LinkIcon2015年へ〜こんにちは 日本共産党小野寺幸恵です 20162017年へLinkIcon

No.689 2016年12月25日 新しい日本への道を開く1年に!

新しい日本への道を開く1年に!



 早いもので、今年もあっという間に過ぎてしまいますね。最近は雪が多くてテカテカ。とても寒い日が続いています。みなさん、怪我をしたり体調を崩さないようにしてくださいね。今年も1年間、ニュースを読んでいただき、本当にありがとうございました。


 安倍政権をみると、集団的自衛権行使容認の閣議決定と安保法制の強行採決。今まさに危険な南スーザンに自衛隊の若者が派遣されています。沖縄の新基地建設と事故が相次ぐオスプレイの着陸帯建設強行。最近ではTPPや年金カット法、カジノ解禁法まで強行採決しました。どの問題でも、安倍政権は国民を無視する乱暴な政治をおこなっています。安倍政権が1日続けば、その分だけ日本に災いをもたらすのではないでしょうか。だからこそ、みんなで力を合わせて新しい政治をつくらなければなりません。


 来年は酉年です。酉は、お酒を入れる壺を表すようです。収穫した作物からお酒を作ることから、収穫できる状態=「実る」こと示しているので、「頂点に達し、転換期を迎える年」になるようですよ。この「転換期」とは、新しい政治の第1歩かもしれません。ワクワクしますね。


 先日終了した12月議会でこんなことがありました。国は、後期高齢者医療保険料の『特例軽減』を廃止する方針を出し、廃止が実施されれば6割の高齢者の保険料が2倍、3倍、5倍になります。また、要介護1、2の高齢者が利用する福祉用具や住宅改修を介護保険の適用から外し自己負担にすることも進めています。そこで、私たちは①『特例軽減』廃止をやめること、②福祉用具と住宅改修を介護保険から外すことをやめること。この2種類の国に求める要望意見書を提案しました。すると、自民・公明党からも反対意見はなく、全会派一致で採択できました。これは、医療や介護の改悪に反対する住民世論の力ではないでしょうか。この流れを全国に広げることができたら、安倍政権の暴走政治をストップさせることができます。


 日本共産党は来年95歳になります。あと5年で100歳。この100歳の誕生日を、新しい政治を迎えてお祝いをしたいと思っています。そのために、野党と市民の共闘を広げるために頑張ります。みなさん、来年は新しい日本への道を開く1年にしましょう!!

No.688 2016年12月19日 安倍首相はアメリカとロシアの犬!?

安倍首相はアメリカとロシアの犬!?



 安倍首相とロシアのプーチンさんとの会談がありましたが、市民から「安倍さんはアメリカだけではなくロシアの犬だ」との批判の声を聞きました。私も、「全くその通り」と感じています。4島(国後、択捉、歯舞、色丹)の領土問題の進展が全くないことに対する「ガッカリ感」と、安倍首相へのだらしのなさからくる気持ちだと思います。


 安倍首相は「新しいアプローチに踏み込んだ」と胸を張り、ロシアとの共同経済活動は、平和条約締結の重要な第1歩となるといいますが、本当にそうでしょうか?


 ロシアがウクライナ領土であるクリミア自治共和国とセバストポリ特別市の併合を強行したことで、日本を含む主要7カ国(G7)や欧州連合(EU)の取り決めでロシアに経済制裁を行なっています。そんななかで日本がロシアと経済協力をすることになれば、日本は「裏切り者」になってしまいます。これって、国際的にどうなのでしょうか。やっぱり、「ロシアの犬」?


 でも、なぜ4島なのかが不思議です。1855年に国後、択捉は日本の領土に確定しています。1875年には、得撫から占守までの北千島も日本の領土に確定しています。それを、戦後のサンフランシスコ条約で日本が千島列島を放棄してしまいました。でもこれは、戦後処理の大原則だった領土を拡大(占領)してはいけないという約束をソ連(当時)が破ったことになります。しかも、千島列島には含まれていない北海道の一部である歯舞、色丹まで、ソ連はちゃっかり占領したのです。


 この経緯をみると、政府は「千島列島全体が日本の領土である」と主張してもいいのです。そして、占領された歯舞、色丹は、すぐにでも返還されるべきだと思います。でも、安倍首相をはじめ、歴代の政府はその話し合いをしていません。そこが大きな問題なのだと思います。共同経済活動は「新しいアプローチ」といいますが、国際社会からの批判はあっても、領土問題の解決にはならないでしょうね。もっと、しっかり外交をしてほしいものです。

 あわせて一言。オスプレイ墜落事故で、住民に被害がなかったことを「感謝すべきだ」と米軍トップが発言しています。私は怒りをこめて「米軍は日本から出て行け」と言いたいです。「アメリカの犬」はもうやめ、日米安保条約をなくそう!

No.687 2016年12月13日 どんなカジノだったら良いですか?

どんなカジノだったら良いですか?



 IR(カジノを含む統合型リゾート)の整備を進めるためのカジノ解禁法が強行採決され、私は許せない気持ちでいます。


 12月議会の一般質問では、自民党議員もカジノについて質問しました。カジノに賛成なのかと思いきや、「ギャンブルは必要ない」と追及。市長は「人口減少で歳入が減っていく。歳入の確保のためには良質な雇用は必要」と、カジノ誘致を肯定します。その答弁に「良質な雇用というが、地元の企業は良質な雇用ではないのか」とさらに追及し、「カジノで100人の幸せな人をつくっても、1人2人の不幸な人をつくりことになる。それははかりにかけられるものではない」とまた追及。しかし、岩倉与党の議員の追及でも、市長のIR誘致への意欲は揺るぎません。


 特別委員会では、冨岡隆委員がわずか6時間の審議で強行採決をしたことについての認識を求め、市長は「IR法は議連ができて10年以上になる。6時間の審議は短いとの意見もあるが、経過を考えればどういう時間をかけても結果は同じだと思う」との認識を示しました。しかし、「ギャンブル依存症対策もできていない」との指摘に、「願わくは、実施法の時には議論を練って審議してほしい」と答弁せざるを得ませんでした。


 そして、カジノの質疑をするたびに、市長から出てくる言葉は「御党(共産党)が言っているようなカジノを作るつもりは全くない」という言葉です。では、みなさんはどんなカジノだったら良いと思いますか?

 私が聞く市民の声は、「どんなカジノでもイヤ」「カジノがあるだけで反対」という声で、良質か悪質かではないのです。必ずカジノでは負ける人がいます。ギャンブル依存症になる人がいます。不幸になる人がいます。治安が悪くなるかもしれないし、暴力団も増えるかもしれません。「しっかり規制して、しっかり対策を取る」といいますが、規制をしたり対策を取らなければならないものは、初めから必要ないのです。


 日本はパチンコ・パチスロによるギャンブル依存症が多いといわれています。国は、カジノを推進するよりもパチンコ・パチスロによるギャンブル依存症対策と規制を急ぐべきではないでしょうか。

No.686 2016年12月6日 米軍戦闘機訓練移転の説明会で

米軍戦闘機訓練移転の説明会で



 先週に引き続き米軍戦闘機訓練移転についてです。議会中に訓練をすることになったため、5日には議会を休会して米軍と北海道防衛局による説明会に超党派で行ってきました。


 千歳基地に午後2時まで入るようにという指示がきていたため、私たちは1時集合で議会事務局が用意してくれたバスに乗り込みました。そして2時前には到着。しかし、3時には到着するはずの米軍部隊が遅れているとの情報で、バスの中で待機することに。来たのは午後4時を過ぎてからです。「いつまで待たせるつもりだ」と、心の中で叫んだのは私だけではないと思います。


 今回訓練に使用するハリアー3機が千歳基地内の滑走路に着陸し、耳をふさぎたくなるほどのキーンというかん高い金属音の轟音をたてながら近付いてきました。辺りが薄暗くなったこともあり、灰色の機体がいっそう不気味に見えます。私は、黄昏に身をひそめ獲物を狙うスズメバチを連想しました。


 説明会に先立ち、「会派の質問項目を文書で提出してください」との議会事務局の指示で、米軍に対する質問を2項目、北海道防衛局に対する質問を4項目用意し、説明会の4日前に提出しました。説明会会場で配られた防衛局からの資料には、千歳市や苫小牧市などの要請と質問項目に対する回答が載っていましたが、私たちの質問に対する回答はありません。


 防衛局からの説明が終わり、「質問はありますか」と聞かれたため、私はすぐに手を上げて「なぜ私たちの質問の文書回答がないのか」と質問し、「あまりにも不誠実」と指摘しました。すると、「この場で質問してほしい」という回答です。何のために事前に文書で質問項目を提出したのかわけがわかりません。


 今年で訓練移転は10年目で、再編交付金も10間の時限立法。今年で訓練移転は終了かと思いたいのですが、沖縄の負担軽減のために今後も続けるという方向性も示されました。一方で、沖縄の負担軽減になっていないというのが沖縄の現状から明らかです。それなのに訓練移転の理由にしていることの矛盾。さらには誠意のない対応。前号でお伝えしたようにハリアーの事故原因も明らかにしないまま訓練に使用する無責任さ。「アメリカいいなり」の政府の姿勢のあらわれだと感じます。

No.685 2016年11月29日 事故が多い『ハリアー』が千歳で訓練

事故が多い『ハリアー』が千歳で訓練



 8回目になる千歳での米軍戦闘機訓練が12月5日から始まります。市は、防衛局に対し「議会中は訓練を避けてほしい」という要請をしてきましたが、今回はまさに議会中の訓練です。しかも、この要請には応えてくれず、これまで3回も議会中に訓練を実施してきました。


 11月29日、冨岡隆議員と工藤良一議員が所属する総合開発特別委員会が開かれ、米軍訓練についての質疑がありました。冨岡議員は、議会中に訓練を行なうことについて、当然「自治体軽視だ」と強く追及しました。


 今回の訓練で使用される戦闘機はAV-8ハリアーという機種です。これまでハリアーは何度も事故を起こしており、その事実を追及した冨岡議員に対し「知らなかった」という答弁でした。全く無責任ではないでしょうか。


 ハリアーの事故は9月23日付けの赤旗日刊紙で報道しており、直近では今年の9月22日に嘉手納基地から飛び立ったハリアーが沖縄本島153キロの海上に墜落しています。この事故を受け、翁長知事は「一歩間違えば大事故につながりかねず、大変遺憾。原因究明まで同機種の飛行中止を求める」とコメントしています。しかし、原因究明についての情報はありません。


 米軍側は、事故が多発している機種を事故原因も明らかかにしないまま訓練に使い、受け入れる市側も全く知らないでは、市民の安心安全に責任を果たせません。私は大きな怒りと疑問を感じます。


 工藤議員が「沖縄の負担軽減のためと説明しながら岩国基地(山口県)からの訓練移転である」と指摘しましたが、「千歳に来なければ沖縄で訓練をすることになるため、沖縄の負担は軽減される」と、従来の答弁の繰り返しです。


 沖縄の新基地建設問題では、政府は県民の負担を減らすために普天間基地を辺野古に移すと説明していますが、実際には200年も耐用年数がある最新鋭の巨大基地を建設しようとしています。しかも、同時に横田基地(東京都)や横須賀基地(神奈川県)などの基地にも新たな配備と強化を計画しており、「負担軽減」と軽々しくいいますが、日本全国で基地強化の道を進んでいます。


 米軍基地は日本を守るためではなく、出撃の拠点基地です。そんな米軍基地と、今後200年も(もっと長いかもしれません)共存していいのでしょうか。私は、絶対に反対です。

No.684 2016年11月19日 仙台市と南相馬市を視察

仙台市と南相馬市を視察



 今月の14日から16日、私たち市議団4人は仙台市と南相馬市に行ってきました。仙台市は乳幼児医療費助成拡大の取り組みを勉強するために、南相馬市(原発から30km圏内)は福島原発事故後の様子を視察するためです。


 仙台市の医療費助成は、平成24年に通院を小学校3年生まで、入院を中学校3年生まで拡大し、さらに来年10月から通院も中学校卒業まで拡大するとのことです。仙台市の市長さんは「子育ての柱は医療費助成」という方針を持っていましたが、岩倉市長は「働きながら子育てできるまちづくり」という方針です。


 苫小牧の医療助成は通院が小学校に入る前まで、入院は小学校卒業するまでです。昨年12月に「せめて通院を3年生まで拡大を」と議員提案したのですが、与党会派から「市長の方針とミスマッチだ」という反論がありました。


 仙台の職員さんに「拡大するきっかけは」と質問すると、「与党から要請があったんです」との回答でした。宮城県内の市町村のほとんどが通院・入院を中学校3年生まで拡大したため、「仙台も遅れるわけにはいかない」という背景があったようです。苫小牧は与党を中心に「財源をどうするのか」と私たちに質問し、提案は否決されてしまいましたが、この違いは?!


