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No.738 2017年12月23日 今年の1年はこんなことが!

今年の1年はこんなことが!

 みなさん、今回は今年最後で新年最初の号です。なので、今回はこの1年を振り返ってみました。

 ちょうど1年前、カジノ解禁法(
IR推進法)が強行採決され、私は怒りまくっていました。そしてこの12月、今度はカジノ実施法の成立が予定されていたので、市長はカジノ調査費4,521万円を計上し、賛成多数で可決。私たちは猛反対しました。でも、総選挙があり実施法の提案は先送り。「もう出すな!」と抗議したいです。

 私たちが「カジノ」というと市長は憤慨します。「IR=カジノではない」というのですが、私たちはカジノがないIRは成り立たないのであれば、IRはカジノだと考えています。今日も、「来年市長選挙でしょう? カジノをやらない市長に変えてね」と言われました。「もちろん」と、私も思っています。カジノの誘致反対のたたかいはこれからも続きます!!

 3月頃には、森友学園で「教育勅語」や「安倍首相がんばれ」と幼稚園児に言わせていたことが報じられ、土地の8億円値引き問題が浮上。首相夫人の関与が問題になり、籠池さんとのゴタゴタ劇が続いていると思いきや、今度は加計学園問題。誰もが、「国民には冷たい政治なのに、お友達ひいきは許せない」と感じたのではないでしょうか。しかも、今でも真相が明らかになっておらず、知らん顔の首相はひどすぎる。でも、共産党の追及は終わりません。

 7月には東京都議選挙があり、豊洲市場の有害物質問題が争点に。共産党はもちろん「築地市場を残し食の安全を」と主張しました。でも、「小池百合子劇場」が持ち上げられているうちに、「あら?」「豊洲を残すの!」ととんでもない展開になり、「小池知事にしてやられた」というのが私の気持ちです。みなさんも、テレビを見ながら同じように感じたのではないでしょうか?

 そして、私にとっての最大の出来事は、母の死です。悲しいことに、亡くなってやっと母の存在の大きさに気付くという情けない娘です。記憶は時間とともに薄れていくものですが、母の記憶(想い出)はどんどん濃くなるように感じます。亡くなっても「母はつよし」ですね。そして私は「おばあちゃんにそっくり」と、ますます子ども達に言われるのです。

では、来年もぜひ読んでください。

No.737 2017年12月19日 母が私を夜中に起こしたわけ

母が私を夜中に起こしたわけ

 今度の日曜日はクリスマスイヴ。みなさんのお宅はクリスマスらしいことするんですか? 「うちは全く関係ない」という方も多いと思いますが、我が家は雰囲気だけのささやかなパーティをやろうと思っています。

 私が幼稚園くらいの時でした。近所の家で絵の教室をやっていました。1つ年下の双子の女の子の家で、マキちゃん、サキちゃんといいます。マキちゃん、サキちゃんの家に行くと、小学生や中学生が楽しそうに絵を書いており、私はとても興味を持ちました。

 ある日、家に帰って「私も絵を習いたい」と母にお願いすると、「どうせ飽きるんだから」と許してはくれませんでした。それでも諦めきれず、マキちゃん、サキちゃんと遊ぶことを理由にして、一緒に教室で絵を描いていました。

 そしてクリスマスイヴの夜、ぐっすり眠っていた私は母に起こされました。母は「サンタさん来たよ」と言って、手提げバックを私に見せました。中には、欲しかったクレヨンが。しかも憧れの24色のクレヨンです。それがきっかけで、絵の教室に通うことになったのです(小学校6年生まで続けました)。

 我が家に来るサンタさんは2年か3年に1度でした。夕張の山奥だったからでしょうか。姉と2人でサンタさんの家を探しに行ったこともありました。でも、サンタさんが来るたびに、やっぱり夜中に起こされました。そして、眠い目をこすってプレゼントを開くのですが、それを使うのは朝までおあずけ。母に「早く寝なさい」と促されるのです。悲しい・・・でも本当に嬉しかったのを覚えています。

 私がサンタさんはいないことを知ったのは小学校3年生くらいだったと思います。だとすると、父と母がプレゼントを用意してくれていたことになります。「これが欲しい」とねだってもあまり買ってもらえなかった時代だったのに。何だか感慨深い。それにしても、当時は「なぜ母は夜中に起こすんだ!」と疑問がわいていました。

 そして数十年後。私も母親になり、サンタさんに扮して子ども達の枕元にプレゼントを置く番になりましたが、私は夜中に子ども達を起こしません。でも、起こしたくなる気持ち、よくわかります。

No.736 2017年12月12日 トマモール解体でのアスベスト 続編

トマモール解体でのアスベスト 続編

 前回に引き続き、トマモールのアスベスト問題についてまず報告します。心配していた市民や作業員への健康被害について、一般質問での答弁では「ほとんどない」「心配はない」というものでした。「本当?」と疑問が残るので、「健康被害はないというなら、市民を安心させるために安全宣言をしたらどうか」と切り返してみると、事業者からの『改善報告書』を見て判断するとのこと。

 アスベストの除去作業は、しっかりとした防護服をきて隔離した所で作業することになっていますが、今回のケースはマスクだけで防護服は着ておらず、隔離した場所での作業でもありませんでした。だからこそ、作業停止命令が出されたのですが、「健康被害がない」というのは、私は信じられません。

 では、今年3月から始まったトマモール解体工事の中で、ずーっとこんな状態だったのか。どうやら違うようです。まず、解体工事は元請業者がおり、そして下請業者、さらにアスベスト除去業者という構成ですが、10月に下請業者が撤退しており、アスベスト除去業者も次々入れ替わり、今は4社目です。「これまでの作業に問題はなかった」という市の説明を信じると、要因は下請業者がいなくなり、アスベスト除去業者が変わったことで、作業工法に変更があったからではと考えています。

 でも、なぜ下請業者が撤退したのか。自ら撤退したのか、契約解除されたのか、理由を明かしません。アスベスト除去業者が次々変わった理由も説明しません。これは、「異例」の事態と私は考えているのですが。

 しかし、元請業者の指示・指導のもと、労働安全衛生法や大気汚染防止法を遵守した作業でなければならないのが基本中の基本。なぜ守られなかったか、このことも明らかになっておらず、『改善計画書』待ちの状態です。

 私は、この『改善計画書』を確認し、真相究明をしていきたいと考えていますが、もう少し時間がかかりそうです。

 同じように、古い建物はまだあり、駅前のエガオも例外ではないと思います。解体する時期もそう遠くないと思いますが、今、市が厳しい対応で法令遵守をさせ、市民の健康と安全を守るよう毅然とした姿勢を示すことが、再発防止だと思います。

No.735 2017年12月5日 トマモールの解体でアスベスト

トマモールの解体でアスベスト

 みなさん、苫小牧駅の北口にあるトマモールというビルをご存知ですか。以前は長崎屋さんで、解体作業が始まっています。取り壊した後はマルハンさんができる予定です。「またパチンコ屋さん!」と思う方もいるかもしれませんが、今回はそこには触れません。

 今回の話題はアスベスト(石綿)。トマモールは古い建物ということもあり、アスベストが使われていす。発ガン性などの健康被害があることから今では使用禁止。だからこそ、解体作業は慎重にやらなければならないのですが、そうではなかったのです。労働基準監督署と市から作業停止命令が出され、工事はストップしています。

 労働基準監督署からは、労働安全衛生法と石綿障害予防規則に沿った作業をしていなということで11月29日に、市からは大気汚染防止法の基準に適合していないという理由で11月30日に出されたのです。アスベストの飛散による市民、作業員の健康被害が心配です。

 しかし、30日に渡辺満議員が解体現場を見に行くと、重機を使い作業をしていました。すぐに市に通報。しかも、建物はアスベストがむき出しになったままです。やっとブルーシートで覆ったのは12月1日でした。この工事業者は事の重大さを認識していないのでしょうか。

 平成21年に第二給食センターのアスベストを含んだ断熱材が飛散した事故を覚えているでしょうか。当時、市と教育委員会は事の重大さから、直ちに『緊急事態等に関する対策会議』を立ち上げました。さらに記者会見で謝罪と事故報告、議会への行政報告を行ない、2度の住民説明会の開催と保護者・児童生徒への文章配布も実施。様々な対応を取りました(当然ですが)。

 トマモールの場所は、不特定多数の市民が行き交い、車の往来も多いところです。近隣には住宅もあります。新聞にも報じられ、市民の不安が広がっています。私は「市と同じ対応を」とは言わないまでも、せめて工事業者に市民への説明責任を果たしてもらい、法令遵守を約束してもらいたいと思っています。

 7日の一般質問でも取り上げる予定ですですが、厚生委員会でもただし、しっかりとした対応と改善を求めていきたいと考えています。

No.734 2017年11月28日 工夫した献立で頑張っていますよ

工夫した献立で頑張っていますよ

 先日の地元紙の『なんでもトーク』で、久し振りに食べた小学校の給食があまりに少なくて驚いたという内容の投稿が載っていました。ご飯、汁物、少量のおかず、牛乳のみだったとのこと。この驚き、わたしも理解できます。これまで、議会で給食の充実を求めてきましたが難しいのです。釜の台数が限られているため、釜を使う料理が2種類作ることができないという要因もあります。だから、温食の他に冷凍食品や加工食品に頼らざるを得ないのが実態です。

 中学1年生の息子が、「最近、給食でお腹いっぱいにならない」というので、「おかわりしないの?」と聞くと、「おかわりしてまで食べる気にならないんだよね~」との返事。「贅沢もの!」と一喝したところでしたが、それが本音なのかと悲しくなりました。

 そんなこともあり、あらためて献立表を見てみると、やっぱりため息が出てしまいます。先日の献立は、ご飯、若布の味噌汁、から揚げ2個、牛乳です。夫も、「これはかわいそうだ」と一言。もう一品ほしい!

 でも、この若布の味噌汁は「和食の日」という位置づけで、煮干しダシを使っており「ダシのうま味を味わってみましょう!」と書いています。美味しく食べてほしいという気持ちがあらわれています。

 他にも、つぶつぶコーンスープとチキンとポークのおろしハンバーグという献立や、お星様のキラキラスープとグリルチキンのハーブ焼きという献立もあります。さらに、子ども達が考えた料理を献立に出したりと、栄養士さんたちの創意工夫があちこちに見受けられるのも事実なんですよ。

 私が痛切に感じる一番の原因は、第2給食センターが古いことです。第1給食センターは新しくなり、保護者の要望から和え物などが作れるようになりましたが、第2給食センターでは作れないため、せっかくの第1の機能が眠ったままなのです。「早く第2も新しく」と求めてきたものの、学校の耐震化が優先され後回しに。やっと、基本設計まで来ましたが完成は数年後。もう少しお待ち下さい。献立の工夫で子ども達に喜んでもらえるように、栄養士さんたちは頑張ってくれていますので。

No.733 2017年11月21日 美々川・ウトナイ湖を守る立場に!!

美々川・ウトナイ湖を守る立場に!!

 日が短くなって夕方4時はもう暗く、朝は6時になってもまだ暗い。しかもすっかり寒くなり、気分も暗くなりそうな私です。が、みなさんはいかがお過ごしですか? しかし、ちょっとだけ嬉しいことも。初孫が2歳になり、次女が20歳を迎えた11月でもあります。子ども達が小さかった頃の想い出が走馬灯のように流れ、未来のために頑張る母(ばあちゃん)でなければ!と、気持ちを奮い立たせてもいます。

 そんな矢先、まもなくやってくるのが12議会。冨岡隆議員と私が一般質問を担当します。私は、自然環境の保全問題や子どもの貧困問題などについて質問する予定です。12月7日が質問日になると思います。みなさん、可能であれば議場に足を運んでみませんか。質問を聞いていただけると嬉しいです。

 今回は質問の1つ、千歳市の駒里に建設中の養豚場についてお伝えします。駒里は苫小牧市と隣接しており、美々川の湧水地の近くです。この養豚場は長沼町で事業をしていましたが、このたび千歳市にも事業を拡大し、長沼町と両方で事業展開することになったのです。駒里の養豚場の広さは12ヘクタール、常時飼育頭数は28,800頭、年間出荷頭数は62,400頭という計画です。

 これには、環境汚染や悪臭問題を理由に周辺地域から反対の声が上がっています。特に、駒里地域の方々は「なぜ事業を認めたのか」と、事業許可を出した北海道に対し疑問を呈しており、地域の総会では「汚染が判明してからでは遅い」「地域として反対を表明するべきだ」などの意見があったようです。

 これに対し、苫小牧市の担当者は「行政区が違う」と他人事のような反応です。長沼町と千歳市の問題だから関係ないとでも思っているのでしょうか? 養豚場では大量の地下水を使います。糞尿問題もあり悪臭も懸念されます。駒里地域の会長さんが「環境汚染が心配。上流地域としてウトナイ湖や美々川への責任もある」「われわれの意思を確認し、しっかり道に伝えたい」とコメントしたことが報じられていましたが、この言葉は、苫小牧からも発信するべき言葉だと私は思うのですが・・・。そんな立場で質問したいと思います!!

№732 2017年11月14日 気がかりな話題をふたつ

気がかりな話題をふたつ

 先日、こんなお話しを聞きました。持ち家で暮らす高齢の母親と息子さんは、病気のため生活保護を受給していました。家の名義人は母親ですが、とうぜん固定資産税は減免されます。しかし、母親が認知症になり施設に入所。すると固定資産税が課税されてしまいました。家に1人残った息子さんも生活保護受給なのに、なぜ課税されてしまったのか、私は不思議でなりませんでした。

 よくよく調べてみると、固定資産税の減免規定では、家の名義人がその家で暮らすことが条件になっていたのです。事実上暮らしていなくても、住民票が持ち家になっていれば問題はありませんが、今回のケースは住民票も介護施設に移してしまっていたのでした。では、なぜ市の担当者は住民票を移さないようアドバイスしなかったのでしょうか?

