めにはなりません。警察は、全面導入されると、取り調べがしにくくなり、検挙率が下がることを恐れて、反対しているのです」と批判しました。

 「防犯カメラの設置が広がっていますが、防犯の機能はなく、もっぱら犯罪捜査用監視カメラになっています。肖像権やプライバシーなどに配慮された運用基準等に関する法律はいまだに制定されていません。マスコミにコンビニなどの防犯カメラ映像が提供されるのが当たり前になっていますが、人権にかかわることなので法制化する必要があります」と指摘しました。

 原田さんは、日本の警察は都道府県警察の形をとっているが、幹部の任免権は警察庁にあり、予算は国に抑えられているので、事実上の国家警察になっていると指摘。「警察は何でもできるようになりました。特定秘密保護法は、国民を監視する警察国家への道を加速させています。安保関連法が成立し、刑訴法等改正の流れは、共謀罪も取りざたされており、その先に憲法改正があります。国際テロ対策を名目にした警察の権限強化は、戦前の特高警察の復活にもつながることが危惧されます」と強調しました。

 原田さんはまた、仙台北稜クリニックで患者5人に筋弛緩剤を混入したとして守(もり)大助さんが逮捕、「無期懲役」が確定したえん罪事件について、事件調書を詳しく精査したわけではないがと断り、「一般的に医療過誤を最初に疑うべきなのに、いきなり守さんに絞った職務質問が行われたのは、早すぎます」などの疑問点をあげました。

 講演後、「守大助さんを守る会」の第7回定期総会が開かれ、署名活動の取り組み、会員の拡大などの活動方針が確認されました。

 木村会長は、「マスコミ一般が守さん犯人視のなかで、鳥越さん司会のテレビ番組が疑問視され、3回に渡り追求しました。無実の守さんを励まし救うために、運動を広げましょう」とあいさつしました。

包括支援センターの増設を 増える相談、業務量 悲鳴の「とまほっと」

包括支援センターの増設を

増える相談、業務量 悲鳴の「とまほっと」


 介護だけでなく福祉、健康、医療などさまざまな分野から総合的に高齢者とその家族をサポートするための拠点となる地域包括支援センター(とまほっと)は、苫小牧市内に7カ所ありますが、高齢化で相談件数が増加しているとともに、設立当初から比較し、さまざまな業務量が増えていることから増設が求められています。

 日本共産党の冨岡隆議員が6月定例市議会の一般質問で市の姿勢をただした際、山本俊介福祉部長は、「介護保険制度が改正されるたびに役割が増え、仕事量も増加している」との認識を示しましたが、「地域支援事業費(新総合事業費や包括支援センター委託料などの事業費)が増えることから、包括センター増設は難しい」と説明。「市とセンターとの活発な議論をしていないため、もっと連携を強めることで改善できることがあるのではないか、と考えている」と答弁していました。

 さらに、同定例議会の厚生委員会で、新総合事業の実施をふまえて、介護予防給付費から地域支援事業費へ予算を移動することが報告され、国が規定している上限に近づきます。

 日本共産党の小野寺幸恵委員は、包括支援センターの増設を冨岡議員が一般質問で求めた際の「地域支援事業費が増えることから難しい」との答弁を受けて、「地域支援事業費が上限を超えることで、包括センターの増設がますます非現実的になるのではないか」と指摘し、地域包括支援センター増設の必要性をただしました。山本部長は、「2018年度からの第7期計画に向け、財源構成を考えていきたい」と答弁しました。

世界から核兵器廃絶 原水禁世界大会 3日広島へ出発、募金を呼びかけ

世界から核兵器廃絶

原水禁世界大会 3日広島へ出発、募金を呼びかけ


 原水爆禁止2016年世界大会が、被爆地広島と長崎で8月2日から9日まで開かれます。原子爆弾の投下から71年目の今年は、9人の被爆者が、「すみやかな核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、すべての政府に求める」国際署名を呼びかけており、その願いに応える運動の推進を軸に、非人道的な核兵器を全面的になくすために力をあわせ、世界的行動に踏みだそうと熱く議論する大会と位置づけています。憲法9条を守り、核兵器廃絶の先頭に立つ、非核平和な日本の実現をめざします。

 苫小牧ブロックからは、森哲也・白老町議(34)をはじめ6人の代表団を派遣。3日に出発し、北海道代表団と合流、広島大会(4日〜6日)に参加します。

 苫小牧原水協は、世界大会成功に向けた代表派遣のための募金を呼びかけています。なお、結団式は25日(月)にアイビープラザで18時30分から行われます。

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員) 議員バッジ着け、反原発抗議行動へ


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党参議院議員)

議員バッジ着け、反原発抗議行動へ

 みなさんのお力で国会へと送っていただきました。みなさんと一緒に実現できた、みなさんの議席です。本当に嬉しい。

 支持者、後援会員、党員のみなさんの昼夜を分かたぬ大奮闘、残念ながら議席には届きませんでしたが、森つねとさんの最後までのあの大奮闘がなければ、この議席実現はできませんでした。心からの敬意を表します。

 野党共闘の勝利と日本共産党の躍進をめざした選挙。共産党は比例の5議席と東京選挙区で、改選3議席から6議席へと倍増させました。野党統一候補が11選挙区で勝利しました。東北はなんと5県で野党統一候補が勝利。福島県では現職大臣をやぶって勝利することができました。東日本大震災と原発事故の被災地である東北。5県の農政連が自主投票を決断した東北。おとなしいとも言われる東北のみなさんですが、怒りの1票で安倍政権に審判を下しました。

 15日に当選証書とともに議員バッジをいただきました。ズシリと重いバッジです。何といってもみなさんの思いが詰まっています。バッジを着けて真っ先に向かった場所は官邸前と国会前。毎週金曜日に反原発抗議行動が行われています。ここで「再稼働反対!」と声をあげ、改めて原発ゼロ実現に力を尽くそうと決意しました。

 新しい国会議員団、野党統一で当選したみなさんとも力をあわせて公約実現にがんばります。みなさんの引き続くお力添えを心からお願いいたします。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年7月17日付

参院選 岩渕候補初当選 共産党が改選倍増6議席 共同の力さらに発展 安倍政治と真正面対決

参院選 岩渕候補初当選 共産党が改選倍増6議席

共同の力さらに発展 安倍政治と真正面対決


 野党と市民が共闘し、安倍・自公政権に対決する歴史的な選挙戦となった第24回参議院選挙は10日投開票され、日本共産党は比例代表で5、選挙区で1議席獲得し、改選3議席を6議席へと倍増、非改選とあわせて14議席に前進しました。

 比例代表選挙で日本共産党は601万票を獲得し、市田忠義、田村智子両副委員長、大門実紀史(いずれも現)、岩渕友、武田良介(ともに新)の各氏が当選しました。

 全国32の1人区では共産党など4野党が擁立した野党統一候補が11の選挙区で、自民党との接戦を制しました。非自民候補が2勝にとどまった前回2013年(1人区31)を大きく上回りました。

 改選数2以上の複数区のうち東京選挙区(改選数6)で、山添拓氏(新)が初当選し、前回13年に続いて議席を獲得。北海道選挙区(改選数3)では、森つねと候補は23万9千票を獲得しましたが及びませんでした。

 自民、公明両党は70議席を得て、非改選とあわせ過半数を上回る146議席となりました。その結果、おおさか維新の会なども含めた改憲勢力が改憲発議に必要な3分の2を占めました。自公は選挙戦で「憲法隠し」に終始し、国民は改憲へ「白紙委任」を与えたわけではないとの声がだされています。

 比例代表選挙で当選した、活動範囲を北海道・東北地方とする岩渕友さんは11日、JR福島駅前で、「北海道・東北のみなさんの力で比例議席を勝ち取ることができました。原発事故被災地の福島県から、原発ゼロの願い、福島の切り捨てを許すなという願いを実現するためにがんばります」と力説しました。

 苫小牧市での共産党への得票は、比例代表で1万35票(前回13年は9074票)、選挙区では森候補に8931票(同年9659票)でした。

 選挙結果を受け日本共産党苫小牧地区委員会の西敏彦委員長は、「ご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、奮闘された後援会員、支持者、党員などのみなさんに心からのお礼を申しあげます。野党と市民の共闘をさらに発展させ、安倍自公政権と真正面から対決し、公約の実現と日本の政治を変えるために、新たな決意をもって奮闘する決意です」と語りました。

森氏健闘 憲法改悪許さない

森氏健闘

憲法改悪許さない


 有力5氏が改選数3を争った北海道選挙区で、日本共産党の森つねと候補は、23万9564票(得票率9・4%)を獲得し、善戦健闘しました。

 森さんは11日朝、札幌駅前で紙智子参院議員、畠山和也衆院議員とともに街頭宣伝し、「私に寄せられた戦争する国づくり反対、憲法改悪は許せないという多くの道民の思いを受けとめ、これからも力の限りたたかい続けます」と決意を語りました。

 森さんは、貧困と格差を広げる自公政治を批判し、「私たちの暮らしが苦しいのは、自己責任ではありません。安倍政権の政治の方向が間違っているのです。みなさんといっしょに政治を変えましょう」と訴えてきました。

 紙さんは、共産党が改選比で3から6へ倍増したこと、岩渕友さんが比例で当選したことを報告。改憲勢力が3分の2を占めたことについて「安倍首相は選挙中、改憲に触れませんでした。信任を受けたというのは違います」と批判しました。

待機児童解消に認可保育園増設を 冨岡議員 子どもたちの環境整備求める

待機児童解消に認可保育園増設を

冨岡議員 子どもたちの環境整備求める


 6月定例市議会の一般質問で27日、日本共産党の冨岡隆議員は一問一答方式で、少子化対策について理事者の姿勢をただしました。

 冨岡議員は、子ども子育て新制度の施行にともない、保育現場での事務処理量が3倍にも5倍にも増え、保育に目配りができていないことを指摘し、「がんばっている現場の声を真摯(しんし)に受けとめてほしい。システム化し、できるだけ簡素化して、子どもたちの面倒を見れるようにすれば改善策となるではないか」と、軽減策を求めました。

 健康子ども部長は、事務量が増えて大変であることを認め、「事務改善につながる研修や、今年度から保育士の補助を実施した」「ICT化は断念したが、入力フォームを各法人に適用して、軽減をはかっている」と答えました。

 また、保育園の待機児童が126人(5月1日現在)もいることに触れ、「詰め込みでなく、ゆったりと自然豊かにすくすく育つ環境をつくることが大事で、待機児童の解消には認可保育園をつくるしかない。コストがかかっても将来に向けて増設すべきだ」と提案しました。

 岩倉博文市長は、「経済活力を高めるためには、保育や雇用の充実は重要になっている。保育士の確保や処遇改善について国が施策を具体化するまで動向を見極めて、総合的に判断したい」と答えました。

家庭ごみリサイクル率 35% 小野寺議員が「ゼロごみ大作戦」の取り組みを質問  事業系ごみが課題に

家庭ごみリサイクル率 35%

小野寺議員が「ゼロごみ大作戦」の取り組みを質問  事業系ごみが課題に


 6月定例市議会の厚生常任委員会で、昨年実施した「ゼロごみ大作戦」ステージ4の取り組みにより、リサイクル率が目標の30%を超え、30・1%になったことが報告されました。一方で、家庭ごみの中に生ごみが52・4%、事業系ごみの中に44・7%のダンボールなどの紙類が含まれており、課題であることがのべられました。

 日本共産党の小野寺幸恵委員は、家庭における生ごみと事業系の紙類の削減について質問し、家庭ごみのリサイクル率は35%なのに対し、事業系ごみは22%であることが明らかになりました。担当部局からは「家庭ごみは市民のみなさんの努力で分別が徹底されてきている。今後は、事業系ごみに重点をおきたい」と答弁しました。

 また、小野寺委員は「市長は大作戦をステージ5までやるといっている。事業系ごみの資源化に加え、取り組みが止まっている温室効果ガスの削減や、ぽい捨て防止を課題に取り組むべきでは」と提案しました。

22日に共産党市議団が議会報告会

22日に共産党市議団が議会報告会




 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)は、今月22日に6月定例市議会の第20回議会報告会を行います。

 本会議では、渡辺満、工藤良一、冨岡隆の各議員が、初めて試行された一問一答方式で、子どもの貧困問題や学校健診、待機児童対策などについて一般質問し、理事者の姿勢をただしました。

 また、共産党市議団が提出した「沖縄での米軍属による女性遺体遺棄事件に抗議するとともに、日米地位協定の見直しを求める要望意見書」が全会派一致で採択されました。

 報告会では、小野寺代表をはじめ各議員が、常任委員会で行った質疑も含めて報告します。市議団では、市民のみなさんの参加を呼びかけています。

   ★     ★
◆7月22日(金)18時30分 市民会館205号室
◆参加費 無料

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

千春だより

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)


 「力あわせ、未来ひらく」。この想いをこめて全国のみなさんと心ひとつに奮闘した参院選が終わりました。北海道・東北を活動地域とする岩渕友さんが比例代表で当選!北海道選挙区の森つねとさんも大健闘しました。

 私も初めて政党カーのアナウンサーになり、公示から10日間がんばりました。畠山和也衆院議員も同乗し、先の衆院選の時よりも有権者の反応が良く、自分の選挙の時よりも候補者なみに演説をこなしていました。自分の名前を「森」と言ってしまうほどでした。

 安倍改憲勢力の議席が増えましたが、横暴・暴走は絶対許しません。若い人たちと手をつないで、暮らしと政治のチェンジ、新しい政治の始まりを発信して行きたいと決意しています。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) たたかいはこれから


畠山和也(日本共産党衆議院議員

たたかいはこれから

 たたかいはこれから——参議院選挙の結果を受けて、心からそう思います。北海道選挙区では森つねと候補が大健闘、日本共産党は比例5議席を獲得し、岩渕友候補は初当選! さらに力を増す国会議員団で、衆院・参院とも安倍政権に正面から立ち向かいます。候補と共産党を支えてくださった、すべてのみなさんの期待に応える活動に私も力を尽くしたい。

 大争点に浮上した改憲問題で、安倍首相は選挙中まったく触れませんでした。自民・公明・補完政党が参議院で3分の2を占めるとはいえ、国民が改憲の白紙委任をしたわけではありません。アベノミクスやTPPについても批判はやみません。市民のみなさんの運動も、力強く進んでいます。全国1人区では、野党と市民の統一候補も11選挙区で勝利しました。だからこそ、たたかいはこれから!

 選挙中、元自衛隊員という20代の男性から「安保法制で自衛隊は戦地へ送られる。自分より若い、子ども兵士とも向き合わなければいけない」との話を聞きました。これが安保法制=戦争法の現実であり、安倍首相による改憲の未来図だと思いました。日本の若い自衛隊員と他国の少年兵とが銃を持って向き合う、そのような日本にしてはなりません。

 選挙後は、選挙中に寄せられた相談の解決や、農林水産委員会での熊本視察もあります。東京では都知事選挙もたたかわれます。安倍政権に代わる、新しい政治をつくるため引き続き汗を流します。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年7月10日付

沖縄の米軍属による犯罪に抗議意見書 全会派一致採択 事件解明の壁=日米地位協定見直しも求める

沖縄の米軍属による犯罪に抗議意見書 全会派一致採択

事件解明の壁=日米地位協定見直しも求める

 苫小牧定例市議会の最終日の1日、日本共産党市議団(小野寺幸恵代表)が提出した「沖縄での米軍属による女性遺体遺棄事件に抗議するとともに、日米地位協定の見直しを求める要望意見書」が、全会派一致で採択されました。

 意見書は、「1995年の少女暴行事件により、米軍内の綱紀粛正の強化や再発防止に向けた対策を強く求めてきたが、米軍属による犯罪や事件が続いている」とし、事件に抗議するとともに、事件解明の弊害に日米地位協定があり、米国に改定を求めることを要望しています。

 同趣旨の要望意見書や決議が事件後に採択されたのは、道内では旭川市に次いで2つ目、全国では14自治体となります(6月21日現在)。

 日米地位協定の見直しや改定を求める声は高まり、5月29日の共同通信社の世論調査では、「日米地位協定を改定すべき」と回答したのは71%で、「改定の必要はない」の17・9%を大きく上回っています。また、5月30日放送のテレビ朝日系ANNの調査でも、「日米地位協定の見直しをする必要がある」と回答したのは89%と報じています。

同日選挙の陳情 趣旨採択 市長選、市議選で経費節減  解散案好ましからず

同日選挙の陳情 趣旨採択

市長選、市議選で経費節減  解散案好ましからず


 「苫小牧市政に提言する市民の会」の提出した「市長選挙と市議会議員選挙の統一選挙実施に関する陳情」が、1日開かれた定例市議会の本会議で慎重審議の結果、全会派一致で趣旨採択しました。

 陳情は今年2月の議会運営委員会に提出され、「投票率を高めるためにも市長選挙と市議会議員選挙を統一するべきで、市政の効率化や経費節減にも有効」と、市長選と市議選の同日実施を求める内容です。

 市長選と市議選を統一するためには、市議会の解散が現実的とされ、その手法を巡って2月と4月に議論を重ねてきましたが、今議会に継続審議とされていました。なお、陳情は、解散など具体的な方法については言及していません。

 日本共産党市議団(小野寺幸恵代表)は、「陳情の内容は理解できる」としながらも、「市議会議員は市民から4年の任期として付託を得られていることから、4年間全うするべきである。また、市長が任期途中に辞任するたびに、市議会を解散するということにはならない」などとの理由で、解散を前提とするなら、本陳情には賛同できないとの姿勢を示してきました。

 他の会派は、改革フォーラムと公明党議員団は採択、緑風と民進・市民連合は趣旨採択、会派市民は不採択を主張していました。
「全会派一致が原則」の方向で審議を続け、「陳情の内容を否定する会派はない。具体的な方法論は違うステージで協議を進める」ということで合意、趣旨採択となりました。

 小野寺代表は、「同日選挙にしてほしいという市民感情は十分理解できます。経費節減を理由にしてしまうと、都知事の辞任劇があったように、首長が辞任するたびに議会が解散するということになり、好ましいことではありません。別の選択肢で市民の声に応えていきたい」と語りました。

市のミスによる還付算定に差 小野寺議員 市民の不利益なくす対応求める

市のミスによる還付算定に差

小野寺議員 市民の不利益なくす対応求める

 6月定例市議会で、市営住宅使用料の算定誤りによる還付金約200万円の補正予算が提案されました。誤算定が確認できた2008年からの8年間分です。

 地方自治法と地方税法での時効は5年ですが、理事者は「今回は市の一方的な誤りであり、入居者に不利益を与えたことから、法を適用し、できる限り返還することにした」と説明しました。

 日本共産党の小野寺幸恵議員は、「不利益を与えたと時効を超えて返還することは評価するが、それなら昨年の生活保護費の算定誤りの追加支給はなぜ時効通りの5年間だったのか。何が違うのか」と質問。福祉部長は「事務処理上は5年で、弁護士と相談した結果です」と答弁しました。

 小野寺議員は、「14年の介護保険料や上下水道料などでの還付加算金算定誤りで、時効の5年を超えて返還するべきと指摘した際、文書保管年限が5年であり確認できないとされた。文書保管年限の見直しも必要では」と提案しました。総務部長は「文書保管年限は各部署の重要度で違う。データとして残っていれば返還できるよう対応したい」と答えました。

 小野寺議員は、「市には様々な債権があり、一定の考え方を整理して、市民に不利益にならないように対応する必要がある」と解消策を求めました。佐々木昭彦副市長は「あってはならないことだが、万が一発生した場合、不利益にならないように、対応できるようにしたい」とのべました。

視力は未来開く大事な基礎力 工藤議員 メガネの就学援助求める

視力は未来開く大事な基礎力

工藤議員 メガネの就学援助求める

 6月定例市議会の本会議で27日、日本共産党の工藤良一議員は、学校での視力検査後の対応などについて一問一答で一般質問し、理事者の姿勢をただしました。

 工藤議員は、「視力が0.6から0.3の児童生徒が小学校では15%、中学校では23%にも上っている。視力が弱いと、プリントやテストの文字、黒板がきちんと見えているか心配だ。学ぶ意欲、学力向上にも影響し、体育などでのケガや身体の安全を守る配慮はされているのか」と検査後の対応について質問。教育部長は、「放置しているわけではないが、眼科の治療やメガネの購入を促している。安全にはそれぞれの教員が配慮しているものと考えている」と答弁しました。

 工藤議員は、「児童生徒の未来をどうつくり、支えるか、学力向上のためにも、経済的な理由でメガネが買えない場合の就学援助が必要ではないか」と求めました。教育長は、「就学援助は課題が多く、メガネ代の補助は難しい」と答え、「ウォームハート」を掲げる岩倉博文市長は、「今ある助成制度の中で、ケースバイケースでどういうことができるのか考えたい」とのべました。

復興まだまだ 切り捨て許さず 脱原発の会 大貫さんが再びフクシマを語る

復興まだまだ 切り捨て許さず

脱原発の会 大貫さんが再びフクシマを語る

 脱原発・自然エネルギーを進める苫小牧の会(浦田操会長)は2日、市民会館で、元福島県立高教組女性部長の大貫昭子さんを迎え「ふたたび福島から伝えたいこと」と題し講演会を行いました。大貫さんの講演は、2013年3月以来です。

 大貫さんは事故当時、原発20㌔圏内にあった福島県立小高工業高校(南相馬市)教諭として勤務。昨年3月に転勤した高校で退職、現在は原発20㌔圏内の視察・ガイドをし、また「生業裁判」の原告として国と東京電力の責任を追及しています。

 大貫さんは、最近の新聞報道が福島の現状を伝えず、物産展では福島を外した東北5県で行われているときもあると指摘し、13年以降の原発周辺の各町村の実態をスライドで紹介。除染が進められているが、掘り出された土壌はフレコンバッグに詰められ、現在1千万袋に達していると報告し、「除染したから回復したとは限らないし、居住制限を解除したとしても、若い人たちは避難した場所で新たな人間関係ができ、壊してまで戻って生活する理由はありません」とのべました。

 大貫さんは、福島の復興はまだまだとし、「笑顔を見せると全国民は安心しますが、事故による放射能はすぐになくなるものではないし、人の心を壊す存在です。国も東電は誰一人謝っていません。何年かかるか分かりませんが、責任を厳しく追及していきたい」と支援を訴えました。

 浦田会長は開会にあたり、「原発事故を2度と繰り返してはならないと反原発の世論が沸騰し、熊本の地震があっても、安倍政権は各地で原発を再稼働させようとしています。さらには原発の運転は40年と政府自身が制限してきたのを踏みにじっています。住民運動と連帯して、選挙や署名などで原発推進派を追い込んでゆきましょう」とあいさつしました。

 参加者からは、甲状腺がんの心配や、校庭での体育授業と放射線の対応などについて質問が出されました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 3つのチェンジを語り尽くし勝利へ


紙 智子(日本共産党参議院議員)

3つのチェンジを語り尽くし勝利へ

 いよいよ参議院選挙も最終盤です。比例カーや、候補者カーでの街頭宣伝の合間で、国会報告と懇談を行っています。

 たずねると、事務所に自民党の候補者のポスターが張ってあるところもあります。でも、国会報告の資料を渡し、TPPは継続審議で、決まっていないこと、秘密協定の異常さを伝えるとともに、しんぶん「赤旗」のアンケートに、回答があった8割の団体が、「国会決議は守られていない」、さらに8割が「安倍政権の農政は支持できない」と回答していることを話すと、「TPPは国内対策に議論がすり替えられている。影響試算は誰も信用していない」などといわれます。

 また、ある介護の関係者に、アベノミクスの破たんと、3つのチェンジを説明すると、「最低賃金を1000円にという集会をやっていた。賃金を1000円にすれば、介護の事業所は経営できなくなると思っていたが、税の集め方は負担能力に応じて集め、使い方を国民のくらしや社会保障に使わせ、働き方を人間らしく変えるという、3つのチェンジをやっていけば、施設の経営を支え、働く職員の待遇改善もできますね。最低賃金を1000円にという主張が、胸におちました」といわれました。

 あらためて、切実な要求を聞き取りながら、「3つのチェンジ」を丁寧に語ることが大切だと感じます。戦争法の廃止と合わせ、3つのチェンジを、最後まで語りつくし、必ず勝利しましょう!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年7月3日付

6月市議会開会 渡辺議員が子どもの貧困対策ただす 子どもの貧困率 24% まちづくり全体で向き合う

6月市議会開会 渡辺議員が子どもの貧困対策ただす

子どもの貧困率 24% まちづくり全体で向き合う

 6月定例市議会が開会された23日、日本共産党の渡辺満議員は、本会議において初めて試行された一問一答方式で一般質問を行いました。

 渡辺議員は「子どもの貧困」問題について、OECD(経済協力開発機構)の報告では日本の「子どもの貧困率」が16・3%であることを指摘し、苫小牧市の実態と対策について理事者の姿勢をただしました。

 木村淳健康こども部長は「国の貧困線(全国平均所得世帯の半分=122万円以下)に照らし合わせると、概算で24・01%になる」との認識を示しました。

 渡辺議員は、このような深刻な状況に対し、教育、保護者、生活、経済的な支援の4点から、具体的な取り組みを質問。木村部長は「例えば、健康こども部の施策では、幼稚園・保育園の保育料を非課税世帯は無償化、また年収360万円未満相当世帯には同時就園第2子の保育料を通常の半額から4分の1へ軽減するなど、貧困に陥る可能性が高い方々に対する取り組みを行っている。他部署の取り組みも具体的に検証と今後の方策について検討しているが、課題はまだまだある。今後も各部の施策の実態を把握して対応したい」と答えました。

 渡辺議員は、全道各地で取り組まれている「子ども食堂」の実施を苫小牧でもすべきであり、支援策を検討することを提案しました。

 木村部長は、道内で「子ども食堂」は、札幌で7カ所、旭川、帯広、江別で各1カ所の計10カ所で実施され、苫小牧でもNPO法人と社会福祉協議会との共同で7月からフードバンクが開始されることを説明。「将来的には生活困窮者を含む地域住民に対する地域食堂の開設も予定され、市としても何らかの要請があれば、前向きに検討したい」と約束しました。

 渡辺議員はまた、「ふくしのまちづくり」を進める市長として子どもの貧困対策プロジェクトを市民参加型で取り組むべきと提案。岩倉博文市長は、「子どもの貧困対策にまちづくり全体で向き合い、取り組むことが必要な時期に来ている。議員から提案された子ども食堂は、子どもの貧困対策に有効な施策の一つであると思う。市民参加型プロジェクトは、一つの提案として受けとめ研究させていただきたい」と支援の強化を示しました。

戦車が大きな顔して公道走る 市民らが抗議 戦争法の地ならし認めず

戦車が大きな顔して公道走る

市民らが抗議 戦争法の地ならし認めず

 陸上自衛隊第7師団(千歳市)は6月26日夜、矢臼別演習場(別海町ほか)で実施する総合演習に参加する90式戦車に、東千歳駐屯地から苫小牧西港までの公道約30㌔を自走させました。この区間の公道を戦車が走行するのは、2011年以来5年ぶりです。

 90式戦車4両は午後9時、東千歳駐屯地を出発。低いごう音と地響きを轟かせながら、国道36号線や道道259号線などを走行し、約3時間かけて苫小牧西港に到着。騒音は苫小牧市の測定で最大95デシベル。途中で1両が不具合で駐屯地に戻されました。

 千歳市内の沿道では、戦争法の廃止を求めるグループ「戦争法反対アクションinちとせ」や「苫小牧港の軍港化阻止実行委員会」、道労連のメンバーら約30人が「自衛隊員を海外の戦場に送るな」「戦車の公道走行はやめろ」などと書いた横断幕を掲げて抗議しました。

 苫港軍港化阻止実行委の横山傑委員長(苫小牧地区労連議長)は、「戦車の公道自走と民間港の軍事利用は、海外での戦争を想定した戦争法発動の地ならしともいうべきもので、認められません。引き続き監視と抗議の声をあげていきます」と話しました。

 抗議行動に苫小牧地区から15人が参加。日本共産党の工藤良一苫小牧市議と伊藤富志夫厚真町議もかけつけました。工藤議員は、「戦車4両に、ものものしく約30両の車両を従えて道路を走り、帰りは自走せずトレーラーに戦車を積んで運ぶといいます。まさに戦争を準備した訓練です。戦車が道路を大きな顔で走り、騒音にも慣れて、誰も何もいわないようになったらおしまいです。声を出し続けたい」と語りました。

戦争法廃止、生存権確立を 生健会が定期大会 生保改悪許さず

戦争法廃止、生存権確立を

生健会が定期大会 生保改悪許さず

 苫小牧生活と健康を守る会(室井光雄会長)は6月26日、矢代町の市生活館で第36回定期大会を開催しました。戦争法廃止と生存権確立をめざす生健会の運動を広げることを確認しました。

 室井会長は、「安倍政権による安保法制で戦争への参戦が目論まれ、若者の命が危なくなっています。憲法9条ばかりでなく、25条をないがしろにして社会保障を削減、変質させる政治を変なければ、健康で文化的な生活の安定はありえません」とあいさつしました。

 来賓として出席した北海道生健会の三浦誠一会長は、「冬期加算の減額で暖房費が賄えない事態に、差額支給が運動で実りました。暮らしを守り、社会保障と福祉を守るセンターとして生健会があり、いまがんばるときです」と呼びかけました。

 日本共産党市議団から渡辺満、工藤良一の両議員が6月議会に触れてあいさつ。渡辺議員は、子どもの貧困率の問題で、「苫小牧市は24・01%で6600世帯が所得122万円以下です。3食採れない子どももおり、親の雇用を確保し、暮らしを守る政治を実現するために、みなさんとともに奮闘したい」と話し、工藤議員は、子どもの視力問題で、「黒板やプリントの字が見えない子をなくすようにしたい。学校は、自分の未来を切り開ける基礎学力をつけるのが仕事で、市長の決断が必要です」とのべました。

 大会では、貧困と格差をなくし、「生存権」を守る運動を強め、生活保護改悪の阻止、「新・人間裁判」と年金削減裁判にも連帯して全力でたたかう、などとする活動方針を確認しました。

警察の捜査権拡大を問う 16日に元道警の原田さんが講演 市民社会に警鐘

警察の捜査権拡大を問う

16日に元道警の原田さんが講演 市民社会に警鐘

 日本国民救援会と守大助さんを守る苫小牧の会は、今月16日に市民会館で、元道警釧路方面本部長の原田宏二さんを招き、「暴走する警察権力・警察捜査の正体」と題し、講演会を開催します。

 警察の裏金の存在を告発した原田さんが、警察の捜査権を拡大する盗聴法と改正刑事訴訟法の問題点を解説し、市民社会に警鐘を発します。また、原田さんの近刊「警察捜査の正体」(講談社現代新書)の紹介もします。みなさんの参加を呼びかけています。

  ★     ★
▼7月16日(土)13時30分 市民会館 205号室
▼資料代 300円
▼連絡先 苫小牧地区労連内(電話33・3285)

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 頑張ったところが勝つ


畠山和也(日本共産党衆議院議員

頑張ったところが勝つ

 驚くような反応! 参院選が始まり、北海道内を政党カーから訴えを続けていますが、庭で畑作業をしていた方から募金が寄せられたり、客待ちのタクシー運転手が続々と出てきて話しを聞いてくれたり。今の政治のひどさに我慢できない!という方が多い証拠です。