 多くのお母さん達は「お金の心配なく病院にかかれるようにしてほしい」と願っています。私自身も同じように願っていた1人として、なんとしても実現するよう取り組んでいきたいと思います。


 次の日、仙台から南相馬市にバスで向かいました。南相馬市原ノ町駅は改修中で、12月からやっと電車の運行が再開するようでした。「常磐線開通こそ復興の最前線だ」「早く仙台へ電車で行きたい」など、多くのメッセージが駅に貼ってあり、喜びが伝わってきました。


 南相馬市で一番衝撃的だったことは、除染作業を目にしたことです。その目印になっているがピンク色の旗です。あちこちで見るピンクの旗は恐怖さえ感じます。そして、近くには人が住んでいるのです。


 小高区の4つの学校は、来年4月に再開。復興を喜びつつも、「児童生徒がどのくらい戻ってくるだろう・・・」と語る職員さんの不安な顔が印象的でした。震災から5年8ヶ月も経つのに・・・

No.683 2016年11月13日 社会の幸福のためにつくられたルールが憲法

社会の幸福のためにつくられたルールが憲法



 11月20日号の『民主苫小牧』で、高校生を対象に行った“シールアンケート”の結果を掲載する予定です。ぜひ、読んでくださいね。シールアンケートはこれまで22回実施。厚真高校や追分高校、鵡川高校にも出向き、いろんな高校生の声を聞くことができました。今後は、その声を私たちの活動に生かしていかなければと考えています。


 実は、私は日本共産党苫小牧地区委員会の青年学生部の担当をしています。そして事務所の森本健太君にも部に入ってもらい、高校でのアンケートに取り組み始めたのです。今では教員のOBさんや25歳のA君にもお手伝いいただき、知恵と力をもらって取り組んでいます。「継続は力」で、今後も続けて取り組んでいきたいと思っています。


 ところで、私は今『憲法と君たち』という本を読み始めました。この本は、憲法制定に関わった佐藤功さんが1955年に書いたものを復刻したものです。報道ステーションというニュース番組で紹介しており、「読んでみたい」と思っていました。「この本を復刻したい」という著者の娘さんの願いがなかなか実現しなかったけれども、最近の憲法改正の動きから多くの出版社からオファーがあり、今回実現したことを報じていました。放送の次の日、事務所に出勤すると渡辺満議員も「報道ステーション見た? 読んでみたいな」と言い出し、みんなで購入したのです。


 内容は、著者が少年少女に向け、「憲法とはなんだろう」「日本の憲法はどんな憲法か」「憲法を守るということ」などを、小学校の6年生くらいでもわかるようにと、優しい言葉で書いています。


 本の中に「人民の、人民による、人民のための憲法」という言葉が繰り替えし使われており、「政府というのは、人間の自由、尊さ、値うちを守るためのものでなければならない」「社会のすべてのなかまの幸福を高めるためには、どうしたらいいか考えなくてはならない」「社会の幸福のためにつくられているルールが憲法」。そんなことを語るように記されています。


 悲惨な戦争を経験したことで不戦を誓い、国民が主人公と位置づけた憲法ですよね。今、著者が自民党改憲草案を見たら、きっと悲しむでしょうね。憲法の大切さを知ってもらうために、次世代に向けメッセージを残したのに。

No.682 2016年11月8日 「食の安全が損なわれる可能性がある」

「食の安全が損なわれる可能性がある」



 TPP心配ですね。共同通信の世論調査では「慎重に審議すべきだ」と回答しているのが66.5%です。「今国会で成立すべき」の17.7%を大きく上回っています。しかも、山本農水大臣自ら、TPP撤回署名にサインしていたことも報じられています。なのに、衆議院本会議での採決をすすめる安倍政権に、強く憤りを感じます。なんでも議席の数の力で決めようとするのは、民主主義ではありませんよね。


 山本農水大臣の2度に渡る暴言が大きく報じられ、野党が辞任を求めたことに対して、自民・公明党は全く回答をしていません。佐藤衆議院議運委員長の「会議を開く状況に至っていない。与党に努力を求めたい」との発言からも、自公の不誠実があらわれています。


 また、4日にTPP特別委員会で採決されましたが、大島衆院議長は「平穏な状況のもとで採決されていない」とコメントしており、まさに強行採決だったことが明確です。


 TPPは農業への影響だけではなく、医療や保険、雇用などにも大きな影響があるといわれていますが、詳細は国民に知らされていません。甘利元大臣が交渉した内容の資料が公表されましたが、みなさんもご存知の黒塗りの資料。「のり弁当」と批判があり、何もわかりません。


 先月27日、TPP特別委員会で4人の参考人が発言をしていました。その中で、「TPPは、遺伝子組み換え作物の規制がなく、表示する義務も課さない」という発言がありました。私は納豆が大好きです。納豆には必ずといっていいほど「遺伝子組み換え大豆は使用していません」という表示がありますが、今度は表示されず、口にしてもわかりません。みなさんも、加工食品を購入するときはラベルを見て選ぶと思いますが、表示されなければ心配ですよね。


 以前、冨岡隆議員が市議会でTPPについて質問した際、返ってきた答弁は、「食の安全対策が後退し、食の安全が損なわれる可能性がある」「北海道の農業への影響は、11万2,000人の農業関係者の雇用の減少になる」「学校給食の地産池消の確保ができるかどうか不透明」という深刻な内容でした。


 TPPは、私たちの暮らしに大きな影響があることは間違いありません。だからこそ、私たちはTPPの撤回を求めます(自民党も反対していたはずなのに!)。

No.681 2016年11月1日 高校生のアンケート結果は!?

高校生のアンケート結果は!?



 昨年の9月から高校前シールアンケートを始め、すでに1年が以上たちました。市内全ての高校には複数回出向き、追分高校や厚真高校、鵡川高校、白老東高校にも行ってきました。みなさんご協力ありがとうございます。
 協力いただいた高校生のみなさんにアンケートの結果をお知らせしようとチラシを作ることになり、森本健太君がデザインを駆使して作成中です。


 読者のみなさんにも高校生の声をお伝えしようと思います。最初に取り組んだアンケートは、「18歳選挙!あなたは選挙に行きますか?」という質問でした。533名が回答してくれ、「行く」と答えた高校生は64%、「行かない」は19%、「わからない」が17%。思った以上に選挙に行く高校生が多かったのです。


 7月の参議院選挙が終わったあとは、「政治に興味がありますか?」という質問にしました。151名が回答し、「興味がある」と答えた高校生は40%、「ない」は49%、「わからない」は11%でした。40%の高校生が政治に興味があるというのは、意外と多い数字ではないでしょうか。ただ、興味がないという高校生がそれ以上に多く、何を基準に投票をするのか気になりますね。


 最近は「何に興味がありますか?」という質問をしています。10種類の政治的な項目を示して投票してもらいます。現在315名が回答してくれましたが、そのベスト5を紹介したいと思います。


 5位が「保育所の増設」。「保育所おちた」の報道が影響し、増設は重要という気持ちが強いようです。4位が「学費・奨学金」。進学を考えている高校生は自分のこととして心配しています。3位が「医療・介護・年金」。医療や介護の仕事を目指しているという高校に関心が高かったです。2位が「ブラック企業」。「オレのバイトはブラックなんだよ」という声が聞かれました。そして1位は「消費税増税」。純粋に「お小遣いにひびく」という高校生もいましたが、「福祉に使われているとは思えない」という批判や、「将来のことを考えると増税は必要だと思う」という意見もありました。


 項目を示すと答えやすいのか、関心の高さを感じます。この集まった多くの声を私たちの生きた活動にしなければなりませんね。これからも高校前にお邪魔して、高校生の声を聞きに伺いま~す。

No.680 2016年10月25日 35年間で大きく変わった錦岡地域

35年間で大きく変わった錦岡地域



 9月の小学校時代の同窓会に続き、先日は私にとって初めての中学校時代の同窓会がありました。35年振りに会う顔ぶれも!! 楽しかったです。


 私は、夕張の小学校を卒業してから苫小牧に引越してきて凌雲中学校に入学しました。当時凌雲中学校は1学年5クラスまであり、夕張と比べると規模が大きいのにビックリでした。夕張時代の友人と別れ、誰も知らない学校に入学するのは不安で一杯でしたが、セーラー服は夕張のより可愛かったので、嬉しかったのを覚えています。


 2年の時、「教室が足りない」ということになり、私のクラスはプレハブ学級に。教室になる予定のプレハブは野球部やサッカー部の部室に使っていたボロボロのプレハブ。工事現場などでよく見かけるプレハブとは比べものにならないものでした。「これを教室にするの!」と、誰もが不安でした。


 しかし、教室としてリフォームされたプレハブは見違えるようになっていました。ドアがきれい。靴箱が新品。教室の壁と床は張り替えてあり、「これなら大丈夫」と安堵。プレハブに行くには体育館のドアからいったん外に出て、スノコを渡って行きます。スノコの上には屋根がなく、雨の時には大変でしたが、それが楽しい年齢でした。


 担任の先生が「プレハブ学級じゃなければできないことをやろう」と提案してくれ、『花壇係り』を作りました。花壇にはお花はもちろん、プチトマトやイチゴも植え、収穫時は給食の1品にしました。雪が降ると雪合戦をやったり、カラスが遊びに来てくれたり、野良猫を隠して飼ったり、ものすごく楽しかったです。


 でもプレハブはすぐに解消されてしまい、増築された新しい教室に引越したのは3学期の途中。新しい教室は嬉しかったけど、ずーっとプレハブにいたいと思ったのは私だけではありませんでした。


 3年生になった頃は生徒数がどんどん増えて6クラスになり、啓明中学校もできました。私たちの卒業後、凌雲中学校と啓明中学校に分かれることになったのです。仲良しと離ればなれになる後輩達はとても悲しんでおり、私は「バラバラにするなんてひどい」と不満に思っていました。


 今は生徒数がどんどん減り、錦岡小学校と明徳小学校の統廃合が計画されています。この35年間で大きく変わっていった錦岡地域。「まちづくり」が大きく変化した結果ですよね。子ども達にとって何が一番いい選択なのでしょうか。地域のみなさんと一緒に考えたいです。

No.679 2016年10月18日 町内会の防災講座

町内会の防災講座



 苫小牧市は春と秋に全市で取りくむごみ拾い『ゼロごみの日』があり、16日がその日でした。私も町内会のごみ拾いに参加しました。これも、「10月といえば」の行事ですね。この日は、歩くと汗が出てくるほどポカポカと暖かく、みんなでごみ拾いをして綺麗なるとウキウキもして、良い日曜日でした。


 そしてごみ拾いの後は、町内会の防災講座の日でもありました。今回の防災講座は実践的な講座でした。カレーライスを作って災害備蓄用のアルファー米で食べたり、町内会館に置いている防災用資器材の使い方やロープの結び方を学んだり、三角巾を使った応急処置を教わったりと、楽しみながら学べたのが良かったです。


 救急隊の話しのなかで、「未曾有の災害といわれている阪神淡路大震災や東日本大震災で、救命に一番力を発揮したのは誰か。それは地域の助け合い、町内会で組織する自主防災組織の役割だった」と説明し、地域の力が重要なのだと話していました。聞いている町内会の方々が、納得した様子でじっくりと聞いている姿を見て、何よりも命を一番に考える優しさと力強さ、実践の中から身に付いていることが感じられる説得力を救急隊の話しから感じ取ることが出来ました。


 実は私は今『安全安心特別委員会』の委員長をしています。東日本大震災を機に苫小牧市議会で新設した委員会で、災害に強いまちづくりのために議論することを目的にしています。委員会を作った当時は津波被害対策が重点になっていましたが、今では大雨災害や大地震対策、樽前山噴火など、様々な課題で議論されるようになっています。


 8月末の台風では、海沿いにお住いの方々に対する避難準備情報、避難勧告が発令されました。岩手県では「避難準備情報」の意味が分からず、避難が遅れた高齢者施設で亡くなった方がおりましたが、苫小牧でも例外ではなく、避難を躊躇した方も少なくありませんでした。「避難準備情報」は避難の準備を呼びかけるものですが、高齢者や障がいのある方などへは早めの避難を呼びかけるものです。


 様々な災害を通して多くの課題が見えてきて、委員会でも真剣に議論されています。そして、みなさんが「苫小牧に住んでいて安心だ」と思っていただけるようなまちづくりになるよう、これからもしっかり取り組み、地域の方々とも力を合わせていきたいと考えています。

No.678 2016年10月11日 10月といえば!!~将棋大会

10月といえば!!~将棋大会



 10月といえば・・・もう一つありました。それは、『赤旗名人戦~将棋大会』です。今回で53回目。今年は、2年ほど前から将棋を覚えた6年生の息子が友達を誘って初めて参加しました。


 私が将棋を覚えたのは小学校4年生の頃でした。仲良しだった友達が教えてくれ、とてもおもしろかったので、父に「将棋をやりたい」とねだりました。家には将棋盤はなく、父は小さなマグネット式の将棋セットを買ってくれ、私の相手をしてくれました。


 やがて、時々父に勝てるようになると、木製の将棋盤を買ってくれました。父は私に負けることを悔しがり、将棋の本まで読み出しました。そして、夕食後に将棋を指すことが日課になりました。今でも、実家にその時の将棋盤が大切残されています。


 我が家では、夫が暇つぶしにテレビゲームで将棋をやることがあり、興味を持った息子が「ボクもやりたい」と言い出したのでした。夫は、ダンボール箱で将棋盤を作り、駒の動かし方から教えました。だいぶ上達した息子は、昨年の冬休み、自由研究の工作に板で将棋盤を作りました。ダンボール箱の将棋盤をやっと卒業できたのです。プロの真似をして“バチッ”と駒を鳴らし、その音に喜んでいました。


 将棋の相手は専ら私です。なぜなら、夫には全く歯が立たないため、どんぐりの背比べのような私と対極し、勝つ優越感を喜んでいるのです。そんな時、将棋大会があることを教えると、「出る!」の一言で決まりました。


 将棋大会には有段者が多く参加しています。その対極を見ていると「こんな攻め方があるのか」と驚き、見たことのない駒の動かし方に感心し、私がやっている将棋は卓球でいうピンポンだということが思い知らされました。当然、私を相手にしている息子も同レベルです。


 お手伝いに来てくれていた日本将棋連盟苫小牧支部の方が、「子どもの将棋教室もあるので良かったらどうぞ」と声をかけてくれました。家に帰ってから息子に聞いてみると、「ボクは趣味でやっているから・・・」と行く気がないようですで、残念。でも、同じ年代に親子が同じものに興味を持つって、嬉しいものですね。

No.677 2016年10月4日 10月といえば!!

10月といえば!!



 10月といえば日本共産党苫小牧地区委員会と党後援会主催の『もみじ祭り』です。今年は2日に行い、多くの方が参加をしてくれました。事務所のご近所の方も、前日の準備中から声をかけていただき、事務所の所在地見山町の「地元のお祭り」のように感じてもらえるようになったと思います。来ていただいたみなさん、本当にありがとうございました。


 もうひとつ、10月といえば忘れてはならないのが小学校の発表会です。今年は23日の日曜日です。樽前小学校に通う6年生になった息子にとっては最後の発表会です。5年生・6年生で構成している息子のクラスでは、劇をやるようです。まだ配役が決まらないうちから台本を持ってきて、「面白いから読んでみて」と見せてきました。そして配役が決まった日、「主役になっちゃった。嫌なんだけどな」という息子の顔は嬉しそうでした。


 子ども達が小さい頃、「早く大きくならないかな」と思ったものでしたが、今となっては早いものです。上の子ども達は自立をしてしまい、長女はなかなか会えない神奈川県で暮らし、長男は家庭を持ちました。波乱万丈(笑)の子育てでしたが、懐かしく感じています。子どもはいつか巣立つのですから、一つひとつの行事を大切にして、素敵な思い出にしていきたいです。


 さらにもうひとつ、10月は決算委員会の時期でもあります。冨岡隆議員と工藤良一議員は一般会計、渡辺満議員と私は企業会計・特別会計を担当します。でも、今回は渡辺議員が委員長になったので、質問できるのは私だけ。頑張らなければ!!