 本来、母親も生活保護、息子さんも生活保護であれば、固定資産税の執行停止ができます。保護受給期間は払うことを猶予してもらい、自立したら払うというやり方です。この親子の場合も執行停止の対応をしてもらえるようですが、声を出さなければずっと払い続けていたのです。もっと庁舎内の横のつながりがしっかりしてれば・・・と感じる今日この頃です。

 もう1つの話題は、みなさんも気になっている苫小牧駒澤大学のことです。来年度から京都育英館に経営移管することを駒澤大学が決めましたが、文部科学省の認可がなかなか下りませんでした。どこかの獣医学部のように。そして、やっと14日、認可が下りました。本当に良かったです。

 文科省が認可を保留していた大きな理由は、駒澤大学による学生への説明が不十分だということでした。文科省が諮問した大学設置・学校法人審議会からも、「学生への丁寧な説明」「学生への不利益を生じさせない措置」など5項目の留意事項が付されました。

 学校名は、「京都育英館苫小牧駒澤大学」となりますが、在学中の学生さんが卒業したら、また学校名が変わるようです。今回入学する学生さんが卒業の時は違う名前?

 これから各高校を回って生徒募集を開始するようですが、しっかりとした説明をお願いしたいです。

No.731 2017年11月5日 25回目の議会報告会

25回目の議会報告会

 今月5日、25回目になる議会報告会を行ないました。いつもは平日の午後6時半からやっていたのですが、参加が20名に満たないこともあり、日曜日の午後の時間にしてみました。でも、日曜日というのは家庭的な用事などで参加しずらい要素もあるので、私は机と椅子の数を20名分だけ用意して待っていました。すると、その20名分はすぐに埋まり、次々に補充。最終的に35名の参加でした。貴重な日曜日に時間を作って参加していただき、ありがとうございます。

 前にもお伝えしたことがありますが、この議会報告会はみなさんに議会を身近に感じてもらい、「議会って何してるの?」「議員の仕事って何?」などの疑問を払拭して関心をもってもらうことを目的で初めました。だからこそ、1人でも多くの方の参加はとても嬉しいです。

 今回の報告は9月議会と28年度決算でした。特に9月議会の内容は、終わってから2ヶ月も経過し、しかもその間に選挙もあったので、すっかり頭から消えていました。報告資料づくりは記憶を辿り、メモをチェックし、質問者に確認しと、普段よりもちょっとした苦労がありましたが、なんとか報告会に間に合うように完成できました。良かった!!

 報告会では、参加してくれたみなさんからのご意見や質問、感想をいただくために『ご意見用紙』をお配りしています。毎回数人の方が提出してくれるのですが、今回は「初めて参加した」という男性から「平和」に関する意見がありました。冨岡隆議員の一般質問の内容で、『核兵器禁止条約』に日本政府が参加するよう国に求めることを市長に提案した際、市長は「核兵器国と非核兵器国との対立を悪化させてならない。政府の態度は理解できる」と答えたことに対するご意見のようです。

 「非核平和都市条例の考え方がいかされるよう、国に対して言うべきことは言うべきと感じました。平和や反核はシンプルに1つになれないものかと考えます」と記載していました。私も同感です。市長自身も「広島、長崎の願いや思いは共感する」「核兵器のない社会の実現は共通の願い」などと言っています。ならば、政府の態度を理解しないでほしいのですが。なぜでしょう?

No.730 2017年10月30日 介護制度「やっていることが悪循環」

介護制度「やっていることが悪循環」

 選挙が終わって、いつもの毎日が訪れました。「いつ選挙になってもいいように」と準備をしていたものの、こんなに急な解散とは思っていなかったので。だから、10月上旬には恒例の『もみじ祭り』を予定しており、11月には畠山和也衆議院議員(今回は議席に届きませんでしたが)をよんでの大演説会も計画していました。

 選挙期間中、市議会では28年度決算委員会があり、道南支部議員研修会があり、各委員会の行政視察があり、日本女性会議in苫小牧の開催がありと、本当に忙しかったのです。[安倍さん、何故こんな時期に解散するの]と文句が出るほどです。

 最近の私は、選挙前・中・後に住民のみなさんからお聞きしていた色々な悩み事を解決すべく歩き回っています。そのなかの1つに、「耐震C」と判定され、取り壊すことが決定した市営住宅に住む高齢の女性のお話しに深刻さを感じました。「まもなく90歳になる」という女性は、「壊すから引越しすれといわれても身体が自由に動かない。だから介護施設を申し込んだけど、いつ入れるのか全くわからなく不安でたまらない」という悩みでした。住宅を壊すのが早いか、施設が当たるのが早いか、本当に深刻です。

 一番の問題は介護施設が足りないということです。だからこそ、これまで取り上げてきたように未届けの有料老人ホームが増えていくんだと思います。もう1つは、介護施設をつくればつくるほど保険料が高くなる仕組みだということも問題です。

 さらにもう1つの問題は、市内の特別養護老人ホームに空きが68床もあるということです(29年度6月末現在)。しかも、待機者は400名も超えているのに。空きの要因は「介護人材が集まらず職員不足」ということが決算委員会で明らかになりました。これこそ大問題。

 この矛盾を指摘して、制度改正を国に求めるよう提案すると、市長も「同様の懸念をしている」「やっていることが悪循環になっている」と認め、他の自治体と悩みを共有して国に要望していくことを約束してくれました。

 「社会保障の充実のために」と消費税を8%にした安倍さんですが、介護制度だけをみても、悪くなるばかり。国民を騙したの? 全国で声をあげていきましょう!!

No.729 2017年10月24日 「松橋ちはるさんは素晴らしい候補!!」

「松橋ちはるさんは素晴らしい候補!!」

 総選挙の結果、大事な党の宝である畠山和也さんの議席を無くしてしまいました。ものすごく残念で落胆しています。前回の衆議院選挙で共産党の議席が大きく伸び、北海道でも児島健次さん以来の議席を回復したばかりだったのですが(涙) 畠山さんからも事務所にメッセージが届き、応援してくれたみなさんの姿に励まされたと書いていましたよ。私も同じです。

 比例区での得票は、9区全体で21,048票。最後に比例区で議席を獲得した立憲民主党との差は僅か7,700票。もっと頑張れたんじゃないかと、この数字を見るとやっぱり悔しいですね。

 一方で、松橋ちはるさんが闘った小選挙区では、私は善戦健闘したといっていいと思っています。当初は「市民と野党の共闘」実現のために民進党や社民党との候補一本化を模索し、自民との一騎打ちを目指してきました。しかし、ご存知のように民進党の候補が突然希望の党へ行ってしまい、市民からも「裏切りだ」と言われる状況に。とうてい「憲法改正OK・安保法制OK」の希望の党とは共闘などありえないので、自民VS希望VS共産の松橋ちはるという闘いになりました。

 でも、諦めることなく「市民と野党の共闘」の協議が進み、北海道では12の選挙区全てで立憲民主党と社民党との統一候補が実現したのです。その1人が9区の松橋ちはるさんだったのです。

 松橋さんの得票は35,543票。比例票と比較するとものすごく多いのがわかると思います。かつて紙智子参議院議員が獲得した票に迫る票なんですよ! 市民と野党の共闘実現を心から願ってくれた市民のみなさんの大きな力の賜物と実感しています。

 特に嬉しいのがみなさんからの声です。先日は、小沢一郎さんが大好きという男性から事務所に電話があり、「松橋さんは市民を引き付ける力を持っている素晴らしい候補。今回は松橋さんに投票しました」と言ってくれました!! しかも、「憲法改正は絶対にしてほしくない」と、共産党ガンバレという激励も。嬉しいですね。多くのみなさんの激励をしっかり受け止め、終わることのない“なが~い闘い”に邁進です。

No.728 2017年10月16日 国保会計決算 剰余金が多いのは?

国保会計決算 剰余金が多いのは?

 22日は投票日。すでに期日前投票を済ませたという方も多いのでしょうね。「さよなら安倍政権」が実現するかワクワクしながらも、やっぱり結果が出るまでドキドキです。やるべきことをやりきり、結果を待ちたいと思います。

 今日は、先日終わったばかりの28年度決算委員会のことをお伝えしたいと思います。今回の決算委員会では、私は特別会計・企業会計を担当しました。しんぶん赤旗に折り込んでいる『民主苫小牧』10月22日号にも記事を掲載したので、あわせて読んでくださいね。

 いろいろ質問したなかで、どうも腑に落ちないのが国保会計の剰余金です。ご存知のように収支の差額が剰余金ですが、28年度は4億4千万円も発生しました。27年度は1億5千万円程だったので、多いことがわかると思います。

 支出の主なものは医療費の給付金です。私たちは病院で3割分を払うので、残り7割分がこの給付金です(高齢者の場合は8割)。剰余金が多かったのは給付費の支出が少なかったことが要因。「病院に行く人が少なかった?」ともいえるのですが、健康になって病院に行く必要がなかったのか、経済的な理由で行けなかったのか、このことを明らかにする必要がありました。

 担当課で分析をしてもらうと、受診率が上がっていることがわかり、「病院に行けなかった人が多い」とはいえませんでした。その一方で、1人あたりの給付費が減少しているとのデーターもあり、病気が軽いうちに積極的に受診していることが伺える分析内容でした。

 腑に落ちないのがここです。私たちは市民との対話の中で「病院代が高いから通院回数を減らしている」「もらった薬を間引きして飲んで節約している」「夫が入院したので私は通院を我慢している」など、経済的な理由で医療費負担を抑える声が多いのです。

 そこで、市立病院の患者数を保険者別に一覧にしてもらいました。すると、ダントツで減少しているのが国保加入者です。決算委員会の答弁では「受診控えはない」というものでしたが、私は納得していません。今後も注視していこうと考えていますが、国保をはじめ社会保障を悪くしたのは自公政権だということだけは明確です。

No.727 2017年10月9日 「憲法だけは変えてはいけない」

「憲法だけは変えてはいけない」

 総選挙が始まります。「市民と野党の共闘で安倍政権にさよならを」の選挙です。「憲法こわし戦争法の強行」「格差ひろげたアベノミクス」「沖縄・原発・・・民意ふみつけ」「森友・加計隠し、国政の私物化」、そんなチラシを作成し、みなさんにお届けしていますが、ご覧になったでしょうか? 

 公示前、私たち市議団は後援会のみなさんと一緒にあちこちで街頭宣伝をやりました。ものすごく反応が良く、通りすがりの方や車の中からなど、たくさん声援をいただきました。とっても元気になります。きっと、安倍政権への怒りがいっぱいで、私たちと同じように「安倍政権はさよなら!」という気持ちなのでしょうね。

 消費税を10%にする理由に「子育て・教育のため」というのはとんでもない言い分です。8%にして景気を悪くしておいて、国民の切実な要求を人質にするなんて、許せない!! 「もっと他のやり方があるだろ~!」

 そこで、私たち共産党の政策はご存知ですか? 共産党は「4つのチェンジ」を訴えています。1つ目は、税金の集め方チェンジ。増税するならアベノミクスで大儲けした富裕層・大企業に。2つ目は、税金の使い方チェンジ。5兆円を超えている軍事費を減らし、子育て・教育、社会保障を最優先に。3つ目は、働き方のチェンジ。ブラック企業をなくし、8時間働けば普通にくらせる社会へ。最後の4つ目は、大企業優先ではなく、中小企業・農林漁業を応援して地方の再生を。いかがでしょう? 基本は「くらし応援」です。

 さらに重要なのが、「憲法を守るのかどうか」が問われる選挙だということです。安倍政権は憲法に「自衛隊」を書き込むと言っています。本音は「国防軍」を書き込むことが目的でしたが、国民の批判が大きく「自衛隊」で妥協したことはみなさんもご存知の通り。くわえて希望の党も憲法改正の推進派の集まり。自民・公明・希望の議席が多数になってしまえば、憲法が危ないのです。

 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないように」と誓った世界の宝である憲法。それを変えてしまえば、政府の行為でまた戦争が起ります。「憲法だけは変えてはいけない」と、祈るように語るおばあちゃんがいました。憲法を守ることは平和を守ることです。絶対に負けられない!!

No.726 2017年10月3日 開かずの行李の中に入っていたもの!?

開かずの行李の中に入っていたもの!?

 このニュースは、10月3日に書いています。生きていれば母の誕生日。77歳の喜寿です。父が喜寿の時には、父と母、姉の家族と私の家族で温泉に泊まってお祝いをしました。「次は母の喜寿に・・・」というのが私たちの計画でしたが叶いませんでした。ならば父の米寿に。長生きしてくださいね。

 私が住む錦岡と父が住む勇払では遠すぎるので、父は私の家の近くに引っ越すことにしました。母の四十九日法要を終えるのを待ち、先日方付けをしました。父の家にある物の多くが母の物、大事なものだけ残しても処分するものがものすごく多く、札幌から姉夫婦にも来てもらって作業をしましたが、てんやわんやでした。

 そして、押入れの奥にしまってあった「開かずの行李(こうり)」の蓋を取ると、なんと姉と私の小学校1年生から高校卒業までの通知表が入っていました。「懐かしい~」と歓声を上げ、「こんなの取ってあったんだね」と盛り上がり、片付けの手を止めて見入ってしまいました。しかも幼稚園の卒園証書まであり、マラソン大会やスキー大会での賞状まで。

 もっと驚いたのは、中学時代に仲良しだったヒトミちゃんとの交換日記や、中学2年生の時のクラス日記まで出てきたのでした。懐かし過ぎるノートの出現に驚き、「なぜ母が持っているの?」「母に読まれていたの?」と恥ずかしくなりましたが、もう遅し。

 様々な私たち姉妹の歩みが現れ、驚きと懐かしさでいっぱいでした。母が、私たちの成長の記録をしっかりと残してくれていたことに、母の気持ちを強く感じました。お母さん、ありがとう。もう、届かない声ですが。

 さあ、片付けも終わり、明日からは選挙一色の全力投球。「希望の党」の出現と候補者かき集め、民進党から新党結成など、わけのわからない情勢になってきましたね。でも、安倍政権を終わらせて国民のための新しい政治を実現することが最大の目標です。負けられない!!