 北海道・東北を活動地域とする女性比例候補は札幌での第一声後に福島へ向かい、また北海道へ来て志位委員長との街頭演説に参加する強行スケジュール。それでも疲れを見せない元気な笑顔と訴えに、握手を求める方が相次ぎました。

 東北はすべて野党統一候補となり大激戦! 北海道選挙区候補者に街頭演説で「○リリ~ン」と声がかかり、演説も気合十分。志位委員長の応援も力が入り、選挙区勝利への熱気に包まれました。

 一方で、ポスター張り出しや、すれ違う選挙カーから見える勢いなど他陣営も必死です。やっぱり選挙は「やるべきことをやる」「最後までがんばったところが勝つ」のだと思いました。特に憲法改悪が狙われている選挙だけに、野党共闘の成功と日本共産党の躍進に持てる力を出し切りたい。

 ある知人に連絡をとったら、「派遣でも働くことにしたよ」と、まさかのダブルワーク宣言。格差と貧困の広がりは、身近なところにも。地に足をつけた訴えをしなければ、と決意も新たにマイクを握っています。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年6月26日付

自衛隊戦車が公道走行し西港を利用  市民団体が中止要請 戦争法先取りの訓練反対 子どもたちの未来心配

自衛隊戦車が公道走行し西港を利用  市民団体が中止要請

戦争法先取りの訓練反対 子どもたちの未来心配

 陸上自衛隊第7師団(千歳)が矢臼別演習場で行う総合訓練にともない、戦車等を公道走行させ、苫小牧西港からフェリーで移動する問題で、市内の労働組合などが参加する「苫小牧港の軍港化阻止実行委員会」(実行委員長=横山傑苫小牧地区労連議長)は21日、苫小牧市に対し、自衛隊戦車の公道自走の中止と苫小牧港の軍事利用反対を求める要請を行いました。実行委から斉藤秀夫事務局長(苫小牧地区労連事務局長)ら6人が参加、市側から佐々木昭彦副市長ら5人が応対しました。

 第7師団は13日から矢臼別演習場で総合訓練を実施しており、現地に移動する際、90式戦車など5両を含む車両35両が26日夜、東千歳駐屯地から苫小牧西港までの公道約30㌔を走行して、定期航路コンテナ船(フェリー)で釧路港に輸送、矢臼別に移動する計画です。この区間での戦車の公道走行は、2011年11月に実施して以来5年ぶりです。

 斉藤事務局長が要請内容を説明、①住民の寝静まる時間帯に公道や住宅街を自走するのは、住民に不安と恐怖を与え、相当な騒音が予想される ②平和な商業港を利用するのは安保法(戦争法)の先取りで、苫小牧西港の軍事利用は認められない――などとして中止を求めました。

 佐々木副市長は、住民周知について、「市のホームページや新聞の市役所便りなどで知らせ、また関係する沿道住民には町内会などを通じてチラシを配りたい。住民説明会は予定していない」とのべました。深夜の騒音については、「通ったときは地響きもあり、周辺住民に不安もあると思うが、5年前は苦情や問い合わせはなかった。当日は現場に立ち会い、市役所で待機する」などと答えました。また、「港の使用に関しては拒否できない。戦車を運んではいけないとは言えない」とのべ、訓練の内容についてはコメントする立場にはないと答えました。

 参加者からは、「戦争法との関係で、北海道が自衛隊訓練の中心になり、苫小牧が巻き込まれていく心配がある」「戦車が土足で公道を走るなど緩和され、苫小牧の子どもたちの未来が恐ろしい。市としてきちんと言ってほしい」などの意見がだされました。

 なお、実行委は、26日午後8時半から千歳市清流3丁目の給食センター前で抗議集会を行う予定です。

戦争の道を孫たちに残させない 戦争法廃止実行委が宣伝 戦争準備身近に

戦争の道を孫たちに残させない

戦争法廃止実行委が宣伝 戦争準備身近に

 憲法違反の安保関連法制(戦争法)が強行されて9カ月目にあたる19日、戦争法廃止!苫小牧実行委員会は柳町のショッピングモール付近で、安倍政権の退陣と戦争法の廃止を求める2000万署名を訴えました。22回目の活動です。参加者らは「大切な人を戦争に行かせない」と記した17㍍に及ぶ横断幕を掲げ、国道を行き交うバスや車などにスタンディングし、声をあげました。

 陸上自衛隊が、矢臼別演習場での総合訓練にともない戦車などを東千歳駐屯地から苫小牧西港までの公道を走行し、フェリーで移動する計画について、戦争法廃止実行委の斉藤秀夫事務局長はマイクを握り、「戦争法にからめて、訓練が次々に進められています。すでに、南スーダンには350人の自衛隊員が派遣されており、隊員が殺し殺される不安が高まっています。戦争法が身近かなところで行われてきており、抗議します」と訴えました。

 安倍晋三首相はこのほど遊説先で、「戦争法廃止を求めるこんな無責任な勢力に、私たちの子どもたちの未来と平和を託すわけにはいかない」などと叫んでいます。

 日本共産党の冨岡隆苫小牧市議は、「自民党改憲案は、『戦争放棄』を『安全保障』と書きかえています。これまで戦争してこなかった憲法9条を外して、何が『安全』なのか。再び、うそとごまかしで戦争する道を孫子の世代に残してはならない。安倍政権に厳しく退陣を求め、一緒に力を合わせて政治を変えましょう」と呼びかけました。

 車の窓を開け、手が振られたり、応援のクラクションが鳴らされました。

私たちのこと 真剣に考える政治にしたい 18歳選挙権が施行 高校生61%が投票行く

私たちのこと 真剣に考える政治にしたい

18歳選挙権が施行 高校生61%が投票行く

 選挙権を20歳以上から18歳以上へ引き下げた改正公職選挙法が19日に施行されました。22日公示の参院選(7月10日投票)で初めて「18歳選挙権」が実施され、約240万人が有権者に加わります。苫小牧市の18~19歳の有権者は約3300人です。

 日本で選挙権が拡大されるのは女性が選挙権を獲得するなどした1946年の衆院選以来70年ぶりです。新しく有権者となり、日本の未来を担う若者が、今回の参院選に積極的に参加するよう呼びかけています。

 日本共産党若者未来プロジェクトのメンバーらが、昨年9月から「選挙や政治を身近に感じてもらおう」と苫小牧市内や近郊の高校前、学生が集まるフリースペースなどでシールアンケートを実施してきました。

 「18歳になったら、あなたは選挙に行きますか」との問いかけをのべ10回実施し、526人が回答。投票に「行きます」は320人(61%)、「行かない」は102人(19%)、わからないが104人(20%)でした。

 投票した高校生らは、「国民の権利だから、もちろん行きます」「いまテレビに出ている政治家は私たちのことを真剣に考えてくれていないから、変えるために選挙に行きます」と答えています。一方で、「受験や部活で精一杯。政治は難しく、18歳ではまだ早いと思う」「政治のことがわからないなかで、間違った人に投票したりするのは良くないから行かない」「自分には関係ないこと。めんどい」とも話す高校生もいました。

 市選管は、若者の投票を促そうと期日前投票所を増やし、利用の多い、まちなか交流センター・ココトマとイオンモールにも、7月3日~9日(午前9時~午後8時)に設置します。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 野党と市民の共同で政治を変えよう


紙 智子(日本共産党参議院議員)

野党と市民の共同で政治を変えよう

 気温が30度を超えた6月中旬、秋田県でも野党統一候補が決まり「あきた立憲ネット」と政党の4者が主催した「6・19あきた総決起集会」に参加しました。日本共産党からは私が、民進党は山尾しおり政調会長、生活の党は山本太郎参院議員、社民党は県会議員、秋田出身の民進党の寺田すけしろ参院議員(元秋田県知事)、そしてシールズの諏訪原健さんらが勢ぞろい。

 JR秋田駅前のアゴラ広場は参加者であふれ、さらに熱気で気温が上昇。壇上に立った野党統一予定候補は、「統一できたことに感謝したい。統一の一番の功労者は、共産党の候補者です」と比例候補にまわった日本共産党の女性予定候補を紹介。あたたかい拍手が沸き起こると、すかさず寺田参院議員は、席を立って自分の席を女性予定候補者に譲る一幕もありました。

 野党統一予定候補は、野党統一の力で安倍自公政権に勝ちぬく選挙だと強調し、北海道5区補欠選挙のように、一人ひとりが自分の選挙としてたたかってほしい、負けるわけにはいかないと決意を語りました。

 秋田を含む東北5県で農協系団体は自民党を推薦せず、自主投票を決定しました。安倍晋三首相は遊説先に秋田を選び、「秋田のおいしい米の輸出戦略で農家の所得を上げる」と訴えたそうですが、野党と市民の動きにおののいている表れです。

 道5区補欠選挙で弾みをつけた北海道でこそ、野党と市民の共同で政治を変え、日本を変えるたたかいに、いざ!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年6月19日付

共産党が参院選政策発表 力あわせて、未来ひらこう 安倍政権倒し 新しい政治、新しい政府を

共産党が参院選政策発表 力あわせて、未来ひらこう

安倍政権倒し 新しい政治、新しい政府を

 日本共産党は9日、「力あわせ、未来ひらく——日本共産党 参院選挙政策」を発表しました。志位和夫委員長が共産党本部で記者会見し、「参院選を、民意にそむく『安倍暴走政治』の全体にノーの審判を下し、チェンジの意思を示していく選挙にしていきたい」とのべました。

 志位委員長は参院選の目標として、野党と市民の共闘を成功させ、日本共産党の躍進を必ず勝ちとることを提起。「野党共闘が実現した32の1人区すべてで勝利することを軸にしながら、自公とその補完勢力を少数に追い込んでいきたい」と強調しました。「安倍暴走政治」と対決し、対案を示し、共同を進める共産党が躍進することは、「安倍暴走政治への痛打となり、新しい政治をつくるたしかな力になります」と訴えました。

 そのうえで、重点政策として、㈰安保法制=戦争法廃止、立憲主義の回復、安倍改憲を許さない ㈪格差をただし、経済に民主主義を—「税金の集め方」「税金の使い方」「働き方」の3つのチェンジを ㈫TPP(環太平洋連携協定)に断固反対 ㈬原発ゼロ・再生可能エネルギー先進国へ ㈭沖縄・米軍新基地建設押し付けの中止 ㈮女性の尊厳、人権の保障、自由と民主主義を発展させる ㈯災害から国民の生命と財産を守るーを太く押し出しました。

 このなかで、憲法9条に立った平和の外交戦略を提唱。戦争法への「平和的対案」として、「北東アジア平和協力構想」を示しています。

 また、「消費税にたよらない別の道」—日本共産党の財源提案として、大企業などへの優遇を改め、「能力に応じた負担」の原則を貫く税制改革と、国民の所得を増やす経済改革とで計40兆円の財源確保策を掲げています。

 志位委員長は「野党と市民が結束すれば、安倍政権を倒し、現実に政治を変える道が開けることの希望を大いに語っていきたい」と訴えました。

共産党躍進で暴走阻止 森さん紙議員が力込め訴え

共産党躍進で暴走阻止

森さん紙議員が力込め訴え

 22日公示の参院選道選挙区は、日本共産党が改選数3の枠を自民党の現職と新人、民進党の現職と元衆院議員など9人が争う見通しで、地元メディアは「自民、民進、共産の新人が横一線」(財界さっぽろ)と報じる大激戦になっています。

 11日の札幌市内の街頭演説で、日本共産党の森つねと道国政相談室長は、「日本がやるべきことは戦争することではなく、一人ひとりの命を大切にする新しい政治をつくることです」と力を込めて訴えました。

 紙智子参院議員は、「参院選は市民と野党の共闘で安倍政権の暴走をとめていく選挙です。共産党が比例で躍進し、道選挙区で勝利することが政治を変える大きな力になります」と呼びかけました。

若い世代が 日本の未来決めよう 若者がキャラバン 選挙で政治変革訴える

若い世代が 日本の未来決めよう

若者がキャラバン 選挙で政治変革訴える

 日本共産党とまこまい若者未来プロジェクトのメンバーらは11、12の両日、市内を巡るキャラバンを行い、18歳選挙権が始まる参院選に向けて「若い力で暮らしを、政治を変えよう」と訴えました。2日間で青年らのべ12人が参加、日本共産党の小野寺幸恵苫小牧市議、森てつや白老町議も加わりました。

 スーパー前や公園広場など6カ所で若者らがリレートーク。「給料が安く生活ができません。最賃1500円は決して高望みではありません」「戦争法で戦闘地域に若者を送る恐ろしい政治は退陣させよう」「医療費の改悪で病院に行くのをためらう高齢者が増えています。憲法を生かした制度へ改革すべきです」とアピールしました。

 森町議は、「学費や奨学金で苦労せず、安心して学べる社会にするために、共産党は教育に冷たい政治の転換を求めています」と強調。若プロの松橋ちはるチーフは、「安倍首相は、アベノミクスがうまくいかないのを世界経済のせいにし、大企業には優遇し社会保障費を削っています。こんな政治を変えるため、若い世代が選挙に行って、私たちの未来を決めましょう」と呼びかけました。

 スーパーでの買い物客や車などから手が振られました。12日の小雨交じりの公園広場では、着ぐるみのサル君が人気で、小学生や親子連れがつめかけ、若者らのスピーチに聞き入りました。

カジノ執着の安倍政権 再興戦略に3年連続言及 世論無視の方針

カジノ執着の安倍政権

再興戦略に3年連続言及 世論無視の方針

 安倍内閣が2日閣議決定した「日本再興戦略2016」に、刑法が禁じる賭博施設・カジノの推進計画を盛り込んでいます。再興戦略がカジノに言及するのは14年以来、3年連続です。

 再興戦略の「ローカルアベノミクスの深化」と題した具体的施策の観光立国に関する記述の中で、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)を取りあげています。

 そこでは、カジノについて「観光振興、地域振興、産業振興等に資することが期待される」とした上、カジノが必然的に引き起こす社会的害悪について「犯罪防止・治安維持、青少年の健全育成、依存症防止等の観点から、問題を生じさせないための検討も必要」とのべ、「関係省庁においても検討を進める」としています。

 安倍政権は、この「戦略」にもとづき、すでに内閣官房に関係省庁から寄せ集めた30人体制の「カジノ特命チーム」を設置しています。

 しかし、その根拠となるカジノ解禁推進法案は、議員立法で衆院に提出されたものの、国民の強い反対世論で、審議に入ることすらできない状態です。

 世論を無視し、「成長戦略の目玉」(安倍首相)とカジノにしがみつき、政府の方針に盛り込み続ける安倍政権の異常さが際だっています。

 「カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会」の小形尚子事務局長は、「アベノミクスの破たんを認めず、人をだめにするカジノで経済成長をはかろうとする姿勢は、もってのほかです。子どもたちが健やかに育ち、希望もてるまちづくりを基本に据えるべきです」と力を込めました。

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員) 新しい政治の扉を切り開くとき


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

新しい政治の扉を切り開くとき

 5日に行われた札幌での街頭演説はすごい熱気でした。志位委員長の訴えに、かけ声や合いの手が飛び響き合う様子に力をもらいました。

 いよいよ参議院選挙です。日本の未来と国民の命がかかった選挙。安倍政権に負けるわけにはいきません。

 昨年の9月19日。戦争法が強行採決された国会前。怒りも悔しさもありましたが、誰もあきらめずに「採決撤回!」「安倍はやめろ!」「選挙に行こう!」とコールが続きました。あれから9カ月。安倍政権に審判を下す時がきました。

 全国32の1人区のすべてで野党統一候補が誕生しました。その先駆けとなったのは衆院道5区補欠選挙です。市民と野党が力をあわせれば政治を変えることができるという展望を、北海道のみなさんが切り開きました。この北海道から政治を変える参議院選挙にしようではありませんか。

 擁立を表明されてから1年3カ月。森つねと・道国政相談室長と道内を駆けめぐり、現場に足を運びたくさんの方々とお会いしてきました。一つひとつの出会いが忘れられません。森さんは息子さんが生まれ、大変ななかでの政治活動だったと思います。それでも誠実に力強く訴え続ける、その姿に刺激を受け励まされてきました。道民のみなさんの声を国会へ届けたい。善戦でも健闘でもなく、選挙区での勝利と日本共産党の躍進を必ず勝ち取るために最後までがんばりぬきます。みなさんご一緒に新しい政治の扉を切り開きましょう!

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年6月12日付

志位委員長が札幌で訴え 暴走に対決、対案示す 共産党躍進で新しい政治 安倍政権に審判

志位委員長が札幌で訴え 暴走に対決、対案示す

共産党躍進で新しい政治 安倍政権に審判

 参院選(22日公示、7月10日投票)が目前に迫り、野党共闘の成功と日本共産党の躍進を必ず勝ちとろうと5日、志位和夫委員長を迎えた街頭演説が札幌市の大通公園で行われました。

 苫小牧から貸切バス3台や自家用車などで約180人がつめかけ、熱心に聞き入る聴衆6500人が公園の広場を埋めつくしました。志位委員長が訴えを始めると、足をとめる人が相次ぎ、力強い拍手や歓声が何度も起こり、さわやかな初夏の公園は熱気に包まれました。

 日本共産党福島県委員会常任委員の岩渕友さん、同党道国政相談室長の森つねとさんが共産党必勝の決意を表明。4月の衆院北海道5区補選で野党統一候補として大健闘した池田まきさんがかけつけ、補選での共産党の推薦と協力に感謝をのべ、志位委員長らとがっちり握手を交わしました。

 志位委員長は、「北海道5区補選の池田さんの大健闘は、野党と市民が一つに力を合わせれば自民党を倒せるという希望を全国に与えました」と語るとともに、全国32の参院選1人区すべてで野党統一候補が実現したことを報告。そのすべてで勝利を勝ちとる決意を表明しました。

 「この参院選は安倍暴走政治の全体が問われ、とりわけ安保法制=戦争法を強行した後の最初の国政選挙です。安倍首相は昨年の国会で、戦争法を強行する際に、『次ぎの選挙で国民の審判を仰ぐ』『これがまさしく民主主義だ』とのべました。ならば憲法破りの政治をやった勢力に退場の審判を下そうではありませんか」と訴えると、聴衆は力強い拍手で応えました。

 志位委員長はまた、安倍首相が消費税増税の先送りに追い込まれたのは、アベノミクスの失敗、大増税路線の失敗を示すものと指摘。「首相は、アベノミクスの『エンジンをもっとふかす』といいますが、欠陥車のエンジンをふかしたら車が炎上してしまいます。日本経済は文字通り火の車。欠陥車はリコールしてスクラップ工場に送るしかありません」と経済政策の転換を訴え、消費税10%増税は「先送り実施ではなく、きっぱり断念すべきです」と強調しました。

 最後に志位委員長は、「安倍政権の暴走に正面から対決し、国民の立場で対案を示し、野党と市民の共闘をすすめる日本共産党を躍進させ、主権者・国民の力で新しい政治、政府をつくりましょう」と力いっぱい訴えると、広場を埋めた聴衆から盛大な拍手と声援がわきおこ

JRが線路測道に除草剤 住民周知引き継ぎされず 国・道基準の準用を

JRが線路測道に除草剤

住民周知引き継ぎされず 国・道基準の準用を

 JR室蘭本線のときわ町側、線路脇測道の草が枯れ、除草剤が散布されたのではないかの問い合わせが日本共産党の小野寺幸恵市議に住民から寄せられました。昨年、道道のバイパス双葉三条通りの中央分離帯などに除草剤が散布され、問題となりました。

 小野寺議員が市に問い合わせたところ、市はJRに事実関係の確認と申し入れを行い、次のような報告を受けました。

 JR北海道苫小牧保線管理室は4月、毒蛾の発生抑制のために、川沿町・ときわ町の沿線測道の草刈をし、さらに効果を持続させるため除草剤を散布。薬剤は飛散しない粒剤タイプ(JCハービック粒剤)を使用し、さらに隣接地への影響を考慮して、侵入防止柵から1㍍以上離れた部分の一定幅のみに散布したと回答しました。

 2006年8月にも同地域で、毒蛾が大量発生したため除草剤の散布が、住民周知されることなく行われ、当時のJR室蘭保線所は、「今後、除草剤の散布については、慎重に検討する。散布する場合は、近隣の住民に対し文書等により、事前に情報を提供してから散布する」と答えていました。

 今回も住民周知せずに散布したJRは、「10年前の申し入れについては引き継ぎ事項になかったので、知らなかった。散布することによって近隣に影響がないよう十分注意し、地域住民に迷惑がかかからないよう配慮して行った」としました。市の担当者は、「組織として、人事異動があったから知らなかったと言えるものではない。住民に迷惑をかけていないということを住民に周知しなければ、住民は不安になることも理解してほしい」と伝えました。

 JRは、「今後は、所内の引き継ぎ文書にしっかり記録を残し、除草剤散布を行う際には、事前に地域住民に周知いたします」と市に回答しました。

 最近、JRは侵入防止柵に粒剤タイプの除草剤を散布し、周辺に影響はない旨の掲示をしました。

 市は10年前の同案件との関係で対応しましたが、本来市には民有地内での除草剤散布について指導する立場にはありません。小野寺議員は、「道路や公園などへの除草剤の使用は、国・道の基準が適用され、安全対策が講じられていますが、JRは『民有地』ということで適用外になっています。JRは公共性が高く、市民の安全を確保するためには国・道の基準に準ずるようにすることを、市としても協議することが必要だと思います」と語りました。

ふたたび 福島から伝えたい 来月2日 脱原発の会が大貫さん招き講演会

ふたたび 福島から伝えたい

来月2日 脱原発の会が大貫さん招き講演会


 「脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会」は7月2日に、大貫昭子さんを再び招き、今の福島を語ります。

 大貫さんは、元福島県立高校教諭で、国と東京電力の責任を追求する「生業を返せ、地域を返せ」福島原発訴訟の原告の一人です。2013年3月にも講演したことのある大貫さんは、「福島のことを話せる機会ができて、とても嬉しいです」と話しています。

 会では、市民のみなさんの参加を呼びかけています。
   ★    ★
◆7月2日(土)13時30分 苫小牧市民会館
◆入場 無料
◆連絡先 津田さん (電話090・8428・0713)

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

千春だより

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

 今、若者未来プロジェクトのメンバーとともに、日本共産党が若者向けに発行しているパンフ『JCPマガジン』(JCP=日本共産党の英略)を市内のカフェや美容室などに配布したとき、店頭へ置かせてもらえる嬉しい対応が増えています。

 内容も、若い世代なら誰しも共感できる学費半額や奨学金革命、ブラックバイト規制、最賃1500円要望などがわかりやすく記述。そして、「夏の選挙は政治を変えるチャンス」と呼びかけています。

 私たちの日常生活にかかわるほとんどは「政治」で決められています。暮らしを変えていくために政治の流れを一緒に変え、新しい未来を作りましょう。みなさんもぜひJCPマガジンを手に取ってみてください。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) 命を守る政治へ

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

命を守る政治へ

 圧巻の光景でした。志位和夫委員長を迎えた5日の日本共産党街頭演説。札幌・大通公園の西11丁目広場が6500人の市民で埋め尽くされました。

 衆院道5区補選をたたかった池田真紀さんの登場に会場が沸騰。私と岩渕友さんの決意表明に、たくさんの声援をいただきました。

 大きな拍手で迎えられた志位委員長は、参院選は「安倍暴走政治の全体が問われる」と指摘。戦争法とともに、国民を縛る「自民党改憲草案」を許していいのかが大争点だと述べ、「戦争と独裁に道を開く『安倍改憲』にストップの審判を」と力説しました。
 演説が終わっても、その場に残る人たちの姿が目立ちました。「VOTE!(投票しよう)」と書かれたTシャツを着ていたのは脱原発の運動のリーダー。「共産党に投票しようってことだよ」との言葉に胸が熱くなりました。

 苫小牧から来た若者は、私と息子の写真入りのうちわを手にしていました。息子の吹き出しに「パパを応援してネ」の文字が―。思わず涙腺が緩みました。

 参院道選挙区への擁立発表から1年。たくさんの人たちに支えられながら全道を駆け回り、戦争法やTPPを許さないたたかいを広げてきました。息子の誕生と看病は、私の人生観を変えました。

 始まった野党共闘の成功と日本共産党の躍進で、あなたの命を守りたい。北海道から共産党の議席を国会へ押し上げてください!

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2016年6月5日付

共産党北海道が参院選事務所開き 安倍政権打倒へ決意 一人ひとりの命を大切にする政治に転換

共産党北海道が参院選事務所開き 安倍政権打倒へ決意

一人ひとりの命を大切にする政治に転換

 日本共産党北海道委員会は5月27日、参院選勝利へ向けて札幌市内で事務所開きを行いました。市民と野党の共同で自公政権を追いつめた衆院道5区補選の成果を共有し、安倍暴走政治を止めるため、共産党を全力で押し上げていく決意を固め合いました。

 日本共産党道国政相談室長の森つねとさんは、髪型を変え、イメージカラーのエメラルドグリーンのスーツを新調するなど「イメチェン」をして登場。「子どもが産まれて命がなによりも大切だと実感しました。一人ひとりの命を本当に大切にする政治をつくるためにたたかいたい」と訴え、会場から大きな拍手が起こりました。

 同党福島県委員会常任委員の岩渕友さんはビデオメッセージで「どこに行っても安倍政権への怒りと、暮らしの大変さが寄せられています。国民の命と暮らしを踏みにじる安倍政権を一緒に倒しましょう」と呼びかけました。

 紙智子参院議員もかけつけあいさつしました。

戦争法廃止 格差ただす 共産党が北海道政策 6重点を打ち出す

戦争法廃止 格差ただす

共産党が北海道政策 6重点を打ち出す


 日本共産党北海道委員会は5月24日、公示まで1カ月を切った参院選に向けて、北海道政策「憲法違反の安保法制=戦争法廃止、立憲主義を取り戻そう 安倍改憲を許さず、格差をただし、道民の暮らしを守ります」を発表しました。

 重点政策を6つ提示。全国的な争点として、①戦争する国づくり許さず、北海道の平和を守る。戦争法廃止 ②アベノミクス中止。北海道の経済再生と景気回復。消費税10%増税中止 ③TPP(環太平洋連携協定)の発効阻止。北海道にとって切実な政策として、④泊原発廃炉、大間原発中止。自然エネルギー活用 ⑤地域社会守り支える政治。地域守る交通網 ⑥アイヌの権利を守り、先住民の新法制定ーーを打ち出しています。

 記者会見で森つねと道国政相談室長は、「選挙戦の最大の争点は戦争法を廃止し、改憲を許さず平和を守ること」と強調。市民との連携について、「衆院道5区補選を一緒にたたかった人たちが応援してくれる動きもあります。安倍政治を変えたいという市民と共同して勝利したい」と話しました。

 森さんは、参院選の北海道の目標として、「改選数3の北海道で、野党が競い合って議席を勝ちとり、共産党が民進党とともに議席を占め、自民党の議席を許さないたたかいをすすめたい」と決意を語りました。

核兵器のない社会 世界につなぐ 原水禁平和大行進が苫小牧入り 被爆者救済訴う

核兵器のない社会 世界につなぐ

原水禁平和大行進が苫小牧入り 被爆者救済訴う

 国民平和大行進の幹線コース(北海道〜東京)と網の目のえりもコースが苫小牧入りした5月26日、若草町の中央公園で「合流式」が行われました。12団体約70人が参加。

 幹線コースの通し行進者で、9日に根室市を出発してきた静岡年金者組合の松永洋子さん(66)は、「昨年91日間かけて東京から広島まで歩きました。今年、根室を出発して東京まで歩くと広島までつながります。最後まで核兵器なくすためにがんばりたい」とのべ、8日に礼文島を出発した東京原水協の山田太枝さん(70)は、「イラクで劣化ウラン弾のことを知り、核兵器廃絶運動にかかわってきました。自衛隊のまちを通り、課題も共有しました」と話し、大きな拍手に包まれました。

 19日に襟裳岬を出発した小川基弘さん(64)は、「被爆者は必死に生きています。救済し、核兵器をなくすには、署名の積み重ねしかありません」と新署名への協力を呼びかけました。

 主催者を代表して苫小牧原水協の篠原昌彦理事長は、「非核平和都市条例をもつ苫小牧市から、被爆者救済、核兵器廃絶の運動を全国につなげよう。憲法9条を生かし、守り、平和を声に出していこう」と平和大行進の意義を強調しました。

 集会後、参加者らはのぼりや手作りのプラカードなどを持って市内中心部を行進、核兵器のない社会を訴えました。日本共産党苫小牧市議団の4氏全員が参加しました。

 夕方には、JR苫小牧駅前で核兵器廃絶の新署名を訴える活動を行い、学生やお年寄りの女性らは「平和って大事だよね」と快く応じてくれていました。

のびのび活動で政治変える 国民救援会が選挙学校 公選法を学ぶ

のびのび活動で政治変える

国民救援会が選挙学校 公選法を学ぶ

 日本国民救援会苫小牧支部は5月28日、市民会館で、近づく参院選に向けて、「選挙学校」を開きました。同救援会道本部の守屋敬正会長が「のびのびと選挙活動を進めるために」と題し、講師を務めました。

 現在の公職選挙法は、普通選挙法(1925年制定)が原型で、戦後、天皇主権から国民主権になっても、選挙運動にかかわる規制は基本的には変更されず、むしろたび重なる制度変更や裁判に伴う判例などが積み重なり、ますます規制が強化され、複雑なものになっています。守屋さんは、「規制強化を選挙や政治活動の自由獲得のたたかいと運動で乗りこえてきています。国際人権機関は日本の制限に懸念を表明してますが、日本は『公共の福祉』をもって反論し、改善しようとしていません。しかし政府の言い分は崩されてきています」とのべました。

 守屋さんは、後援会活動にかかわり、後援会ニュースの発行やビラ配布、ポスター張りだし、対話活動、街頭宣伝、インターネットでの選挙活動などについての留意点を説明しました。ビラ配布で、敷地内に入ったら即住居侵入になるわけではなく、またチラシ拒否を掲示するマンションなどでは、管理組合などへの申し入れ、話し合いも必要と指摘しました。

 参加者からは戦争法廃止の街頭宣伝や、名前の入ったのぼり、ビラの投函などについて質問がだされました。また「べからずばかりであっても、法律に則って活動すべきで、変えさせる運動をやることが大事だ」「時代にあった公選法にしていく運動も必要」との意見もだされました。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 消費税増税は延期ではなく中止こそ


畠山 和也(日本共産党衆議院議員

消費税増税は延期ではなく中止こそ

 この原稿を書いている時点(5月30日)で、安倍首相が消費税増税の延期方針を固めたとされ、衆参同日選の可能性も消えていません。そもそも、性格の違う衆議院と参議院とで一緒に選挙をすること自体おかしいことですが、準備はしておかなければなりません。

 先日、私は衆議院比例予定候補として発表されました。初当選から1年半、TPP特別委員会や農林水産委員会で安倍政権をただしてきました。夕張再生やJR北海道の問題なども取りあげてきましたが、まだまだ取りあげるべき問題が山積みです。「国民が主人公」の立場に立って、引き続き力を尽くす決意です。

 それにしても増税延期の理由として、世界経済が「リーマン・ショック前に似ている」と述べたことには驚きました。アベノミクスは成果をあげているが、世界経済が不安定だから日本も備えが必要だ、という理屈です。本気でそう思っているのなら、あまりに無知すぎます。政権の延命へと、増税延期の理屈付けに考えたことなら、サミットを政治利用したとんでもない態度です。

 ある集いで、このような話をしたら「首相は自分のことしか考えていないんだね」と話された方がいました。仕事ができず生活保護を受けているという男性は「安倍首相を、本当に早くやめさせなきゃ」と言って入党してくださいました。そうですよね、本気で国民生活を考えているのなら増税は延期でなく中止すべき! 増税するなら富裕層へ!