 企業会計は上下水道や市立病院などの会計です。特別会計は国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療などの会計で、まさに安部政権が進める社会保障の改悪のターゲットになっている分野です。


 たとえば後期高齢者医療では、保険加入者の約5割り方が対象になっている保険料軽減が廃止され、保険料が2倍、3倍、5倍、なかには10倍になる方もおり、大変深刻です。27年度の決算の審議を通して、今後の改悪の内容を明らかにしながら、市民の暮らしを守る立場で質疑ができればと考えています。

No.676 2016年9月27 フレー!フレー!ゆうばり!!

フレー!フレー!ゆうばり!!



 23日、夕張第一小学校と夕張第一中学校の同窓会がありました。でも私は、小学校を卒業後すぐに苫小牧に引っ越したのですが・・・。このメンバーでの同窓会は10年前に初めて開かれ、今回で4回目でした。今回は中学校時代の先生による音楽授業と理科の授業から始まりました。


 音楽の授業は『翼をください』の合唱。女子のパートと男子のパートにわかれて練習し、短い時間ながらもなかなかの出来だったと思います。やっぱり、みんなで歌うのっていいですね。久し振りに学生に返って、胸に熱いものを感じました。


 理科の授業の冒頭、夕張の歴史や現状などを話してくれました。35年前の10月16日、私たちが中学3年生の時に夕張新炭鉱の大事故があり、閉山を余儀なくされました。今では人口9,000人(5,600世帯)の小さな寂しいまちになってしまいました。国のエネルギー政策の転換で、石炭から石油に移行したこともあり、夕張は財政破綻に陥っていきます。


 平成22年には4校あった中学校が1校に統合、23年には7校あった小学校が1校になってしまい、私たちが通っていた小学校も中学校も今では古い校舎が残ったままです。


 でも、今夕張では地域再生に取り組んでいるそうです。11月には具体的な計画が発表されるそうです。「夕張は今、前を向いて新たなまちづくりを目指している」という先生の言葉が、私はとても嬉しかったです。私も、同窓会に集まったみんなも、夕張が大好きなのです。


 また、夕張では940メートルの深さまでボーリングをして炭素メタンガスを取り出す実験をしているそうです。そのメタンガスをエネルギーとして活用すれば、夕張の全世帯の1,000年分の埋蔵量になるそうです。でも、市の財政力では実用化が難しいらしく、「民間の力を借りられたら」と話しており、「やっとスタートラインに立った」という先生の話しにはロマンを感じました。


 「事故で多くの命を奪ったメタンガスを、35年経って有効活用することなんて、当時は考えもつかなかったこと」・・・先生のこの言葉に、ものすごい重さを感じました。“フレー!フレー!ゆうばり!!”

No.675 2016年9月19 安保法制の強行採決から1年

安保法制の強行採決から1年



 敬老の日の今日、市議団と松橋千春さんとで『街頭宣伝』をしました。安保法制が強行採決されて1年目のため、「安保法制を廃止しよう」と、みんなで訴えたのです。


 安保法制が成立し、北海道の部隊が南スーザンのPKO活動に派遣された時には、自衛隊の宿営地に弾痕が見つかったとの報道もあり、大きな不安が広がりました。今度は11月に青森の部隊が派遣されることになり、襲撃された他国軍などの救出のために武器を持って活動する『駆け付け警護』が始めて開始されます。駆け付け警護は攻撃される危険が高まり、自衛隊も相手を殺してしまう可能性もあります。


 安倍政権は、安保法制の強行採決の2ヶ月前には集団的自衛権の行使容認を閣議決定して自衛隊を戦闘地域に派遣することも可能にし、安保法制とセットで自衛官の命がますます危険にさらされます。このことにほとんどの憲法学者さんや弁護士さんが「憲法違反」と声を上げたこともあり、安倍政権は憲法改正を急いでいます。


 70年前、戦争の経験から「二度と戦争の惨禍は繰返さない」という誓いから作られたのが日本国憲法です。私たちは子どもや孫の世代に「無傷」で引き継ぐ責任があります。私も1人の母親として、そしてお婆ちゃんとして、この大事な平和憲法を引き継いでいかなければと強く感じます。


 敬老の日は、高齢者を敬い、長生きを祝う日ですが、お話しを聞くと「長生きが申し訳ない」「老後の暮らしが不安」との声があふれています。安心して老後が送れるようにと作られた介護保険制度は、「保険料は取られるけどサービスは使えない」と、“偽者の制度”という方もいますが、これが実感ではないでしょうか。憲法改正案は、国が責任を持たなければならない社会保障も地方自治体任せ、さらには家族任せにする内容です。


 安保法制を具体化するために増え続ける軍事費ですが、軍事費にお金がかかるようになれば社会保障にお金が回らないのは、戦争を経験してきた方々には当たり前の話でしょう。敬老の日を通じて感じる社会の大きく歪。安保法制をなくして憲法を守ること。私は何よりも大事だと考えます。

No.674 2016年9月14日 民設民営のあらたな資源物の中間処理施設

民設民営のあらたな資源物の中間処理施設



 今議会で資源化センターに代わる中間処理施設の民設民営化が決定しました。資源化センターは公設民営化で、みなさんが分別して出してくれている缶、ペットボトル、ビン、紙パックを選別して梱包・保管する施設です。これまで、私たちは老朽化などを理由に何度も資源化センターの建て替えを求めてきましたが、27年度の予算委員会では「28年度ないし29年度には考え方を示したい」と答弁しており、今年の予算委員会では「28年度中に結論が出せるように頑張りたい」と答弁しているように、市は全く取り組んできませんでした。


 ところが、今議会に10年間の民設民営化の債務負担行為(予算の先取り)を提案してきたのです。全く内容を議会に諮らず提案してきたため、「運営方式の転換という大事な案件でありながら拙速すぎる」と、強く指摘しました。


 しかも、もっと驚くことがあります。「資源化センターはごみ処理施設ではない」というのが市の説明です。法律で定められているごみ処理施設とは、「処理能力が1日5トン以上の施設」です。資源化センターは1日約8トンの処理をしていますが、「アルミ缶、スチール缶、ペットボトルと3種類の機械がそれぞれ稼働しており、それぞれが5トン未満なので、機械の能力は超えていない」という説明をし、ごみ処理施設ではないと主張していました。


 今回提案された民設民営の施設は、1つの機械で全ての品目を処理することになります。「では、5トンを超えるから処理施設ですよね」と聞くと、それぞれの品目が5トン未満なので処理施設ではありません」という回答です。現資源化センターでは「それぞれの機械の能力」だと説明し、今度は「1品目の量」? 騙されているような説明ですが、胆振振興局の見解だというのです。


 そこで、私は民設民営の施設はごみ処理施設なのかどうかを北海道に見解を求めました。すると、明確に「ごみ処理施設です」という回答です。その旨を担当課に伝えると、慌てて北海道に出向きました。やはり回答は「ごみ処理施設」。今度は胆振振興局に出かけた担当課でしたが、直ぐには回答はもらえず、「北海道を協議します」となりました。北海道と胆振振興局が協議した結果、やはり「ごみ処理施設」となりました。(私は密かに畠山和也衆議院議員を通じて、“ごみ処理施設である”との環境省の見解をもらっていました!)


 ごみ処理施設は、北海道への届出が必要になり、環境アセスメント(環境影響評価)をしなければなりません。このまま市が「ごみ処理施設ではない」と言い続けていれば、あらたな民設民営の施設は北海道への届け出をしないままの違法状態になり、環境アセスメントも行わなかったでしょう。まずは結果オーライですが、胆振振興局と北海道・環境省の見解が違うなんて、これから何を信じれば良いのでしょうか。

No.673 2016年9月6日 身内のいない方の葬儀

身内のいない方の葬儀



 先月の末、一人暮らしの80代の男性がお亡くなりになりました。この男性は、ご家族や親族がいなかったため、北海道の補助金を活用して葬儀が行われました。


 火葬までの3日間、葬儀屋さんが遺体を安置することになりましたが、男性の知人が「お参りをしたいと」葬儀屋さんに話すと、「お参りはできない」と断られてしまったそうです。私はこの話しを聞いて、すぐに担当の職員さんに聞いてみました。すると「最低限の補助金のため、お参りなどは見積もりに入っていない」との回答で、とても驚きました。


 今回の葬儀代は77,000円です。私の認識での最低限の葬儀とは、生活保護基準の206,000円以内という基準なので、その違いにまた驚きでした。この77,000円は、市内の葬儀屋さん3社から見積もりをもらい、一番安いところにお願いしたと説明を受けましたが、「安ければいい」ということなのでしょうか。とても悲しい現実です。


 これを期に調べてみると、『墓地・埋葬等に関する法律』では、「死体の埋葬又は火葬を行う者がいないとき又は判明しないときは、死亡地の市長村長が、これを行う。その費用は行旅病人及び行旅死亡人取扱法の規定を準用する」とあります。そこで、『行旅病人及び行旅死亡人取扱法』を調べてみると、なんと明治32年にできた法律で、漢字とカタカナで書かれたとても読みづらいものでした。


 行旅死亡人は「行き倒れ」のことを指します。行旅死亡人の葬儀にかかわり、副市長は「水死体など、相当腐乱したようなものを扱うこともあって、相当迷惑な仕事をお願いしているという意識があった」と過去に答弁していることから推測できるように、亡くなった方への尊厳が感じられません。


 今回の男性は、身内がいないというだけでこの法律の対象になりました。でも、これが「ふくしのまち」を提唱する苫小牧のあるべき姿でしょうか。高齢化が進むにあたり、同様なケースが増えてくるでしょう。


 一方、亡くなった方の知人や自治会長、民生委員などが執行者になれば生活保護基準の葬儀を行うことができますが、この制度が周知されていないという課題もあります。この周知も含めて、心あるお見送りができるように、真剣に考える必要があると感じています。

No.672 2016年8月30日 児童相談所分室設置の要望から想うこと

児童相談所分室設置の要望から想うこと



 みなさん、北海道が平成19年3月に出した『子どものいじめ・虐待防止緊急宣言』を知っていますか? この宣言は、「道内の児童虐待は増加の傾向にあり、先日も、苫小牧市において、虐待により尊い幼い命が失われるという痛ましい事件が発覚し・・・」と始まります。「先日の事件」とは、平成19年2月に報じられた幼児死体遺棄事件のことです。北海道への児童相談所分室設置の要望にあたり、調べ物をしている時に松橋千春さんがインターネットで見つけました。


 事件の概要は、子育てに悩みを抱え、市に何度も相談に来ていた21歳(当時)のシングルマザーが、のちに夜の仕事を始め、男性と交際するなかで「子どもを殺してしまおうと思った」と、1歳と3歳の幼い子どもを家に残し、1ヶ月以上放置した結果、1歳の子が亡くなり遺体を交際相手宅の物置に遺棄したという事件です。3歳の子は、生米やマヨネーズなどを食べて奇跡的に生きていたのです。


 この事件には、児童家庭課の職員さんのほかに生活保護課や健康管理課、保育園、住宅課など、様々な部局が係わっていたのに防ぐことができなかった心が痛む本当に辛い事件でした。だからこそ、この事件を教訓にしなければなりません。


 虐待は減るどころか、昨年室蘭児童相談所に寄せられた児童虐待の通告件数は前年比の1.2倍の465件でした。そのうち苫小牧市は219件と約半数を占めています。この実態について「いままで隠れていた虐待が、通告することが位置付いたため明らかになった結果」と、複数の職員さんが話しています。早期発見につながっていると評価するべきなのでしょうか。


 一方で、市のアンケート調査で「虐待を見聞きしたときの対応」との問いに、「何もしなかった」と回答した方が4割を超えています。まだまだ通告することにためらっている方が多いのだと推測できます。通告することに勇気が持てるように、もっともっと啓発が必要なのかもしれませんね。


 あの事件から9年が経ちました。職員さんの中には事件を知らない方や記憶が薄れている方がいます。当時の教訓をしっかり次に引き継ぎ、風化させることのないようにするべき時期にきていると感じます。

No.671 2016年8月23日 2016年 北海道への要請

2016年 北海道への要請



 いつもは北海道には上陸しない台風が立て続けに来て、多くの被害を残していきまいた。亡くなった方へ哀悼を申し上げるとともに、被害にあわれた方に心よりお見舞いを申し上げます。


 毎年行っている共産党地方議員による北海道への交渉は22日。台風11号が大きな被害をもたらし、その後台風9号が上陸しようとしていた日でした。その前日、私たちは「電車が運休になるかも」「車で行くとしても雨が心配」「地元に残った方がいいのでは」などと話し合い、当日の天気予報を見たうえで、行くことを決めました。
道議団と道議予定候補による副知事への直接交渉では、急きょ台風被害に対する要請もおこないました。十勝地方から参加していた道議予定候補は、農家の被害状況を直接訴え、支援策を求めるなど、タイムリーな対応ができました。


 日本の食糧基地ともいわれる北海道で、あれだけの農業被害は死活問題です。なんとか実行力ある対策を国においても迅速に進めてもらわなくてはなりません。しかし、安倍首相はリオ・オリンピック閉会式に出席し、スーパーマリオのいでたちで登場していました。「こんなに大変な時に何を考えているんだ」という声があがったことはいうまでもありません。


 私たちは、今年初めてバイパスの維持管理費の増額を求める項目を加えました。みなさんも記憶に新しいと思いますが、昨年はバイパスの中央分離帯に除草剤が散布されました。調査の結果「経費節減」が理由。さらに調べていくと北海道の道路維持管理費が削減されていることもわかりました。住民の方からは、「草がボウボウだから草刈りをして」「歩道がデコボコで亀裂もあり、歩くのに大変」「横断歩道に大きな水たまりができて、長靴じゃないと渡れない」など、たくさんの苦情が寄せられています。


 私は他の項目の要請に参加したため、この要請には工藤良一議員が参加しました。後で工藤議員から報告をもらうと「草は小学1年生の身長くらいまで伸びたら草刈りをする」「道路の痛みは、優先順位をつけて修繕する」という回答だったそうです。「は?」全く答えていません。私たちが求めたのは道路維持管理費の増額です。住民要求に応えられるように予算確保をお願いしたいです。

No.670 2016年8月16日 9月9日に『憲法学習会』を開催

9月9日に『憲法学習会』を開催



 私たちは昨年9月から高校生を対象にシールアンケートに取り組んでいます。簡単な質問項目を用意して、YES・NOで答えてもらうものです。これまでは、18歳選挙権ということもあり、「選挙に行きますか」という質問項目で取り組んできましたが、最近は「政治に興味はありますか」という質問で取り組んでいます。


 先日、対話の中で「憲法改正に興味がある」という声が多かったことに、私自身驚きました。意見を聞いてみると、「改憲内容は良くわからないけど危機感を感じる」という声や、「参議院選挙が終わったら急に改憲って言っているけど、どんなふうに変えたいのか国民に全く説明していない」という声までありました。高校生たちも、ニュースなどを見ながら何かを感じ取っているのでしょうか。