 入院中の母の所にいくと、「忙しいんだから早く行きなさい」と私を病院から帰らせようとしていた母。きっと、母は頑張ることを願っているはず。その思いに応えるためにも、「エイエイオ~」ですね。

No.725 2017年9月26日 安倍首相の解散理由って何かへん

安倍首相の解散理由って何かへん

 いよいよ総選挙がやってきます。安倍政権を退陣に追い込み、市民と野党が力を合わせて新しい政治をつくる絶好のチャンス!! 私はワクワクしています。

 しかし、あの解散の理由は何ですか? なぜ冒頭解散の必要があるのでしょう? 安倍首相は「国難突破解散」と言っています。どう捉えたらいいのでしょうか。消費税の使い道を子育てや高等教育に変更するから、「国民の信任を得たい」とのことですが、それならば解散する前に国会で議論すればいいのではないでしょうか。多くの市民のみなさんから、「納得できない」「こじつけ解散」「森友・加計から逃げた」など、厳しい声が上がっていますが同感です。

 しかも、消費税を導入する時も、3%から5%にあげる時も、8%にした時も、社会保障のためと言っていましたが、ちっとも社会保障が良くなりませんよね。良くならないばかりか悪くなるばかりというのが、みなさんの実感ではないでしょうか。「消費税の使い道を変える前に、約束を守るのが筋」という声もあり、これにも同感です。

 さらに、消費税を10%にする理由を「子育てのため」といわれれば、「8%のままなら子育て支援はできないよ」といわれているようなもの。8%に引き上げて、個人消費や地域経済を悪化させたことに対する反省も対策もないのでしょうか。一方で、オスプレイや無人探察機などを何機も買おうというのですから、私は「その分を子育てや暮らしに使え」と言いたいです。

 先日、松橋千春さんと地域のお茶のみ懇談会に行ってきました。6人程が集まっての、小さいけど賑やかな集まりでした。ここでも安倍政権への怒りと解散への不信が噴出し、「もう自民党はたくさんだ。今が共産党の頑張り時だよ」と激励をいただき、「次は町内会館を使ってたくさん集めよう」と参加者から提案がありました。私たちが企画をしてお誘いすることはあっても、市民からお誘いがあるなんて、嬉しい限りです。

 すぐに会館を借りて『松橋ちはるさんと語ろう集会』をすることになりました。10月4日の水曜日、午後1時30分から大成町の西町総合福祉会館でやります。みなさん、ぜひご参加くださいね。お待ちしています。

No.724 2017年9月18日 いよいよ解散総選挙か!!

いよいよ解散総選挙か!!

 安倍首相は、今月28日に招集予定の臨時国会で冒頭解散する意向を固めたようです。総選挙の予定は、10月10日公示・22日投開票、または17日公示・29日投開票という選択肢が濃厚のようです。いよいよ解散総選挙。安倍政権が1日続けば、その分だけ日本に災いをもたらす」と、早期の解散を求めてきた政党として、私たちは選挙勝利に向けて全力で頑張る決意です。

 では、なぜこの時期に安倍首相は解散をしようとしたのでしょうか。「民進党が混乱しているので、野党共闘は難しいだろう」と「今なら勝てる!」という感触を持っているようです。また、臨時国会で森友疑惑、加計疑惑、南スーダンの日報隠し疑惑、憲法に自衛隊を明記する問題などが議論されれば、また支持率が下がるので、「今のうちに解散しよう」という考えもあるようです。

 しかしみなさん、これまで森友・加計などの疑惑究明のために臨時国会を開くべきだと再三求めてきたのに、安倍首相は一向に応じてきませんでした。そして、やっと来る究明の場である臨時国会の冒頭に解散するなんて、あまりに無責任な首相ではないでしょうか。

 自民党の中からも「疑惑の説明から逃げたという印象になる」という声があがり、自民党関係のメディアからも「火事場泥棒解散。国民をなめている」「露骨な自己都合解散」などと批判が出ています。まさにその通りです!!

 公明党も、早期解散を求めていました。理由は、安倍政権の支持率が回復しない状況で、自民党の憲法改正案が具体化すると選挙に勝てない可能性があると、「改憲議論が本格化する前の解散を」と求めていたのです。そうであるなら、改憲勢力を少数にするしかありませんね。

 みなさん、私たちは国民のみなさんと野党が力を合わせて安倍政権を退陣させようと呼びかけてきました。前回の参議院選挙でも、東京都議選でも国民の共闘で勝利してきました。新潟知事選挙や仙台市長選挙もそうです。安倍首相は、民進党がゴタゴタしているうちに選挙をやれば共闘がうまくいかないと思っているようですが、これまで共闘が進んできたのは国民のみなさんが心1つに闘ってきたからであり、国民のみなさんが野党の背中を押したからです。まもなくやってくる総選挙。「憲法守れ」「平和を守れ」「暮らしを守れ」・・・と声をあげて、自民党・公明党を少数に追い込もう!!

No.723 2017年9月12日 未届け有料老人ホームのスプリンクラー整備に補助金

未届け有料老人ホームのスプリンクラー整備に補助金

 9月議会の補正予算で、未届け有料老人ホームへのスプリンクラーや自動火災通報設備などを設置するための補助金が計上されました。とても嬉しいことです。

 未届け有料老人ホームについて議会で取り上げ始めたのはもう3年も前です。「未届け」ということから、これまで老人ホームとして認識されておらず、実態がわからない状態でした。私たちは、「住んでいるのは市民。入居者の安全安心のために実態調査をすべき」と提案してきたのです。

 市は、福祉部、都市建設部、消防本部の3部合同で調査しました。福祉部は入居者の実態について、都市建設部は建築基準法の観点から施設整備を確認、消防本部は消防設備や避難訓練実施の状況などを調査したのです。

 市内には24の未届け有料老人ホームがあることがわかり、そのほとんどが建築基準法の規定にそぐわない施設であり、必要な消防設備が未設置だったり、訓練が不十分であることがわかりました。当然、入居者の安全安心の視点で指導していく方針となったのです。
この3部合同の調査は、先進的な取り組みでした。苫小牧の調査が教訓となり、北海道も動き出して全道的な調査に波及していったのです。市の取り組みは大いに評価できると思います。

 さらに消防本部は、今年度中にスプリンクラー等を整備しなければならない施設を全て訪問し、設置の考え方について意向調査をしました。その後、未届け有料老人ホームであっても、届出をする確約書を提出したら補助金が使えることになりました。そこで福祉部が再度聞き取り調査を実施し、補助金を活用したいと考えている施設が7ヵ所あることがわかりました(その他の施設は自費で整備)。 

 先日、「道内11市 スプリンクラー未設置26%」という新聞報道があり、苫小牧は「12施設が未設置」とありましたが、この補助金の補正により未設置の施設はなくなる予定です。この新聞では、「設置できずに事業をやめる施設もあるのでは」との札幌消防局のコメントが掲載されていましたが、苫小牧ではその事例はありません。早い時期から丁寧な調査と対応をしてきたからだと、私は思います。

No.722 2017年9月4日 北朝鮮 ミサイル発射に続き核実験!!

北朝鮮 ミサイル発射に続き核実験!!

 先週のミサイル発射に続き、またもや核実験をおこなった北朝鮮。今回で6回目、とんでもないことです。昨年9月には5回目の核実験を実施し、苫小牧市議会では緊急に抗議の決議をおこないました。今議会では、ミサイル発射に対する抗議の決議を準備していた矢先の核実験。これは、国際平和を乱す身勝手極まりない許されない行為です。当然、核実験への抗議を含めて決議をあげることになりました。

 先週もお伝えしたように、アメリカでは北朝鮮との対話による平和的解決を進めようとしていました。国連加盟国の3分の2以上の賛成で核兵器禁止条例を採択し、核兵器のない平和を願う声が世界の流れ。それに反する行為は、ますます「世界のならず者」として批判されるでしょう。

 私がとても心配していることは、武力衝突に発展しないだろうかということです。国際社会の大勢は「対話による平和的解決」ですが、トランプ大統領は軍事的な手段も視野にあるようです。そして安倍首相も「対話は意味がない」と、トランプ大統領をけしかけているように見えます。

 一方で、アメリカの元国防長官や元国務長官などが、トランプ大統領に書簡を送り、北朝鮮との直接対話を要求しています。そのなかで「米朝の協議こそが緊張状態から生じる危険を減らし、核開発・使用を防ぐことになる」などと呼びかけています。

 また、アメリカの外交専門誌は、安倍首相に対し「1つだけ残された選択肢は、北朝鮮との直接対話だ」いっています。私もその通りだと思います。トランプ大統領と一緒に軍事的な圧力を強化するという方針はやめて、平和的解決の橋渡し役が日本政府に求められているのではないでしょうか。

 しかし、この専門誌では続きがあり、「対話は重要だが、安倍首相のチームはドアを閉め続けることに固執しているようだ」と指摘されているのです。恥ずかしいことですね。

 かつて9.11テロ事件がイラク戦争のきっかけになりましたが、武力では何も解決はできず、さらに悪化させただけでした。だからこそ、「平和的な解決を」と、いま声をあげる時です。

No.721 2017年8月29日 北朝鮮のミサイル発射

北朝鮮のミサイル発射

 北朝鮮のミサイルが日本上空を飛んでいくという、早朝から驚きの29日でした。初めてJアラートが作動し、防災無線・防災ラジオから「頑丈な建物へ避難・・・」と繰り返していました。でも、「ミサイルが飛んできたら、どこに逃げても同じでしょう」と思いつつも、不安な気持ちでした。

 ミサイル発射はとんでもない許し難いことですが、日本の上空を「欠陥機」のオスプレイが飛ぶことも、私は同じように許せないことだと感じています。いつ部品が落ちてくるか、いつ墜落するかわからない、不安で危険なものです。こんなことを言っている方がいました。「政府は北朝鮮に対し危機感を煽ることで、軍隊を持つ必要があると国民に思わせて、憲法を改正する狙いがあるのでは」と。まさにその通りかも!

 当初、北朝鮮はグアムに向けてミサイルを撃つと予告していましたよね。その時、トランプ大統領は「これ以上アメリカを脅すのであれば、炎と激しい怒りに直面することになる」と威嚇。緊張した情勢でした。しかしその後、アメリカの国防・国務長官は「北朝鮮との交渉の用意がある」と、対話による解決へ歩み寄りを見せていました。その矢先の29日。トランプ大統領と安倍首相は、「圧力を強化していく」と、また危険な方向に。私は言いたい。「安倍さん、そんなに戦争がしたいのか」と。一方で、韓国や中国、ロシアなどは、「対話による解決」を表明しており、日本共産党も「危機打開のため米朝は無条件で直接対話を」と声明を出しています。

 ちょうどこの日は市議会で代表者会議がありました。そのなかで「北朝鮮へ抗議すべき」との意見がまとまり、市議会として抗議をすることになりました。でも、苫小牧市として抗議をするという動きがありません。「国・道の動きを注視する」と、お決まりの理由のようですが、しっかり、強く抗議を表明してほしいですね。

 最後に疑問が1つ。小野寺防衛大臣は日本上空を通過したミサイル発射について、事前予告なしの発射を問題視する発言をしていました。では、予告したグアムへの発射は問題ないのでしょうか? 予告していたら日本の上空もOKなのでしょうか。私はよくわかりませんでした。

No.720 2017年8月20日 市議会特別委員会でカジノ視察?

市議会特別委員会でカジノ視察?

 市議会では2つの特別委員会があり、2分の1ずつの議員で構成しています。その1つ、総合開発特別委員会では、11月に韓国の仁川(インチョン)の『カジノを含む統合型リゾート』への視察が検討されています。私たちの会派では渡辺満議員と工藤良一議員が所属。「公務」である視察に対し、カジノに反対の私たちは、とても悩ましい思いです。

 仁川のカジノをインターネットで調べてみると、日本のゲームやパチンコの大手メーカー「セガサミーホールデイング」と韓国でカジノ事業などを手がける「パラダイスセガサミー」が合併会社を作って、仁川空港から徒歩10分のところに建設、今年の4月20日にオープンしたとのことです。33万平方メートルの敷地内にカジノをはじめ、5つ星のホテル、商業施設、コンベンションセンター、プールやサウナなどがあり、「最高級のエンターテイメントとホスピタリィでおもてなしを提供します」と説明しています。

 取材に行ったという記者さんの投稿では、カジノの入り口には日本でもファンが多い草間やよいさんのオブジェが飾られていて、日本語対応のスタッフが充実。カジノに足を踏み入れると、色とりどりのスロットが並び、奥が見渡せないほどの広さがあるとのこと。

 さらに面白い記述を発見。「最低プレイ時間:5時間程度」「5万円・10万円を費やすたび、また8時間以上プレイしたりすると、ホテル一泊料が無料になったり、航空チケットがもらえる」「約500万円負けると、帰宅時に1割キャッシュバックされる」など。大負けしても帰るのは困らないようです。

 この視察が実際に行なわれるかどうか、今後の協議になりますが、なんと言っても私たちは賭博であるカジノに一貫して反対し、市長がカジノ視察に行く時や調査費用を計上した時には猛反対をしてきました。そんな経緯もあり、「行くべきではない」との考え方が本音。視察の必要性も感じませんが、「自分の目で見て賛否を判断したい」という意見や、「反対の立場で見てくるのも重要」との意見が他会派の議員にはあるようです。このカジノ視察、みなさんはどう思いますか?