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年5月29日付

不通の日高線守れで学習講演会 政府責任で早期再開を 鉄道は地域の財産、生命線、生活の命綱

不通の日高線守れで学習講演会 政府責任で早期再開を

鉄道は地域の財産、生命線、生活の命綱

 1年以上も運休が続くJR日高線は「これでいいのか」と考える学習講演会が21日、苫小牧市民会館で行われ、60人を超える市民が参加しました。旧国鉄で働いていた苫小牧在住の元運転士ら10人が呼びかけ企画。JR日高線を守る会代表幹事の村井直美さんと安全問題研究会代表の地脇聖孝さんが講演し、早期復旧を訴えました。

 JR日高線(苫小牧~様似)は、昨年1月の暴風雪で地盤沈下し厚賀~大狩部間が不通となり、まともな改修や必要な安全対策がほどかされないなか、9月には台風13号による高波で豊郷~清畠間の線路が中吊りになりました。現在、日高線は鵡川駅で折り返し運転しており、鵡川~様似間は運休、バスで代行運行しています。

 旧国鉄時代に日高線を運転したことがある呼びかけ人代表の小野寺正夫さんは、「廃線もいわれ、OBとして心痛めています。日高線を利用する人たちの生活と権利、通学や通勤を守ることは日高の文化を守ることにもつながり、苫小牧からも協力をお願いします」と訴えました。

 村井さんは、「車窓風景のバリエーションに富んだ観光資源として楽しい路線を廃止することは、地域の過疎化につながります。鉄道は公共交通の要で、地域の財産、生命線。鉄路を守ることは、教育、医療、命が削られようとしているなかで、自分の地域を守るたたかいです」とのべ、オール日高・北海道でがんばることを呼びかけました。

 地脇さんは、現在の事態は「国鉄分割民営化の弊害が地方に押しつけられたもの。原発も基地も同様」と指摘。「道路や空港の建設・維持管理は国なのに、鉄道は全額事業者負担になっているのは不公平です。鉄道などの公共交通は準公共財であり、政府の公的関与を認めさせる世論形成と運動が必要」と訴え、全国の不通区間を抱える地域との連携、とくに苫小牧がオール日高の中心になってほしいと強調しました。

 日本共産党の小野寺幸恵・苫小牧市議は「高校生150人が苫小牧に通っており、子どもたちの足をどう確保していくのか。病院に通うお年寄りのことも考えると、苫小牧ぐるみで足を守る運動をしなければと関心をもっています」とのべ、新ひだか町の川合清町議は、「公共交通を守るために自治体は責任をもって取り組んでいるのに、JRが果たさないのは不思議でならない。被害区間以外での運行は可能か助言をお願いしたい」と発言しました。

 参加した市民からは、「長時間の代行バスでは酔う人が出ており、交通弱者も生まれている」「バスの便が良くなく、日帰りできない」などの不満の声が出されました。

国は復旧の責任 迅速に果たせ 畠山議員 日高本線の長期運休でただす

国は復旧の責任 迅速に果たせ

畠山議員 日高本線の長期運休でただす

 日本共産党の畠山和也議員は13日、衆院国土交通委員会で、JR北海道の安全対策や運休中の日高本線の復旧について質問しました。

 畠山議員は、「高波や台風で被害を受けたJR日高線が、1年半経過しても復旧の見通しが立たず、住民が代替バスでの長時間の移動を余儀なくされている。高校への通学で学業や部活などに影響、車椅子の人たちは1カ月前から乗車予約をしなければいけない」と告発。「交通政策基本法は日常生活に不可欠な移動手段の確保、災害への復旧や高齢者・障害者・妊産婦等への配慮などは国が施策を講ずるよう定めており、かい離があるのではないか」として、国の責任で迅速に復旧するよう求めました。石井啓一国交相は、「代行バスにより、法でいう施策は満たされている」との趣旨の答弁しました。

 畠山議員は、赤字路線を抱える北海道で国鉄の分割・民営化を進めたことに根本的責任があるとして、検証を求めましたが、石井国交相は「効率的で責任のある経営が実施できる体制が整えられた」などと答えました。

 畠山議員は、「住民も自治体も、ただ受け身でいるわけではない。協議会などでも利用促進策を提案しているではないか。JRや国が答える番だ」と強調しました。

戦争法は必ず廃止 心一つに 1200万の署名提出 共闘で安倍政権倒す

戦争法は必ず廃止 心一つに

1200万の署名提出 共闘で安倍政権倒す

 戦争法(安保法制)廃止を求める「2000万統一署名」を共同で呼びかけた29団体は19日、衆院第1議員会館で署名提出集会を開きました。会場には、これまでに集まった1200万人の署名が段ボールで積み上げられました。日本共産党の志位和夫委員長、民進党の岡田克也代表、社民党の吉田忠智党首、生活の党の代表らに署名の束を手渡し、「戦争法は必ず廃止」「選挙に行って政治を変えよう」と手をつなぎコールしました。

 署名を呼びかけた29団体を代表して、総がかり行動実行委の福山真劫氏らが発言しました。集会後、衆参両院の議長に提出しました。

 あいさつした福山氏は、戦争法廃止のたたかい、統一署名の取り組みについて、「従来の立場の違いを超えてたたかってきた」と強調。集まった1200万の署名は「一人ひとりの平和への願いが込められています」とのべました。

 署名を受け取った野党各党の党首が連帯のあいさつをしました。志位委員長は、「野党と市民の共闘が本当に力を発揮すれば、安倍政権は倒せるということは、衆院道5区補選結果でも、倒せると希望を与えてくれました。共闘で選挙に勝って、自公とその補完勢力を少数に追い込み、みなさんからいただいた戦争法廃止の願いを実行に移す、そのために野党4党、心一つにして頑張りぬきたい」と語りました。

殺し殺される国づくり許さず 戦争法強行8カ月 廃止実行委が街宣

殺し殺される国づくり許さず

戦争法強行8カ月 廃止実行委が街宣

 戦争法廃止!苫小牧実行委員会は、憲法違反の安保関連法(戦争法)が強行されて8カ月にあたる19日、柳町のショッピングモール付近で、安倍政権の退陣と戦争法廃止を求める2000万署名を訴えました。17㍍に及ぶ「大切な人を戦争に行かせない」の横断幕を掲げ、国道を行き交う車などに向けてスタンディングしました。

 マイクを握った斉藤秀夫事務局長は、全国で1200万人分の署名が集められ、本日第一次分を国に提出することを報告。「苫小牧では2万筆を超えた署名が寄せられています。立憲主義・民主主義を守れと世論の半数が戦争法廃止を求め、9条改憲に反対しています。戦争する国づくりを許さない声をさらに大きくしよう」と呼びかけ、6月末までの署名活動への協力を訴えました。

 若者未来プロジェクトの森本健太さんは、「熊本地震で多くの人が避難し、自衛隊員のみなさんが復興のためにがんばっているなかで、22日に千歳の自衛隊が危険な南スーダンに派遣されます。武力行使して、殺し殺されることになるのではないか心配です。私たちの命や暮らし、民主主義を壊す安倍政権を退場させるために、私たち若い世代もがんばります」とアピールしまました。

 車などから、応援のクラクションや手が振られました。

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員) 響きあう野党共闘と共産党の躍進


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

響きあう野党共闘と共産党の躍進

 参議院選挙まで1カ月を切りました。全国32の1人区すべてで野党統一候補が誕生しようとしています。

 この間、東北各地で統一候補と訴えています。私が初めて立候補したのは2010年の参議院福島選挙区。その時ライバルだった民進党の現職が統一候補に。まさかこんな日が来るとは思ってもいませんでした。宮城県の演説会では、「比例は共産党」とまで言ってくれ、秋田県では20人程の「つどい」に一緒に参加。山形県の街頭演説では野党統一候補が、「間違った政治にブレーキをかけよう」と訴え、小池晃書記局長の話しに何度も「そうだ!」と声をあげました。心が通い合い、響きあう共闘になっていると感じています。

 同時に、日本共産党への期待も寄せられています。宮城県の演説会で訴えてくれた元町村会会長の鹿野文永さんは、上智大学の中野晃一さんが共産党を暖かい敷布団だと言ったことに触れながら、「自分が9条を守る運動を始めると、陰に陽に力添えしてくれた。私を鍛えてくれた敷布団でもありました」と語り、国民連合政府の提案に感動したとも話してくれました。

 参議院選は野党共闘の成功、日本共産党の躍進で国民連合政府を実現する選挙です。

 日本共産党道国政相談室長の森つねとさんとの道内キャラバンも二巡をやりぬき、いよいよ本番目前です。次にお会いできるのは志位委員長を迎える札幌での6月5日の演説会。最後まで頑張りぬきます。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年5月22日付

苫小牧原水協が総会 苫小牧非核平和条例を生かそう 核兵器のない平和で公正な世界を実現

苫小牧原水協が総会 苫小牧非核平和条例を生かそう

核兵器のない平和で公正な世界を実現

 苫小牧原水協(篠原昌彦理事長)は15日、苫小牧地区労連事務所で、2016年度総会を開き、世界の平和と人類の幸福のために、核兵器全面禁止、被爆者援護・連帯と苫小牧市非核平和都市条例を生かすための運動を活発化させる方針を確認しました。

 篠原理事長は、オバマ米大統領が、初めて被爆地広島を訪問することになったことに触れ、「2009年のプラハ演説で核兵器のない平和を約束したが、米国政府は未だになくすことをしていない。日本も被爆者の声と気持ちに寄りそうことなく、核保有国の代弁者となり、戦争する国づくりに邁進しています。平和大行進を続けることで、全国と一つにつながり核廃絶の運動に取り組もう」とあいさつしました。

 総会では、会則を再確認し、平和大行進と原水禁世界大会への代表派遣、新署名の取り組みなどの活動計画を承認しました。

 総会後、昨年の国民平和大行進を記録したドキュメンタリーDVD「一歩でも二歩でも」を視聴しました。22年間通し行進を続け8千枚のビラ配布する女性、35年間募金活動を続ける男性、アパートの6階ベランダに「歓迎平和大行進」の横断幕を掲げる女性被爆者、自衛隊や米軍基地の周りを行進する人たち、平和行進に参加する首長や自衛官の母親たち。全国の平和行進の多彩な取り組みに驚きと感動が広がりました。

 出席者からは、新署名への取り組みや、戦争体験を聞き語りつなげることの重要さが述べられました。

 司会をした渡辺満副理事長は、「苫小牧から草の根の平和運動に力を入れていきましょう」と呼びかけました。

核廃絶に一歩でも二歩でも歩こう 26日 国民平和大行進 若草中央公園で集会

核廃絶に一歩でも二歩でも歩こう

26日 国民平和大行進 若草中央公園で集会

  核兵器廃絶を訴えて被爆地広島・長崎をめざし59回目となる原水爆禁止国民平和大行進の全国縦断北海道コースが8日、道内最北の離島・礼文島を出発しました。

 苫小牧市には26日、全国幹線コースと網の目・えりもコース(19日出発)の行進者が合流し、若草町の中央公園で合流式が行われ、集会後市内中心部を行進します。翌27日には、市役所を訪問し、市長や議長らと懇談する予定です。その後、白老町に引き継がれます。

 苫小牧入りする通し行進者は、幹線コース(北海道〜東京)は東京原水協の山田太枝さん(70)と静岡年金者組合の松永洋子さん(65)、えりもコースは札幌西区年金者組合の小川基弘さんです。

 山田さんは稚内入りしたとき、「戦争法反対の国会前行動で連日、声をあげてきました。人生で今ほど危機感が強いときはありません。体を押してでも歩いて核兵器廃絶を訴えたい」と話しました。

 苫小牧原水協事務局次長の松橋ちはるさんは、「広島・長崎へ、核兵器廃絶と平和への想い、原発ゼロをつなぐために、一歩でも二歩でも歩きましょう」と呼びかけています。

   ★    ★
◆日程 5月26日(木)午後2時から集会
◆会場 若草町中央公園
◆平和大行進のコース
 若草公園→王子病院前→シ ンボルストリート→国道36 号線→若草公園

政治が復興責任果たせ 共産党市議団らが熊本地震で募金活動

政治が復興責任果たせ

共産党市議団らが熊本地震で募金活動

 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)らは、甚大な被害をもたらしている熊本地震発生から1カ月を迎えた14日、JR苫小牧駅北口の大型店前で、地震被災者救援への募金活動をしました。

 議員らは「みなさんから寄せられた16万5千円を苫小牧から届けました。ありがとうございます」と報告。「今なお1万人以上もの避難者の暮らしは困難なままで、長引く避難生活による健康被害の広がりが心配されます。被災者の切実な願いに寄り添い、政治が苦難の解決へ力を発揮すべきです」と訴え、引き続く募金のお願いをしました。この日の活動で、募金は7980円寄せられました。

教員の校外での2000万署名に道教委が不当介入 佐野道議 「請願権を侵害」と批判

教員の校外での2000万署名に道教委が不当介入

佐野道議 「請願権を侵害」と批判

 日本共産党の佐野弘美道議は10日、道議会文教委員会で苫小牧市内の道立高校門前でのビラ配布と2000万署名活動に対する道教委の介入問題を取りあげました。

 道高教組の組合員2人(教員)が、4月26日に年休を取り、朝、高校の敷地外で2000万署名への協力を要請するビラを配布し、放課後に署名活動を行いました。道教委は校長を通じて各担任にビラ回収を指示し、署名活動は途中で中止になりました。27日には校長名で保護者あてに「不適切な行為」だったとの文書が配布されました。学校側は2人の教員に署名した生徒名の確認を求めました。

 佐野道議は、署名は国会に提出する請願署名で、請願権は未成年者や外国人にも認めれた基本的人権の一つだと指摘。「安全保障法反対の署名だったということで問題視されているが、請願はもともと政府に法律の廃止や改正を求めるものであり、当然政府の意にそうものではない」と述べ、学校側が署名した生徒の名前を確認したことも不適切だとし、道教委の対応を批判しました。

 道教委は、「生徒や保護者、住民の信頼を損ねかねない行為」であり、生徒名の確認も「適切」だと強弁しました。

 佐野道議は、「18歳選挙権実施を前に若い世代の政治的教養を育むことが重要であり、政治的中立性を理由に、学校や生徒の自由な議論を縛ってはならない」と強調しました。

 佐野道議の前に質問した自民党道議は、署名活動について「公正や中立性を欠くものだ」などと主張しました。

▼道高教組が抗議声明

 道高教組は10日、「署名活動は、市民に保障されている政治活動であり、道教委の一連の対応は組合員らの言論・表現の自由、組合活動の自由を侵す許しがたい行為」とする抗議声明を発表しました。

 今回の取り組みは正当な組合活動であり、道教委と学校側が「不適切な行為」と断じて対処したことは、組合活動への介入だと批判しています。

 高校生に向け、この国の政治の根幹にかかわる国民的な課題について問いかける労働組合の活動を妨げる今回のような対処が許されるなら、生徒にとって政治は「関与すべきでないもの」になり、学校に求められている主権者教育とも両立しないと述べています。

 専門家からも「思想・良心の自由を侵害するものだ」と批判があがっています。

生きるギリギリの金額削るな 生活保護費 減額取り消しで2次提訴

生きるギリギリの金額削るな

生活保護費 減額取り消しで2次提訴

  生活保護基準引き下げで保護費の減額処分を受けた北海道在住の生活保護利用者が、道や札幌などを相手取り、減額処分の取り消しを求めている「新・人間裁判」の第2次提訴が12日、札幌地裁で行われ、第1次原告116人と新原告7人を合わせて123人が提訴しました。

 生活保護基準は、2013年から3年間で最大10%(平均で6・5%)引き下げられました。今回の提訴は14年度の引き下げに対するもので、13年度の減額処分の中止を求めて14年10月に142人が提訴したのに続く提訴です。第1次と第2次の提訴は合併されるので、原告数は149人となります。苫小牧からは3人が原告に加わっています。

 新原告として参加した札幌市の田村欣英さん(31)は、提訴後に行った記者会見で、「生活保護基準は、生きていけるかいけないかのギリギリの金額です。3回もの引き下げでさらに厳しくなりました。基準引き下げで、保護利用者だけでなく、労働者、年金生活者もふくめて厳しい状況に追い込もうとされています。全力でたたかいたい」と訴えました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 地震からの一日も早い復興を


紙 智子(日本共産党参議院議員)

地震からの一日も早い復興を

 通常国会の会期末(6月1日)が近づき質問が続きます。10日の農林水産委員会では熊本大地震について、11日の沖縄・北方特別委員会では、ロシア200カイリ内のサケマス流し網の禁止問題と、島尻あい子沖北担当相のカレンダー問題について、12日には森林法等一部改正案とTPPが林業に与える影響等について質問しました。

 熊本地震直後、熊本市、益城町、西原村、菊池市、阿蘇市、大津町を訪ねました。長引く避難生活の改善、住まいや仕事など、報道ではわからない深刻な実態を見ると心が痛みます。

 西原村の酪農家は、「牛は生き物だから」と、毎朝5時に仮設住宅から牛の世話に通っている。水を与えるため、自力で土を掘り、壊れた水道管を修復し、乳房炎を起こさないよう搾乳を続けました。一日も早く元通りの生活がしたいと言われます。

 また、菊池市の急傾斜地にある農家や阿蘇市の農家は、断層のずれによるひび割れ、激しいゆれによる地滑りで、水路や道路が寸断され、作付する展望を失っておられました。

 年間、観光客が約550万人訪れる阿蘇市は、「農業と観光は車の両輪だ。地域全体が復興しないと農業は成り立たない」と言われた時に、観光と農業に打撃を与えた北海道の有珠山噴火がよみがえりました。自然災害は、必ず復興できます。そのために、現状を機敏に把握しながら、いまある制度を活用するとともに、当面の収入対策など、従来の枠にとらわれない対策を求めました。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年5月15日付

戦争したがる総理はいらない メーデー苫小牧集会に280人 暴走政治ストップ

戦争したがる総理はいらない

メーデー苫小牧集会に280人 暴走政治ストップ

 労働者・国民共同のたたかいで戦争法廃止と立憲主義の回復をかちとり、安倍暴走政治にストップをかけようと1日、第87回メーデー苫小牧地区集会が市労働福祉センターで開かれ、労働者や市民、年金者など25団体281人が参加しました。

 うたごえサークル「わたぼうし」による平和の歌声交流でオープニング。横山傑実行委員長(苫小牧地区労連議長)は、「憲法破壊などで暴走を続ける安倍政権をこのまま許すか歴史的分岐点にいます。戦争させない憲法中心の民主主義が生きる社会、貧困と格差をなくし、安心して暮らせるよう、ともにがんばろう」と呼びかけました。

 来賓として苫小牧市からはじめて出席した佐藤裕副市長は、「少子高齢化が進み、労働力が全体的に不足し、ミスマッチがおきています。みなさんが健康で活躍していただけることが、まちの発展につながります」とあいさつ。とまこまい広域農協の松原正明理事参事は、「TPPには十分な情報公開がなく憤りでいっぱいです。農家や地域を豊かにするのではなく、一部のグローバル企業に活躍の場を作っているだけです」と批判しました。

 日本共産党苫小牧地区委員会常任委員の松橋ちはるさんは、「衆院道5区補選は及びませんでしたが、完敗ではない。今の政治に不安とおかしいと思っている人が多くいることを示しました。消費税増税も、年金も、TPPも、雇用もみな政治が日常生活につながっているからこそ、政治に無関心ではいられないことを、強く苫小牧から発信していきたい」とのべました。

 各団体から1分間リレートークし、8人が発言。「戦争法廃止にあきらめることなく活動続け、参院選で自公を少数派に追い込もう」(戦争法廃止実行委)、「君が代斉唱が当たり前になってきている。戦争に行く子どもたちをつくらない活動にがんばりたい」(北教組)、「日本はプレートに囲まれており、川内、伊方原発を再稼働させるのは福島の教訓が生かされていない」(脱原発の会)。

 メーデー・スローガンや宣言が採択された後、参加者らは、「原発のない未来へ」「年金下げるな」「給料上げろ」などの手作りプラカードやデコレーションを手に市内中心部をデモ行進。若者らがコーラーとなり、「政治を変えなきゃ暮らしはこのまま」「戦争したがる総理はいらない」「戦争させない政治を選ぼう」などとアピールしました。

 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)の4議員らは、仮装して参加し、気勢をあげました。

熊本地震 被災者を救おう 共産党が募金活動  不自由な避難生活長期化

熊本地震 被災者を救おう

共産党が募金活動  不自由な避難生活長期化

 日本共産党苫小牧地区委員会や同市議団、同後援会は、熊本県を中心に今なお収束がみえない地震で、被災者を支援するための募金活動を毎週土曜日に行っています。

 JR苫小牧駅のコンコースで4月29日、5月7日に、三光町の大型店前で4月30日に実施、それぞれ2万8円、8489円、1万38円寄せられました。ありがとうございます。

 お預かりした募金は、被災自治体などへの義援金としてその全額を被災者の救援に充てます。地震被害は甚大であり、被災者救援募金活動は引き続き行っていきますので、ご協力お願いします。

市民と野党協力で平和つなぐ 苫小牧九条の会 上田弁護士が講演

市民と野党協力で平和つなぐ

苫小牧九条の会 上田弁護士が講演

 「苫小牧九条の会」は憲法記念日の3日、アイビープラザホールで、元札幌市長の上田文雄弁護士を迎え、「野党の選挙協力と市民の役割」と題し講演会を開き、会員や市民ら160人が参加しました。

 上田弁護士は、4月の衆院道5区補選で「戦争させない北海道をつくる市民の会」代表として市民と野党共同を呼びかけました。「安保法案反対のさまざまな行動が強行採決で無視されたため、憲法を破壊し、立憲主義を踏みにじる人を易々当選させてはならないと、引くに引けないたたかいをした」と振り返り、「1党多弱の中で市民が統一候補を目標に立ち上がり、政党が市民の意思を学んだ選挙だった。今後、もう一掘りする運動を提起していきたい」と強調しました。

 上田弁護士は、「安保法制(戦争法)でアメリカの戦争に参加し、自衛隊が活動すれば日本が紛争当事者化してしまう。平和に生活する権利が侵害される危機感が、国民にもたれてきていることは明らか」と指摘。市民の役割について「私たちの1票が法律を変えます。大事な国の行方を決めるのに寝たふりはないでしょう。投票は権利であり、平和を子孫につなげる義務です」と呼びかけました。

 開会にあたり佐々木功事務局長は、「最近の世論調査は、憲法や9条を守りたい人が上回っており、安倍内閣の危険性を見抜いています。世論の声を確かなものにするために、がんばり続けましょう」と呼びかけました。

 講演会終了後、総会が開かれ、「改憲のくわだてを阻むため、一人ひとりができるあらゆる努力を重ねよう」とし、講演会や憲法カフェなどを行う活動計画を確認しました。

改憲許さず 民主主義回復を 美光九条の会がシール投票 9条守る圧倒的

改憲許さず 民主主義回復を

美光九条の会がシール投票 9条守る圧倒的

 市内の美園町・三光町や近隣の住民でつくる「美光九条の会」(吉田昌雄会長)は憲法記念日の3日、三光町の大型店周辺で、今年で10回目になる憲法9条を守るか変えるかを問うシール投票と、戦争法廃止を求める署名活動を行いました。

 会員らが交互にマイクを握り、「公布70年を迎えた憲法は、平和や基本的人権とは何か、命の大切さを教えてくれています。安倍政権は憲法を根本から壊し、社会の構造まで破壊しようとしています。声をあげて、立憲主義・民主主義を回復させましょう」と訴えました。

 シール投票には46人が参加。9条守ると答えた人は40人、変えるべきは3人、わからないは3人でした。

 投票した人たちは、「9条は守らなければダメだ」(守る)、「今の若者は厳しさを知らない。軍隊はあった方がいい」(変える)などと語り、投票していました。

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

千春だより

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

 今年も原水爆禁止国民平和大行進の季節が近づきました。苫小牧では26日に集会と大行進を行います。広島・長崎の被爆者が訴える核兵器廃絶の国際署名も始まり、ぜひご協力をお願いします。

 米国のマサチューセッツ州ケンブリッジ市議会は、10億㌦にのぼる市の退職年金基金などの運用で、核兵器の生産にかかわる企業団体への投資を引き揚げる決議を全会一致で採択しました。

 非人道的な核兵器製造で巨額な儲けを得るビジネスをなくすための一歩につながる画期的なものです。

 この決議を各国へ広げていけるよう、日本でも核兵器廃絶の運動を草の根からつなげ、多くの人たちに知らせていくために、署名や平和大行進などへの参加を呼びかけたいです。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) ある母の涙

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

ある母の涙

 岩渕友さんと札幌市内で女性のつどいに参加したときのことです。若いシングルマザーの発言に会場が静まりました。

 家計を助けるために高校時代から働いてきたというこの女性は、子どもを授かりますが、事情から一人で育てる決意をします。派遣会社に登録し、「日中・土日休み」の条件で仕事の紹介を待つものの、条件が合わず連絡はほとんどありませんでした。

 やむを得ず、平日以外の勤務もある仕事を選択。しかも、保育園が開園する朝7時に子どもを預けて、ぎりぎり出勤時間に間に合う早朝からの勤務です。

 娘さんと触れ合うことができるのは朝、晩の限られた時間だけ。さらに、保育園が休みのとき、小さな娘さんを一人にするわけにはいかず、実母に預けて働きに出ますが、そのたびに「娘のことを考えていない」と責められ、けんかに…。
 そんな母親の心情を察した娘さんは、「母ちゃん、仕事しないと生きていけないものね」と言って、けなげに見送ってくれるそうです。

 何より不安なのは、短期雇用でつなぐ先行きの見えない生活です。「もっと働きやすく、子育てしやすい社会になってほしい」。震える声で訴えた母親の目からは、悔し涙が流れていました。

 女性や子どもが生きづらい社会に未来はありません。母親の涙を目に焼き付けて、政治の転換を訴えていきます。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2016年5月1日・8日合併号(次週はお休みです)

衆院北海道5区補選 池田候補健闘 共同の力で追い込む 「誰ひとり置いてきぼりにしない社会」実現に全力

衆院北海道5区補選 池田候補健闘 共同の力で追い込む

「誰ひとり置いてきぼりにしない社会」実現に全力

 衆院北海道5区補選の投開票が24日行われ、戦争法廃止、立憲主義回復を求め、市民と4野党が共同で推した池田まき統一候補(43=無所属新)は、8自治体のうち4自治体で自民党公認の新人、和田義明候補(44)の得票を上回り大健闘しましたが、約1万2千票及ばず惜敗しました。

 得票は、池田候補は12万3517票、和田候補は13万5842票で、投票率は57・63%でした。

 池田候補は、選挙戦を通じて、「本当に安心できる、誰ひとり置いてきぼりにしない社会を実現したい」と語りかけ、「安保関連法(戦争法)、TPP(環太平洋連携協定)、原発政策、社会保障のどこに市民の声が届いているのでしょうか」と安倍自公政権を批判。憲法の精神を活かした福祉政策や、高校授業料無償化などの教育政策の実現をあげ「一人ひとりを大切にする政治は、すべての政策に通じます。暴力や武力では平和は絶対につくれない、そのことを私は痛みをもって実感しています」と力を込めて訴えてきました。

 結果を受けて池田さんは、「自分の選挙だと市民一人ひとりが主体となって、一緒にたたかってくれました。これは大きな一歩です。全国の希望になったと思います」と語りました。

 共産党は擁立していた橋本みかさんを取り下げ、野党と市民の共同で、自公陣営と横一線の大接戦を最後までくり広げました。日本共産党の小池晃書記局長は、「当選できなかったが大きな財産になるたたかいでした。共闘を発展させれば次の選挙は、もっと飛躍が期待でき、自公を少数に追い込ために決定的になると思う」と語りました。

 この補選には苫小牧地区から、日本共産党の松橋ちはるさんは江別市に、冨岡隆市議は札幌市厚別区に泊まりがけで応援に入り、また電話がけで4000人を超えて対話、ビラ配布ではのべ200人が支援に参加しました。

1年以上運休の日高線 復旧早く 21日に学習会 「JRこれでいいのか!」考えます

1年以上運休の日高線 復旧早く

21日に学習会 「JRこれでいいのか!」考えます

 JR日高線(苫小牧〜様似)は、昨年1月の暴風雪により、厚賀〜大狩部間の一部で線路脇の土砂が流出して、地盤沈下がすすみ、線路下の護岸下部が損壊、盛り土の流失などの被害を受けました。まともな改修や必要な安全対策が施されず、復旧のめどが立たないなか、9月には台風13号による高波で豊郷〜清畠間の線路が中釣りになりました。現在、日高線は鵡川駅で折り返し運転しており、鵡川〜様似間は運休、バスで代行運行しています。苫小牧へ通学している高校生や病院通いの高齢者に不便をかけています。

 JR北海道は復旧工事費を約30億円とみており、その負担は難しいとしています。北海道新幹線は最優先で整備を進める一方で、地元住民の生活の足である在来線は後回しの姿勢です。

 昨年6月に被災箇所を視察した日本共産党の真下紀子道議は、「災害を機に廃線にするということがあってはならない。議会を通じて、地元の声を届ける先頭に立って力を尽くしたい」と話しています。

★       ★

 1年以上も運休が続く日高線はこれでいいのかと、考える学習講演会が5月21日午後1時半から市民会館で行われます。旧国鉄で働いていた運転士ら10人が呼びかけ人となって主催。

 JR日高線を守る会代表幹事の村井直美さんと安全問題研究会代表の地脇聖孝さんが講演します。

 よびかけ人代表で元苫小牧機関区の運転士だった小野寺正夫さんは、今回の学習会を契機に、苫小牧でも「日高線を守る会」を結成したいと考えており、市民のみなさんの参加を呼びかけています。

核兵器のない世界へ歩こう 26日に平和大行進  15日に苫小牧原水協総会

核兵器のない世界へ歩こう

26日に平和大行進 15日に苫小牧原水協総会

 核兵器廃絶を訴えて被爆地広島、長崎をめざす2016年原水爆禁止国民平和大行進の全国縦断北海道コースが、5月8日に道内最北の離島・礼文島から出発します。

 平和大行進は、1958年に始まり、「いつでもどこでも誰でも」参加できる平和行進として58年間続いてきました。59回目となる今年は、被爆者の声に耳を傾け、核兵器の非人道性を告発し、廃絶を求める流れが世界中に広がるなかで行われます。

 行進では、被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名を呼びかけ、核兵器全面禁止の実現を求めます。戦争法(安保関連法制)に反対する国民的運動が高まるもとで、安倍政権が進める「戦争する国づくり」をやめさせ、憲法が輝く非核の日本への展望をひらこうと訴えます。

 苫小牧市には5月26日に、北海道幹線コースと、網の目・えりもコース(5月19日出発)のそれぞれの行進者が合流し、午後2時から若草中央公園で、苫小牧集会を開きます。

 苫小牧原水協は、「核兵器のない世界、原発ゼロの北海道を願い、また戦争法廃止と憲法を守りいかすために、1歩でも2歩でも歩いて、平和の襷(たすき)をつなぎましょう」として、市民みなさんの参加を呼びかけています。

 なお、苫小牧原水協は5月15日(日)に、2016年度総会を開きます。苫小牧地区労連事務所で午前10時から。

熊本・大分地震支援募金にご協力を

熊本・大分地震支援募金にご協力を

 日本共産党苫小牧地区委員会はこのほど、事務所前に「熊本・大分地震への被災者支援募金」に協力を求める看板を設置しました。


 熊本県や大分県を中心とする九州地方の強い地震はいまだに続き大きな被害をもたらし、復旧もままならない状態です。被災者救援・支援募金を心から訴えます。


募金は、日本共産党がお預かりし、被災地の自治体や関係機関への義援金として贈り、またさまざまな被災者救援活動を通じて、確実に被災者の救援にあてていきます。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 大きな希望の一歩

畠山和也(日本共産党衆議院議員

大きな希望の一歩

 「池田まきさんの勝利を!」との市民のみなさんの本気さに、何度も胸を熱くしました。野党4党も最後まで共同を崩さず、立候補を取りやめた橋本美香さんも連日、池田さん勝利へと奮闘しました。合言葉の「つながれば政治は変えられる」を、肌で実感する選挙戦でした。これまで何度も野党や国民を分断してきた政権側にとっては、それが通用しないという焦りの毎日だったと思います。

 何より池田まきさん自身の決意に、私も何度も励まされました。緊張もあったでしょうが、最後はすがすがしく「大きな希望の一歩です」と池田さんはのべられました。いっせいに「そうだ!」の声があがり、選挙事務所いっぱいに大きな拍手が起こりました。

 衆院道5区補選の結果は残念でしたが、間違いなく「大きな希望の一歩」を踏み出しました。大事なことは、つないだ手を離さないこと。あきらめないこと!