 そんなこともあり、私たちは9月9日に憲法学習会を開くことにしました。2年前、特定秘密保護法の学習会を開催した時に講師になっていただいた神保大地弁護士さんに、今回も講師になってもらうことにしました。題して『みんなで学ぼう、私たちの憲法』です。神保弁護士さんには、「自民党改憲草案の中身を知ってもらう学習会にしたい」と要請をしています。みなさん、ご参加しませんか。平日なので夕方6時半からの開催です。厳しい時間帯とは思いますが、ぜひご来場くださいね。場所は市民会館小ホールです。


 今回は、自民党改憲草案で新たに設けられる『第9章 緊急事態』について少しだけ触れたいと思います。『緊急事態』条項は、戦後直後の憲法制定会議で金森徳次郎憲法担当大臣が「必要ない」と言っていた条項です。その理由に、「(緊急事態は)行政担当局にとっては実に重宝なものです。しかし、重宝という裏面においては国民の意思をある期間有力に無視しえる制度です。だから便利を尊ぶか民主政治の根本の原則を尊重するか、分かれ目になるのです」と説明していました。


 『緊急事態』は、武力攻撃、内乱などの社会秩序の混乱、自然災害などの際に内閣総理大臣が宣言をし、100日を超える時は、国会の承認を得て延長できます。また、内閣は法律と同一の効力のある政令を出すことができ、必要な財政支出もでき、地方自治体の長に対し必要な指示もできると書かれています。国防軍ができ、緊急事態宣言がされれば、どんな状況になるのでしょう。9月9日、一緒に考えませんか。

No.669 2016年8月8日 自民党の憲法改憲草案

自民党の憲法改憲草案



 8月7日、原水爆禁止世界大会に日本共産党苫小牧地区委員会代表で広島に行っていた森哲也白老町議が帰ってきました。「暑いのが苦手」と言っていた森町議でしたが、大会での感動を抱え、たくさんの教訓を得て、元気に戻ってきましたよ。


 唯一原爆の犠牲になった日本。たくさんの人々の命を奪った戦争。その教訓から「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する(憲法前文)」と、日本国憲法が制定されました。


 参議院選挙後、安倍首相は“改憲”に意欲的な姿勢を示しています。しかし、安倍首相は「選挙では改憲を争点にすることは必要ない」と言っていたのに、態度を豹変させたとしか思えず、私は強く憤りを感じています。


 「もう70年も経つんだから改憲もいいんじゃない」という声も耳にしますが、みなさんは自民党の改憲草案を読んだことがありますか? 私は、前文を読んだだけで、背筋が寒くなるのを感じました。改憲草案では前文が大きく変わり、「日本国は(中略)天皇を戴く国家であって」という言葉が冒頭に記され、「良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、この憲法を制定する」と、天皇中心の伝統と国家の継承を憲法の目的にする表現になっています。現憲法は、「主権在民」を明確に表明し、戦争の惨禍から国民を守り、国家権力を制限することが示されているのに対し、180度憲法の意味を変えてしまうものであることがわかると思います。


 また、現憲法第2章「戦争の放棄」は、改憲草案では「安全保障」という章に変わり、憲法第9条の2項「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」という条文が削除されています。この条文の代わりに記されているのが、「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する」です。しかも、法律で規定すれば国際的な「協調と秩序の維持」の活動にも国防軍が参加できるようになるのです。


 この改憲草案は、現憲法では違憲といわれている『集団的自衛権』と『安保法制』が合憲になります。首相の考え方ひとつで戦争に突き進むことになるのではないでしょうか。まるで、戦前に逆戻りです。

No.668 2016年8月2日 今回は、まず訂正とお詫びです

今回は、まず訂正とお詫びです



 前回、ごみ拾い作戦についてお伝えしたのですが、『ゼロゴミッション』のところ『セロゴミッション』とお伝えしてしまいました。訂正してお詫びいたします。


 『ゼロゴミッション』は、「ゼロごみ」と「ミッション(使命・任務)」を合わせた造語(だと思います)。『セロゴミッション』だと意味不明ですね。本当にすみませんでした。

 今年は市議団だけではなく、松橋千春さんと森本健太君、西敏彦地区委員長も加わり、最強のチームで頑張ります。参加受付は今月31日まで。ぜひ興味のある方はお申し込みを!! (55-4266まで)


 ところで、参議院選挙が終わった直後、松橋千春さんは東京都知事選挙と都議補選の応援に行っていました。「苫小牧は涼しいだろうと思って帰ってきたけど、暑いですね」と開口一番。長い雨が上がり、急に暑くなった8月2日に久し振りに元気な顔を見せてくれました。千春ちゃん、本当にお疲れ様でした。


 参議院選挙に続き、野党共闘で鳥越俊太郎さん勝利のためにたたかった都知事選挙。結果は小池百合子氏の勝利となりましたが、前回の宇都宮候補の得票を36万票(得票率0.38%アップ)上回ることができたことは、大健闘といえると思います。


 鳥越氏は、「住んでよし」「働いてよし」「学んでよし」「環境によし」の“4つのよし”を掲げ、さらに「保育所待機児童ゼロ」「特別養護老人ホーム待機者ゼロ」「原発ゼロ」の“3つのゼロ”。そして、「東京非核都市宣言」と「アベ政権の暴走ストップ」「平和を守る」などを訴えてたたかいました。この公約実現のために、鳥越氏当選のために一緒にたたかった野党と市民が力を合わせなければと、私たちも決意しています。


 小池氏も「待機児童をなくす」と訴えていましたが、大型開発推進の舛添前知事と同じスタンなので、どのように財源を確保するのか疑問が残ります。この点では、日本共産党もしっかり対決することが求められます。


 そして一番心配なのは、安倍首相と同様に憲法を変える推進派で、「極端な右翼タカ派」といわれているのが小池氏です。この考え方を都政に持ち込ませないようにすることも大事なことですね。

No.667 2016年7月26日 今年もごみ拾い大会

今年もごみ拾い大会



 今年も市主催のごみ拾い大会『セロゴミッション』が9月17日に開かれます。今回2回目。『セロゴミッション』は、3名から5名で1チームを作り、決められたエリア内でごみ拾いをして重さを競うものです。昨年は、私たち市議団で参加し、右手に火バサミ、左手にごみ袋を持ち、ワイワイと明るく元気にごみ拾いをしました。


 「ごみ拾がこんなに楽しいなんて」というのが、私たち共通の感想です。しかも、たくさん拾ったほうが勝ちというのがいいのです。重さで勝負が決まるので、重いものを拾ったもの勝ち。1位のチームは何故か炊飯器を拾っていましたよ。落ちていたんですね~。


 今年は、北光町の未来の森公園が集合場所です。午前9時から12時まで。読者のみなさん、ぜひ参加しませんか。私たちとごみの量を競いましょう!!


 私たちが『セロゴミッション』に参加するのは、たんなるレクリエーションとしてではありません。ごみの減量と資源化を提言し、ぽい捨てや不法投棄対策に意見を言ってきた会派として、市の企画にも積極的に参加して一緒に環境問題に取り組もうという考えからです。


 私が議員になったばかりの頃、渡辺満議員がリサイクル率について質問をし、私は始めてこの言葉を知りました。その当時、苫小牧市のリサイクル率はとても低く、11%位(平成18年)でした。そんな状態で前市長はごみの有料化をすると言い出し、「その前にごみの減量と資源化だ」と反論してきたのが私たちの立場でした。その後、私は紙類とプラスチックの分別をするよう繰り返し提案してきました。


 「さらなるごみの減量のためには有料化が必要」という市の方針から、有料化が導入されてしまいましたが、今ではリサイクル率は30.1%、全道でもトップクラス、全国的にも胸を張れる数値だと思います。みなさんが頑張って取り組んでくれているおかげです。


 今、大きな課題になっているのは事業系のごみの資源化です。そしてぽい捨て。だからこそ、みんなでごみを拾う『セロゴミッション』のような企画で、良い効果につながればと考えています。きっと、ぽい捨てをする人に何かを感じてもらえると思うのです。

No.666 2016年7月19日 今回は『666』号です

今回は『666』号です



 666は、キリスト教の新約聖書で「獣の数字」と記され、「悪魔の数字」ともいわれていますよね。子どもの頃に見た『オーメン』という怖い映画で、悪魔の子ダミアンの頭に666が刻まれていた記憶が鮮明に残っています。それ以来、私にとって666は不吉な数字になりました。しかし、約14年間続けることができた結果の数字。今回は、晴ればれした気持ちでこの数字を使いたいと思います。


 さて、参議員選挙が終わり、17日の日曜日は約1ヶ月振りの休日を楽しみました。日本共産党苫小牧地区委員会は、休みの取れないブラック企業? 安心してください。違いますよ(笑)。ただ、「選挙に勝ちたい」という気持ちで、元気に明るく楽しく活動をしていました。


 この日は、久し振りに家族で買い物に行きました。大好きな「100円均一」の店内を、何を買うでもなく歩きながら気に入った物を見つけるのが楽しみなのです。家に帰ってからは、息子と将棋を指し、中断していた読みかけの本を読み、マッタリと過ごしました。


 今度は東京都知事選挙です。都知事選挙でも野党4党が共闘して鳥越俊太郎さんを応援します。参議院選挙では11の選挙区で野党統一候補が勝利。都知事選挙でも負けるわけにはいかないと、苫小牧から頑張ります。


 テレビ報道を見ていると、「争点がわからない」ということを強調して流しているように感じます。しかし、争点は明確。政治とお金の問題をクリーンにすることが第一義ですよね。だから、「納税者目線に立つ」と言っている鳥越さんなのです。


 また、参議院選挙の結果「憲法改正」を進める側が3分の2を占めるなかで、憲法を守って平和主義、立憲主義、民主主義を取り戻すことが何より大事な時です。憲法があるから主権者は国民であり、平和と人権が守られています。その原点から地方自治体では住民の命と暮らしを守ることが基本になっています。だから、鳥越さんは憲法改正に明確に「ノー」の声を上げています。


 鳥越さんが訴える「都民目線で、都民の声を聞きながら、新しい都政をつくり、日本全体、世界中に発信していく都知事でありたい」・・・何としても実現させたいです。

No.665 2016年7月12日 参議院選挙「11選挙区で統一候補勝利」

参議院選挙「11選挙区で統一候補勝利」



 10日の参議員選挙投開票の結果、日本共産党の議席は3議席から6議席に増え、非改選と合わせ14議席になりました。その6議席の中に、みなさんに応援いただいた岩渕ともさんを入れていただきました。ご存知の通り、このニュースのなかで「ありがとうございます」がいえませんが、私の思いが伝わってくれると嬉しいです。しかも、前回北海道・東北ブロックで立候補した、みなさんに愛されている(笑)大門みきしさんも当選です。その他、共産党で当選したのは、市田忠義さん、田村智子さん、武田良助さん、そして、東京選挙区で当選した山添拓さんです。


 しかし、日本共産党が目標にしていたのは「9議席以上」でした。得票を増やし、議席を増やしたものの、目標に及ばなかったのは私たちの力不足と、大きな反省をしています。たくさんの方が大きな声援をくださり、大きな力を貸してくれました。この宝を大事にしながら、さらに共産党の力を大きくするように、しっかりと頑張っていきたいと決意しています。


 では、今回の選挙で取り組んだ「国民と野党の共闘」はどうだったでしょうか。32の1人区で野党統一候補を擁立して、「アベ政権の暴走ストップ」「安保法廃止」とたたかいました。結果、11の選挙区で自民党候補に勝利することができました。これは大きな成果です。


 選挙戦の全国遊説で、安倍首相は2つのことを言っていました。1つはアベノミクスの評価。もう1つは野党共闘と共産党への攻撃演説でした。連日のように攻撃演説をしたのは、野党共闘への大きな危機感があったのだと思います。そんな攻撃に打ち勝ち、11の選挙区で勝利できたことはスゴイことです。他の1人区でも大奮闘し、次につながる大きな成果と教訓を残すことができました。この結果は、私たちにも大きな元気をくれています。


 選挙結果が出た直後から、マスコミがこぞって「改憲勢力が3分の2超」と報じています。しかしみなさん、選挙戦で自民・公明は憲法改定に全く触れていません。ひたすらアベノミクスのさらなる推進で「日本を前に進める」と言っていただけ。「勝利したら改憲」なんて、国民を騙しているように思えます。マスコミ報道と自民・公明に、大きな怒りを覚えます。

No.664 2016年7月4日 「日米地位協定の見直し」全会派一致で採択

「日米地位協定の見直し」全会派一致で採択


 7月10日付けの『民主苫小牧』にも掲載しましたが、今回の6月議会で『沖縄での米軍属による女性遺体遺棄事件に抗議するとともに、日米地位協定の見直しを求める要望意見書』が、全会派一致で採択されました。


 この要望意見書は私たち市議団が提出しました。遺体遺棄事件の犠牲になった女性は1995年の少女暴行事件の年に生まれた方です。だからこそ、国民・県民に大きな衝撃を与え、深い悲しみにと怒りの声が広がりました。どの世論調査でも、日米地位協定の見直しを求める声は7割、8割と高まり、過去最高の世論となりました。その矢先に、米兵が飲酒運転で県民に重症を負わせました。米軍は飲酒禁止の措置を取りましたが、その直後にも飲酒運転で米兵が逮捕される事件も起きています。「米軍基地があるからこそ繰返される事件」と、米軍基地の県外移設、新基地建設反対の声は空前の規模で広がっています。


 苫小牧市議会では要望意見書は全会派一致というのが慣例になっています。しかし、考え方が二分するような日米地位協定の見直しについては、賛同が得られないかもしれないと不安でした。


 私はドキドキしながら臨みましたが、文言整理の意見はあったものの、「女性遺体遺棄事件への抗議」「日米地位協定の見直し」に反対する会派はありませんでした。すごい!! これは世論の力? 状勢の変化? 野党共闘の効果?