No.719 2017年8月15日 一生懸命生きた母を子ども達につなぐ

一生懸命生きた母を子ども達につなぐ

 先週は「こんにちは」ニュースをお休みさせていただきました。実は、今月4日に母が亡くなり、葬儀の準備などに追われて書くことができませんでした。

 母は76歳、亡くなることなど全く考えないほど元気でした。6月22日に腸閉塞で急遽入院し、1週間ほどで退院の予定でした。しかし、6月末急に容態が悪化し、敗血症と診断されました。回復の兆しが見えた時期もあり、医師に食事の許可をお願いするほどに。すると、「スイカが食べたい」「うなぎが食べたい」とせがみ、父の差し入れに喜んで食べていました。それも束の間、敗血症が要因で呼吸不全を起こし、今月に入ってすぐ間質性肺炎とも診断され「きびしい」と宣告を受けました。

 容態が安定していた7月中旬、いつも強気な母でしたが、「治るよね?」「大丈夫だよね?」と繰り返し、「死にたくないよ」「まだ生きたいよ」と弱音を吐くことも。「お母さん、退院したらレンとリョウ(ひ孫)の世話をしてよ。私は忙しいから頼むね」と言うと、新しい生き甲斐に意欲満々でした。そして、「お父さんの世話をしないといけないから、お父さんより先には死ねない」とも。

 その後、容態が悪化したのは7月26日。病院からの電話に駆け付けると、「酸素量が不足しているので人口呼吸器を付ける必要がある」との医師の判断でした。父と相談し、人工呼吸器を付けることを了承しましたが、同時に麻酔で眠らせることを意味していました。「お母さん、人口呼吸器を付けたら苦しいのが治るよ。少しの間ねむることになるからね」と説明すると、母は安心したように小さくうなずきました。それが、目を開けている母と交わした最後の言葉です。

 それから毎日母のところに行き、血液検査の結果と体温、機械に表示される酸素量、呼吸数、血圧、心拍数などを見ることだけが、母の容態を知る唯一の手段になりました。「数値が良くなれば人口呼吸器を外せる」との医師の言葉に期待をしていました。しかし、「少しの間ねむるだけ」だったはずが、永眠してしまったのです。

 どんな困難もあきらめない、いつでも明るく元気、一生懸命生きる母でした。そんな母の娘として、姉と私が引き継ぎ、子ども達につないでいきたいと思います。

No.718 2017年8月1日 話題満載の1週間 驚きと怒りも満載

話題満載の1週間 驚きと怒りも満載

 先週から今週にかけて様々なことがあり、テレビを騒がせましたね。前号で話題にした稲田防衛大臣がついに辞任や民進党の党首退任、籠池夫婦の逮捕などなど。

 稲田さんの辞任の様子をテレビで見ていると、「なぜあんなにニコニコできるの?」と疑問がわきました。防衛省を去る時、謝罪の言葉すらなかったことにも驚きました。私は言いたい。稲田さん、あなたのせいでどれだけの人が振り回され、国会を混乱させ、迷惑をかけたのか。「戦闘状態」を隠蔽して危険な南スーダンに派遣させた自衛隊員の命を軽く見てはいないか。自衛隊員の家族の気持ちはわかっているのかと。そして、そんな稲田さんを任命した安倍首相の反省はないのか。任命責任は知らんふりか。

 森友疑惑についても、首相や首相夫人の関与や土地の値引き問題は追及せず、籠池夫婦が補助金を騙し取ったとする詐欺容疑での逮捕。これにも驚きです。詐欺行為そのものは許せるものではありませんが、問題を摩り替えて首相の関与をむやむやにするつもりなのでしょうか。

 沖縄では、辺野古新基地建設よる埋め立て工事が進められています。県民の怒り爆発し、沖縄県議会では工事の差し止めを求める議案が賛成多数で可決、翁長知事は国を提訴しました(頑張れ!!)。「オール沖縄」で新基地反対の声をあげているのに、全くおかまいなしで強引に工事を進める安倍政権。乱暴さがクッキリと見えます。

 米軍基地問題は沖縄だけではありません。「沖縄の負担軽減のため」とウソの理由で日本中のあちこちで訓練を分散し、千歳基地でも10年前から米軍と自衛隊の共同訓練が行なわれてきました。そして、ついに事故が相次ぎ欠陥機といわれているあのオスプレイがこの8月に北海道の空を飛ぶことになりました。

 まもなく終戦記念日。戦争の悲惨さを思いおこし、平和を考え願う時期ではないでしょうか。72年も経つのに全国に米軍基地があり、平気で戦闘機が市街地上空を轟音をたてて飛び回る。しかも戦争の訓練です。

 自分に都合の悪いことはむやむやにして知らんふり、国民の声は聞かないのにアメリカからのお願いは喜んで受ける政権。強く憤ります。

No.717 2017年7月25日 「隠蔽」の連鎖は愛想を尽かす!?

「隠蔽」の連鎖は愛想を尽かす!?

 東京都議選挙で日本共産党は17議席から19議席に躍進。沖縄那覇市議選挙でも躍進、仙台市長選挙でも野党共闘で応援した市長が誕生。東京都議選挙の「自民大敗」の流れが広がっています。もちろん、沖縄では長い長い県民の願いと闘いの証。県民の声を聞かず自然を壊し基地を押付ける乱暴な安倍政権への怒りと批判の現われです。

 市内でも対話をすると、「テレビに映る首相の顔を見るのがヤダ」とか、「加計問題ちゃんと説明してよ」「なんで防衛大臣を首にしないの」などなど、悪口いい放題になることも。「さっさと防衛大臣を辞めさせていればここまで苦しくならなかったんじゃない」「最初から加計学園の関与を認めた方が、安倍さんの評価が上がったんじゃない」と、安倍首相を同情する声もあります。どちらにしても「もう遅い」と言うしかありません。

 24日、25日、加計学園の問題を中心に閉会中審議が行なわれました。安倍首相は「しっかり説明する」と謝罪会見で言ったこともあり、雰囲気が優しくなったようにも感じましたが、答弁は「記憶にない」「記録がない」のオンパレード。しかも、キーマンと指摘されていた和泉洋人首相補佐官も「記憶にない」「記録がない」ばかり。これを「隠蔽」というのではないでしょうか。

 同じように、稲田防衛大臣にも南スーダンでの日報問題で「隠蔽」が問われましたが、「隠蔽するとか非公表を了承することはない」と繰り返しています。では誰が「隠蔽」していたのか謎のまま。今日も事務所に防衛大臣に怒る女性から「テレビを見ていたら腹が立った。聞いてほしい」と電話がありました。

 こんなことを繰り返すから不信が広がり、国民は愛想を尽かし、支持率が下がったのではないでしょうか。「アベ政権退陣」を求める私たちにとっては、あり難いことですが(笑)

 でも、それだけではありません。アベ政権の支持率が下がったのは、あまりに乱暴な政治をすすめているからです。こんなに「強行採決」を連発する政権は未だかつてありませんでしたよね。

 苫小牧では今、「共産党に頑張ってほしい」と期待を寄せてくれる方の入党が相次ぎ、今月だけで20名を超えました。夢のように嬉しいです。あなたもいかがですか。

No.716 2017年7月17日 「エ~!?」と驚いたこと

「エ~!?」と驚いたこと

 あるテレビ番組で、『松井一代VSヒアリのたたかい』と題して、「どっちが怖いか」というアンケートを実施し、松井一代さんが65%、ヒアリが35%に。「エ~!?」という結果ですね。松井一代さんといえば俳優の船越英一郎の妻。離婚騒動で連日報じられていますが、ヒアリと比較するのはどうでしょうか。芸能人の不倫や離婚問題など、「他人事」だと私は見ていますが。

 ヒアリの問題では、先日市民から「近所の民有地に置いてあるコンテナにアリが大量発生している」との通報があり、「ヒアリかもしれない」と心配していました。すぐに市の担当部に連絡したのは渡辺満議員でした。担当者は「ヒアリではない」と判断し、コンテナの持ち主にアリの駆除を求めたといいます。しかし、現場は見ていないとのこと。「エ~!?」連日ヒアリの発生が報じられ、「もしや」と冷やりとするは当然。今後はすぐに現場を見てくださいね。

 ここで、ネットニュースの話題を1つ。今、小学生でブームになっている遊びがあるそうです。それは、「このハゲー!」で有名になった豊田真由子議員のものまねだそうです。「エー!?」小学生のみなさん、そんな真似はやめましょう。願わくは、イジメに発展しませんように。

 さらに、麻生太郎副総理が豊田議員のことを「学歴だけ見れば立派だけど。あれ女性ですよ女性」と発言しました。これには、「男ならいいという話じゃない」「女性差別だ」などの書き込みがネットで飛び交っています。やっぱり自民党内は緩んでいるのではないでしょうか。

 平和憲法を変えようとする安倍首相、さらには「森友」「加計」疑惑のえこひいき政治、戦争法や共謀罪などの強引な政治で、安倍政権の支持率はどんどん下がり、閣僚たちの暴言、発言、行動がさらに追い討ちをかけました。自民党内からも「支持率が30%を切ったら赤信号だ」と危機感が広がっています。東京都議選での「歴史的大敗」の結果は、自民党の実態がもろに現れたといえますね。

 強いようで実はもろい安倍政権だということがハッキリしました。次は衆議院選挙。国政選挙でも自民党にお灸をすえましょう!!

No.715 2017年7月11日 テロを事前に防ぐための共謀罪なのか?

テロを事前に防ぐための共謀罪なのか?

 今月11日、共謀罪が施行されました。私たちは、松橋千春さんと一緒に共謀罪の廃止を訴え街頭宣伝に出ました。ある大型スーパーの前で訴えていると、若い男性が立ち止まり聞いてくれました。その男性は、「なぜ共産党は、テロを事前に防ぐための法律を必要ないと言っているのか」と聞きます。きっと、同様な疑問を抱いている方も少なくないでしょうね。

 国会で共謀罪法案が出てきた時、「東京オリンピック・パラリンピック開催に備え、テロ対策が必要」と言っていた安倍首相。たしか安倍首相は、東京への招致の際、「日本は安全な国だ」と売り込んでいたはず。このことからも共謀罪は矛盾していますよね。

 共謀罪の正式名称はテロ等準備罪ですが、法案の中には「テロ」という言葉が1つもなく、国会での指摘で慌てて盛り込んだという怪奇な法案。そして、「国際組織犯防止条約を締結するためには共謀罪は必要」とも説明する安倍首相ですが、日本ではすでに13本ものテロ防止条約を締結しており、日本の刑法では、テロで想定される多くの重大犯罪の実行・未遂以前の段階で取り締まる制度があることも明らかになっています。

 多くの国民や刑法学者のみなさん、弁護士会のみなさんなどが共謀罪を反対する理由は、「一般人が対象になりうる」と明確な答弁をしている点です。だれが一般人で、だれがテロ組織か、どう見分けるのでしょうか。みなさんも記憶に残っていると思いますが、法務大臣は「花見の場所に双眼鏡と地図とメモ帳を持っていたらテロ組織だ」と答弁しましたよね。つっこみで「バードウォッチングも双眼鏡と地図を持っている」と反論されていました。結局、何がテロ組織なのか定義がないことも外務大臣が答弁しています。

 では、どうやって未然にテロを取り締まるのでしょう。明らかになったことは、捜査機関に怪しいと思われただけで市民を監視できるということです。そうなれば、メールやライン、フェイスブックなども監視の対象になります。プライバシーが侵害され、内心の自由、思想・信条、言論の自由を脅かすことになるため、反対世論が強まったのです。明らかに憲法違反の法律ではないでしょうか。しかも、「戦争する国づくり」に連動しています。だから、「共謀罪は廃止」なのです。

No.714 2017年7月4日 東京都議選で自民党の歴史的大敗!!

東京都議選で自民党の歴史的大敗!!

 みなさん、2日投票の東京都議選挙の結果をごらんになりましたか。日本共産党は17議席から19席に。自民党は「歴史的大敗」。選挙最終日に安倍首相が最初で最期に行なった秋葉原駅前での街頭演説では、自主的に集まった多くの市民による「安倍やめろ」の横断幕とコール、さらには100万円を見せながら「本当のことを言え~」「もらったモノはもらったと言え」と叫ぶ森友学園の籠池氏の登場。私たちも「安倍政権の退陣」を訴えていますが、安倍批判の大きさと行動力に驚きました。

 私は、この秋葉原の様子をインターネットで知りました。実は、母が入院してしまい、この日(1日)は病院に付き添わなければならなかったのです。都議選の様子が気になる一方、テレビが見れない消灯後の病室ではネットニュースを見るしかなかったのです。


 母は腹痛を訴え「胃腸炎かも」と入院しました。検査の結果「心配はない」とのことだったので安心していましたが、先月29日の午後病院から電話があり「すぐ病院に来てください」とのこと。母は血圧が70台に下がり、熱が40℃超、意識がもうろうとしており、「敗血症」と診断されました。「万が一もあり得る」とまで言われ、札幌にいる姉にもすぐに来てもらいました。が、日に日に元気になり、いつものおしゃべり好きな母に戻りました。私の身体が丈夫なのは母譲りのようです。

 都議選に話しを戻し、私たち共産党は①安倍自公政治による憲法破壊、国政の私物化許さず、レッドカードを、②築地市場の豊洲移転中止、営業しながら現在地での再整備を、③強大開発優先から、福祉・くらし優先の都政へ、この3つを大争点にしてたたかいました。それが都民の共感を得て、支持が得られたのだと思います。

 「森友」「加計」疑惑を明らかにするために、野党がこぞって求めていた臨時国会。安倍政権は拒否し続けていましたが、都議選の結果を受けようやく開く方向になりそうです。自民党の中からも「もう逃げられない」との声があがり、「ポスト安倍」の話題まで浮上していますね。

 都議選の結果は国政に大きく反映します。いよいよ安倍政権への審判がくだされる時が訪れそうです。ワクワクしますね。

No.713 2017年6月26日 来年7月 市議会解散の行方は?