 国会ではTPPについて、原稿を書いている時点では次の委員会開催は決まっていません。わずか数日の論戦でも、秘密交渉の異常性、農産物は守れていないことが次々と明るみになりました。政府・与党は今国会での承認を見送るとの報道がありますが、見送りではなく撤回すべきです。国会での追及の手は絶対に緩めません。

 そう、安倍政権を終わらせて新しい政治をつくるまであきらめたりしない。歴史の歯車は間違いなく動き続けています。補選の悔しさを晴らすため、参院選で必ず安倍政権へ審判を!

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年4月24日付

共産党市議団が議会報告会 《19回目》 安心して暮らせる社会環境づくりを提案

共産党市議団が議会報告会 《19回目》

安心して暮らせる社会環境づくりを提案


 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)は14日、市民会館で19回目の議会報告会を行いました。新年度予算審議を含めた定例市議会(会期=2月26日から3月18日まで)での小野寺議員の代表質問を中心に、各議員の質問内容や市政の課題などについて報告しました。

 小野寺代表は、岩倉博文市長が、安倍政権の『一億総活躍社会』の実現を応援し、その地方版とも言える「総合戦略」を打ち出し、「安保法制が日本を守る」という立場を表明したのに対し、市議団は市民生活の命と暮らし、安全安心を守る立場から今議会に臨んだことを強調しました。

 小野寺代表は、市民アンケートで、結婚し子どもを産むには経済的要因が大きな壁になっていることを示し、結婚を後押しし、安心して子育てできる社会環境をつくりあげる施策を総合戦略に位置づけることを求め、子ども医療費助成の拡大や市営住宅の新婚優先枠の創設などを提案したことに対し、前向きな答弁があったことを報告しました。

 ゴミの収集体制が今年7月から変更、収集業者の地域的集中で効率化を図るためで、4000万円の節減効果が期待されています。一方で個別収集が試行実験されますが、「ごみを出すときは楽だが、高齢者にとって、ごみ箱の飛散防止など個人で管理するのが大変ではないか。利便性を強調する市長の公約でもあり、意見をあげてほしい」と呼びかけました。

 渡辺満議員は、市立病院で地域包括ケア病棟(当面28床)が、共産党の提案で開設されたことをのべ、「医師の判断で最大60日間の入院が可能となり、家族にとって良い方向に改善された。市民の命と暮らしを守る役割を果たせた」と語りました。 

 工藤良一議員は、「中央卸売市場の青果市場で使用されているフォークリフトの排気ガスにより、市場で働く人などの健康被害が懸念され、労働環境改善の立場から電気式に切り替えることを提案しました。市の回答が『フォークリフトは卸し業者のものなので、要請できるが強制できない』とされたため、更新時の補助金などの検討を求めた」とのべました。

 冨岡隆議員は、「市長は総合戦略の中で子育てしながら仕事を続けられるまちの実現を謳っているが、ウトナイ小学校の放課後児童クラブは満杯状態で、新年度ですでに9人の待機児童が生まれ、しかも新1年生が4人も出ていることは問題です。保護者からは一日も早く改善してほしいとの声があがっており、一刻も早く解決することが必要」と語気強く報告しました。

 参加者から多くの質問を受け、丁寧に説明。最後に渡辺議員は、「6月定例会から議会運営が変わり、本会議場での一般質問は、理事者側に向かって、一問一答方式などで行われるので、迫力ある議会にしたい」と話しました。

自衛隊員を戦場に行かせない 池内、吉良両議員が街頭演説  安倍政権の暴走阻止

自衛隊員を戦場に行かせない

池内、吉良両議員が街頭演説  安倍政権の暴走阻止


 日本共産党の池内さおり衆院議員と吉良よし子参院議員が18日、衆院5区の政治戦のために、恵庭市の街頭演説にかけつけました。

 千歳市と並んで自衛隊駐屯地がある恵庭。池内、吉良の両議員は、社会保障を切り捨て格差を広げたアベノミクスを批判。地震の災害現場で献身的に活動する自衛隊員を、日本の安全とは関係ない海外の戦争にかりだし、殺し殺される現場へ行かしてはならない、命を守る政治に変えようと訴えました。

 苫小牧から約20人がつめかけ、参加した日本共産党若者未来プロジェクトのチーフ・松橋ちはるさんは、「私たちの日常生活にかかわる税金、年金、医療、介護、子育てなどあらゆる分野のことが国会で決められています。『政治』と『生活』は深く結びついていることに1人でも多くの市民のみなさんに気づいてもらい、弱者切り捨ての安倍政権を打倒するための野党共闘にしなければとあらためて感じました」と語りました。

国民の幸福追求に反する戦争法 闘う改憲論者の小林教授 立憲主義破壊許せず

国民の幸福追求に反する戦争法

闘う改憲論者の小林教授 立憲主義破壊許せず


 国会で集団的自衛権の行使容認を憲法違反と断じ、安保法制(戦争法)に反対している慶応大学名誉教授の小林節弁護士の講演会が16日、市労働福祉センターで行われました。「憲法の危機ーわたしたちにできること」と題し講演、主催は北海道平和運動フォーラム日胆地域協議会。

 小林教授は、「人間は神ではないから、間違いを犯すものなので、社会のルールを決めている。憲法は、この不完全な人間が国家権力をもつと危険なため、権力者を縛るためにある」と立憲主義の意義を強調。そのうえで、「憲法9条第2項は、軍隊と交戦権をもたないと書いており、国際法上集団的自衛権は認められているが、できないと縛っている。これを容認した安保関連法は、9条を無視した法律で無理がある。戦争法で憲法が破壊、蹂躙された」と批判しました。

 小林教授は、「国民はみな幸福を追求して生きており、そのために国家権力は自由、豊かさ、平和などを保障し、サービスをするためにある。自民党の改憲案は、明治憲法回帰と言わざるを得ない」と強調しました。

 そして小林教授は、「北朝鮮や中国の脅威が言われるが、なぜ原発の横に追撃ミサイルなどを配置したりして、守っていないのか。政府は危なくないことを知っている」と指摘。「日本は、憲法9条のもとで、戦争しない大国になっており、尊敬され、争わない良い国だ。これをかなぐり捨てる必要はない。憲法を守る政治を取り返しましょう」と話しました。

 会場からの質問で、選挙制度について、「政権交代を容易にするために、導入時に小選挙区制を主張したが、自公で安定圏ができてしまい、失敗だった。野党共闘で変えて、単純比例代表制にすべきだ」とのべました。

学校はどう変わるのかを考える 5月7日 「教育の会」が学習イベント

学校はどう変わるのかを考える

5月7日 「教育の会」が学習イベント


 子どもたちの教育を市民の立場から考える場所づくりをめざして、保護者や教職員、市民などで活動する「子どもたちの幸せを願う教育の会」は来月7日に、10回目の例会を開催します。

 学校現場では、「君が代」の強制が定着し、憲法や旧教育基本法、子ども権利条約を無視した教育行政が進められています。学校を、市民の手でどう変えていけるのか問われています。

 今回の例会では、この4月から新しい人事評価制度が導入されたのに対し、先生や学校のあり方をどう変え、その変化は子どもたちにどう影響していくのか考えます。また、苫小牧の特別支援教育の状況、今年の卒業式・入学式について高校の現場から報告します。

  ★     ★
◆5月7日(土)10時から 苫小牧市文化会館
◆会場費 200円
◆問い合わせ 吉崎さん (電話55・0559)

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員) 力を合わせて被災者の救援・支援を


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

力を合わせて被災者の救援・支援を

 熊本県を中心に相次ぐ地震で犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災されたみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。

 福岡に住む友人に連絡すると「福岡もかなり揺れ、子どもたちに布団をかぶせてあげることで精一杯だった」と返事がきました。余震のなかで現地のみなさんがどんな思いで過ごしているかと胸が痛みます。これ以上被害が広がらないことを願うばかりです。

 日本共産党国会議員団はさっそく対策本部を立ち上げて活動を始めました。救援募金が全国で取り組まれています。世代を問わず多くの方が協力しくれます。救援、被災者支援にみなさんと力をあわせたいと思います。

 この状況のもとで鹿児島県の川内原発が稼働していることに、「これ以上不安にさせないで」という声があがっています。今後地震がどう広がるのか、新幹線や高速道路が不通になるなかで、万が一事故が起きた場合に避難などできるはずがありません。不測の事態に備えて川内原発はただちに停止するべきです。原発ゼロの政治決断をし、再生可能エネルギーへと切りかえるときです。

 「誰ひとり置いてきぼりにしない」。今ほどその政治の役割が求められているときはありません。いよいよ衆院5区の政治戦も最終版。ここから日本を変えるために私も最後までがんばります。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年4月17日付

「千歳から、未来の日本を考える」に3700人熱く 日本壊す政権にNO 市民が政治変える

「千歳から、未来の日本を考える」に3700人熱く

日本壊す政権にNO 市民が政治変える


 「千歳から、未来の日本を考える。」を合い言葉に街頭演説会が10日、千歳グリーンベルトお祭り広場で開かれました。凍える様な風をものともせず3700人が参加し、戦争法廃止のために「北海道から政治を変えよう」との熱気に包まれました。

 ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、山口二郎法大教授、上田文雄前札幌市長、シールズの奥田愛基さん、安保法に反対するママの会の長尾詩子さんらが訴えました。

 鳥越さんは、「日本を壊し、自衛隊の命を危険にさらす安倍政権にはNOと言わなければいけません」と強調。奥田さんは「国民のために国家があるべき。それが民主主義国家です。だからこそ選挙の主役は僕たち市民だと思いたい。市民が一つになると政治は変えられます」と呼びかけました。

 長尾さんは、「南スーダンは少年兵がいます。子どもに自衛隊員が武器を向けることになるなんて耐えられません。安保関連法を廃止する人に、国会に行ってもらいたい」と訴えました。

 苫小牧からは自家用車などで40人を超えて参加。日本共産党苫小牧市議団の4議員もサルくんとともにかけつけました。

隊員の命守るため戦争法反対 元自衛官の井上・土浦市議 千歳で訴え

隊員の命守るため戦争法反対

元自衛官の井上・土浦市議 千歳で訴え


 戦争法(安保法制)を廃止するため、市民と野党が共同するたたかいを支援する元自衛官で日本共産党の茨城県土浦市議の井上圭一さんが9日、千歳市にかけつけ、市内すべての自衛隊官舎前に立ち、自衛隊員の命をないがしろにする安倍政権に審判を下そうと訴えました。

 千歳市の陸上自衛隊第7師団は、5月にPKO(国連平和維持活動)の交代要員として南スーダンに派遣されます。「海外で戦争できる国」づくりの先頭に立たされる危険が増大しています。この日までの自衛隊に向けた宣伝では、隊員が笑顔で手を振ることもありました。

 日本共産党の佐藤仁千歳市議とともにマイクを握った井上市議。いまも現役の同僚や後輩が千歳の基地にいると話し、「海外で殺し殺されるために入隊した隊員はいません。自衛隊の現場を知る人間として、戦争法に反対しています」と語りました。

 官舎に向かって、「日本の防衛ではなく、海外で自衛隊員が亡くなったとき、受け入れることができますか。改憲をねらう安倍首相についていく気持ちはありますか」と問いかけ、「自衛隊員の命を守ることができるのは共産党と野党です」と訴えました。

 井上市議はこの日10カ所で街頭宣伝、日本共産党苫小牧地区委員会の松橋ちはるさんも同行し、アナウンサーを務めました。

 松橋さんは、「井上さんは、自衛隊員だったからこそ、その中では言えない隊員のみなさんの気持ちを代弁し、戦争法は自衛隊員の命を危険にさらすものだから、自衛隊のみなさんの命を守るために今声をあげなければいけないんです、とはっきりおっしゃいました。この想いが1人でも多くの自衛隊員のみなさんやそのご家族へ通じることを願ってやみません」と話しました。

行こうよ! 平和の日本めざし 5月1日メーデー 大幅賃上げで景気回復

行こうよ! 平和の日本めざし

5月1日メーデー 大幅賃上げで景気回復


 第87回メーデー苫小牧地区集会実行委員会は4日、結成総会を開き、5月1日(日)午前10時から苫小牧労働福祉センターで行うことを決めました。

 メーデーは今から130年前に、アメリカの労働者が8時間労働を要求、ストライキで立ち上がったのが起源。日本では、1920年(大正9年)に第1回メーデーが東京上野公園で行われ、その後軍国主義の強まりで禁止。45年の敗戦で復活し、その時々の労働者の要求を反映させながら、働くものの団結と行動の日として今日にいたっています。今年は87回目。

 基本スローガンは、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」。メインスローガンには、「戦争法廃止。立憲主義、民主主義を取り戻せ!」「STOP! 安倍暴走政治。戦争法廃止へ野党の選挙協力を」「なくせ貧困と格差。大幅賃上げで景気回復」「米軍戦闘機の訓練移転反対。苫小牧港の軍事利用反対」などを掲げています。

 苫小牧集会は、開会に先立ち午前9時30分から、うたごえサークル「わたぼうし」による平和のうたごえ交流でオープニング。各団体から1分間発言や恒例のデコレーションなどのコンクール審査も行われます。デモ行進では、若プロの協力も得て、一部サウンドデモ風にします。

 実行委員会では、団体だけでなく個人参加も歓迎しており、働く市民のみなさんの参加を呼びかけています。

上田・前札幌市長が講演 「戦争させない」 5月3日憲法記念日 苫小牧九条の会主催

上田・前札幌市長が講演 「戦争させない」

5月3日憲法記念日 苫小牧九条の会主催


 結成11周年を迎えた苫小牧九条の会は、憲法記念日の5月3日に、前札幌市長の上田文雄弁護士の講演会を開きます。

 日本がアメリカと一緒になって戦争する危険な戦争法を廃止するためには、選挙で野党が共闘して自公政権を少数にしなければなりません。いま野党共闘を成功させるためには、市民の力が欠かせなくなっています。上田さんは、「戦争させない北海道をつくる会」の呼びかけ人でもあり、野党の選挙協力と市民の役割について話されます。

 なお、講演会終了後には、苫小牧九条の会「総会」が予定されています。

◆5月3日(火)13時30分 アイビープラザ ホール
◆入場料 500円
◆連絡先 佐々木さん (電話32・5778)

読者の広場

読者の広場

赤旗『読者の広場』に掲載された小野寺幸恵市議の母親、小野寺靖子さん(76歳:安平町)の投書を紹介します。


★         ★


 主人の押し入れの片隅に大きな茶箱を見つけました。中身を見て呆然(ぼうぜん)となり、涙がこぼれてきました。

 娘の小学校から高校までのテスト用紙、表彰状、弁論の用紙、学校からの連絡用紙がきれいに整理されて入っていました。主人の小学校から北海道の自治校までの成績表も。93歳で亡くなった義母の宝物でした。

 主人は、生まれる頃、父親が亡くなりました。結婚当初は母親思いで、私は1日で良いから2人で過ごす時間がほしいと泣いたことも。私は気持ちを切り替え、喫茶店経営を始めました。

 義母は家計のやりくりと孫との関わりに張り切っている毎日でした。参観日にはよく行っていました。子どもは母の私ではなく、義母に伝えていたのです。私は経営も、私の両親の介護も忙しくなり、子どものためには、義母はいなくてはならない人でした。

 90歳まで自分ですべてをしていた義母。2年間は私が思いを込めて看病し、最後の言葉は「おいしかったよ」でした。私は60代後半で介護福祉士となり、入居者の「おいしかったよ」の言葉が義母の言葉に重なります。

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

千春だより

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)


 戦争法が施行された先月29日、全国で抗議集会やデモが行われ、苫小牧でもサウンドデモを実施、120人を超す市民のみなさんが参加しました。

 昨年9月に法案が強行採決されてから現在に至る月日の中で、若者の心にも大きな変化が起こっています。

強行時の「安倍政権は今すぐ退陣」の声が、戦争法廃止のためには「野党は共闘」と変化しました。そして現在、若者が心から叫んでいるのが「選挙へ行って、政治を変えよう」と全国各地で訴えられています。「政治が変われば暮らしが変わる」「選挙へ行かなきゃ、何も変わらない」と。

 選挙に参加することは民主主義への第一歩。政治で決めたことが、生活に密接につがっています。消費税10%は辛いです。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 日本列島に波及する胸躍る闘い


紙 智子(日本共産党参議院議員)

日本列島に波及する胸躍る闘い


 思わぬ出会いがありました。衆議院北海道5区の政治戦で、恵み野駅前で行われた宣伝に駆けつけたところ、司会の男性が、「紙さん、私わかります?」というのです。誰だったかな?と、しばし顔を見ても、わかりません。すると、「妻は紙さんのバレー部の後輩です」と。ああ、わかった! 何と高校の同級生。卒業してから40年以上も経っていたので、すぐにはわかりませんでしたが、民主党の市会議員をしていたのです。「こんなところで、こんな風に出会うなんてね!」とお互いに握手、喜び会いました。

 5野党の共闘、市民連合の共闘は、「安倍政治を変えたい」と願う多くの人々に希望を与えています。初めて女性代表とお会いし、訴えを聞きました。

 「幼少の頃から、つらい生活だった自分が、いままでがんばって来れたのは、生存権や幸福追求権など個人の権利を守る憲法があったから。2人の子供を育てながら20年間社会福祉の仕事をして、助けを必要としている人に必要な助けが届かない、救われない現実と向き合ってきた、子供の貧困が生み出される不条理な現実を変えたい。個人の尊厳を守らない政治を変えたいと思った」「だからこそ人権をないがしろにする、戦争は絶対許さない」。まっすぐに胸に響く訴えです。

 初めての野党と市民の共同VS安倍自公政権との正面対決の政治戦です。審判の日まで、全有権者に呼びかけ、必ず勝利しましょう。日本列島に波及する「胸躍る」闘いにいざ!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年4月10日付

戦争法施行に抗議 廃止実行委と若者らがサウンドデモ 戦争させない政治選び 安倍政権は退場

戦争法施行に抗議 廃止実行委と若者らがサウンドデモ

戦争させない政治選び 安倍政権は退場


 憲法を踏みにじり、集団的自衛権を行使し、海外での武力行使に道を開く安保法制(戦争法)が施行された3月29日、各地で戦争法廃止、安倍政権打倒を求め、アピールが展開されました。

 苫小牧では同日夕、戦争法廃止!苫小牧実行委員会(横山傑実行委員長)が、苫小牧若者未来プロジェクト(若プロ)や札幌の若者グループのユナイト&ファイト北海道(ユニキタ)のメンバーとともに、戦争法廃止を求めるサウンドデモを行い、120人を超える参加者が市内中心街を行進しました。「戦争させない政治を選ぼう、アベは退陣」「野党が圧勝、与党を圧倒」「政治が変われば暮らしが変わる」などと軽快な音楽に載せたコールが注目を集め、商店街の人たちや、塾の窓から子どもたちや塾講師から賛同と支援の手が振られました。

 デモ前に市役所前広場で開かれた集会で、横山実行委員長は「人を殺したり、自分の家族が殺されりすることは、断じて許されることではありません。こんないやなことをさせる安倍首相は、人間として間違っています。大人も若者に負けずに戦争法廃止の声を東京に届けよう」とあいさつしました。

 ユニキタと若プロのメンバーがリレートークし、戦争法廃止への思いを訴えました。「戦地に行くのは若者。何もしなかったら何も変わらない。選挙で私たちの意思を示そう」「私たちは独裁政治のなかにいる。国民主権を取り戻すため熱くなって声をあげよう」「若者たちに未来があることを、大人は示してほしい」「戦争になると、女性、年寄り、弱い者が一番先に犠牲になる。声をあげ続けることが家族を守ることになる」。

 若プロは、デモ成功のために、事前に商店街などへ働きかけ、店先や駅のコンコース、また市役所にデモの案内ビラを貼りだしました。

 若プロメンバーの森本健太さん(23)は、「自衛隊に入った友達が戦争法をきっかけに辞めました。戦争法は若者の生活や未来を脅かしています。選挙に行って政治を変えたい」と意気込みました。

 日本共産党苫小牧市議団の4議員は、仮装してデモに参加しました。

市民と野党手つなぎ安保法廃止に 池田、畠山さんらが街頭演説 後戻りさせない

市民と野党手つなぎ安保法廃止に

池田、畠山さんらが街頭演説 後戻りさせない


 安倍自公政権が強行した戦争法(安保関連法)施行直後にたたかわれる最初の国政選挙となる衆院北海道5区補選(12日告示、24日投票)。市民と野党が推し、出馬を表明しているフリーソーシャルワーカーの池田まきさんの共同街頭演説が2日、恵庭市で行われました。

 自衛隊駐屯地がある同市。地元紙が「安保法の賛否で応酬」と注目するなど、たたかいは戦争法の存廃が最大の焦点になっています。

 強い寒風が吹きすさぶなか、演説会場には野党各党と市民グループののぼりがはためき、池田さんと日本共産党の畠山和也衆院議員、民進党の蓮舫代表代行らの訴えに、100人を超える聴衆から、「そうだ」の掛け声が飛び、拍手で溢れました。

 池田さんは、「日本の未来がかかっています。平和が守れるのか、安倍首相のやりたい放題の日本を許すのかが問われています。平和への道を後戻りさせてはいけません」と力強く決意をのべました。

 蓮舫氏は、「憲法を踏みにじって集団的自衛権を使えるようにする」安倍政権を批判しました。

 畠山氏は、「市民と野党が手をつないだ。この手を離さず、国民の声を無視して強行した安保法制を廃止させるために、共産党も全力をあげます」と表明しました。

 中学校教諭の男性(46)は、「経済的理由から自衛隊に入る教え子がいます。なんの大義もない戦争で教え子に命を捨てさせるわけにはいきません」と話していました。

米軍の訓練移転が常態化 冨岡議員 騒音で「口頭要請」を追及

米軍の訓練移転が常態化

冨岡議員 騒音で「口頭要請」を追及


 日本共産党の冨岡隆委員は総合開発特別委員会(3月17日開催)で、1月に行われた米軍戦闘機訓練移転での騒音問題と沖縄の負担軽減について、訓練移転撤回の立場から質問しました。

 米軍機訓練で騒音が95デシベルを超えた場合、苫小牧市は北海道防衛局を通じて、米軍側に騒音軽減への「配慮の徹底」を口頭で要請しています。今回の訓練で、95デシベル超は4回確認し、沼ノ端地区に集中、いずれも米軍FA18戦闘機の音でした。

 冨岡委員は、「市民の安全のためには、一つひとつの問題について、文書でしっかり申し入れをするのが、市民にも安心感が広がることになると思う」と求めました。

 岩倉博文市長は、「私自身は、防衛局あるいは防衛省との信頼関係をベースに考えているので、文書で渡すつもりはない。口頭で言うのと文書で言うのと、この種の問題について、多分その価値観が違うのだと思う。安全にかかわる問題は、私にとっては重い話だ」と答えました。

 冨岡委員は、沖縄の負担軽減に関わる判断基準を示すよう求めましたが、岩倉市長は「千歳基地や他の基地での訓練移転、ロードマップに掲げている負担軽減策は、一定の効果はあると考えている」と持論をのべました。

草の根から核廃絶・戦争法廃止に 原水協学校スタート 高草木さんが講演

草の根から核廃絶・戦争法廃止に

原水協学校スタート 高草木さんが講演


 戦争法廃止、立憲主義回復を求める国民的運動がかつてない高まりを見せているなかで、被爆70年の運動と広がりの到達点にたって、「被爆者の思い・願いに心寄せて〜核兵器のない平和で公正な世界を」をテーマに北海道原水協は3月26日、「原水協学校」を苫小牧(アイビープラザ)からスタートさせました。

 日本原水協代表理事の高草木博さんが講演し、「戦争や紛争の武力行使による犠牲はいつの時代も一般庶民です」と指摘。日本が、核兵器の非人道性を体験した被爆者・被爆国として、核兵器廃絶の運動の先頭にたって行動することの重要性、世界の課題として、現実に核兵器廃絶を行わなければならないのは核保有国自身であることを強調しました。

 高草木さんは、4月からスタートする「被爆者が呼びかける新しい署名」について、「核兵器廃絶の署名が全世界に広がり、日本のみならず世界共通の署名になっています。核廃絶の署名は主権者の声です」とのべ、署名活動の発展を訴えました。

 苫小牧原水協の篠原昌彦理事長が、苫小牧での活動を紹介し、北海道原水協の嶋田千津子事務局長は、核兵器廃絶に向けた運動を、戦争法廃止の運動と連動させていくことの重要性を強調しました。

 若者未来プロジェクトのメンバーが、北海道在住の被爆者の体験を朗読しました。

 苫小牧原水協の事務局次長の松橋ちはるさんは、「今一度戦争とは何か、平和とは何かを考えたいです。目を背けたくなるような事実や胸が詰まるような体験も、戦後育ちだからこそ目を開いて直視しないと、本当の平和について感じられないのではないかと思います」と語りました。

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) TPPストップの先頭に


畠山和也(日本共産党衆議院議員

TPPストップの先頭に

 いよいよ衆院道5区補欠選挙が告示されます。野党が統一してたたかうと合意して1ヵ月半、私も5区管内で野党共同の宣伝などに参加してきました。どこでも多くの方が「戦争する日本にはさせない」と、心ひとつに参加・行動していることに胸を熱くしてきました。必ず勝利へ!