 後日、廊下でバッタリ会ったある会派の議員さんに、「要望意見書に賛同してくれてありがとうございます」とお礼を言うと、「女性の事件は許せない。米軍基地反対は別問題だけど」と返ってきました。私は「米軍基地があるから女性が犠牲になる事件が続くのでは」と心の中でつぶやきつつも、考え方の違う会派同士でも、一致点で合意できたことが大切と感じました。


 市長選挙と市議選挙の統一を求める陳情についても、「全会派一致」の立場で審議を繰り返し、最終的に『趣旨採択』になりました。私たちは「市議会解散を前提とした統一選挙には賛同できない」という意見を述べたうえで、「陳情の内容は理解できる」と、他会派に足並みを揃えた結果です。詳しくは『民主苫小牧(7月10日付け)』を読んでくださいね。


 今度の参議院選挙も、一致点で共闘するたたかいです。投票箱の蓋が閉まるまで、この姿勢を崩さず頑張ります。

No.663 2016年6月28日 党市議団の一般質問紹介

党市議団の一般質問紹介



 参議院選挙も1週間が過ぎました。これまで「選挙に行かない」と言っていた方にも選挙に行ってもらい、投票率を上げることが大事な選挙です。そのために、「自分の1票で政治が変わる」という希望を広げることです。みなさん、お知り合いの方に「選挙に行こう」と呼びかけてください。私も力を緩めず頑張りますね。


 さて、市議会では私たち共産党市議団の3名(渡辺議員、工藤議員、冨岡議員)の一般質問が終了しましたよ。私は、今回はお休み。なので、議案で質問しました。


 トップバッターで登壇したのは渡辺議員。一般質問初の一問一答で迫力ある質問でした。熊本震災の経験から、苫小牧の安全安心について提案した質問からスタート。熊本地震で指定避難所に行かず自主避難をした方々に食料などの支援物資が届かなかった実態がありました。この教訓から、当市で大規模な地震が発生して自主避難をした方にも支援物資が行き渡るように、マニュアル化をすることを求めたり、仮設住宅の用地設定や、罹災証明書を発行する体制強化などを提案しました。


 11番目に登壇した工藤議員は、学校での眼科検診で0.6以下の子どもが多いにもかかわらず、黒板などの字が見えているかどうかの調査をしていないことを指摘し、「きちんと見えているかどうかも調査もせず、学力向上というのは優先順位が違うのではないでしょうか」と訴え、経済的にメガネが購入できない家庭への支援を求めました。優しさに溢れる説得力ある質問でした。


 13番目の冨岡議員は、国がすすめる子育て新制度で発生している保育現場の負担増について、生々しい現場の声を紹介して負担軽減策を求めました。そして、国の規制緩和で保育資格がなくても可能な小規模保育に手を上げる法人がいない実態を指摘し、「待機児童の解消には認可保育園の増設しかない」と提案しました。議場から「一問一答らしい質問だ」と、賞賛の声が聞こえました。


 3人がそれぞれの分野で市民の立場で提案型の質問をし、「さすが党市議団!」と、私は関心しています。また、議会報告会を開きますので、ぜひ来ていただき、たっぷり報告を聞いてくださいね。そのときには、私の議案質問の内容も報告しますね。

No.662 2016年6月20日 6月議会から一般質問で一問一答の試行開始

6月議会から一般質問で一問一答の試行開始


 いよいよ参議院選挙突入ですね。国民が力を合わせて自分の1票で政治を変える『革命』ともいえる選挙です。私も全力投球で頑張ります。みなさん、「エイ!エイ!オー!!」ですよ。


 しかし、市議会が6月23日から7月1日までの日程で開かれます。なんということでしょう。市議会はとても重要な任務ですがタイミングが悪いと、少々嘆いております。とはいっても、やるしかありません!! みなさん、歴史的な7月10日を迎えましょうね。


 市議会ですが、この6月議会から一般質問での一問一答の試行がおこなわれます。これまで、予算委員会や決算委員会、各委員会では試行実施済み。検証を繰る返しながらルールを決め、一般質問での試行実施に至ったのです。


 今までの質問の方式は『一括方式』を用いていました。全ての質問をいっきにおこない、答弁もいっきに返ってきます。そして、再質問、再々質問と3回までで繰り返すというやり方です。聞いている市民からは、「わかりずらい」という声もあり、議会改革の一環で一問一答方式を取り入れようということになりました。


 『一問一答方式』は、1項目ずつ質問して答弁をもらい、また質問するという方式で、何度でも質問できます。国会ではこの方式が使われているので、みなさんもおなじみでしょう。聞いている側からは、質問の内容がわかりやすいと思います。渡辺満議員は23日のトップバッターです。27日・26日は冨岡隆議員と工藤良一が登壇する予定です。ぜひ、傍聴にいらしてくださいね。


 そして、悩ましい事案があります。このニュースの5月1日・8日付けの合併号に掲載した市長選挙と市議選挙の統一の問題です。4月の議会運営委員会で協議した結果、継続審議になりました。


 市長選と市議選挙の統一は「効率化」「経費節減」のためには有効です。統一にするためには市議会の解散が現実的な方法ですが、「市長が任期途中に辞任した場合、その都度市議会を解散するのか」ということも問われます。全国的な事例もほとんどなく、苫小牧市の事例が全国的な前例となるでしょう。だからこそ、慎重に判断しなければならないと考えています。どんな結論に至るか、報告は議会終了後に!

No.661 2016年6月12日 「自分の1票で政治を変える」

「自分の1票で政治を変える」


 11日と12日は“若者キャラバン”でした。20代30代の若者たちが宣伝カーで市内を回り、大型スーパーなどや団地でリレートーク式の訴えをしました。今度の参議院選挙は初めて18歳選挙権を実施。若い世代の投票率も低いため、「選挙に行こう」と若者から発信するためのキャラバンで、森本健太君の発案です。その呼びかけに、松橋千春さんや森哲也白老町議を含め7人の若者たちが集まってくれました。


 私も仲間に入れてもらったのですが年齢にギャップがあるため、サルの着ぐるみで参加しました。私は宣伝カーの助手席に乗り込み、窓全開で手を振りながらアピールをしました。行き交う車や道行く市民は、サルに扮した私に手を振ってくれます。


 宣伝カーから訴える若者のアナウンスも抜群でした。「国民の力でチェンジ。7月10日、選ぶのは自分の未来。選挙に行きましょう」「18歳選挙権が施行される初めての選挙。力を合わせて未来をひらく新しい政治をつくろう」「みなさん、いっしょに力を合わせてブッラクな働き方を改革しよう」などの訴えに、「おうー!」「そうだー」と声を出し合いながら、明るく楽しく元気な宣伝でした。


 しかし、私だけは少し違いました。11日は天気が良く気温も高い日でした。着ぐるみの中はサウナ状態。汗が止めどもなく流れてくるのですが拭うこともできません。着ていたTシャツはびっしょり。「水分を摂ったほうがいいですよ」と声をかけてくれるものの、サルのままでは飲めません。この時期の着ぐるみは無謀でした。若者に混ざるのは、あきらめた方がいいですね(笑)


 みなさん、今度の選挙は国民の力で政治を変えるチャンスです。無党派層や選挙に行かないと言っていた方のなかに、「自分の1票で政治を動かせる」「政治を変えよう」という希望が生まれています。「アベ政権に変わる新しい政治を作ろう」という期待も広がっています、ぜひ、周りの方に「選挙に行こう」「選挙に勝とう」と呼びかけてください。私たちも元気に宣伝をしたり、チラシを配布したり、訪問したりと、最後まで声を掛けきるために頑張ります。

No.660 2016年6月7日 「政治家はトップリーダー」?

「政治家はトップリーダー」?


 沖縄県議選挙では、新基地反対の翁長知事の与党が4議席を増やし27議席と大勝利しました。一方、自民党は14議席に留まり、沖縄県民の声がこの結果に表れたといえます。6月3日の琉球新聞の世論調査では、「辺野古への基地移設」に反対と答えた方は83.8%。アベ政権発足以来最も高い結果でした。次は、参議院選挙でアベ暴走政治に審判をくだしましょう!! 参議院選挙は、今月22日公示、7月10日投票になります。政治を変える歴史的なワクワクする選挙ですよ。明るく、楽しく、元気に頑張りましょうね。


 今回の参議院選挙は、ご存知の通り「安保法制=戦争法廃止」で野党共闘が実現し“国民・野党VS自民と補完勢力”のたたかいになりました。今では①アベノミクスによる国民生活の破壊、格差と貧困の拡大の是正。②TPPや沖縄基地問題など、国民の声に耳を傾けない強権政治に反対。③アベ政権のもとでの憲法改悪に反対という3点でも合意ができ、加えて野党が共同提案した15本の法案を共同政策にすることも合意できました。


 多くの国民のみなさんが国会の議席の数で何でも押し通すアベ政治に怒りを持ち、「有権者は私たち」「自分たちの力で政治を変えよう」と訴えてくれたことが、この画期的な野党共闘と共同政策が実現できました。だからこそ、力を合わせて必ず勝ち取りましょう!!


 舛添都知事の『政治資金流用疑惑』で、たびたび耳にした都知事の発言の中に「政治家はトップリーダーだ」という言葉がありました。私は、はき違いもはなはだしいという思いで聞いていましたが、アベ首相と重なるものを感じます。「トップリーダーの判断だ。言うことを聞け」と言わんばかりの態度です。政治家はトップリーダーではなく、国民の代表として国民の声を政治に生かすために尽力すべき任務ではないでしょうか。トップリーダーだという勘違いが都知事のような公私混同を生むのでしょう。都民の約8割が都知事の辞任を求めています。その声を真摯に受け止めてほしいです。「返せば済む」と思ったら大間違いではないでしょうか。


 甘利前大臣の『口利き』問題も同様です。不起訴になることに疑問を感じます。さっそく復帰する甘利氏の態度も信じられません。どの問題を見ても政治不信につながります。だから、「選挙に行って政治を変えましょう!!」

No.659 2016年5月31日 爆破予告事件~2回目は避難なし

爆破予告事件~2回目は避難なし



 5月24日と30日、爆破予告事件で翻弄されました。両日とも「山岡」と名乗る人物からのメールで、市役所庁舎と小中学校に爆弾を仕掛け、午前11時45分14秒に爆破するという内容でした。


 24日の午前9時半頃、会派代表ということから私に担当職員さんから電話があり、爆破予告のことを知らされました。その時点では「警察に通報し、対応を検討している」との話しでした。この日は、午前9時半から全校教頭会議の日で、市教委に教頭先生が集まっていたこともあり、会議を中止し各学校での対応について意思統一がスムーズにできたようです。庁舎内や各学校で不審物の有無を調べたうえで、爆破時間前には約15,000名全員が事故や混乱もなく避難を完了することができました。そして、爆破は起きませんでした。ほっと一安心です。同時に、「山岡」と名乗る犯人に怒りが込み上げてきました。


 30日、私は仕事である公共施設に出向きました。すると、職員さんがゴミ箱や荷物をよけながら必死な顔つきで何かをしていました。「何をしているんですか?」と聞くと、「また爆破予告があったんです。ここは爆破対象の施設ではないのですが、念のために不審物を探しているんです」と話します。今回も市庁舎と小中学校が対象施設だそうです。「どうして今日は担当職員さんから連絡がなかったんだろう」と不審に思い、市役所に出向こうと思いましたが、すでに午前11時を回っていたので、「今は避難の対応で忙しくしているだろう」と、爆破時刻を過ぎるまで待つことにしました。


 「今回も何事もなく避難をしているだろうか」と心配で、時間が経つのがものすごく遅く感じました。やっと12時。まだ避難中かもしれないと思いつつも、我慢しきれずに職員さんの携帯電話に連絡をしました。すると、以外にも避難はしなかったとのこと。ものすごく驚きました。「なぜ!!」


 「今回も同じ人物からのメールであり愉快犯の可能性があると、警察と協議をしたうえで“過剰な反応は避けるべき”と判断した」と、職員さんから説明を受けました。「万が一、爆破が現実に起き、犠牲者が出たら」と考えると、避難しなかったことが正しかったのか。愉快犯だとしても人命を守ることが第一義ではないのか。私は強い疑問を持っています。


 また爆破予告メールがあり、本当に爆破したら? 不安は広がります。早く、犯人が捕まってほしいです。

No.658 2016年5月22日 「オールジャパン」のたたかいを!!

「オールジャパン」のたたかいを!!



 学者の会や医療・介護・福祉の会、宗教者の会、法律家の会、ママの会、若者・学生の会など、29の団体で取り組んでいる『戦争法の廃止を求める統一署名』は全国から集まり、すでに1,200万筆を国会に届けました。目標の2,000万筆までもうひと頑張りです。


 今日(5月22日)は、事務所の森本健太君と末広町の市営住宅をまわり、署名を訴えました。インターフォンを鳴らして出てきた男性は、私の顔を見るなり「私も夕張出身なんですよ」と会話が弾み、快く署名に応じてくれました。また、ある女性は「安保法はイヤ」「安倍さんはヒドイ」と署名。「私は共産党支持じゃないのよ」という方も、署名の趣旨を説明すると応じてくれます。「対話は楽しい」と森本君は張り切り、「今度いつやりましょうか?」とやる気満々です。


 でも、楽しい対話ばかりではありません。「共産党の小野寺です」と、ドア越しに声をかけると、「結構です」とあっさり断られたり、ドアが開いても私の顔を見て「ガチャン」と閉めてしまう方もいます。めげそうになっても、「歩かなければ署名は集まらない」とコツコツ歩いています。目指せ!あと800万筆!!


 7月に予定されている参議院選挙。北海道5区の補欠選挙に続き『野党共闘』でたたかう選挙です。全国32の1人区で野党統一候補を立てよう呼びかけ協議を進めてきた結果、32区全てで野党の合意が実現しました。やった~!!