来年7月 市議会解散の行方は?

 みなさんご存知ですか? 来年7月で市長の任期が満期になるため、市長選挙があります。同時に、市議2名の補欠選挙があります。1名は議員の死去によるもの、もう1名は不祥事による辞任です。

 昨年、市民からの「市長選挙と市議選挙を一緒にしてほしい」という陳情を全会派一致で趣旨採択にしいます。きっと、「市長選挙に合わせて議会を解散」ということを連想すると思いますが、そうではありません。


 「議会が解散すべき」という意見の会派もありましたが、私たちは「議員の議席は市民から4年間付託を受けたものであり、解散は市民を裏切ることになり、すべきではない」との意見を述べ、そのうえで「市長選・市議選を一緒にとの市民の気持ちは理解できるので、違う形で統一選挙にする手法を議論しよう」と提案していました。私たちと同じ意見を持つ会派もあり、「陳情の趣旨は十分理解できる」との結果から、趣旨採択にしたのです。


 その後、議会では統一選挙について議論を続けてきました。そして6議会の最終日、「統一選挙の1つの手法である議会の解散についての賛否を諮ろう」ということになり、次の9議会で結論を出すことになりました。


 議会の解散には5分の4の議員の賛成が必要です。今の議員数は26名なので、21名以上の賛成がなければ解散ができません。「議会が解散すべき」と思っている方には申し訳ないのですが、現状では21名の賛成にはならないと思います。なので、来年7月には市議の補欠選挙が行なわれるでしょう。そして、共産党の候補は!?


 次に議論になったことは、議員定数の問題です。いまでは36名だった定数が28名になっています。私たちは「市民の声を届ける仕事である議員を減らすことは市民サービス向上に逆行する。他市と比較しても苫小牧の議員数は少ない」などの理由から「現状維持」を主張してきました。


 定数削減を求めている会派からも「補欠選挙のすぐ後に定数削減をすると混乱する」との意見が出てきて、2年後の市議選挙は「定数削減はナシ」と結論が出ました。まずは、良かった!! これが、議会最終日に確認された事項です。

No.712 2017年6月20日 ウトナイ湖・美々川の環境保全を

ウトナイ湖・美々川の環境保全を

 6月議会の一般質問が終わりました。今回の質問で最初に取り上げたのは、以前みなさんにお伝えした自然環境保全の問題です。市は、昭和49年から美々川流域の保全のために北海道に自然環境保全地域の指定を要望してきましたが、平成30年の要望項目から消えてしまったことから質問しました。

 私は、「あきらめたのか」と聞くと、「自然環境保全のために実効性ある様々な対策を検討したい」という趣旨から、「いったん取り下げただけ」との答弁でした。自然環境保全地域の指定をすると、土地利用の制限を受けるため土地の所有者の合意が得られないという説明です。土地所有者の合意が得られないという説明は、私が調べた範囲では昭和58年の議会答弁でも述べています。つまり、30年を超えても解決できないのです。

 「昭和57年に千歳川放水路計画が持ち上がった時、土地所有者は土地が高く売れると期待していたんだ」と話していた方がいます。千歳川放水路計画は、地域住民や自然保護団体などのみなさんの強い反対で中止になりました。自然環境保全地域に指定されれば、新たな開発行為ができなくなると考えているのかもしれません。

 美々川は、ラムサール条約に指定されているウトナイ湖に流入する川の中で1番水量が多い川です。美々川の保全はウトナイ湖の保全と直結します。だからこそ野鳥の宝庫なのです。これからも粘り強く「実効性ある」取りくみを進めてほしいです。

 美々川の保全で心配なことがまだあります。もちろんIR(カジノ)誘致・建設による影響も心配ですが、すでに動き出している問題として注視する必要があるのが、千歳市で建設中の養豚場です。美々川の源流部付近に建設中で、最大出荷頭数は62,400頭です。糞尿処理はどうするのか、事業で使う水はどこから取水するのか、その水をどこに流すのか、美々川の保全に直結する問題です。

 それを質問すると「懸念している」と答えます。しかし、事業内容を全く知らない市。「事業の内容を知らなくていいのか」と聞くと、「行政区が違う」「言える立場ではない」という状態。これで美々川を守れるのでしょうか。

 昭和61年、千歳市のごみ処理場の排水により、美々川に白い綿状のカビが発生して大問題になりました。当時の板谷實市長は「美々川の汚染がないよう(千歳市に)強力に要請する」との決意を示していました。岩倉市長にも、その立場で臨んでほしいと訴えると、「美々川を守る」と決意。良かった。そのためにも事業内容を確認することも約束してくれました。あわせて、IR(カジノ)のような開発行為も断念してくれれば・・・。

No.711 2017年6月13日 介護までも僅かな審議で強行

介護までも僅かな審議で強行

 15日から6月議会が始まりました。今議会の一般質問は20名の議員が行います。くじ引きの結果、私は15番目。私の出番は19日の午後だと思うのですが、都合が良ければ議会傍聴に来ませんか。

 今回は、自然環境の保全について質問し、介護保険の改定があったため平成30年からの苫小牧市の介護計画がどんなふうになるのかを質問します。その他ごみ行政や子育て支援、市営住宅の問題などです。

 毎回のように質問してきた未届け有料老人ホームの問題も質問項目に入れました。スプリンクラーなどを整備することが消防法で義務付けられたのですが、未届けのために補助金が使えません。このままだと施設の撤退が心配されますが、入居している高齢者の受け皿も確保できないため、3月の議会では「市長の英断」で市独自の対策を求めました。

 市長の答弁は「6月議会まで待ってほしい」と宿題になっていました。さて、どんな回答がくるのでしょうか。いい回答だといいのですが。介護施設が不足しているために、代替施設として高齢者の受け入れをして役割を果たしているのが未届け有料老人ホームです。そもそも、介護施設の必要量を確保するべきなのが市です。それが不足しているのが一番の問題ですよね。

 関連して、介護保険の改定(私たちは改悪と言っています)はひどいものです。しかも31本もの法案を一括提案、一括強行採決です。安心して老後が送れるよう、行き届いた制度へ転換することこそが国民の願いではないでしょうか。改悪のなかでも、市として高齢者の暮らしをどう守っていくのかという視点で、質問をしたいと思っています。

 介護保険の改定に対し、全国保険医団体連合会の抗議声明が出されました。内容は「徹底した審議を行わず、わずかな審議時間で採決を強行する国会運営、議会制民主主義を否定するものであり強く抗議します。共謀罪法案についても同じ政治手法をとろうとされているのでしょうか。まやかし、たぶらかし、ごまかしのこんな政治手法を国民は断じて許せません」というものです。共謀罪や加計学園問題などで国会がゴタゴタしている裏で、介護が改悪されたのです。この暴挙、どこまで続けるのか!許せない安倍政権!!

No.710 2017年6月5日 「美々川流域の自然環境保全地域指定」の要望が消えた!!

「美々川流域の自然環境保全地域指定」の要望が消えた!!

 市は、毎年『国・道及び関係機関に対する重点要望』をおこなっています。平成30年の要望事項から「美々川流域の北海道自然環境保全地域指定について」が消えました。

 自然環境保全地域の指定要望は、昭和49年(1974年)から始まりました。ラムサール条約に登録している貴重なウトナイ湖の自然環境を守るためには、美々川流域の自然環境保全は重要だという位置づけです。

 昭和57年(1982年)に千歳川放水路計画が決定したことを期に、自然環境保全地域指定は棚上げになってしまった時期がありますが、平成11年に同計画が中止になったことを受け、北海道への要請が再開しました。そして、29年度まで続いてきたのです。

 自然環境保全地域指定に関する課題として、「美々川周辺地域は千歳空港に近く道路網の整備に伴い大型駐車場やレジャー施設などが建設されており、周辺環境が変化しています。(中略)この流域の環境保全について、どのような方策を考えていくのか検討会で協議する必要があります」と市の考え方を示し、北海道へ環境保全地域への指定を要望しています。

 私はこれを読み、要望項目が消えた理由が想像できました。それは、市はIR(カジノを含む統合型リゾート)誘致に前のめりです。しかも、候補地としているのは新千歳空港の近くの民有地です。市自ら「レジャー施設建設による環境の変化」を進めようとしている訳です。市もこの矛盾は当然感じていることでしょう。「だから要望できない」と判断したのではないでしょうか。

 一応、担当の職員さんに聞いてみました。すると、「北海道は、美々川の自然環境保全を目的に自然再生事業に取り組んでいるので、その事業の効果を見ていきたい」と話してくれました。これって、方針の後退では?

 平成21年に、冨岡隆議員が自然環境保全地域指定を求める質問をした際、「保全指定により、土地利用の制限を受ける流域の地権者や地域の住民の理解を得ることが大きな問題になっている」と説明しつつも、「粘り強く要望をしていく」と約束した部長。いったいこの約束は・・・。市民からも、「自然を残すべき区域」を明確にすることの重要性を提起されているのですが。

No.709 2017年5月30日 「共謀罪の廃案」と「加計学園疑惑の解明」を!!

「共謀罪の廃案」と「加計学園疑惑の解明」を!!

 
 共謀罪の審議が参議院で始まりましたね。みなさん、何としても廃案を勝ち取りましょう!! 何としても通そうとしている安倍首相は、会期延期も検討しています。まともな答弁もできない法案は、会期延長など論外ですよね。でも、「会期を延長すると東京都議選挙にも影響する」と、慎重派の自民党議員もいるみたいで、一枚岩ではないようですが。
 
 みなさん、共謀罪を審議する前に、明らかにするべきことがあるのではないでしょうか。それは、加計学園の問題です。安倍首相は、「自分が関与していたら責任を取る」と、進退を示していました。ならば、まず加計学園の徹底究明です。
 
 加計学園への獣医学部新設について、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと記した内部文書について、前川前文部科学事務次官が記者会見で「本物」と認める発言をしました。そして、証人喚問にも応じることも示しており、私はその勇気ある発言に感銘しながらニュースを見ていました。しかし、政府は「怪文書」だといっています。あまりにもヒドイ。
 
 私たちも議会で質問をする時、たびたび担当の職員さんから資料をいただいて質問をします。その資料について「怪文書だ」と言われることなどありえません。なのに、国会では通用するのでしょうか!!
 
 「怪文書」だというのであれば、前川氏の証人喚問をするべきだと思うのですが、政府は「民間人だから」と否定しています。ますます許せない。森友学園疑惑では民間人の籠池氏の証人喚問をしましたよね。これは矛盾ではないですか。しかも、森友学園問題では、安倍首相夫人の証人喚問を求めていますが、それも拒否しつづけ、いまだに真実は闇の中です。首相と夫人ともに関与している問題について、全く真相を明らかにしないのは言語道断です。
 
 安倍首相は、自分のお友達のためには政治を利用して優遇し、国民の声には耳を塞いで社会保障の改悪をすすめて、悪法まで次々つくる。ここまでくると、怒りも頂点を越えてしまい、煮えくり返る思いです。
 
 参議院では、「共謀罪の廃案」と「加計学園疑惑の解明」で野党4党が力を合わせることで確認しています。みなさん、ともに力を合わせ、ハッキリさせましょう!!

No.708 2017年5月23日 「共謀罪」強行採決!! 創価学会は反対!?

「共謀罪」強行採決!! 創価学会は反対!?

 

 共謀罪法案が衆議院本会議で強行採決されました。今回も、反対世論が強まり、国会前で多くの国民が抗議するなかでの暴挙。絶対に許せません。

 法務大臣はデタラメな答弁しかできず、答弁すればするほど問題点が浮き彫りになっていました。だからこそ、強行採決に逃げ込んだというのが実態ではないでしょうか。法務委員会では「すでに審議は尽くされた」と自民党議員は強行採決を要求しましたが、本当に審議が尽くされたと思いますか?

 インターネットを見ると、「自民党と公明党は日本維新の会と共謀し共謀罪法案を強行採決した」「法務大臣が1つ答弁すると1つ問題を引き起こす」などの声がありました。全くその通りです! しかも、「ビールとお弁当を持っていたら花見、地図と双眼鏡とメモ帳を持っていたら下見」などと、無茶苦茶な答弁までありましたよね。

 一般市民は対象になるのか! 答弁では「ならない」といっていますが、「公人と私人を区別できない政府が、一般人とその他の区別ができるわけない」との書き込みもありましたよ。みなさんユーモアがありますね。多くの学者さんや弁護士さんは「一般市民も対象になる恐れがある」と指摘し、そのために盗聴や通信傍受などの監視が強まり、人権侵害になると警告して反対しています。

 共謀罪は戦前戦中の「治安維持法」によく似ています。公明党の支持母体である創価学会の創始者は「治安維持法」により逮捕され獄死しました。しかし、「現在の創価学会員は組織の歴史を勉強していないから公明党を支持しているのだ」と皮肉的なコメントが。一方で、創価学会員のなかには反対の声をあげている方も多いようです。「テロの脅威を主張しているが、共謀罪でテロが防げるのか。まさに詭弁であり、大嘘つきだ」「こんな恐ろしい法律を成立してしまう公明党や自民党に投票しないでと叫ぶべき」などと発信している創価学会員さんがいます。ならば、池田大作氏の教えである「人間尊重・生命尊厳」に反する共謀罪を廃案にするために、一緒に声をあげましょう!!