 自公は「共闘は野合」「反対ばかりだ」と言いますが、国会でも北海道でも合意をもとに共同をしてるわけですから野合呼ばわりされる筋合いはありません。立憲主義も民主主義も壊したことを、自公は正当化するつもりでしょうか。その暴走に、多くの国民が怒っているのではありませんか。

 国会ではTPP審議が本格化し、私は特別委員会の委員となりました。運営を決める理事会にもオブザーバーとして参加しています。「情報開示は議論の前提だ」と、審議の前からせめぎ合いをしています。国民向けの説明会までしている他国から見れば、日本は情報隠しがひどすぎる。最近は「T(とんでもない)P(ペテンの)P(プログラム)」なる言葉も出てくるほどです。

 先日、国会に道内のある首長さんが見えられました。私を見るなり、腕をぎゅーっとつかんで「TPPを批准させないでよ」と一言。雪解けが進み農作業をしながら、多くの農家も注目するだろう国会論戦。批准など認められません。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年4月3日付

優先度高い第2給食センターの建て替え 小野寺議員 新年度実施求める 市が喫緊の認識示す

優先度高い第2給食センターの建て替え

小野寺議員 新年度実施求める 市が喫緊の認識示す


 苫小牧市議会一般会計予算委員会の教育費審議で、日本共産党の小野寺幸恵委員は、第2給食センターの建て替えについて質問し、2016年度からの実施計画に盛り込むことを再度求めました。

 13年度から15年度の実施計画策定の際、小野寺委員は第2給食センターの建て替えを盛り込むことを提案した経緯があり、当時は「小中学校の耐震化を優先する」とし、具体的な建て替え計画を示していませんでした。

 16年度からの実施計画に第2給食センター建て替えが盛り込まれていないことから、小野寺委員は「小中学校の耐震化は一定のめどがついており、老朽化が著しい第2給食センターの建て替えは優先度の高い事業」と、早急に実施することを求めました。

 和野幸夫教育長は、「建設時期や建設予定地などが確定しておらず、6月に学校給食審議会の答申が出るのを待って検討したい」と答弁。「実施計画に盛り込んでいないからやらないということではない。喫緊の課題という認識はもっており、事業費をやりくりして実施していきたい」と前向きな答弁をしました。

◆市庁舎のカーテン せめて洗濯を

 小野寺委員は、市庁舎内の執務室のカーテンや縦型ブラインドが古く汚れがひどくなっていることを指摘し、改善を求めました。

 南庁舎に設置している縦型ブラインドは、建設時の1983年(昭和58年)から33年間更新がなく、劣化が著しい状態です。北庁舎にはカーテンを設置していますが、庁舎西側のカーテンは08年度に1階、10年度に2階、3階を更新したものの、東側のカーテンについて「更新した記録がない」というのが実態です。

 小野寺委員は、「昨年は市庁舎のフロアを改修し綺麗になったにもかかわらず、窓際の景観が非常に悪く、夏は眩しくサウナ状態になる。せめて、市民が多く訪れる1階フロアから計画的に更新しては」と提案しました。

 玉井隆総務課長は、ブラインドやカーテンの更新は高額になることを示したうえで、「劣化の度合いをみて更新時期を検討したい」と答弁しました。小野寺委員は、「せめてカーテンのクリーニングだけでもするべき」と指摘。「クリーニングについて注意を払っていなかった。今後十分気をつけたい」と答えました。

ケア病棟開設で入院最大60日可能 渡辺議員 市立病院で質問 看護体制維持

ケア病棟開設で入院最大60日可能

渡辺議員 市立病院で質問 看護体制維持


 苫小牧市議会の企業会計予算審議で、日本共産党の渡辺満委員は、市立病院事業会計にかかわり、「地域包括ケア病棟」などについて質問しました。

 地域包括ケア病棟は、2014年の診療報酬改定で新設された病棟で、治療を終えた患者が経過観察やリハビリを行い、円滑な帰宅を支援するもので、2月から28床(申請は48床)開設されています。

 渡辺委員は、現状と看護体制についてただしました。担当部局は「急性期病棟から移動していただく患者さんについては70%以上の在宅復帰率を維持し、医師の判断により最大60日間の入院が可能となる。7対1の看護体制については、半年程度維持したうえで、今後の看護基準などを検証したい」と答えました。

 渡辺委員はまた、院内処方も含め、ジェネリック(後発医薬品)の使用実態について質問、「15年度の現時点の平均は67%であり、今年の2月単月では74・3%まで普及している。目標として80%めざしている」と答えました。

◆障がい者の駐車で対策強化

 渡辺委員は、市立病院の障がい者用駐車場と玄関前での障がい者用自家用車の対応策を求めました。担当部局は、「警備員を配置し、入り口で確認を行っているが、満車状態が続いている。今後は運転される本人が障がい者でない場合は、特別な場合を除き、患者さんを正面玄関で降ろしていただき、一般駐車場に駐車することを徹底していただくため、わかりやすい表示をしたい」と改善策をのべました。

野党共闘で政権変えよう 安保法で公開討論 渡辺議員が出席

野党共闘で政権変えよう

安保法で公開討論 渡辺議員が出席


 多くの反対の声を押しきって戦争法(安保関連法制)が施行(3月29日)されるのを前に27日、「安保法」に対する各政党の考えを聞く公開討論会(同実行委員会主催=笹森晃代表)が、市民会館で開かれました。151人が参加し、各政党の議員らの主張に聞き入りました。

 今夏の参院選に絡む与野党に呼びかけ、民主党の沖田清志道議、共産党の渡辺満市議、社民党の山内恵子元衆院議員がパネリストとして出席。自民、公明の両党は「日程調整がつかず」として出席しませんでしたが、自民党は文書で意見を寄せました。

 パネリストの3人は安保法制廃止の立場から、コーディネーターを務めた北海学園大学法科大学院の森啓講師の質問などに答えました。

 沖田氏は、「安保法は、北朝鮮の脅威など国民の不安をあおったなかでの成立。日本が攻撃されれば、現行憲法で認められた個別的自衛権で対応できる」と強調し、マイナンバー制度が徴兵制に繋がる危険性を話しました。

 山内氏は、「政治家は戦争しないためにどうすべきかを考えるべきで、外交が重要となる。政治はすべての暮らしに直結しており、自由に発言することはまだ保障されている。声をあげ続けることが大事だ」とのべました。

 渡辺氏は、「憲法学者らが戦争法は違憲といい、国の在り方が問われているのに、賛成した自公は未だ市民に説明していない。政権は、安保法は抑止力を高めると言うが騙されてはいけない。対等平等で平和を考えていくべきだ」と指摘。「共産党は立憲主義を回復し、戦争法をなくす政府を提案し、国民に背中を押されるなか、野党共闘が発展している」とのべ、政権を変えることを呼びかけました。

花井さん知内町議選当選 共産党史上初の議席獲得

花井さん知内町議選当選

共産党史上初の議席獲得


 3月22日告示された知内町議選(定数10)で無投票当選し、共産党史上初の議席を獲得した花井やす子さん(72)からのメッセージを紹介します。

 苫小牧のみなさん、今回の知内町議選挙では様々なかたちでご支援をいただき、心から感謝いたします。

 10数年前に共産党道委員会が出した議席空白一覧の北海道地図がありました。その中でふるさと知内町がぽっかりと穴があいていました。今も持っていますが、時々それを見て悔しいな~と思ったものでした。

若い頃夢にみたふるさとでの空白克服が、こんなかたちで実現できたのは、みなさんのあたたかい励ましと応援があったからだと思います。

 みなさんもご承知のとおり知内町はこれまで一度も議席をとったことがなく、国政選挙の得票数・得票率も北海道で最低に位置しています。参院選挙で比例8議席、北海道の議席を獲得するためには、現状を打破するためにがんばるしかないと思いました。

 選挙は地域の人はもちろん、渡島・桧山や函館地区が総力をあげて応援してくれました。春先の雪の残る道路は歩きにくく、地図を見ながらリーフと2000万署名を持って一軒一軒届け、そのあと2回目の知内民報を届け、対話しながら署名の回収に歩いていただきました。本当に共産党らしいこの姿が、定数10人という選挙で無投票当選をつくり出したと思っています。

 苫小牧地区の方々をはじめ多くのみなさんから託された大切な財産を今度はしっかり参議院選挙につなげます。北海道の議席、絶対にとりたい。もちろん比例は全員です。みなさんとともにがんばることを決意しています。

森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) 弱い立場の人のために憲法がある

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

弱い立場の人のために憲法がある

 早いもので息子が生まれて9カ月が経ちました。体重も4000㌘に。もう沐浴でプカプカ浮くこともありません。全道どこへ行っても激励が寄せられ、父親をしのぐ人気ぶり。0歳児は父親を超えました(笑い)。そんな冗談が言えるのも、元気に生きているからです。

 先日、岩渕友さんと道南の国立八雲病院を訪れ、看護師のみなさんと懇談しました。同病院は、重症心身障害児・者や難病の筋ジストロフィー症の拠点病院として40年以上、地域に根ざした医療を行ってきました。この病院がいま、札幌や函館への機能移転に伴い、廃止の危機に立たされています。

 重症心身障害児・者は環境の変化に敏感で、ある看護師さんは「担当が自分に変わってから笑顔を見せてくれるまで1年かかった」と話します。ちょっとした光や音に反応してパニックになり、自傷行為を行う人も。「こうした人たちが長距離の移動に耐えることはできません」。訴える看護師さんの目がどんどん潤んでいきました。

 私の息子も生まれたとき、「何らかの障害が残る可能性があります」と医師から宣告され、覚悟したことを覚えています。懸命に生きようとする息子の姿を目の当たりにしたからです。

 弱い立場の人、声を上げたくても上げられない人のためにこそ、日本国憲法があります。命を脅かす国立八雲病院の廃止計画を撤回すべきです。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2016年3月27日付

戦争法強行成立から半年 廃止実行委が署名訴え 野党の結束で子どもたちの未来に平和を

戦争法強行成立から半年 廃止実行委が署名訴え

野党の結束で子どもたちの未来に平和を


 憲法違反の安保法制(戦争法)の強行成立から半年となった19日、柳町のショッピングモール付近で、戦争法廃止!苫小牧実行委員会は、安倍政権の退陣と戦争法廃止を求める2000万署名を訴える宣伝活動を行いました。戦争法案反対の活動を始めてから19回目の行動です。

 朝からの雨が弱まるなか、5人がマイクを握りました。苫小牧地区労連の斉藤秀夫事務局長は、「5野党合意が実現し、戦争法を廃止に追い込もうと共闘が各地で決まってきています。憲法9条改悪を許さないの運動は大きなうねりとなっています。署名を大きく広げ、安倍政権を包囲しましょう」と呼びかけました。

 日本共産党の小野寺幸恵市議は、「苫小牧市は、憲法の平和主義実現をめざす非核平和都市条例を制定したまちです。戦争法はこの精神に反する法律です。子どもたちの未来に平和を残すため、苫小牧から平和の声をあげていきましょう」と訴えました。

 若者未来プロジェクト・チーフの松橋ちはるさんは、「若者や自衛隊員を危険な戦場に送り出す安保法制の強行は、憲法無視の独裁政治そのものです。安倍政権を退陣に追い込み、戦争法を廃止するため、地方からも政治の流れを変えましょう」と呼びかけました。

 参加者らは、17メートルに及ぶ「大切な人を戦争に行かせない!」などの横断幕を掲げ、国道を行き交う車に向かってスタンディング・アピールしました。また、29日に市役所前で開くサウンドDEMOのお知らせをし、参加を呼びかけました。車からは、応援の手が振られました。

金太郎池の改修 5年放置したところも 小野寺議員 危険を指摘し改善求める

金太郎池の改修 5年放置したところも

小野寺議員 危険を指摘し改善求める


 苫小牧市議会の一般会計予算審議において、日本共産党の小野寺幸恵委員は、金太郎池周辺の公園施設の改善を求めました。

 金太郎池に設置されている八ツ橋は、2012年から橋板を撤去し「立入禁止」の看板を立て、使用できない状態で、『ちびっこ冒険広場』の入口になっている階段も同年から「老朽化のため通行止め」の表示が掲げられたままです。丘の上にあった『ちびっこ冒険広場』の遊具も11年に撤去しましたが、土台のコンクリートがむき出しで危険な状態であるのに加え、草が伸び放題で「不審者注意」の看板が意味をなしていない状態が続いています。

 小野寺委員は、「なぜ何年も放置しているのか。危険状態を解消すべき」と早期の改修を求めました。

 菅原敏昭緑地公園課長は、丘の上の遠路は指定管理外にしていたことを説明し「何も整備していなかった。放置は良くないので、安全な形で改善したい」と答え、新年度は階段の撤去や八ツ橋改修を検討することを示しました。

太陽光パネル補助減額で大丈夫か 小野寺議員 温暖化対策の実現性を質問

太陽光パネル補助減額で大丈夫か

小野寺議員 温暖化対策の実現性を質問


 苫小牧市議会の一般会計予算審議で、日本共産党の小野寺幸恵委員は、家庭用太陽光パネルの補助が、今年度は1800万円ですが、新年度予算は、新たに省エネシステムへの補助も追加したにもかかわらず1350万円に減額したことから、市の姿勢をただしました。

 この事業は、苫小牧市地球温暖化対策地域計画にもとづき、家庭でのCO2排出量を2017年度までに1990年度比で7%削減することを目指した重要施策であることから、小野寺委員は、現時点のCO2削減実績について質問しました。長尾秀紀環境保全課長は、「90年比で19%増えた」ことを明らかにしました。

 小野寺委員は、「目標年度まであと2年しかない。目標達成のために積極的な予算計上をするべきであり、今回の提案は消極的予算だ」と指摘しました。担当部局は、「太陽光パネルの市民ニーズが減少したため、新たにメニューを増やし、家庭用省エネシステムへの補助も実施することにした」と説明するにとどまりました。

 小野寺委員はまた、12年度に太陽光パネル設置事業を進めるにあたり、市内の事業者に限定することを提案した経緯があり、担当部局は、14年度から100%市内の事業所に発注していることを報告しました。

児童相談所分室の設置要請 冨岡議員が進捗を質問 市長「道と協議続ける」

児童相談所分室の設置要請

冨岡議員が進捗を質問 市長「道と協議続ける」


 市議会の一般会計予算審議で、日本共産党の冨岡隆委員は、児童相談所の分室設置について、2016年度も設置の方向性が示されていないことから、現状の進捗状況についてただしました。

 木村淳健康こども部長は、「市として長い間要請してきており、15年度からは重点要望としてランクをあげて取り組んできている」答え、引き続き道と協議をしていくことを示しました。

 冨岡委員は、「15年度の予算委員会で、前部長は『設置するなら今でしょう』という答弁をしていた。現状はどうなっているのか」と追及しました。岩倉博文市長は「分室設置には北海道の組織改革や職員の組合協議が必要」「道議会では、道立病院や中央インターチェンジなど、苫小牧の事情ばかりとヤジも飛ぶ」などと説明しましたが、「1日も早く理解してもらえるように北海道と協議を繰り返していく」と強調しました。

★ウトナイ小放課後児童クラブ 待機者生まない対応を


 16年度市政方針では、「放課後児童クラブについては、こどもたちが安心して過ごせる居場所の確保に努める」とのべていますが、ウトナイ小学校の放課後児童クラブの現状は定員を超えており、早急な対応が必要とされています。

 冨岡委員は実態を示すとともに、「このままでは、クラブに入会できないのではないか」「仕事ができなくなる」などという不安を抱える保護者の切実な声を紹介し、具体的な対策を求めました。

 亀尾弘美青少年課長は、「今年2月末現在107名の児童が利用し、現段階では待機者はいないが、新1年生の入学で待機児童が生まれる可能性が大きい」と説明したうえで、「近隣の空き家の活用や、建設も考えている」と答弁しました。

 冨岡委員は「すでに現状は満杯で、新1年生が入れば明らかに待機者が生まれる。これまで、待機者を出さないと言うのが、市の方針だったのではないのか」と再度ただしました。木村健康こども部長は、「オバーフローしたら教室の活用は難しい。今後も子どもの数は増えるが、待機者を発生させてはいけない。なんとか早く解決できる対応をしたい」と答えました。

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) TPP「国会決議違反」が8割 批准阻止の闘いを


紙 智子(日本共産党参議院議員)

TPP「国会決議違反」が8割 批准阻止の闘いを


 3月20日付の「しんぶん赤旗」日曜版で、道内JA(農協)組合長を対象にしたTPP問題でのアンケート結果を掲載しています。

 「国会決議違反」と答えた組合長が8割。昨年の「大筋合意」以来、安倍内閣は政府をあげて、TPP政策大綱を携えて「大丈夫だ!大丈夫だ!」と「説明」してきたにもかかわらず、やっぱり「国会決議を守れなかった」と答えたのは8割、ほぼ100%が「TPPの影響は重大」と答え、しかも8割を超す組合長が安倍政権の農業政策に対し「評価しない」と答えていることは、政権に衝撃を与えているでしょう。私も国会で質問したことが、裏付けられる結果でもあり、大いに励まされます。

 衆議院では、TPP特別委員会を設置し、審議を進めようとする動きが伝えられています。国会論戦とともに、国民の世論と運動が、批准阻止へ情勢を動かすことになります。

 とりわけ、全国注目の中で、迫っている衆議院5区の補欠選挙は、地域の特徴としても、札幌のベッドタウン地域であると同時に、千歳・恵庭を含む自衛隊駐屯地がある地域であり、農業地域が広範囲に広がるところです。選挙の結果が、安保法においても、TPPにおいても安倍政権の戦略に大きな影響を与えることは間違いありません。安倍与党勢力VS野党と市民の対決構図が鮮明です。野党統一して擁立を決めた池田まきさんを勝利させ、「安保法廃止!」「TPP阻止!」「安倍政権打倒!」へつなげましょう!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年3月20日付

市議会で予算審議 渡辺議員が介護保険行政を質す 施設の管理運営、職員の処遇に改善対策を

市議会で予算審議 渡辺議員が介護保険行政を質す

施設の管理運営、職員の処遇に改善対策を


 苫小牧定例市議会の企業会計予算審査特別委員会で9日、日本共産党の渡辺満議員は、介護保険事業会計にかかわり、高齢者グループホームの管理運営のずさんさを指摘し、改善を求めました。

 渡辺議員は、市内にある26カ所のグループホームのなかで、介護保険法に基づく指導監査において、2014年に市内の1事業所が口頭指導と7件の文書指導を受けながら、翌年まで改善せず、15年度にはさらに口頭指導と11件の文書指導(15年10月)を受け、「勧告」指導されていたことを指摘。「仮に、勧告を受けた場合は介護保険法第79条の9に基づき、1年後改善されなければ公表し、それでも改善しなければ『命令』指導という最悪の事態になるが、担当部局としてどこまで指導援助し、改善されているのか」と追及しました。

 望月樹福祉部次長は、「通常では考えられないことであり、市としても重く受けとめている。現時点では8項目は改善され、残り3項目(管理者、介護報酬の初期加算、認知症専門ケア加算)を早期に改善するように指導援助している」と明らかにしました。

 渡辺議員は、「利用者の立場からすると、グループホームは『終の棲家』のひとつであり、市として正常な管理運営を指導することの責任を果たすべきだ」と厳しくただしました。

◆介護の離職率30%超


 渡辺議員はまた、全国的に介護職の人材確保が難しくなっていることから、市内の地域密着型サービス事業所の離職状況をただしたところ、15年度の平均離職率は30・11%であることが明らかになりました。

 市内にあるグループホーム、小規模多機能、小規模特養、認知症対応型通所介護(認知デイ)の各施設の具体的な離職率は、市によると「極端な数値として認知デイでは採用が6人に対し退職7人と離職率が116・67%となっている」のが実態です。担当部局は「介護離職者の実態を把握するためにアンケート調査を行い、人材確保に向けた対応策を検討したい」と答えました。

 渡辺議員は、「4月の診療報酬の引き下げで各事業所の経営は厳しい。介護職員の処遇改善は国任せではなく、市としても具体策を示すべきだ」と提案しました。

◆高齢者虐待に対応強化


 さらに渡辺議員は、養介護施設従事者および養護者による高齢者の虐待問題と対応策を求めました。

 担当部局は直近の4年間の虐待の実態について、「12年度は施設での通報相談数1件、養護者(在宅)は通報相談33件で虐待10件。13年度は施設0件、養護者は通報35件で虐待6件。14年度は施設の通報3件、養護者の通報25件で虐待6件。15年度(今年1月末現在)施設0件、養護者は通報24件で虐待5件」と具体的数値を報告。「虐待をする側も受ける側も『意識がない』のが実態であり、関係団体などの研修会を強め、さらなる対応策を強化したい」と答弁しました。

安全安心にお参りできるお墓に 工藤議員 霊園設備や供養塔で質問

安全安心にお参りできるお墓に

工藤議員 霊園設備や供養塔で質問


 市議会の企業会計予算審査特別委員会で、日本共産党の工藤良一議員は、霊園事業について質問しました。

 工藤議員は昨年の6月議会で、第2霊園内の四阿(あずまや)のベンチの腐食、木製階段の破損、遊歩道の敷き板の腐食が進み危険であることを指摘しました。担当部局は修復・改善について「計画し実施する」と答弁していましたが2016年度で予算化はされず、「木製の材料で耐久性がなく、修復の方法等を様々に検討を行い、進めたい」と答えるのみでした。工藤議員は「墓参する市民の安全安心を確保するために、『利用禁止』の看板を立てるなどして、注意を喚起すべきだ」と強く求めました。

 市は、約3000体の納骨が可能な「共同供養塔」建設を計画しています。工藤議員は、「お盆などで墓参者が集中すると、広い駐車スペースが必要となり、付帯設備としてもトイレや手洗い場などを新たに建設しなければならない。計画では50年間にわたり、年平均60体を受け入れるとしているが、石碑の維持費等を考え合わせ、市民が利用しやすい施設とすることが求められる」と指摘しました。

増税阻止、暮らしと平和守ろう 重税反対で全国統一行動 「アベ政治許さず」

増税阻止、暮らしと平和守ろう

重税反対で全国統一行動 「アベ政治許さず」


 重税と庶民大増税を阻止し、くらしと平和を守ろうと「3・13重税反対全国統一行動」に連帯した苫小牧集会が14日、市民会館で開かれ、9団体・125人が参加しました。主催は、市内の労働組合、年金者組合、新婦人、民商、救援会、日本共産党などの10団体でつくる同苫小牧実行委員会(斉藤秀夫実行委員長=苫小牧地区労連事務局長)。

 斉藤実行委員長は、「働く人の賃金は上がらず、非正規雇用が増え、低賃金労働者の増加で、貧富の格差が極端になっています。そこに消費税増税では生活も商売もやっていけません。戦争する国づくりと増税が一体なのは、歴史が示している事実。46年続くこの重税反対大行動の重みを発揮して、はね返そう」とあいさつしました。

 日本共産党苫小牧地区委員会の松橋ちはる常任委員が来賓あいさつし、「防衛費は5兆円を超え、大企業には法人税減税し、内部留保を貯めてこんでいます。これらの優遇政策をやめたら、社会保障は充実し、賃金も上がり、消費税増税は必要ありません。安倍政権に怒りのボルテージをあげ、苫小牧から政治の軌道修正を求めて行きましょう」と呼びかけました。

 各団体から「大企業は莫大に儲かっているのに、税金払っていない会社がある」「年金は上がらないのに、消費税10%になったら生活できない人を増やすだけ」「参院選で自公を減らし、平和と人権守る社会に変えよう」などと怒りの訴えがされました。

 「軍事費につながる消費税増税ノー」「最低保障年金制度確立を」などとする集会決議を採択し、「アベ政治を許さない」のプラカードを掲げスローガンコールしました。

 集会後、参加者らは市内をデモ行進して苫小牧税務署に赴き、集会決議を手渡し、車庫前で集団申告しました。

民主主義徹底されてこそ未来社会 治安維持国賠同盟 名雪さんが中国などの現状講演

民主主義徹底されてこそ未来社会

治安維持国賠同盟 名雪さんが中国などの現状講演


 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟苫小牧支部は13日、市内で「過去を見つめて未来を考える学習と視聴のつどい」を行いました。

 高校生(旭川工業高校放送局)が、戦時下に生活図画教育を実践していた道内の教師や学生らが治安維持法違反容疑で逮捕された事件について制作し、北海道映像コンテスト2015学生部門最優秀賞などに輝いたDVD「伝える、伝わるー生活図画事件の証言」を視聴。美術部員として逮捕・投獄された男性は、「自由が奪われるような時代を繰り返してはならない。若い世代が抵抗の力になってほしい」と話していました。

 元北海道歴史教育協議会会長の名雪清治さんが「科学的社会主義の立場から見た中国・ベトナム・キューバの現状」と題して講演しました。

 名雪さんは、社会主義・共産主義社会に近づく指標として、貧乏人をなくす、民主主義の徹底、生き方の違い認め合うなどをあげ、3つの国の現状を分析。「理想社会に近づくためには、個人の自由の拡充や民衆の自覚的成長が求められる」と話しました。

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員) 原発事故がなければ


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

原発事故がなければ

 東日本大震災津波と東京電力福島第1原発事故から5年が経ちました。犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、みなさんのご支援に心から感謝申し上げます。

 参院選の活動に取り組んでから初めて岩手県と宮城県の津波被災地を訪れることができました。「津波で助かった命だからこれ以上の犠牲を出さない」とみなさんが頑張っています。福島県では加えて原発事故と放射能、国と東京電力とたたかってきました。

 3月11日、南相馬市原町の原発ゼロ金曜行動に参加しました。南相馬市には原発事故で避難が続く小高、かつて避難地域に指定されていた原町、それ以外の鹿島があります。同じ市民が分断されました。3月11日だからこそ原発ゼロと声をあげたいという思い。目の前を通る車から次々に手が振られます。

 原発事故さえなければ失うことのなかった命があり、当たり前のくらしがあります。この5年間、一人ひとりが経験してきたこと、思いのどれもが原発ゼロの十分な理由になります。これは福島県だけの話ではないと思います。福島の事故をきっかけに原発ゼロの運動が大きく広がり、原発がなくても大丈夫だということを証明しました。

 大津地裁が高浜原発3、4号機の運転差し止めを決めましたが、国民の運動が政治を動かしています。原発ゼロを政治決断し、福島切り捨てをやめさせて復興を進めるためには、安倍政権を倒さなくてはなりません。命がかかった参議院選挙です。必ず勝たなければとあらためて決意しています。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年3月13日付

定例苫小牧市議会が開会  小野寺議員が代表質問 「まちの顔」に非核平和発信するモニュメントを

定例苫小牧市議会が開会  小野寺議員が代表質問

「まちの顔」に非核平和発信するモニュメントを


 定例苫小牧市議会の本会議で4日、日本共産党の小野寺幸恵議員は代表質問し、市長の政治姿勢をただしました。

 小野寺議員は、「憲法の恒久平和の実現に努めることを決意して制定されたのが非核平和都市条例であり、安保法制(戦争法)はこの理念と真逆であると思うが」として市長の見解を求めました。

 岩倉博文市長は、「安保法制は日本と世界の平和と安全を確かなものとするためのであり、安全な国を次世代のため、どう守っていくかが重要であり、引き続き国民的な議論を続けることが国民の生命と財産を守ることにつながるものと考えている」との認識を示しました。

 小野寺議員は、今年は憲法が公布されて70年の節目であり、来年は非核平和都市条例制定15年目にあたることから、藤沢市が市役所前に広島の「平和の灯」を使ったガス灯型モニュメントを設置している事例をあげ、「まちの顔である駅前などにモニュメントや石碑を建立し、同条例の周知と恒久平和の意義の普及に努めるべきではないか」と提案しました。

 岩倉市長は、「モニュメントは考えていないが、別の形で次の世代に継承することを我々の世代の責任として考えたい」と答えました。

◆子ども医療費助成の拡大を


 小野寺議員は、乳幼児等医療費助成の拡大について、「国も検討し始めており、国保のペナルティも見直しに入っています。子どもの命と健康を守り、子育ての経済的負担軽減という市民ニーズに応えるために、年齢拡大を『苫小牧版総合戦略』に位置づけるべきです」と求めました。

 木村淳健康子ども部長は、「子育て世帯の経済的負担の軽減は重要であると認識しているが、現在国が子どもの医療制度のあり方を検討されているので、動向を注視し、別途その事業展開を検討していきたい」と答弁。岩倉市長は、「総合戦略に位置づけていないからやらないと言うことではない。国がさまざまに検討していることなので、注視したいということだ」と答えました。

◆若者定着対策で地元進学に奨学金 小野寺議員提案 市が無利子貸付制度を検討


 小野寺議員は、人口減少対策を示した「総合戦略」で転出者を減らす方針を掲げていることで、「苫小牧駒澤大学に地元の若者が通うという条件で、無利子の奨学金貸付制度を導入し、市内での就職に限り返済の補助をするなど、学生に対する創意工夫を懲らした支援は、学生数の向上にもなり、人口減少対策にも寄与するのではないか」と提案しました。

 冨田聡子総合政策部長は、「貸付制度について、学生数の増加に効果があると考えている。他の自治体が地元大学に実施している制度を調査したい」と答え、岩倉市長は「地元の高校生が、もっと地元の大学へ行ってほしいと考えており、行きたいと思えるような観点からも検討する必要がある」とのべました。

 また、入学者定員を満たしていない同大学の現状に対する支援について、冨田部長は「大学の経営は、基本的に大学が独自にされるべき」との考えを示し、これまで通り、連絡会議等を通じて大学側の意向を伺いながら「側面支援をはかりたい」とのべるにとどまりました。

フクシマ踏まえぬ電力改革 脱原発の会が3・11集会 小坂教授が講演

フクシマ踏まえぬ電力改革

脱原発の会が3・11集会 小坂教授が講演


 福島原発事故から5年を前に6日、脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会(浦田操会長)は、市民会館で、「3・11フクシマを忘れない! 2016年苫小牧集会」を開きました。会員や市民ら120人が参加し、避難住民のたたかいや電力自由化の問題点などを学び、すべての原発の廃炉と再稼働阻止のために奮闘する決意を固め合いました。

 北海学園大学の小坂直人教授が、電力自由化と「電力システム改革」について記念講演しました。

 小坂教授は、福島原発事故後の「電力システムの改革」は、言葉では『福島の人々に寄り添い』再構築するとしているが、「具体的な提案は、原発をベースロード電源と位置づけた事故を踏まえないエネルギー基本計画になっており、原発に依存せず、再生可能エネルギーを重要な要素として組み込んだ『パラダイム転換』になっていない。改革は、電力自由化だけになっている」と批判しました。

 4月から一般家庭でも電力の購入先を選べるようになる自由化は、「これまでは使用量に応じて段階的に単価が高くなる方式だったのに、新事業者の料金プランの多くは、たくさん使用する家庭は電気料金が安くなる仕組みで、電力の使用の拡大につながり、これまでの省エネ、節電に逆行する」と指摘しました。

 小坂教授は、住民の生活と地域それ自体が持続可能であるためには、地元で発電された電気は地元で消費するという、再生可能エネルギーを基本に据えた「地産地消」システムの構築を、自治体を巻き込んで取り組むことを提案しました。

 集会では、原発事故から3年経ったいわき市民、避難住民のたたかいを描いたドキュメンタリーDVD「あやまれ、つぐなえ、なくせ原発・放射能汚染」を上映。避難した人たちは「こんな悲惨な事故は福島だけにしてほしい」「国や東電は、被害者の心に寄り添うことに欠けている」と怒りをこめて語っていました。

 開会に当たり浦田会長は、「福島では10万人もの人たちが今なお避難生活を送り、夢も希望も断たれているなかで、安倍政権は事故に何も学ばず、原発を再稼働させています。福島を切り捨てる施策を強め、戦争法を強行した暴走する政治を許すことはできません。安倍政権を追いつめ、原発ゼロになるまで運動を強めていきましょう」とあいさつしました。

◆被害者に寄りそう復興を


 参加した松橋ちはるさん(33)は「東日本大震災から5年目が経っても、福島原発事故は収束に向かっていません。国や東京電力は被害者のみなさんの心に寄り添う姿勢すらない状態です。震災に関連して亡くなられた方も増えてきており、この現実を目の当たりにして国や東電は謝罪すべきです。4月から実施される電力の自由化の問題も、福島事故をなかったことにして進めていることは、もってのほかです。人間がコントロールできない放射能汚染に直面した私たちも、原発事故から学ばなければならないことがたくさんあると、改めて考えた集会でした」と語りました。

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

千春だより

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)


 先月、北海道で初めての5野党共闘が実現しました(2月19日)。これで4月の衆院道5区の補欠選挙での「統一候補」勝利のために全力を注ぎ、戦争法廃止の第一歩としたいです。

 若者未来プロジェクトの仲間からも、「苫小牧からも野党共闘の声をあげ続けたい!」「市内に住む人たちにも知ってもらいたい!」と言う声がでました。

 来たる3月29日(火)に若プロとユニキタ(ユナイト&ファイト北海道)が中心となって、戦争法廃止を訴えるサウンドDEMOを開催します。リズムに乗って「野党は共闘!」「選挙へ行こう!」「アベ退陣」の若者の生の声を届けるためにがんばります。みなさんも、ぜひ参加して安倍政権に鉄槌をくだしましょう。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 5年の重みを受けとめて


畠山和也(日本共産党衆議院議員

5年の重みを受けとめて


 東日本大震災と福島第一原発事故から5年になります。11日は宮城県石巻市での追悼式へ。くらしと生業の復興へ、どれだけ力になれただろうかと自問の日々です。

 福島などから北海道へ避難されている方々と、お話をする機会がありました。今もなお正確な実態を調べない政府や、欺(あざむ)かれ続けてきた東京電力への強い不信感。避難者同士でも賠償などの差から生まれる様々な感情。安倍首相の「最後まで被災地に寄り添う」との言葉が白々しく思えます。

 誰を頼ったらいいかわからない苦労続きの5年のなかで、避難者・支援者で励ましあった話も聞きました。党派を問わず被災者の立場で行動している議員の話も出ましたし、私もさらなる努力を約束しました。

 驚いたのは、避難者みずからが自分の体験をふまえて「このまま安倍政権を続けてはならない」と、衆院道5区補選で池田まきさんの応援に駆けつけていることです。「自民党は一軒一軒、まめに歩いているんだから負けずに歩こう」と呼びかけている福島県の女性。「共産党が本気だから、私たちも本気でがんばらなきゃ」とは宮城県から避難されてきた女性。聞いていて胸が熱くなりました。

 命の危機と大切さを痛感したはずでした。今もなお、原発事故だって収束していない。それなのに消費税増税やTPP、社会保障改悪に原発再稼動など、被災地に寄り添うどころか突き放す安倍政権こそ、国民の手で突き放そうではありませんか。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年3月6日付