 野党共闘は、立場の違う沖縄県民が辺野古新基地建設問題で「オール沖縄」のたたかいが実現し、大きな勝利を導いたことで模範になったといえます。今度は「オールジャパン」で参議院選挙をたたかいます。


 先日起きた沖縄での痛ましい事件で、「オール沖縄」を超え「オールジャパン」で怒りを呼んでいます。私も大きな怒りで一杯です。悲惨な事故が起きるたびに「オール沖縄」の結束が増し、「沖縄に米軍基地はいらない」という運動が強くなっています。さらに「オールジャパン」で「基地のない日本を」という国民の声が強くなっています。


 辺野古新基地建設を強行しようとする安倍首相。つねに「沖縄の負担軽減」といいますが、アメリカいいなりの政府だからこそ米軍基地をなくそうという考えは全くありません。だから「オールジャパン」で審判を下す必要があるのではないでしょうか。

No.657 2016年5月16日 「春ですね」&「春なのに」

「春ですね」&「春なのに」


 事務所にすどけが届きました。「事務所のみんなに食べてほしい」と、熊よけの鈴を付けたリュックいっぱいに入れて持って来てくれました。私もおすそ分けをいただきました。帰ったら早速ゆでて食べましょう。先日は大量のキトピロの差し入れもありました。春ですね。


 我が家では昨年の秋に桜の苗木を2本植えました。1本は小さな花を10個ほど咲かせ、もう1本は濃いピンクのつぼみを膨らませています。早く大きく育って、満開の花を咲かせてくれるのが待ち遠しいです。我が家の小さな春を楽しんでいます。


 事務所の裏の公園に、今年もカラスが巣を作りました。最初は1つでしたが今は2つあります。近所の方から「怖いから巣を撤去してほしい」という去年と同様の要望がありました。できれば見守っていたいという気持ちはありましたが、住民の要望であれば仕方ありません。市に撤去を求めました。


 職員さんによるとカラスは縄張り意識が強いため、同じ公園の中に2組のカップルが巣を作ることは考えにくいそうです。「おそらく、1つは使っていない古い巣ではないか」ということでした。しかも種類は『はしぼそカラス』で、おとなしい習性のカラスだそうです。「なぜ民家の近くに巣を作るんだろう。山に作ればいいのに」というと、職員さんは「民家の近くの方が餌が豊富なんです」とのことでした。生きるための知恵なのでしょうが、毎年撤去しなければならないカラスの巣。公園に巣を作らせない方法ってないのでしょうか。事務所からの“春の恒例要請”になってしまいました。


 数日前、ときわ町にお住まいの方から連絡があり、「線路沿いに除草剤が散布された」というお話しでした。すぐに現地を見に行くと茶色く枯れている部分が線路に沿って続いています。10年前にもこの地域に除草剤が散布されたことがあり、市を通じてJRに申し入れをした経緯があります。当時は「毒蛾が発生したために除草剤を散布したが、今後は慎重におこなう。散布する場合は住民に情報提供をおこなう」という回答でしたが、約束を反故にしたことになり許せません。JR側は「10年前の記録がない」と話し、今正式な回答を待っています。緑が色付き、心がウキウキする春なのに、早くも枯らしてしまうなんて!!

No.656 2016年5月9日 負けるわけにいかない参院選

負けるわけにいかない参院選



 ゴールデンワイークが終わり参議員選挙に突入。本格的に取り組まなければならない時期にきました。初めて野党共闘でたたかった北海道5区の補欠選挙の経験は、参議院選挙に生きてくると確信しています。


 野党統一候補として頑張った池田まきさんは自民党候補の和田義明さんに迫り、猛追した闘いになりました。「和田氏はかろうじて勝てたが、中身はボロボロ」「全国から応援に入ることができた補欠選挙だから勝てたが、全国でいっせいにたたかう選挙では厳しい」という評価が聞こえてきます。選挙結果をよく見ると、保守層が強いといわれる地域で和田氏は票を大きく減らしており、そのことを示していると思います。


 一方で、期日前投票の出口調査では、無党派層の7割が池田まきさんに入れたと回答していることから、「無党派層が動いた選挙」といわれており、「自分の1票で政治を動かせる」という“希望”が広がっているのを感じます。
7月の参議院選挙も野党共闘でたたかいます。しかも、野党だけではなく国民とともにたたかう選挙です。国民の反対が強かった安保法制の強行採決の暴挙に抗議して国民が立ち上がり、「安倍政権は退陣」「自分たちで政治を変えよう」と声を上げ、大きな運動が広がりました。その大きな流れが5区補選に表れ、さらにパワーアップしてたたかうのが参議院選挙です。


 先日、私はポスターを張るための掲示板作りのお手伝いに行ってきました。新たに4カ所の掲示板が完成し、毎日朝から晩まで共産党のPRをしてくれます。毎週水曜日に澄川町のマックスバリュー前でおこなっている朝の宣伝のほかにも、毎週木曜日は松橋千春さんと森本健太君、市議団による朝宣も始めました。大型宣伝カーも毎日運行。いつでも、どこでも、元気な共産党を見てもらおうという取り組みです。うるさいかもしれませんが、ご協力お願いします。


 参議院選挙は必ず勝って安倍政権を退陣させて、安保法制を廃止し憲法を守る。消費税増税を中止して税金の集め方と使い方を変える。働く人が報われる雇用のルールをつくる。医療・介護を充実させる。原発ゼロやTPP批准反対などなど。だから負けるわけにはいかないのです。

No.655 2016年4月25日 市長選挙と市議選挙の統一

市長選挙と市議選挙の統一



 北海道5区の補欠選挙は、残念ながら池田まきさんの当選に至りませんでした。とっても悔しい気持ちです。自民党候補は135,842票、池田まきさんは123,517票、わずか12,000票差でした。千歳市と恵庭市などで自民党候補に及ばなかったものの、札幌厚別区や江別市、北広島市、石狩市では票を上回ったことは、「戦争廃止」「安倍政権退陣」で国民と野党が共闘した大きな成果だったと思います。この成果は夏の参議院選挙に生きてくるでしょう。今度こそ必ず勝利するために、私たちはますます頑張る決意です。


 さて、苫小牧市議会では、市長選挙と市議選挙を統一するかどうかの協議をしています。これまで、会派代表による議会改革検討会の協議事項になっていましたが、市民から統一することを求める陳情があったことで、優先的に協議を進めています。


 陳情は、市長選挙と市議選挙がバラバラなことが投票率を下げる要因の1つになっているのではないか。効率的な市政運営の一環にもなる。バラバラなことで発生する3~4千万円の経費を節減し、子どもの貧困対策や高齢化などに使って欲しいという内容です。


 市長選挙と市議選挙を統一するための現実的な手法は、「市議会の解散しかない」というのが、選挙制度などから導き出された結論です。「他の市は?」ということで資料要求すると、道内には統一することを検討している市はありませんでした。他の会派からは、「陳情に賛同する」「趣旨は賛同できるが解散は意見が分かれる」「陳情に賛同できない」など、意見がまとまっていません。


 私たち会派でも真剣に話し合い、「賛同できない」という結論を出しました。理由は大きく3つあります。1つは、全国で中間選挙が多いことから、国では統一地方選挙にするための協議が始まっており、その動向を見たい。2つ目は、私たちは4年間という任期で市民の付託を得ていることから、任期を全うする責任がある。3つ目は、今後も何らかの理由で市長が辞任することがあり得る。統一するために議会を解散すれば前例となるが、市長辞任の度に解散するのは正しくないという結論です。もちろん、経費節減や福祉施策の充実、投票率を上げることは、議会としても取り組むべき重要な課題であり、別な形で努力したいと考えています。


 みなさんはどのように考えますか? ご意見を聞かせてください。

No.654 2016年4月19日 被災者の現状把握は何よりも重要

被災者の現状把握は何よりも重要


 九州熊本、大分などでの大地震、日を増すごとに被害が大きくなっており、とても心配しております。お亡くなりになった方々へ哀悼を申しあげるとともに、被害にあったみなさまへ心よりお見舞い申し上げます。そして、避難生活を余儀なくされているみなさまのご健康と安全、一日も早い復興をお祈りいたします。


 みなさんも被害状況を伝える連日の報道に心を痛め、心配されていると思います。また、いつまで続くのか予想不能な余震に不安を抱いていることと思います。日本共産党は、現地で地震対策本部会議開き、国会議員を派遣して情報を収集したり、支援活動に取り組んでいます。全国で支援募金活動を開始するなか、苫小牧地区委員会でも支援募金に取り組んでいます。街頭からも呼びかけ、募金活動に取り組む計画を立てています。ぜひ、ご協力をお願いします。


 18日、政府は環太平洋連携協定(TPP)審議を始めようとしたため、共産党は「質疑を延期して、災害対策特別委員会などで与野党あげて被災者への対策を話し合うべきだ」と申し入れましたが、聞き入れられませんでした。


 また、10%への消費税増税に対し、安倍首相は「リーマンショック級、あるいは大震災級の事態にならない限り実施する」と、おおさか維新の会の議員に答弁しました。今回の熊本地震は、大震災ではないという首相の認識に、私は驚きました。


 今、24日投票日の北海道5区の補欠選挙がたたかわれています。私たちも応援に行っていますが、「共産党は、熊本地震の復興支援に献身的な自衛隊に反対している政党」と、事実ではないことが宣伝されています。共産党は自衛隊を反対していないことは、みなさんもご存知のことですよね。災害を利用した誹謗中傷はやめて欲しいです。


 熊本地震での被災者の現状を見て、私が大事な課題だと感じたことは自主避難をしている方々の現状です。行政が避難所に指定したところには物資が届いているのに、自主避難をしている場所には届かない。行政も把握しきれていないようです。指定されている避難所には「遠くて行けない」「いっぱいで入れない」との理由があるようです。行政が機能できない現状もありますが、被災者の現状把握は何よりも重要です。だからこそ、国会でも地震対策最優先に取り組むべきだと強く感じます。

No.653 2016年4月12日 手話講座に参加して

手話講座に参加して


 先日、“ふくし大作戦”の一環でおこなわれた議員向けの手話講座に参加しました。恥ずかしながら、私は手話に触れたのはほとんど始めてという状態で、「挨拶だけでも覚えたい」と思って参加しました。


 講座では、「聞こえないってどんなこと?」という講演がから始まりました。聴覚障がいの30代の女性が手話で講演し、手話通訳の方が通訳をするという方法の講演でした。「目に見えない障がい」であるだけに、日常生活で多くの弊害を生み、小さなことでも数々の困難があることをあらためて気づかされました。


 自宅に来客があってもインターフォンで用件が確認できない。レンジや洗濯機を使っても終了の合図が聞こえない。外食をしても注文したものと違うものが来る。後ろから自転車が近づいても気付けない。災害情報があって聞こえないなど、聞こえる人にとっての普通が、そうではなかったのです。しかも、危険な場合も多い。


 しかし、「聞こえないことを不幸だと思わないでください」と語っていたことが印象的で、手話が言語と認められたことが嬉しいと話していました。平成23年(2011年)に、日本ではようやく手話が「言語」と認められましたが、それまではろう学校でも「口話」が主流だったために、意思疎通にも苦労が多く、孤立がちだったといいます。担当部長は講座の最後に、苫小牧市での条例化を目指していることを報告し、「“ふくし大作戦”で環境整備をしていきたい」と話していました。


 さて、手話の実践では、まず基本的なあいさつを学びました。たとえば、「おはよう」は、①耳に当てたにぎりこぶしを枕と見立ててそれを外すしぐさをして、②ひとさし指を立てた両手を向かい合わせて、指先を軽く曲げて指同士があいさつするしぐさをする。この2つの組み合わせが「おはよう」となるのです。


 「こんにちは」は、ひとさし指と中指をおでこに当てて12時を示す。「こんばんは」は、手のひらを顔の前で交差し目の前が暗くなる様子示すなど、ジェスチャーから生まれた手話が多いことも知りました。講座の最後には、「私の名前は小野寺です」と手話で紹介できるようになりました。


 “ふくし大作戦”のオープニングセレモニーが4月16日の午後1時30分から市民会館大ホールで行われ、駒澤高校吹奏楽部とのコラブで手話コーラスがあります。みなさんもぜひ参加してみませんか?

No.652 2016年4月5日 初めての本州への旅行

初めての本州への旅行



 先日、家族で初めて本州へ旅行に行きました。家族で飛行機に乗るのももちろん初めてです。末っ子の元氣は興奮しながらの搭乗。飛行機が離陸する瞬間の気持ち悪さに驚き、やがて上空からの景色を楽しみ、次に曇り空だった地上の天気とは裏腹な快晴の雲の上に感激していました。「着陸する時よりも離陸する時の方が気持ち悪い」と、元氣の感想です。


 義母は「家族で旅行したことがない」とよく話していました。足腰も弱くなり、私は「みんなで旅行に行くなら今年あたりだな~」と考えていました。暑くなる前に、しかも学校が休みの期間、ということから4月に決定。せっかく行くのなら長女と合流できるところ。しかも、楽しめそうなところを条件に考えると、1つしか思い浮かびませんでした。神奈川県藤沢市です。湘南海岸に江の島や水族館があり、鎌倉はすぐ隣。横浜にも近く、わずか3日間の旅行も満喫できそうなコースです。


 藤沢駅で長女と待ち合わせをし、3日間長女も加わっての旅行です。旅行初日は江の島と水族館で楽しみ、2日目は鎌倉でお寺巡り、3日目は横浜を楽しむというプランを立てました。


 「こっちは暖かいよ」という長女の言葉に、私たちは薄着で行きました。ところが初日は苫小牧と変わらない気温でした。あちこちに桜が満開の花を付け、ヤシの木が茂る湘南海岸にはサーフィンを楽しむ多くのサファーが浮かんでいるのを見ると、寒いことが嘘のような風景です。「寒くても楽しむぞ~」と心に決め、私は手袋を買いました。


 2日目は寒さが和らいだものの、やっぱり寒い。朝は小雨がぱらついていました。600円で電車の1日乗り放題券を購入し、3カ所のお寺を回ってお参りをしました。ご利益があるでしょうか。3日目の横浜では、家族待望の中華街で昼食をとり、山下公園で遊覧船のクルージング。そして、長女と別れて帰路へ。


 帰りの飛行機は暗くなってからの搭乗。元氣は「雲の上も真っ暗だね」と、機内からキラキラ光る滑走路を見ながらつぶやいていました。楽しい3日間が終わりました。今度旅行ができるのはいつでしょう・・・・。

No.651 2016年3月29日 「安保法」公開討論会に自公欠席

「安保法」公開討論会に自公欠席



 前号でお伝えしたように、27日は『安保法』公開討論会に行ってきました。「安保法について、政治家さんの話を聞こう」と計画された討論会で、私は自民党や公明党さんの話しが聞けると楽しみにしていたのですが、なんと、両党は欠席でした。結局、安保法に反対する社民、民主、共産の3党が出席しただけの討論会でした。


 主催者は、「1ヶ月延期して出席を呼びかけましたが、都合がつかないと出ていただけませんでした」と、経過を討論会の冒頭に説明していました。会場の参加者からは、「自公は説明責任を果たしていない」「国民の多くが反対しているから顔を出せないのだろう」などという声が聞こえてきました。私も同感です。安倍首相は、安保法を通す時に「しっかり説明責任を果たす」と言っていたはずなのに。


 討論会は、社民党から元衆議院議員の山内恵子さん、民主から沖田清志道議が出席し、共産党からは渡辺満市議がコーディネーターを務めました。参加者代表の挨拶では、鳥越忠行元市長が挨拶をしました。そのなかで、防衛大学を卒業すると、自衛隊に入るのがあたり前だったけれど、今は11%の卒業生が入っていないことを報告し、安保法の危険性を訴えました。冨岡隆議員は「さすが鳥越さんだ!」と感心していました。