 たたかいはまだ終わりません。次は参議院です。何としても共謀罪を廃案に追い込みましょう! 憲法違反の法律を次々強行し、憲法まで変えようとする安倍政治にこれ以上国政を任せるわけにはいきません。

No.707 2017年5月14日 憲法に自衛隊を明記? 断固反対!

憲法に自衛隊を明記? 断固反対!


 みなさん、憲法9条第3項に「自衛隊」を書き込み、東京五輪の2020年の施行を目指すという安倍首相の発言が大問題になっています。国会質疑では「読売新聞に書いてあるので熟読していただきたい」と、まともな答弁をしない安倍首相。あまりにもバカにしていませんか?
 
 私は、まず安倍首相にいいたい。「憲法を守る義務を持つ首相が発言していいのか。許せない」と。しかも、過去の悲惨な戦争の反省から「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないように」と誓った世界の宝です。 
 
 憲法第9条は1項で「戦争の放棄」を明確に位置づけ、2項で「前項の目的を達するため、陸海空その他の戦力は保持しない」と謳っています。だからこそ、これまで政府は「自衛のための必要最小限度の実力であり、戦力にあたらない」と、2項の規定に沿うように自衛隊を位置づけてきました。
 
 しかも、「自衛隊は違憲ではない」と言ってきた安倍首相が、「合憲にするために憲法に明記する」と発言したりと、何を言っているのか意味不明です。これまでの政府の見解と、今回の安倍首相の考え方に矛盾を感じませんか。石破茂元防衛大臣も、この矛盾を指摘していましたよね。
 
 安倍首相が「公文書」と認める自民党改憲草案の中身は、9条2項をなくして「国防軍」を書き込むというものです。国会質疑では「自民党の改憲草案のままでは3分の2の賛同を得ることができない。だから2項を残したまま自衛隊を3項に書き込む」と説明する安倍首相。つまり、国民を欺くための「苦肉の策」もしくは「妥協案」ということでなないでしょうか。
 
 「戦争法」が強行採決され、大多数の憲法学者が「違憲だ」と反論しました。その時、安倍首相は「戦争法を違憲ではない状態にするために改憲が必要」とまでいいました。南スーダンでの戦闘状態を、稲田防衛大臣は「衝突」だといい続けた時も、「戦闘だというと違憲になる」と認めた1コマもありました。市民から「戦争をしたがる首相」といわれる安倍首相にとっては、まさに憲法9条が邪魔なのでしょう。
 
 そんな安倍首相が狙うのは、自衛隊を憲法に明記して国防軍と同等の位置づけにすることではないでしょうか。そんな思惑に、断固反対しましょう!!

No.706 2017年5月9日 今年のゴールデンウイークで思う

今年のゴールデンウイークで思う


 ゴールデンウイークが終わりましたね。みなさんはどんな風に過ごしましたか? やっと苫小牧でも桜を目にするようになり、「春だな~」と感じられるようになりましたね。
 
 一方で、8日には東北地方で山火事が相次ぎました。ニュースで流れる恐ろしくなるほどの被害の現状に心が痛みます。「震災で被害に遭ったのに、今度は火災なんて」と、憂える声も耳にしました。ゴールデンウイーク中は息子が部活動だったために休みがなく、唯一の休みである7日にバーベキューを計画しましたが、強風のために断念。家の中での焼肉に切り替えました。バーベキューで火事が起きていたら大変だったと痛感し、やめて良かったと思いました。
 
 被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。また、支笏湖ではボートに乗っていた2人が亡くなる事故もあり、心よりご冥福をお祈りいたします。風の力と怖さを再認識せざるを得ない連休でもありました。
 
 息子は、中学に入学してすぐに「陸上部に入る」といい出しました。入学前は、美術部に入るといっていたのですが、「見学に行ったら女子ばっかりだったからやめた」とのこと。なぜ陸上部を選んだのかよくわかりませんが、「頑張る」と強い決意(たぶん)で入部しました。
 
 息子の選択を何よりも喜んだのは夫です。中学時代に陸上部だった夫。同じ中学校に入学した息子が同じ陸上部を選んだのですから。今では、何はさておき部活動中心の生活に喜びを感じているようです。夫は短距離を選考しており、本人曰く「早かった」そうです。一方、足の遅い私はマラソンには少しだけ自信があります。息子はどちらのタイプでしょうか。楽しみです。
 
 一昨年、ゴムチップ舗装の全天候型陸上競技場が完成しました。土日などはこの競技場で練習をします。先日の春季大会もそこで行いました。入部1ヶ月しか経っていない新米の息子も、プロの選手が使うような立派なトッラクを走ります。なんだか贅沢。「私たちが中学生の時は、東中学校のグランドだったよね」と懐かし合っています。そんな東中学校には東小学校が併設され、グランドが小さくなってしまい、もう大会では使えなくなります。それも時代の流れでしょうか。

No.705 2017年4月25日 ガス爆発事故 1日も早い安全宣言を

ガス爆発事故 1日も早い安全宣言を

 
 議会が終わって1ヶ月以上過ぎたのですが、私が委員長を務める「安全・安心及び市民ホール建設に関する特別委員会」はつい先日まで続いていました。議題は、昨年8月に起った日新町のガス爆発事故についてです。

 3月の委員会では、消防本部から「これまでガス事業者から聞き取りをして委員会に報告してきたが、これ以上の説明は難しい」との申し出があり、ガス事業者側も、「機会が得られるのであれば説明したい」と話しがあったため、参考人招致をすることになりました。参考人招致は4月12日に行いました。

 参考人招致には、ガス事業者の社長さんをはじめ3名が参加しました。事故の原因や事故当日の対応、市民への安全対策など、多岐にわたる聴取事項を委員会から文章で提出し、それに対する回答を事前にもらったうえで、さらに確認したい内容を質疑するということにしました。

 ガス事業者が消防本部への事故報告よりもマスコミ発表を先に行なったことに対し「たいへん遺憾だ」と言っていた消防本部。しかし、参考人招致ではガス事業者から消防本部へ事故報告書案を3度も提出したことが明らかになりました。「報告をしていたのか、していなかったのか」「どちらが正しいのか」が問題点となり、「さらに消防本部に確認する必要がある」と、24日に再度委員会を開催しました。議会閉会中に何度も委員会を開くのは、あまりないことです。

 結果的に、ガス事業者と消防本部とで事故報告について何度か打ち合わせを行なっており、その時の資料についてガス事業者は「報告書案」だといい、消防本部は「打ち合わせ資料」だと受け止め、主張し合っていただけのことでした。「うちわ揉めのようなものだ」という冷ややかな意見まであり、消防本部は「意思疎通を心がけていれば誤解が生じなかった」と認めざるを得ませんでした。

 渡辺満議員は、未だに行なっていないガス事業者による市民への説明と謝罪を強く求めました。さらに、1日も早い「安全宣言」ができるよう努めることも。これには、市からガス事業者へ要請することが約束されましたが、この委員会の本旨として、市民の安全・安心が何よりも大切です。

No.704 2017年4月18日 23回目になった議会報告会

23回目になった議会報告会

 
 先週は、議会報告会をやりました。平成23年(2011年)の6月議会から毎議会取り組み、早いもので23回目です。「議員の姿が見えない」「議会は何をしているのか」などの市民の声から、議員活動や議会の様子を知ってもらおうと、政務活動費を活用して始めました。
 
 これまでは、チラシを作成してお誘いしていましたが、「報告会のことをもっと多くの市民に知ってもらおう」と、初めて苫小牧民報さんに広告をお願いしました。あとで知ったのですが、広告料も政務活動費が使えるようです。
 
 報告会の冒頭、私は「新聞広告を見て来てくれた方はいらっしゃいますか?」と質問すると、1人の男性が手をあげました。「たった1人か」との意見もあるかもしれませんが、私は嬉しかったです。今度は他の新聞にも広告を掲載してみましょう。報告会に来てくれる人が増えることが1番嬉しいですが、私たちが毎回やっていることを知ってもらうことも大事だと思っています。
 
 そして私は、「今議会はカジノで始まりカジノで終わった議会だった」と話し、「市長はIRというけど、私たちはIR=カジノだと思っている」と強調し、カジノ調査費4,521万円に反対した経緯などを報告しました。
 
 それを意識したのか、渡辺満議員は「私は駒澤大学に始まり駒澤大学に終わった議会だった」と、苫小牧駒澤大学が市との協議なしに京都育英館という大学に経営移管したことを報告しました。
 
 20年前に市民の税金50億円を使い、あわせて10haの土地を無償譲渡し、5haを無償貸与して開学したのが駒澤大学です。それなのに、いつの間にか京都育英館のものになったという、ありえないことが起ったのです。質疑のなかで渡辺議員は「だまし討ち」だと、駒澤大学に対し憤る場面もありました。
 
 工藤良一議員は、昨年の議会で改善を求めた親水公園の安全対策に予算が付いたことに触れ、「道理ある提案は必ず生きる」と実感あふれる報告。冨岡隆議員は、介護会計や霊園会計、オスプレイなど多岐にわたる報告で、問題点をしっかり指摘しつつも笑いを誘う楽しい報告でした。
 
 4人の市議団も2年目の折り返し。個性を大事にし、力を合わせて引き続き頑張ります。

No.703 2017年4月11日 春なのに、平和を壊す危険な動き

春なのに、平和を壊す危険な動き


 新たな出発となる春。我が家でも、一番末の息子が中学校に入学しました。しかも、私と夫が卒業した母校、陵雲中学校です。入学式では、35年ぶりに校歌を聞き、とても懐かしく、胸がジーンと熱くなりました。中学生だった頃にタイムスリップし、色々な思い出が走馬灯のように蘇ります。
 
 陵雲中学校は、私たちが通っていた頃と校舎がずいぶん違っています。古い校舎を壊し、新しい校舎が増築され、体育館も新しくなりました。久し振りに学校探検をしていると先生にバッタリ会ってしまい、気まずいと思い「ここの卒業生なんです。なんだか懐かしくて・・・」と言うと、「担任は誰だったんですか?」と聞いてくれたり、「ここは、35年前のままの床を使っているんですよ。ほら、少しデコボコしているでしょう」と説明までしてくれました。「そうそう、この奥に私が過ごした1年A組に教室があった」と、今ではグランドになっている見えない校舎を思い出すことができました。
 
 本当に楽しかった中学校生活。たくさんの想い出が残っているのは友達の存在と、先生達の存在だったと思います。息子にも、たくさん友達をつくって、たくさん先生から学んで、素敵な想い出をつくってほしいと思いました。
 
 その入学式の日(現地時間では6日)、アメリカのトランプ政権は化学兵器の使用を疑われているシリアの空軍基地を攻撃しました。その直後、安倍首相はトランプ政権の決意と行動を「支持する」と表明したことに、異常さを感じます。トランプ政権が北朝鮮の核・ミサイル問題などに「あらゆる選択肢を取る」と強い立場を押し出し、米艦船を北上させました。それも「支持する」となれば、軍事的な行動につながる危険があります。なぜ、平和的な解決の道を歩こうとしないのでしょうか。
 
 一方で、志位和夫委員長も出席した核兵器禁止条約の国連会議では、核兵器廃絶を求める国が圧倒的多数で、7月7日には採択し年内にも核兵器禁止条約が誕生する可能性が高くなっています。ここでも、安倍政権は「不参加」という異常な態度を取りましたが、世界の多数は核兵器を許さず、平和を求めています。トランプ大統領や安倍首相の異常な態度を改めさせるために、平和を求める声をいっそう大きくあげましょう!!

No.702 2017年4月4日 「銃剣道」「教育勅語」~危険な安倍政権

「銃剣道」「教育勅語」~危険な安倍政権

 3日付のしんぶん赤旗に、『中学校の武道に銃剣道』という見出しで記事が載っており、「なに!?」と目を引きました。文科省が学習指導要領改定案を示し、保健体育の武道で銃剣道も選択できるようにしたとのことでした。その理由を「グローバル化する社会の中で、わが国固有の伝統と文化への理解を深める観点から・・・」と説明しています。そして、元自衛官の佐藤正久参議員(自民党)は、銃剣道を新学習指導要領に加えるよう働きかけていたとも報じています。
 
 インターネットを見ると、「剣道と変わらない」という意見もありましたが、「時代錯誤だ」「剣道や柔道とわけが違う。殺しの実技だ」との批判も多くありました。全くその通りです。こんな改定案、認めるわけにはいきません。
 
 さらに驚いたのは、3月31日にあの森友学園問題で大きく浮上した『教育勅語』を教材として使用を認める閣議決定をおこなったことです。
 
 菅官房長官は、「道徳の観点から学ぶべき点がある」「親孝行や兄弟仲良く、友達を信じ合うということまで否定すべきではない」と言っていますが、「危険な事態が生じたら、正義と勇気を持って公のために奉仕し、天皇の命を助けなさい」という軍国主義教育です。そのため、「国民主権と相容れない」と、衆議院では「排除の決議」、参議員では「失効の決議」がされた経緯があります。これこそ、「時代錯誤」ではないでしょうか。
 
 そして、犯罪について話し合うだけで罪に問われる『共謀罪』も問題です。先月の21日に法案が提出されましたが、これまで金田法務大臣は「法案が出てから説明する」と答弁し、まともな説明をしていません。
 
 罪を犯していないのに処罰されるなんて「内心の自由、思想・信条の自由を奪う」と批判が出ると、安倍首相は「テロ対策だ」と言い訳しましたが、国会議論でその根拠も崩れています。そんないい加減な法案が通ったら、憲法で保障される基本的人権まで壊されてしまうのではないでしょうか。
 