春をよぶ女性のつどい 池内衆院議員が参院選勝利訴える 平和憲法を安倍政権に汚されたくない

春をよぶ女性のつどい 池内衆院議員が参院選勝利訴える

平和憲法を安倍政権に汚されたくない


 26回目を迎えた「春をよぶ女性のつどい」(主催=同実行委・日本共産党苫小牧地区委員会)が2月28日、市民会館で開かれ、札幌から駆けつけた家族や男性を含めた350人超が参加しました。

 日本共産党の池内さおり衆院議員が「戦争はダメ! 平和をつくる」と題して講演し、岩渕友福島県委員会常任委員、森つねと道国政相談室長が決表明しました。

 自身が共産党を知るきっかけとなった小林多喜二の生き方にふれた池内さんは、「反戦を訴えただけで投獄されるような時代を繰りかえさないと誓い、できた平和憲法を安倍政権によって汚されたくありません」と強調。多喜二の命日の2月20日に報道された5野党合意について、「合意は戦争法廃止の市民の運動と共産党の国会論戦が結びついた成果です。新しい政府をつくるため、2000万署名で追いつめ、衆院道5区補選、参院選で画期的な勝利をかちとり、安倍政権に退場の審判を下しましょう」と訴えました。

 福島県出身の岩渕さんは、道内をまわり暮らしを良くしてほしいという共産党への期待の大きさを紹介。「原発事故から5年経ち、安倍政権は一人ひとりに寄り添うことなく福島を切り捨て、原発を再稼働しています。安全神話を繰り返えさせないためにも、共産党を大きくする参院選にしましょう」と訴えました。

 森さんは、「安倍政治は、医療、介護、年金など社会保障費を削り、大企業を優遇し、軍事費は増額する一方です。消費税で軽減税率を導入すると言うが増税に変わりはありません。安心して子どもたちが暮らせる社会にするために、共産党を躍進させてください」と呼びかけました。

 「女性のつどい」は、千葉理恵子さんと三浦秀美さんによるピアノ連弾でオープニング。加納千鶴子実行委員長は「軍国少女だった私は、いまや平和憲法のもとで民主主義バァバを自称しています。貧乏人の味方で、どんな嵐にもぶれない共産党を戦後70年間愛してきて良かったと思っています。戦争しない世界をつくるために、力をつくしましょう」とあいさつしました。

 日本共産党苫小牧市議団の小野寺幸恵代表は、「昔みたいな時代に戻そうとする安倍政権を許さないために、共産党の輪を大きく広げてください」と参院選勝利への支援を訴えました。

 参加者から、「共産党はすごい」「支持してきて良かった」「森さんの息子さんの話しに感激した」「池内さんと握手したかった」などの声が寄せられました。

暮らし守る共産党の躍進を 岩渕・森キャラバンが苫小牧に入る

暮らし守る共産党の躍進を

岩渕・森キャラバンが苫小牧に入る


 日本共産党の岩渕友さんと森つねとさんは2月27、28日の両日、キャラバンで苫小牧市、むかわ町、白老町に入り、街頭演説や集会で日本共産党の躍進を訴えました。

 むかわ町での集会を終えて27日夕方、市内2カ所で街宣。北栄町のスーパー前では、買い物客や支持者らを前に二人はマイクを握り、氷点下のなか熱くアピールしました。

 岩渕さんは、「安保法制(戦争法)廃止や国政選挙で5野党合意ができたのは国民のみなさんの運動と世論の力です。好き勝手な暴走を続ける安倍政権を退陣に追い込みましょう。消費税増税をストップさせ、国民の暮らしを守るために共産党を伸ばしてください」と訴えました。

 森さんは、「海外で自衛隊員が殺し殺される危険が迫っています。南スーダンではPKOが攻撃されており、派兵自衛隊が任務拡大で武力行使になるのは避けられません。子をもつ親として、命が粗末にされる戦争法を廃止し、立憲主義を回復させるために、共産党はがんばります」と支援を呼びかけました。

 27日のキャラバンには、日本共産党の松橋ちはるさんと渡辺満市議がキャラバンに同行し、冨岡隆・工藤良一の両市議は街頭演説に立ち会いました。

 28日は、白老町の集会の後、「女性のつどい」であいさつし、夕方には若者未来プロジェクトのメンバーらと懇談。二人から共産党との出合いなどが語られました。

TPPは低賃金労働を拡大 春闘共闘が地域総行動 広域農協とも懇談

TPPは低賃金労働を拡大

春闘共闘が地域総行動 広域農協とも懇談


 苫小牧春闘共闘委員会(横山傑代表幹事=苫小牧地区労連議長)は2月24日、地域総行動を展開しました。

 横山代表ら5人は、とまこまい広域農協(厚真町)とTPP問題で懇談を行いました。広域農協からは秋永徹組合長、松原正明理事参事ら6人が応対しました。

 横山代表は「TPPは『大筋合意』と宣伝されているが、6千ページもの文書が未発表のままであり、まだ決まったわけではない」とのべ、労働分野の規制緩和による低賃金労働者の拡大は、なんでも安ければ良いという風潮を生み出し、TPPの狙いがそこにあることを告発しました。

 秋永組合長は、「TPP交渉は『大筋合意』に至ったが、農林水産物は全体の8割が即時もしくは段階的関税撤廃の対象となる。政府が守ったという重要5品目についても3割が関税撤廃となるなど、かつてない農畜産物市場の開放がなされます」と指摘。「政府にTPP合意内容の全容と影響、国会決議との整合性についての説明責任を果たさせ、持続可能な北海道農業を確立するよう強く求めていく」とのべました。

 懇談は、米国や豪州では牛に与えている成長ホルモン剤の投与や遺伝子組み換え食品による発がん性の問題、投資家や投資企業が、各国で「自由な投資が邪魔された」と思ったら、各国政府を訴えることができるISDS条項にも及び、熱を帯びたものとなりました。

 懇談に先立つ苫小牧市役所前では、横山代表が宣伝カーのマイクを握りました。出勤してくる労働者を激励し、650枚の春闘ビラを総行動に参加した10人で手渡しました。有意義なたたかいの一日となりました。

外形標準課税の拡大 赤字企業も納税 賃下げの理由に?

外形標準課税の拡大

赤字企業も納税 賃下げの理由に?


 政府は、法人税減税の財源の一部として、赤字でも税を課す外形標準課税の適用拡大を打ち出しています。

 外形標準課税は、地方税である法人事業税の一部で、利益や資本金などの事業規模など外観(=外形)から判断できる基準で、企業への課税額を決める方式です。中小企業の経営に大きな影響を与えるため、対象は資本金1億円超の企業に限られています。

 「付加価値」(単年度損益、給与額、利子収入など)の額や「資本金」を基準に課税するため、会社のもうけ(税引前利益)で法人税を算出するのと違って、赤字でも課税されます。総務省によると、所得1億円以下では1社あたり平均300万円増になる一方、所得10億円超の大企業は平均6700万円の減税となります。

 政府は「外形標準課税を拡大して投資や賃上げに回す」と説明していますが、「付加価値」には単年度利益に加え、従業員の賃金総額も含まれるため、法人税減税と一体に外形標準課税が増税されると、賃金抑制になります。

 2月23日の衆院財務金融委員会で、日本共産党の宮本徹議員は「大企業の法人実効税率引き下げのために外形標準課税を拡大することは愚策だ。賃下げ、リストラの理由になりかねない」と批判しました。

森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) 国民の勝利へ! 「野党共闘」をさらに前に

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

国民の勝利へ! 「野党共闘」をさらに前に

 安保法制=戦争法廃止、安倍政権打倒のための5野党合意に心が震えています。「反ファシズム統一戦線」ともいえるもので、独裁政治から日本を救う希望の光が見えてきました。

 「野党合意」を受けてさっそく、札幌・日高・苫小牧でのキャラバンへ。岩渕友さん(福島県委員会常任委員)も一緒です。多くの有権者の皆さんと語り合いましたが、その反響は予想を超えるものでした。

 「安倍はだめだ」「日本共産党が一番だよ」——。街頭から訴えると、忙しい朝の時間帯にもかかわらず次々声がかかります。

 札幌駅前で訴えを終えると、演説を聞いていた70代の男性が声をかけてくれました。

 「今度は共産党に入れる。初めてだよ」。共産党は「大嫌いだった」という男性。しかし、この間の国会論戦と「野党合意」をめぐる対応で評価が一変します。

 「志位委員長はよく決断してくれた。安倍政権を倒さないといけない。共産党が一番まともだけど、1党では勝てない。だから、1人区で協力するというのは大きいよ」。男性は居酒屋で自分の思いを友人に語り、侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の末、その場にいた12人全員が共産党支持を決めたそうです。感動のあまり手を差し出すと、「日本共産党と握手するのも初めてだ」と笑いました。

 国民みんなで手をつなぎ、安倍政権を必ず倒したい。野党共闘を前へすすめ、国民連合政府をつくるために、日本共産党を伸ばしてください。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2016年2月28日付

戦争法強行から5カ月目の19日 廃止実行委が街頭宣伝 2千万署名で抵抗力示し アベ政治退陣を

戦争法強行から5カ月目の19日 廃止実行委が街頭宣伝

2千万署名で抵抗力示し アベ政治退陣を


 憲法に真っ向から背く安保法制(戦争法)の強行成立から5カ月となった19日、「戦争法廃止苫小牧実行委員会」は、柳町のショッピングモール付近で、安倍政権の退陣と安保法制廃止を訴える街頭宣伝を行いました。17㍍に及ぶ「大切な人を戦争に行かせない!」の横断幕や「アベ政治を許さない」のポスターを掲げ、国道を行き交う車に向かってスタンディングでアピールしました。

 4人がマイクを握りました。郵政産業労働者ユニオン道地方本部の飯田勝則委員長は、「アフリカなどでPKO活動している自衛隊は、これまで戦争したことがないのに、現地で交戦する危険性がでてきています。阻止するために2000万署名にご協力をお願いいます。一人ひとりの声が安倍内閣に抵抗の力となります」と訴えました。

 日本共産党の冨岡隆苫小牧市議は、「憲法違反の法律をこのままにして、若者たちを戦場に送ってはなりません。平和を守っていくことが私たちの使命です。命を粗末にする安倍内閣を退陣させましょう」と呼びかけました。

 買い物帰りの中学三年生が、「4月から札幌の高校へ行きます。政治に関心があります」と聞き入り、スタンディングをフェイスブックにアップ(紹介)していました。また、信号待ちの車から応援の手がふられました。

主権者教育 あり方を模索 教育の会が例会 18歳選挙権で学校現場は

主権者教育 あり方を模索

教育の会が例会 18歳選挙権で学校現場は


 苫小牧の子どもたちに豊かな教育の機会が保障されることを願う「子どもたちの幸せを願う教育の会」は20日、市民会館で例会を開きました。9回目で、「18歳選挙権は学校をどう変えるのか」と題して主権者教育のあり方を考えました。

 「18歳選挙権」実施にかかわり、昨年11月から全高校生に副教材として総務省と文科省が作成した「私たちが拓く日本の未来 有権者として求められる力を身に付けるために」が配布されています。

 教材では、「国民が主権者」ではなく「有権者」の意義を強調。有権者になることは、「特に政治について重要な役割をもつ選挙等に参加する権利を持つこと」とし、高校において「政治的教養を育み、その成果を生かして有権者として政治に参加してください」としています。

 参加者からは、「ある研究会で18歳選挙権の授業計画で『主権者教育』という言葉を使ったら、校長から文科省が使っていないので別の言い回しにするよう言われたと報告していた。主権者教育は当たり前なのだが、安倍首相は『国民が主権者』が嫌いなようなので逆らいたくなく、神経質になっている実態がある」との発言がありました。

 教師用の指導資料には、「政治的中立の確保等に関する留意点」の章があり、禁止・制限事項が列挙しており、「教師への威嚇となっている。守らない教師に罰則がちらつかされている」と報告されました。

 高校生は1969年通知で政治活動を行わないよう要請されていましたが、昨年10月に放課後や休日の校外での活動だけを認めました。校内の活動は原則禁止で、生徒会や部活動での政治活動は禁止のままです。「校外での活動を許可制にしたり、禁止された活動を行った場合の指導規定作成や校則のなかに規定する動きもある」と指摘しました。

 中学校の特別支援教育についての報告もされ、現在14校中9校に特別支援学級が設置され、今後全校に設置予定です。特別学級への理解が進んでいるが、免許保有者・現場経験者の不足、期限付き採用が多いとの課題や、進学で受け皿となる高校が少なく、普通校に入学しても続かないことが多いと報告されました。

 主催者を代表して吉崎三恵さんは、「教育現場が厳しくなってきて、実態を知り合おうと始めたこの会も2周年を迎えました。政治や教育は、弱い者を最も大事にしていかなければなりません。これからも、未来ある子どもたち、弱い者が踏みにじられないよう奮闘し切り拓いてきた現場を支援したい」とあいさつしました。

職場のお悩み お聞きします ローカルユニオンが日曜労働相談実施

職場のお悩み お聞きします

ローカルユニオンが日曜労働相談実施


 1人でも加入できる労働組合の苫小牧ローカルユニオン(篠原昌彦委員長=元苫小牧駒大教授)は21日、「日曜労働相談会」を苫小牧地区労連事務所で行いました。

 日曜日に相談会を開いたのは2回目。4人の相談員が待機、電話での相談が2件ありました。

 「病気で急に辞めることになったが、契約では1カ月前の通告となっており、契約期間を数日残しているので、損害賠償を求められるのではないか」という心配の相談。

 「期間雇用なのだが、会社の正社員から嫌がらせされている。契約更新させないためなのか、辞めさせようとしているのか分からないが、パワハラではないのか」との相談でした。

 相談員らは、話しを聞き、対処方法を丁寧にアドバイスしていました。

 ローカルユニオンは、地区労連とともに同事務所で相談員が常駐し、通常(月~金)は午後1時から午後6時まで労働相談を受け付けており、労働条件・賃金・解雇・リストラなど、「ささいなことでもいいから電話や訪問をしてほしい」と呼びかけています。

 また、3月3日(木)は午前10時から午後5時まで、全国いっせい労働相談日となっているので、「利用してほしい」と相談員らは呼びかけています。

 事務所は末広町1丁目13の13。電話33・3285

衆院道5区補選 野党共闘スタート 取りやめた橋本さん 「バトンを託す」

衆院道5区補選 野党共闘スタート

取りやめた橋本さん 「バトンを託す」


 安倍政権による戦争法強行後、初の国政選挙となる4月の衆院北海道5区補選で日本共産党北海道委員会は、民主党北海道と協議し、「戦争させない北海道をつくる市民の会」が推す池田真紀さんを統一予定候補としてたたかうことで合意、19日に調印式を行いました。立起を取りやめた共産党道5区国政対策委員長の橋本みかさんの発言を紹介します。

★     ★


 昨年8月から活動を続けてきました。皆さんの温かい支えがあったからこそ、今日まで続けることができました。ありがとうございました。

 戦争法案が出され、絶対に許せないとの思いで活動を始め、地元のみなさん、そして5区のみなさんと一緒に「アベ政治を許さない」の思い一つでがんばってきました。

 志位委員長の訴えを聞き、野党共闘し、補選に絶対勝ち、夏の参院選で自民、公明を少数に追い込まなければならないと、降りる決意をしました。

 私と一緒にたたかってきたみなさんのバトンを池田さんに託します。私は、池田さんとともに、勝利に向かってがんばりたいと思います。

映画案内 「放射線を浴びたX年後 2」 シネマ・トーラス 3月12日~18日上映

映画案内 「放射線を浴びたX年後 2」

シネマ・トーラス 3月12日~18日上映


 ローカルテレビ局・南海放送が8年の歳月をかけて取材した、闇に葬られたビキニ水爆実験の真相に迫ったドキュメンタリー映画「放射線を浴びたX年後」から3年。高知県室戸市ほか各地で継続取材を敢行。原発事故で安全や核をめぐって国のあり方が改めて問われているいま、かつて日本の繁栄を支えた海の男たちのメッセージに、地方TV局のディレクターが迫った渾身の第2弾です。

 福島原発事故も、ビキニ被爆も、市民を置き去りにしたのは同じで、放射能の影響を風化させてはなりません。苫小牧が北海道初公開。シネマ・トーラスで3月12日(土)から18日(金)までの1週間上映です。お見のがしなく。

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員) 国民のたたかいが政治を動かす


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

国民のたたかいが政治を動かす

 嬉しいニュースが飛び込んできました。野党5党が戦争法の廃止法案を共同で提出し、戦争法廃止、立憲主義を取り戻すことを共通の目標として、安倍政権を倒すこと、国政選挙でも協力することなどを確認しました。

 国民のみなさんのたたかいがまた政治を動かしました。街頭では「このまま野党共闘を進めてほしい」「がんばれ!」などの声がかかり、「息子が自衛隊にいる。この法律はやめさせて」など、戦争法廃止の思いが寄せられました。

 この発表に先立って衆議院道5区補選で統一候補が誕生しました。橋本みかさんの並々ならぬ決意にいつも励まされてきました。道民のみなさんの声をうけて5区のみなさんとの大奮闘が実を結んだのだと思います。補選でも参議院選挙でもともに頑張りたいと思います。

 この発表の直後に秋田市で行われたTPPシンポジウム。「安倍政権の暴走は許さない」と熱気にあふれる会になりました。紙智子参院議員もパネリストとして参加し、この間道内をはじめ全国を調査した結果や国会論戦の様子、オール北海道の取り組みを話されました。

 先日うかがったJA鶴岡で「国策として農業を守ってほしい。国家の『国』は穀物の『穀』。自分たちは『穀家公務員』という気持ちで農業をやっている」と言われました。こうした思いをふみにじり、あらゆる分野で国民の命とくらしを脅かすTPP批准は許しません。「たたかいはこれから」という言葉を改めて胸にきざんでいます。

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2016年2月21日付

思想と信教の自由守る2・11集会 篠原元教授が講演 歴史の分岐点に命を大切にする社会実現を

思想と信教の自由守る2・11集会 篠原元教授が講演

歴史の分岐点に命を大切にする社会実現を


 市内の労働組合や宗教者などが参加する「思想と信教の自由を守る苫小牧市民会議」(田代仁代表)は建国記念の日の11日、市民会館で、思想と信教の自由を守る市民集会を開きました。篠原昌彦・元苫小牧駒澤大学教授が「思想と信教の自由と反戦平和ー三浦綾子著『銃口』を中心に」と題して講演、市民ら約90人が参加しました。

 『銃口』は、戦時下で道内教師への思想と信教の自由が弾圧された北海道綴方教育連盟事件を題材にしたもので、三浦さんの「戦争は二度と起こしてはならない、起こさせてはならないということを若い人たちが考えてくれれば」(三浦綾子記念文学館)という願いがこめらています。

 篠原元教授は、『銃口』について、「昭和の時代に対する明確な歴史意識によって貫徹され、教育実践への国家の弾圧、侵略戦争の描写を通して、天皇制の問題、軍国主義への異議申し立てを表現している」と評価しました。

 そのうえで篠原元教授は、現在、秘密保護法や安保法制(戦争法)が強行成立されたなかで、戦争することを許すのか、人類が築き上げてきた基本的人権を守るかの歴史的分岐点にあると強調し、「一人ひとりの命を大切にし、子どもたちの未来を保障する社会を実現させるためにも、戦争をあおる安倍政権を倒す政府をつくらなければなりません。声をあげていきましょう」と訴えました。

 田代代表は、あいさつで「平和は、最初に思想と信教の自由から壊されていきます」とのべ、守るための活動を呼びかけました。

 会場から、「人間のありようにジーンと来た」「現在、学校教育への圧力が強められている」などの感想・意見がだされました。

季節労働者差別の対策改善求める 建設企業組合が総会 松橋さんもあいさつ

季節労働者差別の対策改善求める

建設企業組合が総会 松橋さんもあいさつ


 建設季節労働者の仕事とくらしを守るため公的就労事業などを実施してきている苫小牧建設厚生企業組合(石川孝雄理事長)は13日、市民会館で通常総会を開きました。

 季節労働者の多くは冬場に仕事を失うと、雇用保険法の改悪で被保険者の要件を満たしていても適用が除外され、90日分の失業手当が受けられず、40日分の給付で生活をしのがなければなりません。さらに、建設事業所での雇用、就労条件が厳しくなり、高齢者や女性の多くが排除され、収入の道が断たれています。

 総会では、国の季節労働者に対する差別対策の改善を求めて、「全道90日の会」とともに組合員の仕事とくらしを守る運動を強め、就労対策事業の推進をはかるため、自治体に対し継続発注と事業の拡大などを要請する事業方針を採択しました。

 来賓として日本共産党苫小牧地区委員会の松橋ちはる常任委員(道政相談室担当)が出席。結成36年を迎え、地元で働く仕事と季節労働者の冬の援護制度充実をめざして活動されてきたことに敬意を表し、「労働者の賃金は4年連続してマイナスで、アベノミクスは失敗しています。大企業優遇の政策ではなく、汗水流して経済を下支えしている現場で働く労働者を大切にする政策に変えなければ真の景気回復はあり得ません。ともに運動を広げるためにがんばります」とあいさつしました。

27日 28日に岩渕・森さんキャラバン苫小牧入り 女性のつどいにも参加

27日 28日に岩渕・森さんキャラバン苫小牧入り 女性のつどいにも参加



 今夏の参院選で、日本共産党の躍進と戦争法廃止の政府実現のために奮闘している岩渕友・福島県委員会常任委員と森つねと道国政相談室長のキャラバンが27日、28日に苫小牧地区に入ります。

 27日(土)は、むかわ町で集会、その後苫小牧に入り、午後4時にフードD北栄店前、午後5時に勤医協交差点で街頭宣伝します。

 28日(日)は、午前に白老町に入り、午後1時30分からの「女性のつどい」であいさつします。

 ◆27日(土)
   13:30 むかわ町 ムベツの館で集会
   16:00 フードD 北栄店前で街頭演説
   17:00 勤医協苫小牧病院入り口の交差点前で街頭演説

 ◆28日(日)
   10:00 白老町 スーパーくまがい前で街頭演説
   11:00 竹浦の大渕事務所で集会
   13:30 春をよぶ女性のつどい(苫小牧市民会館)であいさつ
         池内さおり・衆議院議員が記念講演

仕事とくらし守るたたかいに団結 建交労が定期大会 劣悪制度改め抜本策を

仕事とくらし守るたたかいに団結

建交労が定期大会 劣悪制度改め抜本策を


 建交労苫小牧建設支部(奥沢百合子委員長)は13日、市民会館で、第37回定期大会を開きました。季節労働者と失業者の仕事とくらしを守り、抜本的な対策などを求める大会スローガンを採択しました。

 季節労働者と失業者で組織されている建交労は、働きたくても働けない失業者、働いても雇用や就労の日数が少なく生活できない労働者、年金を受給しているがそれだけでは暮らせない労働者が結集して、自らの力で生きていこうとたたかっている労働組合です。

 奥沢委員長は、「働く者や私たち組合員の暮らしは厳しくなる一方です。季節労働者や失業者に対する国の制度は劣悪になるばかりです。弱い者同士が団結し、国民とともにたたかって、仕事とくらしを守って行きましょう」と呼びかけました。

 来賓の苫小牧地区労連の横山傑議長は、「日銀のマイナス金利が裏目に出て、経済が揺すぶられ、経営者にとって春闘どころでなくなっています。子どもたちに明るい未来を託せる社会をつくるために、私たちが団結し、連帯し、声をあげていきましょう」とあいさつしました。

 大会では、特例一時金を50日分に戻し(現在40日分)、冬期援護制度を復活することなどを求める季節労働者の失業給付改善、平和と憲法守るため戦争法廃止のための2000万署名促進、参議選での勝利などの運動方針を確認しました。

 新しい執行体制も了承され、奥沢委員長らが再選されました。

花井さんが知内町議選に挑戦 3月27日投票 史上初の共産党議席を

花井さんが知内町議選に挑戦

3月27日投票 史上初の共産党議席を


 2012年12月に行われた総選挙で道9区から立候補し大健闘した花井やすこさんが、知内町議選挙(定数10=3月22日告示、27日投票)に擁立されることになりました。

 知内町は花井さんの出身地で、これまで共産党の議席がなく、初めての議席挑戦になります。

 花井さんは、「共産党は民主主義を大事にする、人の命を大切にする政党ですと共産党の本当の姿を知ってもうことから活動始めています。高校を卒業して戻ってきて約50年ですが、何にも参加して地域のみなさんと知り合いになって、声がかけられています。以前から空白議席に悔しい思いをしていましたので、精一杯がんばります」と決意を語っています。

 後援会は、「全道から知人、友人、親戚などのあらゆる結びつきで、支援と紹介を広げください」と呼びかけています。

 連絡先は知内支部事務所 電話 01392-6-2080 です。

3月の催し情報

3月の催し情報



◆3月8日(火)国際女性デー苫小牧集会(同実行委)
 18時30分から労働福祉センター
 8日は、世界の女性たちが連帯して「くらし、権利、平和」のために立ち上がる日。「DVの実情と予防教室の実践について」と題し、NPO法人ウィメンズ結の鈴木弥生代表理事が講演します。


◆3月13日(日)過去を見つめ未来を考える学習と視聴のつどい(治安維持国賠同盟苫小牧支部)
 13時30分から日本共産党苫小牧地区委員会事務所
 「科学的社会主義の立場から見た中国、ベトナム、キューバの現状」を名雪清治さん(元北海道歴史教育協議会会長)がお話します。また、北海道映像コンテストで学生部門最優秀賞に輝いた旭川工業高校放送局制作のDVD「伝える伝わるー生活図画事件の証言」も上映します。


◆3月14日(月)重税反対全国統一行動苫小牧集会
 10時から苫小牧市民会館

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) TPP批准阻止へ


紙 智子(日本共産党参議院議員)

TPP批准阻止へ


 21回目となる「食と農のつどい」が2月11日、十勝・音更町で開かれました。町長をはじめ300人が参加しました。20年の歴史と共産党の地道な活動を感じます。

 TPPは今年2月4日に、12ヵ国の「署名式」が行われました。「TPPのたたかいはこれから」と題して、鈴木宣弘先生が講演。私からは安倍政権の暴走政治と国民の闘い、国会論戦など「国会報告」をおこないました。

 TPPの「大筋合意」発表後、安倍政権は、協定文書を公表する前からTPP大綱や影響試算なるものをだして、「農業への影響は小さい、国内対策をするから大丈夫」などと、大丈夫論をふりまき、総理は国民の理解が広がっているとも言いました。

 しかし、帯広市で9日、農水省が「農政新時代」キャラバンと題して説明会を開きましたが、地方紙は自治体や農業関係者からは「TPP発効までの道筋がはっきりしていないのに国はなぜ対策を急いでいるのか?」、農産物の生産額が約1300億円〜2100億円減少するという政府の試算に対し、「本当にこんな数字で済むのか」など疑問の声があがったと報じました。

 そんな中、タイムリーな「つどい」。参加者からは、「鈴木先生の笑いの壺満載、TPPの裏話を含めての講演に、勇気がわいた」「批准阻止の闘いに頑張る!」と決意があふれました。批准阻止!へ、国民の声に耳を傾けない安倍政治は許せない! 気合いを入れて頑張りましょう!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年2月14日付

TPP批准阻止で春闘共闘が集会 中原名誉教授が講演 農業ばかりか生活のすみずみまで影響大

TPP批准阻止で春闘共闘が集会 中原名誉教授が講演

農業ばかりか生活のすみずみまで影響大


 環太平洋連携協定(TPP)署名式が4日に開かれるのを前に3日、市民会館で、苫小牧春闘共闘会議(横山傑代表幹事=苫小牧地区労連議長)は、TPPで「大筋合意」された内容の学習と批准阻止の集会を開きました。労働者や市民ら約60人が参加し、とまこまい広域農協の関係者4人も駆けつけました。

 TPPを考える市民の会共同代表の中原准一酪農学園大学名誉教授が「TPP『大筋合意』とたたかいの展望」と題し記念講演。中原教授は、TPPでめざされているのは、関税の例外なき撤廃と、貿易、金融サービス、投資などの分野の徹底した規制緩和と指摘し、「農林水産物834品目の約半数で関税を撤廃、重要農産物は3割の品目で撤廃される。聖域が守られたかのように喧伝(けんでん)されているが、真っ赤なウソ。日本農業に王手をかけられたのも同然です」と批判しました。

 中原教授は「農産物だけでなく、保険や食の安全、働き方など生活のすみずみまで、グローバル資本に切り分けて市場を差し出しており、国民生活や地域経済への影響は大きい」と強調。日本の国会承認がなければ、TPP発効ができないため、「市民レベルでTPPの条項をチェックし、地方議会を通じて国を動かさなければなりません。農業に対策が打たれれば良いというものではなく、食品の安全、医療など各分野で草の根から批准阻止を声高にあげていく必要があります。たたかいを緩めてはなりません」と呼びかけました。

 とまこまい広域農協の松原正明理事参事は、「まさにグローバル資本対地域主権のたたかいです。賢い農民、市民になれるかが鍵で、地元の農水産物を食べてもらうことが守る一番の手だてです」と強調しました。

 横山代表幹事はあいさつで「TPPは農業だけでなく、生活を支える土台をつくり変えるものです。他人事ではありません」と訴えました。

アベ政治に勝手にさせない 「スケートまつり」 戦争法廃止で署名活動

アベ政治に勝手にさせない

「スケートまつり」 戦争法廃止で署名活動


 日本共産党苫小牧地区委員会女性部は6日、「スケートまつり」でにぎわう若草町中央公園の会場前で、戦争法(安保法制)廃止を求める署名活動を行いました。小野寺幸恵市議ら、1時間余りの活動で42筆寄せられました。

 女子高校生らは、「戦争に自衛隊を派遣するのは良くないです」「戦争はダメ!」などと言って署名。3歳と5歳の孫を連れた男性は、「アベ政治をやめさせないとダメだ。これ以上勝手なことをさせたくない」、高齢の女性は、「自衛隊員のみなさんがかわいそうだ。戦争するために入隊した人ばかりではないはず」と話していました。

 「いとこが自衛隊員。戦場に行ってもらいたくない」と署名をしようとした女子中学生は、父親に「安保法制は戦争法じゃない。必要だ」と言われ署名することを制せられる場面もありました。

 会場では、「しばれ焼き」や胆振各地のうまいものコーナー、雪像、雪の滑り台を楽しんでいました。自衛官募集の宣伝も行われていました。

 戦争法廃止!苫小牧実行委員会は同日、地域を戸別訪問し署名活動を行いました。6組に分かれ、1時間の活動で署名が49筆寄せられ、約100枚のビラを配布しました。「戦争法廃止って憲法を守ることですか」と言って署名した女性もいました。

年金額 物価上昇でも据え置き 保険料は引き上げ  暮らしを直撃

年金額 物価上昇でも据え置き

保険料は引き上げ  暮らしを直撃


 厚生労働省はこのほど、2016年度の公的年金支給額を15年度と同額に据え置くと発表しました。物価上昇にもかかわらず据え置くもので、年金だけで暮らす高齢者の家計を直撃するものです。