 安保法反対派ばかりの討論会は、安倍自公の批判やNHKの報道の偏りなど、同じ立場の意見が続々あり、「そうだ!!」と共感しつつも、討論会の意味を成していない物足りなさがありました。しかし、会場から「中国や北朝鮮の脅威、中東の問題などについてどう考えるか」という質問があり、「まさに自公の言い訳だ」と、コーディネーターの回答を期待しました。沖田道議は「日本を守るためには集団的自衛権を行使しなくても個別的自衛権で充分対応できる」と発言し、山内さんは「狙われないようにすればいい。そのためには外交が大事」と発言していました。


 その他、18歳選挙権の話題になると、渡辺議員は私たちが若者たちと取り組んでいる高校前アンケートの結果に基づき、「選挙に行くかというアンケートには69%の高校生が行くと回答している」と報告し、サル君参加のアンケートで盛り上がっていることまで報告してくれました。「国民の権利だから選挙に行く」「政治家は子どもの事を考えてくれないから、自分で投票したい」「政治がよくわからないから無責任に投票できない」などの、生の高校生の声は関心が集まっていましたよ。


 徴兵制について話題が移ると、「経済的徴兵制はすでに始まっている」という発言などに続き、渡辺議員は「直接徴兵制ではないですが」と前置きし、自衛官募集の目的で、市が自衛隊に15歳、18歳の名簿を渡していたことを報告。実践と事実に裏付けされた報告は、コーディネーターのなかで一番光っていたと、私は感じました(笑)

No.650 2016年3月19日 『サウンド・デモ』~私たちも頑張ります

『サウンド・デモ』~私たちも頑張ります



 29日の『戦争法廃止!サウンド・デモ』までもうすぐです。このデモは、若者・未来プロジェクトと札幌で活動をしている“ユニキタ”というグループとのコラボ開催です。松橋ちはるさんと森本健太君は、連日デモの準備のために飛び回っています。デモの許可をもらうために警察に手続きに行ったり、記事として掲載してもらうために新聞社に出向いたりと、2人にとっては始めての取り組みばかり。警察の手続きでは、サウンドカー(トラックの荷台に音響機材を整備したもの)ってどんなものかということが指摘されて申請が難航したり、「トラックの荷台に何人乗るのか」「安全対策は」など、詳細な打ち合わせに時間を要したようです。


 また、市役所に出向き、駅自由通路や庁舎の掲示板にポスターを貼ってもらう手続きまでしました。駅前の公共施設や喫茶店などにチラシを置かせてもらったり、いくつかの商店にポスターを貼ってもらったりと、私たちが議会で事務所を留守にしている間に、着々と進めていました。若いからこそのものすごい行動力で、色々なアイディアで市民周知に取り組んでおり、そのパワーに私も脱帽です。そんなわけで議会が終わった今、私たち市議団も全面協力の体制に入りました。


 苫小牧市には、北海道で唯一の非核平和都市条例があります。この条例は、日本国憲法の恒久平和の実現と非核三原則の主旨から平和の実現に努めることを決意して制定しました。この条例の理念からも安保法制(戦争法)は相反するものだと思いまが、市長は「平和のために安保法制は必要」という考え方を持っています。だからこそ、市民から安保法制反対の運動を広げ、世論を盛り上げることが必要だと思います。そして、その声を安倍首相に届けるためにも。私は、何としてもサウンド・デモを大成功させたいと考えています。みなさん、ぜひ参加をお願いします!!


 27日(午後1時30分から)には、市民団体の主催で『政治家さんに直接聞きたい“安保法”公開討論会』が市民会館小ホールで行われます。各政党から出席する討論会なので、安保法制に賛成の立場の自民党さんたちの意見を聞くこともできます。私も、聞きに行こうと考えています。

No.649 2016年3月12日 苫小牧でもサウンド・デモ成功を!!

苫小牧でもサウンド・デモ成功を!!



 7月に予定されている参議院選挙では、野党5党の党首会談での合意が整い、選挙協力が実現します。「自民・公明」対「国民・野党」の闘いになるのです。   


 昨年の9月19日、安倍政権は平和安全保障関連法の強行採決をしました。国会では多数でも、多くの国民が反対している、まさに“戦争法”です。その時、全国で湧きあがった反対運動のなかで、「野党は共闘!!」という声が空前の規模で広がりました。野党の共闘は、この声に応えたものであり、歴史に残る出来事といえます。今、若者は「選挙に勝とう!」「選挙に行こう!」と声をあげています。


 4月には、町村元衆議院議員の死去による北海道5区の補欠選挙があります。そこでも、野党共闘が実現。共産党が擁立していた候補をおろし、『市民の会』が推す池田まきさんを応援することになりました。もちろん合意の柱は「安保法制の廃止」です。


 この野党共闘は安倍首相にとってはかなり脅威のようで、5区内の地方議員に安倍首相自ら直接電話をして、自民・公明が推す候補を「よろしく頼む」と訴えているようです。しかも、共産党議員にまで電話があり、「よっぽど焦っているんだね」と、話題になっています。


 苫小牧でも、「安保法制廃止の運動を広げたい」と、今月29日に市役所前広場で集会とデモが計画されました。松橋ちはるさんと森本健太くんの発案です。案内チラシも2人のアイディアで作りました。札幌を中心に「安倍政権を倒そう」と活動をしている『ユナイト&ファイト ホッカイドウ』(通称ユニキタ)というグループにも参加を呼びかけました。札幌からサウンド・カー(トラックの荷台に音響機材を乗せたもの)も要請しました。そして、『戦争法廃止!苫小牧実行委員会』の力を借りて、着々と準備を進めています。


 松橋さんは様々な団体を訪問して参加を呼びかけ、森本くんは駅前商店街を全て訪問し、「大きな音でご迷惑をおかけします」と、チラシを渡しながらの挨拶まわりをしました。若者スゴイ! 私達おじさん、おばさんも「負けてはいられない」と、集会・デモ成功のために頑張る決意を強く大きく固めているところです。

No.648 2016年3月6日 緊張した代表質問

緊張した代表質問



 私の代表質問が終わりました。あまり緊張しない私ですが、この日は久しぶりに緊張してしまいました。なぜなら、事務所の松橋ちはるさんと森本健太くん、そして白老町議の森哲也くん(33歳)が傍聴に来てくれたからです。


 松橋さんと森本くんは、数日前から「傍聴に行きますね」と言っており、2人が来ることは覚悟の上だったのですが、森本くんが「森さんも傍聴に行きましょう」と誘ったのでした。白老町議になったばかり若手新人議員が来るなんて、プレッシャーです。「失敗しないように」と願いながら、なるべく傍聴席を見ないようにしました。


 次の日、こんな話を聞きました。傍聴には松橋さんと森くんが一足先に到着していました。少し遅れて到着した森本くんに、「松橋さんと森さんは、もう来てますよ」と、受付の職員さんが声をかけてくれたそうです。「共産党の若き3人は有名人❤」と、とっても嬉しくなりました!!


 さて質問は・・・。代表質問という性格上、多岐にわたっての質問。細かい中身は予算委員会や今後の一般質問などで質問できるので、柱は安倍首相が進める経財政策と社会保障削減政策から市民の暮らしを守っていくことができるのか、その視点で組み立てました。そして、できるだけ提案型の質問に心がけました。


 たとえば、人口減少対策として、苫小牧駒澤大学への進学を希望する若者に対し、市独自の奨学金貸付制度を創設し、苫小牧市内に住むことを条件に無利子にすることや、市営住宅に“新婚優先枠”をつくることなどを提案しました。


 “新婚優先枠”は、長崎県や大分県、兵庫県などで実施しています。兵庫県では、日本共産党県議団が、新婚優先枠の拡大を求める要望を出しているほどです。“新婚優先枠”を作れば、結婚に踏み切るカップルが増えるかもしれません。他市からも、結婚を機に引っ越してきてくれるかもしれません。高齢化が進む市営住宅に若者が増え、子ども声が聞こえるようになれば、嬉しいですね。


 あとは、市民が求める「安定雇用」に本気で取り組むことが必要です。そのためにもまず、国の経済政策の転換を求めることが大切ですよね。岩倉市長とは、「見解の相違」のようですが。

No.647 2016年3月1日 未届け有料老人ホーム

未届け有料老人ホーム



 市内には、25カ所(昨年11月現在)の未届け有料老人ホームがあります。未届け有料老人ホームとは、文字通り有料老人ホームという届出をしていない施設のことです。だから、そこで暮らす高齢者の実態や施設の環境がわからないので、昨年3月の代表質問で私は実態調査をすることを求めました。


 その直後、福祉部と都市建設部、消防本部の3部合同で調査をしてくれました。調査が終了したのは25カ所中15所。残り10カ所もこれから調査を予定しています。


 しかし、結果を見て驚きました。建築基準法に抵触している施設は14カ所、火災予防条例と消防法令に抵触している施設は11カ所でした。市は、この結果を受け、改善するよう指導をしているというのが現段階の状況です。


 全国的に、未届けの施設での事故や火災による痛ましい事件が問題となる一方、社会保障と高齢者の実態の歪みから生まれたのが未届け有料老人ホームだと、私は思っています。苫小牧でも、「介護施設に空きがない」「高額で入れない」という高齢者の“受け皿”になっているのが実態です。


 未届けの施設は、民家などを改装して高齢者を受け入れていたり、福祉施設であっても基準のハードルが高く届出が出せないという施設もあります。入居している高齢者も、未届けの施設であるという認識がない方もおります。でも、高齢者が安全で安心して生活できるようにするためには、法の基準に合わせた施設にしなければならないは当然です。


 問題なのは、少しの金額で済むものだけではなく、大規模な改修が必要な課題が多く、各施設の事業者に整備をする体力がないということです。さらに、消防法令の改正により、平成30年までにスプリンクラーを整備しなければならず、「廃業になるところも生まれるのでは」という声もあります。


 法に抵触していることは見逃せず、正すべきと思います。しかし、高齢者に不安を与え、生活を奪うことはできません。市として、この矛盾にしっかりと向き合い、「高齢者の暮らしを守る」ことに重点を置き、全庁的な課題として取りくみ、「どんな解決方法が導き出せるか」を本気で考えることが必要だと思います。


 また、未届け老人ホームの問題は全国的な課題でもあります。やはり、社会保障の削減からくる「ひずみ」として捉え、国に抜本的な対策を求めていくことも早急な課題ではないでしょうか。

No.646 2016年2月23日 ザ!若者の力

ザ!若者の力



 いよいよ来月3日、4日は、来年度の『市政方針』と『学校教育行政執行方針』など対する代表質問があります。前回お知らせした、市長が進める『総合戦略』の問題にも触れた質問にしたいと思っています。


 そんなわけで、代表質問の準備を進め、さらには予算委員会の勉強も進めている最中、日本共産党中央委員会が発行する『議会と自治体』という月刊誌の原稿依頼がきました。断れたのかもしれませんが、そんなことはできずに受けてしまいました。しかも、原稿締切が今月29日まで。代表質問作りと並行しながらすすめ、何とか書き上げることが出来ました。良かった!!


 原稿の依頼内容は、18歳選挙権実施に向けての高校生への働きかけや、松橋千春さんがチーフを務める『とまこまい若者・未来プロジェクト』の活動などについてです。松橋さんに原稿依頼をした方がいいのでは、と思える内容でしたが、私が地区委員会の青年・学生部を担当しているからだろうと理解しています。


 しかし、原稿を書くうちに、いかに23歳の森本健太君と松橋さんが地区委員会で頑張っているのか、あらためて強く感じました。


 昨年9月から、森本君と松橋さんが中心になり、高校前でのシールアンケートに取り組んでいます。高校生にとっては母親くらいの年齢の私が呼びかけても反応は鈍いのですが、森本君や松橋さんは違います。さらに、森本君のアイディアで買ったサルの着ぐるみを着てアンケートに行くと高校生の方から寄ってきます。人気者のサル君と2人の若者は、高校生の心を開いてくれるのです。


 冬休みに入ると、森本君が「高校前ではできないからココトマ(苫小牧駅前の公共施設で、たくさんの高校生が勉強などに使っています)でシールアンケートをやりましょう」と提案してくれました。ココトマには森本君と松橋さんの2人で行ってくれました。予想以上に、たくさんの高校生や若い社会人が協力してくれ、対話が弾んだそうです。


 森本君と松橋さんは、若者たちに呼びかけ、2月14日の“バレンタイン作戦”と称して、戦争法廃止の署名にも取り組み、今度は毎月25日に“給料日作戦”をやると盛り上がっています。ネーミングがとても楽しいですね。そして、活動も楽しんでいます。だから、周りにいる私たちも、楽しくなり、元気になります。


 松橋さんの道議選挙の時に結成した『若者・未来プロジェクト』ですが、今では約30名のメンバーになり、今も少しずつ増えています。共産党員でつくる苫小牧の若者支部は2倍以上に増えて、若者らしい斬新で楽しい活動を展開しています。


 森本君が地区委員会に来てからの約2年。松橋さんが道議に出ることになって約1年。私は原稿を書きながら、この2人の存在の大きさを、しみじみ感じました。

No.645 2016年2月16日 『一億総活躍社会』と『総合戦略』

『一億総活躍社会』と『総合戦略』



 苫小牧では、新年度から『総合戦略』を進めます。「総合戦略って何?」と思う方も多いと思います。安倍政権は、『一億総活躍社会』の実現のために“新3本の矢”を打ち出しました。その地方版が『総合戦略』なのです。


 『一億総活躍社会』の基本的な考え方は、「アベノミクスによって企業の利益は過去最高水準になり、デフレ脱却までもう一息。しかし、個人消費の改善は遅れ、企業の設備投資も弱く、一部に弱さもある。だからこそ、新3本の矢で引き続き取り組む」というものです。


 第1の矢「希望を生み出す強い経済」は、名目GDP(国民総生産)600兆円の実現に向けて、強固な経済基盤を作ることを目的にしています。そのため、「最低賃金の引き上げ」を述べつつも、過去最高の利益をあげた大企業の法人税をさらに引き下げようとしています。これが、個人消費につながり「希望を生み出す」ことになるのでしょうか。


 第2の矢「夢をつむぐ子育て支援」は、出生率1.8を目指すために、子育てと仕事の両立支援がメインの施策です。でも、結婚したくても経済的に難しいというのが若者の声です。非正規雇用を増やし、さらに苦しめる消費税増税を計画し、「たくさん子どもを産め」はないでしょう!と思うのですが。


 第3の矢の「安心につながる社会保障」は、介護を理由に仕事を辞める人をゼロにしようという方針ですが、介護保険制度をどんどん悪くし、「介護外し」を進めながら、「安心につながる」は大きな矛盾です。


 さて、苫小牧の『総合戦略』は、まさにこの3本の矢の方針を忠実に進めていると、私は感じています。その一つに、市長は「子育てしながら仕事を続けられるまち」を柱に、保育所整備を最優先課題にあげています。


 一方で、市が行った市民アンケートでは、「結婚しない理由」の第2位が「家族を養うほどの収入がない(36%)」で、「結婚支援のために行政が取り組むべき事業」の第1位が「安定した雇用の確保(82%)」でした。さらに、「子どもの数が増えると思う施策・対策」という質問には、「子育てに伴う経済的負担軽減」が第1位で63%、次いで「安定した雇用の確保」が56%という結果です。保育所整備は27%でした。


 『一億総活躍社会』と『総合戦略』 国民(市民)との温度差を感じるのは私だけでしょうか?