 国民の知る権利を奪う秘密保護法、戦争を可能にした戦争法、心の中まで取り締まる共謀罪。一気にきな臭い方向に加速する安倍政権。加えて銃剣道と教育勅語を教育に加えるなんて、危険な政権です。私は恐怖を感じます。

No.701 2017年3月28日 27回目の「春を呼ぶ女性のつどい」

27回目の「春を呼ぶ女性のつどい」

 
 毎年恒例の『春を呼ぶ女性のつどい』が、みなさんのおかげで大盛況に終えることができました。ありがとうございました。
 
今回は27回目。本当は28年前から始まったのですが、東日本大震災があった年は、急遽中止にしたために27回目なのですが、毎回約300名の方に参加をいただいています。
 
 大先輩から話しを聞くと、第1回目は亡き小笠原貞子参議院議員を講師に『女性のつどい』をおこない、その時は500名を越える参加者で、会場の外まで人が溢れたそうです。「小笠原さんは、ものすごく人気が高い議員だったんだよ」といいます。
 
 さて、今回講演をお願いした清水忠志衆議院議員は、元漫才コンビを組んでいたとのことで、政治をものすごく楽しく語ってくれました。「長年、演説会に参加しているけど、こんなに笑って聞くことができた講演は初めて」という声が多数聞かれました。私もその1人です。
 
 清水議員がお笑いを始めたのは、人を笑わせたいと思ったからだそうです。笑うことで人が幸せになる、元気になる、頑張ろうと前向きになれる、健康になるなど「心身ともに笑いはいい」と語り、その笑いを提供したいという理由だそうです。まさに「笑う門には福来る」の精神ですね。
 
 講演では、今話題の「森友学園問題」からスタートしました。ワイドショーなどを見るよりも生々しい話しで面白く、裏話も盛りだくさんでした。そして稲田防衛大臣の数々の答弁を紹介しながら南スーダンへの自衛隊派遣の危険性を話題にし、リニア中央新幹線問題では麻生金融担当大臣のものまねをしながら無責任な答弁を紹介したりと、本当に笑いが絶えない講演でした。
 
 何よりも、共謀罪の話しは面白かったです。桃太郎が「鬼対峙に行く」と、おじいさん、おばあさんと計画を立て、おばあさんがキビ団子を作った時点で「準備罪」になるというのです。「なるほど!」ですね。
 
 昨年は、若手の池内さおり衆議院議員に来てもらい、大変喜んでいただけました。これからも、28回、29回・・・と続けて行きたいと思っています。そして、「来て良かった」といっていただけるように頑張ります。今回、参加できなかった方も、ぜひ次回を楽しみにしていたくださいね。

No.700 2017年3月21日 10年間お世話になった樽前

10年間お世話になった樽前

 
 今回は『700号』です。長い間お付き合いいただき、ありがとうございます。まだまだ続けていきたいと考えています。みなさん、これからもどうぞよろしくお願いします。
 
 議会が終わり、18日は息子の小学校の卒業式でした。本来、錦岡小学校に入学のはずでしたが、樽前保育園に通っていた息子は「樽前小学校に行きたい」といい出し、夫婦で考えた末に樽前小学校に入学させました。保育園時代を含め、実に10年間樽前にお世話になりました。保育園や小学校、地域のみなさんにはとても良くしていただいたと思っています。
 
 入学当時、息子は「学校は自然の匂いがする」「学校から見る樽前山が一番いい」と話し、毎年おこなっている100年桜の下で食べる給食会では、「上から虫が落ちてくるんだよ」と、私を驚かせたりもしました。だからなのか、息子は昆虫が大好きです。
 
 樽前小学校は大変古く、平成26年度には大規模改修が予定されていましたが、他校の耐震化を優先したため、なかなか予算が付きませんでした。息子に、「学校が綺麗になるのは、まだまだ先みたいだよ」と話すと、「樽前小学校は古いからいいんだよ」と返ってきました。「なるほど、そうなのか・・・」
 
 でも、保護者の方々からボロボロの校舎や図書室が狭いことなど、たくさんの不満の声や要望があり、私は「なんとかしなくては」と考えていました。息子が通う小学校の改修を求めるのはどうかと思い、冨岡隆議員に相談。冨岡議員はすぐ議会で質問してくれました。「改修に必要な予算は新年度に計上する」と答弁があった通り、樽前小学校からあがっている30項目もの改善要望のうち、26項目もの改善予算を29年度に計上してもらえました。少しは恩返しになったでしょうか?
 
 ここでちょっと紹介。卒業式にいただいた文集に載っていた息子の作文の一部分です。学芸会の思い出をこう書いていました。「練習に練習をかさね、絶対にできると思っても毎年緊張して不安になる。1年生の時からこれだけはなれなかった。自分たちの番になり、それぞれの持ち場につく。そこでも何かと不安になるが、いざ始まると不安や緊張が払拭され、集中して役を演じることができた・・・」。「払拭」という言葉にも驚きましたが、なんか気持ちの表現がいいな~と感じました。

No.699 2017年3月14日 カジノ調査費~党市議団と会派市民以外が賛成

カジノ調査費~党市議団と会派市民以外が賛成

 
 みなさん、まず今回は訂正とお詫びをさせてください。先週号のニュースで「見届け有料老人ホーム」とお伝えしましたが、正しくは「未届け有料老人ホーム」の間違えでした。本当に申し訳ありませんでした。
 
 さて、29年度の予算委員会でカジノを含む統合型リゾート(IR)の調査費が提案されましたが、賛成多数で採択されてしまいました。賛成したのは緑風の7名、公明議員団の4名、改革フォーラムの4名、民進党市民連合の4名。反対したのは私たち市議団の4名と、会派市民の2名だけでした。
 
 今回のIR調査費の提案内容はとても理解しがたいものです。その内容は「市民のなかにIRの理解が進んでいない。だから苫小牧がイメージするIR像を説明するために調査したい」というものですが、提案された資料には市民説明の期間が設けられておらず、「議会の同意」を得ることしか記載がありません。「IR誘致ありきだ。市民に説明もせずに議会の同意を求められても判断できない」と迫ると、「ありきではない。市民理解が何よりも大事」「まもなく国のスケジュールが示される」「できるだけ苫小牧モデルを示したい」と、弁解のような答弁が繰り返されるだけです。
 
 また、IRを進めるためには環境アセスメントが必要で、「1年から2年かかる」という説明をしながら、その期間も想定していない不十分な提案です。しまいに市長から「資料にスケジュールを載せなければよかった」と本音がもれるほどです。
 
 一番怒りが頂点に達したことは、市民がギャンブル依存症になる可能性があることを認めながら、「どんなものでもリスクはある」「法的な対策を図る」と述べながら、将来のためには必要という考え方を示したことです。私は、「リスクではない。病気をつくるということだ」「対策をすれば病気をつくっていいのか」と猛反論しました。
 
 北海道全体でのパチンコ・パチスロの台数は、18歳以上の人口100人に対し5台ですが、苫小牧は100人に6台と多いのです。「IRの対策はパチンコ・パチスロの依存症対策にもなる」と市長は評価していますが、さらに病気の要因を増やして「対策を取るからよし」とする発想は、いかがでしょうか。私は、賛成した会派にも同様の疑問を感じるとともに、怒りを覚えます。

No.698 2017年3月4日 見届け有料老人ホーム「市長の英断を!」

見届け有料老人ホーム「市長の英断を!」


 代表質問が終わり、少しホッとしています。今回の代表質問は、全会派がIR(カジノを含む統合型リゾート)の質問をしました。そのなかで、明確に反対したのは会派市民と私たちだけです。あとの4会派は、「賛成」とも「反対」とも表明しておらず、中立的な態度です。しかし、中立的な会派でも議員1人ひとりの考え方は「一枚岩」ではないようで、「私は反対」と明確に言っている議員さんもいます。
 
 予算委員会でも多くの議員さんがIRの質問をすると思いますが、「カジノ反対」が多数となるよう、私たちも全力投球です。でも、「IR=カジノではない」という市長を相手に、どんな変化球で臨もうかと頭をひねっています。
 
 今回の代表質問では、再び見届け有料老人ホームの課題を質問しました。有料老人ホームは北海道に届出をしなければならないのですが、届出をしていない老人ホームが市内に24カ所あります。届出をしていない理由について今回は触れませんが、問題なのは消防法令の改正により平成30年3月31日までにスプリンクラーや自動火災報知設備などの整備が義務図けられたことです。
 
 それに該当する老人ホームは13カ所あり、そこには171名の高齢者が暮らしています。しかも、そのうち78名が要介護3以上の高齢者で、本来なら介護施設の対象者です。質問で「万が一、13カ所の見届け老人ホームが閉鎖に追い込まれたら、受け入れる介護施設はあるのか」と聞くと、「直ちに入るのは難しい」という答弁です。そこで私は「期限はあと1年。スプリンクラーなどを整備するための助成制度を作るしかない。市長の英断を」と求めましたが、それも「難しい」という答弁。それでもあきらめず再三訴えると、最後に市長は、「あと2ヶ月、6月議会までに答えを出したい」と、1歩踏み込んだ回答をくれました。心から、市長の英断を期待しています。
 
 しかし、この問題は国の施策に起因しているのです。国は、「施設から居宅へ」と介護制度を移行してきたため、全国的に介護施設が足りません。だからこそ、やむを得ず見届け老人ホームに入居する高齢者が増えてしまったのです。そんな歪みをつくった国の責任は大きいのではないでしょうか。

No.697 2017年2月28日 森友学園で「安倍首相がんばれ」

森友学園で「安倍首相がんばれ」

 
 最近、新聞やニュースで話題になっている森友学園の問題、子ども達に『教育勅語』や運動会の選手宣誓で「安倍首相がんばれ」と言わせている報道に驚きました。まだ、意味もわからない就学前の小さな子ども達が、無邪気に大きな声で言っている(言わされている)なんて、時代錯誤も甚だしいです。安倍夫人は「この学園の優れた道徳教育に感銘した」と話している様子が報道されていましたが、この教育が優れているという感覚に、私は恐怖さえ感じました。 
 
 共産党の志位委員長は、「現行の教育基本法から逸脱した教育をおこなってきた森友学園を高く持ち上げていた安倍夫人の道徳的責任が問われる」とコメントを発表しており、全くその通りだと思います。
 
 選手宣誓では、4人の子どもが手を上げ「大人は尖閣諸島や竹島を守り、日本を悪者として扱う中国・韓国は心を改めて、歴史教科書でうそを教えないようお願いします」「安保法制、国会通過して良かったです」「安倍首相がんばれ」「安倍首相がんばれ」などと言っていました。これが、運動会の選手宣誓でしょうか。言っている内容にも驚きましたが、言わせている森友学園の異常さに怒りと疑問を感じています。
 
 来年から学校での「道徳」が教科化されます。教科になれば評価の対象になります。模範解答が「良い評価」とされてしまうのではないでしょうか。
 
 私の息子が小さい時、先生が「もし、近くで火事を見たらどうする?」と質問したことがありました。息子は「逃げる!」と答えました。先生は、助けを呼びに行ったり消防車を呼ぶという答えを期待していたようですが、息子はその期待を裏切る回答をしたのです。きっと、教科になれば息子は良い点数をもらえないでしょう。「逃げる」という答えには息子なり理由があります。でも、クラス集団の中で色々な考え方を出し合い、自分の心にあるもの、その矛盾などを乗り越えて、何が正しい行動なのかを身に付けることが大切ではないかと感じます。きっと、それが「道徳」の授業なのだと私は思っています。
 
 苫小牧では、これから『道徳教育推進計画』を策定する予定です。どんな道徳教育を進めようとしているのか、私は心配です。「要チェック」ですね。

No.696 2017年2月21日 代表質問~「バースデイ質問」です!

代表質問~「バースデイ質問」です!

 
 3月2日に私は50歳になります。うわ~!半世紀です。このニュースを書き始めたのは35歳の時。「若い」「若い」と言っていただいた頃から15年も経ったのです。今では、当然のように「若い」と言ってくれる人はなく、その代わり、事務所の松橋千春さんや森本健太君に「若い」の言葉が集中しています。世代継承ですね(笑)
 
 そして、ちょうど誕生日の日が、今議会での代表質問の日です。「バースデイ質問」。だから、今私は質問準備の最高潮でバタバタしています。
 
 カジノ誘致が走り出し、代表質問にもしっかり位置づけています。でも、私が「カジノ」というと、市の担当職員さんは「カジノではありません。IRです」と訂正します。確かにIRですが、もれなくカジノが付いてくるのがIRです。先日も、「カジノがないリゾートだったら賛成するよ」というと、「カジノがないIRは考えられない」という回答。「だったら、やっぱりカジノでしょう」と、いつまでも平行線の日常会話もありました。
 
 その他に、私は「まちづくり」という広いテーマで質問を組み立てようと考えています。市長は、「人口減少のキーワードは雇用」と言っており、市民アンケートでも「安定雇用」を望む声が多いことから、この部分では市長の考えと一致しますよね(たぶん)。
 
 では、市長はどんな取り組みをするのでしょうか。今回の市政方針では①新たな物流機能の構築、②IRなどの展開、③ものづくり産業の創出という3つの成長戦略を掲げ、「良質な雇用」の創出を図るといっています。
 
 でも、「良質な雇用」っていうのは、正社員があたりまえで一定の給料が保証され、長時間・過密労働を是正して、人間らしくやりがいを持って働けるような環境、それが「良質な雇用」の定義のような気がします。市長も、「雇用環境の質的高度化」をテーマにしており、一致できる点もあるかもしれませんね。
 
 地元の企業のみなさんは、「良質な雇用」のために努力しています。その地元企業のみなさんに頑張ってもらうために、中小企業振興計画をつくることを提案してきました。それが実現することになりました。良かったです。
さて、どんな内容の質問になるでしょう。よろしければ、本番の代表質問を聞いてくださいね。

No.695 2017年2月14日 早ければ平成34年にIRが開業!?