 年金給付の伸びを物価・賃金の伸びより約1%程度低く抑える「マクロ経済スライド」は発動しません。

 ただし、支給額の端数処理の方法を1円未満に変更したため、50円以下の増減が生じるとしています。

 毎月の支給額は、国民年金が15年度と同じ6万5008円(満額1人分)。厚生年金は夫婦2人の標準世帯で、端数処理により3円減の22万1504円となります。

 また、国民年金の月額保険料は670円引き上げ、1万6260円。17年度はさらに230円増えて月1万6490円になります。給付は目減りし、負担だけが増えることになります。

 年金は物価や賃金に連動して毎年度改定。15年度は、物価変動率が0・8%のプラスでしたが、名目手取り賃金変動率がマイナス0・2%でした。物価が上がっても賃金が下がった場合は据え置くルールになっているとして、物価上昇にもかかわらず引き上げを見送ります。

 ひとり親家庭への児童扶養手当や障害者などに対する給付は物価変動率に応じて改定するため、0・8%の引き上げになります。

 一方、15年度に初めて発動された年金のマクロ経済スライドは、支給額がプラス改定の場合に発動するルールのため、16年度は発動できなくなりました。今回、プラス改定になっていれば、0・7%削減する予定でした。

 厚労省は、この発動ルールを見直し、実施できなかった「抑制分」を翌年度以降に持ち越し、物価上昇時にまとめて実施する「物価スライド停止法案」を今国会に提出しようとしています。

電力の自由化とシステム改革とは何か 3月6日に「フクシマを忘れない」集会

電力の自由化とシステム改革とは何か

3月6日に「フクシマを忘れない」集会


 脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会(浦田操会長)は、「フクシマを忘れない3・11メモリアル集会」を3月6日に開きます。

 記念講演に小坂直人・北海学園大学教授(公益事業論)を招き、「電力自由化とシステム改革」と題し、今年4月から始まる電力の自由化と電力システム改革の関連、問題点などを話されます。

 また、原発事故から現在にいたる福島のリアルな映像と避難生活を送る人たちのたたかいを記録したDVD「いわき市民・避難住民のたたかい」を上映します。

 脱原発・自然エネ苫小牧の会では、市民のみなさんの参加を呼びかけています。

   ★    ★
▼3月6日(日)13時30分  苫小牧市民会館小ホール
▼資料代 300円
▼連絡先 津田さん  電話090・8428・0 713

21日に ローカルユニオンが日曜労働相談

21日に ローカルユニオンが日曜労働相談



 1人でも加入できる労働組合の苫小牧ローカルユニオンは、今月21日の日曜日に「労働相談会」を末広町1丁目の苫小牧地区労連事務所で開きます。

 労働条件・賃金・リストラ・解雇・パワハラや、働いているうえでの悩みなどの話しを聞き、対処法をアドバイスします。内容によっては会社と交渉したり、裁判になったら支援します。

 午前10時から午後5時まで。電話相談も可です。電話33・3285

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

千春だより

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)


 沖縄県知事の翁長雄志さんの著書『戦う民意』を読んでいます。翁長さんは、2014年の知事選で「米軍普天間飛行場の辺野古移設反対」を訴えて、前知事に10万票の大差で破り、知事になった人です。著書は、日本の地方自治のあり方や安全保障体制について問う内容です。

 翁長さんは、保守と革新を乗りこえ、自らのアイデンティティを「沖縄」にもち、国とたたかい続けています。辺野古新基地問題も、TPPも、社会保障の切り捨ても、原発再稼働も、すべて国が権力によって「民意」を無視して推し進めている事柄に他なりません。翁長さんは「まっとーばー」(真っ直ぐ)に民主主義を貫こうとしており、その志を学び引き継ぎたいです。

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員) 合流注意/逆走注意


畠山和也(日本共産党衆議院議員

合流注意/逆走注意


 本会議場で自民党席からのヤジがすさまじいのは日常的なのですが、先日は公明党議員が日本共産党の「学費値上げ」プラスターについて「事実と違う」などと予算委員会で取り上げました。おおさか維新は改憲を安倍首相に呼びかけ、北海道では新党大地が「共産党と共闘できない」と自民党候補を支援。

 二大政党制や第三極の流れは日本共産党を前進させないための「仕掛け」でした。しかし、それらが破たんして日本共産党の議席が増えたなか、昨年は戦争法案の廃案をと市民と野党の共同も広がりました。政府・与党が危機感を覚えたのか、今の国会の動きは「数を頼み」に突破しようとする動きに見えます。

 なりふり構わず多数を獲得しようとする安倍政権のねらいは、年頭から強調してきた憲法を変えることにほかならないでしょう。憲法を壊す安倍政権の勢力か、憲法にもとづく国民と野党の共同か——通常国会で、その姿がハッキリしてきました。

 高速道路に乗ったら見える「合流注意」の看板のごとく安倍政治への危ない合流ですが、加えて憲法破壊という「逆走注意」の看板も見えてきます。衆院道5区補選と参院選は、日本の岐路を問う重要な選挙となります。

 安倍首相の答弁には、ごまかしが見られます。この間の論戦で共産党は、その一端を暴いてきました。ぜひとも国会の議論を見てほしい。新しい政治をつくろうと、議員団はみな本気で立ち向かっています。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年2月7日付

共産党 知事に35重点項目を要望 森、松橋さんも参加 道民の命や暮らし守る予算 最優先に

共産党 知事に35重点項目を要望  森、松橋さんも参加

道民の命や暮らし守る予算 最優先に


 日本共産党北海道委員会(青山慶二委員長)と同党道議団(真下紀子団長)は1月27日、高橋はるみ知事に、2016年度予算編成と15年度補正予算に関し、子育て・教育・医療・介護・福祉充実など35の重点項目について要望しました。

 青山委員長真下、菊地葉子両道議、森つねと道国政相談室長、松橋ちはる苫小牧若者未来プロジェクトチーフらが参加しました。

 真下団長は全国的に地方の疲弊が問題になり、子育て支援や高齢者福祉の必要性が明らかになっていることを示し、「北海道でも道民の命と暮らしを最優先とする予算編成が求められています」と訴えました。

 森さんは、TPP(環太平洋連携協定)について、農業者の不安や怒りの声を紹介。「大筋合意は国会決議に照らしても認められません。知事としてTPP反対の声をあげてほしい」と訴えました。

 高橋知事は、「子どもの貧困対策や子育て支援、地域医療対策は、しっかりやっていかなければならないと思っています。TPPについては、JAや農業関係者とも議論を深めながら対応していきたい」とのべました。

◆子どもの医療費助成拡大を


 トップで発言した松橋さんは、子ども医療費無料化を入院、通院ともに中学卒業までの拡大を要望しました。20代の夫婦が苫小牧に引越してきて、医療費助成制度の対象年齢が違うため、障がいをかかえた子どもの通院や入院の医療費が高額になり、生活に負担がかかり困っていることを紹介。「北海道では非正規雇用が40%を占め、最低賃金も上がらず、子育て世代の生活も楽になっていません。子どもの健康を守るためには安心して病院にかかれ、治療できることが大事です。医療費助成拡大は道民の強い要望であり、道が主体となって土台づくりをしてほしい」と求めました。

 高橋知事は、「いま副知事の主導で、子育てや医療についてステージごとに対策をたてています。市町村にも理解していただきながら実施したい」とのべました。

カジノ誘致に反対 子どもの未来守れ 苫小牧市民の会 市に署名提出3625人分

カジノ誘致に反対 子どもの未来守れ

苫小牧市民の会 市に署名提出3625人分


 「カジノ(賭博場)誘致に反対する苫小牧市民の会」は1月28日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に積極的な苫小牧市に対し、誘致に反対する請願署名を提出しました。

 「市民の会」共同代表の篠原昌彦・元苫小牧駒澤大学教授、小形尚子事務局長、幹事の工藤美恵さんらが市役所を訪れ、3625人分の署名を応対した佐々木昭彦副市長に手渡しました。

 篠原共同代表は、カジノ解禁は青少年育成の悪影響、ギャンブル依存症の増加、治安悪化など社会的に大きな問題があり、誘致には賛成できないと請願趣旨をのべ、「人間環境都市宣言にのっとり、市民の命を守るためにはカジノは不要です」と要請しました。

 佐々木副市長は、「人口減少の中で、都市としての機能を維持するうえでの事業計画を考え、その一つが国際的な観光施設としてのIRへのチャレンジだ。カジノを誘致しようとしているわけではない。反対の声があることをしっかり受けとめ、不安解消のために努力したい」などと答えました。

 小形事務局長は、「『あたたかい心でまちをつつみましょう』などとする苫小牧市民憲章に恥じないまちづくりをめざすべきで、それは大人の責任です」と強調し、工藤さんは、「カジノを刑法で禁じてきた歴史の重みを感じてほしい。カジノの儲けではなく、地場産業を生かした経済発展によるきれいなお金で、子どもたちの未来を守ってほしい」と訴えました。

 カジノ=賭博の解禁を柱とする議員立法が今国会で成立しない見通しのため、苫小牧市は、新年度のIR関連予算の計上を見送る方針です。

 「市民の会」は昨年12月に結成1年を迎え、総会を開催。会員の拡大、学習会、さらなる署名活動などの方針を確認し、誘致反対の運動を強める決意を固め合いました。

戦争法廃止 結集すれば道開ける ママ・学者・青年が宣伝「野党共闘こそ」

戦争法廃止 結集すれば道開ける

ママ・学者・青年が宣伝「野党共闘こそ」


 戦争法(安保法制)廃止の野党共闘を求める「ママの会@北海道」、「北海道の大学・高専関係者有志アピールの会」、青年や学生で組織する「ユニキタ」の3団体は1月30日夕、札幌市のススキノ交差点で街頭宣伝を行いました。

 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の呼びかけ人の山口二郎法政大教授、SEALDs(シールズ)の諏訪原健さんらもゲスト参加。約500人の市民らがつめかけました。

 山口教授は、「憲法と民主主義の最大の危機に対して、野党は結集しなければなりません。それぞれの利害やいきさつは、ちっぽけな問題です。結集すれば道は開けます」と訴えました。諏訪原さんは、「安倍政権は、立憲主義を、民主主義をばかにしています。安倍政権を倒すには、バラバラに挑んで勝てるはずがありません。市民の力を最大限に発揮するためにも、野党の共闘が大事です」と呼びかけました。

 苫小牧から駆けつけた若者未来プロジェクトの森本健太さんは、「ススキノの繁華街で足をとめて、廃止と野党共闘の訴えに耳を傾ける人が大勢いました。私と同い歳の若者や子ども連れのママさんが声をあげ、感動しました。私も2000万署名を苫小牧で呼びかけ、政治の流れを変えたいです」と語りました。

◆3団体 道共産党を訪問 共闘へ協力を要請


 3団体は同日、諏訪原さんとともに日本共産党道委員会を訪れ、戦争法廃止のための共闘実現へ、協力を要請しました。

 応対した青山慶二道委員長は、「衆院5区補選を目の前に抱えている北海道のたたかいは、戦争法廃止、野党共闘の流れをつくるうえで非常に大きな意味をもちます。そこに直接携わる野党として、何としても成功させたい」と応じ、共闘実現にむけて共産党の基本的考えをのべました。

うたごえで平和紡ぎ 広がれ 3月に「わたぼうし」が35周年記念演奏会

うたごえで平和紡ぎ 広がれ

3月に「わたぼうし」が35周年記念演奏会


 苫小牧うたごえサークル「わたぼうし」(中村千恵子会長)が創立35周年を迎え、来月26日に記念演奏会を開きます。「うたごえは平和の力」として歌声を響かせます。

 「わたぼうし」は、1981年3月に結成。職場や学園で、合唱を中心として平和や民主主義を守ろうという社会運動「うたごえ運動」に呼応したものです。綿毛のように「うたごえ」が広がり、反戦平和の願いがあちこちに芽吹くようにとサークル名に込めました。現在会員は34人です。

 演奏会では、うたごえ運動が生んだ懐かしい名曲を会場のみなさんと一緒に合唱。苫小牧合唱団がゲスト出演し「広島 愛の川」などを披露します。わたぼうしはこれまで歌ってきた「アムール河の波」「いのち」などを歌いあげます。

 会員らは「さらに合唱の力量アップをはかりたい」と意気込んで練習に励んでおり、市民のみなさんの参加を呼びかけています。

   ★    ★
▼日 時 3月26日(土)午後2時開演
▼会 場 苫小牧市文化会館
▼会 費 500円
▼連絡先 中村さん(電話74・9413)

森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) 「道民の足」を担う自覚はあるか

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

「道民の足」を担う自覚はあるか

 JR北海道の事故が後を絶ちません。昨年12月27日の早朝、旭川市に隣接する鷹栖町のJR函館線・嵐山トンネル内で火災が発生。鎮火まで約7時間を要しました。この問題で先月、畠山和也衆院議員、真下紀子道議とともに現地調査に入りました。

 氷点下20度近くまで冷え込んだこの日、トンネル脇を流れる石狩川には川霧が発生していました。事故当時も寒空のもと、代行バスを待つ利用客の長蛇の列ができたといいます。

 現場に近づくと、トンネル入口の上部に黒いススの跡がくっきりと残り、事故の大きさを物語っていました。もし火災が日中の営業時間に発生していたら…と考えると、ぞっとします。

 JR北海道の担当者によると、事故原因は調査中としながらも、電車に電力を供給する架線とつららが接触し、トンネル内壁に貼られているポリエチレン製断熱防水板に漏電した可能性に言及しました。

 新幹線のトンネルには建設時に防水工事が施されていますが、旧来のトンネルでは安価で燃えやすい断熱防水板を後付けしているのが現状です。一方、全道176の同社のトンネルで、火災を想定した訓練が進んでいないことも明らかになりました。

 JRの担当者は説明のなかで、事業範囲の「『選択と集中』が必要」だと述べました。「選択」というのなら、道民の足と安全を選んでほしい。新幹線の延伸を優先し、地方路線を切り捨てるなら本末転倒です。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2016年1月31日付

赤旗新年交礼会 畠山衆議が講演、若者らの演舞に沸く 参院選躍進で安倍政権に審判下そう

赤旗新年交礼会 畠山衆議が講演、若者らの演舞に沸く

参院選躍進で安倍政権に審判下そう


 日本共産党苫小牧地区委員会(西敏彦委員長)と同後援会(宮崎有広会長)は23日、苫小牧市民会館で「2016年 しんぶん赤旗新年交礼会」を開催しました。後援会員や支持者など120人が会場を埋めつくし、今夏の参院選挙勝利へ向けて熱く楽しい決起の場となりました。

 日本共産党の畠山和也衆院議員は、国会情勢とTPP問題での安倍首相への質問をリアルに報告。「安保関連法制(戦争法)の強行で憲法が壊され、民主主義・立憲主義を回復させるために戦争法廃止の国民連合政府を提案しました。野党が足並みを揃えるとともに、共産党が伸びないと大きな力になりません。そのためにも、岩渕友さん(党福島県委員会常任委員)と森つねとさん(党道国政相談室長)を国会に送り、市民の声が生きる政治に変えるため、安倍政権に審判を下しましょう」と支援を呼びかけました。

 西委員長は、「参院選挙を安倍独裁政治に代わる政権を本格的につくる道筋にしよう」と訴え、苫小牧市の佐藤裕副市長が来賓あいさつしました。また、岩渕さんと森さんが「地方を大事にする政治に変えよう」と力を込め語るビデオメッセージも映し出されました。

 舞台では、オリジナル曲の「カジノいらない音頭」の大合唱や女性後援会の政治風刺の踊り、「サルくん」のぬいぐるみも登場した若者たちの踊りや歌のパフォーマンスで盛り上がりました。畠山さんも若者たちに混じって参加。最後に「がんばろう」を参加者全員で歌い、躍進のためにこぶしを突き上げました。

 初めて参加した若者は、「共産党の催しだから、かたく敷居が高いイメージをもっていました。こんなに楽しいとは思いませんでした」と感想を寄せました。

政治を身近に感じてもらいたい 若プロが高校前で「18歳選挙権」アンケート

政治を身近に感じてもらいたい

若プロが高校前で「18歳選挙権」アンケート


 日本共産党とまこまい若者未来プロジェクト(若プロ=松橋ちはるチーフ)は22日、白老町で、シールアンケートを実施しました。松橋さんら若プロメンバーに、日本共産党の小野寺幸恵苫小牧市議や森てつや白老町議も参加しました。

 若プロは「選挙や政治を身近に感じてもらおう」と、昨年9月から苫小牧市内や近郊の高校前、学生が集まるフリースペースなどでシールアンケートを月に1、2回行ってきています。

 今回は白老町内の高校前で実施。18歳選挙権が今年夏の参議院選挙から導入されることから、「18歳になったら、あなたは選挙に行きますか」と問いかけました。「サルくん」の着ぐるみに高校生の注目を集め、85人が回答を寄せ、「行きます」が45人、「行かない」が25人、「わからない」が15人でした。

 話しかけると、「もちろん行きます」「いまテレビに出ている政治家は私たちのことを真剣に考えてくれていないから、変えるために必ず選挙に行きます」との返答。一方で、「受験や部活に精一杯で、難しい政治についてまだ良くわからない。18歳ではまだ早いと思う」「自分には関係ないから、行きません」という話も聞きました。

 参加した松橋さんは、「真剣に考えて一票を投じたいと思っている高校生が多いと実感しました。一方で、自分の日常生活と政治が遠くかけ離れていると感じている人もおり、現在の20歳以上の若者世代の投票率低下にもつながる理由だと思います。国会で決められることが、日常生活や雇用、学費など身近なことにも影響があることをもっと知ってもらえるように、今後も活動に力をいれたい」と話しました。

社会保障切り捨て政権を退陣に 生健会が新年会 松橋さんらも参加

社会保障切り捨て政権を退陣に

生健会が新年会 松橋さんらも参加


 苫小牧生活と健康を守る会(室井光雄会長)は23日、矢代町の市生活館で新年会を開き、会員ら約40人がつどいました。日本共産党の渡辺満、工藤良一の両市議と、同党苫小牧地区委員会の松橋ちはる常任委員が参加しました。

 室井会長は、国が生活保護を引き下げしているなかで、相談が増え、ホームレスの人たちの支援も加わってきている現状を語り、「安保関連法が通り、財源を確保するため社会保障費の削減がさらに進むのは確実です。最低限度の生活をも切り捨てる安倍政権と、本気になって、たたかわなければならない年になります」とあいさつしました。

 松橋さんは、「戦後70年続く平和を壊さず、若い世代を戦争に行かせないためにも戦争法を廃止させたい。そのためにも住民の生活や要望と結びつき、生の声を届けるかけ橋として活動する共産党が参院選挙で躍進しなければなりません。応援よろしくお願いします」と訴えました。

 渡辺議員は、集中暖房の公営住宅で暮らす生活保護を受給する単身者が、冬季加算が削減されたため暖房費が賄えなくなった問題で、差額が補てんされることになった経緯を話し、「生健会とともに地方政治が、道や国を動かすような運動につながりました。この措置は今年度限りなので、減額は間違いの声を出し続けよう」と呼びかけました。
 苫小牧地区労連の山田泰司執行委員や工藤議員もあいさつしました。

 懇親の部では、顧問の畠山忠弘・元市議の音頭で乾杯。カラオケやビンゴゲームなどを楽しみました。

冬季加算を元に戻してほしい 生活保護利用者が意見陳述 「死活問題だ」

冬季加算を元に戻してほしい

生活保護利用者が意見陳述 「死活問題だ」


 生活保護の冬季加算がこの冬大幅に引き下げられたことを不服として、審査請求した道内受給者による口頭意見陳述が21日、札幌市で行われ、支援者を含め84人が参加しました。

 札幌、苫小牧、小樽、富良野で生活保護を受けている12人が道の担当職員に対して陳述。病気や障害などをかかえての苦しい生活実態を語り、「安心して冬を越せるよう、冬季加算を元に戻してほしい」と訴えました。

 障害年金と厚生年金を受け、足りない分を保護費で補っている札幌市の男性(67)は、冬季加算の削減で約2万8千円と減額となります。「これからの生活が心配でなりません。私には、人間らしい生活をすることが許されないのですか」と問いかけました。

 古い民間アパートで一人暮らしをしている苫小牧市の男性(60)は、「冬季手当で暖房費の大部分を賄っており、減額は死活問題。長い冬を乗り切るための防寒着、靴、手袋など用意できず、灯油代のやりくりで精一杯です。3度にわたる保護費の引き下げでガマンを強い、病気や障がい、高齢で働けない人たちの生活を苦しめてどうするのですか」と怒りをぶつけました。

 陳述後、道生連の三浦誠一会長は、「制度の改善へ向けて、力を合わせてがんばりましょう」と呼びかけました。

18歳選挙は学校をどう変えるのか 2月20日に「教育の会」例会

18歳選挙は学校をどう変えるのか

2月20日に「教育の会」例会


 苫小牧の子どもたちに豊かな教育の機会が保障されることを願う教職員や元教員、保護者などで活動する「子どもたちの幸せを願う教育の会」は来月20日に、18歳選挙権は学校をどう変えるのかを考えます。9回目の例会です。

 今夏の参院選から18歳選挙権が導入されるにともない、現在高校では文科省が副読本を配布しています。高校生にどんな「主権者教育」が行われていくのか、現場からの報告を受け考えます。

 また、苫小牧の特別支援教育の現状を、中学校の現場から報告されます。

   ★    ★
◆2月20日(土)10時から 苫小牧市民会館101号室
◆会場費 200円
◆問い合わせ 吉崎さん(電話55・0559)

かけある記 岩渕友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)


岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

たたかいの輪を広げ、民意を示す

 沖縄宜野湾市長選挙は残念な結果となりました。政府は「辺野古への移設への『民意』を得た」と言っているようですが、県知事選でも昨年の総選挙でも移設反対の民意が示されているのに、それをふみにじっているのはいったい誰なのか。「勝つ方法はあきらめないこと」辺野古のテントに掲げられていた看板を思い出しました。辺野古移設によらない一刻も早い普天間基地の閉鎖、返還を実現させるために引き続き連帯していきたいと思います。

 あきらめずにたたかい続ける。各地の新春の「つどい」はその決意にあふれています。仲間の輪もどんどん広がっています。江別市の「つどい」で出会った女性は友人に誘われて初めて足を運んでくれ、「これまで選挙なんてほとんど行ったことがなかったけれど、もう共産党しかない」と声をかけてくれました。

 各地の「つどい」に市長や社民党の元県議、民主党の地域の支部長なども初参加。「戦争法廃止で野党統一を」とのあいさつもあり、この間のたたかいでつくられてきた変化を感じます。

 秋田県大館市の商工会議所の会頭は「案内をもらい、日曜日はあいているので『出席する』といったら、まわりが『本当に出るんですか』という。父は自民党の、祖父は保守の政治家ですが、私には共産党にたいする違和感は全くありません」とあいさつして会場を沸かせました。

 みなさんと一緒にあらゆる方向にたたかいの輪を大きく広げて、「民意」を示す参議院選挙にしようではありませんか。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

2016年1月24日付

米軍戦闘機の訓練移転で現地説明会 共産党市議団が4質問提出 欺かれる「沖縄の負担軽減」 3項目回答されず

米軍戦闘機の訓練移転で現地説明会 共産党市議団が4質問提出

欺かれる「沖縄の負担軽減」 3項目回答されず


 航空自衛隊千歳基地での在日米軍再編にともなう訓練移転(日米共同訓練12日〜22日)が始まった12日、同基地内で、千歳、苫小牧などの市議や自治体関係者を対象とした米軍によるブリーフィングと北海道防衛局による説明会が行われました。日本共産党苫小牧市議団から小野寺幸恵、冨岡隆、工藤良一の各議員が参加しました。

 米軍のブリーフィングで冨岡議員は、「沖縄の負担軽減が目的で訓練移転が行われているのに、今回は岩国からの訓練だ。なぜ、岩国からの移転が沖縄の負担軽減になるのか」とただしました。

 米軍の指揮を執るマイケル・シャンド中佐は、「本来、沖縄の嘉手納基地で行われる訓練を千歳で行うので、負担軽減になっている」と説明しました。

 冨岡議員はさらに、「沖縄に他の部隊が訓練に来ているのではないか」と詰め寄ると、シャンド中佐は「沖縄では他の訓練をしているとは、聞いていない」と答えました。

 引き続く北海道防衛局の説明会で小野寺議員は、「米軍に対し、事前に4項目の質問を文章で行っている。先ほど、冨岡議員が1項目の質問を行ったので、あと3項目の回答が残っている。その回答はどのように取り扱ってくれるのか」と問いただしました。

 市議団が提出した質問は、㈰なぜ岩国からの訓練移転が沖縄の負担軽減になるのか ㈪基地内の宿泊が前提であるが、外泊の予定はあるか ㈫苫小牧市街地上空は飛行しないというルールになっているが、今回の訓練では飛行の可能性はあるのか ㈬過去の戦闘機事故について、報告がない事故もあるが、なぜ報告がないのかーです。

 防衛局の担当者の回答は「米軍に伝えます」でした。

 小野寺議員は重ねて「質問は1月6日付けで文章で出しており、今日この場で回答がもらえると思っていた。残り3項目の回答は、何らかの形でしていただきたい」と求めると、防衛局の担当者は「わかりました。回答がもらえるように米軍に伝えます」とのべるにとどまりました。

■市が米軍機騒音で要請

 苫小牧市は15日、同日の訓練移転で米軍戦闘機の騒音が95デシベルを超えたため、北海道防衛局を通じて、米軍の騒音への「配慮の徹底」を口頭で要請しました。

知事は国に声をあげよ 共産党道議団などが米軍訓練中止を要請

知事は国に声をあげよ

共産党道議団などが米軍訓練中止を要請


 日本共産党北海道委員会と同党北海道議員団は13日、高橋はるみ知事に対し、千歳基地での訓練移転や矢臼別での中止を求め要請しました。

 千歳基地での在日米軍再編にともなう訓練移転は12日から22日まで実施。26日から道東の矢臼別演習場で沖縄の米海兵連隊と帯広などの陸上自衛隊による共同訓練が計画されています。

 真下紀子道議らは、両共同訓練の中止と道内基地、演習場の米軍使用の常態化を認めないことなどを求めました。

 応対した道の志田篤俊危機管理対策局長は「訓練の具体的内容は明らかでない。現地の千歳、苫小牧の判断を受けて、受け入れはやむを得ないとした」とのべました。

 真下議員は、北東アジアで緊迫した情勢となっていることを指摘。「緊張緩和へ、軍事ではなく平和への砦として日本がアピールすることが大事です。なし崩し的に訓練させるのは認められません」と訴えました。

 共産党道委の春木智江副委員長は、「北海道の陸、海、空で米軍訓練が行われ、平和が脅かされる懸念はぬぐえません。知事は国に対し声をあげるべきです」と語りました。

戦争法は廃止 実行委が「19日行動」

戦争法は廃止 実行委が「19日行動」



 戦争法(安保法制)が強行成立されて4カ月経った19日、戦争法廃止苫小牧実行委員会は、柳町のショッピングモール付近で、安倍政権の退陣と安保法制廃止を訴える「19日行動」をしました。日本共産党の小野寺幸恵、冨岡隆の両議員もかけつけ17人が参加。「大切な人を戦争に行かせない」の横断幕を掲げ、行き交う車などに向けて声をあげました。小野寺議員は「子どもの未来に平和を残そう」と訴えました。

2千万署名で立憲主義取り戻そう 美光九条の会が総会 憲法を日常化

2千万署名で立憲主義取り戻そう

美光九条の会が総会 憲法を日常化


 昨年11月に設立10周年を迎えた、市内の美園町・三光町や近隣の住民らでつくる「美光九条の会」(吉田昌雄会長)は17日、美光町内会総合福祉会館で総会を行いました。

 吉田会長は、昨年末に日本航空客室乗務員の全員正社員化が20年来のたたかいで実ったことに触れ、「憲法を活かし、日常化することの難しさを実感しました。権利を守ること、日常的に憲法をどう守っていくかについて、声を出し続けて、今年の運動をすすめて行きましょう」とあいさつしました。

 総会では、結成10年目の歩みとこれからの活動計画・役員体制について採択。「戦争法の廃止を求める統一署名」を1000筆以上めざし、月1回の宣伝署名活動だけでなく、日常的な取り組みを強めることを確認しました。

 新基地建設反対運動を記録したDVD「沖縄 辺野古のたたかい」を鑑賞し、引き続く新年会では、参加者が持ち寄った一品などで飲食しながら懇談、意見交換をしました。

 総会前には、三光町の大型店前で恒例の街頭宣伝・署名行動を実施。吉田会長らは、「昨年、強行成立された安保法制は海外で武力行使を可能にするもので、まぎれもない戦争する法律です。自衛隊は人を殺し殺されることになり、日本自身が紛争の当事者になってしまいます。人間の尊厳を守り、立憲主義を取り戻すためにも戦争法を廃止しましょう」と2000万署名を訴えました。

働いている人の相談に応じます ローカルユニオンが労働相談会 「賃金・労働条件」

働いている人の相談に応じます

ローカルユニオンが労働相談会 「賃金・労働条件」


 1人でも加入できる労働組合の苫小牧ローカルユニオン(篠原昌彦委員長=苫小牧駒澤大学名誉教授)は日曜日の17日、「労働相談会」を苫小牧地区労連事務所で開きました。話しを聞き、対処方法をアドバイスし、また内容によっては勤務先と団体交渉したり、裁判になった場合にはたたかいを支援します。

 同ローカルユニオンは、平日はいつでも(月〜金、13時〜18時)、働いている一般の人の相談に応じています。昨年度は、「残業手当で質問したら、30日分の給料やるからもう来なくていいと言われた」「7人でしてきた作業を4人にすると提案され、できないと返答したら辞表を出せと言われた」「残業代は出ず、業務で自分の車を使用したガソリン代も出ない」など解雇と賃金未払いの相談を中心に、会社倒産、採用差別、人権侵害、生活相談など多岐にわたり、地域は市内ばかりでなく、静内、えりも、豊浦などからも寄せられています。

 また、老健施設での副施設長の不当解雇事件や自動車部品会社で派遣従業員の労災での損害賠償請求事件では、裁判をたたかい、和解を勝ちとっています。

 日曜日に相談会をもつのは今回が初めてで、5人の相談員が待機しました。当日は電話での相談が1件でしたが、来月21日(日)も実施する予定です。相談員らは、「若者や非正規のみなさんなど、働いている上での悩みや会社で不当な扱いを受けていると感じたら、どんな小さな事でもいいですから相談してほしい」と利用を呼びかけています。相談は無料です。

  ★    ★
▼2月21日(日)午前10時から午後5時まで
▼苫小牧地区労連事務所(末広町1丁目)
▼問い合わせ 電話33・3285

国会かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 戦争法廃止へ力を合わせ


紙 智子(日本共産党参議院議員)

戦争法廃止へ力を合わせ


 新しい1年の幕が開きました。今年は参議院選挙の年です。元旦は、森つねと道国政相談室長、畠山和也衆議院議員とともに、白石、厚別神社前で新年のあいさつと抱負を語りスタートしました。戦争法廃止へ! 国民連合政府の実現を目指し、北海道選挙区での議席の獲得、比例代表で850万票、8議席以上をめざして頑張ります。