No.644 2016年2月9日 広がっている!?「平和を願う心」

広がっている!?「平和を願う心」



 先月は、苫小牧民報に中学生主張発表大会での受賞作品が連載されていました。その一つに、「平和をつなぐ」と題した中学2年生の女子生徒の作品が掲載されていました。


 その作品は、「“安保法案反対!”道路沿いにたくさんのお年寄りの方々が一列に並び、そう書かれた白い旗を広げていました」という書き出しから始まり、「もう大切な人を戦争で失いたくないと、必死に訴えているようで、私は心にぐっと何かが突き刺さったような感じがしました」「守るための戦争?平和のための武器使用?今の私にはよくわかりません」「でも、命の大切さはわかります」と、多くの人の命を奪った戦争に触れながら、安保法を考えています。最後に、「私たちは1人ひとりの命を大切にし、明るく平和な未来を築いていかないとならないのです」と結んでいます。


 今月6日は、スケート祭り会場の近くで『戦争法廃止を求める統一署名』をおこないました。そこで出会った中学生の女の子が、「従兄弟が自衛隊員なんです。戦場に行ってほしくないから署名したい」と言ってくれました。一緒にいた父親が、「お父さんは書かない」と、歩いて行ってしまったので、女の子も署名はせずに父親を追うことになってしまいましたが、私たちのように活動している者がいるということを知ってもらえただけで嬉しかったです。


 市民の運動や私たちの小さな活動が、子ども達(若者)に何かを気付かせたり感じさせたり、あるいは行動を起こそうというきっかけになり得るんだということに遭遇でき、私自身大きな力と元気になりました。「平和を願う心」が、広がっているように感じます。2000万筆が目標の署名活動、ますます力が入ります!!


 今月28日は、毎年恒例の『春を呼ぶ女性のつどい』です。今回は、ボーイッシュだけどとっても美人で素敵な33歳の池内さおり衆議院議員に記念講演をお願いしました。もちろん、男性の参加も大歓迎。みなさん、ぜひぜひ来て下さい! 心よりお待ちしています。


 記念講演のテーマーは「戦争はダメ!平和をつくる」です。私も、池内議員の話しを聞いてことがないので、ワクワクしています。しかも、日本共産党中央委員会いわく、「今が旬」の議員さんですよ❤

No.643 2016年2月2日 住民要望に心通う対応

住民要望に心通う対応



 早いもので、1月も終わってしまいましたね。2月は「逃げる」と言われているので、またあっという間に終わってしまうのでしょうか。2月は議会があり、来年度予算を審議する予算委員会と合わせると、1ヶ月間続くロングラン議会なので、なおさら早そうです。年齢とともに、1年間の早さがを感じます。


 3月生まれの私は、誕生日を迎えると最後の40代。先日、「小野寺さん、いくつになったの」と聞かれ、正直に答えると、「もう若手ではないね」と言われてしまい、事実ながらも悲しかったです(ハア~)。しかし、大事な議会なので、若さはないけど全力投球しますね。


 私たちには、色々な住民要望が届けられます。最近では歩道の除雪要望がありました。市では、除雪の対象になっていない幅が狭い歩道なのですが、たくさんの高校生が通学に使っている道路で、市営住宅に隣接していることもあって、地域の方からの要望があがっていました。道路事務所では、除雪の機械が使えない幅だという理由で「難しい」と話していたのですが検討してくれ、「人力でやります」という返事がありました。見に行くと、その日のうちにキレイに除雪されており、地域の方も喜んでくれました。


 また、バス停の目の前に設置されている雨水桝(雨水を流すためのもの)が陥没し、バスの乗り降りに危険だという話しがバスの利用者さんからありました。現場を確認して担当職員さんに伝えると、すぐに直してくれました。しかも、近くの雨水桝2カ所を含め、3カ所同時に改善してくれたのです。バスの利用者さんが喜んでくれたのは言うまでもありません。


 私は、住民の要求・要望に迅速に対応し、改善してくれた職員のみなさんに、心から感謝を言いたいと思います。ありがとうございます。小さな要求でも、心が通う対応だと感じています。同時に、私は春に散布された除草剤の問題を思い出しました。「経費節減のために散布した」という胆振振興局苫小牧出張所の職員さん。道路管理の予算が減らされているという事実もありました。


 先月27日に、松橋ちはるさんは、共産党道議団と一緒に知事に予算要望をするために、道庁に行ってきました。その要望の中に、減らされた道路管理費を増やすことも盛り込んでいます。市民の安全・安心のためにも、しっかり予算化してほしいです。市議会でも、みなさんの要求・要望が反映できるように、しっかり予算審議に臨みますね。

No.642 2016年1月26日 2016年 赤旗新年交礼会

2016年 赤旗新年交礼会



 23日の新年交礼会でのAKB48の踊りは大成功でしたよ。若者未来プロジェクト(若プロ)のメンバーまーちゃんが中心となり、前日は遅くまでリハーサル。踊りの練習はもちろん、ステージでの立ち位置や流れを確認し合い、「完璧!」と満足して帰路につきました。


 でも、当日の午後には、若プロの男子2名が事務所を訪れ、再度練習を始めました。すごい力の入れよう。私も健太君と一緒に練習に参加しました。


 さて本番。私は娘の高校の制服を借り、30年サバをよんで登場。若プロのメンバーは「幸恵さん似あう」「カワイイ」と、お世辞でも嬉しい言葉をいただきました。しかし会場からは、「変!」「ごまかしだ」などの声も。とりあえず場を湧かすことができたかもしれません。


 ステージはライトが当たってとても暑く、汗だくになりました。でも、20代30代のみんなと気持だけ若返って踊るのは、とても気持がよく、最高に楽しかったです。今は、「もみじ祭りにもやろう」と盛り上がり、さらに来年の新年交礼会での出し物のことまで話題になっています。


 新年交礼会では、当初出席は無理だろうと言っていた畠山和也衆議院議員が来てくれました。数日前に畠山議員の国会質問がテレビ放映されたこともあり、会場に畠山議員が到着すると、スターのように歓声と拍手が起こり、握手をしようと畠山議員を囲んでいました。


 畠山議員は話しの冒頭で、「私の質問を見てくれた方はいますか?」と、会場のみんなに呼びかけると、「は~い!!」と、多くの参加者が手をあげていました。すごい盛り上がりようです。そして、質問での安倍首相の自信の無さを示す表情や態度を語り、何度も質問を書き換え練り上げていったことなどを報告してくれました。参加者から「つい最近までバッチがなかった人でしょう? 大したもんだ」という声もあるほど、国会議員の威厳を感じました。北海道の共産党衆議院議員が復活して良かった。応援してくれたみなさんの力に感謝です。


 今年7月の参議院選挙は、全国の32の1人区で野党が力を合わせて選挙協力をしようと呼びかけていますが、民主党は野党共闘の意思を表明していません。地方では、「私は共産党の提案に賛同しています」と言ってくれる民主党議員さんは少なくありません。中央レベルで「野党共闘」の流れをつくために、国民の世論と運動が大きな後押しになります。みなさん、力を貸して下さいね。

No.641 2016年1月19日 あれこれは横に置き、一緒に手をつなぎましょう!!

あれこれは横に置き、一緒に手をつなぎましょう!!



 みなさん、今月23日は毎年恒例の『赤旗新年交礼会』。最近は、交礼会の出しものの準備をしています。というのは、今年は20代30代の若者がAKB48の“心のプラカード”という曲を踊る計画を立てており、あんまり楽しそうなので、私も仲間に入れてもらったのです。その、踊りのレッスンに励んでいます。でも、40代のおばさんだとイメージを壊してしまうので、変装も考えています。そして、成人式宣伝で初披露したおさるさんも一緒に出演します。若者足を引っ張らないように、私も頑張りますね。


 19日は、戦争法廃止苫小牧実行委員会が行っている宣伝行動に参加しました。今回で17回目だそうです。戦争法が強行採決された9月19日から4ヶ月経ちましたが、毎月19日には、全国で一斉に行っている宣伝です。


 「お正月の餅を食べたら忘れる」と自民党の某議員が発言していましたが、国民は忘れていません。


 パパやママ、若者達が「自分たちこそ主権者」と立ち上がり、「政治を変える」と声をあげています。そして、彼らも加わった29の団体が共同で、「2,000万の署名を集めよう」と、『戦争法の廃止を求める統一署名』に取り組んでいます。私たちも成功させるために、どんな時も片手に署名を持ち、頑張っています。


 みなさんもすでにご存じのように、私たちは「安倍政権を退陣させ、民主主義と立憲主義を取り戻そう」と訴えています。そして、4月の北海道5区の補欠選挙でも、自民党に対抗できる統一候補を擁立できないかと、市民団体の方々と協議をしています。


 一方で、民主党との協議がなかなか進まない難しさもあるようです。民主党は、北海道で影響力が大きいといわれる新党大地の顔色をうかがっていると報じられています。大地は「共産党が入った統一候補はあるえない」とも表明。しかし、ある新聞記者さんからは「今はもう大地の力は大きくないんじゃない。民主党もあてにしない方がいいよ」という声も。


 みなさん、私たちは「まず安倍政権に代わる新しい政治をつくろう」と、純粋に訴えています。あれこれは横に置き、一緒に手をつなぎましょう!!

No.640 2016年1月11日 欠席してしまった成人式宣伝

欠席してしまった成人式宣伝



 日本共産党苫小牧地区委員会で毎年恒例の成人式宣伝。昨年は、長女の成人式ということもあり、私は娘を会場に送りながら参加しました。若者未来プロジェクトチーフの松橋千春さんと事務所の森本健太君は昨年初めて参加し、一緒にアンケートをしながらチラシを配りました。


 さて今年は、健太君と話しが盛り上がり、「着ぐるみを買って宣伝しよう」ということから、今年の干支のおさるさんの着ぐるみを買いました。そして、配るチラシもお手製の物を作りました。原案を健太君が作り、私も少しだけアドバイスを。そして仕上げのレイアウトは千春さん。素敵なチラシが完成しました。印刷するとき、健太君が「何枚印刷します?」と聞くので、「新成人は約1,500名だから、3分の1に配布することを想定して500枚」と私は指示。しかし、「多いんじゃない」とういう声が事務所内から上がりましたが、「私が一生懸命配るから大丈夫!」と、500枚を印刷しました。


 アンケートはシール投票形式。千春さんと健太君が考えた8項目の質問を用意し、それぞれ「イエス」「ノー」の欄にシールを貼ってもらうというものです。大きなボードを利用して健太君が作り、千春さんが目を引くよう可愛くレイアウト。若者の視覚に訴える見事なシール投票ボードが完成しました。おさるさんの試着も完了。これで準備は万端です。


 ところが、当日の朝、私は39度の熱を出してしまい、残念ながら参加することができませんでした。500枚のチラシのことが頭を駆け巡り、「残ってしまったらどうしよう」と心配でした。しかし、健太君が全て配り切るまで頑張っていたと、参加した渡辺議員や工藤議員から聞きました。ありがとう!! そして、熱を出してごめんなさい。


 ここで、8項目のアンケートのうち、特徴的なものについて結果を紹介します。「悩みを相談できる人はいる?」「夢はある?」という質問には、ほとんどの人が「イエス」と回答し、「結婚したい?」は全員が「イエス」。将来に希望が持てそうな結果ではないでしょうか。そして「選挙に行く?」という質問には、75%が「イエス」と、なかなか高い数値です。しかし、「苫小牧にずっと住んでいたい?」という質問には、約6割が「ノー」という回答で、市議会議員として、悲しい結果でした。


 若い人たちが、苫小牧に住み続けたいと思えるような『まちづくり』が課題なのだと、あらためて感じました。

No.639 2016年1月4日 60年に1度の“変革の年”

60年に1度の“変革の年”


 新年最初のニュースになります。今年もどうぞよろしくお願いします。


 毎年恒例の元旦宣伝では、松橋千春さんと市議団4名が集合し、市内を回りました。「今年は申(さる)年。今年こそ安倍政権に去ってもらいましょう!!」と、みんなで訴えました(笑)


 申年といえば、末っ子の息子の干支。早くも12歳になるのです。しかし、今年は普通の申年ではなく、60年に1度の『丙申』(ひのえさる)だそうです。『丙申』は、専門家によると「形が明らかになる」「実が固まる」年だそうです。だからこそ、いろんな意味で“変革の年”とのことです。日本共産党が提案している安倍政権を退陣させるための「国民連合政府」が実現し、国民が主人公の政治、憲法が生かされる政治を取り戻す年なのです!! 素晴らしい❤ 新年早々、素敵な予感がしますね。


 昨年の我が家の嬉しいニュースは、長女の成人式と結婚した長男のところに子どもが産まれたこと。その反面、夫が持病の腰を2度も手術し、我が家にとっては一大事となりました。夫と一緒でなければお風呂に入らなかった11歳の息子は、やむなく1人で入ることに。しかも、寝る時も夫と一緒だったので、さらなる試練となったわけですが、ちゃんと1人で寝るようになり、“父離れ”を果たしました。色々なことが起きた1年でしたが、今年は何よりも健康で元気な、笑いの絶えない1年にしたいと思います。


 今年のお正月は、私は読書を堪能しました。年末に息子を連れて事務所に行くと、私を待ちながら息子が売り物の本を手に取り読んでいました。「この本を借りたい」と言い出し、買うことになったのです。よほど面白かったようで、あっという間に読み終え、「続きが読みたい」と言います。みると10巻も続きます。「え~」と絶句しながらも、とりあえず3巻まで買いました。「せっかく買ったんだから読んでみよう」と、私も読み始めると止まらなくなってしまいました。


 その本は上橋菜穂子さんの著書「精霊の守り人」という本です。2014年の国際アンデルセン賞作家賞受賞作品で、著者いわく「大人にも楽しんでもらえる本」とのことです。私のお勧めです。 


 さあ~!“変革の年”に相応しく、私も頑張らなければ。ワクワクする良い年にしたいものですね。