早ければ平成34年にIRが開業!?

 
 まもなく始まる2月議会で平成29年度の第1回補正予算が提案され、そのなかにIR(カジノを含む統合型リゾート)の調査費が計上されるようです。この補正は、市がIR事業者と具体的な内容を文章でやり取りするための翻訳に係わる費用が主なもののようです。職員さんの話しでは数千万円だそうです。
 
 本来、29年度の予算委員会で審議するものですが、北海道との調整に時間を要したため、新年度予算の計上に間に合わなかったといことでした。予算審議直後に補正予算の提案というのも、なんだか変ですよね。
 
 昨年12月にはカジノ解禁法(IR整備推進法)が強行採決されました。そして、1年以内にIR実施法を策定することになっています。つまり、今年の12月までには実施法ができることになるのです。この実施法で、日本国内に何ヵ所のIRを作るのかが明記される予定です。IR議連の西村事務局長は「最初の段階では2~3ヶ所」と述べながらも、「成果、課題を検証しながら段階的に増やしていく」とも言っており、今後何ヶ所つくろうとしているのでしょう。
 
 この国のスケージュールから、市では調査費を計上。そして、実施法が成立したあと、年明け早々(平成30年)に調査結果をもとにIR設置区域の認定やIR事業者の選定をおこないます。それにかかる時間は、早くて半年ほど。30年の6月は市長選挙。市長選挙の頃にはIR事業者が決定しているかも!! さらに、職員さん曰く「最短で平成34年か35年にIRが開業する」とのことです。「ウソでしょう!?」という速さ。
 
 市長は、これまで数々の名言的な言葉を残しています。市議団の質問に対し「議員がイメージしているようなカジノであれば、私も反対します」「韓国の江原(カンウオン)のようなカジノは、体を張って阻止します」などと答弁。また、「IR・イコール・カジノ・イコール・賭博ではなく、私はIRというものに全然別なものを感じている」「人間環境都市を目指す苫小牧にふさわしいIRを考えている」「どこにもまねできないIRをつくっていきたい」とロマンも語っています。
 
 「あらたなチャレンジへの挑戦」に対するロマンは理解できますが、カジノが必ず含まれるIRは、やめてほしいです。絶対にIR誘致を阻止しましょう。

No.694 2017年2月7日 就学援助『入学準備金』~3月支給に

就学援助『入学準備金』~3月支給に


 先週は、インフルエンザを話題にしましたが、苫小牧でも猛威をふるい各小中学校で学級閉鎖などが相次いでいますね。みなさんも気をつけてくださいね。以前、私は市議会で「せめて受験生を対象にインフルエンザの予防接種の助成制度を創設しては」と提案した経緯がありますが、実現には至っていません。ニュースでは「一度かかっても、違う型のインフルエンザにかかる可能性もある」と報じており、罹患者が増えている現状からも必要な施策ですよね。
 
 まもなく市議会では2月議会、そして新年度の予算委員会があります。みなさんからの要望を聞きながら、しっかりと市政に生きていくように頑張りたいと考えています。また、チャレンジですね。
 
 実は、実現したものもあるんですよ。その1つが、就学援助を受けている世帯に支給されている『入学準備金』の3月支給です。あたりまえのようですが、『入学準備金』は6月に支給されていました。6月の支給では、制服やジャージ、カバンを買うのに間に合わず、「入学に間に合う時期に支給してほしい」というのが、保護者の強い要求でした。
 
 2014年(平成26年)9月議会の代表質問で、私は東京都板橋区の取り組みを紹介して、3月に支給することを提案しました。当時の答弁は「実施するために課題を整理していきたい」というものでした。その後も担当職員さんと懇談をすると「何とか実施したいと協議を進めているけど、もう少し時間がほしい」と話しており、真剣に考えてくれていました。
 
 そして昨年12月議会の一般質問で、渡辺満議員が再度3月支給を求めると、平成30年度から実施するという答弁でした。そこで、「せめて中学生を対象に今年から実施すべき」と提案し、今年の3月に中学校の入学準備金が支給されることになったのです(小学校は平成30年から)。やった~!! おまけに、PTA会費、生徒会費、クラブ活動費も就学援助の対象になったのです。
 
 市議団の連携プレイでもありますが、みなさんの切実な生の声が行政を動かしているのです。国政の問題でも、市政の問題でも、「言ってもムダ」と諦めている声も聞こえてきますが、声をあげることは必ず力になります。そして、市議会で質問に立つ私たちの強い応援の声にもなるのです。また、頑張って質問しますね。

No.693 2017年1月31日 党大会参加者からインフルエンザ続出

党大会参加者からインフルエンザ続出

 
 党大会の直後、北海道からの大会参加者が次々とインフルエンザになったという情報が。おまけに胃腸炎と診断された人も複数人いました。しかも、旅館で私と同室だった女性もインフルエンザだったのです。
 
 私が宿泊した旅館の部屋は4人部屋でした。衆議院北海道5区の補欠選挙で候補だった橋本美香さん(野党統一候補に池田まきさんが決まってから、橋本さんは候補をおりました)と、比布町議の遠藤春子さん、札幌南区の平和子どもネットワークリーダーの千葉尚子さんの4人です。
 
 インフルエンザになってしまったのは橋本さんです。千葉さんも熱が出たという情報がありましたが風邪との診断でした。その数日後、日本共産党北海道委員会の会議で遠藤さんと顔を合わせ、「私たちは無事でよかったね~」と喜びあいました(橋本さん、ごめんなさい)。この会議には11名がインフルエンザなどを理由に欠席。しかもマスク必須。全員がマスク着用の会議室内は、仮面ライダー勢ぞろいという状態で、異様な雰囲気でした。
 
 ちなみに、苫小牧から一緒に大会に参加した西俊彦地区委員長と同室だった男性複数がインフルエンザでした。苫小牧陣営は、インフルエンザも寄せ付けない最強コンビでした。
 
 しかし、最強コンビといっても、ちょっと違います。3年前の党大会参加のときにお伝えしましたが、大会会場は急な山道を約30分かけ、汗だくになりながら歩きます。帰りは、急勾配なため、ゆっくり歩くことができず、タッタッタッタッと小走りなるほどです。足は筋肉痛、腰もだるくなる、恐ろしい道のりです。これを大会の4日間繰り返すのです。
 
 西委員長は、大会前に腰を痛め、山道を歩くことができませんでした。歩けない人は車の送迎をしてもらえます。「ラッキー」と思うでしょうが、この山道を歩くのが、大会参加の醍醐味なのです。熱海の海を一望し、花を咲かせているアロエやたくさん実をつけたミカンの木、梅や桜、水仙などを楽しめるのは、大会参加者だけの特権だと、私は感じています。車でいっきにのぼってしまうのは「もったいない」景色ですよ。
 
 私は、腰の痛みがなくなった委員長とともに、大会の感動を伝えるべく、元気に活動中です。何といっても、「野党連合政権」を目指すのですから!

No.692 2017年1月24日 ワクワクする劇的な状勢!!

ワクワクする劇的な状勢!!


 党大会から帰ってきましたよ。ものすごく感動した大会になりました。というのも、私たちが「共闘」を呼びかけている3野党・1会派のみなさんが、ごあいさつ来てくれたのです。今回で27回目の大会ですが、他党の方が大会に来てくれたのは95年の党史上初めてです。
 
 民進党からは代表代行の安住淳さん。自由党からは代表の小沢一郎さん。社民党からは党首の吉田忠智さん。沖縄の風からは代表の糸数慶子さんです。みなさんが大会会場に入った瞬間、地響きのようなものすごい拍手と歓声がわき起こり、いつまでもおさまらないほどの大歓迎でした。私も、4人の登場に手が痛くなることなど気にせず、拍手を続けました。そして、あいさつが終わったあと、4人は志位和夫委員長と手をつなぎ、頑張ろう!と誓い合ったのでした。
 
 新聞などでは、「共産党へのアレルギーがある」「支持団体の連合が反発している」などを理由に、民進党は共闘に踏み切れない旨の報道がありますが、「野党共闘」は確実に進展していることが確信できるあいさつでした。
 
 安住さんは「私は個人で参加したのではありません。民進党を代表して参加させていただきました。ここに立っていることに歴史的使命を感じます」と話し、「一つひとつのテーマについて真摯に話し合えば、政策を寄せ合うことは可能です」「違いを強調するのではなく、一致できる点を見いだして政治を動かしましょう」とあいさつしてくれ、小沢さんや吉田さん、糸数さんも野党共闘で安倍政権を打倒し、政治を変えようということに一致です。政治が大きく動いていることを全身で感じました。
 
 22日、静岡県菊川市で市議選挙の投開票があり、共産党の横山隆一さんが当選を果たしました。実は横山さんは元自民党の議員でした。浜岡原発プルサーマル計画に反対する立場でたたかい、「なんでも賛成の自民党でいいのか」と自民党を離党し、安倍政権の暴走に「もう黙っていられない」と共産党に入党し立候補、当選したのです。また、衆議院静岡3区の共産党候補も元自民党議員だそうです。すごくワクワクする劇的な状勢ですね。
 
 本当に政治を変える可能性と条件が広がっているのではないでしょうか。今が頑張り時です!!

No.691 2017年1月12日 第27回党大会出席にあたって

第27回党大会出席にあたって

 
 私は、15日から伊豆の学習会館でおこなわれる党大会(18日まで)に出席するために、14日に苫小牧を出発します。3年前の前大会に続き、今回も行かせてもらえることに、とても感謝しています。
 
 昨年7月の参議院選挙では、32全ての1人区で野党共闘による統一候補を擁立することができ、そのうち11選挙区で勝利できました。野党共闘について、「できるわけがない」と思っていた方も少なくなかったと思います。私も半信半疑でしたから、当然かもしれませんね。ところが、全ての1人区で統一候補を立てることが決まった時は、「まさか!ウソでしょう?」と思うほど、本当に歴史的な選挙だったのです。
 
 「できるわけがない」ことが、なぜ実現できたのでしょうか。それは、「野党は共闘して安倍政権を倒してほしい」という国民の強い願いが大きな世論と運動となって私たち野党の背中を強く押してくれたからです。この流れをさらに発展させ、今度は衆議院選挙で大勝利したいと考えています。
 
 今回の党大会決議案は、「安倍自公政権とその補完勢力に、野党と市民の共闘が対決する、日本の政治の新しい時代が始まった」という文章から始まります。みなさんも記憶にあると思いますが、ニュースや新聞では必ずと言っていいほど「共産党を除く」という言葉が飛び交っていました。その後は、「2大政党の政権選択」といわれ、共産党は蚊帳の外でした。しかし、今はどうでしょう。「共産党を除く」も「2大政党の政権選択」も聞かなくなり、「安倍政権の様々な強権的な政治に対峙する野党と市民運動」という構図の政治情勢に変わっています。まさに、新しい政治の始まりです。
 
 この新しい政治は、力を合わせれば必ず実現できると思うんです。参院選では11人の野党統一候補が勝利できました。新潟知事選挙では「原発反対」の県民の力で自民党候補に打ち勝ちました。沖縄ではどの選挙でも「基地反対」が圧勝です。力を合わせれば勝てることを示しています。
 
 党大会では当面の活動方針である大会決議案を練り上げて仕上げます。それを羅針盤にして、新しい政治を実現するために、みなさんと力を合わせたいと考えています。

No.690 2017年1月10日 IR誘致の賛否で成人式アンケート

IR誘致の賛否で成人式アンケート


 2017年、最初のニュースになります。今年もお付き合いいただき、読んでくれるととても嬉しいです。
 
 先週の8日は成人式があり、事務所の松橋千春さんや森本健太君、若者未来プロジェクトチームの若者2名と一緒に、毎年恒例のシールアンケートをやりました。もちろん、党市議団も応援に来てくれました。今回のアンケート項目はIR(カジノを含む統合型リゾート)誘致についての賛否です。
 
 シールアンケートの結果は、賛成が61名、反対が66名でした。微妙な差ですよね。読売新聞の世論調査では、男性は賛成46%・反対49%で、女性は賛成24%・反対65%と発表しており、シールアンケートの結果でも男性の賛成派が目立ったように思います。
 
 対話では、「経済効果は一過性のものだと思う」という声の一方、「景気が良くなるかも」という意見や、「ギャンブル依存症が増えるかも」「1度経験してみたい」「はまりそうだから行かない」など、様々な声がありました。
 
 12月30日に日本経済新聞が発表した世論調査では、賛成32%、反対63%で、自民党支持層のなかでも賛成が44%なのに対し、反対50%という結果が発表(読売)されていました。このニュースの687号でお伝えしたように、市議会でも自民党議員さんが反対の立場で質問をしています。
 
 年末に、この議員さんとお話しする機会があり、「ギャンブルは、やる人だけではなく家族も破滅させてしまうんだ」と、苫小牧の将来や次世代のことを考えるとIR誘致は不安だと話していました。私もとても共感できます。「IR誘致反対」で、党派、会派、思想・信条の違いを超えて、大きな世論をつくることができる状勢ですよね。
 
 市長は、「今後、国においてギャンブル依存症対策がしっかり取り組まれる」と力説していますが、新聞では“ギャンブル依存症”対策「自治体に責任」~という見出しで報じており、国は地方自治体と事業主体に責任を負わせる方向です。カジノを解禁する法律を作りながら責任を自治体に押し付ける国の無責任さに強い憤りを感じます。苫小牧への誘致に積極的な市長は、自らの思惑とのズレを、どう説明するのでしょうか。