 昨年の「戦争法」の強行採決への怒りは、閉会中も収まりません。野党が臨時国会の開催を要求しても背を向ける安倍政権。4日からの通常国会の冒頭には、待ってましたとばかりに、4000人近い市民の皆さんが国会を包囲しました。「戦争法廃止!」「安倍政権打倒!」「野党は共闘!」とコールが上がりました。「民主主義とは何だ、主権者はわれわれ国民だ、主権者の声を聞かない政権は変えよう!」とコールがかかると、「そうだ!かえよう!」と止まることがありません。新年から自公政権をうちまかそうという市民との連帯が始まりました。

 各地でもたたかいが始まっています。参加できない新年の行事が続き残念ですが、函館の新春の集い、岩手県奥州市のつどいは熱気があふれています。北海道の農業漁業を考える学習会では、貴重な意見交換ができて、TPPからの撤退を誓いあいました。

 国会では早速、衆議院の予算委員会で、畠山和也衆院議員が初めてのテレビ質問をしました。堂々とした論戦ぶりにも感心しました。日本共産党の論戦の重要性を痛感しました。

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

2016年1月17日付

市議会総合開発特委 冨岡議員が訓練移転撤回求める 沖縄の負担軽減実感されず 機能むしろ拡大

市議会総合開発特委 冨岡議員が訓練移転撤回求める

沖縄の負担軽減実感されず 機能むしろ拡大


 苫小牧市議会の総合開発特別委員会が6日、開かれ、12日から実施される米軍再編にともなう米軍機訓練移転について質疑がされました。日本共産党の冨岡隆委員は、あらためて訓練移転容認を撤回するよう求めました。

 在日米軍再編にともなう日米共同訓練は、航空自衛隊千歳基地を拠点に12日から22日まで実施。訓練規模は、中規模の「タイプ2」で、米軍は岩国基地のFA18戦闘攻撃機5機と約70人程度、空自側は千歳基地と三沢基地のF15戦闘機4機とE2C早期警戒機1機が参加する計画です。千歳基地を使った訓練移転は、沖縄の負担軽減を目的に2008年2月に初めて行われ、今回は通算7回目で、13年7月以来2年半ぶりです。

 冨岡委員は、苫小牧市がした要請項目で、米軍人の外泊について情報提供だけを求めていることに対して、「米兵による事件、事故を考え、市民の安全安心を守るため、これまで外泊を控え、基地内での対応を求めてきたはず。これでは後退した要請ではないのか」とただしました。岩倉博文市長は、「兵隊は基地内でということをこれまで確認している。日米関係の信頼の問題であり、委員とは見解の違いがある」とのべました。

 冨岡委員はまた、千歳基地で、訓練に使われる戦闘機で事故を起こした機種について、日本の場合は事故原因などの公表はすべてされているが、米軍が関わっている事故については皆無に近いことを示し、「訓練にあたり事故原因の公表が前提。事故が起きないよう原因を公表して、不安を払しょくするためにも、執拗に公表を求めるべきだ」と求めました。岩倉市長は、「米軍の規定に基づいて公表されているので、文化の違いもありそれ以上のことはできない。チェックし安全確認してきっちりやっていると理解しているので、米軍を信頼してほしい」と答えました。

 冨岡委員は、「訓練移転は沖縄の負担軽減といいながら、岩国や三沢など他基地からの訓練機が来ている。先月沖縄を視察したが、オスプレイの訓練で騒音がひどく、基地機能が拡大され負担軽減になっていない。訓練移転を撤回すべきだ」と詰め寄りました。岩倉市長は、「周辺の安全保障環境により負担軽減を実感できていないのは残念に思う。沖縄の歴史やご苦労されたことを考えると、訓練移転を受け入れたことは間違っていないと思っている」とのべました。

 委員会を傍聴した日本共産党苫小牧市議団の小野寺幸恵代表は、「日米の信頼関係を重視する市長の発言が目立ちました。自衛隊が海外で戦争できるようになったなかで、危機感を感じます」と話しました。

米軍訓練移転 中止を 反対実行委が市に要請 非核平和都市にふさわしくない

米軍訓練移転 中止を

反対実行委が市に要請 非核平和都市にふさわしくない


 市内の労働組合など16団体が参加する「米軍戦闘機の訓練移転反対苫小牧実行委員会」(横山傑委員長=苫小牧地区労連議長)は7日、米軍戦闘機の訓練移転の中止を求める要請書を苫小牧市に提出しました。横山委員長ら7人が市役所を訪れ、市側から佐々木昭彦副市長ら4人が応対しました。

 要請書では、日米共同訓練は、集団的自衛権を認めた戦争法を適用した、米国への戦争への参加を展望したもの。いま戦争準備でなく、世界との協調と平和の精神で行われる外交が求められており、日米訓練移転計画に反対するとして、「訓練移転を受け入れないこと」「沖縄の負担軽減の状況を説明すること」など5項目の要請をしました。

 横山委員長は、「市長が沖縄のために苦渋の選択をし受け入れたはずなのに、受け入れれば入れるほど米軍に『訓練しやすい国』と思われているのではないか。市の非核平和都市条例は憲法の理想を深く受けとめており、市民の思いが裏切られてはならない」とのべました。

 佐々木副市長は、「訓練移転は、他の自治体にはない確認書を交わし、振興策も示されている。沖縄をはじめ米軍基地のあるところの負担軽減に苫小牧は貢献していることが見えるよう、国に言い続けたい」と答えました。

 参加者からは「安保法制が通ったのだから、日米共同訓練の中味も変化していると考えられるので、内容を点検してほしい」「米軍戦闘機の墜落事故で原因や対策が公表されていないのがあるのは問題だ」「訓練に市民が関心をもっていることを常に示し、うるさい市民のまちであることが防波堤になる」などの意見や要望が出されました。

夢抱き大人の門出 選挙には行く 成人式 松橋さんらがシールアンケート

夢抱き大人の門出 選挙には行く

成人式 松橋さんらがシールアンケート


 苫小牧市の成人式が市民会館で行われた10日、日本共産党の若者未来プロジェクト(松橋ちはるチーフ)のメンバーらは会場前で、干支の「サル君」の着ぐるみも登場させ、式に訪れた新成人たちに、職場の環境や結婚観などを聞くシールアンケートを行いました。

 成人式には1210人の新成人が出席(対象者1519人で79・7%)。色鮮やかな振り袖や真新しいスーツ姿の若者たちが、旧友との再会に歓声をあげ、また若プロの「サル君」と一緒の記念写真に興じていました。

 1時間半でのアンケート結果は、夢があるは27票、ないは6票。職場の環境が悪いは15票、良いは15票。希望した日に休暇がとれているは23票、とれていないが6票でした。「有給休暇などとりにくい雰囲気があるので言えない」と話す人もいました。

 選挙に行くは22票、行かないは7票で、「こんな世の中だから絶対行く」という人も。また将来結婚したいは34票で、しないは0票でした。

 若プロの活動や主権者の意義をアピールしたチラシは約500枚配りきりました。松橋チーフは、「新成人のみなさんが自分の将来や仕事について、とても真剣に向き合っていると感じました。多くは語らないけれど前向きに、自分の考えをしっかりもっていると思いました。そんなみなさんを見て、嬉しくなりました」と話しました。

 会場には日本共産党市議団の渡辺満、工藤良一の両議員も応援にかけつけ、「戦争法をなくす政府をつくろう」の横断幕をもち、新成人を祝福しました。

池内さおりさん講演 戦争も差別もNO! 2月28日 春をよぶ女性のつどい 岩渕・森さんもあいさつ

池内さおりさん講演 戦争も差別もNO!

2月28日 春をよぶ女性のつどい 岩渕・森さんもあいさつ


 26回目を迎える「春をよぶ女性のつどい」(同実行委員会主催)が来月28日行われます。記念講演には、日本共産党の池内さおり衆議院議員を招きます。

 池内さんは現在33歳。2014年の衆院選(比例東京ブロック)で初当選し、国会で性的マイノリティーについて初質疑しました。憲法9条の改憲、集団的自衛権行使や原発再稼働、カジノ解禁に反対しています。中央大法学部在学中にロックバンドを結成し、信条は「戦争も差別もノー!」です。

 岩渕友さんと森つねとさんもあいさつする予定です。

 実行委では、女性ばかりだけでなく男性のみなさんの参加も呼びかけています。
▼2月28日(日)13時30分 苫小牧市民会館小ホール
▼参加協力券 300円
▼問い合わせ 共産党事務所 内(電話56・5002)

TPP「大筋合意」でたたかいの展望をさぐる 2月3日に中原名誉教授が講演

TPP「大筋合意」でたたかいの展望をさぐる

2月3日に中原名誉教授が講演


 TPP(環太平洋連携協定)の「大筋合意」がされ、政府は協定の全体像も公開せずに協定の試算をし、影響はたいしたことはないといった宣伝をふりまいています。

 苫小牧春闘共闘会議(横山傑代表幹事)は、来月3日にTPPを考える市民の会共同代表の中原准一酪農学園大学名誉教授を招き、「TPP大筋合意とたたかいの展望」と題し講演会を開きます。

 主催者側では、市民のみなさんの参加を呼びかけています。
▼2月3日(水)18時30分 苫小牧市民会館205号室
▼参加費 無料
▼問い合わせ 苫小牧地区労 連(電話33・3285)

国会かけある記 畠山和也(はたやま・かずや=日本共産党衆議院議員)


畠山和也(日本共産党衆議院議員

国会開会、怒りは消えず


 年が明けてすぐの通常国会。本会議や予算委員会の論戦では、安倍総理の答弁が荒っぽく挑発的です。憲法違反の戦争法の強行にも反省なし。低年金者への給付金は、アベノミクスによる「果実」の分配だと自慢げです。消費税による庶民大増税には「軽減税率」で、TPPによる食と農の破壊には「農政新時代」の名で、ごまかし続けています。

 一方で、これから進む危険な道も隠そうとしません。安倍首相は、参院選で改憲勢力を3分の2にしたいと明言しました。ここには、おおさか維新なども含まれます。おおさか維新は、衆議院の代表質問で「政府・与党と切磋琢磨できる責任政党」だと表明し、安倍政権の暴走の応援団となっています。

 しかし、国民だって黙っていない。開会日の4日には、国会周辺で3800人が安倍政権への批判の声をあげ、翌5日の戦争法廃止をめざす「市民連合」の街頭宣伝には、平日の昼にもかかわらず5千人も集まりました。昨夏の怒りは消えていません。みんな本気!

 しばらく連絡を取っていなかった高校時代の友人から「議員になっていたなんて」「共産党は支持していないけど、がんばってほしい。自民党だったら絶交だった(笑)」と嬉しいメッセージがありました。友を失わずに済みました。

 平和憲法を失ってはならない。国会内外で、本気の活動で安倍政権を追い込みましょう。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

2016年1月10日付

共産党市議団と松橋さんが新年の宣伝 「戦争法廃止を」 アベ政治はうんざり 参院選で新しい扉開こう

共産党市議団と松橋さんが新年の宣伝 「戦争法廃止を」

アベ政治はうんざり 参院選で新しい扉開こう


 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)と松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフは1日、宣伝カーで市内を巡り、新年のあいさつと今夏の参院選挙での日本共産党躍進を訴え、安倍政権ノーの審判を下しましょうと呼びかけました。市議団からは、小野寺代表のほか渡辺満、冨岡隆、工藤良一の全議員が参加しました。

 小野寺代表らは、「民主主義、立憲主義を取り戻すため、違憲の戦争法を力合わせて廃止しましょう」「若い人たちの不安と心配を取り除くのは大人の責任。希望をもち、安心して平和に暮らせる政治に変えましょう」「野党が共闘して国民の願い叶える政治につくり変え、安倍政権を退陣させるために、全力を尽くします」と訴え、支援を呼びかけました。

 松橋さんは、「軽減税率でごまかす消費税増税や社会福祉で国民を苦しめるアベ政治にはうんざりです。安倍政権が去る年にするためにも、共産党への応援をお願いします」と訴えました。

 明るい日差しに恵まれた元旦、道行く市民やバスを待つ人、住宅の窓や通行する車から、激励の声がかけられ、手がふられました。

 このあと冨岡議員と松橋さんは地域の人たちと樽前山神社前で、初詣に訪れた市民らに年始のあいさつをし、戦争法の廃止を求める署名を訴えました。

 また2日には、同所で美光九条の会や戦争法反対!実行委員会などのメンバーらが、署名や宣伝活動を行いました。署名は2日間で100筆を超えて寄せられました。

市民の立場で対応 国を動かす 共産党市議団が12月議会を報告 〈18回目〉

市民の立場で対応 国を動かす

共産党市議団が12月議会を報告 〈18回目〉


 日本共産党苫小牧市議団(小野寺幸恵代表)は12月23日、市民会館で18回目の議会報告会を行いました。12月定例議会(3日から11日までの会期)での質疑や課題などが各議員から報告され、市民ら31人が聞き入りました。

 小野寺代表は、市議団が子どもの通院費助成を小学校3年まで拡大する内容で議員提案した「乳幼児等医療費助成条例」の一部改正案が否決されたことを報告。「改正案は、市民の声として訴え、市長の『ふくしのまちづくり』政策にとりあげてもらうために提案した。子育て支援の優先順位とミスマッチというが、市長と市民の声との溝を埋めるのが議会の役目ではないか」と強調しました。

 渡辺満議員は、一般質問で、生活保護の冬季加算が大幅に削減されたため、公営住宅に住む人が集中暖房費を賄えなくなっている問題を質問したことで、厚生労働省が経過措置で差額の支給をすることになった経緯を報告。「市民の運動、市と道の職員のたいへんな奮闘で国を動かすことができた。議会や行政が市民の立場で対応すれば、国を動かすことにつながることを実感した」とのべました。

 工藤良一議員は、一般質問で、小学校の歯科検診で治療が必要とされた児童への再受診促進を強化するよう求めたことに触れ、「人生のスタート前に、子どもたちに健康と基礎学力をつけさせたい気持ちがある。親の貧困と格差が子どもに影響を与え、それが口に顕著に現れる。虫歯は身体の健全な成長にかかわり、大人の責任で我慢させてはならない」と話しました。

 冨岡隆議員は、総合開発特別委員会で、米軍輸送機オスプレイの訓練について、安全性に対する市長の見解をただしたことを報告。「市長は、日本は国土が小さく、山林が多いので災害には有効な機種と答えたが、訓練で40人もの死亡事故を起こしているのに市長は本質を理解していない」と批判しました。12月に沖縄視察をしてきたことに触れ、「沖縄のたたかいを学び、軽減負担はされていないことがわかった」とのべました。

 参加者から、病院の無料低額診療、苫小牧駒大の定員割れ問題、米軍機の訓練移転などの質問が出されました。

暖房の減額分支給へ 生保冬季加算削減で「命綱」守られる

暖房の減額分支給へ

生保冬季加算削減で「命綱」守られる


 日本共産党の志位和夫委員長は12月20日、札幌市内で開いた演説会の後、全道から集まった青年らと懇談しました。苫小牧から若者未来プロジェクトの松橋ちはるチーフらが参加しました。

 志位委員長は、学生時代に11人で国会デモをしたことなど、自分が共産党に入ることになった経緯にも触れ、「歴史的情勢の中で、ここでがんばらなくてはというときがあります。あとで後悔しないためにも、共産党ととも歩んでほしい」と呼びかけました。

 志位委員長の目の前に座ることになった松橋さんは、緊張しながら、道議選での仲間や市民のみなさんの応援に感謝を表し、自己紹介しました。「現場で、非正規で働いてきた経験が長く、いま活かされています。日本の政治や経済の岐路にある現在、政治の軌道修正をしなければならないと思い、街頭宣伝や集いで訴えています」とのべ、「平和は当たり前と私たちは感じていますが、どういったものと感じていますか」とたずねました。

 志位委員長は、「平和というものは、人と人とが様々な困難や問題があろうとも、お互いに話し合うことから始まる。相手を尊重し信頼できるようになったら、戦争にはならないものです」と答え、北東アジア平和協力構想を考える契機になったアンコール・ワット訪問での経験談を話しました。

 懇談後、松橋さんは、「若い世代が社会の動き、安倍政権の横暴なふるまいに憤りを感じています。いま発信しないと危険な世の中になるかもしれないと、行動を各地で起こしていることは、未来への希望であり、光だと思います。生活を苦しめる偽りの政治にしっかり問題提起をして、訴えていきたい」と語りました。

後悔しないよう ここでがんばる 志位委員長が青年と懇談 松橋さんも参加

後悔しないよう ここでがんばる

志位委員長が青年と懇談 松橋さんも参加


 日本共産党の志位和夫委員長は12月20日、札幌市内で開いた演説会の後、全道から集まった青年らと懇談しました。苫小牧から若者未来プロジェクトの松橋ちはるチーフらが参加しました。

 志位委員長は、学生時代に11人で国会デモをしたことなど、自分が共産党に入ることになった経緯にも触れ、「歴史的情勢の中で、ここでがんばらなくてはというときがあります。あとで後悔しないためにも、共産党ととも歩んでほしい」と呼びかけました。

 志位委員長の目の前に座ることになった松橋さんは、緊張しながら、道議選での仲間や市民のみなさんの応援に感謝を表し、自己紹介しました。「現場で、非正規で働いてきた経験が長く、いま活かされています。日本の政治や経済の岐路にある現在、政治の軌道修正をしなければならないと思い、街頭宣伝や集いで訴えています」とのべ、「平和は当たり前と私たちは感じていますが、どういったものと感じていますか」とたずねました。

 志位委員長は、「平和というものは、人と人とが様々な困難や問題があろうとも、お互いに話し合うことから始まる。相手を尊重し信頼できるようになったら、戦争にはならないものです」と答え、北東アジア平和協力構想を考える契機になったアンコール・ワット訪問での経験談を話しました。

 懇談後、松橋さんは、「若い世代が社会の動き、安倍政権の横暴なふるまいに憤りを感じています。いま発信しないと危険な世の中になるかもしれないと、行動を各地で起こしていることは、未来への希望であり、光だと思います。生活を苦しめる偽りの政治にしっかり問題提起をして、訴えていきたい」と語りました。

森英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長) 個人の幸せを何より大切にする国に

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

個人の幸せを何より大切にする国に

 新しい年を迎えました。正月は久しぶりに実家に戻り団らんすることができました。昨年の正月との一番の違いは、何といっても家族の中に息子がいることです。私の父と母との抱っこの争奪戦にあい、少々戸惑い気味の息子を見て微笑ましく思いました。

 さらに嬉しかったのは、息子が笑う顔を初めて見られたこと。おむつを替えるたびに「あ〜あ〜」と言って、にっこり笑うんです。その姿にみんなが幸せな気持ちになりました。

 「ほっかい新報」の新年合併号では、「明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)」のメンバーで「猫耳弁護士」として馴染みがある川上麻里江さんと対談しています。問題意識を共有したのは自民党の改憲草案。とりわけ憲法13条の改悪でした。

 人は誰もが生きる価値を持つと同時に、誰とも替えることができない唯一無二の存在です。だからこそ憲法13条で、すべて国民は「個人として尊重される」と規定している。それを改憲草案では、「人として尊重される」と、「個人」を「人」一般に置き換えてしまっています。

 「戦争できる国」にするために、立憲主義を破壊し、国民の上に国家を置く安倍政権。戦争をさせないことと、個人の尊厳を守るたたかいは表裏一体です。

 日常の暮らしの中にこそ、守るべき平和があります。子どもたち一人ひとりの成長をみんなで喜びあえる国にしたいと、心から思った今年のお正月です。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック

2015年12月27日付・2016年1月3日付 合併号

巻頭言 希望ある未来への一歩となる年に

巻頭言

希望ある未来への一歩となる年に


 新春にあたり、「しんぶん赤旗」読者ならびに「民主苫小牧」読者のみなさまには、ご清祥のこととお喜び申し上げます。

 日本共産党は、一昨年の総選挙での躍進につづき、昨年の地方選挙で、4月の苫小牧市議選では現有4議席、10月の白老町議選では現有2議席を確保し、また4月の厚真町議選では空白議会を克服し、勝利することができました。ご支援いただきましたみなさまに心からお礼申し上げます。住民が安心と希望のもてるまちを実現すべく全力を尽くす所存です。

 安倍政権による安保法制(戦争法)の強行は、自衛隊の海外での武力行使に道を開き、日本の平和と国民の命を危険にさらす重大な事態をつくりだしています。国民多数の民意を無視した原発再稼働推進、沖縄新基地建設、消費税大増税、TPP(環太平洋連携協定)推進、社会保障の改悪など、安倍政治の暴走はとどまるところがありません。

 日本共産党は、憲法違反の戦争法を廃止し、立憲主義を取りもどす政府をつくることを提案、またこの暴走政治と正面から対決し、市民のみなさんと共同して、平和と民主主義の守り手として政治を動かすためにがんばります。そして、来るべき参議院選挙では、自公政治を打ち倒し、日本共産党の更なる躍進を果たし、新しい日本をつくるためにみなさんとともに奮闘する決意です。

 安倍政権の「戦争する国づくり」に反対するたたかいは、戦後かつてない新しい国民運動をうみだし、日本の政治の新しい前途を開く可能性をつくり出しています。若者たちや学者、ママ、労働者、弁護士などの人たちが、新たなうねりを見せています。日本の政治は歴史的激動の時期に入りつつあります。希望ある未来への一歩となる年にしたいものです。

 新しい年を迎え、いっそうのご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。

日本共産党苫小牧地区委員会  
日本共産党苫小牧市議団    

公共工事の発注 地元企業の更なる優先活用で景気・雇用対策強化を 渡辺議員 新年度予算編成で基本方針を質問

公共工事の発注 地元企業の更なる優先活用で景気・雇用対策強化を

渡辺議員 新年度予算編成で基本方針を質問

 12月定例市議会の一般質問で、日本共産党の渡辺満議員は、新年度予算編成の基本方針と景気・雇用対策などの政策財源の確保をただしました。

 渡辺議員は、「今年度と同様に『選択と集中による政策主導型予算編成』で作業を行っているが、一般財源(今年度49億5000万円)をどの程度確保しようと検討しているのか」と見解を求めました。

 岩倉博文市長と飯田伸一財政部長は、「国の地方財政計画が不透明ななかで、確定的なことは言えないが、活気みなぎるふくしのまちづくりや安全安心なまちづくりを重点に編成作業に取り組みたい」と答弁しました。

 渡辺議員は、「今年度は補正も含め公共工事の予算総額を前年度の1・5倍に当たる約156億円計上し、景気対策をはかりつつあるが、地方財政計画が不確定のなかで、新年度予算ではどの程度の予算配分を検討されているのか。公共工事の発注には、景気と雇用対策に連動するだけに、地元企業の優先度をさらに高め、早期発注、分離分割発注を基本に、『切れ目のない発注』などを検討すべき」と提案しました。

 飯田財政部長は、「公営住宅の建替えや学校の大規模改修など、公共事業が地域経済の活力となるように、今年度と同様な規模をめざしたい。地元企業の優先活用や、適切かつ合理的な範囲で分離分割発注に努め、上半期に90%以上の発注率を目標に早期発注を行い、冬場にかけては補正予算等で確保したい。地元経済に対する景気・雇用に配慮した取り組みを行う」と答えました。

子どもの通院費助成拡大案、否決  共産党議員団 乳幼児等医療費助成条例改正を提案

子どもの通院費助成拡大案、否決

共産党議員団 乳幼児等医療費助成条例改正を提案


 12月定例市議会で、日本共産党市議団(小野寺幸恵代表)は、乳幼児等医療費助成条例の一部改正について議員提案を行いました。

 苫小牧市の助成制度は、入院が小学校卒業まで対象なのに対し、通院は就学前までの対象。今回の改正案は、子供の通院費助成を小学校3年生まで拡大するという内容で、財源は年間6000万円必要です。

 議案説明をした小野寺議員は、全国では53%の自治体が中学校卒業まで助成していることを示し、「年齢拡大は、子育て中の保護者の強い要望であり、人口減少対策、子育て支援にも寄与する」と訴えました。

 他会派の議員からは、「財源確保が明確ではない」「保育所整備を優先したいという市長の政策とミスマッチである」と主張し、条例改正案の取り下げを求めました。

 小野寺議員は、「財政の安定化ははかられていると市長は説明しており、十分財源は捻出できるはず」「子どもの健康は優先度が高く、市民からの強い要望。市民の要望と政策の優先度でミスマッチが起きることはあり得る。だからこそ議会での議論が必要」と主張し、他会派の賛同を求めました。共産党市議団4人以外の5会派は反対し、否決されました。

 小野寺議員は、「市民の声を審議するのが議会であり、市長の政策の優先度で判断するのなら、議会の役割を果たせないのではないか」と語りました。

名雪清治さんのキューバの第一印象

名雪清治さんのキューバの第一印象


名雪清治さん(北海道歴史教育者協議会元会長)が2015年11月16日から24日まで、キューバを旅行しました。米国との国交が回復されたキューバですが、経済封鎖はまだ続いています。名雪さんのキューバに対する第一印象を紹介します。


▼明るく陽気で、自由と平等が徹底

 キューバでは、色々な人種が入り混ざって暮らしています。ただし、アジア系の人はほとんどみかけません。多種多様ですが、みんな明るく、人種差別は全く感じられません。

 アメリカなど先進欧米諸国は、社会主義をめざす国に対して、やれ「自由がない」とか、「人権が守られていない」とか批判しがちですが、キューバほど自由、平等の徹底している国はないような気がします。

 人々の表情には、陽気さと人なつこさが満ち溢れています。「チェハポネス?」(あなたは日本人?)と笑顔で声をかけられたので「ハーイ」と答えたこともあります。

 着いたばかりのハバナ空港は暗い感じがし、かつての中国のようでした。それでも、働いている空港職員(国家公務員)は活気に満ちており、女性職員などはショートスカートにロングストッキング、それも模様入りの派手なものでした。街行く男女の服装も大胆な模様入りのものが好まれており、人目を気にしない自由な雰囲気を感じさせます。

 キューバ人が、気易く誰とでもすぐ仲良しになれることを医療診療所長さんが話してくれました。「キューバ人は、知らない人に話しかけるのは普通のことです。行列をつくったりすると、すぐ友達になれます」とのことですが、話しかけた結果、ケンカ別れになることも珍しくないようです。

▼日常生活は不便でも、教育・医療は無償で老後は安心

 教育も医療も無償。老後の生活にもあまり心配はないようです。カトリック系のある「老人の家」を訪ねてみて、その感を強くしました。施設に入るには一定の審査がありますが、条件としては年金の30%を納入するだけ。あとは思想、信条、宗教、国籍さえも入所条件とは無関係です。ちなみに私も「入所を希望されるなら歓迎します」といわれ、肩をたたかれました。

 キューバは、電力や物資が不足しているので、日常生活は不便ですが、民衆の表情には明るさがみなぎっています。それは、政府の政策を信頼し、今後少しずつ生活が豊かになることに確信をもっているからではないでしょうか。

▼馬車も交通手段、トイレは有料。庶民はのんびり

 しかし、良いことばかりではありません。道路は一応舗装されていますが、でこぼこ道が多く、乗り合い馬車も交通手段の一つとして重要な役割を果たしている関係上、馬糞があちこちに転がっています。街の清掃員(公務員)は、ごみ箱の中のごみはきれいに運んでいきますが、道路の馬糞やごみは全く片付けようとはしません。

 公共の施設には不便な面が多く、トイレが有料なのも感じが良くありません。ハバナ空港のトイレさえ、有料だったのには、時代遅れの貧しさを感じさせられました。

 英才教育を受けて社会の指導的立場にたつ人たちは、たしかに国家建設に対して情熱を傾けていますが、庶民の側は、それほど国家建設に関心をもっていないのではないかと思われるほど、のんびりしています。そのことが、主権者意識の欠如にかかわっているのであれば、それは今後に残された重大な課題といわなければなりません。

 ただし、自分たちのペースで少しずつ改善していくというのがキューバ独特のこれまでの歩みですから、心配するほどのことではないのかもしれません。

千春だより 松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)

アベ政治をノックアウト!

松橋千春(日本共産党若者未来プロジェクト・チーフ)


昨2015年9月19日は、決して忘れることができない日です。戦後70年間、憲法9条(戦争放棄)により、平和な日本が保たれてきました。その憲法を踏みにじり、国民大多数の声も聞き入れない独裁政治の安倍政権から、民主主義を取り戻す決意をした日となりました。

 今年7月には参院選があり、安倍政権を退陣させるとともに、危険な戦争法(安保法制)の廃止を実行できる政府(国民連合政府)の実現が不可欠です。何としても勝利を勝ち取り、実を結ぶためには野党間の協力を行いながら、さまざまな団体、組織、そして個人のみなさん一人ひとりの力が大きく必要となってきます。

 安倍政権をノックアウト! 日本の政治の軌道修正を一緒に行いましょう!

(松橋ちはる若者未来プロジェクト・チーフ=月1回掲載)


ブログ→松橋ちはるのカクサンブログ

新春かけある記 紙智子(かみ・ともこ) 畠山和也(はたやま・かずや) 岩渕友(いわぶち・とも) 森英士(もり・つねと)


紙 智子(日本共産党参議院議員)

国民連合政府実現の年に


 戦争法を廃止する国民連合政府を実現する年に!そんな思いで新年を迎えました。いよいよ参議院選挙の年です。TPP、消費税増税、原発再稼働など国民の声を聞かず、暴走を続ける安倍政治を許さないという、国民の皆さんとの共同の広がりをさらに発展させ、比例区のいわぶち友さん、選挙区の森つねとさんを国会へ送り出しましょう!

紙智子ホームページ→紙 智子フェイスブック

畠山和也(日本共産党衆議院議員

希望の流れは北海道から


 国会に送っていただき、早いもので一年。憲法も民意も無視する安倍政権の暴走に悔しさも多かった昨年でしたが、世論と運動の広がりのもと新しい出会いもありました。今年こそ国民の声で政治を動かす、希望ある一年にしたい。

 衆院道5区補選・参院選と審判の機会が続きます。希望の流れは北海道から!私もがんばります。

畠山和也ブログ→はたろぐフェイスブック

岩渕 友(いわぶち・とも=日本共産党福島県委員会常任委員)

参院選勝利の歴史的な年へ

 歴史的な挑戦の年が明けました。戦争する国づくりを許さないというたたかいと同時に、TPPからの撤退、原発再稼働反対、消費税増税中止など、どの問題でも国民の怒りとたたかいが政治を動かしています。

 みなさんとともにたたかいを広げ、参議院選挙勝利のため森つねとさんとともに頑張りぬく決意です。

ブログ→いわぶち友の活動報告フェイスブックYouTubeチャンネル

森 英士(もり・つねと=日本共産党道国政相談室長)

戦争法廃止の議席必ず

  悔しさと怒り、そして喜び…昨年は忘れられない年となりました。とりわけ戦争法をめぐる国民のたたかいに勇気と希望をもらいました。息子も一歩一歩成長しています。生まれた当時の5倍近い3000㌘になりました。今年はいよいよ参議院選挙。未来を生きる子どもたちのためにも戦争法廃止の議席を必ず勝ちとる決意です。

森つねとブログ→もりもりジャーナルフェイスブック